JPH1089592A - 巻き込まれ防止装置 - Google Patents

巻き込まれ防止装置

Info

Publication number
JPH1089592A
JPH1089592A JP23870796A JP23870796A JPH1089592A JP H1089592 A JPH1089592 A JP H1089592A JP 23870796 A JP23870796 A JP 23870796A JP 23870796 A JP23870796 A JP 23870796A JP H1089592 A JPH1089592 A JP H1089592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
signal
output
rope
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23870796A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihito Shirai
白井  稔人
Katsuo Murakami
克男 村上
Masao Morikawa
正雄 森川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
Priority to JP23870796A priority Critical patent/JPH1089592A/ja
Publication of JPH1089592A publication Critical patent/JPH1089592A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】機械可動部を可動させながら保全作業等を行う
場合の作業者の安全を確実に確保することを目的とす
る。 【解決手段】圧延装置のロール1,2の危険領域Dにお
ける人体の有無を監視する光線式センサ10と、ロール
1,2の回転速度を監視する回転センサ20を設け、危険
領域D内に人体が存在しない時に光線式センサ10が高レ
ベルに相当する論理値1の出力を発生し、ロール1,2
の回転速度が所定値以下である時に回転センサ20が高レ
ベルに相当する論理値1の出力を発生し、両センサ10,
20から論理値1の出力が生成された時に、ANDゲート
30からロール1,2の運転許可信号Pを示す高レベルに
相当する論理値1の出力を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械可動部に作業
者が巻き込まれるのを防止する巻き込まれ防止装置に関
し、特に、機械可動部周囲で保全作業を行う際に好適な
技術に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】産業機
械、例えば、圧延装置の保全作業の1つとしてロールの
表面を磨く作業がある。このロール表面の清掃作業を作
業者が行う場合、ロールが停止していると清掃できない
部分があるため、ロールを低速回転させつつ清掃作業を
行う。この時、ロールの回転は作業者を巻き込む方向に
回転するので、誤って作業者の手等がロール間に巻き込
まれる虞れがある。このような機械可動部を可動させて
行う保全作業の際の作業者の安全を確保するための装置
が望まれる。
【0003】ところで、このような機械可動部が可動し
ている状態で保全作業を行う場合の安全確保条件として
は、人体が侵入すると危険と見做される危険領域に人体
が存在しないこと、及び、危険な状態が発生した時に回
避可能な速度以下で可動部が動作していること、の2つ
の条件が考えられる。ここで、回避可能とは、作業者が
危険に気付いて逃げることができる、又は、事故に至る
前に可動部を停止できる、の2通りを意味している。
【0004】本発明は上記の事情に鑑みなされたもの
で、機械可動部周辺で作業する際の上述した2つの安全
確保条件を満足させることができる巻き込まれ防止装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明では、機械可動部付近で人体が存在すると危険で
ある危険領域に前記人体が存在しないことを検出して高
レベルに相当する論理値1の出力を発生する第1センサ
と、前記機械可動部の動作速度が所定値以下であること
を検出して高レベルに相当する論理値1の出力を発生す
る第2センサと、前記第1及び第2センサが共に論理値
1の出力信号を発生した時に前記機械可動部の運転許可
信号を示す高レベルに相当する論理値1の出力を発生す
る運転許可信号発生手段とを備えて構成した。
【0006】かかる構成では、人体が危険領域に存在せ
ず、且つ、可動部の動作速度が所定値以下の時にのみ機
械可動部の運転継続が可能となる。従って、作業者が可
