JPH1094546A - 電気手術用処置器具 - Google Patents

電気手術用処置器具

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Publication number
JPH1094546A
JPH1094546A JP8271590A JP27159096A JPH1094546A JP H1094546 A JPH1094546 A JP H1094546A JP 8271590 A JP8271590 A JP 8271590A JP 27159096 A JP27159096 A JP 27159096A JP H1094546 A JPH1094546 A JP H1094546A
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JP
Japan
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tube
catheter tube
distal end
treatment instrument
inner tube
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Application number
JP8271590A
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English (en)
Inventor
Ken Nishikawa
研 西川
Tatsuo Kinebuchi
達夫 杵渕
Hiroyuki Oguma
弘之 小熊
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カテーテル管内での導電性線条体の絶縁を確
実に行い、しかも導電性線条体をカテーテル管の遠位端
から前進させた場合に、一対の線条体が良好に広がり、
スネア部分の形状が正確に得られ、しかも切り残しなど
が生じない電気手術用処置器具を提供すること。 【解決手段】 体内に挿入可能なカテーテル管12と、
カテーテル管12の遠位端から前進および後退移動自在
に装着され、相互に絶縁状態で保持される一対の導電性
線条体18,20とを有する電気手術用処置器具10で
あって、カテーテル管12が、一対の導電性線条体1
8,20をそれぞれ軸方向移動自在に挿入可能なルーメ
ン26,27が形成されたインナーチューブ16と、当
該インナーチューブ16の外周を覆うアウターチューブ
14とで構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気手術用処置器
具に係り、さらに詳しくは、ポリープ(隆起性腫瘍様病
変)などの切除手術の際に用いられる器具であって、カ
テーテル管内での導電性線条体の絶縁を確実に行い、し
かも導電性線条体をカテーテル管の遠位端から前進させ
た場合に、一対の線条体が良好に広がり、スネア部分の
形状が正確に得られる双極子型の電気手術用処置器具に
関する。
【0002】
【従来の技術】電気手術用処置器具は、高周波の電気的
エネルギーを利用した電気手術器であり、生体に電撃を
与えずに生体組織を電気的に切開し、手術時の出血を少
なくすることができるので、近年広く用いられるように
なっている。電気手術用処置器具は、手術用処置器具の
先端部に設けられた電極と生体組織間における高周波の
電気的エネルギーによる作用を利用するもので、単極子
型電気手術用処置器具と双極子型電気手術用処置器具と
がある。
【0003】単極子型電気手術用処置器具は、生体組織
の切断力に優れ、切断したときの出血が少ないという利
点を有するものであるが、所要電力が100W程度と高
いので、切断される生体組織の範囲が広く、そのため生
体組織の細部の切断には適していない。これに対して、
双極子型電気手術用処置器具は、低い所要電力で稼働す
ることができ、切断される生体組織の範囲が狭いので、
生体組織の細部の切断に適している。
