JPH1093404A - 可変遅延回路 - Google Patents

可変遅延回路

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JPH1093404A
JPH1093404A JP8246268A JP24626896A JPH1093404A JP H1093404 A JPH1093404 A JP H1093404A JP 8246268 A JP8246268 A JP 8246268A JP 24626896 A JP24626896 A JP 24626896A JP H1093404 A JPH1093404 A JP H1093404A
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resistance element
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K5/13Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals
    • H03K5/133Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals using a chain of active delay devices

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
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  • Pulse Circuits (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Networks Using Active Elements (AREA)
  • Attenuators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力信号のレベル変化に応答してほぼ線形的
なレベル変化を有する信号をコンデンサを用いて発生す
る回路手段を備えた遅延回路を提供することにある。 【解決手段】 出力ノードAと第1電源ライン22との
間に第1コンデンサ7、抵抗5および第2コンデンサ6
をこの順に直列接続し、さらに、第1コンデンサ7およ
び抵抗5の接続点と第2電源ラインとの間に第1スイッ
チ8を、第2コンデンサ6に並列に第2スイッチ9をそ
れぞれ接続する。第1および第2スイッチ8,9を入力
信号のレベルに応じて開閉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は遅延時間を容易に制
御可能な可変遅延回路に関するものである。
【0001】
【従来の技術】一般に、ハードウェアは複数の集積回路
を含む電子装置や機械装置で構成されており、これら装
置の動作を決定付ける制御指令の大部分は、電気的制御
信号により与えられている。従って良好な制御動作を得
るには、制御信号をきめ細かく調節する技術が要求され
る。更に制御信号には時間軸変動要素、いわゆるジッタ
を持っており、このジッタが生じた場合は制御信号の時
間軸補正を行って、除去してやらなければならない。
【0002】これらの応用技術に対応するために、可変
遅延回路は極めて微少な遅延制御量、いわゆる高分解能
が要求される。
【0003】その一般的な例として、過去において考案
された従来の可変遅延回路を以下に示す。
【0004】図3は可変遅延回路の従来技術の一例であ
る。
【0005】図3において、入力端子1に抵抗素子5の
一端が接続され、前記抵抗素子5の他端に容量素子6の
一端およびコンパレータ4の一方の入力端が接続され、
前記容量素子6の他端が第2電源22に接続され、リフ
ァレンス入力端子2に前記コンパレータ4の他の入力端
が接続され、出力端子3に前記コンパレータ4の出力端
が接続される。
【0006】ここで、前記コンパレータ4の双方の入力
端において、前記抵抗素子5の前記他端と前記容量素子
6の前記一端が接続される入力端を、便宜上以下ではノ
ードAと表し、またリファレンス入力端子2に接続され
る入力端をノードBとして表す。
【0007】次に、コンパレータ4の構成を一般的に最
も良く利用されている例として図4および図5に示す。
【0008】図4はMOSトランジスタのみで構成され
ているコンパレータ4の一例である。
【0009】図4において、入力端31にNMOSトラ
ンジスタ35のゲートが接続され、リファレンス入力端
2にNMOSトランジスタ36のゲートが接続され、前
記NMOSトランジスタ35のドレインにPMOSトラ
ンジスタ33のゲートとドレインおよびPMOSトラン
ジスタ34のゲートが接続され、前記NMOSトランジ
スタ36のドレインに前記PMOSトランジスタ34の
ドレインとNMOSトランジスタ38のゲートが接続さ
れ、前記NMOSトランジスタ35と36のソースにN
MOSトランジスタ37のドレインが接続され、出力端
子3に前記NMOSトランジスタ38のソースとNMO
Sトランジスタ39のドレインが接続され、第1電源2
1に前記PMOSトランジスタ33と34のソースおよ
び前記NMOSトランジスタ38のドレインが接続さ
れ、第2電源22に前記NMOSトランジスタ37と3
9のソースが接続され、定電圧源32に前記NMOSト
ランジスタ37と39のゲートが接続される。
【0010】また、図5はバイポーラトランジスタおよ
び抵抗素子のみで構成されているコンパレータ4の一例
である。
【0011】図5において、入力端31にNPNトラン
ジスタ42のベースが接続され、リファレンス入力端2
にNPNトランジスタ43のベースが接続され、前記N
PNトランジスタ42のコレクタに抵抗素子40の一端
が接続され、前記NPNトランジスタ43のコレクタに
抵抗素子41の一端とNPNトランジスタ46のベース
が接続され、前記NPNトランジスタ42と43のエミ
ッタにNPNトランジスタ44のコレクタが接続され、
前記NPNトランジスタ44のエミッタに抵抗素子45
の一端が接続され、出力端子3に前記NPNトランジス