動部に巻き込まれるのを確実に防止できる。請求項2記
載の発明では、前記第1センサが、光線式センサで構成
される。光線式センサは、具体的には請求項3記載のよ
うに、発光素子から前記危険領域に交流の光ビームを発
射する投光回路と、前記危険領域を挟んで前記発光素子
と対向する受光素子が前記光ビームを受光した時に高レ
ベルに対応する論理値1の出力を発生し、前記受光素子
が前記光ビームを受光しない時に出力が低レベルに相当
する論理値0となる受光回路とを備えて構成した。
【0007】かかる構成では、作業者が危険領域に侵入
すると光ビームが遮断されて人体の侵入が検出され、こ
の時、運転許可の信号は停止する。請求項4記載の発明
では、前記第1センサは、前記危険領域の境界部に張っ
たロープを介して人体の存在の有無を検出するロープ式
センサで構成される。ロープ式センサは、具体的には請
求項5記載のように、前記危険領域の一側の固定部に前
記ロープの一端を固定し、前記危険領域の他側に固定配
置されるセンサ本体の内部の可動接点に前記ロープの他
端を連結して前記危険領域の境界部に沿って前記ロープ
を張架する一方、前記可動接点が前記センサ本体内部に
設けた固定接点に弾性部材の弾性付勢力で押圧接触する
構成とした。
【0008】かかる構成では、人体の接触によってロー
プが撓むと、可動接点が固定接点から離れて人体の存在
有りを検知し、運転許可の信号が停止する。また、ロー
プ式センサは、請求項6記載のように、前記危険領域の
境界部に中空ロープを張架し、該中空ロープの一側に投
光手段を設け、他側に受光手段を設け、中空ロープ内を
介して前記投光手段からの光ビームを前記受光手段で受
光する構成としてもよい。
【0009】かかる構成では、人体の接触によってロー
プが撓むと、投光手段からの光ビームが受光手段に十分
に届かず、運転許可の信号が停止する。請求項7記載の
発明では、前記機械可動部は回転体である。機械可動部
が回転体である場合に、請求項8記載の発明のように、
前記第2センサが、前記回転体の回転を検出する回転セ
ンサである。
【0010】請求項9記載の発明では、前記回転センサ
は、前記回転体の回転速度に応じた周波数の信号を発生
するセンサ部と、前記回転体の回転速度に応じた前記セ
ンサ部の出力信号の周波数に基づいて回転速度を判定す
る速度判定部とを備え、該速度判定部が、前記センサ部
の出力信号周波数が所定値以下の時に回転速度が所定値
以下であることを示す高レベルの論理値1の出力を発生
する構成とした。
【0011】前記センサ部は、具体的には請求項10記載
のように、回転体の側面周方向に沿って略等間隔に設け
た凹凸部の通過による前記回転体との距離変化に応じた
交流の出力信号を発生す構成である。請求項10記載の前
記センサ部の具体的回路としては、請求項11記載のよう
に、高周波信号を発生する発振器と、前記凹凸部に対向
配置され凹凸部の通過による距離変化に応じた交流信号
を発生し当該交流信号で前記高周波信号を変調する磁気
トランスデューサと、該磁気トランスデューサから出力
される変調信号を包絡線検波してセンサ部の出力信号を
発生する包絡線検波回路とを備えて構成される。
【0012】また、前記速度判定部は、請求項12記載の
ように、前記センサ部の出力信号を所定時間遅延するオ
ン・ディレー回路と、該オン・ディレー回路の出力を所
定時間延長してセンサ信号を発生するオフ・ディレー回
路とを備えて構成される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明を圧延装置のロール部
に適用した第1実施形態の構成図を示す。図1におい
て、機械可動部としての圧延装置のロール1,2は、図
2の矢印で示すように互いに反対方向に人体(作業者の
手等)を巻き込む方向に回転する。このロール1,2間
の図2中の斜線領域を危険領域Dとして定める。ロール
表面を磨く場合、作業者の手等はロール表面に沿って前
記危険領域Dに侵入すると考えられるので、ロール1表
面近傍の危険領域Dの境界部に後述する第1センサとし
て光線式センサ10を設ける。尚、ロール2側の表面も清
掃する場合は、図1及び図2中に点線で示すようにロー
ル2表面近傍の危険領域Dの境界部にも光線式センサを
設ければよい。また、1つのロールに対して複数の光線
式センサを設置してもよい。
【0014】ロール1が固定される回転軸3の端部に
は、磁性体からなる円板部材4が前記回転軸3と一体に
回転するよう固定される。前記円板部材4の一側表面
(ロール1の側面に相当する)には、周方向に略等間隔
で複数の穴4A(凹部となる)が設けられている。そし
て、前記穴4Aに対向して後述する第2センサとしての
回転センサ20のセンサ部21が図示しない固定部に固定し
て取付けられる。
【0015】前記光線式センサ10と回転センサ20の出力