【0004】双極子型電気手術用処置器具としては、カ
テーテル管を構成するチューブのルーメン内に長軸方向
に滑動可能な第一導電性線条体と第二導電性線条体とを
有し、絶縁スペーサーを用いて第一導電性線条体の先端
と第二導電性線条体の先端とを繋ぎ、ループ(スネア
部)を形成させたものが知られている(特開平2−29
1850号公報、特開平4−241853号公報、特開
平4−325151号公報など)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような双極子型電
気手術用処置器具においては、カテーテル管を構成する
チューブの単一ルーメン内に二つの導電性線条体が収納
してあるため、これらの絶縁が課題であった。また、単
一ルーメン内に二つの導電性線条体が収納してあるた
め、カテーテル管を内視鏡内へ挿入した場合などに、カ
テーテル管のねじれの影響により、線条体もねじれてし
まうおそれがあった。このため、線条体をカテーテル管
の遠位端から前進させて開かせようとした場合に、良好
に開かず、スネア部分の形状が正確に得られないおそれ
があった。
【0006】さらに、従来の処置器具では、絶縁スペー
サーを収納するスペースがカテーテル管の遠位端部にな
かったため、カテーテル管の挿入時に絶縁スペーサーが
邪魔になると言う課題があった。また、ポリープなどの
生体組織の切除時に、線条体をカテーテル管のルーメン
内に引き込み、スネア部を狭めて線条体間に電流を流し
スネア部に捕らえられたポリープを切除しようとする
が、絶縁性スペーサーを十分にカテーテル管の遠位端側
に引き込めないので、切り残しが生じるおそれがあっ
た。
【0007】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、カテーテル管内での導電性線条体の絶縁を確実に行
い、しかも導電性線条体をカテーテル管の遠位端から前
進させた場合に、一対の線条体が良好に広がり、スネア
部分の形状が正確に得られ、しかも切り残しなどが生じ
ない電気手術用処置器具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る電気手術用処置器具は、体内に挿入可
能なカテーテル管と、前記カテーテル管の遠位端から前
進および後退移動自在に装着され、相互に絶縁状態で保
持される一対の導電性線条体とを有する電気手術用処置
器具であって、前記カテーテル管が、一対の導電性線条
体をそれぞれ軸方向移動自在に挿入可能なルーメンが形
成されたインナーチューブと、当該インナーチューブの
外周を覆うアウターチューブとで構成してある。
【0009】本発明においては、一対の導電性線条体を
相互に絶縁状態で保持するために、これら線条体の遠位
端は、絶縁性スペーサーで接続し、これら線条体がカテ
ーテル管の遠位端から前進移動して突出した場合に、ル
ープ状(スネア状)と成るように癖付けしてあることが
好ましい。
【0010】本発明では、カテーテル管の遠位端部にお
いて、アウターチューブの遠位端がインナーチューブの
遠位端よりも突出しており、その部分に絶縁性スペーサ
ーを収納するための凹所が形成してあることが好まし
い。または、インナーチューブをアウターチューブに対
して軸方向に移動可能に構成することで、少なくとも、
導電性線条体をカテーテル管の内部に引き込んだ状態
で、インナーチューブがアウターチューブの内部に引き
込まれ、アウターチューブの遠位端部に、絶縁性スペー
サーを収納するための凹所が形成されるようになってい
ることが好ましい。なお、凹所は絶縁スペーサーが収納
される形状であれば特に限定されないが、アウターチュ
ーブの内周に対応する円筒状のものが好ましく用いられ
る。凹所の深さは絶縁スペーサーが収納できる大きさで
形成され、好ましくは0.5〜10mm,より好ましく
は1〜5mmである。
【0011】また、インナーチューブには、一対の導電
性線条体をそれぞれ収納する一対のルーメンの他、注射
針などを挿入可能な、あるいは薬液の注入が可能な別の
