JPH109142A - 往復動型圧縮機 - Google Patents

往復動型圧縮機

Info

Publication number
JPH109142A
JPH109142A JP17846896A JP17846896A JPH109142A JP H109142 A JPH109142 A JP H109142A JP 17846896 A JP17846896 A JP 17846896A JP 17846896 A JP17846896 A JP 17846896A JP H109142 A JPH109142 A JP H109142A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
head
crankcase
screw portion
screwed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17846896A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Sugimoto
正則 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokico Ltd filed Critical Tokico Ltd
Priority to JP17846896A priority Critical patent/JPH109142A/ja
Publication of JPH109142A publication Critical patent/JPH109142A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アスベスト系のパッキンの使用量を低減して
低公害化を図り、クランクケースとシリンダ、シリンダ
とシリンダヘッドの間の取付けを容易にして生産性を向
上する。 【解決手段】 クランクケース1のケース側雌ねじ部2
とシリンダ6のシリンダ側雄ねじ部7とを螺着してクラ
ンクケース1にシリンダ6を取付け、シリンダ6のシリ
ンダ側雄ねじ部9とシリンダヘッド16のヘッド側雌ね
じ部19とを螺着してシリンダ6にシリンダヘッド16
を取付ける構成としている。従って、パッキン等を用い
ることなくクランクケース1とシリンダ6、シリンダ6
とシリンダヘッド16を取付けることができる。また、
従来技術で用いていたフランジ部とボルトを廃止するこ
とにより、シリンダ6、シリンダヘッド16を小型化す
ることができる上に、フランジ部の変形による圧縮漏れ
を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気等の流
体を圧縮するのに用いて好適な往復動型圧縮機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来技術による往復動型圧縮機
としては、ベースをなすクランクケースと、該クランク
ケースに回転可能に支持されたクランク軸と、前記クラ
ンクケース上に設けられたシリンダと、該シリンダ上に
弁機構と共に設けられたシリンダヘッドと、前記クラン
ク軸に連接棒を介して連結され、該シリンダ内で往復動
するピストンとから構成したものが知られている。
【0003】また、この従来技術による往復動型圧縮機
では、クランクケースにシリンダを取付けるのに、該シ
リンダの基端にフランジ部を形成し、該フランジ部とク
ランクケースとの間にシール用のパッキンを挟み、フラ
ンジ部の四隅をボルト等によってクランクケースに固定
するようになっている。
【0004】そして、この往復動型圧縮機は、駆動源に
よってクランク軸を回転駆動させることにより、この回
転を連接棒を介してピストンの往復動に変換し、該ピス
トンによって弁機構を介してシリンダ内に吸込んだ空気
等の流体を該シリンダ内で圧縮してシリンダヘッドから
吐出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による往復動型圧縮機では、シリンダのフランジ
部とクランクケースとの間にパッキンを挟むようにして
おり、このパッキンには耐熱性、耐候性の点でアスベス
ト系のパッキンが用いられている。しかし、このアスベ
スト系のパッキンを用いることで、昨今の低公害化の促
進に反するという問題がある。
【0006】また、クランクケースとシリンダとを固定
するのに、該シリンダに形成されたフランジ部の四隅を
ボルトによって固定するようにしているから、外周側に
フランジ部が突出する上に、フランジ部の四隅に各ボル
トを回転させるための空間が必要となるから、該フラン
ジ部が大型化し、往復動型圧縮機が大型化するという問
題がある。
