JPH109193A - ファン - Google Patents
ファンInfo
- Publication number
- JPH109193A JPH109193A JP16412196A JP16412196A JPH109193A JP H109193 A JPH109193 A JP H109193A JP 16412196 A JP16412196 A JP 16412196A JP 16412196 A JP16412196 A JP 16412196A JP H109193 A JPH109193 A JP H109193A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fan
- blades
- balance
- liquid
- blade
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】空調機に使われる樹脂材による成型されたファ
ンの回転，バランスが良くなり、動バランスを取らなく
ても使用できるようにする。 【解決手段】空調機に使用される軸流ファンは、駆動モ
ータ４，羽根取付け部２，バランスリング５、及び、フ
ァン１の周りには熱交換器が組み立てられる。
ンの回転，バランスが良くなり、動バランスを取らなく
ても使用できるようにする。 【解決手段】空調機に使用される軸流ファンは、駆動モ
ータ４，羽根取付け部２，バランスリング５、及び、フ
ァン１の周りには熱交換器が組み立てられる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はファンに関する。
【０００２】
【従来の技術】空気調和機の送風機には軸流（斜流）フ
ァンが用いられている。このファンは、たとえば、図８
に正面図及び図９に側面図で示すように、羽根取付け部
２１と複数の羽根２０とから構成されている。樹脂など
で成型され作られた羽根の動バランスは、動バランス測
定器を用いて駆動させながらアンバランス量を測定し、
アンバランス量分の重りを羽根部に取り付け、動バラン
スを調整していた。羽根のバランス調整後、再度測定を
行いアンバランスがないか確認をする作業をしていた。
ファンの動バランスは、前述の方法により製作したすべ
てのファンについて、動バランスを取る作業を行ってい
た。
ァンが用いられている。このファンは、たとえば、図８
に正面図及び図９に側面図で示すように、羽根取付け部
２１と複数の羽根２０とから構成されている。樹脂など
で成型され作られた羽根の動バランスは、動バランス測
定器を用いて駆動させながらアンバランス量を測定し、
アンバランス量分の重りを羽根部に取り付け、動バラン
スを調整していた。羽根のバランス調整後、再度測定を
行いアンバランスがないか確認をする作業をしていた。
ファンの動バランスは、前述の方法により製作したすべ
てのファンについて、動バランスを取る作業を行ってい
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
ファンの動バランスを取る方法では、測定作業に時間を
要していた。さらには、動バランスを完全に取ることは
困難で、ファンの形状や大きさ，羽根の強度，重量など
の因子により影響される。そして使用される回転速度な
どにより羽根が変形することにより振動が発生する。し
たがって薄型形状のファンなどは製作ができない欠点が
あった。
ファンの動バランスを取る方法では、測定作業に時間を
要していた。さらには、動バランスを完全に取ることは
困難で、ファンの形状や大きさ，羽根の強度，重量など
の因子により影響される。そして使用される回転速度な
どにより羽根が変形することにより振動が発生する。し
たがって薄型形状のファンなどは製作ができない欠点が
あった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、ファンの風切
りに影響しない羽根の部分、あるいは羽根取付け軸部さ
らには駆動軸部などに、液体が封入されているバランス
リングを取付け固定することにより、ファンの回転によ
り発生するバランス振動をバランスリングが吸収し、振
動の発生を防止する機構である。さらにはアンバランス
振動の吸収をよくするために、封入されている液体の比
重が大きいものを使用すると効果が上がる。バランスリ
ングに封入された液体は、遠心力が作用しアンバランス
振動を抑制する方向、つまり振動の少ない羽根側に移動
するので、ファンの動バランス振動が極端に小さくな
る。動バランスの少ない機構を備えたファンを提供する
ことにある。
りに影響しない羽根の部分、あるいは羽根取付け軸部さ
らには駆動軸部などに、液体が封入されているバランス
リングを取付け固定することにより、ファンの回転によ
り発生するバランス振動をバランスリングが吸収し、振
動の発生を防止する機構である。さらにはアンバランス
振動の吸収をよくするために、封入されている液体の比
