JP2000249619A - ガス漏洩検知方法 - Google Patents

ガス漏洩検知方法

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JP2000249619A
JP2000249619A JP11053621A JP5362199A JP2000249619A JP 2000249619 A JP2000249619 A JP 2000249619A JP 11053621 A JP11053621 A JP 11053621A JP 5362199 A JP5362199 A JP 5362199A JP 2000249619 A JP2000249619 A JP 2000249619A
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JP
Japan
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gas
flow rate
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branch pipe
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JP11053621A
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Toshiharu Saito
俊晴 斎藤
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Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス本管およびこのガス本管から分岐する分
岐管からのガス漏れを容易に検知することができるガス
漏洩検知方法を提供する。 【解決手段】 ガス本管Loに取り付けられた本管用流
量計Foとガス本管Loから分岐する複数の分岐管L1
〜Lnにそれぞれ取り付けられた分岐管用流量計F1〜
Fnによって、ガス本管Loと各分岐管L1〜Lnを流
れるガスの流量を検出し、各分岐管用流量計F1〜Fn
によって検出されたガスの流量の合計値と本管用流量計
Foによって検出されたガスの流量の値とを比較して、
各分岐管用流量計F1〜Fnによって検出されたガスの
流量の合計値が本管用流量計Foによって検出されたガ
スの流量の値よりも小さいときにガスの漏洩を検知す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガス管からのガ
スの漏洩を検知する方法に関し、特に、ガス本管から複
数の分岐管に供給されるガスの漏洩を検知する方法に関
する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般に、需要家に供給
される都市ガス等はガス本管によって高圧または中圧で
輸送され、各需要家に接続された分岐管に分配される。
そして、それぞれの分岐管に連結されたガバナバルブに
よって低圧の二次圧力に圧力調節された後、各需要家に
供給される。このようなガスの供給システムにおいて、
ガスの需要が時間帯によって異なり、ガス本管および分
岐管内を流れるガスの流量が一定していないために、ガ
ス本管や分岐管に発生するガス漏れを検知するのが非常
に困難である。
【0003】この発明は、上記のようなガスの供給シス
テムにおけるガス漏れ検知の問題点を解決するために為
されたものであり、ガス本管およびこのガス本管から分
岐する分岐管からのガス漏れを容易に検知するととも
に、高精度でしかも迅速に検知できるガス漏洩検知方法
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるガス漏
洩検知方法は、上記目的を達成するために、ガス本管に
取り付けられた本管用流量計とガス本管から分岐する複
数の分岐管にそれぞれ取り付けられた分岐管用流量計に
よって、ガス本管と各分岐管を流れるガスの流量を検出
し、各分岐管用流量計によって検出されたガスの流量の
合計値と本管用流量計によって検出されたガスの流量の
値とを比較して、各分岐管用流量計によって検出された
ガスの流量の合計値が本管用流量計によって検出された
ガスの流量の値よりも小さいときにガスの漏洩を検知す
ることを特徴としている。
【0005】この第1の発明によるガス漏洩検知方法
は、ガス本管と各分岐管を流れる流量をそれぞれ本管用
流量計および分岐管用流量計によって検出し、分岐管用
流量計によって検出された分岐管を流れる流量を全て合
計して、本管用流量計によって検出されたガス本管を流
れるガスの流量と比較することにより、ガスの漏洩を検
知する。
【0006】ここで、分岐管を流れるガスの総流量がガ
ス本管を流れるガスの流量よりも少ないか否かの判断
は、各流量計のレンジアビリティや精度を加味した測定
誤差を加味することによって行うようにするのが好まし
い。上記第1の発明によれば、流量の変動が大きいガス
のガス本管や分岐管からの漏洩を容易にかつ確実に検知
することができる。
【0007】第2の発明によるガス漏洩検知方法は、前
記目的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、
前記各分岐管用流量計のそれぞれの固有の稼働係数をガ
ス本管を流れるガスの流量の最大流量に対する割合ごと
にあらかじめ記憶しておき、各分岐管用流量計による検
出値にそれぞれ前記稼働係数を乗じて加算することによ
り、各分岐管におけるガスの流量の合計値を算出するこ
