JPH1089387A - 通風型ディスクロータ - Google Patents

通風型ディスクロータ

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Publication number
JPH1089387A
JPH1089387A JP26924596A JP26924596A JPH1089387A JP H1089387 A JPH1089387 A JP H1089387A JP 26924596 A JP26924596 A JP 26924596A JP 26924596 A JP26924596 A JP 26924596A JP H1089387 A JPH1089387 A JP H1089387A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforcing plate
disk
ventilation
disks
discs
Prior art date
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Pending
Application number
JP26924596A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Otaka
秀樹 大高
Makoto Tanaka
田中  誠
Kohei Hasegawa
浩平 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Publication date
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Priority to JP26924596A priority Critical patent/JPH1089387A/ja
Publication of JPH1089387A publication Critical patent/JPH1089387A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通風型ディスクロータの各部を機能本位の材
料で構成することができる耐久性に優れた通風型ディス
クロータを安価に提供する。 【解決手段】 車軸取付用のフランジ2を基端に設けた
スリーブ3の先端部に第1のディスク4を固定する。第
1のディスク4の側方に所定の通風隙間を介して第2の
ディスク5を配設する。放射方向に沿う補強板6を両デ
ィスク4、5の間に挟設固定して前記通風隙間を確保す
る。補強板6におけるディスク4、5との当接面に突設
したピン10を両ディスク4、5に設けた通孔9に貫挿
してその先端を各通孔9内でかしめることにより、補強
板6を介して第1および第2のディスク4、5を結合固
定する。放射方向に沿うフィン11を少なくとも一方の
ディスクの内面に設けることにより、前記通風隙間を放
射方向に沿う通風路に隔成したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用ディスクブレ
ーキに用いられる通風型ディスクロータに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種のディスクロータは、パッドを圧
接させるディスクが所定の間隔を有する中空に形成さ
れ、放射方向に沿う多数のフィンをこのディスクの中空
部に設けて通風路を形成している。そして、このような
通風型のディスクロータは、ディスクロータの回転にと
もなう遠心力で空気が通風路を流れるために、放熱効果
が大きく冷却性能に優れ、パッドの寿命を長くすること
ができる。
【0003】しかし、従来ではフィンにより形成される
複雑な通風路を備えたディスクロータの中空部を鋳造に
より一体的に作っていたために、鋳造性を勘案してディ
スクロータの材料を考慮する必要性があり、寿命本位で
材料を選択することができない。また、通気抵抗の少な
い通風路を形成しようとしても、鋳造時に用いる中子の
複雑さなどから一定の限界があり、その実現はきわめて
難しい。さらに、鋳造による偏肉を避けることが困難で
回転アンバランスマスが多く、車両の振動防止に特に留
意する必要があった。
【0004】この点を解消するために、例えば実開昭6
0−21040号公報などに見られるように、フィン部
に線材などの放熱金属部材を介挿させた通風型ディスク
ロータが提案されている。
【0005】しかしながら、上記従来の通風型ディスク
ロータは、ディスクロータの回転、発熱または振動減衰
にともなう摩耗などにより、介挿した放熱金属部材がフ
ィン部から脱落する可能性があった。なお、フィンの脱
落を防止するためにディスクからフィンを削り出すよう
にした場合は、高価な材料の歩留まりが悪くなって製造
コストが上昇するという不具合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたものであって、通風型ディスクロータの各
部を機能本位の材料で構成することができる耐久性に優
れた通風型ディスクロータを安価に提供することを課題
