JPH1091390A - コンピュータ、コンピュータシステム及びデスクトップシアタシステム - Google Patents
コンピュータ、コンピュータシステム及びデスクトップシアタシステムInfo
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Abstract
ム及びデスクトップシアタシステムに関し、映画館の音
響システムに近いサラウンドシステムを比較的簡単に自
宅等で実現することを目的とする。 【解決手段】 媒体から得られるデータからサラウンド
サウンドの源信号を抽出する抽出手段と、源信号をデコ
ードして複数チャンネルの音声信号に変換する処理手段
とを有し、処理手段は、コンピュータシステムを操作す
るユーザの操作位置を中心に表示部と略同心円上に配置
される複数のスピーカによる音場を補正する補正手段を
含むように構成する。
Description
ピュータシステム及びデスクトップシアタシステムに係
り、特に映画館の音響システムに近いサラウンドシステ
ムを比較的簡単に自宅等で実現するコンピュータ、コン
ピュータシステム及びデスクトップシアタシステムに関
する。
場感豊かな音を再現でき、自宅等においてもこのような
臨場感豊かな音の再現が望まれている。
感豊かな音の再生を可能とするホームシアタシステムが
提案されている。このホームシアタシステムは、自宅の
リスニングルーム内に設置されたオーディオビジュアル
(AV)システムと、AVシステムに接続された複数の
スピーカと、テレビモニタとからなる。AVシステム
は、例えばビデオディスクから再生された映像信号をテ
レビモニタに表示すると共に、ビデオディスクから再生
された音声信号を各スピーカに供給してサラウンドサウ
ンドを実現する。この場合、各スピーカは、テレビモニ
タ及びリスナに対して、映画館の音響システムと実質的
に同じ位置関係で配置される。
ば、映画館の音響システムに非常に近い臨場感豊かな音
の再生が可能となる。
システムは、実質的に小規模な映画館を自宅に設置する
ことと同じであり、自宅に専用のリスニングルームを必
要とするために、空間に余裕のない都心部の一軒家やマ
ンション内には略設置不可能であるという問題があっ
た。
は、リスニングルーム内の音の反射を考慮すると、家具
等は自由に置けず、壁や天井の材質もある程度制限され
てしまうという問題もあった。更に、自宅で迫力のある
サラウンドサウンドを楽しむには、他の部屋や近所に迷
惑とならないように、リスニングルームに防音設備を設
ける必要もあり、ホームシアタシステムは非常に高価な
ものとなってしまうという問題もあった。
内でも音の反射をあまり考慮せず、高価な設備を必要と
することなく、臨場感豊かなサラウンドサウンドを実現
可能なコンピュータ、コンピュータシステム及びデスク
トップシアタシステムを提供することを目的とする。
記載の、媒体から得られるデータからサラウンドサウン
ドの源信号を抽出する抽出手段と、該源信号をデコード
して複数チャンネルの音声信号に変換する処理手段とを
有し、該処理手段は、コンピュータシステムを操作する
ユーザの操作位置を中心に該表示部と略同心円上に配置
される複数のスピーカによる音場を補正する補正手段を
含むコンピュータによって達成される。
て、前記表示部は14〜17インチのディスプレイから
なり、前記同心円は前記操作位置を中心として半径が約
1.0〜1.5mである。請求項3記載の発明では、請
求項1又は2において、前記補正手段は、前記音声信号
の音量及び周波数特性のうち少なくとも一方を補正す
る。
いずれかにおいて、前記補正手段は、前記音声信号に対
して残響付加処理を施す。請求項5記載の発明では、請
求項1〜4のいずれかにおいて、前記媒体は、情報記録
媒体、放送メディア及びデジタル通信メディアから選択
された1つである。
ータ本体と、該コンピュータ本体と接続された表示部
と、コンピュータを操作するユーザの操作位置を中心に
該表示部と略同心円上に配置された複数のスピーカとを
備え、該コンピュータ本体は、媒体から得られるデータ
から該表示部に表示する映像の源信号を抽出すると共に
サラウンドサウンドの源信号を抽出する抽出手段と、該
サラウンドサウンドの源信号をデコードして複数チャン
ネルの音声信号に変換する処理手段とを有するコンピュ
ータによっても達成される。
て、前記処理手段は、前記複数のスピーカによる音場を
補正する補正手段を含む。請求項8記載の発明では、請
求項6又は7において、前記表示部は14〜17インチ
のディスプレイからなり、前記同心円は前記操作位置を