重が大きいものを使用すると効果が上がる。バランスリ
ングに封入された液体は、遠心力が作用しアンバランス
振動を抑制する方向、つまり振動の少ない羽根側に移動
するので、ファンの動バランス振動が極端に小さくな
る。動バランスの少ない機構を備えたファンを提供する
ことにある。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実地例を図１か
ら図３の図面に基づいて説明する。それでは、図１は本
発明の側面図を示す。１は羽根、２は羽根取付け部、３
は電動機からの駆動軸を示し、４は電動機を示す。５は
本発明のバランスリングを示し、バランスリング５はフ
ァンの羽根部１の円中心に密着固定されている。バラン
スリング５本体の構造は、空洞状になっておりバランス
リング５の空洞内には液体が封入されている。液体の封
入量は羽根部１のアンバランスの大きさによって変化す
るが完全に詰まった状態でなければ良い。図２はファン
の正面図を示す。バランスリング５の形状は図２から分
かるようにリング形状になっている。バランスリング５
の詳細形状は図３に示す。６はバランスリング５の一部
断面を示しており、バランスリング５の内部は空洞形状
になった構造である。次に、図１から図３を用いて動作
について説明する。
ら図３の図面に基づいて説明する。それでは、図１は本
発明の側面図を示す。１は羽根、２は羽根取付け部、３
は電動機からの駆動軸を示し、４は電動機を示す。５は
本発明のバランスリングを示し、バランスリング５はフ
ァンの羽根部１の円中心に密着固定されている。バラン
スリング５本体の構造は、空洞状になっておりバランス
リング５の空洞内には液体が封入されている。液体の封
入量は羽根部１のアンバランスの大きさによって変化す
るが完全に詰まった状態でなければ良い。図２はファン
の正面図を示す。バランスリング５の形状は図２から分
かるようにリング形状になっている。バランスリング５
の詳細形状は図３に示す。６はバランスリング５の一部
断面を示しており、バランスリング５の内部は空洞形状
になった構造である。次に、図１から図３を用いて動作
について説明する。
【０００６】電動機４が運転を始めると駆動軸３が回転
し、駆動軸３の先端部に固定されているファンが回転す
る。ここで示しているファンは、羽根１と羽根取付け部
２及びバランスリング５を指して言う。ファンが回転を
始めると、羽根の動バランスが悪いために不釣合による
回転振動が発生し、ファンの騒音となる。このような現
象が発生した場合、バランスリング５内の液体は回転中
心の平均位置を回転するのでと、バランスの悪い、つま
り、振動の大きな羽根１位置は液体の移動によることに
よつて回転バランスが良くなり振動は発生しない。バラ
ンスリング５内に封入された液体は、発生する振動方向
の反対側方向、つまり抑制する方向に流体は移動するの
で、フアンの回転バランスが自動的に抑制され回転振動
が小さくなる。樹脂材で成型した羽根式のファンの動バ
ランスは、０.３ｇ 以下にすることは困難でありできな
いのが現状である。本発明のバランスリング５は、動バ
ランスを取る必要がなく、簡単な機構を取り付けるだけ
で動バランスを０.２ｇ 以内に容易にすることができ
る。バランスリング５は、羽根と一体成型し製作しても
良い。
し、駆動軸３の先端部に固定されているファンが回転す
る。ここで示しているファンは、羽根１と羽根取付け部
２及びバランスリング５を指して言う。ファンが回転を
始めると、羽根の動バランスが悪いために不釣合による
回転振動が発生し、ファンの騒音となる。このような現
象が発生した場合、バランスリング５内の液体は回転中
心の平均位置を回転するのでと、バランスの悪い、つま
り、振動の大きな羽根１位置は液体の移動によることに
よつて回転バランスが良くなり振動は発生しない。バラ
ンスリング５内に封入された液体は、発生する振動方向
の反対側方向、つまり抑制する方向に流体は移動するの
で、フアンの回転バランスが自動的に抑制され回転振動
が小さくなる。樹脂材で成型した羽根式のファンの動バ
ランスは、０.３ｇ 以下にすることは困難でありできな
いのが現状である。本発明のバランスリング５は、動バ
ランスを取る必要がなく、簡単な機構を取り付けるだけ
で動バランスを０.２ｇ 以内に容易にすることができ
る。バランスリング５は、羽根と一体成型し製作しても
良い。
【０００７】図４はバランスリングの応用例を示すもの
で、ファンの正面図を示す。１１は羽根を示し、１１ａ
は羽根１１本体の内部に空洞１１ａを設け、空洞１１ａ
内部には液体１１ｂが封入された構造を示す。羽根１１
が回転した時の動バランスは液体１１ｂによって回転方
向の動バランスを取る方法である。空洞１１ａは、回転
中心位置の点から半径方向に設けられた構造である。こ
こでは図示してないが、各々の羽根に同一構造の空洞、
液体が封入されたファン構造で動バランスを取る方法で