【0007】さらに、フランジ部の四隅をボルト等によ
って固定しているから、各ボルトの締付けトルクにバラ
つきがあると、フランジ部が変形を生じて圧縮漏れ等が
発生することがあり、圧縮効率が低下するという問題が
ある。
【0008】また、シリンダに一体的にフランジ部を設
ける構成となっているから、必然的にシリンダを製造す
るのに鋳造が用いられており、製造作業に手間を要して
しまい、生産性を向上することができないという問題が
ある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、アスベスト系のパッキンの使用量を低減
して低公害化を図ると共に、クランクケースとシリン
ダ、シリンダとシリンダヘッドの間の取付けを容易にし
て、生産性を向上できるようにした往復動型圧縮機を提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による往復動型圧縮機は、ベー
スをなすクランクケースと、該クランクケースに回転可
能に支持されたクランク軸と、前記クランクケース上に
設けられたシリンダと、該シリンダ上に弁機構と共に設
けられたシリンダヘッドと、前記クランク軸に連接棒を
介して連結され、該シリンダ内で往復動するピストンと
からなる。
【0011】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記クランクケースには前記シリンダの基端を
取付けるためのシリンダ取付部を設け、該シリンダ取付
部にはケース側ねじ部を設け、前記シリンダには該ケー
ス側ねじ部に螺着するシリンダ側ねじ部を設けたことに
ある。
【0012】このように構成したことにより、シリンダ
をクランクケースに取付ける場合には、該シリンダの基
端に設けられたシリンダ側ねじ部をクランクケースのシ
リンダ取付部に設けられたケース側ねじ部に螺着するだ
けで容易に取付けることができる。
【0013】請求項2の発明による往復動型圧縮機は、
シリンダと、該シリンダ上に弁機構と共に設けられたシ
リンダヘッドと、前記シリンダ内に往復動可能に挿嵌さ
れたピストンとからなる。
【0014】そして、請求項2の発明が採用する構成の
特徴は、前記シリンダにはシリンダ側ねじ部を設け、前
記シリンダヘッドには該シリンダ側ねじ部に螺着するヘ
ッド側ねじ部を設けたことにある。
【0015】このように構成したことにより、シリンダ
ヘッドをシリンダに取付ける場合には、該シリンダヘッ
ドのヘッド側ねじ部をシリンダのシリンダ側ねじ部に螺
着するだけで容易に取付けることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
往復動型圧縮機として往復動型空気圧縮機を例に挙げ、
添付図面に従って詳細に説明する。
【0017】まず、図1および図2は本発明の第1の実
施例を示している。
【0018】図において、1は圧縮機のベースをなすク
ランクケ−スを示し、該クランクケ−ス1は底面部1
A、側面部1Bおよび天面部1Cから箱形状に形成さ
れ、該側面部1Bには後述するクランク軸3が挿通する
軸挿通穴1Dが形成され、天面部1Cには後述するシリ
ンダ6が取付けられるシリンダ取付部1Eが形成されて
いる。また、該シリンダ取付部1Eはシリンダ6の外径
寸法よりも僅かに小さな円形穴として形成され、その内
面側にはケース側雌ねじ部2が刻設されている。
【0019】ここで、前記ケース側雌ねじ部2は上方に
向けて漸次拡径するテーパねじとして形成され、該ケー
ス側雌ねじ部2にはシリンダ6の下端側に形成された後
述のシリンダ側雄ねじ部7が螺着されるようになってい
る。
【0020】3はクランクケ−ス1内に回転可能に配設
されたクランク軸で、該クランク軸3の一端側はクラン
クケース1内に軸受4を介して支持され、他端側は軸挿
通穴1Dに取付けられた軸受5に支持された状態で外部
に突出している。
【0021】6はクランクケ−ス1上に設けられた円筒
状のシリンダを示し、該シリンダ6の外周側には複数の
冷却フィン6A,6A,…が一体に形成され、内周面は
後述するピストン21が摺動するピストン摺動面6Bと
なっている。
【0022】また、シリンダ6の下端側外周にはシリン
ダ側雄ねじ部7が刻設され、該シリンダ側雄ねじ部7
は、下方に向けて漸次縮径するテーパねじとして形成さ
れている。また、シリンダ側雄ねじ部7は、クランクケ
ース1に形成されたケース側雌ねじ部2に螺着するもの
で、該ケース側雌ねじ部2にシリンダ側雄ねじ部7を螺
着させることにより、クランクケース1にシリンダ6を
一体的に取付けるようになっている。
【0023】さらに、前記シリンダ6の上端側には径方
向に突出するように環状支持部8が一体的に形成され、