信号は、ロール1,2の運転許可信号を発生する運転許
可信号発生手段としてのANDゲート30に入力する。A
NDゲート30は、前記両センサ10,20からの出力信号
A,Bが共に論理値1の時のみ、ロール1,2の運転許
可を示す論理値1の運転許可信号Pを発生し、故障時に
出力が論理値0となるフェールセーフな特性を有する。
このようなANDゲート30は、例えばU.S.Pate
nt5,345,138、U.S.Patent4,6
61,88、U.S.Patent5,027,114
等で公知の、複数の抵抗とトランジスタからなるフェー
ルセーフ・ウィンドウコンパレータを用いることができ
る。
【0016】図3及び図4に、光線式センサ10と回転セ
ンサ20の具体的回路例をそれぞれ示す。まず、図3に示
す光線式センサ10について説明する。図3において、光
線式センサ10は、投光回路11と受光回路12とを備えて構
成される。投光回路11は、高周波信号を発生する発振器
11Aと、該発振器11Aの高周波信号が減流抵抗Rを介し
て入力して交流の光ビームLを発射する発光素子(例え
ば発光ダイオード)11Bを備えて構成される。受光回路
12は、前記発光素子11Bと危険領域Dを挟んで対向する
受光素子(例えばフォトトランジスタ)12Aと、2つの
コンデンサC1,C2及び2つのダイオードD1,D2
からなり前記受光素子12Aの出力信号を整流しその整流
信号を電源電位VCCに重畳して光線式センサ10の出力信
号Aとして出力する倍電圧整流回路12Bとを備えて構成
される。
【0017】前記発振器11Aは振幅が0−V0 ボルトの
パルス信号を発生し、このパルス信号に基づいて、前記
発光素子11Bは発振器11Aの出力がV0 ボルトの時に発
光し0ボルトの時に発光しない。従って、発光素子11B
からの光ビームLは、発振器11Aの高周波信号により変
調される交流の光ビームである。受光回路11Bの受光素
子12Aは前記交流の光ビームLを受光した時にON/O
FF動作する。受光素子12AのON/OFF動作によっ
て生じた交流信号は倍電圧整流回路12Bで整流され、そ
の整流出力V1に電源電位VCCが重畳された出力信号が
倍電圧整流回路12Bから光線式センサ10の出力信号Aと
して発生する。従って、受光素子12Aが光ビームLを受
光する時は、出力信号AはV1+VCC(論理値1に相
当)となり、光ビームLが遮光されて受光しない時は出
力信号AはVCC(論理値0に相当)となる。また、投光
回路11の故障により光ビームLが発射されない場合、光
ビームLが直流光になった場合、或いは、受光回路12が
故障した場合等は、出力信号AはVCCで論理値0とな
り、論理値1(V1+VCC)にはならないのでフェール
セーフな構成である。
【0018】このような、フェールセーフな光線式セン
サは、U・S・Patent5,345,138で公知
であり、U・S・Patent5,345,138に示
されるように受光回路に増幅器を含んで構成してもよ
い。次に、図4に示す回転センサ20について説明する。
図4において、回転センサ20は、円板部材4の凹凸部の
通過(穴4Aの有無)による円板部材4との距離変化に
応じた交流の出力信号を発生するセンサ部21と、前記円
板部材4の回転速度に応じた前記センサ部21の交流信号
周波数に基づいて回転速度を判定する速度判定部22とを
備えて構成される。
【0019】前記センサ部21は、高周波信号ωを発生す
る発振器21Aと、前記穴4Aに対応する位置に円板部材
4と対向配置されて穴4Aの有無による距離変化に応じ
た交流信号を発生して発振器21Aの高周波信号ωを変調
した変調信号e1 を発生する磁気トランスデューサ21B
と、該磁気トランスデューサ21Bから出力される変調信
号e1 を増幅する増幅器21Cと、該増幅器21Cの増幅出
力を包絡線検波してセンサ部21の出力信号e2 を発生す
る包絡線検波回路21Cとを備えて構成される。前記速度
判定部22は、センサ部21からの出力信号e2 を所定時間
τだけ遅延した遅延信号e3 を発生するオン・ディレー
回路22Aと、該オン・ディレー回路22Aの出力を所定時
間延長してセンサ信号として出力信号Bを発生するオフ
・ディレー回路22Bとを備えて構成される。
【0020】ここで、前記オン・ディレー回路22Aは、
故障時に遅延時間τが短縮されることがないフェールセ
ーフな特性を有することが望ましい。このようなフェー
ルセーフな特性を有するオン・ディレー回路は、例え
ば、国際公開公報WO94/23496等で公知であ
る。また、前記オフ・ディレー回路22Bは、故障時に高
レベルの入力信号がない限り高レベルの出力信号を生成
せず、高レベルのオフ・ディレー時間が延長されること
がないフェールセーフな特性を有することが望ましい。
このようなフェールセーフな特性を有するオフ・ディレ
ー回路は、例えばPCT/JP95/00165等で公