中心として半径が約1.0〜1.5mである。
において、前記補正手段は、前記音声信号の音量及び周
波数特性のうち少なくとも一方を補正する。請求項10
記載の発明では、請求項7〜9のいずれかにおいて、前
記補正手段は、前記音声信号に対して残響付加処理を施
す。
0のいずれかにおいて、前記媒体は、情報記録媒体、放
送メディア及びデジタル通信メディアから選択された1
つである。上記の課題は、請求項12記載の、少なくと
もCPUを含むコンピュータ本体と、該コンピュータ本
体と接続された表示部とを備え、該コンピュータ本体
は、媒体から得られるデータからサラウンドサウンドの
源信号を抽出する抽出手段と、該源信号をデコードして
複数チャンネルの音声信号に変換する処理手段とを有
し、該処理手段は、コンピュータシステムを操作するユ
ーザの操作位置を中心に該表示部と略同心円上に配置さ
れる複数のスピーカによる音場を補正する補正手段を含
むコンピュータシステムによって達成される。
ともCPUを含むコンピュータ本体と、該コンピュータ
本体と接続された表示部とを有するコンピュータシステ
ムと、該コンピュータシステムを操作するユーザの操作
位置を中心に該表示部と略同心円上に配置された複数の
スピーカとを備え、該コンピュータ本体は、媒体から得
られるデータから該表示部に表示する映像の源信号を抽
出すると共にサラウンドサウンドの源信号を抽出する抽
出手段と、該サラウンドサウンドの源信号をデコードし
て複数チャンネルの音声信号に変換する処理手段とを有
するデスクトップシアタシステムによっても達成され
る。
コンピュータ等のコンピュータを用いて、自宅等の限ら
れた空間内でも音の反射をあまり考慮せず、高価な設備
を必要とすることなく、臨場感豊かなサラウンドサウン
ドを実現可能となる。請求項2記載の発明によれば、表
示部及びスピーカの操作位置に対する配置をさほど厳密
に設定しなくても、手軽に臨場感豊かなサラウンドサウ
ンドを楽しむことができる。
ーカを操作位置近傍に配置したことによる音場への影響
を補正し、良好なサラウンドサウンドを再現することが
可能である。請求項5記載の発明によれば、各種媒体か
らのデータに基づいてサラウンドサウンドを再現するこ
とができる。
コンピュータ等のコンピュータを用いて、自宅等の限ら
れた空間内でも音の反射をあまり考慮せず、高価な設備
を必要とすることなく、臨場感豊かなサラウンドサウン
ドを実現可能となる。請求項7、9又は10記載の発明
によれば、スピーカを操作位置近傍に配置したことによ
る音場への影響を補正し、良好なサラウンドサウンドを
再現することが可能である。
スピーカの操作位置に対する配置をさほど厳密に設定し
なくても、手軽に臨場感豊かなサラウンドサウンドを楽
しむことができる。請求項11記載の発明によれば、各
種媒体からのデータに基づいてサラウンドサウンドを再
現することができる。
ルコンピュータ等のコンピュータシステムを用いて、自
宅等の限られた空間内でも音の反射をあまり考慮せず、
高価な設備を必要とすることなく、臨場感豊かなサラウ
ンドサウンドを実現可能となる。
ルコンピュータ等のコンピュータシステムを用いて、自
宅等の限られた空間内でも音の反射をあまり考慮せず、
高価な設備を必要とすることなく、臨場感豊かなサラウ
ンドサウンドを実現可能となる。
た空間内でも音の反射をあまり考慮せず、高価な設備を
必要とすることなく、臨場感豊かなサラウンドサウンド
を実現可能である。
ンピュータシステムは、サラウンドサウンドを再生する
ための音声信号処理系を有することを特徴とする。又、
本発明になるコンピュータシステム及びデスクトップシ
アタシステムは、自宅の限られた空間内でも臨場感豊か
なサラウンドサウンドを実現できるように、音声信号を
処理する音声信号処理系を有することを特徴とする。
タシステムによれば、パーソナルコンピュータ等を用い
て比較的簡単にサラウンドサウンドを再生することがで
き、例えばビデオディスクやゲームソフトを格納してい
るCD−ROM等の記録媒体を再生中にサラウンドサウ
ンドを楽しむことができる。
スクトップシアタシステムによれば、自宅の限られた空
間内でも高価な設備を必要とすることなく、比較的簡単
に臨場感豊かなサラウンドサウンドを実現することがで
きる。
第1実施例を説明する。コンピュータシステムの第1実
施例では、本発明がパーソナルコンピュータ(パソコ
ン)に適用されている。又、コンピュータシステムの第
1実施例は、本発明になるデスクトップシアタシステム
の第1実施例に適用される。
例の要部の構成を示すブロック図である。同図中、パソ
コンシステムは、パソコン本体1と表示部25とからな
