JPH1088681A - シール材の位置決め固定装置 - Google Patents

シール材の位置決め固定装置

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Publication number
JPH1088681A
JPH1088681A JP26776096A JP26776096A JPH1088681A JP H1088681 A JPH1088681 A JP H1088681A JP 26776096 A JP26776096 A JP 26776096A JP 26776096 A JP26776096 A JP 26776096A JP H1088681 A JPH1088681 A JP H1088681A
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JP
Japan
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positioning
gap
sealing material
piece
holding
Prior art date
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Application number
JP26776096A
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English (en)
Inventor
Keiji Kobayashi
啓司 小林
Shuichi Oigawa
修一 大井川
Natsuki Kubo
夏樹 久保
Yasuhiro Ishikawa
泰弘 石川
Toshihiko Kobayashi
敏彦 小林
Kanji Matsuda
寛司 松田
Yutaka Hatanaka
豊 畑中
Yuji Hatanaka
裕司 畑中
Yoshinori Uno
可規 宇野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON ITON KOGYO KK
RONBITSUKU JAPAN KK
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
NIPPON ITON KOGYO KK
RONBITSUKU JAPAN KK
Nihon Cement Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール材を、壁パネル間の隙間の定位置に挿
入し、この位置で確実に固定できるようにする。 【解決手段】 挿入位置決め治具13を用いて、シール
材5を隙間4内の定位置に挿入する。次いで剥離紙9を
撤去し、貼着治具14を用いてシール部材6の一側壁を
壁パネル2に貼着する。次いで、挿入位置決め治具13
を取外すとともに、剥離紙10を撤去する。次いで、貼
着治具14を用いてシール部材6の他側壁を壁パネル3
に貼着する。最後に、隙間4内に一次シール材11を充
填する。挿入位置決め治具13を用いているので、シー
ル材5を隙間4内の定位置に確実に挿入固定できるとと
もに、貼着治具14を用ることにより、シール材5の隙
間4内へのより確実な固定が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の壁面パネル
間や開口枠と壁パネルとの間等に形成される隙間にシー
ル材を挿入してシールする際に、前記シール材の隙間内
への位置決め固定を行なう装置に係り、特に押出し成形
版間の隙間に適用するのに好適なシール材の位置決め固
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、押出し成形版等のコンクリート
版を用いて建物の壁面を構成する場合、隣位する壁面パ
ネル間には隙間が形成されることになり、この隙間に
は、底部を有する隙間と底部がなく両側面だけの隙間と
があるが、いずれの隙間の場合にも、壁面の内側と連通
しているため、隙間内を完全にシールする必要がある。
【0003】そこで従来は、前記隙間内にコーキング材
等のシーリング材を充填し、このシーリング材によって
隙間内をシールする方法が採られている。
【0004】前記従来のシール方法の場合、底部を有す
る隙間であって、しかも壁面の内側との連通部の開口面
積が小さい場合には、シーリング材を安定して充填でき
るため、シーリング材が損傷しない限り充分な止水効果
が得られるが、万一シーリング材が損傷した場合には、
防水性が完全に損なわれるという問題がある。また、底
部を有しない隙間や、底部があっても壁面の内側との連
通部の開口面積が大きい場合には、シーリング材を安定
して充填できず、シーリング材のみでは充分な止水効果
が得られないおそれがある。そこで最近では、シーリン
グ材の充填に先立ち、隙間内をシール材でシールし、万
一シーリング材が損傷しても、充分な止水効果が得られ
るようにする方法が採られるようになってきている。
【0005】ところで、従来のシール材は、隙間の底部
に押付けて隙間内をシールする構造であるため、底部を
有しない隙間の場合には、シール材によるシール作業が
容易でなく、作業に多大な時間を要するとともに、充分
な止水効果が期待できないという問題がある。
【0006】そこで、本発明者等は先に、特願平7−2
05409号において、底部を有しない隙間であって
も、容易かつ確実にシールすることができる部材間のシ
ール方法およびその装置を提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等が提案した
先の部材間のシール方法およびその装置は、底部を有し
ない隙間であっても、完全にシールすることができる等
の利点を有しているが、隙間を形成している部材が押出
し成形版のように中空版である場合には、中空部が隙間
の両内面に開口として出現することになるため、シール
材を押出し成形版の肉厚部分に正確に貼着固定する必要
がある。そしてそのためには、シール材の隙間内への挿
入位置決めを正確に行ない、この位置決め状態でシール
材を隙間の両内面に貼着固定することが必要になるが、
従来はこれを満足する装置が全くなかった。
【0008】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、シール材の隙間内への挿入位置決めを容易かつ正確