タ46のエミッタとNPNトランジスタ47のコレクタ
が接続され、前記NPNトランジスタ47のエミッタに
抵抗素子48の一端が接続され、第1電源21に前記抵
抗素子40と41の他端および前記NPNトランジスタ
46のコレクタが接続され、第2電源22に前記抵抗素
子45と48の他端が接続され、定電圧源32に前記N
PNトランジスタ44と47のベースが接続される。
【0012】この図4および図5に示したコンパレータ
4において、以下では入力端31を先に示したノードA
と定義し、また入力端2をノードBとして定義する。こ
の場合、ノードAには論理信号が入力として与えられ、
またノードBには定電位を維持するリファレンス電圧が
与えられ、出力端3からはノードBの定電位とノードA
の論理信号の電位を大小判別した結果が出力される。こ
の様子を具体的に示すと、いま例えばノードBに対しノ
ードAの電位が大きいと仮定すると、出力端3からは第
1電源電位により近いハイ・レベルが出力され、またノ
ードBに対しノードAの電位が小さいと仮定すると、出
力端3からは第2電源電位により近いロー・レベルが出
力される。
【0013】この動作を図4を用いて更に詳しく説明す
ると、ノードB(入力端2)に対しノードA(入力端3
1)の電位が大きければ、NMOSトランジスタ35が
導通状態でNMOSトランジスタ36は開放状態とな
り、NMOSトランジスタ38のゲートにはPMOSト
ランジスタ34の導通状態を介して第1電源21の電位
が供給される。従ってNMOSトランジスタ38は導通
状態となり、出力端3は第1電源電位により近いハイ・
レベルを出力する。一方、ノードB(入力端2)に対し
ノードA(入力端31)の電位が小さければ、NMOS
トランジスタ35が開放状態でNMOSトランジスタ3
6が導通状態となり、NMOSトランジスタ38のゲー
トにはNMOSトランジスタ36と37の導通状態を介
して第2電源22の電位により近い電位が供給される。
従ってNMOSトランジスタ38は開放状態となり、出
力端3は第2電源電位により近いロー・レベルを出力す
る。
【0014】同様に前記動作を図5を用いて説明する
と、ノードB(入力端2)に対しノードA(入力端3
1)の電位が大きければ、NPNトランジスタ42が導
通状態でNPNトランジスタ43は開放状態となり、N
PNトランジスタ46のベースには抵抗素子41を介し
て第1電源21の電位が供給される。従ってNPNトラ
ンジスタ46は導通状態となり、出力端3は第1電源電
位により近いハイ・レベルを出力する。一方、ノードB
(入力端2)に対しノードA(入力端31)の電位が小
さければ、NPNトランジスタ42が開放状態でNPN
トランジスタ43が導通状態となり、NPNトランジス
タ46のベースにはNPNトランジスタ43と44の導
通状態を介して第2電源22の電位により近い電位が供
給される。従ってNPNトランジスタ46は開放状態と
なり、出力端3は第2電源電位により近いロー・レベル
を出力する。
【0015】図3に示した従来技術の可変遅延回路は、
先に説明したコンパレータの動作を応用することによ
り、遅延時間の制御を可能としている。
【0016】図3において、いま例えば入力端子1にロ
ー・レベルからハイ・レベルへ変化する論理信号を印加
した場合を考え、前記論理信号の振幅をE、抵抗素子5
の抵抗値をR、容量素子6の容量値をC、論理信号の変
化時間をtと仮定するとノードAの電位(VA)は以下
の式で示される。
【0017】 VA(t)=E−E×{exp(−t/C×R)} ・・・・(式1) 式1は、ノードAの電位は時間の経過とともに抵抗素子
5の抵抗値Rと容量素子6の容量値Cの指数的変化に依
存することを意味する。
【0018】このノードAの電位をより分かり易くする
ために、図6にはシミュレーションにて得た波形を示し
てある。
【0019】前記図6を用いて従来技術の動作を続けて
説明すると、いま例えばノードA(入力端子31)には
図6に示された信号が入力されており、またノードB
(リファレンス入力端子2)には図6に示された信号の
電位(ここではV0とする)と同等の固定電位が入力さ
れた場合を仮定すると、コンパレータ4は図6に示され
た時刻(t0)を境に信号のハイ・レベルまたはロー・
レベルを識別する。すなわち、コンパレータ4は図6に
おいてゼロないしt0までの信号をロー・レベルと判断
し、またt0を越えた信号をハイ・レベルと判断する。
この状態において遅延変化時間を得るために、ノードB
(リファレンス入力端子2)の電位を図6に示された信
号の電位(V0)と同等の固定電位から(V1)と同等
の固定電位にまで変化させた場合を仮定すると、コンパ
レータ4は図6に示された時刻(t1)を境に信号のハ
イ・レベルまたはロー・レベルを識別する。すなわち、
コンパレータ4は図6においてゼロないしt1までの信
号をロー・レベルと判断し、またt1を越えた信号をハ
イ・レベルと判断する。
【0020】すなわち従来の可変遅延回路は、例えばロ
ー・レベルからハイ・レベルにおいて、ノードB(リフ
ァレンス入力端子2)の固定電位をV0からV1に変化
させることによって、t0ないしt1に至る遅延変化時
間を得ることが可能となる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の可変遅
延回路は、抵抗素子と容量素子によって決定される論理
信号の指数的時間変化をコンパレータの一方の入力端に
印加し、他方入力端のリファレンス電位を変化させ、前
記コンパレータが感知するロー・レベルとハイ・レベル
の識別点を変えることにより遅延変化時間を得ている。
しかしながら上記従来回路は遅延変化時間がリファレン
ス電位の変化量に対し一定にならないという問題点があ
った。これを図6を用いて説明する。
【0022】図6において、遅延変化時間を決定付ける
要素はコンパレータに入力されるリファレンス電位の変
化量(V0、V1、V2)にあることは既に説明した通
りである。すなわち従来の可変遅延回路は、例えばロー
・レベルからハイ・レベルにおいて、図3に示されてい
るノードB(リファレンス入力端子2)の固定電位をV
0からV1に変化させることによって、t0ないしt1