該環状支持部8の内周側は、図2に示すように後述する
ガスケット10、弁座部材11が嵌合される嵌合段部8
Aとなっている。また、環状支持部8の外周は上方に向
けて漸次縮径するテーパねじとして形成されたシリンダ
側雄ねじ部9となり、該シリンダ側雄ねじ部9は、シリ
ンダヘッド16側に形成された後述のヘッド側雌ねじ部
19に螺着するものである。
【0024】10は前記環状支持部8の嵌合段部8A内
に嵌合された環状のガスケット、11は該ガスケット1
0の上側に位置して嵌合段部8A内に嵌合され、後述す
る吸込弁14、吐出弁15と共に弁機構をなす円板状の
弁座部材をそれぞれ示し、該弁座部材11には、後述す
る吸込室17に開口する吸込穴11Aと吐出室18に開
口する吐出穴11Bとが形成されている。また、弁座部
材11の上面側には、吸込室17と吐出室18との間を
シールする円板状のガスケット12が配設され、該ガス
ケット12の上面には該ガスケット12を押える円板状
の押え板13が配設されている。
【0025】14は吸込穴11Aを閉塞するように弁座
部材11の下面側に取付けられた吸込弁、15は吐出穴
11Bを閉塞するように弁座部材11の上面側に取付け
られた吐出弁をそれぞれ示し、該吸込弁14は吸込室1
7からシリンダ6内に空気を吸込むときに開弁し、吐出
弁15はシリンダ6内の圧縮空気を吐出室18に吐出す
るときに開弁するものである。
【0026】16はシリンダ6の上部に取付けられたシ
リンダヘッドを示し、該シリンダヘッド16は有蓋筒状
に形成され、内部は隔壁16Aによって吸込室17と吐
出室18に画成されている。また、シリンダヘッド16
には前記吸込室17と外部を連通する吸込口16Bと、
前記吐出室18と外部とを連通する吐出口16Cとが形
成されている。さらに、シリンダヘッド16の下端側内
周にはヘッド側雌ねじ部19が刻設され、該ヘッド側雌
ねじ部19は下方に向けて漸次拡径するテーパねじとし
て形成され、シリンダ6のシリンダ側雄ねじ部9に螺着
されている。
【0027】また、20は弁座部材11、ガスケット1
2、押え板13の外周側に設けられた環状シールで、該
環状シール20は、シリンダ側雄ねじ部9とヘッド側雌
ねじ部19との間に隙間が形成された場合でも、吸込室
17、吐出室18が外部と連通するのを防止するもので
ある。
【0028】ここで、シリンダヘッド16は、そのヘッ
ド側雌ねじ部19をシリンダ6のシリンダ側雄ねじ部9
に螺着することにより、隔壁16Aで吸込室17と吐出
室18を画成すると共に、該隔壁16Aで押え板13を
押圧し、ガスケット12、弁座部材11、ガスケット1
0を環状支持部8との間に固定している。
【0029】21はシリンダ6内に往復動可能に挿嵌さ
れたピストンで、該ピストン21は弁座部材11との間
に圧縮室22を画成している。また、ピストン21には
後述する連接棒26が連結されるピストンピン23が径
方向に架設され、外周側にはシリンダ6のピストン摺動
面6Bに摺接するピストンリング24、ライダリング2
5が取付けられている。
【0030】26はクランク軸3とピストン21との間
に設けられた連接棒を示し、該連接棒26は、その一端
側がクランク軸3に軸受27を介して連結され、他端側
がピストンピン23を介してピストン21に連結されて
いる。
【0031】28はクランク軸3の突出端側に取付けら
れたプーリで、該プーリ28はベルトを介して駆動モー
タ(いずれも図示せず)に連結されている。また、プー
リ28は冷却ファンを兼ねており、回転されることによ
ってシリンダ6等に向けて冷却風を供給するようになっ
ている。
【0032】本実施例による往復動型空気圧縮機は上述
の如き構成を有するもので、次に、その作動について説
明する。
【0033】まず、駆動モータによってプーリ28と共
にクランク軸3を回転駆動すると、連接棒26一端側の
旋回運動がシリンダ6内でのピストン21の往復動に変
換され、ピストン21がシリンダ6内で往復動を繰返
す。
【0034】これにより、吸入行程ではピストン21の
下降によってシリンダヘッド16の吸込口16B、吸込
室17、吸込弁14、弁座部材11の吸込穴11Aを介
して圧縮室22内に空気を吸込み、吐出行程ではピスト
ン21の上昇に伴って圧縮した空気を弁座部材11の吐
出穴11B、吐出弁15、吐出室18、シリンダヘッド
16の吐出口16Cを介して外部の空気タンク(図示せ
ず)に吐出する。
【0035】次に、上記構成からなる往復動型空気圧縮
機を組立てる場合の組立手順について説明する。
【0036】まず、クランクケース1にクランク軸3を
組込み、該クランク軸3に連接棒26、ピストン21を
取付けた後、クランクケース1にシリンダ6を組付け