に行なって、隙間内をシール材によって確実にシールす
ることができるシール材の位置決め固定装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】本発明の他の目的は、保持部によるシール
材の保持が容易で、しかも保持位置を安定させることが
できるシール材の位置決め固定装置を提供するにある。
【0010】本発明の他の目的は、シール材を保持部に
より安定して保持することができ、外力が加わっても保
持状態が解除されるおそれがないシール材の位置決め固
定装置を提供するにある。
【0011】本発明の他の目的は、保持部によるシール
材の保持が容易で、しかもシール材を隙間内に挿入した
後に、その位置を隙間の長手方向にずらせる必要がある
場合でも、確実に位置調節を行なうことができるシール
材の位置決め固定装置を提供するにある。
【0012】本発明の他の目的は、保持部によるシール
材の保持が容易で、しかもシール材を隙間の所定位置に
挿入した後は、容易に保持を解除することができるシー
ル材の位置決め固定装置を提供するにある。
【0013】本発明の他の目的は、貼着部に粘着層を設
けておく必要がないシール材の位置決め固定装置を提供
するにある。
【0014】本発明の他の目的は、挿入位置決め治具の
取扱いが容易で、しかもシール材の挿入位置決めを正確
に行なうことができるシール材の位置決め固定装置を提
供するにある。
【0015】本発明の他の目的は、シール材の隙間内へ
の挿入位置決めをより安定させることができるシール材
の位置決め固定装置を提供するにある。
【0016】本発明の他の目的は、隙間の幅員が設定値
よりも狭い場合であっても、無理なくシール材を隙間内
に挿入することができるシール材の位置決め固定装置を
提供するにある。
【0017】本発明の他の目的は、シール材の隙間内へ
の挿入をより容易なものとすることができるシール材の
位置決め固定装置を提供するにある。
【0018】本発明の他の目的は、挿入位置決め治具で
シール材の挿入位置決めを行なっている状態で、シール
材を隙間内に確実に固定することができるシール材の位
置決め固定装置を提供するにある。
【0019】本発明の他の目的は、貼着治具によりシー
ル部材の側壁の最適位置を隙間の内面に押圧し、安定し
た貼着固定力を容易に得ることができるシール材の位置
決め固定装置を提供するにある。
【0020】本発明のさらに他の目的は、作業員が把手
部を把持して、保持部,位置決め部および押圧部を隙間
の長手方向に移動させるだけで、シール材の隙間内への
挿入位置決め固定を行なうことができるシール材の位置
決め固定装置を提供するにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、少なくとも両側壁外面に粘着層を有して溝形
状をなすシール部材と、シール部材内に配置されてシー
ル部材の底面に固定される角棒状のバックアップ材とを
有するシール材を、建築部材間に形成された隙間内に所
定位置まで挿入し、前記シール部材の各側壁を隙間の内
面にそれぞれ貼着する際に用いるシール材の位置決め固
定装置であって、前記シール材を保持する保持部と、少
なくともいずれか一方の建築部材の外面に当接して保持
部の隙間内への挿入量を規制する位置決め部とを有する
挿入位置決め治具を設けるようにしたことを特徴とす
る。そして、この挿入位置決め治具を用いて、シール材
を隙間内に挿入することにより、挿入位置決めを容易か
つ正確に行ない、隙間内をシール材によって確実にシー
ルすることが可能となる。
【0022】本発明はまた、保持部を、シール部材の側
壁とバックアップ材との間に挿入される挿入片と、バッ
クアップ材の外面に当接して挿入片の挿入量を規制する
保持位置決め片とから構成するようにしたことを特徴と
する。ところで、シール材を隙間内に挿入した場合、シ
ール部材の側壁は隙間の内面によって内側に押圧される
ことになるため、挿入片だけでもシール材を充分に保持
することが可能となり、しかも保持が容易である。ま
た、保持位置決め片により保持位置が規制されるので、
保持位置を安定させることが可能となる。
【0023】本発明はまた、挿入片を、保持位置決め片
の両側にそれぞれ設け、バックアップ材を両側から挾持
するようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、
シール材を隙間に挿入する前の状態であっても、安定し
て保持することが可能となり、外力が加わっても保持状
態が解除されるおそれがない。
【0024】本発明はまた、保持部を、バックアップ材
の外面に当接する保持位置決め片と、この保持位置決め
片から突出し保持位置決め片をバックアップ材に当接さ
せた際にバックアップ材に刺し込まれてバックアップ材
を保持位置決め片に固定する固定ピンとから構成するよ
うにしたことを特徴とする。そしてこれにより、シール
材を隙間内に挿入した後に、その位置を隙間の長手方向
にずらせる必要がある場合でも、確実に位置調節を行な
うことが可能となる。
【0025】本発明はまた、保持部を、バックアップ材
の外面に当接する保持位置決め片と、この保持位置決め
片の少なくともいずれか一方の端部に設けられシール部
材の外端部に粘着固定される貼着部とから構成するよう
にしたことを特徴とする。そしてこれにより、保持部に
よるシール材の保持が容易で、しかもシール材を隙間の
所定位置に挿入した後は、容易に保持を解除することが
可能となる。
【0026】本発明はまた、貼着部を、シール部材が有
する粘着性を利用してシール部材に粘着固定するように
したことを特徴とする。そしてこれにより、貼着部に粘
着層を設けておく必要がなくなる。
【0027】本発明はまた、位置決め部を、隙間の幅方
向一側面にそって保持部から突出する把手片と、この把
手片の途中から直角状に突出し一方の建築部材の外面に
当接する挿入位置決め片とから構成するようにしたこと
を特徴とする。そして、把手片を把持することにより、
挿入位置決め治具の取扱いが容易となり、また把手片を
把持して挿入位置決め片を一方の建築部材の外面に当接
させることにより、シール材の挿入位置決めを正確に行
なうことが可能となる。
【0028】本発明はまた、把手片に、挿入位置決め片
とは逆の方向に突出して他方の建築部材の外面に当接す
る第2の挿入位置決め片を設け、少なくとも第2の挿入
位置決め片を、挿入位置決め治具の長手方向に断続的に
設けるようにしたことを特徴とする。そして、両挿入位
