JPH1094921A - 歯車面取盤及びその面取り方法 - Google Patents
歯車面取盤及びその面取り方法Info
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- JPH1094921A JPH1094921A JP25069896A JP25069896A JPH1094921A JP H1094921 A JPH1094921 A JP H1094921A JP 25069896 A JP25069896 A JP 25069896A JP 25069896 A JP25069896 A JP 25069896A JP H1094921 A JPH1094921 A JP H1094921A
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Abstract
当てて両チャンファ面を形成する歯車面取盤において、
内歯と外歯で各刃物の回転方向を変えずにバリがでる方
向を揃えた面取りを行う。 【解決手段】 刃物台15のZ軸を通り工作物台13の
Y軸と平行な軸線Y’を仮想し、該軸線Y’によって分
割されるXY座標面の隣接象限に工作物台13を移動可
能に構成する。図上上側の象限に工作物台13を移動し
て例えば外歯を面取りする場合は、刃物台15の一方の
刃物22を右回転させてチャンファ面Aを形成し、他方
の刃物22を左回転させてチャンファ面Bを同時に形成
する。この各刃物22の回転方向で、内歯を面取りする
場合は、図上下側の象限に工作物台13を移動し、右回
転する一方の刃物22でチャンファ面Bを形成し、左回
転する他方の刃物22でチャンファ面Aを同時に形成す
る。
Description
面を面取りする歯車面取盤及びその面取り方法に関し、
特に刃物を回転させるスイベル軸の回転方向を内歯と外
歯で変えることなくバリが出る方向を揃えるようにした
ものである。
では、図6に示すように、各歯の両歯側に方向が歯軸D
に対象の第1、第2チャンファ面A、Bを面取りする。
このようなチャンファ面A、Bは、図7に示すように、
刃物台1に設けた回転方向の異なる二つのスイベル軸部
材2a、2bを工作物台(図示略)に取付けた歯車材3
の歯先円上に位置させるとともに、各スイベル軸2にエ
ンドミル等の刃物4を装着し、歯車材3の各歯の位相に
同期して歯車材3の軸方向と所定の交差方向5(図9参
照)に例えば刃物台1を進退させることにより、軸対称
の位置関係にある歯6、7において同時に形成される。
8に示すように、刃物4の半周域が歯側に当接して面取
りを行うものである。そして、図9(A)に示すよう
に、スイベル軸部材2aを右回転として第1チャンファ
面Aを形成する場合は、スイベル軸部材2bを左回転と
して第2チャンファ面Bを形成するようにしている。こ
の回転方向の違いによって、歯6において図9(B)に
示すように、先に形成される第1チャンファ面A1と後
に形成される第2チャンファ面B2には、歯車材3の端
面側に突出する矢印a、b方向のバリが残る。同様に、
歯7において図9(C)に示すように、先に形成される
第2チャンファ面B1と後に形成される第1チャンファ
面A2には、歯車材3の端面側に突出する矢印a、b方
向のバリが残る。なお、チャンファ面同士が交わる稜線
上の方向a’、b’のバリは、先に生じるバリが後の加
工によって除去される際に同時に除去される。
あるが、バリがでる方向を外歯車材の端面側だけにする
ことにより、後のバリ取り加工を容易としているもので
ある。これは内歯車材の場合、後述するように外歯車材
の場合とスイベル軸部材2a、2bの回転方向を互い違
いの関係にすることにより、バリがでる方向を内歯車材
の端面側だけにしている。
う場合、スイベル軸部材2a、2bの回転方向を外歯車
材と同じにすると、図10(A)、(B)のa、a’、
b,b’に示すように、バリがでる方向が歯形側になっ
てしまい、後のバリ取り加工が歯形に倣って刃物を移動
させる複雑な工程となってしまう。
内歯に両チャンファ面を形成する場合、図11(A)、
(B)に示すように、第1チャンファ面A1、A2への
スイベル軸部材2aは左回転、第2チャンファ面B1、
B2へのスイベル軸部材2bは右回転としている。この
ように従来は、内歯に両チャンファ面を形成する場合、
外歯に両チャンファ面を形成した各刃物の回転方向を互