る。この場合には、クランクケース1のシリンダ取付部
1Eに形成されたケース側雌ねじ部2にシリンダ6の下
端側に形成されたシリンダ側雄ねじ部7を螺着するよう
にシリンダ6をねじ込むことにより、該シリンダ6をク
ランクケース1に容易に取付けることができる。
【0037】次に、環状支持部8の嵌合段部8A内にガ
スケット10、弁座部材11ガスケット12、押え板1
3等を順次載置し、該環状支持部8の外周側に形成され
たシリンダ側雄ねじ部9にシリンダヘッド16のヘッド
側雌ねじ部19を螺着するように該シリンダヘッド16
をねじ込む。これにより、シリンダ6にシリンダヘッド
16を容易に取付けることができる上に、シリンダヘッ
ド16の隔壁16Aでガスケット10,12、弁座部材
11等を固定することができる。
【0038】そして、このように組立てたら、クランク
軸3にプーリ28を取付け、該プーリ28を駆動モータ
に連結するようになっている。
【0039】かくして、本実施例によれば、クランクケ
ース1にシリンダ6を取付けるのに、クランクケース1
に形成したケース側雌ねじ部2とシリンダ6に形成した
シリンダ側雄ねじ部7とを螺着させ、シリンダ6にシリ
ンダヘッド16を取付けるのに、シリンダ6に形成され
たシリンダ側雄ねじ部9とシリンダヘッド16に形成さ
れたヘッド側雌ねじ部19とを螺着させることにより、
それぞれを容易に取付けて当該往復動型空気圧縮機を組
立てることができる。
【0040】この結果、従来技術において必要であった
アスベスト系のパッキンを用いることなく、テーパ状の
ねじ部2,7,9,19の螺着によってシール性を得る
ことができるから、昨今の低公害化のニーズに応えるこ
とができ、信頼性を向上することができる。
【0041】また、弁座部材11、ガスケット12の外
周側に環状シール20を設けているから、吸込室17、
吐出室18を気密に保持できる上に、より高いシール性
を得る場合には、ねじ部2,7,9,19の螺着部位に
シール剤等を充填することにより、ねじ部2,7,9,
19間を完全に密閉することができる。
【0042】さらに、クランクケース1にシリンダ6を
ねじ込んで固定するようにしているから、クランクケー
ス1へのシリンダ6のねじ込み量を適宜調整することに
より、上死点に位置するピストン21と弁座部材11と
の間のクリアランスを変更することができ、当該往復動
型空気圧縮機の圧縮比を調整することができる。
【0043】また、従来技術で用いていたフランジ部と
ボルトを廃止することができるから、シリンダ6、シリ
ンダヘッド16を小型化することができ、当該往復動型
空気圧縮機を小型化することができる上に、フランジ部
の変形による圧縮漏れを防止でき、圧縮効率を向上する
ことができる。しかも、シリンダ6、シリンダヘッド1
6をねじ込むだけで組立てることができるから、組立作
業性を向上することができ、生産性の向上やコストの低
減を図ることができる。
【0044】一方、シリンダ6からフランジ部を廃止す
ることにより、該シリンダ6を単純な円筒形とすること
ができるから、この場合には、シリンダ6を安価な引抜
き材等から容易に製作することができ、製造コストを低
減でき、生産性も向上することができる。
【0045】次に、図3は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例の特徴は、クランクケース側を雄ねじ部と
し、シリンダ側を雌ねじ部としたことにある。なお、本
実施例では、前記第1の実施例と同一の構成要素に同一
の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0046】図中、31は本実施例によるクランクケ−
スを示し、該クランクケ−ス31は、前記第1の実施例
で述べたクランクケ−ス1とほぼ同様に底面部(図示せ
ず)、側面部31Aおよび天面部31Bから箱形状に形
成され、該側面部31Aには軸挿通穴(図示せず)が形
成され、天面部31Bにはシリンダ取付部31Cが形成
されている。しかし、本実施例のクランクケース31
は、前記シリンダ取付部31Cの外周側に上方に向けて
漸次縮径するテーパねじとなるケース側雄ねじ部32が
形成されている点で第1の実施例によるものと相違して
いる。
【0047】33はクランクケ−ス31上に設けられた
本実施例によるシリンダを示し、該シリンダ33は、前
記第1の実施例によるシリンダ6とほぼ同様に、その外
周側に複数の冷却フィン33A,33A,…を有し、内
周面はピストン摺動面33Bとなっている。しかし、本
実施例によるシリンダ33の下端側には拡径部33Cが
形成され、該拡径部33Cの内周側にはクランクケース
31のケース側雄ねじ部32に螺着するシリンダ側雌ね