置決め片によって隙間の両側で位置決めを行なうことに
より、挿入位置決めをより安定させることが可能とな
り、また、少なくとも第2の挿入位置決め片は、断続的
に設けられているので、シール部材の側壁を隙間の内面
に押圧して固定を確実なものとする作業等の際に、第2
の挿入位置決め片が邪魔になることが少ない。
【0029】本発明はまた、位置決め部を、隙間の幅方
向一側面にそって保持部から突出する把手片と、隙間の
幅方向他側面にそって保持部から突出し先端屈曲部が一
方の建築部材の外面に当接する挿入位置決め片とから構
成するようにしたことを特徴とする。そしてこれによ
り、保持部の幅方向両側を位置決め部により押圧するこ
とが可能となり、隙間の幅員が設定値よりも狭い場合で
あっても、無理なくシール材を隙間内に挿入することが
可能となる。
【0030】本発明はまた、位置決め部を、隙間の幅方
向両側面にそって保持部からそれぞれ突出し突出先端部
が相互に連結された把手片と、把手片から各建築部材側
にそれぞれ突出し各建築部材の外面にそれぞれ当接する
挿入位置決め片とから構成し、各側の挿入位置決め片
を、挿入位置決め治具の長手方向にそれぞれ断続的に設
けるようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、
シール材の隙間内への挿入を、より容易なものとするこ
とが可能となる。
【0031】本発明はまた、挿入位置決め治具を用いて
シール材を隙間内に挿入した状態において、先端がシー
ル部材の側壁とバックアップ材との間に挿入されてシー
ル部材の側壁を隙間の内面に押圧する貼着治具を設ける
ようにしたことを特徴とする。ところで、シール材は、
挿入位置決め治具を用いることにより、隙間内の設定位
置に正確に挿入固定される。しかしこれだけでは、シー
ル材の隙間内への固定が必ずしも充分であるとはいえな
い場合があり、この場合には、シール部材の側壁を隙間
の内面に押圧した方がより安全であるため、本発明に係
る貼着治具を、挿入位置決め治具でシール材の位置決め
をした状態で用いる。
【0032】本発明はまた、貼着治具に、挿入位置決め
治具または建築部材のうちの少なくともいすれか一方に
接触してシール部材の側壁とバックアップ材との間への
先端部の挿入量を規制するストッパ部を設けるようにし
たことを特徴とする。そしてこれにより、貼着治具を用
いてシール部材の側壁を隙間の内面に押圧する際に、シ
ール部材の最適位置を押圧して、安定した貼着固定力を
容易に得ることが可能となる。
【0033】本発明はさらに、少なくとも両側壁外面に
粘着層を有して溝形状をなすシール部材と、シール部材
内に配置されてシール部材の底面に固定される角棒状の
バックアップ材とを有するシール材を、建築部材間に形
成された隙間内に所定位置まで挿入し、前記シール部材
の各側壁を隙間の内面にそれぞれ貼着するシール材の位
置決め固定装置であって、前記バックアップ材を両側か
ら挾持してシール材を保持する保持部と、前記両建築部
材の外面に当接して保持部の隙間内への挿入量を規制す
る位置決め部と、シール部材の各側壁とバックアップ材
との間に挿入され自己の有するばね力により前記各側壁
を隙間の内面に押圧する押圧部と、隙間の長手方向に移
動させる際に作業員が把持する把手部とをそれぞれ設け
るようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、作
業員が把手部を把持して、保持部,位置決め部および押
圧部を隙間の長手方向に移動させるだけで、シール材の
隙間内への挿入位置決め固定を行なうことが可能とな
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。図1および図2は、本発明の第1の実施の形態
に係るシール材の位置決め固定装置を示すもので、この
位置決め固定装置1は、例えば押出し成形版等のコンク
リート製の一対の壁パネル2,3間に形成される底部な
しの隙間4内にシール材5を位置決め固定し、各壁パネ
ル2,3に中空部2a,3aがある場合でも、隙間4を
完全にシールすることができるようになっている。
【0035】前記シール材5は、図3に示すように、所
定長さの溝形状をなすシール部材6と、このシール部材
6内に配置固定された角棒状のバックアップ材7とを備
えている。
【0036】前記シール部材6は、図3に示すように、
粘着性を有する非加硫ブチルゴム製の外側材6aと、粘
着性がないかほとんど有しない非加硫ブチルゴム系の内
側材6bとから二重構造をなしており、前記外側材6a
により、シール部材6の外表面および外端面に粘着層が
形成されるようになっている。そして、このシール部材
6の底部外面は、例えば剥離紙で形成される保護体8に
より被覆されているとともに、シール部材6の両側壁外
面は、剥離紙9,10によりそれぞれ被覆されており、
前記両剥離紙9,10は、シール材5を隙間4内に挿入
した後、順次撤去されるようになっている。
【0037】また、前記バックアップ材7は、図3に示
すように、シール部材6内に挿入固定した際に外端面が
シール部材6の開口両端縁から外方に稍突出する程度の
大きさの角棒状をなしており、このバックアップ材7
は、例えば合成樹脂材にシリコン等を添加して発泡させ
た合成樹脂発泡体で形成されている。そしてこれによ
り、充分な可撓性および弾力性が得られるようになって
いるとともに、添加したシリコン等により、後述する一
次シール材11との接着を防止する機能が得られるよう
になっている。このバックアップ材7は、図3に示すよ
うに、その内端面がシール部材6の底部内面に接着層1
2を介し固定されるようになっている。
【0038】一方、前記位置決め固定装置1は、図1お
よび図2に示すように、シール材5とほぼ同一長さ寸法
を有する挿入位置決め治具13と、シール材5よりもか
なり短い長さ寸法を有し必要に応じ用いられる貼着治具
14とを備えており、挿入位置決め治具13は、前記シ
ール材5を保持する保持部15と位置決め部16とを備
えている。
【0039】前記保持部15は、図1および図2に示す
ように、シール部材6の各側壁とバックアップ材7との
間に挿入されてバックアップ材7を両側から挾持する一
対の挿入片17と、これら両挿入片17の外端部間を連
結する保持位置決め片18とから門形に形成されてお
り、保持位置決め片18をバックアップ材7の外端面に
当接させることにより、保持部15によるシール材5の
保持位置が一義的に決定されるようになっている。
