JP3578578B2 - 可動部の速度判定回路及びこれを用いた可動部停止検出装置 - Google Patents

可動部の速度判定回路及びこれを用いた可動部停止検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3578578B2
JP3578578B2 JP01352597A JP1352597A JP3578578B2 JP 3578578 B2 JP3578578 B2 JP 3578578B2 JP 01352597 A JP01352597 A JP 01352597A JP 1352597 A JP1352597 A JP 1352597A JP 3578578 B2 JP3578578 B2 JP 3578578B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
speed
logical value
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP01352597A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10213612A (ja
Inventor
白井  稔人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Signal Co Ltd filed Critical Nippon Signal Co Ltd
Priority to JP01352597A priority Critical patent/JP3578578B2/ja
Publication of JPH10213612A publication Critical patent/JPH10213612A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3578578B2 publication Critical patent/JP3578578B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Indicating Or Recording The Presence, Absence, Or Direction Of Movement (AREA)
  • Measuring Frequencies, Analyzing Spectra (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オン・ディレー回路を用いて可動部の速度に比例した入力信号の周波数が所定周波数以下になったか否かを判定して可動部速度を判定する可動部の速度判定回路に関し、特に、入力信号が所定周波数以下であることを示す出力信号を継続して発生する速度判定回路に関する。また、この速度判定回路を用いた可動部停止検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
オン・ディレー回路を用いた速度判定回路としては、例えば可動部の停止を確認する装置(PCT/JP95/00165)において、可動部の速度判定回路として用いられている。
ここに記載された速度判定回路(周波数判定回路)は、センサ回路から可動部速度に比例した周波数の信号を入力し、入力信号の論理値1(高レベル状態)の継続時間が所定値以上(即ち、入力信号が所定周波数以下)の時に、オン・ディレー回路が論理値1の出力を生成する。
【0003】
ここで、入力信号は、論理値1,0の繰り返し信号であり、入力信号が論理値0になると、オン・ディレー回路の出力も論理値0になってしまう。このため、前記速度判定回路では、入力信号が所定周波数以下の時に回路の判定結果出力を論理値1の一定信号とするために、オフ・ディレー回路を設け、このオフ・ディレー回路によって、オン・ディレー回路の論理値1の出力信号を所定時間(オフ・ディレー時間)延長する構成としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる速度判定回路構成では、逆に可動部速度が上昇して入力信号周波数が所定値以上になってオン・ディレー回路の出力が論理値1から0になるような場合、速度判定回路の判定結果出力(オフ・ディレー回路の出力)が論理値0(可動部が所定速度以上である)となるのに遅れが生じる。また、オフ・ディレー回路に所定遅れ時間を持たすためには大容量のコンデンサが必要であり、コストが上昇する。尚、オフ・ディレー時間は、コンデンサとレベル検定回路の入力抵抗の積に比例するので、一般的に、コンデンサの容量は、オン・ディレー回路の判定周波数が低くなる程、即ち、より低速まで監視する程大きくなる。
【0005】
また、前述のPCT/JP95/00165には、オン・ディレー回路を2個用いてオフ・ディレー回路のオフ遅れ時間を短縮する構成も示されている。しかし、この構成でも、短くなったとは言え判定結果出力が論理値0になるのに遅れが生じることは同じであり、また、オン・ディレー回路が増えることでコストが上昇する。
【0006】
また、PCT/JP96/00585の変化完了検出回路にも、回転低速検出回路として、オン・ディレー回路とオフ・ディレー回路を備えた速度判定回路を用いた例が記載されている。この回転低速検出回路の場合も、入力信号の周波数上昇時に判定結果出力が論理値が1→0となるのに遅れを生じる。このため、PCT/JP96/00585では、可動部の運転状況を反映した信号SWを利用し、この信号SWの出力状態から可動部運転開始を知ることで、周波数上昇時の判定結果出力の変化の遅れをなくしている。しかし、この回路の場合も、オフ・ディレー回路には依然として大容量のコンデンサが必要であり、コストの上昇を招く。
【0007】
本発明は上記の事情に鑑みなされたもので、オフ・ディレー回路を使用せずに、可動部速度に比例した周波数の入力信号が所定周波数以下に低下した時には入力信号の変化に影響されることなく論理値1の出力を継続して生成できる速度判定回路を提供することを目的とする。また、この速度判定回路を用いた可動部停止検出装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1記載の発明では、可動部の速度に比例した入力信号の周波数が所定値以下になったか否かを判定して可動部速度を判定する可動部の速度判定回路であって、前記入力信号の論理値1の状態の継続時間が予め定めた遅れ時間以上になった時に論理値1の可動部停止判定信号を発生するオン・ディレー回路と、該オン・ディレー回路の論理値1の出力信号を当該オン・ディレー回路の入力側に帰還する帰還回路とを備えて構成した。
【0009】
かかる構成では、入力信号が所定周波数以下となった後は、帰還回路からの帰還信号によりオン・ディレー回路の出力信号が論理値1の状態に継続保持される。
請求項2記載の発明では、前記オン・ディレー回路の入力側への帰還信号をリセットするリセット手段を備えて構成した。
【0010】
かかる構成では、リセット手段によって、オン・ディレー回路の出力信号の帰還信号を許可するか解除するかを制御できるので、入力信号の周波数が上昇した時にオン・ディレー回路の論理値1の出力を停止できる。
請求項3記載の発明では、前記帰還回路は、前記オン・ディレー回路の出力側から入力側への信号伝達のみ許容する信号規制手段で構成とした。
【0011】
かかる構成では、入力信号が速度判定回路の出力側に伝達されることを防止できるので、入力信号が所定周波数以下になるまで、速度判定回路の出力を論理値0に保持できる。
請求項3記載の発明において、具体的には請求項4記載のように、前記信号規制手段は、ダイオードで構成すればよい。
【0012】
論理値1が高レベル、論理値0が低レベルである場合には、請求項5記載のように、ダイオードは、前記オン・ディレー回路出力側にアノード端子を接続し、オン・ディレー回路入力側にカソード端子を接続するよう構成すればよい。