ルーメンを設けても良い。
【0012】本発明では、インナーチューブは、必ずし
もカテーテル管の全長にわたり装着する必要はなく、遠
位端側にのみ装着しても良い。
【0013】本発明に係る電気手術用処置器具では、イ
ンナーチューブに、各導電性線条体が軸方向移動自在に
挿入可能なルーメン、またはインナーチューブが各導電
性線条体と共にアウターチューブの内部を移動するよう
に構成してあるルーメンが形成してあることが好まし
い。導電性線条体間の絶縁は、インナーチューブにより
確実に行われる。
【0014】また、カテーテル管がアウターチューブと
インナーチューブとの二重管構造となっており、インナ
ーチューブの各ルーメン内に各導電性線条体が挿通して
あることから、カテーテル管を内視鏡などに挿入した場
合でも、アウターチューブのねじれが導電性線条体にま
で影響することはなくなる。そのため、線条体をカテー
テル管の遠位端から前進させた場合に、これら線条体が
良好に広がり、スネア部分の形状が正確に得られる。
【0015】本発明では、カテーテル管を二重管構造に
しているので、カテーテル管の遠位端部において、絶縁
性スぺーサーをアウターチューブ内に収納することがで
きる。すなわち、インナーチューブをアウターチューブ
に対して軸方向に移動可能に構成するか、あるいはアウ
ターチューブの遠位端をインナーチューブの遠位端に対
して突出させることにより、該突出部分内に絶縁性スペ
ーサーを収納するための凹所を容易に形成することがで
きる。そのため、カテーテル管の挿入の際には、絶縁性
スペーサーをアウターチューブの遠位端内に収容した状
態でカテーテル管を内視鏡などへ挿入することができる
ので、スペーサーが邪魔になることはない。さらに、ポ
リープなどの切除の際には、組織片がアウターチューブ
内の各導電性線条体の間へ引込まれることによって生じ
る組織片への通電不可が防止でき、また、絶縁性スペー
サーをカテーテル管の遠位端側のアウターチューブ内に
入り込むように十分に引き込めるので、生体組織の切り
残しが生じるおそれが少ない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電気手術用処
置器具を、図面に示す実施形態に基づき、詳細に説明す
る。
【0017】図1(A)は本発明の一実施形態に係る電
気手術用処置器具の概略斜視図、同図(B)は本発明の
他の実施形態に係る電気手術用処置器具の要部斜視図、
図2は本発明のさらにその他の実施形態に係る電気手術
用処置器具の一部断面斜視図、図3は本発明のさらにそ
の他の実施形態に係る電気手術用処置器具の一部断面斜
視図である。
【0018】第1実施形態 図1(A)に示すように、本実施形態に係る電気手術用
処置器具10は、いわゆるバイポーラスネアと称される
器具であり、カテーテル管12を有し、カテーテル管1
2の遠位端15から前進および後退移動自在に、一対の
導電性線条体18,20が装着してある。導電性線条体
18,20の遠位端は、絶縁性スペーサー22に接着剤
などで固定してあり、相互に絶縁状態となるように保持
してある。また、これら線条体18,20は、線条体1
8,20がカテーテル管12の遠位端15から前進移動
して突出した場合に、線条体18,20でループ状のス
ネア24を形成するように癖付けしてある。
【0019】絶縁性スペーサー22は、特に限定されな
いが、適度な強度、耐熱性および加工性を有する電気絶
縁材料で構成してある。このような電気絶縁材料として
は、アルミナ、ジルコニアなどのセラミック、ポリベン
ズイミダゾール、ポリエーテルスルホンなどの耐熱性プ
ラスチックなどを例示することができる。
【0020】スペーサー22の形状および大きさは、特
に限定されず、導電性線条体18,20の外径などに応
じて断面が円形または楕円形などのスペーサーを選択す
ることができる。スペーサーの断面径(円であれば直
径、楕円であれば長径)は、通常は0.5〜5mm、好ま
しくは1〜3mmであり、その軸方向長さは、通常は0.