じ部34が下方に向けて漸次拡径するテーパねじとして
形成されている点で第1の実施例によるものと相違して
いる。
【0048】かくして、このように構成された本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0049】なお、前記第1の実施例では、シリンダ6
の環状支持部8にシリンダ側雄ねじ部7を形成し、シリ
ンダヘッド16にヘッド側雌ねじ部19を形成して両者
を螺着させた場合を例に挙げて説明したが、本発明はこ
れに限らず、例えば、図4に示す変形例の如く、シリン
ダ41の環状支持部42に上方に向けて漸次拡径するテ
ーパ状のシリンダ側雌ねじ部43を形成し、シリンダヘ
ッド44に下方に向けて漸次縮径するテーパ状のヘッド
側雄ねじ部45を形成して両者を螺着させるようにして
もよい。
【0050】また、前記実施例では、クランクケース
1,31、シリンダ6,33,41、シリンダヘッド1
6,44に雄雌のテーパ状のねじ部2,7,9,19,
32,34,43,45を形成したが、これに替えて、
螺着するねじ部の一方をストレート形状とし、他方をテ
ーパ形状としてもよい。
【0051】また、前記各実施例は、往復動型エンジン
に適用することもできる。
【0052】さらに、前記各実施例では、往復動型圧縮
機として空気圧縮機を例に挙げて説明したが、本発明は
これに限らず、例えば冷媒圧縮機等の往復動型圧縮機に
適用してもよい。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、クランクケースのシリンダ取付部にケース側ねじ
部を設け、シリンダに該ケース側ねじ部に螺着するシリ
ンダ側ねじ部を設けたことにより、シリンダをクランク
ケースに取付ける場合には、シリンダのシリンダ側ねじ
部をクランクケースのケース側ねじ部に螺着するだけで
容易に取付けることができる。この結果、従来技術にお
いて必要であったアスベスト系のパッキンを用いること
なく、ねじ部の螺着によってシール性を得ることがで
き、昨今の低公害化のニーズに応えて信頼性を向上する
ことができる。また、クランクケースにシリンダをねじ
込んで固定しているから、このねじ込み量を適宜調整す
ることにより、圧縮比を容易に調整することができる。
さらに、従来技術で用いていたフランジ部とボルトを廃
止することができるから、シリンダを小型化することが
でき、当該往復動型圧縮を小型化することができる上
に、フランジ部の変形による圧縮漏れを防止でき、圧縮
効率を向上することができる。しかも、シリンダをねじ
込むだけで取付けることができるから、組立作業性を向
上することができ、生産性の向上やコストの低減を図る
ことができる。
【0054】請求項2の発明によれば、シリンダにシリ
ンダ側ねじ部を設け、シリンダヘッドに該シリンダ側ね
じ部に螺着するヘッド側ねじ部を設けたことにより、シ
リンダヘッドをシリンダに取付ける場合には、該シリン
ダヘッドのヘッド側ねじ部をシリンダのシリンダ側ねじ
部に螺着するだけで容易に取付けることができる。この
結果、従来技術において必要であったアスベスト系のパ
ッキンを用いることなく、ねじ部の螺着によってシール
性を得ることができ、昨今の低公害化のニーズに応えて
信頼性を向上することができる。また、従来技術で用い
ていたフランジ部とボルトを廃止することができるか
ら、シリンダを小型化することができ、当該往復動型圧
縮を小型化することができる上に、フランジ部の変形に
よる圧縮漏れを防止でき、圧縮効率を向上することがで
きる。しかも、シリンダヘッドをねじ込むだけで取付け
ることができるから、組立作業性を向上することがで
き、生産性の向上やコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による往復動型空気圧縮
機を示す断面図である。
【図2】図1中のシリンダヘッド等を拡大して示す断面
図である。
【図3】本発明の第2の実施例による往復動型空気圧縮
機の要部を拡大して示す断面図である。
【図4】本発明の変形例を示す図2と同様位置からみた
断面図である。
【符号の説明】
1,31 クランクケ−ス 1E,31C シリンダ取付部 2 ケース側雌ねじ部 3 クランク軸 6,33,41 シリンダ 7,9 シリンダ側雄ねじ部 16,44 シリンダヘッド 19 ヘッド側雌ねじ部 21 ピストン 26 連接棒 32 ケース側雄ねじ部 34,43 シリンダ側雌ねじ部 45 ヘッド側雄ねじ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースをなすクランクケースと、該クラ
    ンクケースに回転可能に支持されたクランク軸と、前記
    クランクケース上に設けられたシリンダと、該シリンダ