また、請求項6記載のように、前記オン・ディレー回路の論理値1の出力信号が交流である場合に、前記信号規制手段は、前記交流信号を整流してオン・ディレー回路入力側に出力する整流回路で構成すればよい。
【0013】
請求項7記載の発明では、前記オン・ディレー回路の前段に、入力信号のレベルを変換するレベル変換手段を備える構成とした。
かかる構成では、入力信号自身のレベルがオン・ディレー回路の論理値1/0判定用閾値と交差しない場合に、レベル変換手段で前記閾値と交差するように入力信号のレベル変換することで、入力信号の周波数判定が可能となる。
【0014】
請求項8記載の本発明の可動部停止検出装置は、可動部の移動速度を検出し検出速度に応じた周波数の信号を出力する速度検出手段と、該速度検出手段からの信号の周波数が所定値以下になった時に論理値1の可動部停止判定信号を発生する請求項1〜7のいずれか1つに記載の速度判定回路を含む速度判定手段とを備えて構成した。
【0015】
かかる構成では、可動部が所定の速度以下になった時に、可動部停止を示す論理値1の判定信号を継続して発生させることができる。
請求項9記載の発明では、速度検出手段からの信号が所定の周波数以上の時に可動部の移動を示す論理値1の出力信号を発生する移動有り検出手段と、該移動有り検出手段と前記速度判定手段の両出力信号が共に論理値1となる期間が存在することを条件に、前記速度判定手段からの論理値1の出力信号に基づいて論理値1の可動部停止判定信号を発生する低速/停止判定手段とを設ける構成とした。
【0016】
かかる構成では、速度検出手段の異常等によって可動部の移動中にも拘わらず速度検出手段の出力信号が周波数零等になった場合に、速度判定手段から論理値1の出力が発生する以前に、移動有り検出手段の出力が論理値0となるので、移動有り検出手段と速度判定手段の両出力信号が共に論理値1となる期間が存在しない。従って、低速/停止判定手段から誤って論理値1の出力信号が発生することがない。
【0017】
請求項10記載の発明では、前記速度判定手段が、前記速度判定回路の前段に、当該速度判定回路への信号伝達のみを許容する信号伝達方向規制手段を備える構成とした。
かかる構成では、速度判定回路で論理値1の出力信号が生成された時に、この論理値1の帰還信号が移動有り検出手段側へ回り込むのを防止できる。
【0018】
請求項11記載の発明では、前記速度検出手段の出力信号に、当該出力信号より高周波の信号を重畳する高周波重畳手段と、前記速度判定手段に前記高周波信号の重畳された信号が入力されたことを検出して論理値1の出力信号を発生する高周波信号検出手段と、該高周波信号検出手段の出力信号と前記低速/停止判定手段の出力信号との論理積演算する論理積演算手段とを備えて構成した。
【0019】
かかる構成では、速度判定手段に高周波の重畳された入力信号が入力しない場合には、高周波信号検出手段は論理値1の出力信号を発生することがなく、論理積演算手段から論理値1の出力信号が発生することはない。このため、速度判定手段の入力信号線が断線した場合等に、可動部停止を示す論理値1の出力信号を誤って発生することがない。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、後述する本発明の可動部停止検出装置に適用する、本発明の速度判定回路の第1実施形態の回路図である。
図1において、本発明の速度判定回路としての周波数判定回路1は、後述の回転センサ 11 等から出力される可動部の速度に応じた入力信号eの周波数が所定周波数以下になった時に論理値1の出力信号Zを生成するオン・ディレー回路2と、オン・ディレー回路1の出力信号Zを入力側に帰還する帰還回路3とで構成される。
【0021】
かかる構成の周波数判定回路1の動作を、図2のタイムチャートを参照しながら説明する。
入力信号eは、図2に示すように、論理値1,0の繰り返し信号である。その周波数が低下すると、論理値1,0の各継続時間が徐々に長くなる。オン・ディレー回路2は、予め定めた遅れ時間Tonを有しており、入力信号eの周波数の低下により論理値1の継続時間が前記遅れ時間Tonより長くなった時に論理値1の出力信号Z(周波数判定回路1の出力信号となる)を発生する。この出力信号Zは、帰還回路3を介してオン・ディレー回路2の入力側に帰還され、オン・ディレー回路2に入力する信号S1が論理値1に固定されるので、オン・ディレー回路2は論理値1の出力信号Zを継続して発生する。入力信号eは、論理値1の出力信号Zが生成された後も、図2の点線で示すように論理値0になることがある。しかし、帰還回路3の帰還動作により信号S1は論理値1に固定されるので、入力信号eの変化の影響を受けずに、オン・ディレー回路2の出力信号Zは論理値1に保持される。従って、入力信号eの周波数が所定値以下の時には、周波数判定回路1の出力信号Zは論理値1に保持される。
【0022】
かかる構成によれば、オフ・ディレー回路を使用せずに、入力信号eが所定周波数以下の時には周波数判定回路1の出力信号Zを論理値1に保持することができるので、オフ・ディレー回路で使用される大容量のコンデンサが不要となり、低コストにできる。
尚、帰還回路3は、オン・ディレー回路2の出力側と入力側とを直接唯結線する構成でもよく、その場合は、出力信号Zは、論理値1になる以前で図2に点線で示すように入力信号eの変化に同期して変化する。入力信号eが所定周波数以下になるまで出力信号Zを論理値0にしておくために、入力信号eの論理値1の信号が周波数判定回路1の出力側に伝達されるのを阻止する信号規制手段の機能を帰還回路3に持たせる場合がある。具体的には、例えば、論理値1が高レベルで論理値0が低レベルである場合には、帰還回路3を信号規制手段としてダイオードDで構成して図3に示すように接続する。これにより、入力信号eが論理値1になってもダイオードDの逆方向の印加電圧となって周波数判定回路1の出力側には伝達されない。
【0023】
次に、第2実施形態について説明する。尚、以下の各実施形態では、帰還回路が入力信号を周波数判定回路の出力側に伝達しない構成であるものとして説明する。具体的には図3のようにダイオードで構成されているものとして説明する。第1実施形態の構成では、入力信号eが所定周波数以下になった時は、オン・ディレー回路2の論理値1の出力を、入力信号eの変化に影響されずに保持することができるが、入力信号eの周波数がその後に所定値より高くなっても、論理値1の出力信号Zが継続されてしまう。かかる問題を解決するには、入力信号eの周波数が高くなる時にオン・ディレー回路2の出力の帰還動作を解除(リセット)し、入力信号eの周波数が低くなる時に出力の帰還動作を許可する機能を付加すればよい。
【0024】
図4に示す第2実施形態は、帰還動作の許可/解除を制御可能に構成したものである。尚、第1実施形態と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
図4において、本実施形態の周波数判定回路1Aは、オン・ディレー回路2の出力側と帰還回路3の入力線接続部との間に、接点CEが挿入される。接点CEは、帰還動作を許可する時はオンし、帰還動作を解除する時はオフする構成であり、リセット手段として機能する。
【0025】
かかる回路の動作タイムチャートを図5に示す。
入力信号eの周波数が低下する時は、帰還動作を許可すべく接点CEを図5に示すように適切な時点でオンする。この状態で、図1の回路と同様に動作し、入力信号eの論理値1の継続時間がオン・ディレー回路2の遅れ時間Tonより長くなった時、オン・ディレー回路2の出力側信号S2が論理値1となり、周波数判定回路1Aの出力信号Zが同時に論理値1となる。オン・ディレー回路2の出力側信号S2は帰還回路3を介してオン・ディレー回路2の入力側に帰還されるので、以後、入力信号eの変化に関係なくオン・ディレー回路2の信号S2が論理値1に固定され、出力信号Zが論理値1に固定される。一方、入力信号eの周波数が高くなる時は、帰還動作を解除(リセット)すべく接点CEを適切な時点でオフする。この状態では、オン・ディレー回路2の出力側信号S2は入力側に帰還されなくなるので、オン・ディレー回路2の出力の保持動作は解除される。オン・ディレー回路2は、帰還動作解除後、入力信号eの周波数の監視を行うが、オン・ディレー回路2の出力側信号S2は周波数判定回路1Aの出力側に伝達されず、帰還動作解除中は、出力信号Z=0のままとなる。