5〜5mm、好ましくは1〜3mmである。
【0021】本実施形態では、カテーテル管12は、ア
ウターチューブ14とインナーチューブ16との二重管
構造となっており、インナーチューブ16には、各導電
性線条体18,20を挿通させるルーメン26,27が
形成してある。各ルーメン26,27の内径は、線条体
18,20の外径の110〜200%程度が好ましい。
【0022】カテーテル管12を構成するインナーチュ
ーブ16およびアウターチューブ14の材質は電気絶縁
材料であれば特に制限はなく、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、
ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホ
ン、フッ素樹脂などのプラスチック類を使用することが
でき、目的に応じて適切な弾性率を有する材料を選択す
ることができる。アウターチューブ14およびインナー
チューブ16は、同一材質でも異なる材質でも良い。
【0023】インナーチューブ16は、アウターチュー
ブ14に対して、周方向および軸方向の相対移動が許容
されるように装着されている。このような二重管構造の
カテーテル管12を形成するには、アウターチューブ1
4のルーメンにインナーチューブ16を挿通させれば良
い。インナーチューブ16をアウターチューブ14に対
して、周方向の移動が自在に装着するのは、カテーテル
管を体腔内に挿入する際に、アウターチューブ14のね
じれがインナーチューブ16にまで影響することを防止
するためである。また、軸方向移動自在に、インナーチ
ューブ16をアウターチューブ14に対して装着するの
は、導電性線条体18,20をカテーテル管12の内部
に引き込んだ状態で、インナーチューブ16が共にアウ
ターチューブ14の内部に引き込まれ、アウターチュー
ブ14の遠位端部に、絶縁性スペーサー22を収納する
ための凹所を形成するためである。形成された凹所は、
図1(B)に示す凹所50と略同様となる。
【0024】カテーテル管12の外径は、特に限定され
ないが、たとえば1.5〜3.0mmが好ましい。また、ア
ウターチューブ14の肉厚は、特に限定されないが、
0.1〜0.5mm程度である。
【0025】導電性線条体18,20は、ワイヤ電極で
あり、その材質は、導電性材料であれば特に制限はなく
使用することができ、このような導電性材料としては、
例えば、金、銀、白金、ニッケル、鉄、アルミニウム、
錫、亜鉛などの金属単体や、ステンレス鋼、ニクロムな
どの合金などを挙げることができる。導電性線条体1
8,20の構造は、単線、撚線のいずれであってもよ
く、撚線としては、単線からなる芯線とこれを囲むコイ
ルとからなるものが含まれる。
【0026】導電性線条体18,20の外径は、手術部
位により任意に選択することができるが、通常は0.1
〜1mm、好ましくは0.2〜0.6mmのものを使用
することができる。
【0027】本実施形態では、カテーテル管12の近位
端28は、操作用基部30に接続してあり、導電性線条
体18,20の両近位端は、操作用基部30に対して軸
方向移動自在に装着された操作用把手32に接続してあ
る。この操作用把手32を操作することで、線条体1
8,20をカテーテル管12内で軸方向に移動させ、カ
テーテル管12の遠位端15から線条体18,20を前
進させて突出させたり、後退させて遠位端15側に引き
込んだりすることが可能になっている。
【0028】なお、線条体18,20をカテーテル管1
2内で軸方向に移動させるための構造は、特に限定され
ないが、図1(A)に示すように軸方向に移動可能な操
作用把手32と、これと連動して軸方向に移動する移動
部材を具備するものであってもよく、あるいは、回動部
材とこの回動部材の回動に連動して軸方向に移動する移
動部材とを具備するものであってもよい。本実施形態の
電気手術用処置器具10においては、線条体18,20
の近位端は、さらに、コード34を通じて、図示省略し
てある高周波電流発生装置に接続される。
【0029】本実施形態の双極子型電気手術用処置器具
10を用いる施術時においては、まずカテーテル管12
の遠位端をポリープの近くにまで移動させるために、操
作用把手32を操作し、カテーテル管12の各ルーメン
26,27内に線条体18,20を引き込み、それと共
に、インナーチューブ16もアウターチューブ14に対
して軸方向に引き込まれ、アウターチューブ14の遠位
端に形成された凹所内に絶縁性スペーサー22を引き込
む。その状態で、たとえば内視鏡のチャンネルを通して
カテーテル管12の遠位端を体腔内に導入する。その際
に、絶縁性スペーサ22がアウターチューブ14の遠位