い違いにする必要がある。具体的には、刃物台1をその
軸回りに180°回転(図7において上側のスイベル軸
2aと下側のスイベル軸2bの位置を上下逆に)させな
ければならず、外歯から内歯の面取りに移るとき或いは
内歯から外歯の面取りに移るときに段取り時間を要して
いる。
されたもので、バリの出る方向を歯車材の端面側に揃え
る内歯の面取りと外歯の面取りとの移行の間に、各刃物
の回転方向を変える段取り作業を無くし、面取盤が行う
加工作業の一環として内歯の面取りと外歯の面取りとの
切換えができるようにすることを解決すべき課題とす
る。
々検討を重ね、本発明は、刃物台又は工作物台のうち一
方を座標面上で往復運動させる送り機構を少なくともも
ち、その往復運動の両停止点で上記各刃物のスイベル軸
同士の作動象限が隣接象限に切換わるようにすることに
より、課題が解決できることを確認した。
を保持する工作物台と、前記歯車材の歯の両歯側に両チ
ャンファ面を形成すべく回転方向が異なる各スイベル軸
にそれぞれ刃物を取付け、前記チャンファ面の角度によ
って決まる前記歯車材の軸と交差する方向へ各刃物の半
周域を所定の二つの歯の歯側へ当接して面取りを行う刃
物台とを有した歯車面取盤において、上記刃物台又は工
作物台のうち一方を座標面上で往復運動させる送り機構
を少なくとももち、その往復運動の両停止点で上記各刃
物のスイベル軸同士の作動象限が隣接象限に切換わるよ
うに上記刃物台又は工作物台の位置関係を設定したこと
を特徴とする。
上記送り機構を座標面上で各刃物のスイベル軸同士の作
動象限を第1象限に設定して例えば外歯の面取りを行
い、この後、上記各刃物のスイベル軸同士の作動象限を
第1象限と隣接する第2象限に切換えて内歯の面取りを
行う。これにより、内歯の面取りと外歯の面取りとの移
行の後に、各刃物の回転方向を変える段取り作業を行う
ことなく、内歯と外歯でバリがでる方向を歯車材の端面
側に揃えることができる。
往復運動を直線として、その往復運動の両停止点で上記
各刃物のスイベル軸が上記隣接象限に向くように上記刃
物台又は工作物台のうち一方に回転機構をもたせること
ができる。
取盤及びその面取り方法を説明する。本実施例の歯車面
取盤は、図1に示すように、機台11と、該機台11に
設置されたボールネジよりなるX軸方向の送り機構12
と、該送り機構12に支持された工作物台13と、XY
座標面に鉛直なZ軸を中心に回転する回転機構14と、
該回転機構14に固定された刃物台15とから構成され
る。
歯車材)を保持するチャック機構17と、送り機構12
上に支持されたスライド部18とからなり、この実施例
ではスライド不18に配設した回転アクチュエータ(図
示略)によってチャック機構17を介して歯車材16を
Y軸中心に回転できるようになっている。刃物台15
は、XY座標面に平行なR軸方向に両スイベル軸部材1
9を有する本体部20と、上記回転機構14上に直接に
固定され、上記本体部20をR軸方向に移動可能に支持
したスライド機構21とをもつ。これにより両スイベル
軸部材19に装着されるエンドミル22は、スライド機
構21によって本体部20がR軸方向に移動されること
により、歯車材16の軸に一致したY軸と交差する方向
に進退動可能となる。ただし、図面では、上下側のスイ
ベル軸部材19は、上側のスイベル軸部材19と重なっ
ている。これらスイベル軸部材19の回転方向は、図6
のように、例えば上側が右回転、下側が左回転であり、
上側のエンドミル22は同右方向に回転駆動され、下側
のエンドミル22は同左方向に回転駆動される。
の角度によりチャンファ面A、Bの角度を調整してお
り、送り機構12の左右の移動量は、上記R軸の角度に
比例して設定される。上記構成を有した歯車面取盤にお
いて、外歯車材16の面取りを行う場合、図1に示すよ
うに、Z軸を通りY軸と平行な軸線Y’を仮想し、該軸
線Y’によって隣接象限に分割されるXY座標面上の上
側の象限(以下、第1象限という)に送り機構12を作
動して工作物台13を移動する。この第1象限における
工作物台13の停止点は、チャンファ面Aの角度によっ
て決める。そして、同じくチャンファ面Aの角度によっ
て決まる回転量だけ回転機構14をY軸を基準に第1象
限のX軸方向に回転すると、刃物台15のR軸は、外歯
車材16の軸(Y軸)とチャンファ面Aの角度をなし、