とを特徴としている。
【0008】この第2の発明によるガス漏洩検知方法
は、分岐管を流れるガスの総流量の算出が、各分岐管用
流量計の稼働係数を、それぞれの分岐管用流量計につい
てガス本管を流れるガスの流量の最大流量に対する割合
ごとにあらかじめ記憶されているデータのなかから選定
して、その稼働係数を検出値にそれぞれ乗じて加算する
ことにより行われる。
【0009】上記第2の発明によれば、ガス本管を流れ
るガスの流量の最大流量に対する割合ごとに異なる各分
岐管用流量計の検出値の特性が、あらかじめ記憶されて
いるデータのなかから選定される稼働係数が検出値に乗
じられることによって補正されるので、分岐管を流れる
ガスの総流量の算出を正確に行うことができ、これによ
って、ガス漏洩を確実に検知することができるようにな
る。
【0010】第3の発明によるガス漏洩検知方法は、前
記目的を達成するために、第2の発明の構成に加えて、
前記稼働係数をさらに、ガスの流量の上昇,下降および
安定の稼働パターンごとに記憶しておくことを特徴とし
ている。
【0011】この第3の発明によるガス漏洩検知方法に
よれば、各分岐管用流量計ごとの稼働係数のデータが、
ガス本管を流れるガスの流量の最大流量に対する割合に
加えて、さらに、ガスの流量が上昇,下降または安定し
ているかの各稼働パターンごとに細分化されて記憶され
ることにより、各稼働パターンごとに異なる検出値の特
性をさらに正確に補正することができ、ガス漏洩の検知
をさらに確実に行うことができる。
【0012】第4の発明によるガス漏洩検知方法は、前
記目的を達成するために、第1の発明の構成に加えて、
前記分岐管用流量計によって検出されたガスの流量の合
計値と本管用流量計によって検出されたガスの流量の値
との比較を、各分岐管に取り付けられたガバナバルブの
全てを対象として同時にガスの圧力が一定になるように
流量調節するモードに設定した状態およびガバナバルブ
の全てを対象として同時にガスの流量が一定になるよう
に圧力調節を行うモードに設定した状態とで行うことを
特徴としている。
【0013】この第4の発明によるガス漏洩検知方法
は、ガスの漏洩検知が、分岐管を流れるガスの圧力が一
定の状態と流量が一定の状態の二つの状態において、重
ねて行われる。特に、圧力および流量は全てのガバナバ
ルブを対象として同時に一定となる状態を対象とする。
【0014】例えば、通常は、ガバナバルブをガスの圧
力が一定になるように流量調節するモードに設定して分
岐管を流れるガスの総流量とガス本管を流れるガスの流
量との比較によるガス漏洩検知を行い、このガス漏洩検
知によってガスの漏洩が検知された際に、ガバナバルブ
をガスの流量が一定になるように圧力調節を行うモード
に切り替えて、ガス漏洩検知を再度行う。
【0015】上記第4の発明によれば、ガス漏洩検知を
ガバナバルブの二つのモードによって重ねて行うことに
より、確実に行うことができる。そして、通常は、全て
のガバナバルブを対象として同時にガスの圧力が一定に
なるように流量調節するモードに設定してガス漏洩検知
を行うようにすることによって、ガバナバルブの全てを
対象として同じ条件下でガス圧力の異常上昇を防止する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の最も好適と思わ
れる実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説
明を行う。図1は、ガスの供給システムを示す管路図で
ある。この図1において、ガス本管Loには、複数の分
岐管L1〜Lnが接続されている。
【0017】ガス本管Loには、分岐管L1〜Lnとの
接続部分よりも上流側に、本管用流量計Foが接続され
ている。各分岐管L1〜Lnには、それぞれガバナバル
ブGV1〜GVnが接続されており、このガバナバルブ
GV1〜GVnには、各ガバナバルブの作動モードの切
り替えを行うコントローラC1〜Cnがそれぞれ接続さ
れている。さらに、分岐管L1〜Lnには、それぞれ各
ガバナバルブGV1〜GVnの下流側に、分岐管用流量
計F1〜Fnが接続されている。
【0018】コントローラC1〜Cnは、それぞれ、ガ
バナバルブGV1〜GVnの作動モードを、ガバナバル
ブの全てが同時にガスの圧力が一定になるように流量調
節を行うPC(Presure Control)モードと、ガバナバ
ルブの全てが同時にガスの流量が一定になるように圧力
調節を行うFC(Flow Control)モードとに切り替え
て、PCモードのときには、それぞれ分岐管L1〜Ln
に接続された圧力計P1〜Pnによる圧力検出値に基づ
いてガバナバルブGV1〜GVnの作動制御を行い、F
Cモードのときには、分岐管用流量計F1〜Fnによる
流量検出値に基づいてガバナバルブGV1〜GVnの作
動制御を行うようになっている。この場合の全てのガバ
ナバルブが同時にという状態は、全てのガバナバルブを
同時に瞬間的に閉じる状態をいう。
【0019】このコントローラC1〜Cnのモード切替
は、各コントローラC1〜Cnに接続された制御装置C
Pによって行われる。この制御装置CPは、本管用流量
計Foおよび各分岐管用流量計F1〜Fnからそれぞれ
流量の検出データが入力されて、この各検出データから
分岐管L1〜Lnを流れるガスの総流量(以下、分岐管
総流量と呼ぶ) F=k1・F1+k2・F2+…+kn・Fn を算出して、本管用流量計Foから入力される検出デー
タが示すガスの流量(以下、本管流量と呼ぶ)Foとの
比較を行う。
【0020】ここで、上記の式において、k1,k2…