る。パソコン本体1は、少なくとも記録媒体から情報を
再生可能な記録媒体ドライバ11と、媒体インタフェー
ス12と、映像源信号抽出部13と、映像処理部14
と、表示処理部15と、パソコン用データ抽出部16
と、サラウンドサウンド源信号抽出部17と、サラウン
ドサウンド処理部18と、アンプ19と、記憶部20
と、中央処理装置(CPU)21と、パソコンサウンド
処理部22と、パソコンバス23とからなる。
スク等の磁気ディスク、CD−ROM、光ディスク、光
磁気ディスク、デジタルビデオディスク等の記録媒体
(図示せず)から情報を再生する周知の装置であり、記
録媒体に情報を記録する機能を備えていても良い。
パソコン用データ抽出部16と、記憶部20と、CPU
21と、パソコンサウンド処理部22とを接続してい
る。表示部25は、パソコン本体1の表示処理部15に
接続されている。又、キーボード26は、パソコン本体
1のパソコンバス23に接続されている。キーボード2
6の他に、マウス等のポインティングデバイス(図示せ
ず)をパソコンバス23に接続しても良い。
再生された再生データは、媒体インタフェース12に供
給され、各種信号が再生される。映像源信号抽出部13
は、媒体インタフェース12からの再生データから映像
源信号を抽出し、映像源信号を映像処理部14に供給す
る。映像処理部14は、映像源信号を表示部25に表示
するべき映像信号に変換する。表示処理部15は、CP
U21の制御下で、映像信号を表示部25上での表示に
適した信号形式に変換して表示部25に供給する。
タフェース12からの再生データからパソコン用データ
を抽出し、パソコンバス23を介してCPU21に出力
する。従って、例えばパソコン用データを映像信号と合
成して表示部25に表示する場合には、パソコン用デー
タがCPU21の制御下でパソコンバス23を介して表
示処理部15に供給される。この場合、表示処理部15
はパソコン用データと映像処理部14からの映像信号を
合成して、合成信号を表示部25に供給することで合成
画像を表示する。
媒体インタフェース12からの再生データからサラウン
ドサウンド源信号を抽出してサラウンドサウンド処理部
18に供給する。サラウンドサウンド処理部18は、サ
ラウンドサウンド源信号抽出部17からのサラウンドサ
ウンド源信号を後述する複数のスピーカR,L,C,R
R,RL,SBに供給するための音声信号にデコードす
る。このようにデコードされた複数チャンネルの音声信
号は、アンプ19で増幅されてから対応するスピーカ
R,L,C,RR,RL,SBに供給される。
6から入力される情報に基づいて実行するプログラムや
各種データを格納する。パソコンサラウンド処理部22
は、CPU21が発生する音声データ又はパソコン用デ
ータ抽出部16からのパソコン用データに基づいた音声
データにサラウンド処理を施し、複数チャンネルの音声
信号を出力する。パソコンサラウンド処理部22からの
複数チャンネルの音声信号も、アンプ19で増幅されて
から対応するスピーカR,L,C,RR,RL,SBに
供給される。
のデコーダを使用でき、例えばMPEG−1方式やMP
EG−2方式等のデジタル方式を採用する映像処理部を
使用可能である。他方、サラウンドサウンド処理部18
としても、周知の構成のデコーダを使用でき、例えばア
ナログ方式のドルビープロロジックやデジタル方式のA
C−3を採用するサラウンドサウンド処理部を使用可能
である。本実施例では、説明の便宜上、映像処理部14
はAC−3を採用する。
と、映像源信号抽出部13と、映像処理部14と、表示
処理部15と、パソコン用データ抽出部16と、サラウ
ンドサウンド源信号抽出部17と、サラウンドサウンド
処理部18と、アンプ19とは、単一の集積回路(I
C)ユニットを構成する。
システムの第1実施例の概略構成を示す図である。同図
中、デスクトップシアタシステム30は、部屋34全体
を占有することなく、部屋34の一部のみを占有する。
本実施例では、デスクトップシアタシステム30は部屋
34の右奥角部分のみを占有する。
に示すパソコン本体1、表示部25及びキーボード25
からなるシステム本体31と、スピーカR,L,C,R
R,RL,SBとからなる。本実施例では、システム本
体31内の映像処理部14がAC−3を採用するので、
6個のスピーカR,L,C,RR,RL,SBを、シス
テム本体31の表示部25及びリスナ(ユーザ)35に
対して図2に示すように配置する。左スピーカLと、後
左スピーカRLと、後右スピーカRRと、右スピーカR
と、センタスピーカCとは、音像の方向とリスナ35の