上側のスイベル軸部材19のエンドミル22が外歯車材
16の対応する一つの歯の歯側に向き、下側のスイベル
軸部材19のエンドミル22が外歯車材16の他の一つ
の歯の歯側に向く。これら最初に面取りされる二つの歯
の位置は、両エンドミル22の位置に対応した軸対称の
関係にある。 こうして、スライド機構21を作動する
ことにより、両エンドミル22が歯側を半周域で削る切
り込み運動することとなって、図9(B)、(C)で説
明したようなチャンファ面A1、B1を形成する。この
後、外歯車材16を1歯毎に分割回転しつつ半回転さ
せ、かつ、その都度、刃物台15を進退動させることに
より、すべての歯の片歯側にチャンファ面A1、B1が
形成される。そして、更に、同様の動作を半回転だけ繰
り返すと、すべての歯の両歯側にチャンファ面A1、B
1、A2、B2が形成される。これによるとバリがでる
方向は、当然のごとく外歯車材16の端面側(a、bの
方向のみ)となる。図5(A)はバリの方向が揃えられ
た外歯車材を示している。
2に示すように、軸線Y’によって分割されるXY座標
面上の下側の象限(以下、第2象限という)に送り機構
12を作動して工作物台13を移動する。この第2象限
は、ZY座標面上で第1象限とは隣接象限となってい
る。この第2象限での工作物台13の停止点もチャンフ
ァ面Bの角度によって決まり、同じく回転機構14をY
軸を基準に第2象限のX軸方向に回転すると、上側のス
イベル軸部材19のエンドミル22が内歯車材16の対
応する一つの歯の歯側に向き、下側のスイベル軸部材1
9のエンドミル22が内歯車材16の他の一つの歯の歯
側に向く。これら最初に面取りされる二つの歯の位置も
外歯車の場合と同じであり、スライド機構21を作動す
ることにより、両エンドミル22が切り込み運動して、
最初の二つの歯のチャンファ面A1、B1を面取りす
る。
歯車材の場合と同じであるが、作動象限が本発明で定義
した第2象限となっているため、両エンドミル22によ
る切り込み運動は、図11(A)、(B)で説明したも
のと同じである。即ち、右回転している上側のエンドミ
ル22は、チャンファ面B2を面取りし、左回転してい
る下側のエンドミル22はチャンファ面A2を面取りす
ることになる。
1歯毎に分割回転しつつ半回転させ、かつ、その都度、
刃物台15を進退動させることにより、内歯車材16の
全ての歯にチャンファ面A1、B1、A2、B2が形成
される。これによるとバリが出る方向は、内歯車材16
の端面側(a、bの方向のみ)となる。図5(B)はバ
リの方向が揃えられた内歯車材を示している。
方向の異なるエンドミル22の位置関係を修正すること
なく、面取りされた内歯車材と外歯車材のバリがでる方
向を端面側に揃えることができるのである。次に本発明
の第2実施例を説明する。図3に示す歯車面取盤歯、円
形の機台31と、該機台31内で原点Oを中心に回転す
る回転形の送り機構34と、機台31に支持され、歯車
材36の軸直角端面上の垂線を原点Oに一致して歯車材
36を保持する工作物台33と、上記送り機構34の外
周域に固定され、エンドミル42を上下のスイベル軸部
材39で回転駆動するように保持した刃物台35とから
構成されている。
持板32と、該支持板32に固定され、Y軸回りの回転
アクチュエータを有する駆動部38と、該駆動部38の
Y軸に歯車材36の軸を一致させ、かつ、Y軸方向の位
置を調整可能に保持するチャック機構37とから構成さ
れる。このチャック機構37によって歯車材36の軸直
角端面上の垂線を原点Oに一致させる。
39をもつ本体部40と、該本体部40をR軸方向、即
ち、歯車材36に対し進退動可能に支持し、送り機構3
4に固定されたスライド機構41とから構成されてい
る。このような構成によっても、刃物台35を原点Oを
中心とする平面座標面の隣接象限に切換えることによ
り、第1実施例と同様に、バリがでる方向を内歯と外歯
で各歯車材16の端面側に揃えることができる。図3は
外歯車36を面取りするものであり、図4は内歯車材3
6を面取りするものである。各面取りにおけるエンドミ
ル42の切り込み運動は、図9(B)、(C)及び図1
1(A)、(B)と同じになる。
動象限を隣接象限とするために、回転形の送り機構34
を用いているので、第1実施例に比し面積をとらない利
点がある。本発明は、上記各実施例に限定されず、特許
