JPH1088687A - 断熱壁パネル - Google Patents

断熱壁パネル

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Publication number
JPH1088687A
JPH1088687A JP8263542A JP26354296A JPH1088687A JP H1088687 A JPH1088687 A JP H1088687A JP 8263542 A JP8263542 A JP 8263542A JP 26354296 A JP26354296 A JP 26354296A JP H1088687 A JPH1088687 A JP H1088687A
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JP
Japan
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heat insulating
wall panel
insulating wall
stud
girder
Prior art date
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JP8263542A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Nomura
敏弘 野村
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】材料等の品質管理をそれ程厳格にしなくても、
十分な平面性を有するものとすることができるだけでな
く、その平面性を長期間維持することのできる断熱壁パ
ネルを提供すること。 【構成】建物の壁を構成する土台、桁及び管柱間に収納
されて完成後の壁の断熱を図る断熱壁パネルであって、
土台、桁及び各管柱の外側面に当接されてこれらの間の
開口を塞ぐことになる面材11と、この面材11の内側
面に固着されて土台及び桁の上下内側に配置されること
になる上下の枠材12と、これらの上下枠材12間にウ
レタン樹脂の層などの断熱材をはさんんで固定される間
柱13と、この間柱13の面材11とは反対側面に所定
間隔をおいて各枠材12と平行に一体化した複数の補強
桟14と、これらの補強桟14、面材11及び上下の枠
材12間に形成される空間内に充填した断熱材15とに
より構成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の壁を構成す
る土台、梁、桁及び管柱間に収納されて完成後の壁の断
熱を行うパネルに関し、特に断熱材として発泡性の合成
樹脂を採用した断熱材パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の断熱を行うためには、その壁の断
熱をまず行わなくてはならないのであるが、この壁の断
熱は、古くは土壁とすることにより、また近年では発泡
性の合成樹脂や石綿等の断熱材を壁の中に入れることに
よりなされてきている。特に、発泡性の合成樹脂を断熱
材とすることは、その成形が自在で計量化でき、場合に
よっては防音効果を発揮することができるという利点が
あって、近年ではこの発泡性合成樹脂を断熱材として使
用することが多くなっている。
【0003】出願人も、例えば実開平3−5806号公
報にて、断熱材として発泡性の合成樹脂を採用した断熱
壁パネルを既に提案してきているが、この断熱パネルに
よれば、これを管柱や桁の間に収納することにより、壁
として完成されたときにその断熱材によって壁の断熱が
なされ、かつ面材の周縁が管柱等によって構成される空
間を外側から完全に覆うことができて、密閉性をもよく
することができるものである。そして、この実開平3−
5806号公報等において提案している断熱壁パネル
は、これを工場にて一括生産することができるだけでな
く、施工現場においても、これを管柱等によって形成さ
れている空間内に単に収納して固定するだけでよいもの
であるから、生産性・施工性にも優れたものとなってい
るものである。
【0004】以上のように優れた断熱壁パネルではあっ
ても、もしこれが経時的に変形するとその外側になる面
材上に壁材や表装材の一体化が困難となるから、発泡性
合成樹脂による断熱材の形成については注意しなければ
ならない。すなわち、面材の外表面側には、例えば図5
に示すように、外壁を構成する外装材を取付けなければ
ならないから、もしこの種の断熱壁パネルの表面(面
材)に反りや湾曲等の凹凸があると、直線的かつ平面的
に形成されている壁タイル等の外装材を当該断熱壁パネ
ルの表面に施工することが困難となり、仮に施工できた
としても、外壁表面に凹凸が生じて外観の良くない外壁
