JPH1089567A - 樹脂管用継手の土砂侵入防止構造およびその装着方法 - Google Patents

樹脂管用継手の土砂侵入防止構造およびその装着方法

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JPH1089567A
JPH1089567A JP8265507A JP26550796A JPH1089567A JP H1089567 A JPH1089567 A JP H1089567A JP 8265507 A JP8265507 A JP 8265507A JP 26550796 A JP26550796 A JP 26550796A JP H1089567 A JPH1089567 A JP H1089567A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地中に埋設する樹脂管用継手内へ土砂が侵入
して汚水の逆流、離脱防止の低下を招く。 【解決手段】 原形の内径が該樹脂管1の外径より僅か
に小さい内径の管接面51と、該管接面51から管軸方
向に延出して樹脂管用継手2の傾斜筒体21の端面22
の外径より僅かに小さい内径を具えた継手接面52より
なる断面逆L形の薄肉の泥除けシールリング5で樹脂管
と継手端部のそれぞれの外周面に亘る両側を共通して密
封する。シールリングの装着手順は、両接面を上向きに
裏返して継手側に管接面が位置する正L形となるように
樹脂管上へ遊嵌し、接続線まで移動して管接面の先端が
該端面に衝き当り、ここで逆L形に裏返す。管接面は弾
性変形により樹脂管の外周面に密着し、また継手接面も
弾性変形により樹脂管用継手の端部外周面23に密着す
るから、管外の土砂や水分が樹脂管用継手の内部へ侵入
することはできない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は近年、多用されるに
至った樹脂管の継手部の機能を保持する構造とその取り
付ける具体的な手順に係る。
【0002】
【従来の技術】樹脂管は比重が小さく軽量であるから、
取り扱い、運搬、管路の敷設工事に有利であり、かつ、
湿度の高い腐食性雰囲気内での耐性も従来の水道管の主
流を占める鋳鉄材よりも優れているから、近年は適用さ
れる範囲が拡大する傾向にある。材質的には従来から問
題視されている耐候性についても改善が加えられている
し、特に地中に埋設される場合には経時的な劣化の要因
も大幅に軽減されるから克服できるし、機械的な強度に
ついても、たとえば繊維強化ポリアミド樹脂のように従
来技術のダクタイル鋳鉄に迫る成分も開発され、地震や
重車両の通過などに伴う静的、動的な応力の負荷が直撃
しても可撓性が優れているから柔軟に吸収し、その意味
では免震、免振性の管路として災害対策に注目を集める
ケースが多くなっている。
【0003】樹脂管の接続に当っては接合用のネジやボ
ルト・ナットなどの部材を使用せず、また、接続施工に
際してスパナ、ドライバ、その他の工具を使用すること
なく、継手自身の構造によって単に一方の開口部から樹
脂管の端面を挿入し前進するだけで所定の位置に接続で
きるという方式が最も望ましく、抜群の作業性によって
管路を形成できれば、従来技術で現に使用中の多くの管
種や継手から樹脂管に切り替える可能性がさらに高まる
から、従来から樹脂管用継手に関する改善を目指した先
行技術が多数報告されている。
【0004】樹脂管用継手の改善の要点は管路内からの
漏洩を防止する完全な水封性と、敷設した後に樹脂管を
引き抜く方向に外力が掛かったときの離脱防止の機能で
ある。この2要件は管路を形成するうえで必須の基本条
件であり、この条件に懸念が残れば他の性状で如何に優
れた特徴が認められたとしても、容易に点検、補修も叶
わない地中埋設の管路としては不適格と断定せざるを得
ない。
【0005】実公昭51−648号公報や実公昭54−
2421号公報など、樹脂管を嵌挿する継手本体内の膨
出部に弾性リングや抜け止めのウエッジリングを嵌入す
