JPH108879A - 泥水シールド方法 - Google Patents

泥水シールド方法

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Publication number
JPH108879A
JPH108879A JP8181693A JP18169396A JPH108879A JP H108879 A JPH108879 A JP H108879A JP 8181693 A JP8181693 A JP 8181693A JP 18169396 A JP18169396 A JP 18169396A JP H108879 A JPH108879 A JP H108879A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shield
chamber
mud
muddy water
viscosity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8181693A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Ogushi
昇 大串
Hiroshi Sakamoto
博 酒本
Kenji Abe
健二 安部
Hajime Iwamoto
肇 岩本
Keiji Tanaka
敬二 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kumagai Gumi Co Ltd filed Critical Kumagai Gumi Co Ltd
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Publication of JPH108879A publication Critical patent/JPH108879A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スリット開閉装置をカッタに装着し、これを
閉じることなく、また加圧泥水を用いることなく、シー
ルドの推進停止中の切羽を安定に保つこと。 【解決手段】 シールド(10)内の隔壁(12)の前
方のチャンバー(14)に泥水を供給しながらシールド
を推進し、切羽(20)を掘削する泥水シールド方法で
ある。シールド(10)の推進を停止するとき、チャン
バー(14)内の泥水に増粘剤を供給して攪拌し、チャ
ンバー(14)内の泥水の粘度を高くし、これによって
切羽(20)を安定に保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド内の隔壁
の前方のチャンバーに泥水を供給しながらシールドを推
進し、切羽を掘削する泥水シールド方法に関する。
【0002】
【従来の技術】泥水シールド方法では、シールドに設け
た隔壁の前方のチャンバーに加圧された泥水を供給して
切羽に働く水圧及び土圧と平衡させながらシールドを推
進し、切羽を掘削する。掘削された土砂は泥水に取り出
し、排泥水管を経てシールド外部へ排出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】シールド推進中の切羽
の平衡は前述のように加圧された泥水で行うが、シール
ドの推進を比較的長期間、たとえば3日以上の期間停止
するとき、加圧された泥水を用いるのは、長期間停止期
間中のポンプの運転状態や、異常事態の発生の有無等を
監視することが必要となることから、得策ではない。そ
こで、シールドの先端に設けるカッタにスリット開閉装
置を取り付け、これを閉じた状態に保って切羽の水圧や
土圧を受け止めさせ、切羽を安定に保つようにしてい
る。
【0004】ところが、スリット開閉装置は、チャンバ
ーにかなり大きな突起物の状態で存在することとなるた
め、土砂の流れの障害となるばかりでなく、前記突起物
の周りに付着して固結化した粘性土などが脱落して排泥
水管を詰らせる原因となっている。
【0005】本発明は、スリット開閉装置をカッタに装
着し、これを閉じることなく、また加圧泥水を用いるこ
となく、シールドの長期間の推進停止中の切羽を安定に
保つことができる、泥水シールド方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、シールド内の
隔壁の前方のチャンバーに泥水を供給しながら前記シー
ルドを推進し、切羽を掘削する泥水シールド方法であ
る。前記シールドの推進を長期間停止するとき、前記チ
ャンバー内の泥水に増粘剤を供給して攪拌し、前記チャ
ンバー内の泥水の粘度を高くし、これによって前記切羽
を安定に保つ。
【0007】
【作用および効果】シールドの推進を長期間停止すべき
とき、チャンバー内の泥水にカルボキシルメチルセルロ
ーズ(CMC)のような増粘剤を供給して攪拌し、泥水
に均等に分布させる。その結果、チャンバー内の泥水の
粘度が高くなり、切羽を安定に保つ。
【0008】シールドの推進を、たとえば3日以上の長
期間停止すべきとき、チャンバー内の泥水に増粘剤を供
給して攪拌するだけで切羽を安定に保つことができ、切
羽の崩落を防止できる。したがって、カッタにスリット
開閉装置を装着する必要がなく、また加圧泥水を供給す
る場合の煩雑さもない。
【0009】
【発明の実施の形態】泥水シールド方法は、シールド内
の隔壁の前方のチャンバーに泥水を供給しながら前記シ
ールドを推進し、切羽を掘削する。前記シールドの推進
を長期間停止すべきとき、エチレングリコールで溶解し
たCMCのような有機増粘剤を、チャンバー内の泥水に
対して0.1 〜0.5 重量パーセントとなるようにチャンバ
ーに直接噴射して供給し、攪拌する。その結果、前記チ
ャンバー内の泥水の粘度が5000〜12000cP と高くなる。
この高い粘度によって前記切羽を安定に保ち、切羽の崩
落を防ぐ。シールドの推進を再開するとき、送泥水管に
よって通常の粘度の泥水をチャンバーに供給する一方
で、チャンバー内の高粘度の泥水を排泥水管でシールド
の外部へ取り出す。外部へ取り出した高粘度の泥水は、
粘度を低くして通常の泥水とし、再利用する。
【0010】
【実施例】泥水シールド方法は、図1に示すように、シ
ールド10内の隔壁12の前方のチャンバー14に送泥
水管16によって泥水を供給しながらシールド10を複
数のジャッキ18で推進する。シールド10の推進中、
切羽20をカッタ22で掘削し、掘削した土砂を泥水と
共に排泥水管24によってシールド10の外部へ排出す
る。
【0011】シールド10の推進を、たとえば3日以上
の長期にわたって停止すべきとき、カッタ22による掘
削を止め、ジャッキ18によるシールド10の推進を止
める。チャンバー14内に残存する土砂が実質的になく
なったとき、排泥水管18による泥水の排出を中断す
る。その後、チャンバー14内の泥水にCMC他の有機
増粘剤を供給し、攪拌する。増粘剤は、シールド10内
に独自に設けた、チャンバー14に開口する配管26を