位置の音場を再現するために用いられる。サブウーハS
Bは、特に迫力のある低音を再生するために用いられ
る。低音には方向感がないので、サブウーハSBは1個
しか用いられない。尚、システム本体31の表示部25
は、リスナ35の前方で、且つ、右スピーカRと左スピ
ーカLとの中央に配置される。
操作時と同様に、キーボード26を操作可能であり、且
つ、表示部25の略正面の操作位置に座る。つまり、テ
レビモニタの代わりに、パソコンの表示部25を使用す
る。従って、リスナ35と表示部25及びスピーカR,
L,C,RR,RL,SBとの間の距離は、比較的近
く、上記ホームシアタシステム等と比べると非常に短
い。このため、各スピーカR,L,C,RR,RL,S
Bからの音量は比較的小さくても十分リスナ35まで届
く。
大きなリスニングルームを必要とせず、リスナ35は比
較的小さな音量で迫力のある臨場感豊かな音、即ち、サ
ラウンドサウンドを楽しむことができる。又、デスクト
ップシアタシステム30は、パソコンシステム1を用い
ているので、リスナ35はパソコンの種々の機能を利用
してデスクトップシアタシステム30を柔軟に操作する
ことも可能である。更に、サラウンドサウンドは、比較
的小さな音量で再生されるので、音場再生に悪影響を及
ぼす壁や家具等からの反射を少なくすることができ、音
の反射を考慮しなくても十分良好なサラウンドサウンド
を再生可能である。又、サラウンドサウンドを比較的小
さな音量で再生するので、部屋34に防音設備等を特別
設ける必要もなく、良質なサラウンドサウンドを安価、
且つ、手軽に楽しめる。
と表示部及び各スピーカとの位置関係は、例えばIoa
n Allenの「Matching the Sou
ndto the Picture」,AES 9th
International Conferenc
e,pp.177〜186等に提案されている。この提
案されている位置関係を参考にすると、本実施例におけ
るリスナ35と表示部25及びスピーカR,L,C,R
R,RL,SBとの位置関係は、図3に示すようにな
る。図3中、図1及び図2と同一部分には同一符号を付
し、その説明は省略する。
〜17インチのディスプレイを有するので、表示部25
の横幅は約26〜32cmである。図3に示すように、
表示部25の両側に前の左右のスピーカL,Rが配置さ
れる場合、表示部25の画面の視野角は約13.9度が
良いとされているので、表示部25とリスナ35との間
の距離は、約105〜130cmが最適である。又、後
ろ左右スピーカRL,RRの開き角は約110度が良い
とされており、前スピーカL,Rと後スピーカLR,R
Rとの間の約73%の位置にリスナ35が位置するのが
良いとされているので、各後スピーカRL,RR間の距
離は約66〜88cmが最適である。従って、リスナ3
5、表示部25及びスピーカR,L,C,RR,RL,
SBの理想的な配置は、図3に示す如き配置となる。
な配置を採用することが望ましいが、サラウンドサウン
ドを手軽に楽しもうとする場合には、このような厳密な
配置は適さない。そこで、デスクトップシアタシステム
の第1実施例の変形例では、サブウーハSBを除く各ス
ピーカR,L,C,RR,RL及び表示部25を、図4
に示すようにリスナ35を中心として半径が約1.5m
の同心円上に配置する。このような簡単なスピーカ配置
を採用しても、実用上全く問題のない良好なサラウンド
サウンドを実現できる。尚、サブウーハSBは、方向感
のない低音を再生するので、特に位置を一義的に決める
必要はないが、本変形例では、上記第1実施例と同様
に、表示部25の左後方に配置されている。
の場合、サブウーハSBを除く各スピーカR,L,C,
RR,RL及び表示部25は、リスナ35を中心として
半径が約1.0〜1.5mの範囲内の同心円上に配置し
ても上記と同様の効果を得ることができる。
の第2〜第4実施例を説明する。コンピュータシステム
の第2〜第4実施例では、本発明がパソコンに適用され
ている。又、コンピュータシステムの第2〜第4実施例
は、本発明になるデスクトップシアタシステムの第2〜
第4実施例に適用される。
4実施例の要部の構成を示すブロック図である。同図
中、図1と同一部分には同一符号を付し、その説明は省
略する。図5に示すように、コンピュータシステムの第
2〜第4実施例では、サラウンドサウンド処理部18と
アンプ19との間に、音場補正部27が設けられてい
る。その他の部分は、上記コンピュータシステムの第1
実施例と同じである。音場補正部27は、スピーカR,
L,C,RR,RL,SBを比較的リスナ35の近くに