る構成が従来技術に共通する構成とするのは、前記の条
件を満たす必要から生れた要件である。さらに図3は実
公平5−9582号公報および実公平6−26788号
公報に係る従来技術であって本発明の出願人自身の先願
に係り、従来技術が一般的に抱える課題としてポリエチ
レンパイプや塩化ビニールパイプなどは表面硬度が低い
から接続作業中に傷が入りやすく、一旦傷が入ると弾性
リングの水封作用にマイナスの働きをすること、逆に弾
性リングに傷が入った場合には、弾性リングの直径が小
さいために外殻との接触面積が小さいため漏水の危惧が
残っていること、また、樹脂管自体の変形による漏水の
可能性も否定できないことなどを挙げている。先願はこ
の課題を解決するために図3のように樹脂管用継手の傾
斜筒体101の段差部へ嵌入する弾性リング102の後
部に十分な空間を残して未反応の膨潤ゴム環103を挿
入し、さらに後部に抜け止め用のウエッジリング104
を介装した構成としている。この構成によって弾性リン
グが捩れたり、変形、または傷つき、さらに樹脂管自体
が変形して水封作用が失われ樹脂管用継手内へ管内から
通水が漏洩しても、膨潤ゴム環が吸水して直ちに膨張し
て外殻と樹脂管間の中空部分を塞ぐから、弾性リングに
替って十分な水封作用を発現することができると謳って
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来技術の例を
見るまでもなく、すべての管路は管同士の離脱を防止
し、また、管路内からの漏水を防止することを最大の課
題として捉え、種々の提案を発表しているが、これらの
従来技術に共通する未解決の要素として管路を地中に埋
設した場合の土砂などの侵入についての危惧、懸念が看
過されることが多い。管路が地中埋設でなく、地上の工
場設備などの配管であれば、特に問題となることもない
が、一旦、地中に埋設すれば、樹脂管も樹脂管用継手も
周囲を土砂に直接取り囲まれ、地下深度に伴う地下水や
土砂の重圧を受けざるを得ないという悪条件に直面す
る。すなわち、全ての従来技術が管内からの漏出を課題
として重視するのに対し、管外からの汚水などで泥化し
た土砂が土圧によって押し込まれ、樹脂管用継手内へ侵
入する可能性は決して低いとは考え難い。
【0007】一旦、管路外から土砂などの侵入を許す
と、たとえば、樹脂管用継手に内嵌したウエッジリング
と樹脂管の外周面間に土砂水が回り込み、樹脂管の外周
面に食い込んだウエッジリングに刻設したウエッジの刃
先を滑らせる潤滑作用が現われ、ウエッジリングの離脱
防止機能が大幅に低下する原因となる。また、土中の汚
水が過大な土圧に押されて弾性リングを弾性変形させて
管内に逆流する懸念も否定できないし、反対に弾性リン
グと樹脂管の外周面間に土砂の粒子が填り込んで水封機
能を損い、管内から管外へ流水が漏出する可能性も出て
くる。このように土砂などが樹脂管用継手内へ侵入する
と、如何に離脱と漏水の防止のために工夫を凝らした構
成で臨んだとしても、それらの機能を著しく毀損し、と
きには喪失する懸念がきわめて高いと言わざるを得な
い。
【0008】一方、粉塵などの環境下で運転、稼働する
機械、設備類などについては、特に軸回りなどの主要部
に異物が噛み込めば直ちに正常な運転に支障が生じ、軸
の擦過傷や発熱、焼き付きなどの重大なトラブルを誘発
することが必至であるから、往時よりダストシールを回
転軸とハウジング間に装着することが常識とされてい
る。たとえば図4に例示するのは機械の回転軸201と
ハウジング202との間へ粉塵などの異物が侵入するこ
とを防止する市販品のダストシール203の断面図であ
るが、図示のようにダストシールが嵌合するハウジング
内の取り付け用の水平面204と垂直面205は、精密
な機械加工による仕上げを必要とし、ダストシールの肉
厚も大きく、丈夫で大径の弾性環状体で形成されている
から手仕事の取り扱いも容易でなく特殊な工具を取り付
けに必要とする。このように加工仕上げした回転軸の外
周面端面から圧着するダストシールを嵌め入れ、ハウジ
ングの取り付け位置まで摺動して収容した後、さらにこ
