JPH1092561A - 誘導加熱装置 - Google Patents
誘導加熱装置Info
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- JPH1092561A JPH1092561A JP8269211A JP26921196A JPH1092561A JP H1092561 A JPH1092561 A JP H1092561A JP 8269211 A JP8269211 A JP 8269211A JP 26921196 A JP26921196 A JP 26921196A JP H1092561 A JPH1092561 A JP H1092561A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaped
- inductors
- billet
- heated
- induction heating
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- Pending
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D9/00—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
- C21D9/52—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for wires; for strips ; for rods of unlimited length
- C21D9/54—Furnaces for treating strips or wire
- C21D9/56—Continuous furnaces for strip or wire
- C21D9/60—Continuous furnaces for strip or wire with induction heating
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Thermal Sciences (AREA)
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- General Induction Heating (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 搬送ローラを通してアースに流れる電流を発
生させないで、スパークの発生を防止して、高品質の製
品を製造できると共に、搬送ローラの絶縁対策を不要に
して、設備費用を低減させるものである。 【解決手段】 Ｃ形鉄心９の開口部10を挟んで対向する
鉄心脚部11、11に、夫々加熱コイル３、３を巻回して、
前記開口部10に棒状のビレット６を通過させて、ビレッ
ト６を誘導加熱するＣ形インダクター８Ａ、８Ｂを、ビ
レット６の搬送方向に沿って並設すると共に、隣接する
一方のＣ形インダクター８Ａを、対向する鉄心脚部11、
11が縦方向になるように配置し、他方のＣ形インダクタ
ー８Ｂを、対向する鉄心脚部11、11が横方向になるよう
に配置したことを特徴とする誘導加熱装置。
生させないで、スパークの発生を防止して、高品質の製
品を製造できると共に、搬送ローラの絶縁対策を不要に
して、設備費用を低減させるものである。 【解決手段】 Ｃ形鉄心９の開口部10を挟んで対向する
鉄心脚部11、11に、夫々加熱コイル３、３を巻回して、
前記開口部10に棒状のビレット６を通過させて、ビレッ
ト６を誘導加熱するＣ形インダクター８Ａ、８Ｂを、ビ
レット６の搬送方向に沿って並設すると共に、隣接する
一方のＣ形インダクター８Ａを、対向する鉄心脚部11、
11が縦方向になるように配置し、他方のＣ形インダクタ
ー８Ｂを、対向する鉄心脚部11、11が横方向になるよう
に配置したことを特徴とする誘導加熱装置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は連続的に搬送されて
くる棒状またはパイプ状の被加熱材を誘導加熱するＣ形
インダクターに関するものである。
くる棒状またはパイプ状の被加熱材を誘導加熱するＣ形
インダクターに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、連続鋳造により製造されたビレ
ットを圧延して、棒鋼や形鋼などを製造する圧延ライン