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、車軸取付用のフランジを基端に設けたスリ
ーブと、該スリーブの先端部に固着した第1のディスク
と、該第1のディスクの側方に所定の通風隙間を介して
配設した第2のディスクと、両ディスクの間に挟設固定
されて前記通風隙間を確保する放射方向に沿う補強板を
備えている。そして、補強板におけるディスクとの当接
面に突設したピンを両ディスクに設けた通孔に貫挿して
その先端を各通孔内でかしめることにより、補強板を介
して第1および第2のディスクを結合固定するととも
に、放射方向に沿うフィンを少なくとも一方のディスク
の内面に設けて前記通風隙間を放射方向に沿う通風路に
隔成したことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る通風型ディ
スクロータの一実施形態を示す分解斜視図、図2は図1
に示した通風型ディスクロータを組立てた状態を示す斜
視図、図3は図2のA−A断面図である。
【0009】これらの図において、ディスクロータ1
は、車輪取付用のフランジ2を基端に一体成形したスリ
ーブ3と、スリーブ3の先端部に固着した第1および第
2のディスク4、5を備え、両ディスク4、5の間に複
数の補強板6を挟設して通風隙間7を形成している。
【0010】ここに、スリーブ3は図示しない車軸の中
心を軸心とする円筒体により構成されており、その一端
(基端)を外周方向に張出してフランジ2を形成したプ
レス成形品で構成している。前記第1および第2のディ
スク4、5は、同一の内径および外径を有するリング状
に形成されており、その内径をスリーブ3の外径と同一
に設定している。そして、第1のディスク4をスリーブ
3の先端に電子ビーム溶接あるいはレーザビーム溶接な
どにより溶着固定しており、この第1のディスク4に補
強板6を介して第2のディスク5を固定している。
【0011】また、第1および第2のディスク4、5の
対向面には放射方向に沿う凹溝8を互いに対向させて等
間隔に形成するとともに、各凹溝8の底壁に段付状の通
孔9を設けている。そして、前記補強板6を凹溝8に嵌
合させることにより、両ディスク4、5の間に所定寸法
の通風隙間7を形成している。なお、本実施形態におい
ては凹溝8を設けて補強板6の位置決め性を高くしてい
るが、必ずしも凹溝8を設ける必要性はない。
【0012】一方、補強板6における各ディスク4、5
との当接面にピン10を突設し、このピン10を前記通
孔9に貫挿してその先端をそれぞれ通孔9の段部にかし
めることにより、補強板6を介して第1および第2のデ
ィスク4、5を相互に結合固定している。また、両ディ
スク4、5の内面にそれぞれ放射方向に沿う複数のフィ
ン11を対向させて溶着することにより、これらのフィ
ン11をして前記通風隙間7を放射方向に沿う通風路に
隔成している。なお、通風路の内周端および外周端はそ
れぞれ解放されており、ディスク4、5の各外面はそれ
ぞれ図示しないパッドの摩擦面となる。
【0013】因に、スリーブ3は例えば炭素鋼などのよ
うに機械的特性および成形性に優れた金属材料で構成す
る一方、ディスク4、5はニッケル・クロム・モリブデ
ン鋼のように耐熱性ならびに耐摩耗性に優れた金属材料
により構成している。また、補強板6はアルミニウムも
しくはアルミニウム合金あるいはステンレス鋼などのよ
うに成形性および熱伝達性に富む金属材料で構成し、フ
ィン11はアルミニウムあるいはアルミニウム合金など
のように軽量で熱伝達性に優れた金属材料により構成し
ている。
【0014】すなわち、従来は鋳造によって一体的に造
っていた通風型ディスクロータ1の各部をそれぞれ目的
に応じた特性の材料で構成し、両ディスク4、5にそれ
ぞれフィン11を取り付けるとともに、補強板6を介し
て両ディスク4、5を結合一体化した後に一方のディス
ク4をスリーブ3の先端に固定して全体として通風型デ
ィスクロータ1を構成したものである。
【0015】このために、従来のように鋳造性にとらわ
れることなく耐熱性および耐摩耗性に優れた寿命本位の
材料でディスク4、5を構成することができる。また、
通風性を配慮して補強板6およびフィン11の形状、表
面形状、表面アラサ、取付位置および数などを任意に選
択することができるために、ディスク4、5の冷却性能
を高くしてその表面温度を低下させることが可能とな
る。
【0016】従って、高価な材料の使用量を低減して製
造コストを低下させつつ、ディスクロータ1の耐熱強度
を向上させて寿命を改善することができる。さらに、補
強板6に設けたピン10をかしめて第1および第2のデ
ィスク4、5を結合するようにしたものであるから、ピ
ン10とディスク4、5に設けた通孔9による位置決め
作用で両者を高精度に結合することができ、通風型ディ
スクロータの回転バランスを高くすることもできる。
【0017】上記実施形態においてはピン10によるか
しめのみでディスク4、5と補強板6を固定するように
しているが、図4に示した実施形態のように、ピン10
によるかしめと電子ビーム溶接またはレーザビーム溶接
などを併用してディスク4、5と補強板6を固定するこ