【0040】また、前記位置決め部16は、図1および
図2に示すように、隙間4の幅方向一側面にそって保持
部15から隙間4の外部まで突出する把手片19と、こ
の把手片19の途中から壁パネル3(または2)側に直
角状に突出する挿入位置決め片20とから構成されてお
り、この挿入位置決め片20を壁パネル3(または2)
の外面に当接させることにより、シール材5の隙間4内
への挿入位置が一義的に決定されるようになっている。
【0041】一方、前記貼着治具14は、図1および図
2に示すように、先端がシール部材6の側壁とバックア
ップ材7との間に挿入される押圧片21と、この押圧片
21から一直線状に突出する把手片22と、これら両片
21,22の連結部から壁パネル2(または3)側に直
角状に突出するストッパ片23とから構成されており、
この貼着治具14は、前記挿入位置決め治具13を用い
てシール材5を隙間4内に挿入した状態において、押圧
片21の先端をシール部材6の側壁とバックアップ材7
との間に挿入するとともに、この状態で隙間4の長手方
向に移動させることにより、シール部材6の側壁を隙間
4の内面に押圧してシール材5を隙間4内に強固に貼着
固定できるようになっている。
【0042】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。隙間4のシールに際しては、図2に示す挿入位置決
め治具13の両挿入片17を、図3に示すシール材5の
シール部材6両側壁とバックアップ材7との間に挿入
し、両挿入片17でバックアップ材7を挾持するととも
に、保持位置決め片18をバックアップ材7の外端面に
当接させて保持位置の位置決めを行なう。ところで、バ
ックアップ材7とシール部材6とは、接着層12を介し
て連結固定されているので、両挿入片17によるバック
アップ材7の挾持により、挿入位置決め治具13にシー
ル材5が装着固定されたことになる。
【0043】次いで、図1(a)に示すように、挿入位
置決め治具13を用いてシール材5を隙間4内に挿入
し、挿入位置決め片20を一方の壁パネル2,3(図に
おいては壁パネル3)の外面に当接させる。これによ
り、シール材5の隙間4内への挿入位置が一義的に決定
される。
【0044】次いで、挿入位置決め治具13によりシー
ル材5の隙間4内への挿入位置決めを行なっている状態
で、壁パネル2側の剥離紙9を撤去する。この際、剥離
紙9の撤去を容易にするため、シール材5を隙間4内に
挿入する前に、剥離紙9の長手方向一端側を所定長さ剥
がして外端側に引出しおき、シール材5を隙間4内に挿
入後、この引出しておいた端部を把持して剥離紙9を撤
去するようにすることが好ましい。
【0045】剥離紙9を撤去すると、シール部材6の粘
着層が露出することになるため、シール部材6の側壁が
隙間4の壁パネル2側の内面に貼着されることになる
が、この状態では、必ずしも充分な固定力が得られたと
はいえない場合もある。そこで、図1(b)に示すよう
に、シール部材6の壁パネル2側の側壁とバックアップ
材7(具体的には挿入片17)との間に、貼着治具14
の押圧片21の先端を、ストッパ片23が壁パネル2の
外面に当接位置まで挿入するとともに、この状態で貼着
治具14を隙間4の長手方向に移動させる。これによ
り、シール部材6の側壁が隙間4の壁パネル2側の内面
に押圧され、より確実な固定力が得られる。この際、押
圧片21はストッパ片23により挿入量が規制されるの
で、貼着固定が必要な箇所を確実に隙間4の内面に押圧
することができるとともに、押圧片21を挿入し過ぎ
て、シール材5を隙間4の内側に押し込んでしまうとい
った不具合もない。
【0046】このようにして、シール部材6の一側壁を
壁パネル2に貼着固定したならば、挿入位置決め治具1
3を撤去するとともに、壁パネル3側の剥離紙10を撤
去する。そして、図1(c)に示すように、シール部材
6の側壁とバックアップ材7との間に押圧片21の先端
を挿入して、シール部材6の側壁を隙間4の壁パネル3
側の内面に押圧する。なお、剥離紙10の撤去の際も、
前記剥離紙9の場合と同様、長手方向一端側を予め剥が
して外面側に引出しておくことが好ましい。
【0047】次いで、図1(d)に示すように、隙間4
の外端部にコーキング材等の一次シール材11を配設
し、シール作業を完了させる。この際、バックアップ材
7は、添加したシリコン等により一次シール材11との
接着を防止する機能を有しているので、一次シール材1
1は、両壁パネル2,3にのみ接着する(シール材5に
は接着しない),いわゆる二面接着状態が確保され、両
壁パネル2,3が地震等により相互に異なる方向に移動
した場合であっても、一次シール材11の破壊を防止す
ることすができる。また、シール部材6の外側材6aの
素材である非加硫ブチルゴムは、そのカルボキシル基が
セメント中のCaO成分と反応してイオン結合するの
で、コンクリート製の壁パネル2,3に化学的に強固に
接着一体化され、単なる接着よりも大きなしかも永続的
な止水効果が得られる。
【0048】しかして、挿入位置決め治具13を用いて
シール材5の隙間4内への挿入位置決めを行ない、この
状態で貼着治具14を用いてシール部材6を各壁パネル
2,3に強固に貼着固定するようにしているので、仮え
中空部2a,3aを有する壁パネル2,3であっても、
その肉厚部にシール材5を確実かつ容易に貼着固定し、
充分な止水効果を得ることができる。
【0049】なお、前記第1の実施の形態においては、
保持部15および位置決め部16の挿入位置決め片20
が、挿入位置決め治具13の全長に亘って連続して設け
られている場合について説明したが、長手方向に断続的
に複数設けるようにしてもよい。これは、把手片19に
ついても同様である。また、貼着治具14のストッパ片
23に代えて、例えば保持位置決め片18の外面に当接
するストッパ片を設け、このストッパ片で位置決めを行
なうようにしてもよい。
【0050】図4(a),(b)は、本発明の第2の実
施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における
位置決め部16に代え、位置決め部26を用いるように
したものである。
【0051】すなわち、この位置決め部26は、図4
(a),(b)に示すように、隙間4の幅方向一側面に
そって保持部15から隙間4の外部まで突出する把手片
29と、この把手片29の途中から壁パネル3(または
2)側に直角状に突出する挿入位置決め片30と、把手