配置したことによる音場への影響を補正するために設け
られる。
アタシステムの第2実施例では、音場補正部27は音量
を補正する手段からなる。一般のホームシアタシステム
では、例えばリスナがスピーカから約3m離れた位置で
視聴することを想定して音量設定が行われているものと
すると、デスクトップシアタシステム30においてこれ
と同じ音量設定で音を再生すると、リスナ35と各スピ
ーカR,L,C,RR,RLとの間の距離Xmが図4に
示すように約1.5m又はこれ以下であると、約3mの
場合の音量設定では音量が大きすぎてしまう。そこで、
第2実施例では、各スピーカR,L,C,RR,RL,
SBからの音量をデスクトップシアタシステム30に適
した音量に補正する。
上記の如くリスナとスピーカとの間の距離が約3mに設
定されたホームシアタシステムの場合と同様に処理され
た音声信号を、Xmが約1mに設定されたデスクトップ
シアタシステム30で再生する場合には、音声信号の振
幅を約1/3倍に補正すれば良い。従って、リスナとス
ピーカとの間の距離が約3mに設定されたホームシアタ
システムの場合と同様に処理された音声信号が供給され
ると、音場補正部27は各チャンネルの音声信号のゲイ
ンを例えばアッテネータを使用して約1/3倍にゲイン
補正することで音量補正を行う。これにより、各スピー
カR,L,C,RR,RL,SBからは、デスクトップ
シアタシステム30におけるリスナ35及び各スピーカ
R,L,C,RR,RL,SBの配置に適した音量で各
チャンネルの音が再生される。
知であるので、その具体的な構成の図示及びその動作説
明は本明細書では省略する。コンピュータシステム及び
デスクトップシアタシステムの第3実施例では、音場補
正部27は各スピーカと部屋の壁との間の距離に応じて
生じる周波数特性の差を補正する手段からなる。
ーカとの間の距離に比べると、スピーカとリスニングル
ームの壁との間の距離の方が短い。この場合、壁による
スピーカの鏡像効果(バフル効果)により、低音域が強
められる。一般のスピーカは、このバフル効果を含めて
略フラットな特性となるように設計されている。
の場合、スピーカからの音量は小さく、リスナとスピー
カとの間の距離がスピーカと部屋の壁との間の距離より
短い場合には、上記バフル効果はなくなってしまう。こ
のため、通常のアンプとスピーカをそのまま用いたので
は、低音域が著しく不足してしまう。
フル効果を説明する図である。スピーカ101の近傍に
反射性物体であるリスニングルームの壁102が存在す
ると、スピーカ101の特性の特に低音特性が変化す
る。スピーカ101に接近して無限大のバフルが存在す
ると、スピーカ101からr1の位置、即ち、リスナ3
5の位置で発生する音圧Pは、バフルのないときの自由
音場での音圧P0より次の式(1)のように変化する。
のスピーカ101の鏡像103とリスナ35の位置との
間の距離を示す。スピーカ101が壁102に近接して
配置され、リスナ35の位置がスピーカ101と壁10
2との間の距離に比べて遠く離れている場合には、上記
式(1)は次の式(2)で近似でき、低音域において2
倍の音圧上昇となることがわかる。
トップシアタシステムの第3実施例では、理想的には上
記式(1)を実現するフィルタを周波数特性の補正手段
として音場補正部27に設ける。つまり、図7に示すよ
うに、音声信号の各チャンネルにおいて、低音域を約2
倍(6dB)強調するフィルタ又はアンプにより音場補
正部27を構成する。
周知であるので、その具体的な構成の図示及びその動作
説明は本明細書では省略する。コンピュータシステム及
びデスクトップシアタシステムの第4実施例では、音場
補正部27は各スピーカと部屋の壁との間の距離に応じ
て生じる反射音の違いを補正する手段からなる。
示すように、スピーカ101から出た音がリスニングル
ームの壁102に反射し、あらゆる方法からリスナ35
に届く。同図中、I0は直接波、I1〜I4は一次反射
波、即ち、壁102に1回反射した音波である。図9
は、このようなホームシアタシステムにおけるリスナ3
5の位置での残響を示す図であり、同図中、縦軸は反射
波を示し、横軸は時間を示す。
トップシアタシステム30では、各スピーカR,L,
C,RR,RL,SBとリスナ35との間の距離がホー
ムシアタシステムの場合と比べるとかなり短いので、直
接波がリスナ35へ届く時間がホームシアタシステムの
場合より早くなる。このため、直接波がリスナ35へ届
く時間を遅らせる必要がある。又、上記の如く、各スピ
ーカR,L,C,RR,RL,SBを小音量で駆動する