に至る遅延変化時間を得ることが可能となる。このリフ
ァレンス電位変化量に対する遅延時間変化量は図6によ
れば、約20nsec/V程度である。この状態から連
続してノードB(リファレンス入力端子2)の固定電位
をV1からV2に変化させた場合、得られる遅延変化時
間はt1ないしt2に至り、その時のリファレンス電位
変化量に対する遅延時間変化量は図6によれば、約43
nsec/V程度となる。このようにノードBに印加さ
れる固定電位の値によって遅延変化時間が大きく変わる
理由は先に示した式1でも明らかなように、図3に示さ
れているノードA(入力端子1)の論理信号の変化が必
ず指数的な時間変化を持つという性質に起因する。これ
は、図3における容量素子6に流れ込む電流が一定でな
いために生ずる現象である。すなわち従来の可変遅延回
路は、リファレンス入力電位の変化量に対する遅延変化
量があまりにも大きすぎ、所望の遅延変化時間を前記リ
ファレンス入力電位によってきめ細かく制御することが
困難であり、正しい遅延制御量を得られないという問題
点があった。更には式1からも明らかなように、抵抗値
Rと容量値Cの変化量はそのまま指数的な時間変化とし
て反映されるため、抵抗値Rと容量値Cのプロセス依存
性の影響を大きく受けるという問題点があった。
【0023】したがって、本発明の目的は、入力信号レ
ベルの論理的変化をほぼ線形的なレベル変化に変換する
回路手段を備えた遅延回路を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の遅延回路は、基
本的には、第1および第2電源ラインと、入力端子と、
出力端子と、抵抗素子と、前記抵抗素子の一端と前記出
力端子との間に接続された第1容量素子と、前記第2電
源ラインと前記抵抗素子の他端との間に接続された第2
容量素子と、前記第1電源ラインと前記出力端子との間
に接続された主電流通路および前記抵抗素子の前記他端
に接続された制御電極を有する第1トランジスタと、前
記第1電源ラインと前記抵抗素子の前記一端との間に接
続され前記入力端子が第1の論理レベルの時ONし第2
の論理レベルの時OFFする第1スイッチと、前記第2
容量素子に並列に接続され前記入力端子が前記第1の論
理レベルの時ONし前記第2の論理レベルの時OFFす
る第2スイッチと、前記出力端子と前記第2電源ライン
との間に接続され前記入力端子が前記第1の論理レベル
の時に前記出力端子と前記第2電源ラインとの間に電気
通路を形成し前記第2の論理レベルの時に前記出力端子
を前記第2電源ラインから切り離す回路手段とを有す
る。
【0025】かくして、入力信号が第1の論理レベルか
ら第2の論理レベルに変化すると、出力端子にはほぼ直
線的なレベル変化が得られる。このレベル変化を比較器
を用いて基準電圧と比較することにより、その比較出力
は基準電圧の変化に対しほぼリニアな遅延特性を持つこ
とになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の上記および他の目
的、特徴および利点を明確にすべく添付図面を用いて本
発明の実施の形態につき説明する。
【0027】図1は本発明の第1の実施形態を示し、入
力端子1にインバータ17と20およびバッファ18と
19の入力端が接続され、前記インバータ17の出力端
にPMOSトランジスタ8のゲートが接続され、前記バ
ッファ18の出力端にNMOSトランジスタ9のゲート
が接続され、前記バッファ19の出力端にPMOSトラ
ンジスタ14のゲートが接続され、前記インバータ20
の出力端にNMOSトランジスタ15のゲートが接続さ
れ、前記PMOSトランジスタ8のドレインに抵抗素子
5の一端と容量素子7の一端が接続され、前記抵抗素子
5の他端に前記NMOSトランジスタ9のドレインとN
PNトランジスタ10のベースと容量素子6の一端が接
続され、前記PMOSトランジスタ14のドレインに抵
抗素子11の一端と容量素子13の一端が接続され、前
記抵抗素子11の他端に前記NMOSトランジスタ15
のドレインと容量素子12の一端とNMOSトランジス
タ16のゲートが接続され、前記NMOSトランジスタ
16のソースに前記容量素子13の他端と抵抗素子49
の一端とNPNトランジスタ50のベースが接続され、
前記NPNトランジスタ10のエミッタに前記容量素子
7の他端と前記NMOSトランジスタ16のドレインと
前記NPNトランジスタ50のコレクタと前記コンパレ
ータ4の一方の入力端が接続され、第1電源端子21に
前記PMOSトランジスタ8と14のソースおよびNP
Nトランジスタ10のコレクタが接続され、第2電源端
子22に前記NMOSトランジスタ9と15のソースと
前記抵抗素子49の他端と前記NPNトランジスタ50
のエミッタと前記容量素子6と12の他端が接続され、
リファレンス入力端子2に前記コンパレータ4の他方の
入力端が接続され、出力端子3に前記コンパレータ4の
出力端が接続される。なお、コンパレータ4の構成は図
4に示した一例と同等とする。この図4の構成は従来技
術において既に説明済みであるため省略する。また従来
技術の場合と同様、前記コンパレータ4の双方の入力端
において、前記NPNトランジスタ10のエミッタと前
記NMOSトランジスタ16のドレインおよび前記NP
Nトランジスタ50のコレクタが接続される側の入力端
を、便宜上以下ではノードAと表し、またリファレンス
入力端子2に接続される入力端をノードBとして表す。
【0028】本実施例の動作を次に説明する。初めに入
力端子1がロー・レベルからハイ・レベルへ変化した場
合を考えると、PMOSトランジスタ8はインバータ1
7のハイ・レベルからロー・レベルへの変化により、オ
フからオンに変化する。これによって容量素子7は第1
電源からPMOSトランジスタ8を介して充電が開始さ
れる。同時にNMOSトランジスタ9はバッファ18の
ロー・レベルからハイ・レベルへの変化により、オフか
らオンに変化する。これによって容量素子6の電荷をN
MOSトランジスタ9を介して放電するとともに、NP
Nトランジスタ10のベース電位をハイ・レベルからロ
ー・レベルに変化させ、NPNトランジスタ10はオン
