JPH1094563A - 入力検出装置 - Google Patents

入力検出装置

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JPH1094563A
JPH1094563A JP8250574A JP25057496A JPH1094563A JP H1094563 A JPH1094563 A JP H1094563A JP 8250574 A JP8250574 A JP 8250574A JP 25057496 A JP25057496 A JP 25057496A JP H1094563 A JPH1094563 A JP H1094563A
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coils
fixed
coil
input
transformer
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JP8250574A
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Atsushi Uchiyama
敦 内山
Shinya Naito
真也 内藤
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出精度の上記ギャップ依存性を低減でき、
組立によるばらつきを抑制でき、また製造が容易で、か
つゲイン,リニアリティ等の検出性能を向上できる入力
検出装置を提供する。 【解決手段】 回転側の2組のコイル89a,89bと
固定側の2組のコイル84a,84bとをギャップをあ
けてかつ相対的に回転可能に配置してなる回転トランス
80を介して回転側に配置されたインピーダンス可変素
子のインピーダンス変化量を回転側への入力の大きさと
して検出するようにした入力検出装置において、上記固
定側コイル84a,84bの保持部材83を非磁性体か
つ絶縁体製とし、回転側コイル89a,89bの保持部
材85を磁性体製とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば使用者が動
輪に加えた回転力(人力)の大きさに応じて電動モータ
により補助力を供給するようにした電動補助式車椅子に
おける人力の検出に好適な入力検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電動補助式車椅子は、ハンドリムに入力
された人力を検出し、この検出された人力に応じた大き
さの補助力をモータから出力し、該モータ補助力と人力
との合力を動輪に供給するように構成されている。
【0003】このような人力検出装置として、従来、例
えば回転側の2組のコイルと固定側の2組のコイルとを
ギャップをあけてかつ相対的に回転可能に配置した回転
トランスを介して回転側に配置されたインピーダンス可
変素子のインピーダンス変化量を回転側への入力の大き
さとして検出するようにしたものがある。
【0004】上記従来の人力検出装置の回転トランス
は、磁性体製コアの内周面に2条の溝を凹設し、該各溝
に1次コイルを巻回してなるアウタートランスと、磁性
体製コアの外周面に2条の溝を凹設し、該各溝に2次コ
イルを巻回してなるインナートランスとからなり、該イ
ンナートランスを動輪側の回転部材に、アウタートラン
スを車体フレーム側の固定部材に、両トランスのギャッ
プが所定値になるように固定した構造が一般的である。
また駆動方式としては、1次コイルに5kHz程度の低
周波を供給するパルス駆動,時定数計測方式が採用され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記磁性
体製コアにコイルを巻回してなるアウター,インナート
ランスを所定ギャップをあけて配設する構造の場合、検
出精度は上記ギャップの寸法精度に大きく依存するの
で、検出性能にばらつきが生じ易く、組立時の厳密な寸
法管理が要請され、量産用車椅子には採用しにくいとい
う問題がある。またアウタートランスはコアの内周面に
凹設された溝にコイルを巻く構造になっているので、ア
ウタートランスの生産性が低いという問題もある。
【0006】さらにまた、駆動方式が低周波駆動方式で
あることから、入力変化に対する出力変化の割合(ゲイ
ン)が小さく、かつ入力変化に対する出力の直線性(リ
ニアリティ)が低いという問題もある。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、検出精度の上記ギャップ依存性を低減でき、組立