経てポンプ28からチャンバー14内へ直接噴射する。
この噴射によって増粘剤がチャンバー14内の泥水と攪
拌、混合されるように、配管26の複数の開口をチャン
バー14に均等に分配しておく。
【0012】配管26を送泥水管16の出口に接続し、
送泥水管16から供給される泥水と共に増粘剤をチャン
バー14に直接供給し、泥水の流れによって増粘剤を攪
拌することもできる。本発明が意図する5000〜12000cP
の粘度の泥水の速度は非常に遅いため、シールド内の隔
壁12から離れた箇所で増粘剤を送泥水管16に供給
し、高粘度となった泥水をチャンバー14に導く方法と
比べて、増粘剤をチャンバー14に直接供給する態様で
は作業の迅速性を確保できる。
【0013】増粘剤は、前記CMCの他メチルセルロー
ズなどのセルローズ系、ポリビニルアルコールなどのポ
リビニル系、ポリエチレンオキシドなどのポリエーテル
系高分子を使用できる。後述する実験例では、増粘剤と
してテルセルローズTE−V(山陽国策パルブ社の商品
名)のCMCを使用したところ、泥水の粘度は8800cPと
なり、良好な結果が得られた。泥水の粘度が5000〜1200
0cP となるように増粘剤の供給量を定める。
【0014】増粘剤によって切羽を安定に保った後、シ
ールド10の推進を再開するには、送泥水管16から通
常の粘度の泥水を供給する一方で、チャンバー14内の
高粘度の泥水を排泥水管24によってシールド10の外
部へ排出し、チャンバー14内に通常の粘度の泥水を満
たす。外部へ排出された高粘度の泥水は、粘度が低くな
るように調整して通常の粘度の基本配合の泥水とし、再
利用する。
【0015】次に実験例を述べる。図2に示す寸法の透
明な実験容器30を複数準備し、各実験容器30に仕切
り板32を配置し、仕切り板32の一方側の室34にシ
ールドの発進立坑から採取した土砂を入れた。他方側の
室36には基本配合の泥水を入れたものと、高粘度の泥
水を入れたものとを用意した。仕切り板32をゆっくり
引上げ、3日後と7日後とに境界状態を調べた。その結
果、高粘度の泥水38を入れたもの(図3のa)では、
3日後および7日後共に、土砂40には何等実質的な変
化が生じていなかった。これに対し、基本配合の泥水4
2を入れたものは3日後(図3のb)に土砂44が崩壊
し、7日後(図3のc)に土砂44の崩壊が進んでい
た。図3から、高粘度の泥水38が土砂40の崩壊を防
止する機能を有することが分る。
【0016】前記実験例は次の泥水を使用した。基本配
合泥水は、清水1m3 当たり粘土350kg 、CMC1kgを
含み、比重1.2、粘度100cP である。これに対し、高粘
度泥水は、テルセルローズ4gをエチレングリコール40cc
に溶解して基本配合泥水の2000ccに添加したもので、比
重1.2 、粘度8800cPである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る泥水シールド方法を実施するシー
ルドの断面図である。
【図2】実験容器を示す正面図である。
【図3】実験結果を示す模式図で、(a)は高粘度の泥
水を使用したもの、(b)は基本配合の泥水を使用した
3日後のもの、(c)は基本配合の泥水を使用した7日
後のものである。
【符号の説明】
10 シールド 12 隔壁 14 チャンバー 16 送泥水管 18 ジャッキ 20 切羽 22 カッタ 24 排泥水管 26 増粘剤の配管 28 ポンプ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】増粘剤は、前記CMCの他メチルセルロー
ズなどのセルローズ系、ポリビニルアルコールなどのポ
リビニル系、ポリエチレンオキシドなどのポリエーテル
系高分子を使用できる。後述する実験例では、増粘剤と
してテルセローズTE−HP(販売元 株式会社テルナ
イト)のCMCを使用したところ、泥水の粘度は880
0cPとなり、良好な結果が得られた。泥水の粘度が5
000〜12000cPとなるように増粘剤の供給量を
定める。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩本 肇 大阪府大阪市都島区片町2丁目10番5号 株式会社熊谷組大阪支店内 (72)発明者 田中 敬二 大阪府大阪市都島区片町2丁目10番5号 株式会社熊谷組大阪支店内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド内の隔壁の前方のチャンバーに
    泥水を供給しながら前記シールドを推進し、切羽を掘削
    する泥水シールド方法であって、 前記シールドの推進を長期間停止するとき、前記チャン
    バー内の泥水に増粘剤を供給して攪拌し、前記チャンバ
    ー内の泥水の粘度を高くし、これによって前記切羽を安
    定に保つことを含む、泥水シールド方法。
JP8181693A 1996-06-24 1996-06-24 泥水シールド方法 Withdrawn JPH108879A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8181693A JPH108879A (ja) 1996-06-24 1996-06-24 泥水シールド方法

Applications Claiming Priority (1)

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JP8181693A JPH108879A (ja) 1996-06-24 1996-06-24 泥水シールド方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH108879A true JPH108879A (ja) 1998-01-13

Family

ID=16105224

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JP8181693A Withdrawn JPH108879A (ja) 1996-06-24 1996-06-24 泥水シールド方法

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JP (1) JPH108879A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103967499A (zh) * 2014-04-21 2014-08-06 河海大学 一种盾构机带压开舱开挖面的支护方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103967499A (zh) * 2014-04-21 2014-08-06 河海大学 一种盾构机带压开舱开挖面的支护方法

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Effective date: 20030902