ともできる。なお、このようにかしめと溶接を併用して
ディスク4、5と補強板6を固定するようにした場合
は、ピン10をかしめてディスク4、5と補強板6を固
定した後に溶接を行なうことができるために、格別な治
具を用いることなく補強板6を高精度に溶着することが
できる。
【0018】また、上記実施形態においては両ディスク
4、5の内面における対向位置にそれぞれフィン11を
取り付ける場合について説明しているが、要するに補強
板6によって両ディスク4、5の間に確保した通風隙間
7を放射方向に沿う複数の通風路に隔成して通風効率を
高くしつつ放熱面積を拡大するようにしたものであれば
フィン11の形状および数は任意であり、少なくとも一
部のフィンに補強板の機能を保有させて補強板兼用のフ
ィンとすることもできる。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、別部品として用意したスリーブ、第1および第
2のディスク、補強板およびフィンを組立てて通風型デ
ィスクロータを構成したものであるから、耐熱性および
耐摩耗性に優れた寿命本位の材料でディスクを構成する
ことができるとともに、通風性を配慮して補強板および
フィンの形状、表面形状、表面アラサ、取付位置および
数などを任意に選択することができるために、ディスク
の冷却性能を高くしてその表面温度を低下させることが
可能となる。従って、高価な材料の使用量を低減して製
造コストを低下させつつ、ディスクロータの耐熱強度を
向上させて寿命を改善することができる。
【0020】また、補強板に設けたピンをかしめて第1
および第2のディスクを結合するようにしたものである
から、ピンによる位置決め作用で両者を高精度に結合す
ることができ、通風型ディスクロータの回転バランスを
高くすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る通風型ディスクロータの一実施形
態を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示した通風型ディスクロータを組立てた
状態を示す斜視図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】本発明に係る通風型ディスクロータの他の実施
形態を示す図3に相当する断面図である。
【符号の説明】
1 ディスクロータ 2 フランジ 3 スリーブ 4 第1のディスク 5 第2のディスク 6 補強板 7 通風隙間 8 凹溝 9 通孔 10 ピン 11 フィン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車軸取付用のフランジを基端に設けたス
    リーブと、該スリーブの先端部に固着した第1のディス
    クと、該第1のディスクの側方に所定の通風隙間を介し
    て配設した第2のディスクと、両ディスクの間に挟設固
    定されて前記通風隙間を確保する放射方向に沿う補強板
    を備え、補強板におけるディスクとの当接面に突設した
    ピンを両ディスクに設けた通孔に貫挿してその先端を各
    通孔内でかしめることにより、補強板を介して第1およ
    び第2のディスクを結合固定するとともに、放射方向に
    沿うフィンを少なくとも一方のディスクの内面に設けて
    前記通風隙間を放射方向に沿う通風路に隔成したことを
    特徴とする通風型ディスクロータ。
JP26924596A 1996-09-19 1996-09-19 通風型ディスクロータ Pending JPH1089387A (ja)

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JP26924596A JPH1089387A (ja) 1996-09-19 1996-09-19 通風型ディスクロータ

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JP26924596A Pending JPH1089387A (ja) 1996-09-19 1996-09-19 通風型ディスクロータ

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JP (1) JPH1089387A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100422542B1 (ko) * 2001-07-12 2004-03-11 현대자동차주식회사 자동차의 디스크 로터 구조
CN105545979A (zh) * 2014-10-24 2016-05-04 福特全球技术公司 机动车辆的离合器机构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100422542B1 (ko) * 2001-07-12 2004-03-11 현대자동차주식회사 자동차의 디스크 로터 구조
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