となってしまったり、将来はがれ落ちる危険もある。そ
のために、合成樹脂による断熱材の形成は、材料の品質
管理を徹底したり、プレス加工時間を長くしたりして行
われなければならないものであり、コスト高ともなって
いたのである。
【0005】すなわち、従来より一般的に採用されてき
ている断熱壁パネルは、例えば図6の(イ)に示したよ
うに、面材の内側面に管柱を挟んでウレタン断熱材を一
体化したものであるが、ウレタン断熱材の成形後の収
縮、あるいは面材の吸湿等による膨張によって、図6の
(ロ)、(ハ)に示したように、面材に10mm前後の
反りが生じることがあったのである。一枚の断熱壁パネ
ルにこのような反りがあれば、図5に示したように、そ
の外側面に外装材を施工した場合に、壁の表面に反りと
同じ凹凸が形成されてしまうことになるのは当然であ
り、この種の壁パネルは横方向に多数配置されるもので
あるから、完成後の壁は非常に見苦しいものとなる可能
性があるのである。
【0006】そこで、本発明者等は、従来の断熱壁パネ
ルの長所をそのまま生かしながら、反りや湾曲等の凹凸
がない断熱壁パネルを形成するにはどうしたらよいかに
ついて種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の経緯
に基づいてなされたもので、その解決しようとする課題
は、この種の断熱壁パネルを構成する面材に反りや湾曲
等の凹凸が生じないようにすることである。
【0008】そして、本発明の目的とするところは、材
料の品質管理をそれ程厳格にしなくても、十分な平面性
を有するものとすることができるだけでなく、その平面
性を長期間維持することのできる断熱壁パネルを提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上に課題を解決するた
めに、まず請求項1に係る発明の採った手段は、以下の
実施形態の説明中において使用する符号を付して示す
と、「建物の壁30を構成する土台31、梁、桁32及
び管柱33間に収納されて壁30の断熱を図る断熱壁パ
ネルであって、前記土台31、梁、桁32及び各管柱3
3の外側面に当接されてこれらの間の開口を塞ぐことに
なる面材11と、この面材11の内側面に固着されて土
台31及び梁、桁32の上下内側に配置されることにな
る上下の枠材12・12と、これらの上下枠材12・1
2間に固定される間柱13であって、その木口13a・
13aと上下枠材12・12の間が分離された間柱13
と、この間柱13の前記面材当接面とは反対側面に所定
間隔をおいて前記各枠材12と平行に一体化した複数の
補強桟14と、その上を覆う保護紙16と、これらの補
強桟14、保護紙16、面材11、上下の枠材12・1
2及び間柱13間に形成される空間内に充填した断熱材
15とにより構成したことを特徴とする断熱壁パネル1
0」である。
【0010】すなわち、この請求項1に係る断熱壁パネ
ル10は、その面材11の内側(部屋側)に一体化した
上下の枠材12間に、発泡性合成樹脂からなる断熱材1
5を一体的に形成したものであるが、この断熱材15内
に一体化した間柱13に、複数の補強桟14を一体的に
設けておいて、これらの補強桟14が面材11の反対側
の面(部屋側となる側の面)に位置するようにしたので
ある。
【0011】以上のように構成した断熱壁パネル10で
は、内部に一体化されている断熱材15が、外側となる
面材11と、部屋側となる複数の補強桟14によって、
その両面を包み込まれた状態となっており、仮にこの補
強桟14に発泡性合成樹脂の注入ムラ等を原因とする応
力が残存していたとしても、これによって当該断熱壁パ
ネル10が反ったり湾曲したりすることはない。
【0012】逆に、この断熱壁パネル10を、壁30を
構成する土台31等によって形成される空間R内に収納
したまま、これに外装材34等を施工しないで暫くおい
ておいたとすると、外気に直接曝される面材11の外面
がある程度吸湿をすることにより、これによって面材1
1が湾曲しようとする。しかしながら、この面材11の
湾曲しようとする力は、断熱材15と一体化した複数の
補強桟14によって阻止される。従って、この断熱壁パ
ネル10は、これを壁30の空間Rに収納して暫く放置
しておいても反ったり湾曲したりすることはなく、例え
ば翌日に外装材34の施工を行う場合に何等の支障も生
じることはないのである。このことは、この断熱壁パネ
ル10を工場にて製造して、倉庫内に例えば1箇月位保
管におく場合も同様に言えることである。又、上下の枠
材12から水分が入ってきて間柱をとおして補強桟14
を湿らすことがあり、その上に貼ってある保護紙のた
め、なかなか乾きにくいことがある。この場合、補強桟
14の伸びが固定されてパネルの反りが発生することが