【0026】
図6に、本発明の第3実施形態として、前記リセット手段としてANDゲートを用いた構成例を示す。
図6において、本実施形態の周波数判定回路1Bは、接点CEの代わりにANDゲートA1を設ける。ANDゲートA1は、一方の入力端にオン・ディレー回路2の出力側信号S2が入力し、他方の入力端には外部信号Ecが入力し、両信号の論理積演算を行う。前記外部信号Ecは、帰還動作許可時は論理値1とし、帰還動作解除時は論理値0とする信号である。
【0027】
かかる構成では、第2実施形態と同様に適切な時点で外部信号Ec=1,0の切替えを行えばよい。即ち、帰還動作を許可すべく外部信号Ec=1とすれば、オン・ディレー回路2の信号S2が論理値1となった時点で、ANDゲートA1の出力が論理値1となり、周波数判定回路1Bの出力信号Z=1となる。ANDゲートA1の出力はオン・ディレー回路2の入力側に帰還されるので信号S2=1に固定される。Ec=0とすれば、オン・ディレー回路2の信号S2の状態に拘わらずANDゲートA1の出力が論理値0となり、周波数判定回路1Bの出力信号Z=0となる。オン・ディレー回路2の入力側信号S2は入力信号eそのものとなり、オン・ディレー回路2は入力信号eの周波数を監視するが、図4の第2実施形態と同様に周波数判定回路1Bの出力信号Z=0のままである。
【0028】
尚、図4及び図6の回路において、接点CE及びANDゲートA1は、オン・ディレー回路2と帰還回路3を含む帰還閉ループ内であれば、どこに挿入しても良い。ただし、オン・ディレー回路2の入力側の信号S1のラインに挿入した場合は、帰還動作解除時は入力信号eがオン・ディレー回路2に入力せず周波数監視は行われない。また、出力信号Zのラインと信号S1のラインにそれぞれ接続する帰還回路3の入力ライン又は出力ラインに挿入した場合は、オン・ディレー回路2の出力保持動作は行われないが、入力信号eが所定周波数以下になってオン・ディレー回路2の出力が論理値1になると出力信号Zも同期して論理値1となる。
【0029】
また、接点CEやANDゲートA1を設けずに、オン・ディレー回路2の電源を直接オン−オフする構成とし、帰還動作許可時に電源オンとし、帰還動作解除時に電源オフとしても、帰還動作の許可・解除制御機能を達成することができる。
次に、図7に本発明の第4実施形態を示し説明する。
【0030】
オン・ディレー回路2は入力信号eの論理値1,0を判定するための判定閾値を有しており、オン・ディレー回路2の判定閾値と、入力信号eとが交差しない場合、オン・ディレー回路2は、入力信号eが常時論理値1又は0と判断し、入力信号eの周波数を監視・判定できない。図7の第4実施形態はこの問題を解消するための回路構成である。
【0031】
図7において、本実施形態の周波数判定回路1Cは、図6の第3実施形態の回路のオン・ディレー回路2の前段にレベル変換回路4を追加する構成である。レベル変換回路4は、入力信号eがオン・ディレー回路2の判定閾値VTHO に交差するよう入力信号eのレベルを変換する。
かかる構成では、入力信号eは、レベル変換回路4に入力されてレベル変換され、後段のオン・ディレー回路2の判定閾値VTHO に確実に交差する信号S1として出力されてオン・ディレー回路2に入力する。
【0032】
例えば、入力信号eが、図8(A)に示すような小振幅信号で、オン・ディレー回路2の判定閾値VTHO に交差しない或いは確実に交差するとは言えないような場合には、レベル変換回路4は、入力信号eを前記判定閾値VTHO と確実に交差するように増幅して信号S1として出力する。この様子を図8(A)に示す。この場合、レベル変換回路4は、例えば、入力部に結合コンデンサを有する交流増幅器を備えて構成される。
【0033】
また、例えば、入力信号eが図8(B)に示すように小振幅ではないがその直流レベルが前記判定閾値VTHO と異なっていて交差しない場合には、レベル変換回路4に閾値VTHL を設定して入力信号eのレベル検定を行う。即ち、レベル変換回路4は、入力信号eが前記閾値VTHL 以上の時は論理値1の出力信号を、入力信号eが前記閾値VTHL 未満の時は論理値0の出力信号を、信号S1として発生する。この様子を図8(B)に示す。この場合、レベル変換回路4は、例えば、閾値VTHL を持つレベル検定回路を備えて構成される。
【0034】
このように、入力信号eをレベル変換した後に、オン・ディレー回路2に入力すれば、実際の入力信号eが、オン・ディレー回路2の前記判定閾値VTHO と交差しない場合でも、オン・ディレー回路2で入力信号eの周波数を監視・判定を行えるようになり、前述の各実施形態と同様にして入力信号eが所定周波数以下になった時に論理値1の出力信号Zを継続して発生することができる。
【0035】
尚、入力信号eを結合コンデンサを介して交流増幅器に入力して増幅した後に、レベル検定回路でレベル検定を行い、信号S1を発生するよう構成することも可能である。また、図7の第4実施形態では、図6の周波数判定回路1Bにレベル変換回路を追加する構成について説明したが、図1、図3及び図4の各周波数判定回路にも適用できることは言うまでもない。
【0036】
次に、オン・ディレー回路が論理値1の出力として交流信号を生成する構成の場合の実施形態について説明する。
図9は、本発明の第5実施形態を示す。
図9において、本実施形態の周波数判定回路1Dは、入力信号eの論理値1の継続時間が所定の遅れ時間以上である時に交流信号を生成し、入力信号eが論理値0になると即座に交流信号が停止するオン・ディレー回路2′と、オン・ディレー回路2′からの交流信号を整流して直流の判定出力信号Zを生成する倍電圧整流回路6と、帰還回路3とで構成される。
【0037】
倍電圧整流回路6は、2つのコンデンサC1,C2と2つのダイオードD1,D2で構成され、交流信号が入力されている時には、その整流出力に電源電圧VCCを重畳した高レベル(論理値1に相当する)の信号を出力し、交流信号が入力しない場合には、略電源電圧VCCの低レベル(論理値0に相当する)の信号を出力する。前記オン・ディレー回路2′は、この場合、電源電圧VCCより高レベルの入力信号を論理値1、略電源電圧VCCを論理値と判断する。
【0038】
かかる周波数判定回路の動作について説明する。
入力信号eの周波数が徐々に低下し論理値1の継続時間が、オン・ディレー回路2′の遅れ時間Tonより長くなると、オン・ディレー回路2′の出力信号S2は論理値1(交流信号生成)となり、交流の信号S2が倍電圧整流回路6に入力し、倍電圧整流回路6からの高レベル出力により出力信号Zが論理値1となる。倍電圧整流回路6の高レベル出力は、帰還回路3を介してオン・ディレー回路2′の入力側に帰還され、信号S1が論理値1に保持され、判定信号Zは論理値1に保持される。
【0039】
ところで、帰還回路3をダイオードで構成した場合、ダイオードに短絡故障が起こると、入力信号eがそのまま周波数判定回路の出力側に伝達され、出力信号Z=1となる虞れがある。
図10に、これを避けるための本発明の第6実施形態を示す。
図10において、本実施形態の周波数判定回路1Eは、図9の構成において、帰還回路を、ダイオードに代えて倍電圧整流回路7で構成した。倍電圧整流回路7は、倍電圧整流回路6と同様に2つのコンデンサC3,C4と2つのダイオードD3,D4とで構成される。その入力側は、オン・ディレー回路2′と倍電圧整流回路6との間に接続され、オン・ディレー回路2′の交流信号を入力し、倍電圧整流して帰還信号を生成している。この周波数判定回路1Eの動作は、図9の回路と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0040】