ため、反射音はかなり小さくなり、音の豊かさ、即ち、
部屋による残響の付加が減ってしまう。そこで、本実施
例では、部屋による残響を人工的に付加する残響付加処
理を音場補正部27により行う。
ーカから出た音の反射波を他のスピーカから出すことで
実現する。目的の反射波の方向に他のスピーカがない場
合には、目的の反射波の方向の両側にあるスピーカから
パンポット処理(内分処理)を施された音を出すことで
残響付加処理を実現する。
27の構成の一実施例を示すブロック図である。同図
中、音場補正部27は、大略残響生成部271〜275
と、遅延回路371〜375と、混合器471〜475
とからなる。遅延回路371〜375は、夫々残響生成
部271〜275と同じ遅延時間を有する。同図では、
説明の便宜上、右前のスピーカRへ供給するチャンネル
の音声信号の処理を説明するための接続しか示されてい
ないが、他のスピーカL,C,RR,RL,SBへ供給
するチャンネルの音声信号に対しても同様の接続がなさ
れている。
音声信号は、残響生成部271を介して混合器471に
供給され、他のスピーカL,C,RR,RLへ供給する
チャンネルの音声信号と混合されてから右前のスピーカ
Rに供給される。又、右前のスピーカRへ供給するチャ
ンネルの音声信号は、残響生成部272〜275にも供
給され、残響生成部272〜275の出力信号は対応す
る混合器472〜275に供給される。混合器472
は、遅延回路371を介して得られる左前のスピーカL
に供給するチャンネルの音声信号と残響生成部272の
出力信号を混合して左前のスピーカLに供給する。混合
器473は、遅延回路372を介して得られる右後のス
ピーカRRに供給するチャンネルの音声信号と残響生成
部273の出力信号を混合して右後のスピーカRRに供
給する。混合器474は、遅延回路373を介して得ら
れる左後のスピーカRLに供給するチャンネルの音声信
号と残響生成部274の出力信号を混合して左後のスピ
ーカRLに供給する。混合器475は、遅延回路374
を介して得られる中央のスピーカCに供給するチャンネ
ルの音声信号と残響生成部275の出力信号を混合して
中央のスピーカCに供給する。サブウーハSBに供給す
るチャンネルの音声信号は、遅延回路375で遅延され
て残響付加処理を施されたチャンネルの音声信号とタイ
ミングを合わされてからサブウーハSBに供給される。
アタシステムにおいて図9に示す如き残響を再現する場
合の残響生成部271〜275のインパルス応答を示す
図である。図11及び図12では、一次反射波までを扱
った場合を示しており、同図中、縦軸は反射波を示し、
横軸は時間を示す。図11(a)は残響生成部272の
インパルス特性を示し、同図(b)は残響生成部275
のインパルス特性を示し、同図(c)は残響生成部27
1のインパルス特性を示す。又、図12(a)は残響生
成部273のインパルス特性を示し、同図(b)は残響
生成部274のインパルス特性を示す。尚、この場合の
デスクトップシアタシステム30における各スピーカ
R,L,C,RR,RLの配置を図8中梨地で示す。
ステム30が部屋34内の図13に示す右奥位置に設置
されている場合、上記残響生成部271〜275のイン
パルス特性を適切に設定することにより、仮想的なリス
ニングルーム340内で仮想スピーカRi,Li,C
i,RRi,RLi,SBiが同図に示す位置に配置さ
れているかの如く音がリスナ35に届くように音場を補
正することが可能となる。
施例の変形例の要部の構成を示すブロック図である。同
図中、図5と同一部分には同一符号を付し、その説明は
省略する。本変形例では、音場補正部27がパソコンバ
ス23に接続されている。図10に示した音場補正部2
7の残響生成部271〜275のインパルス応答は、デ
スクトップシアタシステム30を部屋34のどの位置に
設置するかによって変化させることが望ましい。そこ
で、本変形例では、リスナ35がキーボード26からデ
スクトップシアタシステム30が設置される部屋34に
関する情報やデスクトップシアタシステム30の配置を
入力すると、CPU21が入力情報に基づいて残響生成
部271〜275のインパルス応答を適切に自動設定す
る。これにより、デスクトップシアタシステム30を部
屋34のどの位置に設置しても、非常に良好なサラウン
ドサウンドを実現することが可能となる。
の実施例を組み合わせて音場補正を行っても良いことは
言うまでもない。次に、本発明になるコンピュータシス
テムの第5実施例を説明する。コンピュータシステムの
第5実施例では、本発明がパソコンに適用されている。