からオフに変化し、図1に示されているノードAはハイ
・レベルからロー・レベルに変化する。この時点で容量
素子7の両端の電位は第1電源端子21と同等になる。
前記ノードAの変化はNMOSトランジスタ16のオフ
からオンの変化も寄与していることによって達成されて
いるが、これについては後に詳しく説明する。
【0029】次に、入力端子1がハイ・レベルからロー
・レベルへ変化した場合を考えると、PMOSトランジ
スタ8はインバータ17のロー・レベルからハイ・レベ
ルへの変化により、オンからオフに変化する。同時にN
MOSトランジスタ9はバッファ18のハイ・レベルか
らロー・レベルへの変化により、オンからオフに変化す
る。この時点では抵抗素子5および容量素子6と7はP
MOSトランジスタ8のオフによって第1電源から遮断
された状態である。しかしながら容量素子7は既に電荷
が充電されており、かつ容量素子6は電荷が放電された
状態のため、容量素子7の電荷は抵抗素子5を介し容量
素子6に向かって放電されることになる。この場合、N
PNトランジスタ10のエミッタ電位、すなわちノード
Aの端子電圧(VE)は以下の微分方程式で表される。
【0030】 {dVE(t)/dt}+(1/C6)×{(1/Z10)+(1−A10) /R5}×VE(t)=(A10×VCC)/(C6×R5) ・・・・(式2) ここで、VCC=第1電源電位 C6 =容量素子6の容量値 Z10=NPNトランジスタ10の入力インピーダンス A10=NPNトランジスタ10の電圧増幅率 R5 =抵抗素子5の抵抗値 t =変化時間 上記の状態、すなわち入力端子1がハイ・レベルからロ
ー・レベルへ変化した場合におけるVEの電位は、初期
値がゼロである。従ってVE(0)=0とし式2の微分
方程式を解くと、VE(t)は以下の式で表される。
【0031】 VE(t)={A10×VCC/(1−A10+R5/Z10)}× [1−exp{−t/(C6×ZA)}] ・・・・(式3) 但し ZA=Z10×{R5/(1−A10)}/{Z
10+R5/(1−A10)} NPNトランジスタ10はコレクタ接地方式であるた
め、電圧増幅率(A10)は1でかつ入力インピーダン
スは極めて大きい値を示す。従って上記の式3は以下の
式で近似的に表される。
【0032】 VE(t)≒{VCC×t/(C6×R5)}× {1−t/(2×C6×ZA)} ≒VCC×t/(C6×R5) ・・・・(式4) 上式4は式1と比較しても明らかなように、指数的な時
間変化が含まれておらず、時間変化に対し一定の割合で
あることを意味している。従ってNPNトランジスタ1
0のエミッタに接続されているノードAは、式4で示さ
れるような時間変化tに対し線形性を持った変化を得る
ことができる。
【0033】このノードAの時間的変化を表したものを
図7に示す。
【0034】図7は本発明第1の実施例におけるノード
Aのシミュレーション波形図である。先に示した図6に
おける従来例は、例えばロー・レベルからハイ・レベル
に対し、図3に示されているノードB(リファレンス入
力端子2)の固定電位をV0からV1に変化させること
によって得られた遅延変化量が約20nsec/V程度
であり、更に連続してノードBの固定電位をV1からV
2に変化させた場合、得られた遅延変化量が約43ns
ec/V程度であった。前後者を比較すれば、約2.1
5倍もの相違が生ずることになる。これに対し図7にお
ける本発明第1の実施例は、図1に示されているノード
B(リファレンス入力端子2)の固定電位をV0からV
1に変化させることによって得られた遅延変化量(t1
−t0)は約19nsec/V程度であり、更に連続し
てノードBの固定電位をV1からV2に変化させた場
合、得られた遅延変化量(t2−t1)は約20nse
c/V程度となる。前後者を比較すれば約1.05倍の
相違しか生じない。すなわち本発明第1の実施例は従来
例に対し、指数的な時間変化から線形的な時間変化に至
る大幅な改善効果があることが理解され、これは図6の
従来例と図7の本発明実施例の比較からも一目瞭然であ
る。
【0035】一方、この入力端子1がハイ・レベルから
ロー・レベルへの変化の状態において、PMOSトラン
ジスタ14はバッファ19のハイ・レベルからロー・レ
ベルへの変化により、オフからオンに変化する。これに
よって容量素子13は第1電源からPMOSトランジス
タ14を介して充電される。同時にNMOSトランジス
タ15はインバータ20のロー・レベルからハイ・レベ
ルへの変化により、オフからオンに変化する。これによ
って容量素子12の電荷をNMOSトランジスタ15を
介して放電するとともに、NMOSトランジスタ16の
ゲート電位をハイ・レベルからロー・レベルに変化さ
せ、NMOSトランジスタ16はオンからオフに変化す
る。このときNPNトランジスタ50は抵抗素子49に
よりベース電位が電源端子22と同電位となるため、オ
ンからオフに変化し、前記ノードAのロー・レベルから
ハイ・レベルへの変化に寄与する。
【0036】次に再び入力端子1がロー・レベルからハ
イ・レベルへ変化した場合を考えると、PMOSトラン
ジスタ14はバッファ19のロー・レベルからハイ・レ
ベルへの変化により、オンからオフに変化する。同時に
NMOSトランジスタ15はインバータ20のハイ・レ
ベルからロー・レベルへの変化により、オンからオフに
変化する。この時点では抵抗素子11および容量素子1
2と13はPMOSトランジスタ14のオフによって第
1電源から遮断された状態である。しかしながら容量素
子13は既に電荷が充電されており、かつ容量素子12
は電荷が放電された状態のため、容量素子13の電荷は
抵抗素子11を介し容量素子12に向かって放電される
ことになる。この場合、NMOSトランジスタ16のソ
ース電圧、すなわちNPNトランジスタ50のベース電
位(VB)は以下の微分方程式で表される。 {dVB(t)/dt}+(1/C12)×{(1/Z16)+(1−A16) /R11}×VB(t)=(A16×VCC)/(C12×R11) ・・・・(式5) ここで、VCC=第1電源電位 C12=容量素子12の容量値 Z16=NMOSトランジスタ16の入力インピーダン