知である。また、増幅器21Cは、故障時に自己発振しな
い構成とすることが望ましい。このようなオン・ディレ
ー回路22A、オフ・ディレー回路22B及び増幅器21Cを
適用すれば、回路故障時にはロール1が所定回転数より
高い場合であっても高レベルの出力信号を生成しないフ
ェールセーフな回転センサを構成できる。かかるフェー
ルセーフな回転センサは、例えばPCT/JP95/0
0165等で公知である。
【0021】尚、本実施形態では、回転センサとして磁
気トランスデューサを用いたものを示したが、光トラン
スデューサを用いたもの(例えば特願平7−32206
0号参照)や、モータの巻線をトランスデューサコイル
とするもの(PCT/JP93/00411等参照)も
適用可能である。次に、動作を説明する。
【0022】作業者が危険領域Dに侵入しておらず、光
線式センサ10による光ビームLが遮断されずに受光素子
12Aが受光している時は、受光回路12の出力レベルはV
1+VCCとなり、信号Aは論理値1となる。一方、ロー
ル1が回転している時は、回転に伴いセンサ部21の磁気
トランスデューサ21Bからは図5及び図6に示すように
高周波信号ωを変調した交流の信号e1 が発生し、整流
回路21Dから信号e2が発生して速度判定部22のオン・
ディレー回路22Aに入力する。回転数が所定値以下の場
合には、図5に示すように、信号e1 の周波数が低く信
号e2 のON期間がオン・ディレー回路22Aの遅延時間
τより長くなるため、オン・ディレー回路22Aから周期
的に高レベルの信号e3 が発生する。これにより、オフ
・ディレー回路22Bから論理値1の信号Bが発生する。
従って、危険領域Dに人体が侵入せず、且つ、ロール1
が所定回転以下の時は、光線式センサ10及び回転センサ
20の出力が論理値1となってANDゲート30から論理値
1の運転許可信号Pが発生する。
【0023】一方、例えば、ロール1の回転数が所定値
より速い場合は、センサ部21の磁気トランスデューサ21
Bからは図6に示すような高周波信号ωを変調した周波
数の高い交流の信号e1 が発生し、これに伴い整流回路
21Dから図6のような信号e 2 が発生する。この信号e
2 のON期間は、オン・ディレー回路22Aの遅延時間τ
より短くなるため、図6のようにオン・ディレー回路22
Aの信号e3 は低レベル(論理値0)となり、オフ・デ
ィレー回路22Bの出力信号Bも低レベル(論理値0)と
なる。
【0024】また、作業者の手等が危険領域Dに侵入し
て光線式センサ10の光ビームLが遮断された場合、受光
素子12Aは光ビームLを受光せず、受光回路12の出力レ
ベルはVCCとなり、信号Aは論理値0となる。従って、
作業者の手等が危険領域Dに侵入するか、或いは、ロー
ル1の回転速度が所定値より速い場合に、ANDゲート
30の出力が論理値0となり、ロール1の運転許可信号は
停止する。また、光線式センサ10、回転センサ20及びA
NDゲート30は、いずれも、故障時に出力が論理値0と
なる構成であるため、回路故障時にもロールの運転許可
信号Pは生成されない。
【0025】従って、ロール1,2の表面の清掃作業
等、機械可動部を可動状態にして保全作業を行う場合の
作業者の安全を確実に確保できる。上記実施形態では、
危険領域Dへの人体の侵入を監視するためのセンサとし
て、光線式センサを用いたが、ロープ式センサを用いる
こともできる。次に、ロープ式センサを用いた第2実施
形態について説明する。
【0026】図7は、ロープ式センサを用いた場合の構
成図である。尚、図1と同一部分には同一符号を付して
説明を省略する。図7において、図1の光線式センサに
対応する位置に、同一構成の2つのロープ式センサ40を
設置する。ロープ式センサ40は、前記危険領域Dの一側
の固定部50と他側に固定配置されるセンサ本体41間にロ
ープ42を張架する。前記センサ本体41内には、図9に示
すように、前記ロープ42が連結する可動接点43と、該可
動接点43が接触/離間する固定接点44と、前記可動接点
43を固定接点44側に弾性付勢する弾性部材としてのコイ
ルバネ45が収納されている。前記固定接点44の両端子
X,Yは、センサ本体41外部に取り出されている。そし
て、一方の端子X側には、電圧VCC+V1の直流電源46
が接続されている。他方の端子Y側は、ANDゲート30
の入力端子に接続され、ロープ式センサ40の出力信号A
が発生する。この出力信号A1 (A2 )には、抵抗RL
を介して定電圧VCCが重畳される。その他、図に示す回
転センサ等の構成は図1と同様である。
【0027】尚、ロープ式センサ40は、ロール1側のみ
を監視する場合は1つでもよいことは言うまでもな
い。。次に動作を説明する。危険領域Dに人体が侵入し
ていない時は、ロープ42はコイルバネ45の弾性付勢力に