によるばらつきを抑制でき、また製造が容易で、かつゲ
イン,リニアリティ等の検出性能を向上できる入力検出
装置を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、回転
側の2組のコイルと固定側の2組のコイルとをギャップ
をあけてかつ相対的に回転可能に配置してなる回転トラ
ンスを介して回転側に配置されたインピーダンス可変素
子のインピーダンス変化量を回転側への入力の大きさと
して検出するようにした入力検出装置において、上記回
転側コイル,固定側コイルの少なくとも何れか一方のコ
イルの保持部材を非磁性体かつ絶縁体製とし、他方のコ
イルの保持部材を磁性体製としたことを特徴としてい
る。
【0009】請求項2の発明は、請求項1において、固
定側の各組のコイルに直列にコンデンサを接続してLC
共振回路を構成し、該各共振回路の共振周波数を有する
駆動波により固定側の2組のコイルを励磁し、該励磁電
流の差動により上記インピーダンス変化量を検出するこ
とを特徴としている。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、回転トランスが車椅子の動輪に設置されており、上
記非磁性体かつ絶縁体製の保持部材により保持された2
組のコイルは、固定側の金属及び回転側の金属からの磁
気的影響が均一になるよう上記動輪の幅方向中心線から
偏位配置されていることを特徴としている。
【0011】請求項4の発明は、請求項1ないし3の何
れかにおいて、設置環境による磁気的アンバランスを軽
減するための補償捲線,補償コンデンサ,補償抵抗の少
なくとも1つを有することを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。図1ないし図8は本発明の一実
施形態による電動補助式車椅子の人力検出装置を説明す
るための図であり、図1はハンドリム組立体の側面図、
図2は回転トラハンスの配置状態を示す断面正面図、図
3〜図5はインナートランスを示す図、図6は回転トラ
ンスの断面斜視図、図7は制御装置のブロック構成図、
図8は人力検出装置のブロック構成図である。
【0013】まず、電動補助式車椅子の動輪部分の全体
構成について説明する。図において、車椅子用動輪A
は、既成の車椅子の車輪と交換して使用することができ
るように構成されており、使用者の手によって回転力
(人力)が加えられるハンドリム組立体70と、ハンド
リム組立体70から伝達される人力と後述するモータの
駆動力(補助力)とを合成して動輪21を回転させる駆
動部20とから構成されている。
【0014】また符号10はフレームであり、該フレー
ム10の車輪中心部にはボス11が螺挿され、該ボス1
1の軸芯部には車軸22が嵌合挿入され、ナット22a
により締め付け固定されている。該車軸22は中空状の
もので、その軸芯部にはシャフト23が軸方向へ移動可
能に挿入されている。該シャフト23の両端部には他の
部分よりも大径な頭部23a,23bがそれぞれ形成さ
れている。右側の頭部23aの内側にはコイルバネ24
が配置され、該シャフト23を車軸22に対して右側へ
付勢している。また、車軸22には、複数のボール2
5,・・・が外周側に抜け出ないようかつ半径方向に移
動可能に収容されている。各ボール25は、シャフト2
3の頭部23aの大径部分によって押し拡げられること
により車軸22の外周から僅かに突出し、これにより、
車軸22は、ボス11から抜けないようになっている。
また、シャフト23を車軸22に対して図中左側へ相対
的に移動させることにより、頭部23aの小径部分がボ
ール25の位置に移動し、ボール25が内側へ移動でき
る状態となる。これにより、車軸22をボス11から図
2中右側へ抜き出すことができる。
【0015】上記車軸22は、略有底円筒状をなす固定
プレート30の中心部を貫通してこれを支持しており、
該固定プレート30には、図示しない回り止め部材が取
り付けられている。回り止め部材は、フレーム10と係
合することにより、固定プレート30がフレーム10に
対して回転するのを阻止している。
【0016】また、上記車軸22により、略有底円筒状
をなす回転側部材としてのハブ50が軸受51を介して
回転自在に支持されている。このハブ50の内面には内
歯ギヤ52が固定されており、該内歯ギヤ52には中間
軸36に一体形成された中間ギヤ36aが噛合してお
り、該中間軸36は固定側部材としての固定プレート3