端の凹所に引き込まれているので、スペーサが邪魔にな
らない。
【0030】カテーテル管12の遠位端をポリープ42
の近くに位置させたら、体外に位置する操作用把手32
を操作し、カテーテル管12の遠位端15から線条体1
8,20を送り出し、図1(A)に示すように、線条体
18,20で大きなループ状のスネア24を形成する。
【0031】次に、このループ状のスネア24内にポリ
ープ42の基部が入り込むようにカテーテル管12の遠
位端を操作し、その後、操作用把手32を操作し、線条
体18,20をカテーテル管12の内部に軸方向に引き
込み、ループ状のスネア24を小さくし、ポリープ42
の基部を締め付ける。その後、または同時に、高周波電
流発生装置を起動することにより、線条体18と線条体
20との間に高周波電流を流し、電気的エネルギーで患
部を切除する。本実施形態では、絶縁性スペーサー22
をカテーテル管12の遠位端側のアウターチューブ14
内に入り込むように十分に引き込めるので、生体組織の
切り残しが生じるおそれが少ない。
【0032】また、本実施形態に係る電気手術用処置器
具10では、インナーチューブ16に各導電性線条体1
8,20を挿通させるルーメン26,27が形成してあ
るので、導電性線条体18,20間の絶縁は、インナー
チューブ16により確実に行われる。
【0033】また、カテーテル管12がアウターチュー
ブ14とインナーチューブ16との二重管構造となって
おり、インナーチューブ16の各ルーメン26,27内
に各導電性線条体18,20が挿通してあることから、
カテーテル管12を内視鏡などに挿入した場合でも、そ
のねじれが導電性線条体18,20にまで影響すること
はなくなる。そのため、線条体18,20をカテーテル
管12の遠位端15から前進させた場合に、これら線条
体18,20が良好に広がり、スネア24の形状が正確
に得られる。
【0034】第2実施形態 本実施形態に係る電気手術用処置器具10aでは、図1
(B)に示すように、カテーテル管12aの遠位端部に
おいて、線条体18,20の軸方向移動に拘わらず最初
から、アウターチューブ14aの遠位端がインナーチュ
ーブ16aの遠位端よりも突出しており、その部分に絶
縁性スペーサー22を収納するための凹所50が形成し
てある。凹所50の大きさは、絶縁性スペーサー22を
収納できる程度の大きさであれば良い。本実施形態で
は、線条体18,20の軸方向移動に拘わらず、カテー
テル管12の遠位端部に、凹所50が常時形成してある
ので、アウターチューブ14aとインナーチューブ16
aとは、近位端側において接着または融着してあっても
良い。本実施形態に係る処置器具10aのその他の構成
は、前記第1実施形態の処置器具10と同様である。
【0035】本実施形態に係る処置器具では、前記第1
実施形態の処置器具10と同様な作用を有する。
【0036】すなわち、本実施形態の処置器具10aで
は、カテーテル管12の挿入の際には、絶縁性スペーサ
ー22を凹所50内に収容した状態で、カテーテル管1
2を内視鏡などへ挿入することができる。そのため、ス
ペーサー22が邪魔にならないで挿入することができ
る。さらに、ポリープ42などの切除の際には、絶縁性
スペーサー22をカテーテル管12aの遠位端側の凹所
50に入り込むように十分に引き込めるので、生体組織
の切り残しが生じるおそれが少ない。
【0037】第3実施形態 図2に示すように、本実施形態に係る電気手術用処置器
具10bでは、カテーテル管12bを構成するアウター
チューブ14bの内周側に配置されるインナーチューブ
16bに、導電性線条体18,20がそれぞれ挿通する
ルーメン26,27以外に、補助ルーメン52が軸方向
に沿って形成してある。この補助ルーメン52には、注
射針の挿入が可能であると共に、薬液の注入などが可能
なフラッシュラインとして機能することができる。その
他の構成は、前記第1実施形態のものと同様である。
【0038】本実施形態に係る電気手術用処置器具10
bでは、前記第1実施形態の処置器具10と同様な作用
を有する上に、次に示す作用を有する。
【0039】すなわち、本実施形態に係る処置器具10
bでは、補助ルーメン52がインナーチューブ16bに
形成してあることから、注射針などを別の装置を用いて
患部に導入する必要がなくなると共に、フラッシュライ
ンを持つ別のカテーテルを患部に挿入する必要もない。
【0040】第4実施形態 図3に示すように、本実施形態に係る電気手術用処置器
具10cでは、カテーテル管12cを構成するアウター
チューブ14cの遠位端側にのみ、インナーチューブ1
6cを挿入し基端部側でアウターチューブに接着または