knは、分岐管用流量計F1〜Fnがそれぞれ有する稼
働率(ガス本管Loを流れるガスの流量の最大流量に対
する割合)毎の固有の稼働係数である。また、Foは本
管用流量計Foによって検出されたガス流量の値であ
り、F1,F2…Fnはそれぞれ分岐管用流量計F1〜
Fnによって検出されたガス流量の値であり、理解を容
易にするために、何れも流量計と同じ符号が用いられて
いる。上記稼働係数k1,k2…knは、あらかじめ制
御装置CPに記憶されている。
【0021】図2は、制御装置CPに記憶されているガ
バナバルブGV1〜GVnがPCモードの時の稼働率ご
との稼働係数を示す表であり、図3はガバナバルブGV
1〜GVnがFCモードの時の稼働率ごとの稼働係数を
示す表である。図2および3の何れにおいても、稼働係
数k1,k2…knが、それぞれ、流量の上昇時,下降
時および安定時の稼働パターン毎に示されている。
【0022】次に、ガスの漏洩検出の手順について説明
を行う。制御装置CPは、ガバナバルブGV1〜GVn
がPCモードのときに、本管用流量計Foおよび各分岐
管用流量計F1〜Fnから入力された流量の検出データ
に基づいて、先ず、分岐管総流量F(=k1・F1+k
2・F2+…+kn・Fn)を算出する。
【0023】このとき、制御装置CPは、本管用流量計
Foからの検出データに基づいてそのときの稼働率を演
算するとともに、流量が上昇,下降または安定のどの稼
働パターンにあるかを判断して、図2の表から該当する
稼働係数k1,k2…knを選定して、分岐管総流量F
の算出を行う。そして、算出された分岐管総流量Fを本
管用流量計Foからの検出データが示す本管流量Foと
比較する。この比較において、分岐管総流量Fが本管流
量Foよりも小さく、その差が流量計における想定され
た測定誤差よりも大きい場合には、ガス漏洩の警報を発
する。
【0024】この流量計の測定誤差の想定は、各流量計
のレンジアビリティおよび精度を考慮して行われ、例え
ば±2.5%に設定される。制御装置CPは、上記のよ
うにしてガス漏洩の警報を発すると、各分岐管L1〜L
nのコントローラC1〜Cnに切替信号を送り、各ガバ
ナバルブGV1〜GVnをPCモードからFCモードに
切り替える。そして、制御装置CPは,PCモードのと
きと同様に、本管用流量計Foおよび各分岐管用流量計
F1〜Fnから入力された流量の検出データに基づい
て、そのときの稼働率の演算および流量の稼働パターン
の判断を行い、図3の表から該当する稼働係数k1,k
2…knを選定して、分岐管総流量Fの算出を行う。そ
して、制御装置CPは、算出された分岐管総流量Fを本
管用流量計Foからの検出データが示す本管流量Foと
比較して、分岐管総流量Fが本管流量Foよりも想定さ
れた測定誤差以上に小さい場合に、再度、ガス漏洩の警
報を発する。なお、このガバナバルブGV1〜GVnの
PCモードからFCモードへの切替は、ガス圧力の異常
上昇を防止するため、短時間(例えば1分)に限って行
われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガス漏洩検知方法が実施されるガ
ス管の管路を示す図である。
【図2】PCモードにおける稼働係数のデータベースを
示す図である。
【図3】FCモードにおける稼働係数のデータベースを
示す図である。
【符号の説明】
Lo …ガス本管 L1〜Ln …分岐管 Fo …本管用流量計 F1〜Fn …分岐管用流量計 GV1〜GVn…ガバナバルブ C1〜Cn …コントローラ p1〜pn …圧力計 CP …制御装置 k1〜kn …稼働係数

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス本管に取り付けられた本管用流量計
    とガス本管から分岐する複数の分岐管にそれぞれ取り付
    けられた分岐管用流量計によって、ガス本管と各分岐管
    を流れるガスの流量を検出し、 各分岐管用流量計によって検出されたガスの流量の合計
    値と本管用流量計によって検出されたガスの流量の値と
    を比較して、各分岐管用流量計によって検出されたガス
    の流量の合計値が本管用流量計によって検出されたガス
    の流量の値よりも小さいときにガスの漏洩を検知する、 ことを特徴とするガス漏洩検知方法。
  2. 【請求項2】 前記各分岐管用流量計のそれぞれの固有
    の稼働係数をガス本管を流れるガスの流量の最大流量に
    対する割合ごとにあらかじめ記憶しておき、各分岐管用
    流量計による検出値にそれぞれ前記稼働係数を乗じて加
    算することにより、各分岐管におけるガスの流量の合計
    値を算出する請求項1に記載のガス漏洩検知方法。
  3. 【請求項3】 前記稼働係数をさらに、ガスの流量の上
    昇,下降および安定の稼働パターンごとに記憶しておく
    請求項2に記載のガス漏洩検知方法。
  4. 【請求項4】 前記分岐管用流量計によって検出された
    ガスの流量の合計値と本管用流量計によって検出された
    ガスの流量の値との比較を、各分岐管に取り付けられた
    ガバナバルブの全てを対象として同時にガスの圧力が一
    定になるように流量調節するモードに設定した状態およ
    び全てのガバナバルブの全てを対象として同時にガスの
    流量が一定になるように圧力調節を行うモードに設定し
    た状態とで行う請求項1に記載のガス漏洩検知方法。
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