ある。図５は図４に示した羽根の断面形状を示す。１１
は羽根、１１ａは羽根本体内部にある空洞を示し、１１
ｂは空洞１１ａ内に封入されている液体である。次の応
用例は図６に示し、羽根１３の動バランスを取る方法
は、モータ１６の駆動軸１４にバランスリング１５を取
付け振動を吸収する方法である。羽根１３の動バランス
は、バランスリング１５で吸収する構造である。バラン
スリング１５の構造は、円周方向に空洞状となっており
その空洞状の中に液体が封入されている構造で、回転振
動が発生していない方向に液体が移動し、振動バランス
が自動的に取り小さくする機構である。バランスリング
１５は、二重、あるいは三重とした構造でもよい。次の
応用例を図７に示す。羽根２１の取付け部２２本体の内
部の円周方向に空洞を備え、空洞の２２ａ中に液体を封
入し、密閉にした一体成型構造を備えた取付け部で、フ
ァンの動バランスを小さくする構造である。２３はモー
タの軸に取り付けるファンの取付け穴を示す。
で、ファンの正面図を示す。１１は羽根を示し、１１ａ
は羽根１１本体の内部に空洞１１ａを設け、空洞１１ａ
内部には液体１１ｂが封入された構造を示す。羽根１１
が回転した時の動バランスは液体１１ｂによって回転方
向の動バランスを取る方法である。空洞１１ａは、回転
中心位置の点から半径方向に設けられた構造である。こ
こでは図示してないが、各々の羽根に同一構造の空洞、
液体が封入されたファン構造で動バランスを取る方法で
ある。図５は図４に示した羽根の断面形状を示す。１１
は羽根、１１ａは羽根本体内部にある空洞を示し、１１
ｂは空洞１１ａ内に封入されている液体である。次の応
用例は図６に示し、羽根１３の動バランスを取る方法
は、モータ１６の駆動軸１４にバランスリング１５を取
付け振動を吸収する方法である。羽根１３の動バランス
は、バランスリング１５で吸収する構造である。バラン
スリング１５の構造は、円周方向に空洞状となっており
その空洞状の中に液体が封入されている構造で、回転振
動が発生していない方向に液体が移動し、振動バランス
が自動的に取り小さくする機構である。バランスリング
１５は、二重、あるいは三重とした構造でもよい。次の
応用例を図７に示す。羽根２１の取付け部２２本体の内
部の円周方向に空洞を備え、空洞の２２ａ中に液体を封
入し、密閉にした一体成型構造を備えた取付け部で、フ
ァンの動バランスを小さくする構造である。２３はモー
タの軸に取り付けるファンの取付け穴を示す。
【０００８】以上、ファンの動バランスを取るいくつか
の応用例を示してきたが、回転物に円周状に空洞を備
え、その空洞内に液体を封入して、バランス振動を減少
する機構を備えたファン構造。バランリング内に封入す
る液体は、比重大きく、価格はほとんどない海水を用い
る。
の応用例を示してきたが、回転物に円周状に空洞を備
え、その空洞内に液体を封入して、バランス振動を減少
する機構を備えたファン構造。バランリング内に封入す
る液体は、比重大きく、価格はほとんどない海水を用い
る。
【０００９】
【発明の効果】本発明によればファンの回転軸，羽根の
取付け部あるいは羽根の部分に、液体を封入したバラン
スリングを取付け固定することにより、樹脂材で成型し
たファンの動バランスなどは取らなくても使用できる。
したがって、組立て作業の簡素化により原価低減を図る
ことができる。さらには、従来の技術では困難な動バラ
ンスも簡単に取ることができるなどの利点があり、振動
の少ないファンが提供できる。さらには、羽根の枚数に
よっても異なる固有振動が発生したり、回転数の変化に
よって羽根形状が変形することにより発生する振動はな
くなり静かなファンが提供できる。したがって、従来の
羽根より薄型な形状にすることができることから、大幅
な原価低減を図ることができる。
取付け部あるいは羽根の部分に、液体を封入したバラン
スリングを取付け固定することにより、樹脂材で成型し
たファンの動バランスなどは取らなくても使用できる。
したがって、組立て作業の簡素化により原価低減を図る
ことができる。さらには、従来の技術では困難な動バラ
ンスも簡単に取ることができるなどの利点があり、振動
の少ないファンが提供できる。さらには、羽根の枚数に
よっても異なる固有振動が発生したり、回転数の変化に
よって羽根形状が変形することにより発生する振動はな
くなり静かなファンが提供できる。したがって、従来の
羽根より薄型な形状にすることができることから、大幅
な原価低減を図ることができる。
【図１】本発明の実施例を示すファンの側面図。
【図２】実施例を示すファンの正面図。
【図３】本発明のバランスリングの説明図。
【図４】バランスリングの応用例の説明図。
【図５】羽根の断面形状の説明図。
【図６】バランスリングの応用例の説明図。
【図７】バランスリングの応用例の説明図。
【図８】軸流ファンの正面図。
【図９】軸流ファンの側面図。
１…羽根、２…羽根取付け部、３…駆動軸、４…電動
機、５…バランスリング。