かかる構成によれば、論理値1の入力信号eが、周波数判定回路1Eの出力側に伝達されるには、倍電圧整流回路7内のダイオードD4とコンデンサC3、倍電圧整流回路6内のコンデンサC1の全てが短絡故障した場合であり、故障率から考えて、ダイオードDのみの短絡故障の場合よりも起こり難く、論理値1の入力信号eが周波数判定回路1Eの出力側に誤って伝達される確率は格段に低下する。
【0041】
図11に、別の構成として本発明の第7実施形態を示す。
図11において、本実施形態の周波数判定回路1Fは、倍電圧整流回路6の整流基準電圧を倍電圧整流回路7の整流出力電圧レベルとしている。即ち、倍電圧整流回路7の整流出力を倍電圧整流回路6の整流出力に加算する構成としている。倍電圧整流回路6,7の各整流出力電圧をαとすると、倍電圧整流回路7からの帰還信号はα+VCCであり、倍電圧整流回路6からの整流信号Z1は2α+VCCである。多値で表現すると、2α+VCCは論理値2に相当し、α+VCCは論理値1に相当し、VCCは論理値0に相当する。レベル変換回路8は、2α+VCCとα+VCCとの間に閾値を有している(レベル変換回路8は、下限閾値を有するレベル検定回路とも言える)。従って、レベル変換回路8は、入力信号が論理値2の時に論理値1の出力信号Zを生成し、論理値1及び0の時は出力信号Zは論理値0となる。
【0042】
かかる構成によれば、入力信号eは、せいぜい論理値1に相当する電圧レベルであるから、例え帰還回路3が故障して入力信号eが周波数判定回路の出力側に伝達された場合でも、レベル変換回路8の閾値判定により出力信号Zが論理値1になることはない。
図9〜図11の各構成に、帰還信号の伝達の許可/解除を行う前述のリセット手段を組み込むことは可能である。図4に示すように、リセット手段がリレーの接点CEの場合に、接点CEは直流だけでなく交流も当然伝達できると考えられるので、図9〜図11の帰還信号の伝達経路に、接点CEを組み込めばよい。これにより、入力信号eの周波数判定結果に基づく出力信号Zの保持動作の許可/解除を行うことができる。
【0043】
図12は、本発明の第8実施形態を示し、リセット手段にANDゲートを用いた場合である。
図12において、本実施形態の周波数判定回路1Gは、図6の周波数判定回路の構成においてANDゲートA1をフェールセーフな論理積演算発振回路5とし、後段に前述の倍電圧整流回路6を設け判定出力信号Zを生成する構成としたものである。前記論理積演算発振回路5は、2つの入力信号が共に電源電位より高いレベルの時に交流の出力信号(論理値1に相当する)を発生し、故障時に交流出力信号を発生しない(論理値0に相当する)構成である。このようなフェールセーフな論理積演算発振回路としては、特許第5,345,138号明細書、米国特許第4,661,880号明細書、米国特許第5,027,114号明細書等で公知のフェールセーフ・ウィンドウ・コンパレータ/ANDゲートを用いることができる。
【0044】
かかる周波数判定回路の動作について図13のタイムチャートを参照して説明する。
入力信号eの周波数が図示のように徐々に低下しているとする。このとき、帰還動作を許可すべく適切な時刻(ここでは時刻t0)で外部信号Ecを論理値1にする。オン・ディレー回路2の入力信号S1(信号e)の周波数が高く論理値1の継続時間がオン・ディレー回路2の遅れ時間Tonより短い時刻t1以前では、オン・ディレー回路2の出力信号S2は論理値0のままである。従って、論理積演算発振回路5の出力信号S3も論理値0である。信号S1は入力信号eの変化に同期して論理値1,0を繰り返すが、帰還回路3のダイオードDで阻止されるので、周波数判定回路1Gの出力信号Zは論理値0に保持される。信号S1の論理値1の継続時間が徐々に長くなり、オン・ディレー回路2の遅れ時間Tonより長くなると(図中時刻t1)、オン・ディレー回路2の出力信号S2は論理値1となる。このとき、外部信号Ecは既に論理値1であるので、論理積演算発振回路5の出力信号S3は論理値1となり、交流信号が倍電圧整流回路6に入力し、倍電圧整流回路6からの高レベル出力により出力信号Zが論理値1となる。倍電圧整流回路6の高レベル出力は、帰還回路3を介してオン・ディレー回路2の入力側に帰還され、信号S1が論理値1に保持される。入力信号eはその後も、図中破線で示す如く論理値1,0を繰り返す(図中、時刻t2〜t3、t4〜で論理値0となる)。しかし、オン・ディレー回路2の入力側信号S1が論理値1に固定されるので、判定信号Zは論理値1に保持される。
【0045】
その後、帰還動作解除のために外部信号Ecが論理値0になると(図中時刻t)、論理積演算発振回路5の出力信号S3が論理値0(交流信号無し)となり、出力信号Z=0となる。その後、オン・ディレー回路2は入力信号eの変化に依存し、入力信号eの周波数の監視・判定を行うが、オン・ディレー回路2の出力信号S2は周波数判定回路の出力側に伝達されず、出力信号Zは論理値0のままである。
【0046】
かかる周波数判定回路1Gの場合も、帰還回路3をダイオードで構成した場合、ダイオードに短絡故障が起こると、入力信号eがそのまま周波数判定回路の出力側に伝達され、出力信号Z=1となる虞れがある。これを避けるためには、図10と同様に、帰還回路3としてダイオードに代えて倍電圧整流回路7を用いればよい。かかる構成の周波数判定回路1Hを図14に示す。
【0047】
図14において、本発明の第9実施形態の周波数判定回路1Hは、図12の構成において、倍電圧整流回路7の入力側を、論理積演算発振回路5と倍電圧整流回路6との間に接続し、論理積演算発振回路5の出力信号を入力し、倍電圧整流して帰還信号を生成している。この周波数判定回路1Hの動作は、図12の回路と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0048】
かかる構成によれば、図10の場合と同様に、入力信号eが、周波数判定回路1Hの出力側に伝達されるには、倍電圧整流回路7内のダイオードD4とコンデンサC3、倍電圧整流回路6内のコンデンサC1の全てが短絡故障した場合であり、故障率から考えて、入力信号eが周波数判定回路1Eの出力側に伝達される確率は格段に低下する。
【0049】
図15には、図11と同様に、倍電圧整流回路7の整流出力を倍電圧整流回路6の整流出力に加算する構成とした本発明の第10実施形態の周波数判定回路1Iを示す。この回路動作は、図11と同様であるので、ここでは説明を省略する。
かかる構成によれば、図11の場合と同様に、レベル変換回路8の閾値判定により出力信号Zが論理値1になることはない。
【0050】
ここで、倍電圧整流回路を用いた加算回路は、例えば、国際公開WO93/23772等で公知である。
また、前述した各実施形態の周波数判定回路のフェールセーフ性を更に向上するには、オン・ディレー回路として、論理値1の信号が入力されてから所定の遅れ時間Ton経過後に論理値1の出力信号を生成し、故障時に遅れ時間Tonが短縮されることがなく、正常時と故障時に入力が論理値0になると即座に出力が論理値0となるようなフェールセーフなものを用いればよい。このようなフェールセーフなオン・ディレー回路は、例えば、国際公開WO94/23496、国際公開WO94/23303、特開昭62−104310号公報や、第8回日本ロボット学会学術講演会(平成2年)「集積化フェールセーフしきい値演算素子」(No.1807)等で公知である。
【0051】
次に、前述の本発明の速度判定回路を用いた本発明の可動部停止検出装置について述べる。
図16は、可動部が回転体である場合に適用した本発明の可動部停止検出装置の実施形態を示す。