あるが、間柱13の木口と上下の枠材12の間にウレタ
ン樹脂等の断熱材が介在する構造をとっているため水分
が補強桟14に達せず反りは発生しない。
【0013】この断熱壁パネル10は、図5に示すよう
に、壁30を構成する土台31、桁32及び管柱33に
よって形成される空間R内に固定されるものであるが、
その作業は、当該断熱壁パネル10が反りや湾曲を生じ
にくいものとなっていることから、容易に行えるもので
あることは言うまでもない。すなわち、この断熱壁パネ
ル10は、その枠材12間にある断熱材15を空間R内
に外側から単に嵌め込んで、土台31等の表面に当接す
ることになる面材11の周縁を釘等によって土台31等
に固定するだけでよいものとなっている。この場合、面
材11及びこれを含む断熱壁パネル10自体は反りを有
していないから、何等の反り調整も行われなくてよいの
である。
【0014】課題を解決するため次にとった手段は請求
項2に係る発明である。すなわち「建物の壁30を構成
する土台31、梁桁32及び管柱33間に収納されて壁
30の断熱を図る断熱壁パネルであって、前記土台3
1、梁桁32及び各管柱33の外側面に当接されてこれ
らの間の開口を塞ぐことになる面材11と、この面材1
1の内側面に固着されて土台31及び梁桁32の上下内
側に配置されることになる上下の枠材12・12と、こ
れらの上下枠材12・12間に固定される間柱13であ
って、その合欠部を有する木口13b・13bが上下枠
材12・12に突き合わされた間柱13と、この間柱の
前記面材当接面とは反対側面に所定間隔をおいて前記各
枠材12と平行に一体化した複数の補強桟14と、その
上を覆う保護紙16と、これらの補強桟14、保護紙1
6、面材11、上下の枠材12・12及び間柱13間に
形成される空間内に充填した断熱材15とにより構成し
たことを特徴とする断熱壁パネル10」である。
【0015】この請求項2に係る断熱壁パネル10は請
求項1の発明と同様に補強桟14と面材11により反り
防止の構造をとり上下の枠材12からの水分を間柱13
を通して補強桟14につたえにくいようになっている。
すなわち間柱13の木口を合欠部形状に加工し、合欠部
の凸部木口を上下の枠材12に当接し合欠部と保護紙と
の間の空間にウレタン樹脂等の断熱材を充填して水分の
通路を狭め補強桟の膨張収縮をおさえている。
【0016】なお、以上のような断熱壁パネル10の湾
曲または反り防止は、補強桟14に代えて、面材11と
同様な材料からなる一枚物の板材を面材11とは反対側
面全体に一体化することにより行うことも考えられる
が、そのようにすれば断熱壁パネル10全体の重量が大
きくならざるを得ない。ところが、本発明の断熱壁パネ
ル10では、複数の補強桟14を採用することにより、
必要最小限の材料によって湾曲または反り防止を行いな
がら、断熱壁パネル10全体の重量軽減を図っているの
である。
【0017】さらに、以下の実施形態による断熱壁パネ
ル10では、発泡性合成樹脂からなる断熱材15の露出
表面全体をポリエチレンをコートしたクラフト紙からな
る保護紙16によって覆うようにしているため、断熱材
15自体の反りと吸湿が防止されている。すなわち、保
護紙16が断熱材15の表面全体に一体化されているこ
とにより、この保護紙16自体が断熱材15の反りを阻
止しているのであり、例えば結露等による水分の侵入を
阻止して防湿性を高めているのである。このため、断熱
材15の断熱性能の低下も防止されているのである。
【0018】このような断熱壁パネル10を製造するに
は以下のような方法で行なえばよい。すなわち、断熱壁
パネル10の断熱材15を除いたパネル本体10aを形
成しておき、このパネル本体10a内に断熱材15を形
成するための成形枠20として、面板21の両側に支持
桟22を一体化した支持枠20aと、支持桟22の内側
に収納される規格桟23を有した規格枠20bとにより
構成し、支持枠20a内の面板21上に保護紙16を配
置してから規格枠20bを収納した後、パネル本体10
aをその各枠材12・12が規格桟23内に入るように
しながら成形枠20に対して組付けて、これらの成形枠
20及びその中のパネル本体10aの両面をプレスによ
り押圧加熱しながら、成形枠20に形成した注入口24
から発泡性合成樹脂材料を注入して断熱材15をパネル
本体10aに対して一体化することによって製造する。
【0019】この断熱壁パネル10の製造方法によれ
ば、規格の種々異なる断熱壁パネル10を、その成形枠
20の内の規格枠20bを変更するのみで製造すること
ができるのである。また、断熱壁パネル10が保護紙1
6を有するものである場合に、この保護紙16の断熱材
15に対する一体化を自動的に行うことができて、上述