融着等で固定してある。その他の構成は、前記第1実施
形態のものと同様である。
【0041】本実施形態に係る電気手術用処置器具10
cでは、前記第1実施形態の処置器具10と同様な作用
を有するが、インナーチューブ16cがない部分におい
ては、いずれか一方の導電性線条体20の外周を樹脂チ
ューブ54などで覆う、あるいは導電性線条体20の外
周を絶縁性被覆等の処理を行う必要がある。線条体1
8,20の絶縁性を確保するためである。
【0042】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
電気手術用処置器具によれば、インナーチューブに各導
電性線条体を挿通させるルーメンが形成してあるので、
導電性線条体間の絶縁は、インナーチューブにより確実
に行われる。
【0044】また、カテーテル管がアウターチューブと
インナーチューブとの二重管構造となっており、インナ
ーチューブの各ルーメン内に各導電性線条体が挿通して
あることから、カテーテル管を内視鏡などに挿入した場
合でも、そのねじれが導電性線条体にまで影響すること
はなくなる。そのため、線条体をカテーテル管の遠位端
から前進させた場合に、これら線条体が良好に広がり、
スネア部分の形状が正確に得られる。
【0045】さらに、本発明では、カテーテル管を二重
管構造にしているので、カテーテル管の遠位端部におい
て、絶縁性スぺーサーをアウターチューブに収納するこ
とができる。すなわち、インナーチューブをアウターチ
ューブに対して軸方向に移動可能に構成するか、あるい
はアウターチューブの遠位端をインナーチューブの遠位
端に対して突出させることにより、絶縁性スペーサーを
収納するための凹所を容易に形成することができる。そ
のため、カテーテル管の挿入の際には、絶縁性スペーサ
ーをアウターチューブの遠位端内に収容した状態でカテ
ーテル管を内視鏡などへ挿入することができるので、ス
ペーサーが邪魔になることはない。さらに、ポリープな
どの切除の際には、組織片がアウターチューブ内の各導
電性線条体の間へ引込まれることによって生じる組織片
への通電不可が防止でき、また、絶縁性スペーサーをカ
テーテル管の遠位端側のアウターチューブ内に入り込む
ように十分に引き込めるので、生体組織の切り残しが生
じるおそれが少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の一実施形態に係る電気手
術用処置器具の概略斜視図、同図(B)は本発明の他の
実施形態に係る電気手術用処置器具の要部斜視図であ
る。
【図2】図2は本発明のさらにその他の実施形態に係る
電気手術用処置器具の一部断面斜視図である。
【図3】図3は本発明のさらにその他の実施形態に係る
電気手術用処置器具の一部断面斜視図である。
【符号の説明】
10,10a,10b,10c… 電気手術用処置器具 12,12a,12b,12c… カテーテル管 14,14a,14b,14c… アウターチューブ 16,16a,16b,16c… インナーチューブ 18,20… 導電性線条体 22… 絶縁性スペーサー 24… スネア 26,27… ルーメン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内に挿入可能なカテーテル管と、 前記カテーテル管の遠位端から前進および後退移動自在
    に装着され、相互に絶縁状態で保持される一対の導電性
    線条体とを有する電気手術用処置器具であって、 前記カテーテル管が、一対の導電性線条体をそれぞれ軸
    方向移動自在に挿入可能なルーメンが形成されたインナ
    ーチューブと、当該インナーチューブの外周を覆うアウ
    ターチューブとで構成してある電気手術用処置器具。
  2. 【請求項2】 前記アウターチューブの遠位端がインナ
    ーチューブの遠位端より突出するように、カテーテル管
    の遠位端部内に凹所を設けて構成してある請求項1に記
    載の電気手術処置器具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007289702A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Ethicon Endo Surgery Inc 医療用スネアを有する医療器具
JP2008295905A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Hoya Corp 内視鏡用モノポーラ型高周波ナイフ

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