こから離脱しないようにリング206を嵌入して係止す
る組立て工作は、結構、煩瑣で熟練を必要とする作業で
あり、屋外の敷設工事現場で大量の樹脂管を接続して管
路を繋いでいく作業には到底馴染まない精緻な器材であ
る。
【0009】本発明は以上の課題を解決するために、樹
脂管用継手と樹脂管との接続面の隙間から水分を含む土
砂が樹脂管用継手内へ侵入することを確実に防止して管
路の機能を常に維持する構造と、きわめて容易に現地作
業で施工できる取り付けの手順の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る樹脂管用継
手の土砂侵入防止構造は、樹脂管1の外周面11と、該
外周面11が嵌挿する傾斜筒体21との間へ水封用の弾
性リング3および抜け止めのウエッジリング4などを介
装した樹脂管用継手2に適用し、弾性変形前の内径が該
樹脂管1の外径Dpより僅かに小さい内径の管接面51
と、該管接面51から管軸方向に延出して樹脂管用継手
2の傾斜筒体21の端面22の外径Dsより僅かに小さ
い内径を具えた継手接面52とを一体的に成形して断面
逆L形の薄肉の環状弾性体からなる泥除けシールリング
5で樹脂管の外周面11と樹脂管用継手の端部外周面2
3に亘る両側を共通して密封したことを構造上の特徴と
する。
【0011】この構成において、泥除けシールリングの
断面は逆L形で肉薄であり、管接面51は弾性変形を起
こして樹脂管の外周面に密着し、また継手接面52も弾
性変形を起こして樹脂管用継手の端部外周面23に密着
するから、管外の土砂や水分が樹脂管用継手の内部へ侵
入することはできないことによって課題を解決する。
【0012】前記の基本構造において、泥除けシールリ
ング5の管接面51と継手接面52を上向けに裏返して
正L形としたとき、継手接面52の裏面53の弾性変形
前の内径が樹脂管1の外径Dpとほぼ同径で始まり、管
接面51側から継手接面の端部に向けて漸次拡径する傾
斜面を形成するように設定すれば、泥除けシールリング
を裏返して断面が正L形の状態で樹脂管の外周面に嵌入
したとき、先頭の管接面から後続の継手接面にかけて末
広がりに内径が拡大し、泥除けシールリングは樹脂管の
外周面上とほとんど接触せずに目的の樹脂管用継手の端
面22まで移動することができる。すなわち、泥除けシ
ールリングの取り付けのための移動が何の摩擦抵抗もな
くきわめてスムースに進めることができるから、課題解
決に一層の拍車をかけることを意味する。
【0013】本発明に係る泥除けシールリングの装着方
法も従来技術に比べるときわめて特徴的であり、この手
法を伴うことによって実施上の難易に決定的な差が現わ
れる。すなわち、弾性リング3とウエッジリング4を介
装した樹脂管用継手2内へ樹脂管1の外周面11を嵌挿
し、管接面51と継手接面52によって断面逆L形の弾
性環状体よりなる泥除けシールリング5の管接面51を
上向きに裏返して継手の端面22側に近く向い合い、継
手接面52が上向きに裏返って後続する断面正L形とな
るように樹脂管1の外周面11上へ遊嵌し、樹脂管1と
樹脂管用継手2の端面22との接続線まで泥除けシール
リング5を移動して該端面22に衝き当り、ここで泥除
けシールリング5を反転して管接面51を樹脂管の外周
面11に、また継手接面52を樹脂管用継手の端部外周
面23に共通して圧着する逆L形に裏返す手順を踏むこ
とが装着作業の手順である。泥除けシールリングが薄肉
の弾性環状体であるから簡単に裏返して逆L形から正L
形に反転すること、または正L形から反転して逆L形に
裏返すことができること、正L形の姿勢においては泥除
けシールリングの裏面53は樹脂管の外周面との間に隙
間があって密着せず後端に至るほど拡径して隙間が広が
るように、単に遊嵌しただけであるから、移動するのに
何の摩擦抵抗も起こらないという構造上の特徴が、工作
の実施を容易としたものであり、他の従来技術には認め
られない独創的な発想から出発して課題を解決した。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の手順を斜視