片29の途中から挿入位置決め片30とは逆の方向に直
角状に突出する第2の挿入位置決め片31とから構成さ
れており、第2の挿入位置決め片31は、挿入位置決め
片30を壁パネル3の外面に当接させた際に壁パネル2
の外面に当接し、シール材5の隙間4内への挿入位置決
めを、より安定なものとすることができるようになって
いる。
【0052】この第2の挿入位置決め片31は、剥離紙
9の撤去や貼着治具14の取扱いの際に支障とならない
よう、挿入位置決め治具13の長手方向に断続的に設け
られている。ここで断続的とは、第2の挿入位置決め治
具13が断続的に複数設けられている場合はもとより、
単一の第2の挿入位置決め治具13の隙間4に対応する
部分に、任意数の開口が設けられている場合も含まれ
る。なお、その他の点については、前記第1の実施の形
態と同一構成となっており、作用も同一である。
【0053】しかして、挿入位置決め片30に加え第2
の挿入位置決め片31も設けるようにしているので、挿
入位置決め治具13によるシール材5の隙間4内への挿
入位置決めを、より安定させることができる。
【0054】図5(a),(b)は、本発明の第3の実
施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における
位置決め部16に代え、位置決め部36を用いるように
したものである。
【0055】すなわち、この位置決め部36は、図5
(a),(b)に示すように、隙間4の一側面にそって
保持部15から隙間4の外部まで突出する把手片39
と、隙間4の他側面にそって保持部15から把手片39
に平行に突出する挿入位置決め片40とから構成されて
おり、挿入位置決め片40の突出先端には、把手片39
とは逆の方向に直角状に屈曲する先端屈曲部40aが設
けられている。そして、この先端屈曲部40aは、壁パ
ネル3(または2)の外面に当接して、シール材5の隙
間4内への挿入位置決めを行なうようになっている。な
お、その他の点については、前記第1の実施の形態と同
一構成となっており、作用も同一である。
【0056】しかして、シール材5を隙間4内に挿入す
る際に、把手片39と挿入位置決め片40の両方を押圧
してシール材5を押し込むことができるので、隙間4の
幅員が設定値よりも狭い場合であっても、無理なくシー
ル材5を隙間4内に挿入することができる。
【0057】図6(a),(b)は、本発明の第4の実
施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における
位置決め部16に代え、位置決め部46を用いるように
したものである。
【0058】すなわち、この位置決め部46は、図6
(a),(b)に示すように、隙間4の幅方向両側面に
そって保持部15から隙間4の外方に突出し突出先端部
が相互に連結された断面門形の把手片49と、把手片4
9から各壁パネル2,3側にそれぞれ突出する挿入位置
決め片50とから構成されており、各挿入位置決め片5
0は、図6(b)に示すように、例えば挿入位置決め治
具13の長手方向両端部にのみ設けられ、剥離紙9,1
0の撤去や貼着治具14の取扱い時に支障とならないよ
う考慮されている。そして、これら各挿入位置決め片5
0を各壁パネル2,3の外面に当接させることにより、
シール材5の隙間4内への挿入位置決めが行なわれるよ
うになっている。なお、その他の点については、前記第
1の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一で
ある。
【0059】しかして、各挿入位置決め片50により、
シール材5の隙間4内への挿入位置決めが両壁パネル
2,3側でそれぞれ行なわれることになるため、挿入位
置決めをより安定なものとすることができるとともに、
挿入位置決め治具13を装着したままの状態で、シール
部材6の両側壁を隙間4の両内面に確実に貼着固定でき
るので、挿入位置決め治具13をかなり乱暴に取外した
場合であっても、シール材5の貼着固定位置がずれるお
それが全くない。
【0060】図7(a),(b)は、本発明の第5の実
施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における
保持部15に代え、保持部55を用いるようにしたもの
である。
【0061】すなわち、この保持部55は、図7
(a),(b)に示すように、シール部材6の一方の側
壁とバックアップ材7との間に挿入される挿入片57
と、バックアップ材7の外端面に当接して挿入片57の
挿入量を規制する保持位置決め片58とから、断面逆L
形状に形成されている。なお、その他の点については、
前記第1の実施の形態と同一構成となっており、作用も
同一である。
【0062】しかして、この保持部55の場合には、前
記第1の実施の形態の場合と異なり、挿入片57によっ
てバックアップ材7を両側から挾持することができない
ので、シール材5を隙間4に挿入する前は、シール材5
の保持力が必ずしも充分とはいえないが、反面図7
(b)におけるシール材5の左端側の変形が自由である
ので、隙間4の幅員が設定値よりもかなり狭い場合であ
っても、シール材5をスムースに隙間4内に挿入するこ
とができる。
【0063】図8(a),(b)は、本発明の第6の実
施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における
保持部15に代え、保持部65を用いるようにしたもの
である。
【0064】すなわち、この保持部65は、図8
(a),(b)に示すように、バックアップ材7の外端
面に当接する保持位置決め片68と、この保持位置決め
片68をバックアップ材7に当接させた際にバックアッ
プ材7に刺し込まれてバックアップ材7を保持位置決め
片68に固定する固定ピン67とから構成されている。
なお、その他の点については、前記第1の実施の形態と
同一構成となっており、作用も同一である。
【0065】しかして、固定ピン67を用いてバックア
ップ材7を保持位置決め片68に固定するようにしてい
るので、シール材5の保持が、前記第5の実施の形態よ
りも確実となるとともに、シール材5をより自由に変形
させることができる。また、シール材5を隙間4内に挿
入した後、その位置を隙間4の長手方向にずらせる必要
がある場合であっても、確実に位置調節を行なうことが
できる。
【0066】図9(a),(b)は、本発明の第7の実
