JP3256616B2 - 原子炉の安全保護装置 - Google Patents

原子炉の安全保護装置

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JP3256616B2
JP3256616B2 JP32352393A JP32352393A JP3256616B2 JP 3256616 B2 JP3256616 B2 JP 3256616B2 JP 32352393 A JP32352393 A JP 32352393A JP 32352393 A JP32352393 A JP 32352393A JP 3256616 B2 JP3256616 B2 JP 3256616B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力発電プラント等
に配置される原子炉の安全保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、原子力発電プラント等には、原
子炉の安全を確保するための機器として、安全保護系と
称される各種の安全保護装置が配設されている。このよ
うな原子炉の安全保護装置においては、通常の制御系と
は異なり、正常時に動作することは無いが、万一、原子
炉に異常が発生した際には100%間違いなく動作する
ことが要求される。
【0003】図4に、従来提案されている半導体化され
た原子炉の安全保護装置の要部構成を示す。同図に示す
ように、原子炉の安全保護装置には、スイッチコントロ
ール部(以下、コントロール部という。)1と、負荷ス
イッチ回路(以下、スイッチ部という。)10が設けら
れている。
【0004】上記コントロール部1は、発信器2、周波
数弁別器3、アンド(AND)回路G2、発光ダイオード
LED2、フォト・ダイオードPD1 を具備しており、一方、
スイッチ部10は、発信器11、周波数弁別器12、ス
イッチ13、アンド回路G1、アンド回路G3、発光ダイオ
ードLED3、フォト・ダイオードPD2 、直流カット用トラ
ンスT1、負荷電流検出用トランスT2、整流用ダイオード
D2を具備している。そして、これらのコントロール部1
と、スイッチ部10は、光ファイバ20によって接続さ
れている。
【0005】上記構成の原子炉の安全保護装置におい
て、コントロール部1に入力された負荷オン/オフ信号
は、アンド回路G2において、発信器2の出力との論理積
を取った後、発光ダイオードLED2に送られ交流の光信号
に変換される。そして、この光信号は、光ファイバ20
を通じてスイッチ部10に送られる。
【0006】スイッチ部10に送られた光信号は、フォ
ト・ダイオードPD2 により、電気信号に変換され、さら
に周波数弁別器12で周波数弁別された後、アンド回路
G1において、スイッチ部10に設けられた発振器11の
出力との論理積をとり、直流カット用トランスT1に加え
られる。
【0007】直流カット用トランスT1の出力は、整流用
ダイオードD2により整流され、パワーMOS・FET等
により構成されるスイッチ13に制御信号として入力さ
れる。
【0008】ここで、コントロール部1とスイッチ部1
0は光により絶縁されており、また、スイッチ部10で
は入力光を周波数弁別することにより、光ファイバ20
の外れ、外来光等によるスイッチ13の誤動作の可能性
を無くしている。また、スイッチ13のコントロール信
号は、直流カット用トランスT1により絶縁されているた
め、1次側回路の故障により万一直流のハイ信号が出力
されてもスイッチ13が誤動作する可能性は極めて低
い。
【0009】スイッチ13の負荷信号は、負荷電流検出
用トランスT2により常時モニタされており、負荷電流が
流れると、アンド回路G3において、発振器11の出力と
の倫理積が取られ、発光ダイオードLED3が点灯するよう
になっている。この発光ダイオードLED3の光は、光ファ
イバ20によりコントロール部1に送られ、コントロー
ル部1ではフォト・ダイオードPD1 により電気信号に変
換し、周波数弁別器3を経て、負荷電流が流れているか
否かの判断ができるようになっている。
【0010】前述したように、原子炉の安全保護系は通
常の制御系とは異なり、正常時に動作することは無い
が、万一、原子炉に異常が発生した際には100%間違
いなく動作することが要求される。このため、安全保護
系は多重化され、フェイルセーフ性と厳密な自己診断機
能が要求される。
【0011】以下、このような立場に立って、上述した
原子炉の安全保護装置を考察する。まず、コントロール
部1からスイッチ部10への信号の伝送について考察す
ると、コントロール部1に入力信号が無い時には、コン
トロール部1の発光ダイオードLED2は点灯しないよう構
成されているが、このことは、出力オフ時においては、