図16において、速度検出手段としての回転センサ11は、可動部としての回転体、例えばモータの回転を検出し、回転速度に応じた周波数の信号eを発生する。速度判定手段としての速度判定回路12は、本発明の速度判定回路である前述のオン・ディレー回路2又は2′及び帰還回路3を備えた周波数判定回路を用いて構成され、出力信号Zをモータ回転停止の判定信号として出力する。判定信号Zは、モータの回転速度が所定値以下になった時に論理値1となり、モータ回転速度が前記所定値より高い場合には論理値0となる。
【0052】
前記回転センサ11の構成例を、図17(A)、(B)に示す。
図17(A)は、モータの回転軸13に固定した羽付きの回転板14を挟んで両側に光ビームセンサ15の投光部(投光回路及び発光素子PDを備える)と受光部(受光素子PTと受光回路とを備える)を対向配置する構成である。投光部の発光素子PDからの光ビーム(図中点線で示す)は回転板14の羽14a間の隙間を介して受光部の受光素子PTで受光される。従って、回転板14の回転により、発光素子PDからの光ビームは羽14aによって周期的に遮断され、受光素子PTは回転板14の回転速度に応じた間隔で光ビームを受光し、受光回路から回転速度に応じた周波数の信号eを生成する。
【0053】
図17(B)は、所定間隔で孔16aを設けた金属回転板16を、モータの回転軸13に固定し、金属回転板16の表面に近接して磁気ヘッド17を固定する。磁気ヘッド17は金属回転板16の表面の凹凸(孔16aの有無)に応じてその電磁気特性が変化し、センサ回路18から金属回転板16の回転に応じた周波数の信号eを生成する。また、速度判定回路12内のオン・ディレー回路2又は2′の出力帰還動作の許可・解除を制御するリセット機構は、例えば、図18(A)のように、3相モータMの電源スイッチ部21の3つのスイッチに同期して動作するバック接点を、図4に示す接点CEとしてオン・ディレー回路2又は2′の出力側に直列接続する。前記バック接点は、電源スイッチ部21のスイッチがオフ(モータ駆動停止)の時はオンとなり、電源スイッチ部21のスイッチがオン(モータ駆動)の時はオフとなる。従って、モータMが電源遮断により回転低下している時は、オン・ディレー回路2又は2′の帰還動作が可能となり、モータMの駆動中は前記帰還動作が解除(リセット)される。
【0054】
また、図18(B)のように、作業者が操作する押しボタン22を接点CEとして用いてもよい。押しボタン22の場合は、作業者の判断で帰還動作の許可・解除を選択すればよい。
また、図18(C)のように、モータMの給電線に電流が流れていないことを検出して論理値1の出力を発生する電流ゼロセンサを用いても良い。即ち、モータMの3本の給電線の中の2本(又は1本)の電流の有無を各電流ゼロセンサ23A,23Bで検出する。モータMの電源がオフで給電線に電流が流れていない時は、2つの電流ゼロセンサ23A,23Bから論理値1の出力が発生する。これにより、各信号処理回路24A,24Bを介してANDゲート25から論理値1の出力が発生する。そして、ANDゲート25の論理値1の出力で接点CEをオンするようにすればよい。尚、このような電流ゼロセンサは、例えば米国特許第5,345,438号明細書等で公知である。
【0055】
図6等の周波数判定回路のようにANDゲートを用いる場合には、図18(A),(B)の構成ではバック接点や押しボタンを介して論理値1に相当する信号を外部信号EcとしてANDゲートの一方の入力端子に供給すればよい。また、図18(C)の構成ではANDゲート25の論理値1の出力を外部信号Ecとすればよい。
【0056】
かかる構成の可動部停止検出装置では、モータMの電源をオフにすると、バック接点がオンして帰還動作許可状態となる。この状態で、モータMの回転が徐々に低下して、回転センサ11からの信号eの周波数が所定周波数(オン継続時間がオン・ディレー回路2又は2′の遅れ時間以上となる周波数)以下になると、モータMの電源スイッチオフによって既に帰還動作許可状態となっているので、速度判定回路12から論理値1のモータ回転停止を示す判定信号Zが発生し、オン・ディレー回路2又は2′の出力帰還によって論理値1の判定信号が継続する。モータMの電源スイッチをオンすれば、接点CEがオフし或いはANDゲートの出力が論理値0となることにより、帰還動作は解除(リセット)される。
【0057】
尚、速度判定回路の帰還動作の許可・解除を制御するリセット機構は、図18に示すものに限定するものではなく、可動部の停止操作や駆動操作に同期して許可や解除のための論理値1又は0の出力信号を発生できる構成ではあればよい。また、本発明の可動部停止検出装置を適用できる可動部としては、モータのような回転体に限らず線上移動する可動部でもよい。線上移動する可動部の速度を検出するには、例えば、図17(A)の羽や同図(B)の孔を移動線上に並べて同様に可動部の移動速度を検出すればよい。
【0058】
ところで、図16に示す可動部停止検出装置の場合、可動部移動中等に速度検出用トランスデューサが落下して入力信号eが周波数零になると誤りの停止判定信号(論理値1)が生成される。この問題を解消するための構成例を図19に示す。
図19において、速度検出回路31は、可動部の速度に応じた周波数の信号eを出力する。移動有り検出回路32は、前記信号eの周波数が所定周波数FA以上の時に出力信号SAが論理値1に相当する高レベルとなる。移動速度判定回路33は、前述の本発明の速度判定回路としての周波数判定回路で構成されるもので、前記信号eが所定周波数FB(FB>FA)以下の時に出力信号SBが論理値1に相当する高レベルとなる。低速/停止判定回路34は、前記出力信号SAとSBが共に論理値1になる期間が存在したことを検出し、それに基づき判定信号Kが可動部停止を示す論理値1に相当する高レベルとなる。ここで、前記移動速度判定回路33が、前述した周波数判定回路を用いて構成され、出力信号SBが前述の判定信号Zに相当する。図中、外部信号Ecが、帰還動作の許可・解除を制御するための信号となる。
【0059】
図20に、図19の具体例を示す。
図20において、移動速度判定回路33は、図15の構成の周波数判定回路33AとダイオードDc(但し、この場合、論理値1は高レベルであるものとする)からなる信号伝達方向規制手段としての分離回路33Bとで構成される。周波数判定回路33Aの構成及び動作については既に説明したので、ここでは省略する。分離回路33Bは、オン・ディレー回路2が出力保持状態でない時には入力信号eを通過させ、出力保持状態の時の論理値1の帰還信号が移動有り検出回路32に回り込まないようするためのものである。この分離回路33Bがない場合は、論理値1の一定値の帰還信号が移動有り検出回路32に伝達される。すると、帰還信号は一定値のため移動有り検出回路32の入力信号は周波数零となり、移動有り検出回路32の出力信号SAが論理値1とならない。従って、移動速度判定回路33の出力信号SBが論理値1となっても、この時は移動有り検出回路32の出力信号SAが論理値1とならないので、両信号SA,SBが共に論理値1となる時が存在しなくなり、低速/停止判定回路34から論理値1の出力信号Kが生成されない。分離回路33Bは、このような事態を防止するために挿入される。分離回路33BのダイオードDcが短絡故障した時も同様の事態が発生するので、分離回路33bの短絡故障を検出できることを意味する。
【0060】
移動有り検出回路32は、例えばコンデンサCと抵抗Rとで構成される。入力信号eが論理値0の時にはコンデンサCは抵抗Rを介して充電され、入力信号eが論理値0から1に立ち上がった時はコンデンサCにより微分されて高レベルの出力信号SA=1(電源電位VCCより高い)が生成される。即ち、入力信号eが所定の周波数以上(この場合、周波数零でなく変化している)の時に出力信号SA=1が生成される。尚、抵抗Rの代わりに、ダイオードを用いアノード側を電源電位VCCに接続しカソード側をコンデンサCに接続する構成としてもよい。