した作用・機能を有する断熱壁パネル10を確実かつ容
易に製造することができるのである。しかも、この製造
方法によれば、成形枠20を構成している支持枠20a
そのものを共通して使用することができるだけでなく、
規格枠20bを交換するか、または規格枠20bを構成
している規格桟23の支持桟22に対する位置を変更で
きるようにすることによって、断熱壁パネル10が規格
(大きさ)が異なるものであっても、成形枠20そのも
のはその殆どを再利用して断熱壁パネル10の製造を行
うことができて、断熱壁パネル10全体のコスト低減を
図ることができるのである。
【0020】さらに、この製造方法によれば、断熱材1
5の表面に対する保護紙16の一体化を、断熱材15の
所定形状のものへの形成と同時に行えるのであり、その
製造工程を簡略化することができるのである。このこと
によっても、従来別個に保護紙16の一体化を行ってい
た場合に比較すれば、断熱壁パネル10そのものを低コ
ストで製造することができるのである。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、上述した各発明を、図面に
示した実施形態の断熱壁パネル10について説明する。
【0022】まず、図1には、本発明に係る断熱壁パネ
ル10を、その断熱材15側、つまり部屋側からみた斜
視図が示してあり、この図1に示した面材11の向う側
の面が外側面となるものである。そして、この断熱壁パ
ネル10は、土台31、梁桁32及び各管柱33の外側
面に当接されてこれらの間の開口を塞ぐことになる面材
11と、この面材11の内側面に固着されて土台31及
び梁桁32の上下内側に配置されることになる上下の枠
材12,12と、これらの上下枠材12,12間に固定
される間柱13と、この間柱13の面材11とは反対側
面に所定間隔をおいて各枠材12と平行に一体化した複
数の補強桟14と、これらの補強桟14、面材11及び
上下の枠材12・12間に形成される空間内に充填した
断熱材15とにより構成したものである。
【0023】この断熱壁パネル10においては、面材1
1の周縁が図1に示したように、各枠材12及び断熱材
15の周囲から突出したものとしてあり、これにより、
この断熱壁パネル10の施工をし易くしているものであ
る。すなわち、この断熱壁パネル10は、図5に示した
ように、壁30を構成するための土台31、梁桁32及
び管柱33によって形成される空間R内に収納されたと
き、その面材11の周縁部内面が土台31や梁桁32の
外側面に当接するものであり、これにより、空間Rある
いは土台31等に対する位置決めを簡単に行えるように
したものである。
【0024】この断熱壁パネル10を構成している面材
11は、図5に示したように、土台31や梁桁32等に
よって形成される空間Rの開口部を外側から覆うことの
できる大きさ・面積を有しているものであり、断熱壁パ
ネル10全体の規格された大きさを決定するものであ
る。また、この面材11は、土台31等の外面に固定さ
れたり、また空間Rの開口部の補強を行うスジカイとし
ての役目をも図すものであるから、合板や繊維合板(例
えばOSB)あるいは板材等の材料からなる平面的なも
のであることは言うまでもない。
【0025】この面材11の内側面には、図2(イ)に
も示したように、上下の枠材12が一体化してあるが、
これらの枠材12は後述する断熱材15の上下方向の大
きさを規定するとともに、空間R内に収納したときの断
熱壁パネル10の土台31や梁桁32等に対する固定を
行う場合に採用されるものでもある。そのために、本実
施形態の枠材12は木材によって形成したものであり、
これらの間への間柱13は枠材12との間に空間を設け
て、そこへウレタン樹脂等の断熱材を充填し、補強桟1
4への水の侵入を防いでいる。図2(ハ)に示した断熱
壁パネル10の間柱13はその木口13bを合欠部形状
にし、その合欠部と保護紙によって生じる空間にウレタ
ン樹脂等の断熱材を充填し、枠材12と間柱13との当
接する面積を1/2以下に減ずることにより枠材からの
補強桟への水分の通路を狭めて反り防止を図っている。
【0026】間柱13は、実施形態の断熱壁パネル10
では、その中央に一本だけ通るようにしたものである
が、断熱壁パネル10全体の補強や断熱材15の一体化
を確定するためのものであるとともに、複数の補強桟1
4を支持するものである。
【0027】そして、以上のような間柱13の、面材1
1とは反対側になる面に、複数の補強桟14が所定間隔
をおいて一体化してあるのであるが、各補強桟14は、
上述した面材11と同じ材料、たとえばOSB(Ori
ented StrandBoard)により形成す
る。従って、この補強桟14は、面材11と同じ厚さを