よって張架状態にあり、可動接点43が固定接点44と接触
して導通状態となる。このため、直流電源46からの電圧
CC+V1(論理値1に相当)の信号が出力信号Aとし
てANDゲート30に入力する。一方、ロープ42に人体が
接触した場合、人体からの外力によってロープ42がコイ
ルバネ45の弾性付勢力に抗して引っ張られて撓む。これ
により、可動接点43が固定接点44から離れて非導通状態
となるので、出力信号Aのレベルは定電圧VCC(論理値
0に相当)となり、危険領域D内に人体が侵入したこと
を検出できる。
【0028】図11に、ロープ式センサにおける出力信号
生成のための別の回路例を示す。図11において、X端子
側に、直流電源46の代わりに発振器50を接続する。端子
Y側には、図3に示す倍電圧整流回路12Bと同様に2つ
のコンデンサC3,C4と2つのダイオードD3,D4
からなる倍電圧整流回路51を接続し、倍電圧整流回路51
の出力を出力信号Aとして発生する構成とする。
【0029】かかる構成では、ロープ42に人体が接触せ
ず可動接点43が固定接点44に接触している状態では、発
振器50からの交流信号が倍電圧整流回路51で整流され、
その整流出力Vr に電圧VCCが重畳されて高レベルのV
r +VCC(論理値1に相当)の出力がANDゲート30に
入力する。一方、ロープ42に人体が接触して可動接点43
が固定接点44から離れた場合には、倍電圧整流回路51の
出力は低レベルのVCC(論理値0に相当)となり、AN
Dゲート30からのロール1,2の運転許可信号Pは停止
する。
【0030】図12に、ロープ式センサの別の例を示す。
図12において、このロープ式センサ60は、危険領域Dに
中空ロープ61を張架し、中空ロープ61の一側に投光手段
としての投光回路62を設け、他側に受光手段としての受
光回路63を設ける。そして、中空ロープ61内を介して前
記投光回路62からの光ビーム64を前記受光回路63で受光
する構成である。尚、前記投光回路62及び受光回路63
は、前述した光線式センサの投光回路11及び受光回路12
と同様の構成でよい。
【0031】かかる構成では、中空ロープ61に人体が接
触しない場合は、投光回路62からの光ビーム64が中空ロ
ープ61内を通って受光回路63で受光されるので、受光回
路63から高レベル(論理値1)の出力信号Aが生成され
る。一方、中空ロープ61に人体が接触して中空ロープ61
が、図13に示すように撓んで変形した場合は、投光回路
62からの光ビーム64は同図に実線で示すようにロープ61
内部で反射しながら受光回路63に到達する。この際に、
同図に点線で示すように光ビーム64の一部は中空ロープ
61から外部に漏れる。このため、受光回路63で受光され
る光ビーム64は大幅に減衰されるので、受光回路63内の
受光素子がスイッチング動作(ON/OFF動作)せ
ず、受光回路63からの出力は低レベル(論理値0)とな
り、ANDゲート30からのロール1,2の運転許可信号
Pが停止する。
【0032】尚、本実施形態では、機械可動部を圧延装
置のロールとして説明したが、これに限らず、その他の
産業機械についても適用できることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、機械可動部を可動させながら保全作業等を
行う場合に、作業者にとって危険な状態が発生した時に
は、可動部を停止することができるので、作業者の安全
を確実に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る巻き込まれ防止装置の第1実施形
態の構成図
【図2】図1の側面図
【図3】同上第1実施形態の光線式センサの回路図
【図4】同上第1実施形態の回転センサの回路図
【図5】所定回転以下の時の回転センサの各部の出力タ
イムチャート
【図6】所定回転より速い時の回転センサの各部の出力
タイムチャート
【図7】本発明の第2実施形態の構成図
【図8】図7の側面図
【図9】同上実施形態のロープ式センサの構成図
【図10】人体検出時のロープ式センサの状態図
【図11】ロープ式センサの別の信号生成回路図
【図12】ロープ式センサの別の実施形態を示す要部構成
【図13】図12の人体検出時のロープ式センサの状態図
【符号の説明】
1,2 ロール 4 円板部材 10 光線式センサ 20 回転センサ 30 ANDゲート 40,60 ロープ式センサ D 危険領域 L 光ビーム

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機械可動部付近で人体が存在すると危険で
    ある危険領域に前記人体が存在しないことを検出して高
    レベルに相当する論理値1の出力を発生する第1センサ
    と、 前記機械可動部の動作速度が所定値以下であることを検