ス A16=NMOSトランジスタ16の電圧増幅率 R11=抵抗素子11の抵抗値 t =変化時間 上式5は先に説明した式2の場合と全く同様に展開する
ことができ、すなわち入力端子1がロー・レベルからハ
イ・レベルへ変化した場合におけるVBの電位は、初期
値がゼロである。従ってVB(0)=0とし式5の微分
方程式を解くと、VB(t)は以下の式で表される。
【0037】 VB(t)={A16×VCC/(1−A16+R11/Z16)}× [1−exp{−t/(C12×ZB)}] ・・・・(式6) 但し ZB=Z16×{R11/(1−A16)}/
{Z16+R11/(1−A16)} NMOSトランジスタ16はドレイン接地方式であるた
め、電圧増幅率(A16)は1でかつ入力インピーダン
スは極めて大きい値を示す。従って上記の式6は以下の
式で近似的に表される。
【0038】 VB(t)≒{VCC×t/(C12×R11)}× {1−t/(2×C12×ZB)} ≒VCC×t/(C12×R11) ・・・・(式7) 上式7は式1と比較しても明らかなように、指数的な時
間変化が含まれておらず、時間変化に対し一定の割合で
あることを意味している。これは先に示した式4の説明
と同様である。従ってNPNトランジスタ50のベース
電位は、式7で示されるような時間変化tに対し線形性
を持った変化を得ることができる。なお、NPNトラン
ジスタ50のベース電圧の変化に対するコレクタ電流の
変化は線形性を持たないためノードAのハイ・レベルか
らロー・レベルへの変化はやや線形性に欠けるが、NP
Nトランジスタ50のエミッタサイズ等を調節すること
や、NPNトランジスタ50のエミッタと第2電源端子
22との間に抵抗素子を介しその抵抗値を調節すること
で、所望の線形性を得ることが可能である。
【0039】ところで、可変遅延回路内にて使用してい
るコンパレータ4は従来技術でも説明したように、大き
く分けてMOSトランジスタにて構成されている場合
と、バイポーラトランジスタにて構成されている場合の
2つに分類される。一般的にMOSトランジスタは高集
積性の利点がある反面、製造ばらつきによる電気的性能
変化が大きい欠点があり、またバイポーラトランジスタ
は高速でかつ製造ばらつきによる電気的性能変化が小さ
い利点がある反面、高集積性が困難であるという欠点を
持つ。両者は集積回路の仕様によって使い分けられてお
り、従って可変遅延回路も当然ながら、搭載される集積
回路のトランジスタの性質に合わせ、MOSおよびバイ
ポーラトランジスタの両方に適用できることが必要とな
る。
【0040】先に示した本発明第1の実施例は説明の通
り、コンパレータ4は図4に示したMOSトランジスタ
タイプのものを選択した。その理由はコンパレータに電
位を与える際、コンパレータを出入りする直流的な電流
ルートが存在しないためである。図4において、ノード
Aとなる入力端31はNMOSトランジスタ35のゲー
トに接続されているが、MOSトランジスタはゲートか
らドレインまたはソースへ流れる直流的な電流ルートが
形成されない性質上、ノードAから出入りする直流的な
電流成分は存在しない。
【0041】しかしながら先の説明のように、バイポー
ラトランジスタの利点を応用した集積回路では、コンパ
レータ4は図5に示した回路で構成されることが一般的
である。バイポーラトランジスタはベースからエミッタ
へ向けての電流ルートを必要とし、電流供給を遮断した
場合はバイポーラトランジスタがオフしてしまう。従っ
てバイポーラトランジスタがオンを維持するためには常
に定常的な電流を供給する手段が必要となる。以下では
本発明第2の実施の形態として、この電流供給手段を含
めた可変遅延回路の一例を示す。
【0042】図2は本発明の第2の実施の形態を表す可
変遅延回路である。
【0043】図2に示すように本発明可変遅延回路の第
2の実施の形態は、入力端子1にインバータ17と20
およびバッファ18と19の入力端が接続され、前記イ
ンバータ17の出力端にPNPトランジスタ23のベー
スが接続され、前記バッファ18の出力端にNPNトラ
ンジスタ24のベースが接続され、前記バッファ19の
出力端にPNPトランジスタ25のベースが接続され、
前記インバータ20の出力端にNPNトランジスタ26
のベースが接続され、前記PNPトランジスタ23のコ
レクタに抵抗素子5の一端と容量素子7の一端が接続さ
れ、前記抵抗素子5の他端に前記NPNトランジスタ2
4のコレクタとNPNトランジスタ10のベースと容量
素子6の一端が接続され、前記PNPトランジスタ25
のコレクタに抵抗素子11の一端と容量素子13の一端
が接続され、前記抵抗素子11の他端に前記NPNトラ
ンジスタ26のコレクタと容量素子12の一端とNPN
トランジスタ27のベースが接続され、前記NPNトラ
ンジスタ27のエミッタに前記容量素子13の他端と抵
抗素子49の一端とNPNトランジスタ50のベースが
接続され、前記NPNトランジスタ10のエミッタに前
記容量素子7の他端と前記NPNトランジスタ27と5
0のコレクタとPNPトランジスタ28のコレクタとN
PNトランジスタ29のコレクタとインバータ30の入
力端とコンパレータ4の一方の入力端が接続され、前記
インバータ30に前記PNPトランジスタ28のベース
と前記NPNトランジスタ29のベースが接続され、第
1電源端子21に前記PNPトランジスタ23と25と
28のエミッタおよびNPNトランジスタ10のコレク
タが接続され、第2電源端子22に前記NPNトランジ
スタ24と26と27と50と29および抵抗素子49
の他端と容量素子6と12の他端が接続され、リファレ
ンス入力端子2に前記コンパレータ4の他方の入力端が
接続され、出力端子3に前記コンパレータ4の出力端が
接続される。なお、コンパレータ4の構成は図5に示し
た一例と同等とする。但しこの図5の構成は従来技術に
おいて既に説明済みであるため省略する。また第一の実
施例の場合と同様、前記コンパレータ4の双方の入力端
において、前記NPNトランジスタ10のエミッタと前
記容量素子7の他端と前記PNPトランジスタ28のコ
レクタと前記NPNトランジスタ27と50と29のコ
レクタおよびインバータ30の入力端が接続される入力