0の底面に回転自在に支持されている。該中間軸36は
これに固着された中間プーリ33,及びベルトを介して
上記固定プレート30に取り付けられた駆動用モータ3
1(図7参照)により回転駆動され、その結果上記ハブ
50が回転する。
【0017】上記ハブ50には、上記ハンドリム組立体
70が所定角度だけ相対回転可能に支持されている。こ
のハンドリム組立体70は、使用者が加える回転力をハ
ブ50に伝達するとともに、加えられる回転力を検出す
る機能を有している。以下、使用者が加える回転力を検
出する構成について説明する。
【0018】図1及び図2において符号71は、ハンド
リム組立体70の中心部を構成するディスクであり、該
ディスク71は、内輪部71aと外輪部71bとを3本
のスポーク部71cで連結した構造を有し、3本のスポ
ークパイプ76によりハンドリム(図示せず)に結合さ
れている。また上記ディスク71はブッシュ55を介し
て上記ハブ50のボス部50aにより相対回転可能に支
持されている。
【0019】上記ディスク71のスポーク部71c,7
1c間には、ポテンショメータ72が配置され、上記ハ
ブ50の底部50bの外面に半径方向の位置調整可能に
取り付けられている。該ポテンショメータ72の入力軸
72aは上記底部50bの内面に突出し、該突出部に長
孔73aを有するレバー73が取り付けられている。該
レバー73の長孔73aには、ディスク71に固定され
たピン53が挿入されている。この構成のもとに、ハブ
50とハンドリム組立体70との相対角度が基準位置か
ら変化すると、ポテンショメータ72の入力軸72aが
回転し、そのインピーダンスが回転角度に応じて変化す
る。
【0020】上記スポーク部71cに形成された矩形孔
71d内にはバネガイド54が配置され、上記ハブ50
の底部50bにボルト締め固定されており、該バネガイ
ド54内にはコイルバネ56が収容配置されている。該
コイルバネ56の両端部はスライダ57を介してスポー
ク部71cの矩形孔71dの内縁に当接している。この
構成のもとに、ハンドリム組立体70を動輪21に対し
て相対回転させると、この相対回転角度が後述する人力
検出装置によって検出される。
【0021】また符号58はハブ50とディスク71と
の間のガタ止めとして機能する樹脂製のダンパ部材であ
る。このダンパ部材58は上記バネガイド54に形成さ
れた凸部54aの内側に装着されて、上記ディスク71
の外輪部71bに対向しており、ボルト58aを締め込
むことにより上記外輪部71bに摺接し、ハブ50とデ
ィスク71間のガタを防止する。なお、符号71eは上
記ポテンショメータ72等を覆うカバーであり、図1は
このカバー71eを取り外した状態を示している。
【0022】また符号100は後述するコントローラで
あり、これは上記固定プレート30の底部30bの内面
に配設されている。
【0023】次に、人力検出装置の構成を説明する。符
号80は差動回転トランスであり、これは固定プレート
30の中心のボス部30aに取り付けられたアウタート
ランス81と、可動プレート50の中心のボス部50a
に取り付けられたインナートランス82とから構成され
ている。
【0024】上記アウタートランス81は、非磁性体か
つ絶縁体の樹脂からなる円筒状のボビン83の外周面に
2条の巻溝83a,83bを凹設し、各巻溝83a,8
3bに1次コイル84a,84bを巻回して構成されて
いる。
【0025】また、上記インナートランス82は、磁性
体(例えば軟鉄等の金属)からなる円筒状のコア85の
外周面に2条の保持溝85a,85bを凹設し、該保持
溝85a,85b内に、樹脂製で外周面に凹設された巻
溝86a,87aに2次コイル89a,89bが巻回さ
れたボビン86,87を装着して構成されている。
【0026】なお、86b,87bはボビン86,87
に形成されたスリット、90はターミナルであり、各2
次コイル89a,89bの端部89a′,89b′は上
記スリット86b,87bを通って外部に引き出され、
上記ターミナル90に巻き付けられる。
【0027】ここで上記アウタートランス81は、外部
磁界を遮断する機能を有する磁性体製のコアを備えてい
ないので、外部金属の影響による磁気的アンバランスを
抑制できるように配置することが望ましい。本実施形態
では、1次コイル84aからハブ50の底部50bまで
の磁気的距離(磁気的影響を考慮した場合の距離)と、
1次コイル84bから固定プレート30の底部30bま
での磁気的距離をできる限り均等にするために、該アウ