施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における
保持部15に代え、保持部75を用いるようにしたもの
である。
【0067】すなわち、この保持部75は、図9
(a),(b)に示すように、バックアップ材7の外端
面に当接する保持位置決め片78と、この保持位置決め
片78の幅方向一端部に設けられてシール部材6の外端
面に貼着固定される貼着片77とから構成されている。
なお、その他の点については、前記第1の実施の形態と
同一構成となっており、作用も同一である。
【0068】しかして、貼着片77は、シール部材6自
体の粘着性を利用してシール部材6に貼着固定されるの
で、構造が簡単になるとともに、粘着固定であるので、
シール材5の保持,保持解除が容易である。
【0069】なお、前記第7の実施の形態においては、
貼着片77を保持位置決め片78の一端側にのみ設ける
場合について説明したが、両端部にそれぞれ設けるよう
にしてもよい。ただし、この場合においての貼着治具1
4の使用は、挿入位置決め治具13を取外した後に貼着
治具14を用いるか、あるいは貼着片77をシール部材
6に貼着固定せず、バックアップ材7に貼着固定するよ
うにする必要がある。
【0070】図10ないし図13は、本発明の第8の実
施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における
位置決め固定装置1に代え、シール材5の隙間4内への
挿入位置決めと、シール部材6の隙間4内面への貼着固
定とを同時に行なう位置決め固定装置101を用いるよ
うにしたものである。
【0071】すなわち、この位置決め固定装置101
は、図10ないし図13に示すように、シール材5を位
置決め保持する保持部115と、シール材5の隙間4内
への挿入位置の位置決めを行なう位置決め部116と、
隙間4内に位置決め挿入されたシール材5のシール部材
6両側壁を隙間4の両内面に押圧する押圧部114と、
前記各部114,115,116を一体として隙間4の
長手方向に移動させる際に作業員が把持する把手部11
3とから構成されている。
【0072】前記保持部115は、図10および図11
に示すように、シール部材6の各側壁とバックアップ材
7との間に挿入されてバックアップ材7を両側から挾持
する一対の挿入片117と、これら両挿入片117の外
端部間を連結する保持位置決め片118とから門形に形
成されており、保持位置決め片118をバックアップ材
7の外端面に当接させることにより、保持部115によ
るシール材5の保持位置が一義的に決定されるようにな
っている。
【0073】また、前記位置決め部116は、図10お
よび図11に示すように、隙間4の幅方向両側面にそっ
て保持部115から突出する一対の平行な連結片119
と、両連結片119の外端部間を連結するフランジ状の
挿入位置決め片120とから構成されており、挿入位置
決め片120を両壁パネル2,3の外面に当接させるこ
とにより、シール材5の隙間4内への挿入位置が一義的
に決定されるようになっている。
【0074】また、前記押圧部114は、図10ないし
図13に示すように、板ばね状に形成されて前記各挿入
片117の外面にそれぞれ固設されており、この押圧部
114は、各挿入片117をシール部材6の各側壁とバ
ックアップ材7との間に挿入した際に、シール部材6の
各側壁を自己の有するばね力で外方に押圧し、隙間4の
各内面に押し付けて完全に貼着固定させることができる
ようになっている。
【0075】さらに、前記把手部113は、図10,図
11および図13に示すように、前記挿入位置決め片1
20の外面から斜めに突出する丸棒材等で形成されてお
り、作業員がこの把手部113を把持して位置決め固定
装置101を隙間4の長手方向に移動させることによ
り、シール材5の隙間4内への挿入位置決めと、シール
部材6両側壁の隙間4内面への貼着固定とを同時に行な
うことができるようになっている。
【0076】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。シール材5の隙間4内への挿入位置決め固定に際し
ては、図13に示すように、まずシール材5の長手方向
一端部において、両挿入片117をシール部材6の両側
壁とバックアップ材7との間に挿入し、保持部115に
よってシール材5を位置決め保持するとともに、位置決
め固定装置101部分の剥離紙9,10を撤去する。そ
してこの状態で、シール材5を隙間4内に挿入する。こ
れにより、シール材5の隙間4内への挿入位置決めがな
されるとともに、押圧部114によりシール部材6の両
側壁が外方に押圧され、これら両側壁が隙間4の両内面
に強固に貼着固定される。
【0077】このようにして、シール材5の長手方向一
端部の隙間4内への挿入位置決め固定がなされたなら
ば、両剥離紙9,10を撤去しつつ、位置決め固定装置
101を図13において右方に移動させる。これによ
り、シール材5の隙間4内への挿入位置決め固定が隙間
4の長手方向に順次なされる。
【0078】しかして、この位置決め固定装置101を
用いることにより、シール材5の隙間4内への挿入位置
決めと、シール材5の隙間4内への貼着固定とを同時に
行なうことができるので、作業が極めて容易である。
【0079】なお、本発明は前記各実施の形態に限定さ
れるわけではなく、例えば各実施の形態の構成を相互に
組合わせて用いるようにしてもよい。
【0080】また、前記各実施の形態においては、中空
部2a,3aを有する壁パネル2,3間の隙間4に適用
する場合について説明したが、中空部2a,3aを有し
ない壁パネル間の隙間や、壁パネルと開口枠との間の隙
間等にも同様に適用することができ、同様の効果が期待
できる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、シール材
を保持する保持部と、少なくともいずれか一方の部材の
外面に当接して保持部の隙間内への挿入量を規制する位
置決め部とを有する挿入位置決め治具を設けるようにし
ているので、シール材の隙間内への挿入位置決めを容易
かつ正確に行ない、隙間内をシール材によって確実にシ
ールすることができる。
【0082】本発明はまた、保持部を、シール部材の側
壁とバックアップ材との間に挿入される挿入片と、バッ
クアップ材の外面に当接して挿入片の挿入量を規制する
保持位置決め片とから構成するようにしているので、シ
ール材の保持が容易であるとともに、シール材の保持位