端を、便宜上以下ではノードAと表し、またリファレン
ス入力端子2に接続される入力端をノードBとして表
す。
【0044】本実施例の動作を図2を用いて説明する。
図2において、初めに入力端子1がロー・レベルからハ
イ・レベルへ変化した場合を考えると、PNPトランジ
スタ23はインバータ17のハイ・レベルからロー・レ
ベルへの変化により、オフからオンに変化する。これに
よって容量素子7は第1電源からPNPトランジスタ2
3を介して充電が開始される。同時にNPNトランジス
タ24はバッファ18のロー・レベルからハイ・レベル
への変化により、オフからオンに変化する。これによっ
て容量素子6の電荷をNPNトランジスタ24を介して
放電するとともに、NPNトランジスタ10のベース電
位をハイ・レベルからロー・レベルに変化させ、NPN
トランジスタ10はオンからオフに変化し、図2に示さ
れているノードAはハイ・レベルからロー・レベルに変
化する。この時点で容量素子7の両端の電位は第1電源
端子21からPNPトランジスタ23のコレクタ−エミ
ッタ間電圧VCE23(約0.4V)とNPNトランジ
スタ29のコレクタ−エミッタ間電圧VCE29(約
0.3V)を引いた値になる。前記ノードAの変化はN
PNトランジスタ50のオフからオンの変化も寄与して
いることによって達成されているが、これについては後
に詳しく説明する。
【0045】次に、入力端子1がハイ・レベルからロー
・レベルへ変化した場合を考えると、PNPトランジス
タ23はインバータ17のロー・レベルからハイ・レベ
ルへの変化により、オンからオフに変化する。同時にN
PNトランジスタ24はバッファ18のハイ・レベルか
らロー・レベルへの変化により、オンからオフに変化す
る。この時点では抵抗素子5および容量素子6と7はP
NPトランジスタ23のオフによって第1電源から遮断
された状態である。しかしながら容量素子7は既に電荷
が充電されており、かつ容量素子6は電荷が放電された
状態のため、容量素子7の電荷は抵抗素子5を介し容量
素子6に向かって放電されることになる。この場合、N
PNトランジスタ10のエミッタ電位、すなわちノード
Aの端子電圧(VE2)は以下の微分方程式で表され
る。
【0046】 {dVE2(t)/dt}+(1/C6)×{(1/Z10)+ (1−A10)/R5}×VE2(t) ={A10×(VCC−VCE23−VCE29)}/(C6×R5) ・・・・(式8) ここで、VCC=第1電源電位 C6 =容量素子6の容量値 Z10=NPNトランジスタ10の入力インピーダンス A10=NPNトランジスタ10の電圧増幅率 R5 =抵抗素子5の抵抗値 t =変化時間 上記の状態、すなわち入力端子1がハイ・レベルからロ
ー・レベルへ変化した場合におけるVE2の電位は、初
期値がゼロである。従ってVE2(0)=0とし式8の
微分方程式を解くと、VE2(t)は以下の式で表され
る。
【0047】 VE2(t)={A10×(VCC−VCE23−VCE29)}/ {(1−A10+(R5/Z10)}× [1−exp{−t/(C6×ZA)}] ・・・・(式9) 但し ZA=Z10×{R5/(1−A10)}/{Z
10+R5/(1−A10)} NPNトランジスタ10はコレクタ接地方式であるた
め、電圧増幅率(A10)は1でかつ入力インピーダン
スは極めて大きい値を示す。従って上記の式9は以下の
式で近似的に表される。
【0048】 VE2(t)≒{(VCC−VCE23−VCE29)×t/ (C6×R5)}×{1−t/(2×C6×ZA)} ≒(VCC−VCE23−VCE29)×t/(C6×R5) ・・・・(式10) 上式10は式1と比較しても明らかなように、指数的な
時間変化が含まれておらず、時間変化に対し一定の割合
であることを意味している。従ってNPNトランジスタ
10のエミッタに接続されているノードAは、式10で
示されるような時間変化tに対し線形性を持った変化を
得ることができる。
【0049】この状態に続いてインバータ30の伝搬遅
延時間が経過した後、PNPトランジスタ28のベース
にはインバータ30の出力であるロー・レベルが印加さ
れるため、第1電源からノードAに向けて電流ルートを
形成する。従ってノードAに接続されているコンパレー
タ4の入力へ向けて流れる、ハイ・レベルを維持するた
めの直流的な電流は、PNPトランジスタ28にて供給
されることになる。すなわち、ノードAの時間的な信号
変化は式10で示されたような線形性を保ちながら、コ
ンパレータ4への電流供給も同時に可能であることを意
味する。
【0050】一方、この入力端子1がハイ・レベルから
ロー・レベルへの変化の状態において、PNPトランジ
スタ25はバッファ19のハイ・レベルからロー・レベ
ルへの変化により、オフからオンに変化する。これによ
って容量素子13は第1電源からPNPトランジスタ2
5を介して充電される。同時にNPNトランジスタ26
はインバータ20のロー・レベルからハイ・レベルへの
変化により、オフからオンに変化する。これによって容
量素子12の電荷をNPNトランジスタ26を介して放
電するとともに、NPNトランジスタ27のベース電位
をハイ・レベルからロー・レベルに変化させ、NPNト
ランジスタ27はオンからオフに変化する。このときN
PNトランジスタ50は抵抗素子49によりベース電位
が電源端子22と同電位となるため、オンからオフに変
化し、前記ノードAのロー・レベルからハイ・レベルへ
の変化に寄与する。次に再び入力端子1がロー・レベル
からハイ・レベルへ変化した場合を考えると、PNPト
ランジスタ25はバッファ19のロー・レベルからハイ
・レベルへの変化により、オンからオフに変化する。同
時にNPNトランジスタ26はインバータ20のハイ・
レベルからロー・レベルへの変化により、オンからオフ
に変化する。この時点では抵抗素子11および容量素子
12と13はPNPトランジスタ25のオフによって第
1電源から遮断された状態である。しかしながら容量素
子13は既に電荷が充電されており、かつ容量素子12
は電荷が放電された状態のため、容量素子13の電荷は
抵抗素子11を介し容量素子12に向かって放電される