有したものであるが、その大きさや配置されるべき間隔
が問題となるが、発明者等の実験では最も効果的な大き
さは、次の通りであることが判明している。
【0028】まず、断熱壁パネル10全体の大きさが、
縦が約2830mmで横が1000mm、そして断熱材
としてのウレタン発泡体の厚さが45mmのものである
場合(管柱33間に収納される断熱壁パネル10として
最も一般的なものの場合)に、各補強桟14は、幅を7
5mm前後、長さを700mm前後のものとしている。
また、各補強桟14間の間隔は、250mm以下である
ことがよく、断熱材厚45mmのままで、「エネルギー
の使用の合理化に関する法律」に基づく熱抵抗値2.2
以上を維持するためには、高さが2830mmの断熱壁
パネル10の場合には、各補強桟14の幅の全合計が6
00mm程度になるような間隔・数とするのが好ましい
ものである。
【0029】すなわち、高さが2830mm前後の断熱
壁パネル10を構成するために、各補強桟14として
は、次のようにすることが最良である。 補強桟14の材質 OSB、ラワン合板又は針葉樹合板 寸法 長さ(繊維方向)700mm±300mm 幅75mm±40mm 間柱13に固定すべき数量 8本±4本 各補強桟14間の間隔 300mm以下
【0030】さて、以上のような各部材をそれぞれ面材
11に対して固着することにより、図2(イ)(ハ)に
示したようなパネルのフレーム本体10aが形成される
ことになるのであるが、このフレーム本体10aに発泡
性合成樹脂からなる断熱材15を一体化しなければなら
ず、必要に応じて断熱材15の表面を保護紙16により
覆わなければならない。この断熱材15の成形や保護紙
16の一体化は、図3及び図4に示した成形枠20によ
って行われる。
【0031】すなわち、成形枠20は、図3にも示した
ように、面板21の左右両縁上面に互いに並行な支持桟
22を一体化した支持枠20aと、この支持枠20aの
支持桟22の内側に収納される規格桟23を有した規格
枠20bとからなっているものである。支持枠20a
は、形状の変化しない言わば固定的なものであり、図4
に示したように、プレス機上に載置されるものである。
これに対して、規格枠20bを構成している各規格桟2
3は、これと支持桟22との間の寸法・位置を決定づけ
る位置決め脚23aを変更するか、あるいは寸法の異な
った位置決め脚23aを有したものに変換するかは別と
して、断熱壁パネル10における断熱材15の大きさ
(特に幅)の規格変更にて応じて変化または変更される
ものである。
【0032】いずれにしても、支持枠20a内の面板2
1上に各規格枠20bを配置することにより、完成後の
断熱壁パネル10における断熱材15の大きさが決定さ
れるのであるが、断熱壁パネル10が断熱材15の表面
に保護紙16を一体化するものである場合には、図3に
示したように、各規格枠20bを支持枠20aに組付け
る前に、支持枠20aの面板21上に保護紙16を広げ
ておくのである。
【0033】この保護紙16は、実質的にはクラフト紙
であり、具体的にはその断熱材15側となる面に、断熱
材15となるべき発泡性合成樹脂(実施形態では硬質ウ
レタンフォーム)との親和性の低い合成樹脂(実施形態
ではポリエチレン)のコーティングを施して、断熱材1
5とは反対側になる面に製品名や当該断熱壁パネル10
の規格等を印刷したものである。本実施形態のクラフト
紙の坪量は、75〜85g/m2 程度のものであり、コ
ーティングされるポリエチレン厚さは、12〜15μm
程度のものである。この保護紙16が断熱材15の表面
に一体化してあると、断熱材15の水分等による変化を
防止することができるため、その断熱性能の低下を防止
することができるものである。
【0034】以上のような保護紙16を支持枠20aの
面板21上に敷いてから、図3に示したように、形成す
べき断熱壁パネル10に合った規格枠20bを支持枠2
0a上に組付けて、これらの規格枠20b間にパネル本
体10aを組付ける。これにより、図4に示したよう
に、各規格枠20bと、支持枠20a側の面板21及び
パネル本体10a側の各枠材12と面材11とによっ
て、断熱材15の外形が構成されることになるから、こ
の中に発泡性合成樹脂を注入してこれを所定の発泡率に
て発泡させるのである。勿論、発泡性合成樹脂は外部か
ら注入しなければならないから、成形枠20の支持桟2
2及び規格桟23には、図4に示したように注入口24
が形成してあるのである。
【0035】なお、この発泡性合成樹脂を注入して発泡
させる際は、プレス機によって、パネル本体10a及び
成形枠20の上下両面を押圧しておいて、必要に応じて
加熱(30℃〜50℃)を行うものである。これによ
り、発泡性合成樹脂の発泡が完了して断熱材15となる