置を安定させることができる。
【0083】本発明はまた、挿入片を、保持位置決め片
の両側にそれぞれ設けてバックアップ材を両側から挾持
するようにしているので、シール材の保持を安定させる
ことができ、外力が加わっても保持状態が解除されるお
それがない。
【0084】本発明はまた、保持部を、保持位置決め片
と固定ピンとから構成するようにしているので、シール
材を隙間内に挿入した後に、その位置を隙間の長手方向
にずらせる必要がある場合でも、確実に位置調節を行な
うことができる。
【0085】本発明はまた、保持部を、保持位置決め片
と貼着部とから構成するようにしているので、シール材
の保持が容易であるとともに、保持解除も容易である。
【0086】本発明はまた、貼着部を、シール部材が有
する粘着性を利用してシール部材に粘着固定するように
しているので、貼着部に粘着層を設けておく必要がな
い。
【0087】本発明はまた、位置決め部を、把手片と挿
入位置決め片とから構成するようにしているので、挿入
位置決め治具の取扱いが容易であるとともに、シール材
の隙間内への挿入位置決めを正確に行なうことができ
る。
【0088】本発明はまた、把手片に第2の挿入位置決
め片を設けるとともに、少なくとも第2の挿入位置決め
片を、挿入位置決め治具の長手方向に断続的に設けるよ
うにしているので、シール材の隙間内への挿入位置決め
をより安定させることができ、しかもシール部材の側壁
を隙間の内面に押圧して固定を確実なものとする作業等
の際に、第2の挿入位置決め片が邪魔になることが少な
い。
【0089】本発明はまた、位置決め部を、把手片と先
端屈曲部を有する挿入位置決め片とから構成するように
しているので、隙間の幅員が設定値よりも狭い場合であ
っても、無理なくシール材を隙間内に挿入することがで
きる。
【0090】本発明はまた、位置決め部を、把手片と把
手片から突出して各建築部材の外面にそれぞれ当接する
挿入位置決め片とから構成し、かつ各挿入位置決め片
を、挿入位置決め治具の長手方向にそれぞれ断続的に設
けるようにしているので、シール材の隙間内への挿入
を、より容易なものとすることができるとともに、シー
ル部材の両側壁を隙間の内面に押圧する作業等を、挿入
位置決め治具を装着したままで行なうことができる。
【0091】本発明はまた、必要に応じ貼着治具を設
け、挿入位置決め治具でシール材の位置決めをした状態
で、シール部材の側壁を隙間の内面に押圧する作業を行
なうことができるようにしているので、シール材を隙間
内に固定する際に、シール材の位置がずれることがなく
強い固定が可能となる。
【0092】本発明はまた、貼着治具にストッパ部を設
けるようにしているので、貼着治具を用いてシール部材
の側壁を隙間の内面に押圧する際に、シール部材の最適
位置を押圧して安定した貼着固定力を容易に得ることが
できるとともに、貼着治具でシール材を隙間内に押し込
んでしまうおそれもない。
【0093】本発明はさらに、位置決め装置を、保持部
と、位置決め部と、押圧部と、把手部とから構成するよ
うにしているので、位置決め固定装置を隙間の長手方向
に移動させるだけで、シール材の隙間内への挿入位置決
めと、位置決め後のシール材の隙間内への固定とを、同
時に行なうことができ、作業をより容易なものとするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の第1の実施の形態に
係る位置決め固定装置を用いた隙間のシール方法を手順
に従って順次示す説明図である。
【図2】図1の位置決め固定装置の詳細を示す拡大図で
ある。
【図3】図1のシール材の詳細を示す拡大図である。
【図4】(a),(b)は本発明の第2の実施の形態に
係る挿入位置決め治具を示す説明図である。
【図5】(a),(b)は本発明の第3の実施の形態に
係る挿入位置決め治具を示す説明図である。
【図6】(a),(b)は本発明の第4の実施の形態に
係る挿入位置決め治具を示す説明図である。
【図7】(a),(b)は本発明の第5の実施の形態に
係る挿入位置決め治具を示す説明図である。
【図8】(a),(b)は本発明の第6の実施の形態に
係る挿入位置決め治具を示す説明図である。
【図9】(a),(b)は本発明の第7の実施の形態に
係る挿入位置決め治具を示す説明図である。
【図10】本発明の第8の実施の形態に係る位置決め固
定装置を示す説明図である。
【図11】図10の右側面図である。
【図12】図11のXII −XII 線断面図である。
【図13】図10の位置決め固定装置を用いたシール材
の隙間内への挿入位置決め固定方法を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1,101 位置決め固定装置 2,3 壁パネル 2a,3a 中空部 4 隙間 5 シール材 6 シール部材 7 バックアップ材 9,10 剥離紙 11 一次シール材 12 接着層 13 挿入位置決め治具 14 貼着治具 15,55,65,75,115 保持部 16,26,36,46,116 位置決め部 17,57,117 挿入片 18,58,68,78,118 保持位置決め片 19,22,29,39,49 把手片 20,30,40,50,120 挿入位置決め片 21 押圧片 23 ストッパ片 31 第2の挿入位置決め片 40a 先端屈曲部 67 固定ピン 77 貼着片 113 把手部 114 押圧部 119 連結片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大井川 修一 東京都千代田区大手町1丁目6番1号 日 本セメント株式会社内 (72)発明者 久保 夏樹 東京都千代田区大手町1丁目6番1号 日 本セメント株式会社内 (72)発明者 石川 泰弘 東京都千代田区大手町1丁目6番1号 日 本セメント株式会社内 (72)発明者 小林 敏彦 東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号 日本 イトン工業株式会社内 (72)発明者 松田 寛司 埼玉県大宮市大字指扇領別所382−30 (72)発明者 畑中 豊 東京都中野区東中野2丁目1番2−609号 (72)発明者 畑中 裕司 東京都練馬区旭丘1丁目61番3号 (72)発明者 宇野 可規 東京都狛江市岩戸南2丁目20番18号

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも両側壁外面に粘着層を有して