    出して高レベルに相当する論理値1の出力を発生する第
    2センサと、 前記第1及び第2センサが共に論理値1の出力信号を発
    生した時に前記機械可動部の運転許可信号を示す高レベ
    ルに相当する論理値1の出力を発生する運転許可信号発
    生手段と、 を備えて構成したことを特徴とする巻き込まれ防止装
    置。
  2. 【請求項2】前記第1センサは、光線式センサである請
    求項1記載の巻き込まれ防止装置。
  3. 【請求項3】前記光線式センサは、発光素子から前記危
    険領域に交流の光ビームを発射する投光回路と、前記危
    険領域を挟んで前記発光素子と対向する受光素子が前記
    光ビームを受光した時に高レベルに対応する論理値1の
    出力を発生し、前記受光素子が前記光ビームを受光しな
    い時に出力が低レベルに相当する論理値0となる受光回
    路とを備えて構成される請求項2記載の巻き込まれ防止
    装置。
  4. 【請求項4】前記第1センサは、前記危険領域の境界部
    に張ったロープを介して人体の存在の有無を検出するロ
    ープ式センサである請求項1記載の巻き込まれ防止装
    置。
  5. 【請求項5】前記ロープ式センサは、前記危険領域の一
    側の固定部に前記ロープの一端を固定し、前記危険領域
    の他側に固定配置されるセンサ本体の内部の可動接点に
    前記ロープの他端を連結して前記危険領域の境界部に沿
    って前記ロープを張架すると共に、前記可動接点が前記
    センサ本体内部に設けた固定接点に弾性部材の弾性付勢
    力で押圧接触する構成である請求項4記載の巻き込まれ
    防止装置。
  6. 【請求項6】前記ロープ式センサは、前記危険領域の境
    界部に中空ロープを張架し、該中空ロープの一側に投光
    手段を設け、他側に受光手段を設け、中空ロープ内を介
    して前記投光手段からの光ビームを前記受光手段で受光
    する構成である請求項4記載の巻き込まれ防止装置。
  7. 【請求項7】前記機械可動部が、回転体である請求項1
    〜6のいずれか1つに記載の巻き込まれ防止装置。
  8. 【請求項8】前記第2センサが、前記回転体の回転速度
    を検出する回転センサである請求項7記載の巻き込まれ
    防止装置。
  9. 【請求項9】前記回転センサは、前記回転体の回転速度
    に応じた周波数の信号を発生するセンサ部と、前記回転
    体の回転速度に応じた前記センサ部の出力信号の周波数
    に基づいて回転速度を判定する速度判定部とを備え、該
    速度判定部が、前記センサ部の出力信号周波数が所定値
    以下の時に回転速度が所定値以下であることを示す高レ
    ベルの論理値1の出力を発生する構成である請求項8記
    載の巻き込まれ防止装置。
  10. 【請求項10】前記センサ部が、回転体の側面周方向に沿
    って略等間隔に設けた凹凸部の通過による前記回転体と
    の距離変化に応じた交流の出力信号を発生す構成である
    請求項9記載の巻き込まれ防止装置。
  11. 【請求項11】前記センサ部は、高周波信号を発生する発
    振器と、前記凹凸部に対向配置され凹凸部の通過による
    距離変化に応じた交流信号を発生し当該交流信号で前記
    高周波信号を変調する磁気トランスデューサと、該磁気
    トランスデューサから出力される変調信号を包絡線検波
    してセンサ部の出力信号を発生する包絡線検波回路とを
    備えて構成される請求項10記載の巻き込まれ防止装置。
  12. 【請求項12】前記速度判定部は、前記センサ部の出力信
    号を所定時間遅延するオン・ディレー回路と、該オン・
    ディレー回路の出力を所定時間延長してセンサ信号を発
    生するオフ・ディレー回路とを備えて構成される請求項
    9〜11のいずれか1つに記載の巻き込まれ防止装置。
JP23870796A 1996-09-10 1996-09-10 巻き込まれ防止装置 Pending JPH1089592A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23870796A JPH1089592A (ja) 1996-09-10 1996-09-10 巻き込まれ防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23870796A JPH1089592A (ja) 1996-09-10 1996-09-10 巻き込まれ防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1089592A true JPH1089592A (ja) 1998-04-10