図と一部断面斜視図を使って接続の前後における変化を
(A)(B)で示している。図(A)は樹脂管と樹脂管
用継手の接続前の時点を示し、樹脂管1の外周面11の
上に泥除けシールリング5を裏返した正L形に嵌め込
み、管接面51と継手接面52とは上面に露呈し樹脂管
の外周面に隙間を保って図示しない裏面53によって遊
嵌している。樹脂管用継手2の傾斜筒体21内には弾性
リング3とウエッジリング4とが既に嵌合されて待機し
ており、樹脂管用継手側に対して管接面側が先頭に立っ
て向い合っている。
【0015】図(B)では樹脂管1が右進して樹脂管用
継手2内へ嵌挿し、樹脂管の先端面12が樹脂管用継手
の端部に設けた係止面24に衝き当って停止し、所定の
位置決めを行なう。樹脂管の外周面に遊嵌した泥除けシ
ールリング5も樹脂管と一緒に右進し、さらに必要があ
れば単独で継手側へ外周面11上を移動して樹脂管用継
手の端面22に到達して衝き当り、この位置で反転裏返
って逆L形に復帰する。この場合、既に述べた各寸法的
な要件に基づいて管接面52は弾性変形して樹脂管の外
周面上に圧着し、継手接面52は弾性変形して樹脂管用
継手の端部外周面23上に圧着し、両者に跨がって共通
して密封するから、土砂などが樹脂管用継手の端部と樹
脂管との境界の隙間から侵入することは完全に阻止され
る。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を示すが、泥除けシールリン
グの要件はあくまで薄肉の弾性環状体であり、表裏反転
自在であること、装着後樹脂管および樹脂管用継手の端
面のそれぞれの外周面に圧着して密封できること、装着
時には樹脂管の外周面に添って容易に移動できる余裕を
具えていることがポイントとなる。その条件に基づいて
次のような具体例を設定したが、これは単なる一例に過
ぎず、対象とする樹脂管や樹脂管用継手の形状、サイ
ズ、管内圧などの諸要素によって適宜変更して対応する
ことが望ましいことは言うまでもない。
【0017】図2(A)は弾性変形前の泥除けシールリ
ングの原形を示す断面図であり、図(B)は樹脂管1を
樹脂管用継手2に嵌挿し、接続部に泥除けシールリング
5を装着した継手部の完成状態を示し、符号のd1、d
2、Dp、Dj、Dはそれぞれ順に、泥除けシールリング
の管接面51の内径、同継手接面52の内径、樹脂管1
の外径、樹脂管用継手の端面22の外径、泥除けシール
リングの裏面53の外径を表わす。図の相互の寸法とし
て好ましい寸法の関係は、 d1=Dp(1−0.13)〜Dp(1−0.15)mm d2=Dj(1−0.08)〜Dj(1−0.09)mm D=d2+Dp(0.73〜0.75)mm Dj=Dp+(3.4〜6.0)mm の範囲に含まれると好い結果に恵まれる。
【0018】一方、図2(C)は泥除けシールリングを
樹脂管の外周面に嵌合するために反転裏返した場合の特
定の態様を示し、泥除けシールリングの移動に当って樹
脂管の外周面と接する裏面53が摺動摩擦を起こさない
ように傾斜面で形成した。たとえば、図のように管接面
直下では樹脂管の外径Dpとほぼ同径(実施上は±1ま
で)とするが、継手接面の端末へ進むにつれて拡径して
末広がりに樹脂管との隙間を拡大し端面では+3〜4m
mとする例を挙げている。謂わばラッパ状に広がる傾斜
面によって一切の抵抗を受けることなく目的の位置まで
進むことができると共に、反転裏返して樹脂管用継手の
外周面上に添着したときには、継手接面の傾斜面が元の
形状に回復しようとする付勢力が働いて、さらに圧着作
用が増進するように意図した構成である。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上述べた通り、樹脂管用継手
の離脱と漏水という二つの主要な課題の陰に隠れて看過
し勝ちな地中埋設に伴う土砂の侵入という命題に着目
し、簡単で経済的な防止構造とその装着方法とを提供し
たから、従来技術の盲点とも言うべき水質の汚濁、管路