タートランス81の幅方向中心線Dを車輪の幅方向中心
線Bに対し固定プレート30側に寸法Cだけ偏位させて
いる。
【0028】即ち、一般的にはアウタートランス81の
幅方向中心Dを車輪幅方向中心Bと一致させるのである
が、このようにすると1次コイル84aとハブ50の底
部50bとの距離と、1次コイル84bと固定プレート
30の底部30bとの距離との差が拡大してしまう。
【0029】図7は本実施形態装置の制御ブロック図で
ある。図において符号100はコントローラであり、制
御部101,パワー部102およびバッテリ103とを
有している。制御部101は、ポテンショメータ72の
インピーダンスに基づいてPWM制御信号をパワー部1
02に出力する。パワー部102は、トランジスタやF
ET等のスイッチング手段102aを有しており、PW
M制御信号に対応するデューティ比でスイッチング手段
102aを開閉する。これにより、ポテンショメータ7
2のインピーダンスに対応する大きさの電流がバッテリ
103からモータ31へ供給される。
【0030】以上は、車椅子の左側のフレーム10に取
り付けられる左側固定駆動系Lの構成であるが、右側の
フレーム10に取り付けられる右側固定駆動系Rもバッ
テリ103を有しない点を除いて同じ構成である。な
お、左側固定駆動系Lと右側固定駆動系Rとの接続はコ
ネクタC,Cによって行われ、両者を接続するワイヤハ
ーネス中には、モータ31を駆動するための電流を右側
固定駆動系Rへ供給する配線と、左側の制御部101か
ら右側の制御部101へ制御用電流を供給する配線とが
含まれている。また、各固定駆動系は通信線A,Bによ
り通信を行っており、いずれかに異常が生じたときに両
固定駆動系の制御を停止するようになっている。
【0031】図8において、CPU200はトランジス
タアンプ201に所定周波数の矩形のパルス信号を出力
し、トランジスタアンプ201は、パルス信号を増幅し
てアウタートランス81の1次コイル84a,84bに
周期的に変動する電圧V1を印加する。本実施形態で
は、後述する共振周波数を有する駆動矩形波が印加され
る。この場合の電圧波形は、一方の極性に励磁されるよ
うな波形とされ、たとえば、0Vと+5V程度の2つの
電位をとる矩形波となる。
【0032】1次コイル84a,84bに電圧V1が印
加されることにより、2次コイル89a,89bに電圧
V1と同じ周期で変動する電圧V2が誘起される。ポテ
ンショメータ72の回路は、可変抵抗R3を有し、該可
変抵抗R3には、2次コイル89a,89bの中間部に
接続された接触子72bが接触しており、この接触子7
2bの接触部分は、ポテンショメータ72の入力軸72
aの回転に伴って可変抵抗R3に沿って移動する。これ
により、差動回転トランス80には、接触子72bを境
にして図8中上側の第1チャンネルCH1と、下側の第
2チャンネルCH2が構成されている。
【0033】上記1次コイル84a,84bの電源側と
反対側の端部はそれぞれコンデンサCa,Cbが接続さ
れてLC共振回路が構成されている。そして上記1次コ
イル84a,84bは上記LC共振回路の共振周波数f
を有する駆動矩形波で励磁され、その電流が半波整流回
路202a,202bにより整流され、差動増幅回路2
03により差動増幅されて出力される。この出力信号
は、フィルタ回路204,レベルシフト回路205を介
してCPU200に入力される。そしてCPU200
は、入力された信号に基づいてパワー部102にPWM
制御信号を出力し、これにより、ハンドリム組立体70
に加えられた回転力に対応した補助トルクがモータ31
から出力される。
【0034】ここで、Ra,Rbは検出抵抗であると同
時に上記差動回転トランス80の設置環境の磁気的アン
バランスを除去するための補償抵抗でもある。なお、こ
の磁気的アンバランスの除去には、補償捲線,補償コン
デンサを採用することも可能である。
【0035】次に本実施形態装置の動作を説明する。使
用者がハンドルリム77を手で回すことにより、その回
転力がコイルバネ56を介して可動プレート50に伝達
され、動輪21が回転する。同時にハンドリム組立体7
0と可動プレート50との相対角度位置が変化し、ポテ
ンショメータ72の入力軸72aを介して接触子72b
が移動する。このときトランジスタアンプ201から高
周波が1次コイル84a,84bに印加されると、1次
コイル84a,84bのインピーダンスの差により流れ
る電流の大きさに差が生じ、プルダウンの点における電
位はそれぞれVa,Vbとなる。