などでは被加熱材を予め所定の温度に加熱してから連続
的に搬送して複数台の圧延ミルで順次圧延しながら仕上
がり形状に成形していく。この圧延過程で、ビレットの
コーナー部の温度が中央部に比べて次第に降下していく
問題がある。このようにコーナー部が温度降下して全体
の温度が不均一のまま圧延すると品質が一定せず、コー
ナー部の硬度が高くなってビレットが割れたり、圧延ミ
ルのローラが片摩耗するなどの問題が発生する。このた
め、圧延ラインに配置した圧延ミルの上流側にビレット
のコーナー部をインダクターで局部的に加熱してから圧
延する誘導加熱装置が設置されている。
ットを圧延して、棒鋼や形鋼などを製造する圧延ライン
などでは被加熱材を予め所定の温度に加熱してから連続
的に搬送して複数台の圧延ミルで順次圧延しながら仕上
がり形状に成形していく。この圧延過程で、ビレットの
コーナー部の温度が中央部に比べて次第に降下していく
問題がある。このようにコーナー部が温度降下して全体
の温度が不均一のまま圧延すると品質が一定せず、コー
ナー部の硬度が高くなってビレットが割れたり、圧延ミ
ルのローラが片摩耗するなどの問題が発生する。このた
め、圧延ラインに配置した圧延ミルの上流側にビレット
のコーナー部をインダクターで局部的に加熱してから圧
延する誘導加熱装置が設置されている。
【０００３】この従来の誘導加熱装置としては例えば図
３に示すようなＥ形インダクターが用いられている。こ
のＥ形インダクター１Ａ、１Ｂは、Ｅ形鉄心２に加熱コ
イル３を巻回しその表面に耐熱板４を被覆したもので、
これを搬送ローラ５上を走行するビレット６の上下に対
向して配置し、上部Ｅ形インダクター１Ａと下部Ｅ形イ
ンダクター１Ｂとの間で磁束Φを発生させ、この磁束を
ビレット６に鎖交させることにより渦電流を誘起させ、
この電流とビレット自身の抵抗によりジュール熱を発生
させて加熱するようになっている。
３に示すようなＥ形インダクターが用いられている。こ
のＥ形インダクター１Ａ、１Ｂは、Ｅ形鉄心２に加熱コ
イル３を巻回しその表面に耐熱板４を被覆したもので、
これを搬送ローラ５上を走行するビレット６の上下に対
向して配置し、上部Ｅ形インダクター１Ａと下部Ｅ形イ
ンダクター１Ｂとの間で磁束Φを発生させ、この磁束を
ビレット６に鎖交させることにより渦電流を誘起させ、
この電流とビレット自身の抵抗によりジュール熱を発生
させて加熱するようになっている。
【０００４】しかしながらＥ形インダクター１Ａ、１Ｂ
は、ビレット６を上下に貫通する有効な磁束ΦとＥ形鉄
心２の補極２ａを通って戻ってしまう磁束Φが発生して
加熱効率が低下する問題がある。このためＥ形インダク
ター１Ａ、１Ｂとビレット６とのギャップＧを狭くして
加熱効率を向上させると、ビレット６からの輻射熱によ
る加熱コイル３を保護するため表面に取付けた耐熱板４
の寿命が短かくなり、またビレット６と衝突する恐れが
あるため、ギャップを狭く調整することが難しかった。
は、ビレット６を上下に貫通する有効な磁束ΦとＥ形鉄
心２の補極２ａを通って戻ってしまう磁束Φが発生して
加熱効率が低下する問題がある。このためＥ形インダク
ター１Ａ、１Ｂとビレット６とのギャップＧを狭くして
加熱効率を向上させると、ビレット６からの輻射熱によ
る加熱コイル３を保護するため表面に取付けた耐熱板４
の寿命が短かくなり、またビレット６と衝突する恐れが
あるため、ギャップを狭く調整することが難しかった。
【０００５】このため近年は図４に示すようなＣ形イン
ダクター８が使用されるようになってきた。このＣ形イ
ンダクター８は、Ｃ形鉄心９の開口部10を挟んで上下に
対向する鉄心脚部11、11に夫々加熱コイル３、３を巻回
し、前記開口部10に棒状のビレット６を通過させて、電
源13から加熱コイル３、３に電流を流して上下方向に磁
束Φを発生させる。この磁束Φをビレット６に鎖交させ
ることにより渦電流を誘起させ、ジュール熱を発生させ
てビレット６のコーナー部を加熱するようになってい
る。
ダクター８が使用されるようになってきた。このＣ形イ
ンダクター８は、Ｃ形鉄心９の開口部10を挟んで上下に
対向する鉄心脚部11、11に夫々加熱コイル３、３を巻回
し、前記開口部10に棒状のビレット６を通過させて、電
源13から加熱コイル３、３に電流を流して上下方向に磁
束Φを発生させる。この磁束Φをビレット６に鎖交させ
ることにより渦電流を誘起させ、ジュール熱を発生させ
てビレット６のコーナー部を加熱するようになってい
る。