Family

ID=17034091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23870796A Pending JPH1089592A (ja) 1996-09-10 1996-09-10 巻き込まれ防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1089592A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8963379B2 (en) 2006-07-14 2015-02-24 Aurora Office Equipment Co., Ltd. Shanghai Paper shredder control system responsive to touch-sensitive element
CN106885130A (zh) * 2017-03-21 2017-06-23 响水县晨丰纺织有限公司 一种纺织机械防夹装置
CN115432533A (zh) * 2022-09-14 2022-12-06 日立电梯(上海)有限公司 一种电梯防卷入控制方法、系统、电梯及存储介质

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8963379B2 (en) 2006-07-14 2015-02-24 Aurora Office Equipment Co., Ltd. Shanghai Paper shredder control system responsive to touch-sensitive element
CN106885130A (zh) * 2017-03-21 2017-06-23 响水县晨丰纺织有限公司 一种纺织机械防夹装置
CN115432533A (zh) * 2022-09-14 2022-12-06 日立电梯(上海)有限公司 一种电梯防卷入控制方法、系统、电梯及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2006001479A1 (ja) 異常検出方法およびモータ制御装置
CA1129047A (en) Photoelectric barrier, particularly useful as an accident-preventing device in machine tools
JPH09168980A (ja) 携帯用工具機械の動作遮断方法及びその装置
JPH1089592A (ja) 巻き込まれ防止装置
JP3602538B2 (ja) 安全確保装置
JP3621421B2 (ja) 安全確保装置
WO1997022008A1 (fr) Capteur d'arret de rotation
JPH10174903A (ja) オーバースピード保護装置を有する遠心機
EP0791831B1 (en) Motor revolution stop confirmation sensor
JP2582976B2 (ja) 回転式基板処理装置における基板の有無検出装置
JP3339184B2 (ja) 移動ロボット
JP3972350B2 (ja) ロボット駆動装置
JPH1114691A (ja) センサ断線検出装置
JPH02163290A (ja) 巻上機の動作監視装置
KR0133057B1 (ko) 진공 청소기의 모터출력 제어장치
JP3373987B2 (ja) モータ回転停止確認センサ
JP3633147B2 (ja) 遠心機
JP3578578B2 (ja) 可動部の速度判定回路及びこれを用いた可動部停止検出装置
JPH06201733A (ja) 交流/直流両用電流センサ
HU195747B (en) Device for stopping machines of dangerous operation by way of optical sensing the penetration
JPH03102091A (ja) エレベータのドア制御装置
WO1996031755A1 (fr) Circuit de detection de transition
KR950005401B1 (ko) 진공 청소기의 물감지 제어장치 및 그 제어방법
JPH10153420A (ja) Vベルト摩耗検知装置
JP3354179B2 (ja) 可動体の移動方向監視装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041019

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050301

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02