【0036】ここで可変抵抗R3のうち接触子72bと
の接点よりも図中上側(チャンネルCH1側)の部分の
抵抗をR3a、下側の抵抗をR3bとする。1次コイル
部の複素インビーダンスは、
【数1】 となる。ここで、k:コイル84a,89a及び84
b,89bの結合係数,L 1 :コイル84a及び84b
の自己インダクタンス,L2 :コイル89a及び89b
の自己インダクタンス,ω:角周波数である。高周波
(ωL2 》R3a)で駆動し、Caによる共振によりイ
ンダクタンス成分を消去することにより上式は、
【数2】 となる。これは2次側負荷(R3a)の1次側への変換
値である。いま、ポテンショメータ72の接触子72b
が移動して抵抗R3aが大きくなったとする。この場合
R3aの1次側への変換値が大きくなり、1次コイル8
4aを流れる電流iaが小さくなり、これに比例する電
位Vaは低くなる。このときR3bの1次側への変換値
が小さくなり、1次コイル84bを流れる電流ibが大
きくなり、これに比例する電位Vbは高くなる。このよ
うにVa,Vbの一方が高くなれば他方は低くなり、逆
に低くなれば他方は高くなる。
【0037】ここで、Va,VbはRa,RbとR3
a,R3bの1次側への変換値との分圧により決定さ
れ、
【数3】 とすると、
【数4】 となる。これはR3a(R3b=R3−R3a)をパラ
メータとする簡単な関数で表すことができる。即ち、C
PU200に入力される信号は、抵抗R3aの関数とな
り、従ってCPU200に入力された信号からポテンシ
ョメータ72の入力軸72aの回転角、つまりハンドリ
ム77に加えられた回転力を検出できる。
【0038】このように、本実施形態装置では、ポテン
ショメータ72の可変抵抗R3の抵抗(インピーダン
ス)R3aが変化することにより、電位Va,Vbの差
に変化が生じ、この変化を抵抗R3aの変化として検出
するようにしたので、非接触でありながらポテンショメ
ータ72の出力信号を検出してモータ31の制御を行う
ことができる。従って、スリップリングを用いた従来装
置のような部材の回転に伴う摩擦抵抗や摩耗といった問
題を回避できる。
【0039】そして本実施形態では、アウタートランス
81を、非磁性体かつ絶縁体からなるボビン83に1次
コイル84a,84bを巻回したもの、つまり磁性体か
らなるコアを有しない構造としたので、アウター,イン
ナートランスの両方とも磁性体のコアを有する構造とし
た場合に比較して、アウター,インナートランス81,
82のギャップを高精度に管理する必要がなく、組立が
容易であり、量産タイプの車椅子にも採用可能である。
【0040】またアウタートランス81を、ボビン83
の外周面にコイルを巻回する構造としたので、従来のコ
アの内面にコイルを巻回する構造に比較して製造が容易
である。
【0041】ここでアウタートランス81を磁性体製コ
アを有しない構造としたので、両トランスとも磁性体製
コアを有するものとした場合に比較してゲインが低下す
る懸念があるが、本実施形態では、従来の低周波駆動に
対して高周波共振駆動としたので、上記ゲインの低下を
抑制でき、必要な検出精度を確保できる。
【0042】また本実施形態では、アウタートランス8
1及びコントローラ100を固定プレート30に設けた
ので、回転する部材である可動プレート50に設ける部
品はインナートランス82とポテンショメータ72のみ
で良く、構成を大幅に簡略化することができる。
【0043】なお、上記実施形態では、インナートラン
ス82は磁性体製コア85を有しアウタートランス81
のみが磁性体製コアを有しない構造としたが、本発明に
よれば、インナートランスを磁性体製コアを有しない構
造としたり、あるいは両方とも磁性体コアを有しない構
造とすることも可能である。但し、インナートランスの
軸芯部分には金属製の可動部材が挿入配置されるのが一
般的であるから、該金属部材からの磁気的影響を遮断す
るためにインナートランスは磁性体製コアを有する構造
を採用するのが望ましい。
【0044】
【発明の作用効果】請求項1の発明によれば、ギャップ
を開けて配置された回転側コイル,固定側コイルの少な
くとも何れか一方のコイルの保持部材を非磁性体かつ絶
縁体製とし、他方のコイルの保持部材を磁性体製とした
ので、検出精度の上記ギャップ依存性が両コイルとも磁
性体製コアを有するものとした場合に比較して小さくな
り、上記ギャップを高精度に管理する必要がなく、組立
性を向上できる効果がある。
【0045】請求項2の発明によれば、固定側の各組の