【０００６】このＣ形インダクター８を用いた誘導加熱
装置は、上下に分離して配置する従来のＥ形インダクタ
ー１Ａ、１Ｂに比べて磁束Φの通路に大きなエアーギャ
ップがなく、Ｃ形鉄心９の内部に磁束Φが通過するルー
プが形成されるため、上下の鉄心脚部11、11のギャップ
を大きくとっても加熱効率が優れている。このように開
口部10を広くとれることから、1000℃以上に加熱される
ビレット６からの輻射熱による加熱コイル３への影響を
少なくできる利点がある。
装置は、上下に分離して配置する従来のＥ形インダクタ
ー１Ａ、１Ｂに比べて磁束Φの通路に大きなエアーギャ
ップがなく、Ｃ形鉄心９の内部に磁束Φが通過するルー
プが形成されるため、上下の鉄心脚部11、11のギャップ
を大きくとっても加熱効率が優れている。このように開
口部10を広くとれることから、1000℃以上に加熱される
ビレット６からの輻射熱による加熱コイル３への影響を
少なくできる利点がある。
【０００７】この誘導加熱装置では、ビレット６が搬送
ローラ５に支持されて搬送されてくるが、この搬送ロー
ラ５はアース接続されているため、加熱に寄与する誘導
電流は圧延設備の搬送ローラ５を介してアース電流が流
れる。この状態を図５に示す等価回路で説明すると、連
続的に搬送されてくるビレット６の抵抗Ｒ1 と接地抵抗
Ｒ0 とで形成されるループ回路14を磁束Φが鎖交するこ
とになり、閉ループ内に交番磁束Φが鎖交して生じる電
磁誘導の原理に基づいてＥ＝−ｄΦ／ｄｔなる起電力を
発生し、このループ回路14に誘導電流Ｉ1 が流れる。こ
のため搬送ローラ５を介してアースに流れる電流Ｉ1 に
よりビレット６と搬送ローラ５との接触点でスパークを
発生し、印加電力のレベルが高い場合にはビレット６に
アーク痕が発生して製品不良となる問題があった。
ローラ５に支持されて搬送されてくるが、この搬送ロー
ラ５はアース接続されているため、加熱に寄与する誘導
電流は圧延設備の搬送ローラ５を介してアース電流が流
れる。この状態を図５に示す等価回路で説明すると、連
続的に搬送されてくるビレット６の抵抗Ｒ1 と接地抵抗
Ｒ0 とで形成されるループ回路14を磁束Φが鎖交するこ
とになり、閉ループ内に交番磁束Φが鎖交して生じる電
磁誘導の原理に基づいてＥ＝−ｄΦ／ｄｔなる起電力を
発生し、このループ回路14に誘導電流Ｉ1 が流れる。こ
のため搬送ローラ５を介してアースに流れる電流Ｉ1 に
よりビレット６と搬送ローラ５との接触点でスパークを
発生し、印加電力のレベルが高い場合にはビレット６に
アーク痕が発生して製品不良となる問題があった。
【０００８】このため従来は、圧延設備の搬送ローラ５
…を電気的に絶縁して、アースに流れる電流Ｉ1 を遮断
することによりアークの発生を防止しているが、印加電
力が高くなるほど多数の搬送ローラ５…に絶縁対策をし
なけらばならず、設備の導入に多大の費用がかかる問題
があった。
…を電気的に絶縁して、アースに流れる電流Ｉ1 を遮断
することによりアークの発生を防止しているが、印加電
力が高くなるほど多数の搬送ローラ５…に絶縁対策をし
なけらばならず、設備の導入に多大の費用がかかる問題
があった。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記欠点を除
去し、アースに流れる電流を発生させないで、スパーク
の発生を防止して、高品質の製品を製造できると共に、
搬送ローラの絶縁対策を不要にして、設備費用を低減さ
せた誘導加熱装置を提供するものである。
去し、アースに流れる電流を発生させないで、スパーク
の発生を防止して、高品質の製品を製造できると共に、
搬送ローラの絶縁対策を不要にして、設備費用を低減さ
せた誘導加熱装置を提供するものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１記載の
誘導加熱装置は、Ｃ形鉄心の開口部を挟んで対向する鉄
心脚部に、夫々加熱コイルを巻回して、前記開口部に棒
状またはパイプ状の被加熱材を通過させて、被加熱材を
誘導加熱するＣ形インダクターを、被加熱材の搬送方向
に沿って並設すると共に、隣接するＣ形インダクターの
一方を、対向する鉄心脚部が縦方向になるように配置
し、他方をＣ形インダクターの対向する鉄心脚部が横方
向になるように配置したことを特徴とするものである。
誘導加熱装置は、Ｃ形鉄心の開口部を挟んで対向する鉄
心脚部に、夫々加熱コイルを巻回して、前記開口部に棒
状またはパイプ状の被加熱材を通過させて、被加熱材を