又、コンピュータシステムの第5実施例は、本発明にな
るデスクトップシアタシステムの第5実施例に適用され
る。
施例の要部の構成を示すブロック図である。同図中、図
5と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略す
る。本実施例では、図15に示す如く、記録媒体ドライ
バ11及び媒体インタフェース12の代わりに、チュー
ナ201及びチューナインタフェース202が設けられ
ている。テレビ放送やラジオ放送等の放送メディア(媒
体)からのデータは、アンテナ又は有線(CATV)を
介してチューナ201で受信される。チューナ201で
受信されたデータは、チューナインタフェース202に
供給され、各種信号が再生される。チューナインタフェ
ース202からのデータは、上記第1〜第4実施例の場
合と同様に、映像源信号抽出部13と、パソコン用デー
タ抽出部16と、サラウンドサウンド源信号抽出部17
とに供給される。
の第6実施例を説明する。コンピュータシステムの第6
実施例では、本発明がパソコンに適用されている。又、
コンピュータシステムの第6実施例は、本発明になるデ
スクトップシアタシステムの第6実施例に適用される。
施例の要部の構成を示すブロック図である。同図中、図
5と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略す
る。本実施例では、図16に示す如く、記録媒体ドライ
バ11及び媒体インタフェース12の代わりに、デジタ
ル通信インタフェース211が設けられている。このデ
ジタル通信インタフェース211は、パソコンバス23
に接続されているので、CPU21は受信しているデー
タがどのデジタル通信メディアからのデータであるかを
判別可能であり、判別結果に応じてデジタル通信インタ
フェース211の設定を制御することもできる。電話回
線網、ISDNやインターネット等のデジタル通信メデ
ィア(媒体)からのデータは、デジタル通信インタフェ
ース211に入力される。デジタル通信インタフェース
211に入力されたデータは、上記第1〜第4実施例の
場合と同様に、映像源信号抽出部13と、パソコン用デ
ータ抽出部16と、サラウンドサウンド源信号抽出部1
7とに供給される。
〜第6実施例及び第4実施例の変形例にも適用可能であ
る。又、コンピュータシステムのコンピュータも本発明
に包含されることは言うまでもない。又、上記各実施例
では、スピーカが6つ使用される場合について説明した
が、スピーカの数は6つに限定されるものではなく、サ
ラウンドサウンドを実現し得る数であればスピーカは6
つ以上使用しても良い。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明
の範囲内で種々の変形及び改良が可能であることは言う
までもない。
ルコンピュータ等のコンピュータを用いて、自宅等の限
られた空間内でも音の反射をあまり考慮せず、高価な設
備を必要とすることなく、臨場感豊かなサラウンドサウ
ンドを実現可能となる。
スピーカの操作位置に対する配置をさほど厳密に設定し
なくても、手軽に臨場感豊かなサラウンドサウンドを楽
しむことができる。請求項3又は4記載の発明によれ
ば、スピーカを操作位置近傍に配置したことによる音場
への影響を補正し、良好なサラウンドサウンドを再現す
ることが可能である。
らのデータに基づいてサラウンドサウンドを再現するこ
とができる。請求項6記載の発明によれば、パーソナル
コンピュータ等のコンピュータを用いて、自宅等の限ら
れた空間内でも音の反射をあまり考慮せず、高価な設備
を必要とすることなく、臨場感豊かなサラウンドサウン
ドを実現可能となる。
ば、スピーカを操作位置近傍に配置したことによる音場
への影響を補正し、良好なサラウンドサウンドを再現す
ることが可能である。請求項8記載の発明によれば、表
示部及びスピーカの操作位置に対する配置をさほど厳密
に設定しなくても、手軽に臨場感豊かなサラウンドサウ
ンドを楽しむことができる。
からのデータに基づいてサラウンドサウンドを再現する
ことができる。請求項12記載の発明によれば、パーソ
ナルコンピュータ等のコンピュータシステムを用いて、
自宅等の限られた空間内でも音の反射をあまり考慮せ
ず、高価な設備を必要とすることなく、臨場感豊かなサ
ラウンドサウンドを実現可能となる。
ルコンピュータ等のコンピュータシステムを用いて、自
宅等の限られた空間内でも音の反射をあまり考慮せず、
高価な設備を必要とすることなく、臨場感豊かなサラウ
ンドサウンドを実現可能となる。
た空間内でも音の反射をあまり考慮せず、高価な設備を