低速/停止判定回路34は、移動有り検出回路32の出力信号SAをトリガ入力信号とし、移動速度判定回路33の出力信号SBをリセット入力信号とする自己保持回路34Aを含む。従って、出力信号SB=1の状態で、出力信号SA=1が入力されると出力信号K=1となり、SA=0になった後もトリガ入力信号側を論理値1に保持して出力信号K=1を自己保持する。また、SB=0になると直ちに出力信号K=0となる。
【0061】
かかる構成において、可動部の移動速度に応じた周波数の信号eが入力すると、可動部が移動していて信号eが変化している時は、移動有り検出回路32の論理値1の出力が生成される。可動部の移動速度が低下して信号eの周波数が所定周波数FB以下になると、オン・ディレー回路2からの出力に基づいて移動速度判定回路33の出力信号SB=1が生成される。移動有り検出回路32から論理値1の出力により、低速/停止判定回路34の出力信号K=1が生成される。移動速度判定回路33の出力信号SB=1は、その後、帰還動作によって保持されるので、低速/停止判定回路34の自己保持回路34Aの出力が保持され、出力信号K=1が継続して発生する。これにより、可動部が低速/停止したことが通報される。
【0062】
可動部が再び駆動された場合は、外部信号Ecが論理値0となってオン・ディレー回路2の帰還動作が解除され、移動速度判定回路33の出力信号SB=0となって、自己保持回路34Aの自己保持が解除され、低速/停止判定回路34の出力信号K=0となる。
かかる構成によれば、可動部の移動中にトランスデューサの落下等で信号eの周波数が零になった場合には、出力信号SA,SBが共に論理値1となることがないので、低速/停止判定回路34の出力信号Kが論理値1になることは決してない。従って、トランスデューサの落下等による誤動作を防止できる。
【0063】
ところで、図20の回路では、移動有り検出回路32内のコンデンサCに短絡故障が起こると、論理値1に相当する入力信号eが直接自己保持回路34Aのトリガ入力信号として入力する。この故障下で、もし、トランスデューサの落下等で入力信号eが論理値1のままになると、出力信号SA=1のままとなる。また、周波数零であるので移動速度判定回路33の出力信号SB=1となる。このため、トランスデューサが落下したにも拘わらず、判定信号K=1が発生する虞れがある。
【0064】
この問題を解消するためには、例えば図21のように構成するとよい。
図21において、入力信号eをフォトカプラ40を介して移動有り検出回路32のコンデンサCに伝達する。尚、この場合、入力信号eは論理値0の時略電源電位VCCであり、論理値1の時電源電位VCCより高いレベルであるものとする。
入力信号eが論理値0の時、略電源電位VCCであるから、フォトカプラ40の発光素子PD1は発光せず、受光素子PT1はオフ状態となり、コンデンサCは抵抗R,Rを介して充電される。次に、入力信号eが論理値1の電源電位VCCより高いレベルの信号になったとすると、入力信号eとVCCの電位差により抵抗Rを介して発光素子PD1に電流が流れて発光する。受光素子PT1はそのときオン状態になり、受光素子PT1のエミッタ電位はグランドレベルからVCCレベルに立ち上がり、コンデンサCはその立ち上がりを微分して電源電位VCCより高いレベルの論理値1に相当する出力信号を生成する。
【0065】
もし、トランスデューサの落下等で入力信号eが論理値1のままとなっても、入力信号e側とトリガ入力側とはフォトカプラ40で絶縁されるので、入力信号eが直接トリガ入力として伝達されることを防止できる。従って、図21のように構成すれば、コンデンサCに短絡故障が生じてもトランスデューサの落下等に伴って誤って判定信号Kが論理値1となることはない。
【0066】
図22に、移動速度判定回路に入力信号eのレベルを変換するレベル変換回路を含む場合の実施形態を示す。
図22において、本実施形態の移動速度判定回路33は、周波数判定回路33Aの前段にレベル変換回路33Cを設けている。レベル変換回路33Cは、結合コンデンサCと、増幅器A及びレベルシフト回路50とで構成される。レベルシフト回路50は、コンデンサCと、2つのダイオードD,Dとで構成される。
【0067】
入力信号eは、結合コンデンサCを介して増幅器Aに入力し増幅されてグランドレベル〜電源電位VCCのレベル範囲の信号として信号線mに出力される。この信号は、レベルシフト回路50によりその信号波形をほとんど保ったままレベルを+VCCだけシフトされ、信号線nに出力されて周波数判定回路33Aのオン・ディレー回路2に入力される。その後の周波数判定回路33A、移動有り検出回路32及び低速/停止判定回路34における動作は、図20と同様でありここでは説明を省略する。図23に図22の回路の動作タイムチャートを示す。尚、波形を保つためにコンデンサCは十分に大きい容量である。また、オン・ディレー回路2は、電源電位VCC以下のレベルを論理値0、電源電位VCCより高いレベルを論理値1と判断するものとする。
【0068】
ところで、レベルシフト回路50のコンデンサCCは、信号線mの信号レベルを+VCCシフトするための要素であるが、同時に、周波数判定回路33A内の論理値1の帰還信号が移動有り検出回路32側に伝達されるのを防止する機能も有している。また、ダイオードDBは、信号線mのレベルが入力信号eに同期して立ち下がった時に倍電圧整流回路7で生成された論理値1の高レベルの帰還信号がコンデンサC C へ流れることで低下してしまうことを防止するためのものであり、同時に、論理値1の帰還信号が移動有り検出回路32へ伝達されないようにする機能も有する。従って、レベルシフト回路 50が分離回路33Bの機能を有している。
【0069】
図19の回路構成において、信号線Jが断線故障すると、移動速度判定回路33には周波数零の信号が伝達される。このため、誤って出力信号SB=1が生成される虞れがある。この問題を解消するための実施形態を図24に示す。
図24において、本実施形態では、信号eよりも高周波の検査信号ωを発生する信号発生器SGとトランスTとを設け、信号線Jに伝達される信号eに、前記信号発生器SGからの検査信号ωをトランスTを介して信号線Jに供給し、信号eに検査信号ωを重畳して移動速度判定回路33に入力する。検査信号検出回路60は、移動速度判定回路33を介して信号eに重畳された検査信号ωを受信し、検査信号ωが所定レベル以上である時に論理値1の出力信号Xを生成する。信号線Jに断線故障が発生した時は、検査信号ωが検査信号検出回路60に伝達されず出力信号X=0となって故障が検出される。前記検査信号検出回路60の出力信号Xと低速/停止判定回路34の出力信号Kとを論理積演算手段としてのANDゲート70に入力し、ANDゲート70の出力信号Yを最終的な低速/停止判定信号とする。ここで、前記信号発生器SG及びトランスTで高周波重畳手段を構成し、検査信号検出回路60が高周波信号検出手段に相当する。
【0070】
図25に、図24の具体的な回路構成を示す。尚、図22の実施形態と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
図25において、移動速度判定回路33及び低速/停止判定回路34は図22と同じ構成である。また、移動有り検出回路32も略同様の構成であるが、コンデンサCの前段に抵抗Rと四端子コンデンサCで構成される低域通過フィルタを備える。
【0071】
検査信号検出回路60は、2つのコンデンサと2つのダイオードからなる倍電圧整流回路61と、レベル変換回路62とで構成される。前記倍電圧整流回路61は、高周波の検査信号ωだけを整流し入力信号eは整流しない。従って、その出力信号Srは、信号eが変化している(可動部が移動している)時には信号eの半周期で間欠的に論理値1となる。レベル変換回路62は、下限の閾値を有しその出力信号Xは倍電圧整流回路61の出力信号Srが論理値1の時に論理値1となる。従って、レベル変換回路62の出力信号Xも、信号eが変化している時には間欠的に論理値1となる。