誘導加熱するＣ形インダクターを、被加熱材の搬送方向
に沿って並設すると共に、隣接するＣ形インダクターの
一方を、対向する鉄心脚部が縦方向になるように配置
し、他方をＣ形インダクターの対向する鉄心脚部が横方
向になるように配置したことを特徴とするものである。
【００１１】更に請求項２記載の誘導加熱装置は、複数
台並設したＣ形インダクターの電源を同一電源としたこ
とを特徴とするものである。
台並設したＣ形インダクターの電源を同一電源としたこ
とを特徴とするものである。
【００１２】本発明の誘導加熱装置は、搬送ローラによ
り支持されて搬送されてくるビレットの搬送方向に沿っ
て複数台のＣ形インダクターの方向を変えて並設し、こ
れらの開口部にビレットを通過させるように設置する。
電源から高周波電流を夫々Ｃ形インダクターの加熱コイ
ルに通電すると、隣接するＣ形インダクターでは互いに
逆向きの磁束が発生する。このためビレットの抵抗とエ
ッジ部の抵抗とで形成されるループ回路と、接地抵抗と
エッジ部の抵抗とで形成されるループ回路内を逆向きの
磁束が鎖交して、起電力は互いに打ち消し合う向きとな
りスパークの原因となるアース電流が流れない。更に請
求項２記載の隣接するＣ形インダクターの電源を同一電
源としたものは、通電する高周波電源の位相の調整が容
易である。
り支持されて搬送されてくるビレットの搬送方向に沿っ
て複数台のＣ形インダクターの方向を変えて並設し、こ
れらの開口部にビレットを通過させるように設置する。
電源から高周波電流を夫々Ｃ形インダクターの加熱コイ
ルに通電すると、隣接するＣ形インダクターでは互いに
逆向きの磁束が発生する。このためビレットの抵抗とエ
ッジ部の抵抗とで形成されるループ回路と、接地抵抗と
エッジ部の抵抗とで形成されるループ回路内を逆向きの
磁束が鎖交して、起電力は互いに打ち消し合う向きとな
りスパークの原因となるアース電流が流れない。更に請
求項２記載の隣接するＣ形インダクターの電源を同一電
源としたものは、通電する高周波電源の位相の調整が容
易である。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図１
および図２を参照して詳細に説明する。この誘導加熱装
置は、搬送ローラ５により支持されて搬送されてくるビ
レット６の搬送方向に沿って２台のＣ形インダクター８
Ａ、８Ｂを直交して並設し、これらの開口部10、10に棒
状のビレット６を通過させるように設置する。このＣ形
インダクター８Ａ、８Ｂは夫々Ｃ形鉄心９の開口部10を
挟んで対向する鉄心脚部11、11に夫々加熱コイル３、３
を巻回して電源13に接続されている。
および図２を参照して詳細に説明する。この誘導加熱装
置は、搬送ローラ５により支持されて搬送されてくるビ
レット６の搬送方向に沿って２台のＣ形インダクター８
Ａ、８Ｂを直交して並設し、これらの開口部10、10に棒
状のビレット６を通過させるように設置する。このＣ形
インダクター８Ａ、８Ｂは夫々Ｃ形鉄心９の開口部10を
挟んで対向する鉄心脚部11、11に夫々加熱コイル３、３
を巻回して電源13に接続されている。
【００１４】この場合、Ｃ形インダクター８Ａの鉄心脚
部11、11に巻回する加熱コイル３、３の巻き方向と、Ｃ
形インダクター８Ｂの鉄心脚部11、11に巻回する加熱コ
イル３、３の巻き方向を逆にして、電源13への接続状態
を設定すると、例えばＣ形インダクター８Ａでは上から
下に向かう磁束Φ1 が発生した時に、隣接するＣ形イン
ダクター８Ｂでは右から左に向かう磁束Φ2 が発生する
ように形成されている。
部11、11に巻回する加熱コイル３、３の巻き方向と、Ｃ
形インダクター８Ｂの鉄心脚部11、11に巻回する加熱コ
イル３、３の巻き方向を逆にして、電源13への接続状態
を設定すると、例えばＣ形インダクター８Ａでは上から
下に向かう磁束Φ1 が発生した時に、隣接するＣ形イン
ダクター８Ｂでは右から左に向かう磁束Φ2 が発生する
ように形成されている。
【００１５】圧延ラインに設置した上記構造の誘導加熱
装置でビレット６の両端を局部加熱する場合、電源13よ
り高周波電流をＣ形インダクター８Ａ、８Ｂの加熱コイ
ル３、３に通電すると、例えばＣ形インダクター８Ａで
は上から下に向かう磁束Φ1が発生した時に、隣接する
Ｃ形インダクター８Ｂでは右から左に向かう逆向きの磁
束Φ2 が発生する。
装置でビレット６の両端を局部加熱する場合、電源13よ
り高周波電流をＣ形インダクター８Ａ、８Ｂの加熱コイ