スイッチ部10側単独でコントロール部1との接続状況
が確認できないことを意味している。
【0012】また、スイッチ部10のスイッチ13への
コントロール信号について考察すると、直流カット用ト
ランスT1により絶縁され、交流結合となっているもの
の、周波数弁別器12、アンド回路G1等に故障が生じた
場合は、入力信号無しでスイッチ13の駆動信号が直流
カット用トランスT1に加えられる可能性がある。
【0013】次に、スイッチ部10の動作に対するコン
トロール部1での自己診断特性について考察すると、図
4に示されるように、スイッチ13がオフの状態では、
負荷電流が無いため、コントロール部1へは何の信号も
送れない。このことは、この状態では、スイッチ部10
が正常か否か、光ファイバ20の接続が正常か否かとい
った事項のチェックが不可能であることを意味してい
る。
【0014】以上のように、図4に示したような従来の
半導体回路の構成では、原子炉安全保護系に使用するに
あたっては、フェイルセーフ性、自己診断性が十分でな
いということができる。また、半導体回路は、その故障
モードが、オープン/ショート、何れの側になるかの確
率がほぼ等しいとされているため、信頼性・フェイルセ
ーフ性が要求される分野では殆ど使用されていなかっ
た。このような事情から、原子炉の安全保護装置におい
ても、一部半導体化を試みた例もあるが、リレー・シー
ケンスによるものがほとんどであった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、原子炉
の安全保護装置においては、計算機による原子炉制御を
行なうため、半導体化されることが望まれていた。
【0016】本発明は、かかる従来の事情に対処してな
されたもので、半導体回路を用いた原子炉の安全保護装
置であって、フェイルセーフ性を高め、またその動作に
対して診断機能を充実させた原子炉の安全保護装置を提
供しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1に示すように、請求
項1記載の発明は、コントロール部1とスイッチ部10
とを具備し、前記コントロール部1は入力信号に応じて
前記スイッチ部10に所定信号を送出し、前記スイッチ
部10は前記コントロール部1からの前記所定信号に応
じてスイッチ13を駆動して所定の原子炉の安全保護系
の機器を動作させる原子炉の安全保護装置において、前
記コントロール部1に、前記入力信号に応じて周波数を
切換えて発振を行う可変周波数発振手段4を配設し、前
記スイッチ部10に、前記コントロール部1からの信号
の周波数を弁別する周波数弁別手段14を配設して、こ
の周波数弁別手段14により所定周波数を検出した時の
みに、受信周波数で、前記スイッチ13を駆動するため
のスイッチ駆動電圧を発生させるようにしたことを特徴
とする原子炉の安全保護装置。
【0018】また、請求項2記載の発明は、コントロー
ル部1とスイッチ部10とを具備し、前記コントロール
部1は入力信号に応じて前記スイッチ部10に所定信号
を送出し、前記スイッチ部10は前記コントロール部1
からの前記所定信号に応じてスイッチ13を駆動して所
定の原子炉の安全保護系の機器を動作させる原子炉の安
全保護装置において、前記コントロール部1に、前記入
力信号に応じて周波数を切換えて発振を行う可変周波数
発振手段4を配設し、前記スイッチ部10に、前記コン
トロール部1からの信号の周波数を弁別する周波数弁別
手段14を配設して、この周波数弁別手段14により所
定周波数を検出した時のみに、受信周波数で、前記スイ
ッチ13を駆動するためのスイッチ駆動電圧を発生させ
るようにするとともに、前記コントロール部1からの信
号の交流成分のみで作動し、前記コントロール部1との
接続の状態を表示する表示手段LED1を配設したことを特
徴とする原子炉の安全保護装置。
【0019】また、請求項3記載の発明は、前記スイッ
チ部10は、アンド回路G1を具備し、前記周波数弁別手
段14の出力と、前記コントロール部1からの信号の論
理積とから前記スイッチ13を駆動するためのスイッチ
駆動電圧を発生させることを特徴とする請求項1〜2記
載の原子炉の安全保護装置。
【0020】請求項4記載の発明は、コントロール部1
とスイッチ部10とを具備し、前記コントロール部1は
入力信号に応じて前記スイッチ部10に所定信号を送出
し、前記スイッチ部10は前記コントロール部1からの
前記所定信号に応じてスイッチ13を駆動して所定の原
子炉の安全保護系の機器を動作させる原子炉の安全保護
装置において、前記スイッチ部10は、前記スイッチ1
3をオンとした際に、前記安全保護系の機器に流れる負
荷電流を検出し、この検出信号に一定のバイアス電圧を
加えた後、電圧/周波数変換した交流信号を前記コント