からの漏水などを誘発する別の気付かれざる原因を断ち
切る効果は顕著なものがある。また、従来技術でも当
然、ダストシールの開発と提供が行なわれ、現に各種の
産業分野で適用されていることは言うまでもないが、本
発明のように手軽に製作でき、手軽に装着できるものは
認められず、地中に埋設する管路の敷設という特定の条
件に即応できる泥除けシールリングとしては、本発明に
勝る先行技術は見出し難い。
【0020】この泥除けシールリングの特殊な形態を活
かすのは特殊な装着方法であり、反転して裏返すことに
よって最も簡単に樹脂管用継手と樹脂管との密封作用が
完成するのであるから、その発想は独創的であり従来の
常識的な手法を覆し、経済的な利点と共に本発明の価値
を一層高揚する要因を形成している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の手順による状態変化を(A)
(B)で示す二つの斜視図(一部断面)である。
【図2】実施の形態を示す全体の縦断正面図(A)と泥
除けシールリングの原形の縦断正面図(B)、および反
転裏返し時の泥除けシールリングの原形の縦断正面図
(C)である。
【図3】従来技術の縦断正面図である。
【図4】ダストシールの従来技術の縦断正面図である。
【符号の説明】
1 樹脂管 2 樹脂管用継手 3 弾性リング 4 ウエッジリング 5 泥除けシールリング 11 外周面 21 傾斜筒体 22 端面 23 端部外周面 51 管接面 52 継手接面 53 裏面 Dp 樹脂管外径 Dj 樹脂管用継手端面外径 D 泥除けシールリング継手接面外径 d1 管接面内径 d2 継手接面内径

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂管1の外周面11と、該外周面11
    が嵌挿する傾斜筒体21との間へ水封用の弾性リング3
    および抜け止めのウエッジリング4などを介装した樹脂
    管用継手2において、弾性変形前の内径が該樹脂管1の
    外径Dpより僅かに小さい内径d1の管接面51と、該管
    接面51から管軸方向に延出して樹脂管用継手2の傾斜
    筒体21の端面22の外径Djより僅かに小さい内径d2
    を具えた継手接面52とを一体的に成形して断面逆L形
    の薄肉の環状弾性体からなる泥除けシールリング5で樹
    脂管の外周面11と樹脂管用継手の端部外周面23に亘
    る両側を共通して密封したことを特徴とする樹脂管用継
    手の土砂侵入防止構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において泥除けシールリング5
    の管接面51と継手接面52を上向けに裏返して正L形
    としたとき、継手接面52の裏面53の弾性変形前の内
    径が樹脂管1の外径Dpとほぼ同径で始まり、管接面5
    1側から継手接面の端部に向けて漸次拡径する傾斜面を
    形成することを特徴とする樹脂管用継手の土砂侵入防止
    構造。
  3. 【請求項3】 弾性リング3とウエッジリング4を介装
    した樹脂管用継手2内へ樹脂管1の外周面11を嵌挿
    し、管接面51と継手接面52によって断面逆L形の弾
    性環状体よりなる泥除けシールリング5の管接面51を
    上向きに裏返して継手の端面22側に近く、継手接面5
    2が上向きに裏返して後続した正L形となるように樹脂
    管1の外周面11上へ遊嵌し、樹脂管1と樹脂管用継手
    2の端面22との接続線まで泥除けシールリング5を移
    動して管接面51の先端が該端面22に衝き当り、ここ
    で泥除けシールリング5を反転して管接面51を樹脂管
    の外周面11に、また継手接面52を樹脂管用継手の端
    部外周面23に共通して圧着する逆L形に裏返したこと
    を特徴とする樹脂管用継手の土砂侵入防止構造の装着方
    法。
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