までの間、パネル本体10aと成形枠20とによって形
成されている空間の大きさは変更されることがなく、均
等に発泡した断熱材15が得られる。
【0036】断熱材15が完成されると、これを構成し
ている発泡性合成樹脂がパネル本体10aの各構成部材
の表面側に一体化されるとともに、この断熱材15の表
面に保護紙16が一体化されることになる。これによ
り、図1に示した本発明の断熱壁パネル10が完成され
るのである。
【0037】以上のように形成した本発明断熱壁パネル
10を、3箇月の間、通常の倉庫内に放置してみたとこ
ろ、図6の(ロ)又は(ハ)に示した反り量は、請求項
1の断熱壁パネルで最大で1.0mmであり請求項2の
断熱壁パネルで最大2.0mmであった。また、この断
熱壁パネル10を、外部に積雪がある施工現場の空間R
内に収納したまま1箇月放置しておいたところ、請求項
1及び2の断熱壁パネルとも反りの増加は全くなかっ
た。
【0038】
【発明の効果】以上、詳述した通り、まず請求項1に係
る発明においては、断熱壁パネル10の寸法変化は家屋
の壁面施工上まったく問題ない程度であり、長期にわた
り安定しているので、施工工数の削減ときれいな仕上が
りが確保できる。
【0039】また、請求項2に係る断熱壁パネル10に
おいても請求項1の断熱壁パネル10と同様、寸法安定
性に優れ後工程の外装材や内装材の工事を安心して効率
よく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断熱壁パネルを断熱材側からみた斜視
図である。
【図2】同断熱壁パネルのパネル本体を示す斜視図及び
断面図である。
【図3】本発明の断熱壁パネルを製造する方法を示す分
解斜視図である。
【図4】成形枠にパネルのフレーム本体を組付けプレス
機に載置したときの拡大縦断面図である。
【図5】本発明に係る断熱壁パネルを使用して構成した
壁の縦断面図である。
【図6】従来の断熱壁パネルを示すもので、(イ)はそ
の全体斜視図、(ロ)(ハ)は平面図である。
【符号の説明】
10 断熱壁パネル 10a パネルのフレーム本体 11 面材 12 枠材 13 間柱 13a 間柱の木口 13b 間柱の木口(合欠部形状) 14 補強桟 15 断熱材 16 保護紙 20 成形枠 20a 支持枠 20b 規格枠 21 面板 22 支持桟 23 規格桟 24 注入口 30 壁 31 土台 32 桁 33 管柱 34 外装材 R 空間
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の壁を構成する土台、梁、桁及び管柱
    間に収納されて壁の断熱を図る断熱壁パネルであって、 前記土台、梁、桁及び各管柱の外側面に当接されてこれ
    らの間の開口を塞ぐことになる面材と、この面材の内側
    面に固着されて前記土台及び梁、桁の上下内側に配置さ
    れることになる上下の枠材と、これらの上下枠材間に固
    定される間柱であって、その木口と上下枠材の間が分離
    された間柱と、この間柱の前記面材当接面とは反対側面
    に所定間隔をおいて前記各枠材と平行に一体化した複数
    の補強桟と、その上を覆う保護紙とこれらの補強桟、保
    護紙、前記面材、上下の枠材及び間柱間に形成される空
    間内に充填した断熱材とにより構成したことを特徴とす
    る断熱壁パネル。
  2. 【請求項2】建物の壁を構成する土台、梁、桁及び管柱
    間に収納されて壁の断熱を図る断熱壁パネルであって、 前記土台、梁、桁及び各管柱の外側面に当接されてこれ
    らの間の開口を塞ぐことになる面材と、この面材の内側
    面に固着されて前記土台及び梁、桁の上下内側に配置さ
    れることになる上下の枠材と、これらの上下枠材間に固
    定される間柱であって、その合欠部を有する木口が上下
    枠材に突き合わされた間柱と、この間柱の前記面材当接
    面とは反対側の面に所定間隔をおいて前記各枠材と平行
    に一体化した複数の補強桟と、その上を覆う保護紙と、
    これらの補強桟、保護紙、前記面材、上下の枠材及び間
    柱間に形成される空間内に充填した断熱材とにより構成
    したことを特徴とする断熱壁パネル。
JP8263542A 1996-09-11 1996-09-11 断熱壁パネル Pending JPH1088687A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102162282A (zh) * 2011-03-17 2011-08-24 徐振飞 一种自保温节能加气混凝土砌块墙体及其制作方法

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