機、５…バランスリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長井 誠 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所空調システム事業部内 (72)発明者 佐藤 良次 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所空調システム事業部内 (72)発明者 小浜 静夫 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所空調システム事業部内 (72)発明者 国方 優 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所空調システム事業部内
Claims (1)
- 【請求項１】羽根取付け部と複数の羽根とからなり、前
記羽根は前記取付け部から半径方向に延びる形状で連続
的に取り付けられているファンにおいて、前記羽根の半
径方向の等しい距離の位置に、液体が封入されたリング
を取付け固定されて形成したことを特徴とするファン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16412196A JPH109193A (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | ファン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16412196A JPH109193A (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | ファン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH109193A true JPH109193A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15787154
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16412196A Pending JPH109193A (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | ファン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH109193A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001214894A (ja) * | 2000-01-28 | 2001-08-10 | Seiko Epson Corp | 軸流ファン、遠心力ファン、およびこれらを用いた電子機器 |
| KR100471445B1 (ko) * | 2002-08-14 | 2005-03-08 | 엘지전자 주식회사 | 축류팬 |
| KR100482081B1 (ko) * | 2002-06-18 | 2005-04-13 | 현대자동차주식회사 | 차량용 라디에이터의 언밸런스조절형 냉각팬 |
| US7537846B2 (en) | 2003-11-11 | 2009-05-26 | Hoya Corporation | Magnetic disk, method of manufacturing the magnetic disk and method of evaluating the magnetic disk |
-
1996
- 1996-06-25 JP JP16412196A patent/JPH109193A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001214894A (ja) * | 2000-01-28 | 2001-08-10 | Seiko Epson Corp | 軸流ファン、遠心力ファン、およびこれらを用いた電子機器 |
| KR100482081B1 (ko) * | 2002-06-18 | 2005-04-13 | 현대자동차주식회사 | 차량용 라디에이터의 언밸런스조절형 냉각팬 |
| KR100471445B1 (ko) * | 2002-08-14 | 2005-03-08 | 엘지전자 주식회사 | 축류팬 |
| US7537846B2 (en) | 2003-11-11 | 2009-05-26 | Hoya Corporation | Magnetic disk, method of manufacturing the magnetic disk and method of evaluating the magnetic disk |
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