ロール部1に送出し、前記コントロール部1は、前記交
流信号を周波数弁別して、前記スイッチ部10の状態を
検出するよう構成されたことを特徴とする原子炉の安全
保護装置。
【0021】
【作用】請求項1〜3記載の本発明の原子炉の安全保護
装置では、スイッチ部10に発振回路を設けることな
く、スイッチ13のコントロール信号を発生させること
ができ、これによって、万一回路内部のロジック部等に
異常が発生した場合でも、誤ってスイッチ13のコント
ロール信号を発生させる恐れが無く、フェイルセーフ性
を高めることができる。
【0022】また、請求項2記載の本発明の原子炉の安
全保護装置では、表示手段LED1により、スイッチ部10
において、コントロール部1との接続状態が正常か否か
を常に確認できる。
【0023】また、請求項3記載の本発明の原子炉の安
全保護装置では、スイッチ部10への入力信号がオンを
示す信号からオフを示す信号に変化した際も、応答送れ
無くスイッチ13を動作させることができる。
【0024】さらに、請求項4記載の本発明の原子炉の
安全保護装置では、無負荷時でも、コントロール部1
で、スイッチ部10の異常および、接続状態が確認で
き、自己診断特性が向上する。
【0025】
【実施例】以下、本発明の原子炉の安全保護装置の詳細
を図面を参照して一実施例について説明する。
【0026】図2は、本発明の一実施例の原子炉の安全
保護装置の要部構成を示すものである。同図に示すよう
に、コントロール部1とスイッチ部10は離れた場所に
設置され、相互に絶縁がとられており、コントロール部
1とスイッチ部10は、光ファイバ20により接続され
ている。
【0027】コントロール部1は、負荷オン/オフの入
力を受け、出力周波数を予め設定されている高群の周波
数と低群の周波数に可変する可変周波数発信器4と、こ
の可変周波数発信器4の出力をスイッチ部10に送信す
る光変換のための発光ダイオードLED2と、スイッチ部1
0からの光信号を電気信号に変換するフォトダイオード
PD1 と、フォトダイオードPD1 の出力を受け、受信周波
数が予め設定されている高群の周波数に相当するか低群
の周波数に相当するかを判定する周波数弁別回路5を具
備している。
【0028】一方、スイッチ部10は、コントロール部
1からの光信号を電気信号に変換するためのフォトダイ
オードPD2 と、フォトダイオードPD2 の出力信号から直
流成分を取り除くコンテンサC1と、このコンテンサC1に
接続されコントロール部1と接続中であることを示す表
示器として機能する発光ダイオードLED1と、コントロー
ル部1からの信号の周波数が高群であるか否かを判別す
る周波数弁別器14と、この周波数弁別器14の出力と
入力信号の論理積をとるアンド回路G1と、このアンド回
路G1の出力信号の直流成分をカットし絶縁を図る直流カ
ット用トランスT1と、この直流カット用トランスT1の出
力を整流しスイッチ13のコントロール信号とするため
の整流用ダイオードD2と、この整流用ダイオードD2の出
力を受け、負荷をオン/オフするスイッチ(パワーMO
S・FET等で構成される)13とを具備している。
【0029】さらに、スイッチ部10は、負荷の電流を
電気信号として取り出す負荷電流検出用トランスT2と、
この負荷電流検出用トランスT2の出力を整流する整流用
ダイオードD1と、整流用ダイオードD1の出力にバイアス
電圧V1を加算する加算器15と、この加算器15の出
力電圧を周波数に変換する電圧/周波数(V/F)変換
器16と、この電圧/周波数変換器16の出力を光に変
換し負荷電流の信号をコントロール部1に伝える発光ダ
イオードLED3とを具備している。
【0030】なお、周波数弁別器14は、後述するよう
に、純粋にパッシブな素子のみで構成されている。
【0031】次に、上記構成の本実施例の原子炉の安全
保護装置の動作について説明する。コントロール部1に
おいて、入力信号により可変周波数発信器4の出力信号
は入力有の時に高群、入力無の時に低群の周波数とな
る。この出力信号は、発光ダイオードLED2により光に変
換され、光ファイバ20を経由してスイッチ部10に伝
えられる。
【0032】スイッチ部10では、この光信号をフォト
ダイオードPD2 で受け、電気信号に変換した後、周波数
弁別器14において、入力周波数が高群か否かを判定
し、高群と判断すると出力をアクティブにする。アンド
回路G1は、周波数弁別器14の出力と入力信号の論理積
をとり、直流カット用トランスT1を駆動する。直流カッ
ト用トランスT1の2次側出力は、整流用ダイオードD2に
より整流された後、スイッチ13のコントロール入力に
加えられる。
【0033】これによって、コントロール部1に入力信
号有りの時、スイッチ13がオンとなり、負荷電流を流
す。