ル３、３に通電すると、例えばＣ形インダクター８Ａで
は上から下に向かう磁束Φ1が発生した時に、隣接する
Ｃ形インダクター８Ｂでは右から左に向かう逆向きの磁
束Φ2 が発生する。
【００１６】これを図２の等価回路で説明すると、ビレ
ット６の抵抗Ｒ1 と、接地抵抗Ｒ0とで形成されるルー
プ回路14の内側をＣ形インダクター８Ａの磁束Φ1 が鎖
交し、この時Ｅ1 ＝−ｄΦ1 ／ｄｔの起電力が発生す
る。また隣接するＣ形インダクター８Ｂで発生する磁束
Φ2 は逆向きの磁束が鎖交し、Ｅ2 ＝−ｄΦ2 ／ｄｔの
起電力が発生する。従ってΦ1 ＝−Φ2 であるのでＥ1
＋Ｅ2 ＝０となって打ち消し合いアース電流が流れな
い。また電源13は同一電源を用いているので、各Ｃ形イ
ンダクター８Ａ、８Ｂに通電する高周波電源の位相の調
整が容易である。
ット６の抵抗Ｒ1 と、接地抵抗Ｒ0とで形成されるルー
プ回路14の内側をＣ形インダクター８Ａの磁束Φ1 が鎖
交し、この時Ｅ1 ＝−ｄΦ1 ／ｄｔの起電力が発生す
る。また隣接するＣ形インダクター８Ｂで発生する磁束
Φ2 は逆向きの磁束が鎖交し、Ｅ2 ＝−ｄΦ2 ／ｄｔの
起電力が発生する。従ってΦ1 ＝−Φ2 であるのでＥ1
＋Ｅ2 ＝０となって打ち消し合いアース電流が流れな
い。また電源13は同一電源を用いているので、各Ｃ形イ
ンダクター８Ａ、８Ｂに通電する高周波電源の位相の調
整が容易である。
【００１７】従って、ビレット６が搬送ローラ５に接触
していても、ここを介してアース電流が流れないので接
触点でのスパークが発生せず、スパークによるアーク痕
がビレット６にできず良好な圧延材を製造することがで
きる。また搬送ローラ５を介してアース電流が流れない
ので、従来のように多数の搬送ローラ５…の絶縁対策が
不要となり設備費を低減することができる。
していても、ここを介してアース電流が流れないので接
触点でのスパークが発生せず、スパークによるアーク痕
がビレット６にできず良好な圧延材を製造することがで
きる。また搬送ローラ５を介してアース電流が流れない
ので、従来のように多数の搬送ローラ５…の絶縁対策が
不要となり設備費を低減することができる。
【００１８】なお上記説明では、Ｃ形インダクター８
Ａ、８Ｂを２台並設した場合について示したが、４台以
上複数台並設した構成でも良く、また棒状のビレット６
に限らずパイプの加熱にも広く適用することができる。
Ａ、８Ｂを２台並設した場合について示したが、４台以
上複数台並設した構成でも良く、また棒状のビレット６
に限らずパイプの加熱にも広く適用することができる。
【００１９】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、ビレ
ットやパイプの搬送方向に沿って複数台のＣ形インダク
ターを並設し、隣接するＣ形インダクターの磁束の方向
を互いに逆方向に形成することにより、ループ回路内で
の起電力をゼロにし、搬送ローラを介してアースに流れ
る電流を発生させないようにしてスパークの発生を防止
し、高品質の製品を製造できると共に、搬送ローラの絶
縁対策を不要にして、設備費用を低減させた誘導加熱装
置を得ることができる。
ットやパイプの搬送方向に沿って複数台のＣ形インダク
ターを並設し、隣接するＣ形インダクターの磁束の方向
を互いに逆方向に形成することにより、ループ回路内で
の起電力をゼロにし、搬送ローラを介してアースに流れ
る電流を発生させないようにしてスパークの発生を防止
し、高品質の製品を製造できると共に、搬送ローラの絶
縁対策を不要にして、設備費用を低減させた誘導加熱装
置を得ることができる。
【図１】本発明の実施の一形態による誘導加熱装置を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図２】図１に示す誘導加熱装置の等価回路を示す回路
図である。
図である。
【図３】従来のＥ形インダクターを用いた誘導加熱装置
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図４】従来のＣ形インダクターを用いた誘導加熱装置
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図５】図４に示す誘導加熱装置の等価回路を示す回路
図である。
図である。
１Ａ Ｅ形インダクター ２ Ｅ形鉄心 ３ 加熱コイル ４ 耐熱板 ５ 搬送ローラ ６ ビレット ８Ａ Ｃ形インダクター ８Ｂ Ｃ形インダクター ９ Ｃ形鉄心 10 開口部 11 鉄心脚部 13 電源 14 ループ回路