    上に弁機構と共に設けられたシリンダヘッドと、前記ク
    ランク軸に連接棒を介して連結され、該シリンダ内で往
    復動するピストンとからなる往復動型圧縮機において、
    前記クランクケースには前記シリンダの基端を取付ける
    ためのシリンダ取付部を設け、該シリンダ取付部にはケ
    ース側ねじ部を設け、前記シリンダには該ケース側ねじ
    部に螺着するシリンダ側ねじ部を設けたことを特徴とす
    る往復動型圧縮機。
  2. 【請求項2】 シリンダと、該シリンダ上に弁機構と共
    に設けられたシリンダヘッドと、前記シリンダ内に往復
    動可能に挿嵌されたピストンとからなる往復動型圧縮機
    において、前記シリンダにはシリンダ側ねじ部を設け、
    前記シリンダヘッドには該シリンダ側ねじ部に螺着する
    ヘッド側ねじ部を設けたことを特徴とする往復動型圧縮
    機。
JP17846896A 1996-06-19 1996-06-19 往復動型圧縮機 Pending JPH109142A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17846896A JPH109142A (ja) 1996-06-19 1996-06-19 往復動型圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17846896A JPH109142A (ja) 1996-06-19 1996-06-19 往復動型圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH109142A true JPH109142A (ja) 1998-01-13

Family

ID=16049043

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17846896A Pending JPH109142A (ja) 1996-06-19 1996-06-19 往復動型圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH109142A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103790805A (zh) * 2014-01-27 2014-05-14 李健宝 插接式双缸充气泵

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103790805A (zh) * 2014-01-27 2014-05-14 李健宝 插接式双缸充气泵

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4838769A (en) High side scotch yoke compressor
KR890000455Y1 (ko) 냉매 압축기를 위한 피스톤 조립체
US5577901A (en) Compressor with valve unit for controlling suction and discharge of fluid
EP1327076B1 (en) Diaphragm pump with support ring
KR100709948B1 (ko) 밀폐형 압축기
US4752190A (en) Compressor cylinder head
JPH109142A (ja) 往復動型圧縮機
JPH1026077A (ja) 両頭ピストン式圧縮機
US20050002805A1 (en) Wobble piston pump with carbon graphite cylinder
JP3602576B2 (ja) 揺動型圧縮機
JP4499550B2 (ja) 往復動型圧縮機
JP3119140B2 (ja) 圧縮機
CN114810562B (zh) 膜片式真空泵
JP4922729B2 (ja) 圧縮機及びその製造方法
JPS6240141Y2 (ja)
JPH09137778A (ja) 冷媒圧縮機
JPS6245103Y2 (ja)
KR102001336B1 (ko) 실린더 헤드와 연결파이프의 연결 구조 및 이를 적용한 왕복동식 압축기
JP2002098053A (ja) 気体送流機
JP5279416B2 (ja) 圧縮機
JPS6240139Y2 (ja)
JP3494197B2 (ja) コンプレッサ
JPH0240872B2 (ja)
JPH01262383A (ja) 無潤滑圧縮機
JP2003293950A (ja) 圧縮機のシール構造