【0034】スイッチ部10において、入力信号はま
た、コンデンサC1を経由して入力信号に含まれる交流成
分のみで、発光ダイオードLED1を点灯させる。これによ
って、発光ダイオードLED1は、コントロール部1からの
入力状態を表示する。
【0035】また、負荷に流れる電流は、負荷電流検出
用トランスT2により電圧信号として取り出され、整流用
ダイオードD1で整流された後、加算器15によりバイア
ス電圧V1と加算される。そして、バイアス電圧V1を
加えられた信号は、電圧/周波数変換器16に入力さ
れ、電圧/周波数変換された後、発光ダイオードLED3で
光に変換され、コントロール部1に伝えられる。
【0036】コントロール部1では、入力光をフォトダ
イオードPD1 で電気信号に変換した後、周波数弁別回路
5に加え、スイッチ部10からの信号周波数が無負荷
(スイッチオフ)時の周波数相当か、定格負荷電流時の
周波数かを判断し、無負荷時の周波数以上であれば“接
続モニタ”出力をアクティブにし、定格負荷電流相当の
周波数以上であれば“負荷モニタ”出力をアクティブに
する。
【0037】なお、図3は前述したように、純粋にパッ
シブな素子のみで構成された周波数弁別器14の例を示
すもので、通称“ダイオード・ポンプ回路”と称される
回路である。
【0038】この回路において、Ciは1回にポンプす
る電荷量を決めるコンデンサ、Coは出力電圧を保持す
るためのコンデンサ、Drは入力が負の時にコンデンサ
Ciに電荷を充電させるためのダイオード、Dfは入力
が正の時にコンデンサCiに蓄積された電荷をコンデン
サCoに充電させるためのダイオード、Roは出力電圧
を低下させるため(コンデンサCoの電荷を放電させる
ため)の抵抗である。このようなダイオード・ポンプ回
路では、Aに加えられた入力電圧は、負のサイクルの
時、[入力電圧×コンデンサCiの静電容量]の電荷が
コンデンサCiに蓄積され、入力電圧が正のサイクルの
ときにこの電荷がダイオードDfを通じてコンデンサC
oに蓄積され、出力電圧(“C”点の電圧)となる。ま
た、この電荷は入力の変化が、途切れる、もしくは入力
周波数が低くなると抵抗Roを通じて放電される。
【0039】入力周波数が高い場合、コンデンサCoに
は十分な電荷が蓄積されその出力は高電位となる。一
方、入力周波数が低下すると、コンデンサCoの蓄積さ
れた電荷は、ダイオードDfを通じてチャージされる電
荷より抵抗Roを通じて放電される電荷の方が多くな
り、出力電圧は低電位となる。この動作により周波数弁
別機能が実現される。
【0040】以上説明したように、本実施例では、コン
トロール部1より送られてきた交流信号を周波数弁別
し、高群と判断された時に周波数弁別器14の出力がア
クティブになり、この信号と入力信号の論理積を取った
出力で、直流カット用トランスT1を駆動する。したがっ
て、従来の回路ではスイッチ部10に発振回路を持って
いたため、万一回路内部のロジック部の異常が発生した
場合、誤ってスイッチ13のコントロール信号を発生さ
せる恐れがあったが、本実施例においては、その恐れが
無くなる。
【0041】つまり、スイッチ部10の負荷駆動回路
が、パッシブな素子のみで構成され、かつ、交流結合さ
れているため、如何なる故障モードでも、スイッチ13
に誤ったコントロール信号が加えられることはない。こ
れによって、フェイルセーフ性が極めて高くなる。
【0042】また、コントロール部1からスイッチ部1
0への信号伝送は単一線路とさているが、スイッチ部1
0の入力信号として、オン/オフに関わらず常に交流信
号が加えられているため、直流成分をコンデンサC1でカ
ットして、発光ダイオードLED1に加えることで、極めて
簡単な構成でありながら、コントロール部1との接続状
態が、正常か否かを常に確認でき、自己診断特性が向上
する。
【0043】さらに、直流カット用トランスT1に出力さ
れる信号が、コントロール部1からの入力信号と周波数
弁別器の出力の論理積であるため、入力信号が高群→低
群に変化した際、オフ時に低群の周波数を入力しておい
ても(オフ時に周波数を“ゼロ”しなくても)応答送れ
無くスイッチ動作させることができる。
【0044】また、負荷電流検出出力にバイアスが印加
され、電圧/周波数変換器16によって電圧/周波数変
換されることにより、負荷電流無しの時でも一定の周波
数の信号が電圧/周波数変換器16から出力されること
になる。これにより、単一線路で構成されているにも関
わらず、無負荷時でもコントロール部1で一定の周波数
の信号が得られることになり、電圧/周波数変換器16
の異常や、スイッチ部10との接続状態が確認でき、自
己診断特性が向上する。
【0045】なお、可変周波数発信器4としては、1個
の固定周波数の発振器に分周回路を付加し、その出力を
選択するように構成したり、2個の個別の固定周波数の