請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であ
る。例えば二つのエンドミルの位置関係は、各実施形態
とも軸対称のほぼ180°の関係となっているが、加工
時、両エンドミルが干渉しなければ、隣合う歯同士の位
置に対応させてもよい。
材を各歯の間隔で分割回転させているが、刃物台側の本
体部を歯車材の各歯の間隔で分割回転するようにしても
よい。
転方向の異なる二つのスイベル軸部材の位置関係を内歯
と外歯で反対にしなくても、内歯と外歯でバリがでる方
向を歯車材の端面側に揃えることができ、バリとり作業
の容易性を損なわず、段取り時間の短縮を図ることがで
きる。
成図である。
各部材の位置関係を示す説明図である。
成図である。
の各部材の位置関係を示す説明図である。
図である。
り面)を示す斜視図である。
図である。
ある。
(A)外歯車材に対する刃物の回転方向を示し、
(B)、(C)は1歯に関した同時に形成されるチャン
ファ面A、Bのバリ方向を示している。
て、各刃物の回転を外歯の場合と同じに行った場合にバ
リのでる方向が歯形側となることを示す説明図である。
て、各刃物の回転を外歯の場合と変えた場合にバリので
る方向が端面側となることを示す説明図である。
回転機構、15は刃物台、16は歯車材、17はチャッ
ク機構、19はスイベル軸部材、21はスライド機構、
22はエンドミル、A、Bはチャンファ面、a、a’、
b、b’はバリのでる方向を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】歯車材を保持する工作物台と、前記歯車材
の歯の両歯側に両チャンファ面を形成すべく回転方向が
異なる各スイベル軸にそれぞれ刃物を取付け、前記チャ
ンファ面の角度によって決まる前記歯車材の軸と交差す
る方向に該各刃物の半周域を所定の二つの歯の歯側へ当
接して面取りを行う刃物台とを有した歯車面取盤におい
て、 前記刃物台又は工作物台のうち一方を座標面上で往復運
動させる送り機構を少なくとももち、その往復運動の両
停止点で前記各刃物のスイベル軸同士の作動象限が隣接
象限に切換わるように前記刃物台又は工作物台の位置関
係を設定したことを特徴とする歯車面取盤。 - 【請求項2】歯車材を保持する工作物台と、前記歯車材
の歯の両歯側に両チャンファ面を形成すべく回転方向が
異なる各スイベル軸にそれぞれ刃物を取付け、前記チャ
ンファ面の角度によって決まる前記歯車材の軸と交差す
る方向に該各刃物の半周域を所定の二つの歯の歯側へ当
接して面取りを行う刃物台と、前記刃物台又は工作物台
のうち一方を座標面上で往復運動させる送り機構を少な
くとも持つ歯車面取盤を用い、前記送り機構を作動さ
せ、前記各刃物のスイベル軸同時の作動象限を第1の象
限に設定して外歯車材若しくは内歯車材又は両歯を有す
る歯車材の内歯若しくは外歯の一方の面取りを行い、こ
の後、前記各刃物のスイベル軸同士の作動象限を第1の
象限と隣接する第2の象限に切換えて前記歯車材の他方
の歯の面取りを行うことを特徴とする面取り方法。
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JP25069896A JP3830212B2 (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | 歯車面取盤及びその面取り方法 |
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CN110293267A (zh) * | 2019-07-24 | 2019-10-01 | 温岭市宇弘机械设备有限公司 | 一种齿轮倒棱加工机床 |
CN115070137A (zh) * | 2022-08-03 | 2022-09-20 | 苏州哈勒智能装备有限公司 | 平面齿轮倒角装置和平面齿轮倒角加工方法 |
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1996
- 1996-09-20 JP JP25069896A patent/JP3830212B2/ja not_active Expired - Fee Related
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