【0072】
次に、図26のタイムチャートを参照しながら動作を説明する。尚、図中、入力信号eは、徐々に周波数が低下し、時刻t以降は周波数が零になるものとする。また、検査信号ωは拡大して示した。
信号eは、信号線Jで高周波信号ωが重畳されて結合コンデンサCを介して増幅器Aに入力し増幅されて信号線mに出力される。このとき、信号eの変化の頂上付近では高周波の検査信号ωの成分が抑圧されて略消滅し、信号eがその直流レベルの付近になった時だけ検査信号ωの成分が増幅されて信号線mに出力される。この増幅信号は、グランドレベル〜電源電位VCCの範囲であり、レベルシフト回路50で+VCCレベルシフトされ信号S1として周波数判定回路33Aのオン・ディレー回路2に入力する。オン・ディレー回路2は、信号S1の論理値1の継続時間が所定値以上になると論理値1の出力信号S2を生成する(図中、時刻t)。外部信号Ecは既に論理値1であるので、これにより、移動速度判定回路33の出力信号SBが論理値1となり、帰還動作により論理値1の出力が継続される。一方、移動有り検出回路32では、信号eに重畳された高周波の検査信号ωの成分は、低域通過フィルタで除去され、前述と同様にして信号eの立ち上がり成分で出力信号SAは論理値1となる。これにより、正常時には、SB=SA=1となる期間(図中、時刻t〜t)が存在し、この期間のSA=1となった時点(図中、時刻t)で低速/停止判定回路34の自己保持回路34Aの出力が論理値1となり自己保持されて、出力信号K=1が継続して出力される。
【0073】
検査信号検出回路60では、信号eがその略直流レベルとなる立ち下がり時及び立ち上がり時に現れる検査信号ωの増幅成分によって倍電圧整流回路61の出力信号Srが論理値1となり、レベル変換回路62から論理値1の出力信号Xが生成される。そして、時刻t以降で入力信号eの周波数が零になると、増幅器Aは入力部直流バイアスが復帰した後(図中時刻t以降)、検査信号ωを継続的に増幅して出力するので、時刻t以降は、倍電圧整流回路61の出力信号Srが継続的に論理値1となり、レベル変換回路62の出力信号Xも継続的に論理値1となる。
【0074】
ANDゲート70の出力信号Yは、出力信号Kが論理値1となった後は、検査信号検出回路60の出力信号Xに同期して論理値1,0を繰り返し、時刻t以降は、継続的に論理値1となる。
信号線Jに断線故障が生じると、検査信号検出回路60に検査信号ωが伝達されなくなるので、信号Srは論理値1になることはなく、従って、出力信号Xも論理値0のままとなる。これにより、ANDゲート70の出力信号Yも論理値0のままとなり、故障を検出できより一層フェールセーフ性が向上する。
【0075】
更に、高周波の検査信号ωを用いると、より容易に低速度領域まで(略停止に至るまで)可動部の移動を監視できる利点がある。
即ち、前述のように、信号eが変化している時には、信号eがその直流レベルの付近になった時(信号eの半周期毎)だけ、増幅された検査信号ωの成分が発生する。倍電圧整流回路61は、高周波の検査信号ωのみ整流して高レベルの論理値1の信号を生成する。信号eが変化している時には検査信号ωの成分は間欠的に増幅器Aから出力されるので、倍電圧整流回路61の出力信号Srも論理値1が間欠的となる。従って、レベル変換回路62をオン・ディレー回路に代えて、オン・ディレー回路の遅れ時間を入力信号e変化時の出力信号Srが論理値1である時間よりも長く設定しておけば、入力信号e変化時に出力信号Xが論理値1になることはない。可動部が略停止して信号eの周波数が略零になり、倍電圧整流回路61の出力信号Srの論理値1の継続時間がオン・ディレー回路の遅れ時間以上長くなって初めて検査信号検出回路60の出力信号Xが論理値1になる。従って、ANDゲート70の出力信号Yが論理値1となるのは、可動部が略停止した時となる。
【0076】
尚、可動部停止検出装置の上述した各実施形態では、図15の周波数判定回路を適用したものを示したが、これに限るものではなく他の構成の周波数判定回路を用いることができることは言うまでもない。また、移動有り検出回路として、図21の回路を適用することができる。検査信号ωの周波数をフォトカプラが追従してスイッチングできない程度に高周波にすると、検査信号ωを受信しても受光素子PT1は常時オン状態になってオフできなくなる。これは、入力信号eが論理値1の一定信号(周波数零)である時と同じであり、出力信号SA=1が生成されない。このように、フォトカプラは低域通過フィルタの機能も有しており、図21の回路を適用できる。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の本発明の速度判定回路によれば、入力信号周波数が所定値以下になった時にオン・ディレー回路から発生する論理値1の出力を帰還回路によってオン・ディレー回路入力側に帰還させる構成としたので、オフ・ディレー回路を使用しなくとも論理値1の出力を継続して出力させることができ、大容量のコンデンサが不要となり低コストにできる。
【0078】
請求項2記載の発明によれば、リセット手段によって、オン・ディレー回路の出力信号の帰還信号を許可するか解除するかを制御できるので、入力信号の周波数が上昇した時にオン・ディレー回路の論理値1の出力を直ちに停止することが可能となる。
請求項3〜6記載の発明によれば、入力信号が帰還回路を介して速度判定回路の出力側に伝達されることを防止できるので、入力信号が所定周波数以下になるまで、速度判定回路の出力を論理値0に保持できる。
【0079】
請求項7記載の発明によれば、入力信号がオン・ディレー回路の論理値1/0判定用閾値と交差しないような小振幅信号等の場合でも、確実に入力信号の周波数判定ができる。
請求項8記載の本発明の可動部停止検出装置によれば、可動部が所定の速度以下になった時に、オフ・ディレー回路等を使用せずに可動部停止を示す論理値1の判定信号を継続して発生させることができるので、低コストにできる。
【0080】
請求項9記載の発明によれば、可動部の速度を検出するためのトランスデューサ等が落下した時に、誤って可動部停止を示す論理値1の判定信号が生成されるのを防止でき、フェールセーフ性が向上する。
請求項10記載の発明によれば、速度判定回路の論理値1の帰還信号が移動有り検出手段側へ回り込むことによる誤動作を防止できる。
【0081】
請求項11記載の発明によれば、速度判定手段の入力信号線が断線故障した場合等に、可動部停止を示す論理値1の出力信号を誤って発生することがなく、フェールセーフ性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の速度判定回路の第1実施形態の回路図
【図2】図1の回路の動作タイムチャート
【図3】帰還回路の具体例を示す図
【図4】本発明の第2実施形態の回路図
【図5】図4の回路の動作タイムチャート
【図6】本発明の第3実施形態の回路図
【図7】本発明の第4実施形態の回路図
【図8】図7のレベル変換回路の動作説明図
【図9】本発明の第5実施形態の回路図
【図10】本発明の第6実施形態の回路図
【図11】本発明の第7実施形態の回路図
【図12】本発明の第8実施形態の回路図
【図13】図12の回路の動作タイムチャート
【図14】本発明の第9実施形態の回路図
【図15】本発明の第10実施形態の回路図
【図16】本発明の可動部停止検出装置の実施形態のブロック図
【図17】図16の回転センサの具体例を示す図
【図18】リセット機構の具体例を示す図
【図19】本発明の可動部停止検出装置の別の実施形態のブロック図
【図20】図19の具体的な構成を示す回路図
【図21】図20の移動有り検出回路の別の構成例を示す図
【図22】本発明の可動部停止検出装置の更に別の実施形態の回路図
【図23】図22の回路の動作タイムチャート