コイルに直列にコンデンサを接続してLC共振回路を構
成し、該各共振回路の共振周波数を有する駆動波により
固定側の2組のコイルを励磁する高周波共振駆動方式を
採用したので、コイルを磁性体性コアを有しないタイプ
にしながらゲインの低下を防止できる効果がある。
【0046】請求項3の発明によれば、上記非磁性体か
つ絶縁体製の保持部材により保持された2組のコイル
を、固定側の金属,回転側の金属からの磁気的影響が抑
制される側に偏位配置したので、外部金属による磁気ア
ンバランスを軽減でき、検出精度を向上できる効果があ
る。
【0047】請求項4の発明によれば、補償捲線,補償
コンデンサ,補償抵抗の少なくとも1つを設けたので、
設置環境による磁気的アンバランスを軽減することがで
き、検出精度を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による電動補助式車椅子の
ハンドリム組立体部分の側面図である。
【図2】上記実施形態車椅子の回転トランスの配置状態
を示す断面正面図である。
【図3】上記実施形態装置のインナートランスの側面図
である。
【図4】上記実施形態装置のインナートランスの断面正
面図である。
【図5】上記実施形態装置のインナートランスの正面図
である。
【図6】上記実施形態装置の回転トランスの断面斜視図
である。
【図7】上記実施形態装置の制御装置のブロック構成図
である。
【図8】上記実施形態装置の人力検出装置のブロック構
成図である。
【符号の説明】
21 車椅子の動輪 30b 固定プレートの底部(固定側の金属) 50b 可動プレートの底部(回転側の金属) 72 ポテンショメータ(インピーダンス可変素子) 80 回転トランス 83 ボビン(非磁性体かつ絶縁体製の保持部材) 84a,84b 固定側のコイル 85 コア(磁性体製の保持部材) 89a,89b 回転側のコイル B 動輪の幅方向中心線 C 偏位量 Ca,Cb コンデンサ f 共振周波数 Ra,Rb 補償抵抗

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転側の2組のコイルと固定側の2組の
    コイルとをギャップをあけてかつ相対的に回転可能に配
    置してなる回転トランスを介して回転側に配置されたイ
    ンピーダンス可変素子のインピーダンス変化量を回転側
    への入力の大きさとして検出するようにした入力検出装
    置において、上記回転側コイル,固定側コイルの少なく
    とも何れか一方のコイルの保持部材を非磁性体かつ絶縁
    体製とし、他方のコイルの保持部材を磁性体製としたこ
    とを特徴とする入力検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、固定側の各組のコイ
    ルに直列にコンデンサを接続してLC共振回路を構成
    し、該各共振回路の共振周波数を有する駆動波により固
    定側の2組のコイルを励磁し、該励磁電流の差動により
    上記インピーダンス変化量を検出することを特徴とする
    入力検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、回転トランス
    が車椅子の動輪に設置されており、上記非磁性体かつ絶
    縁体製の保持部材により保持された2組のコイルは、固
    定側の金属及び回転側の金属からの磁気的影響が均一に
    なるよう上記動輪の幅方向中心線から偏位配置されてい
    ることを特徴とする入力検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の何れかにおいて、設
    置環境による磁気的アンバランスを軽減するための補償
    捲線,補償コンデンサ,補償抵抗の少なくとも1つを有
    することを特徴とする入力検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101326536B1 (ko) * 2011-03-11 2013-11-20 근로복지공단 전동휠체어용 구동장치
KR101385571B1 (ko) * 2013-03-06 2014-04-15 근로복지공단 전동보조형 휠체어용 구동장치
CN117741316A (zh) * 2023-12-28 2024-03-22 岱新(上海)电子科技有限公司 一种车载充电机测试系统

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