発振器を用いて構成してもよい。また、周波数弁別回路
5は、一定時間(例えば電源周波数の整数倍)入力周波
数をカウントし、その出力を予め設定されたデータとコ
ンパレータで比較して出力する等して構成することがで
きる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半導体回路を用いた原子炉の安全保護装置であって、フ
ェイルセーフ性を高め、またその動作に対して診断機能
を充実させた原子炉の安全保護装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原子炉の安全保護装置の要部基本構成
を示す図。
【図2】発明の原子炉の安全保護装置の一実施例の要部
構成を示す図。
【図3】図2の周波数弁別器の構成例を示す図。
【図4】従来の原子炉の安全保護装置の要部構成を示す
図。
【符号の説明】
1 コントロール部 4 可変周波数発信器 5 周波数弁別回路 10 スイッチ部 13 スイッチ 14 周波数弁別器 15 加算器 16 電圧/周波数変換器 LED1 発光ダイオード T1 直流カット用トランス T2 負荷電流検出用トランス G1 アンド回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コントロール部とスイッチ部とを具備
    し、前記コントロール部は入力信号に応じて前記スイッ
    チ部に所定信号を送出し、前記スイッチ部は前記コント
    ロール部からの前記所定信号に応じてスイッチを駆動し
    て所定の原子炉の安全保護系の機器を動作させる原子炉
    の安全保護装置において、 前記コントロール部に、前記入力信号に応じて周波数を
    切換えて発振を行う可変周波数発振手段を配設し、 前記スイッチ部に、前記コントロール部からの信号の周
    波数を弁別する周波数弁別手段を配設して、この周波数
    弁別手段により所定周波数を検出した時のみに、受信周
    波数で、前記スイッチを駆動するためのスイッチ駆動電
    圧を発生させるようにしたことを特徴とする原子炉の安
    全保護装置。
  2. 【請求項2】 コントロール部とスイッチ部とを具備
    し、前記コントロール部は入力信号に応じて前記スイッ
    チ部に所定信号を送出し、前記スイッチ部は前記コント
    ロール部からの前記所定信号に応じてスイッチを駆動し
    て所定の原子炉の安全保護系の機器を動作させる原子炉
    の安全保護装置において、 前記コントロール部に、前記入力信号に応じて周波数を
    切換えて発振を行う可変周波数発振手段を配設し、 前記スイッチ部に、前記コントロール部からの信号の周
    波数を弁別する周波数弁別手段を配設して、この周波数
    弁別手段により所定周波数を検出した時のみに、受信周
    波数で、前記スイッチを駆動するためのスイッチ駆動電
    圧を発生させるようにするとともに、前記コントロール
    部からの信号の交流成分のみで作動し、前記コントロー
    ル部との接続の状態を表示する表示手段を配設したこと
    を特徴とする原子炉の安全保護装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ部は、アンド回路を具備
    し、前記周波数弁別手段の出力と、前記コントロール部
    からの信号の論理積とから前記スイッチを駆動するため
    のスイッチ駆動電圧を発生させることを特徴とする請求
    項1〜2記載の原子炉の安全保護装置。
  4. 【請求項4】 コントロール部とスイッチ部とを具備
    し、前記コントロール部は入力信号に応じて前記スイッ
    チ部に所定信号を送出し、前記スイッチ部は前記コント
    ロール部からの前記所定信号に応じてスイッチを駆動し
    て所定の原子炉の安全保護系の機器を動作させる原子炉
    の安全保護装置において、 前記スイッチ部は、前記スイッチをオンとした際に、前
    記安全保護系の機器に流れる負荷電流を検出し、この検
    出信号に一定のバイアス電圧を加えた後、電圧/周波数
    変換した交流信号を前記コントロール部に送出し、 前記コントロール部は、前記交流信号を周波数弁別し
    て、前記スイッチ部の状態を検出するよう構成されたこ
    とを特徴とする原子炉の安全保護装置。
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CN100454027C (zh) * 2004-03-09 2009-01-21 松下电器产业株式会社 频率传感器和半导体装置

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