ことになる。この場合、NPNトランジスタ27のエミ
ッタ電圧、すなわちNPNトランジスタ50のベース電
位(VB2)は以下の微分方程式で表される。
【0051】 {dVB2(t)/dt}+(1/C12)×{(1/Z27)+ (1−A27)/R11}×VB2(t)={A27×(VCC− VCE25)}/(C12×R11) ・・・・(式11) ここで、VCC=第1電源電位 C12=容量素子12の容量値 Z27=NPNトランジスタ27の入力インピーダンス A27=NPNトランジスタ27の電圧増幅率 R11=抵抗素子11の抵抗値 t =変化時間 VCE25=NPNトランジスタ25のコレクタ−エミ
ッタ間電圧 上式11は先に説明した式8の場合と全く同様に展開す
ることができ、すなわち入力端子1がロー・レベルから
ハイ・レベルへ変化した場合におけるVB2の電位は、
初期値がゼロである。従ってVB2(0)=0とし式1
1の微分方程式を解くと、VB2(t)は以下の式で表
される。
【0052】 VB2(t)={A27×(VCC−VCE25)/ (1−A27+R11/Z27)}× [1−exp{−t/(C12×ZB2)}] ・・・・(式12) 但し ZB2=Z27×{R11/(1−A27)}/
{Z27+R11/(1−A27)} NPNトランジスタ27はコレクタ接地方式であるた
め、電圧増幅率(A27)は1でかつ入力インピーダン
スは極めて大きい値を示す。従って上記の式12は以下
の式で近似的に表される。
【0053】 VB2(t)≒{(VCC−VCE25)×t/(C12×R11)}× {1−t/(2×C12×ZB2)} ≒(VCC−VCE25)×t/(C12×R11) ・・・・(式13) 上式13は式1と比較しても明らかなように、指数的な
時間変化が含まれておらず、時間変化に対し一定の割合
であることを意味している。これは先に示した式10の
説明と同様である。従ってNPNトランジスタ50のベ
ース電位は、式13で示されるような時間変化tに対し
線形性を持った変化を得ることができる。なお、NPN
トランジスタ50のベース電圧の変化に対するコレクタ
電流の変化は線形性を持たないためノードAのハイ・レ
ベルからロー・レベルへの変化はやや線形性に欠ける
が、第1の実施例の時と同様、NPNトランジスタ50
のエミッタサイズの調節やNPNトランジスタ50のエ
ミッタと第2電源端子22との間に抵抗素子を介しその
抵抗値を調節することで、所望の線形性を得ることが可
能である。
【0054】この状態に続いてインバータ30の伝搬遅
延時間が経過した後、NPNトランジスタ29のベース
にはインバータ30の出力であるハイ・レベルが印加さ
れるため、ノードAから第2電源22に向けての電流ル
ートを形成する。従ってノードAに接続されているコン
パレータ4の入力から流れ出る、ロー・レベルを維持す
るための直流的な電流は、NPNトランジスタ29によ
って流出されることになる。すなわち、ノードAの時間
的な信号変化は式13で示されたような線形性を保ちな
がら、コンパレータ4からの電流排出も同時に可能であ
ることを意味する。なお、前記のような排出する電流
は、コンパレータ4が図5に示したNPNトランジスタ
にて構成されている場合には存在せず、PNPトランジ
スタで構成されている場合に存在する。
【0055】なお、上記実施例1および2においては、
ノードAの電位の立ち上がりおよび立ち下がりをともに
線形に近づける可変遅延回路を示したが、システム、回
路によっては入力信号の立ち上がりに対し所定の遅延特
性を有する出力が要求され、逆に入力信号の立ち下りに
対し所定の遅延特性を有する出力が要求される。このよ
うな場合は、各図において、出力ノードAに対し上側又
は下側の回路のみを設けて対処すればよい。
【0056】また、各実施例ではMOSトランジスタと
バイポーラトランジスタとを混在した構成としている
が、バイポーラトランジスタのみ、又はMOSトランジ
スタのみでも構成できる。すなわち、ゲート又はベース
を制御電極とし、この電極に印加する信号にもとづきド
レイン−ソース間又はコレクタ−エミッタ間の主電流通
路の導電度を制御するトランジスタを用いて構成するこ
とができる。
【0057】
【発明の効果】以上の説明のように本発明回路は、入力
信号を任意の抵抗素子と容量素子の時定数にて可変でき
る遅延制御手段において、時定数を決定する抵抗素子と
容量素子に流れる電流を指数的変化から線形的変化に変
えることによって、コンパレータ回路に入力される時間
的な信号変化を線形化し、任意固定電位の変化量に対す
る遅延変化量を線形化することができ、指数的な遅延変
化時間に比べてきめ細かい線形的遅延変化時間を得る効
果がある。同時に抵抗値Rと容量値Cのプロセス依存性
の影響は、従来技術においては可変遅延時間精度として
指数的な変動分があったが、本発明回路はその変動分を
線形的にまで小さくできる効果がある。
【0058】またコンパレータに直流的な電流ルートが
存在する場合でも、前記遅延制御手段に電流供給手段を
付加することによって、前記改善効果を保ちつつ、電流
供給が可能となり、MOSおよびバイポーラトランジス
タの両集積回路にも搭載可能な可変遅延回路を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例回路図。
【図2】本発明の第2実施例回路図。
【図3】従来回路図。
【図4】コンパレータ4構成例回路図(MOSトランジ
スタ構成)
【図5】コンパレータ4構成例回路図(バイポーラトラ
ンジスタ構成)
【図6】従来実施例回路図内ノードA信号波形シミュレ
ーション図。
【図7】本発明第1実施例回路図内ノードA信号波形シ
ミュレーション図。
【符号の説明】
1,31 入力端子 2 リファレンス入力端子 3 出力端子 4 コンパレータ 5,11,40,41,45,48,49 抵抗素子 6,7,12,13 容量素子 8,14,33,34 PMOSトランジスタ 9,15,16,35,36,37,38,39 N
MOSトランジスタ 10,24,26,27,29,42,43,44,4
6,47,50 NPNトランジスタ 17,20,30 インバータ回路 18,19 バッファ回路 21 第1電源端子 22 第2電源端子 23,25,28 PNPトランジスタ 32 定電圧源