    溝形状をなすシール部材と、シール部材内に配置されて
    シール部材の底面に固定される角棒状のバックアップ材
    とを有するシール材を、建築部材間に形成された隙間内
    に所定位置まで挿入し、前記シール部材の各側壁を隙間
    の内面にそれぞれ貼着する際に用いるシール材の位置決
    め固定装置であって、前記シール材を保持する保持部
    と、少なくともいずれか一方の建築部材の外面に当接し
    て保持部の隙間内への挿入量を規制する位置決め部とを
    有する挿入位置決め治具を備えていることを特徴とする
    シール材の位置決め固定装置。
  2. 【請求項2】 保持部は、シール部材の側壁とバックア
    ップ材との間に挿入される挿入片と、バックアップ材の
    外面に当接して挿入片の挿入量を規制する保持位置決め
    片とを有していることを特徴とする請求項1記載のシー
    ル材の位置決め固定装置。
  3. 【請求項3】 挿入片は、保持位置決め片の両側にそれ
    ぞれ設けられ、バックアップ材を両側から挾持するもの
    であることを特徴とする請求項2記載のシール材の位置
    決め固定装置。
  4. 【請求項4】 保持部は、バックアップ材の外面に当接
    する保持位置決め片と、この保持位置決め片から突出し
    保持位置決め片をバックアップ材に当接させた際にバッ
    クアップ材に差し込まれてバックアップ材を保持位置決
    め片に固定する固定ピンとを有していることを特徴とす
    る請求項1記載のシール材の位置決め固定装置。
  5. 【請求項5】 保持部は、バックアップ材の外面に当接
    する保持位置決め片と、この保持位置決め片の少なくと
    もいずれか一方の端部に設けられシール部材の外端部に
    粘着固定される貼着部とを有していることを特徴とする
    請求項1記載のシール材の位置決め固定装置。
  6. 【請求項6】 貼着部は、シール部材が有する粘着性を
    利用してシール部材に粘着固定されるものであることを
    特徴とする請求項5記載のシール材の位置決め固定装
    置。
  7. 【請求項7】 位置決め部は、隙間の幅方向一側面にそ
    って保持部から突出する把手片と、この把手片の途中か
    ら直角状に突出し一方の建築部材の外面に当接する挿入
    位置決め片とを有していることを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5または6記載のシール材の位置決め固定
    装置。
  8. 【請求項8】 把手片は、挿入位置決め片とは逆の方向
    に突出して他方の建築部材の外面に当接する第2の挿入
    位置決め片を有し、少なくとも第2の挿入位置決め片
    は、挿入位置決め治具の長手方向に断続的に設けられて
    いることを特徴とする請求項7記載のシール材の位置決
    め固定装置。
  9. 【請求項9】 位置決め部は、隙間の幅方向一側面にそ
    って保持部から突出する把手片と、隙間の幅方向他側面
    にそって保持部から突出し先端屈曲部が一方の建築部材
    の外面に当接する挿入位置決め片とを有していることを
    特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載のシ
    ール材の位置決め固定装置。
  10. 【請求項10】 位置決め部は、隙間の幅方向両側面に
    そって保持部からそれぞれ突出し突出先端部が相互に連
    結された把手片と、把手片から各建築部材側にそれぞれ
    突出し各建築部材の外面にそれぞれ当接する挿入位置決
    め片とを有し、各側の挿入位置決め片は、挿入位置決め
    治具の長手方向にそれぞれ断続的に設けられていること
    を特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の
    シール材の位置決め固定装置。
  11. 【請求項11】 挿入位置決め治具を用いてシール材を
    隙間内に挿入した状態において、先端がシール部材の側
    壁とバックアップ材との間に挿入されてシール部材の側
    壁を隙間の内面に押圧する貼着治具を備えていることを
    特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9
    または10記載のシール材の位置決め固定装置。
  12. 【請求項12】 貼着治具は、挿入位置決め治具または
    建築部材のうちの少なくともいずれか一方に接触してシ
    ール部材の側壁とバックアップ材との間への先端部の挿
    入量を規制するストッパ部を有していることを特徴とす
    る請求項11記載のシール材の位置決め固定装置。
  13. 【請求項13】 少なくとも両側壁外面に粘着層を有し
    て溝形状をなすシール部材と、シール部材内に配置され
    てシール部材の底面に固定される角棒状のバックアップ
    材とを有するシール材を、建築部材間に形成された隙間
    内に所定位置まで挿入し、前記シール部材の各側壁を隙
    間の内面にそれぞれ貼着するシール材の位置決め固定装
    置であって、前記バックアップ材を両側から挟持してシ
    ール材を保持する保持部と、前記両建築部材の外面に当
    接して保持部の隙間内への挿入量を規制する位置決め部
    と、シール部材の各側壁とバックアップ材との間に挿入
    され自己の有するばね力により前記各側壁を隙間の内面
    に押圧する押圧部と、隙間の長手方向に移動させる際に
    作業員が把持する把手部とを具備することを特徴とする
    シール材の位置決め固定装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111021687B (zh) * 2019-11-22 2021-12-28 山东九色土新材料科技有限公司 一种滚动式瓷砖美缝装置

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CN111021687B (zh) * 2019-11-22 2021-12-28 山东九色土新材料科技有限公司 一种滚动式瓷砖美缝装置

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