必要とすることなく、臨場感豊かなサラウンドサウンド
を実現可能である。
例の要部の構成を示すブロック図である。
1実施例の概略構成を示す図である。
示部及び各スピーカとの位置関係を説明する図である。
形例の概略構成を示す図である。
4実施例の要部の構成を示すブロック図である。
明する図である。
性を示す図である。
の残響を説明する図である。
の残響を示す図である。
施例を示すブロック図である。
示す如き残響を再現する場合の残響生成部のインパルス
応答を示す図である。
示す如き残響を再現する場合の残響生成部のインパルス
応答を示す図である。
なリスニングルーム及び仮想スピーカの位置を示す図で
ある。
の要部の構成を示すブロック図である。
施例の要部の構成を示すブロック図である。
施例の要部の構成を示すブロック図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 媒体から得られるデータからサラウンド
サウンドの源信号を抽出する抽出手段と、 該源信号をデコードして複数チャンネルの音声信号に変
換する処理手段とを有し、 該処理手段は、コンピュータを操作するユーザの操作位
置を中心に該表示部と略同心円上に配置される複数のス
ピーカによる音場を補正する補正手段を含む、コンピュ
ータ。 - 【請求項2】 前記表示部は14〜17インチのディス
プレイからなり、前記同心円は前記操作位置を中心とし
て半径が約1.0〜1.5mである、請求項1記載のコ
ンピュータ。 - 【請求項3】 前記補正手段は、前記音声信号の音量及
び周波数特性のうち少なくとも一方を補正する、請求項
1又は2記載のコンピュータ。 - 【請求項4】 前記補正手段は、前記音声信号に対して
残響付加処理を施す、請求項1〜3のうち一項記載のコ
ンピュータ。 - 【請求項5】 前記媒体は、情報記録媒体、放送メディ
ア及びデジタル通信メディアから選択された1つであ
る、請求項1〜4のうち一項記載のコンピュータ。 - 【請求項6】 コンピュータ本体と、 該コンピュータ本体と接続された表示部と、 コンピュータを操作するユーザの操作位置を中心に該表
示部と略同心円上に配置された複数のスピーカとを備
え、 該コンピュータ本体は、媒体から得られるデータから該
表示部に表示する映像の源信号を抽出すると共にサラウ
ンドサウンドの源信号を抽出する抽出手段と、該サラウ
ンドサウンドの源信号をデコードして複数チャンネルの
音声信号に変換する処理手段とを有する、コンピュー
タ。 - 【請求項7】 前記処理手段は、前記複数のスピーカに
よる音場を補正する補正手段を含む、請求項6記載のコ
ンピュータ。 - 【請求項8】 前記表示部は14〜17インチのディス
プレイからなり、前記同心円は前記操作位置を中心とし
て半径が約1.0〜1.5mである、請求項6又は7記
載のコンピュータ。 - 【請求項9】 前記補正手段は、前記音声信号の音量及
び周波数特性のうち少なくとも一方を補正する、請求項
7又は8記載のコンピュータ。 - 【請求項10】 前記補正手段は、前記音声信号に対し
て残響付加処理を施す、請求項7〜9のうち一項記載の
コンピュータ。 - 【請求項11】 前記媒体は、情報記録媒体、放送メデ
ィア及びデジタル通信メディアから選択された1つであ
る、請求項7〜10のうち一項記載のコンピュータ。 - 【請求項12】 少なくともCPUを含むコンピュータ
本体と、 該コンピュータ本体と接続された表示部とを備え、 該コンピュータ本体は、媒体から得られるデータからサ
ラウンドサウンドの源信号を抽出する抽出手段と、該源
信号をデコードして複数チャンネルの音声信号に変換す
る処理手段とを有し、 該処理手段は、コンピュータシステムを操作するユーザ
の操作位置を中心に該表示部と略同心円上に配置される
複数のスピーカによる音場を補正する補正手段を含む、
コンピュータシステム。 - 【請求項13】 少なくともCPUを含むコンピュータ
本体と、該コンピュータ本体と接続された表示部とを有
するコンピュータシステムと、 該コンピュータシステムを操作するユーザの操作位置を
中心に該表示部と略同心円上に配置された複数のスピー
カとを備え、 該コンピュータ本体は、媒体から得られるデータから該
表示部に表示する映像の源信号を抽出すると共にサラウ
ンドサウンドの源信号を抽出する抽出手段と、該サラウ
ンドサウンドの源信号をデコードして複数チャンネルの
音声信号に変換する処理手段とを有する、デスクトップ
シアタシステム。
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