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2電源ラインと、入力端子
    と、出力端子と、抵抗素子と、前記抵抗素子の一端と前
    記出力端子との間に接続された第1容量素子と、前記第
    2電源ラインと前記抵抗素子の他端との間に接続された
    第2容量素子と、前記第1電源ラインと前記出力端子と
    の間に接続された主電流通路および前記抵抗素子の前記
    他端に接続された制御電極を有する第1トランジスタ
    と、前記第1電源ラインと前記抵抗素子の前記一端との
    間に接続され前記入力端子が第1の論理レベルの時ON
    し第2の論理レベルの時OFFする第1スイッチと、前
    記第2容量素子に並列に接続され前記入力端子が前記第
    1の論理レベルの時ONし前記第2の論理レベルの時O
    FFする第2スイッチと、前記出力端子と前記第2電源
    ラインとの間に接続され前記入力端子が前記第1の論理
    レベルの時に前記出力端子と前記第2電源ラインとの間
    に電気通路を形成し前記第2の論理レベルの時に前記出
    力端子を前記第2電源ラインから切り離す回路手段と、
    を有することを特徴とする遅延回路。
  2. 【請求項2】 第1および第2電源ラインと、入力端子
    と、出力端子と、第1抵抗素子と、一端が前記第2電源
    ラインに接続された第2抵抗素子と、前記第1抵抗素子
    の一端と前記第2抵抗素子の他端との間に接続された第
    1容量素子と、前記第2電源ラインと前記第1抵抗素子
    の他端との間に接続された第2容量素子と、前記出力端
    子と前記第2抵抗素子の前記他端との間に接続された主
    電流通路および前記第1抵抗素子の前記他端に接続され
    た制御電極を有する第1トランジスタと、前記出力端子
    と前記第2電源ラインとの間に接続された主電流通路お
    よび前記第2抵抗素子の前記他端に接続された制御電極
    を有する第2トランジスタと、前記第1電源ラインと前
    記第1抵抗素子の前記一端との間に接続され前記入力端
    子が第1の論理レベルの時OFFし第2の論理レベルの
    時ONする第1スイッチと、前記第2容量素子に並列に
    接続され前記入力端子が前記第1の論理レベルの時OF
    Fし前記第2の論理レベルの時ONする第2スイッチ
    と、前記第1電源ラインと前記出力端子との間に接続さ
    れ前記入力端子が前記第1の論理レベルの時に前記出力
    端子を前記第1電源ラインから切り離し前記第2の論理
    レベルの時に前記出力端子と前記第1電源ラインとの間
    に電気通路を形成する回路手段と、を有することを特徴
    とする遅延回路。
  3. 【請求項3】 第1および第2電源ラインと、入力端子
    と、出力端子と、前記出力端子に一方の入力端子が接続
    されたコンパレータ回路と、第1および第2抵抗素子
    と、一端が前記第2電源ラインに接続された第3抵抗素
    子と、前記第1抵抗素子の一端と前記出力端子との間に
    接続された第1容量素子と、前記第2電源ラインと前記
    第1抵抗素子の他端との間に接続された第2容量素子
    と、前記第2抵抗素子の一端と前記第3抵抗素子の他端
    との間に接続された第3容量素子と、前記第2電源ライ
    ンと前記第2抵抗素子の他端との間に接続された第4容
    量素子と、前記第1電源ラインと前記出力端子との間に
    接続された主電流通路および前記第1抵抗素子の前記他
    端に接続された制御電極を有する第1トランジスタと、
    前記出力端子と前記第3抵抗素子の前記他端との間に接
    続された主電流通路および前記第2抵抗素子の前記他端
    に接続された制御電極を有する第2トランジスタと、前
    記出力端子と前記第2電源ラインとの間に接続された主
    電流通路および前記第3抵抗素子の前記他端に接続され
    た制御電極を有する第3トランジスタと、前記第1電源
    ラインと前記第1抵抗素子の前記一端との間に接続され
    前記入力端子が第1の論理レベルの時ONし第2の論理
    レベルの時OFFする第1スイッチと、前記第2容量素
    子に並列に接続され前記入力端子が前記第1の論理レベ
    ルの時ONし前記第2の論理レベルの時OFFする第2
    スイッチと、前記第1電源ラインと前記第2抵抗素子の
    前記一端との間に接続され前記入力端子が第1の論理レ
    ベルの時OFFし第2の論理レベルの時ONする第3ス
    イッチと、前記第4容量素子に並列に接続され前記入力
    端子が前記第1の論理レベルの時OFFし前記第2の論
    理レベルの時ONする第4スイッチと、を有することを
    特徴とする可変遅延回路。
  4. 【請求項4】 前記第1トランジスタに並列に接続され
    前記第1トランジスタとは異なる導電型の第2トランジ
    スタと、前記出力端子と前記第2トランジスタの制御電
    極との間に接続されたインバータ回路とをさらに有する
    ことを特徴とする請求項1記載の遅延回路。
  5. 【請求項5】 前記第2トランジスタに並列に接続され
    た第3トランジスタと、前記出力端子と前記第3トラン
    ジスタの制御電極との間に接続されたインバータ回路と
    をさらに有することを特徴とする請求項2記載の遅延回
    路。
  6. 【請求項6】 前記第1トランジスタに並列に接続され
    前記第1トランジスタとは異なる導電型の第4のトラン
    ジスタと、前記第3トランジスタに並列に接続された第
    5トランジスタと、前記出力端子と前記第4トランジス
    タの制御電極との間に接続されたインバータ回路とをさ
    らに有することを特徴とする請求項3記載の可変遅延回
    路。
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