Claims (2)
- 【請求項１】 Ｃ形鉄心の開口部を挟んで対向する鉄心
脚部に、夫々加熱コイルを巻回して、前記開口部に棒状
またはパイプ状の被加熱材を通過させて、被加熱材を誘
導加熱するＣ形インダクターを、被加熱材の搬送方向に
沿って並設すると共に、隣接するＣ形インダクターの一
方を、対向する鉄心脚部が縦方向になるように配置し、
他方をＣ形インダクターの対向する鉄心脚部が横縦方向
になるように配置したことを特徴とする誘導加熱装置。 - 【請求項２】 複数台並設したＣ形インダクターの電源
を同一電源としたことを特徴とする請求項１記載の誘導
加熱装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8269211A JPH1092561A (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 誘導加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8269211A JPH1092561A (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 誘導加熱装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1092561A true JPH1092561A (ja) | 1998-04-10 |
Family
ID=17469227
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8269211A Pending JPH1092561A (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | 誘導加熱装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1092561A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1063305A1 (en) * | 1999-06-25 | 2000-12-27 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Induction heater |
| EP2040512A3 (de) * | 2007-09-21 | 2009-11-04 | Soudronic AG | Vorrichtung und Verfahren zum induktiven Erwärmen eines elektrisch leitenden Werkstücks |
| JP2014229395A (ja) * | 2013-05-20 | 2014-12-08 | パナソニック株式会社 | 誘導加熱装置 |
-
1996
- 1996-09-19 JP JP8269211A patent/JPH1092561A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1063305A1 (en) * | 1999-06-25 | 2000-12-27 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Induction heater |
| US6285015B1 (en) | 1999-06-25 | 2001-09-04 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Induction heater with a unit for preventing generation of sparks |
| EP2040512A3 (de) * | 2007-09-21 | 2009-11-04 | Soudronic AG | Vorrichtung und Verfahren zum induktiven Erwärmen eines elektrisch leitenden Werkstücks |
| JP2014229395A (ja) * | 2013-05-20 | 2014-12-08 | パナソニック株式会社 | 誘導加熱装置 |
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