【図24】本発明の可動部停止検出装置の更に別の実施形態のブロック図
【図25】図24の具体的な構成を示す回路図
【図26】図25の動作タイムチャート
【符号の説明】
1,1A〜1I 周波数判定回路
2,2′ オン・ディレー回路
3 帰還回路
4 レベル変換回路
5 論理積演算発振回路
7 倍電圧整流回路
11 回転センサ
12 速度判定回路
31 速度検出回路
32 移動有り検出回路
33 移動速度判定回路
34 低速/停止判定回路
33B 分離回路
60 検査信号検出回路
SG 信号発生器
T トランス
A1,70 ANDゲート
CE 接点
D ダイオード

Claims (11)

  1. 可動部の速度に比例した入力信号の周波数が所定値以下になったか否かを判定して可動部速度を判定する可動部の速度判定回路であって、前記入力信号の論理値1の状態の継続時間が予め定めた遅れ時間以上になった時に論理値1の可動部停止判定信号を発生するオン・ディレー回路と、該オン・ディレー回路の論理値1の出力信号を当該オン・ディレー回路の入力側に帰還する帰還回路とを備えて構成したことを特徴とする可動部の速度判定回路
  2. 前記オン・ディレー回路の入力側への帰還信号をリセットするリセット手段を備えた請求項1記載の可動部の速度判定回路
  3. 前記帰還回路は、前記オン・ディレー回路の出力側から入力側への信号伝達のみ許容する信号規制手段で構成した請求項1又は2記載の可動部の速度判定回路
  4. 前記信号規制手段は、ダイオードである請求項3記載の可動部の速度判定回路
  5. 論理値1が高レベルである場合、前記ダイオードは、オン・ディレー回路出力側にアノード端子を接続し、オン・ディレー回路入力側にカソード端子を接続する構成である請求項4記載の可動部の速度判定回路
  6. 前記オン・ディレー回路の出力側信号が交流である場合に、前記信号規制手段は、前記交流信号を整流してオン・ディレー回路入力側に出力する整流回路である請求項3記載の可動部の速度判定回路
  7. 前記オン・ディレー回路の前段に、入力信号のレベルを変換するレベル変換手段を備える請求項1〜6のいずれか1つに記載の可動部の速度判定回路
  8. 可動部の移動速度を検出し検出速度に応じた周波数の信号を出力する速度検出手段と、該速度検出手段からの信号の周波数が所定値以下になった時に論理値1の可動部停止判定信号を発生する請求項1〜7のいずれか1つに記載の速度判定回路を含む速度判定手段とを備えて構成したことを特徴とする可動部停止検出装置
  9. 速度検出手段からの信号が所定の周波数以上の時に可動部の移動を示す論理値1の出力信号を発生する移動有り検出手段と、該移動有り検出手段と前記速度判定手段の両出力信号が共に論理値1となる期間が存在することを条件に、前記速度判定手段からの論理値1の出力信号に基づいて論理値1の可動部停止判定信号を発生する低速/停止判定手段とを設ける構成とした請求項8記載の可動部停止検出装置
  10. 前記速度判定手段は、前記速度判定回路の前段に、当該速度判定回路への信号伝達のみを許容する信号伝達方向規制手段を備える請求項9記載の可動部停止検出装置
  11. 前記速度検出手段の出力信号に、当該出力信号より高周波の信号を重畳する高周波重畳手段と、前記速度判定手段に前記高周波信号の重畳された信号が入力されたことを検出して論理値1の出力信号を発生する高周波信号検出手段と、該高周波信号検出手段の出力信号と前記低速/停止判定手段の出力信号との論理積演算する論理積演算手段とを備えた請求項9又は10記載の可動部停止検出装置
JP01352597A 1997-01-28 1997-01-28 可動部の速度判定回路及びこれを用いた可動部停止検出装置 Expired - Fee Related JP3578578B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01352597A JP3578578B2 (ja) 1997-01-28 1997-01-28 可動部の速度判定回路及びこれを用いた可動部停止検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01352597A JP3578578B2 (ja) 1997-01-28 1997-01-28 可動部の速度判定回路及びこれを用いた可動部停止検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10213612A JPH10213612A (ja) 1998-08-11
JP3578578B2 true JP3578578B2 (ja) 2004-10-20

Family

ID=11835581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01352597A Expired - Fee Related JP3578578B2 (ja) 1997-01-28 1997-01-28 可動部の速度判定回路及びこれを用いた可動部停止検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3578578B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10213612A (ja) 1998-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6434025B2 (en) Power supply unit
US6056088A (en) Elevator safety circuit monitor and control for drive and brake
US8520415B1 (en) Multi-function feedback using an optocoupler
JP4524661B2 (ja) 発電制御装置
CN100479314C (zh) 检测电源中操作故障条件的系统和方法
KR950015172B1 (ko) 유도 전동기용 전력 공급 제어 시스템의 고장 검출기
EP4160921A1 (en) Power transfer, gate drive, and/or protection functions across an isolation barrier
JPH0669274B2 (ja) 負荷駆動用スイッチ回路の監視装置
KR20050016197A (ko) 전력 변환 장치 및 그 제어 방법
JP7398620B2 (ja) 遮断回路診断装置
JP3730253B2 (ja) 負荷駆動回路
JP3578578B2 (ja) 可動部の速度判定回路及びこれを用いた可動部停止検出装置
JP4335870B2 (ja) 電源管理装置及び電源供給システム
JP4137246B2 (ja) 検査信号のレベルオフ確認回路及びこれを用いた装置
EP0791831B1 (en) Motor revolution stop confirmation sensor
EP0763842B1 (en) Solenoid relay driving circuit
JP2018105557A (ja) 空気調和機
JP2001312931A (ja) バイパス検出機能付安全スイッチ装置
JP3256616B2 (ja) 原子炉の安全保護装置
JPH09107681A (ja) 直流無停電電源装置
TWI822239B (zh) 雙向交流功率轉換裝置
JP3410630B2 (ja) インピーダンス検出回路
JPH0632786Y2 (ja) 安定化直流電源装置の並列回路
JP3287446B2 (ja) ロック狂い検出装置
CN116374756A (zh) 用于电梯的控制装置和控制系统

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees