JPH1088443A - ドビー - Google Patents

ドビー

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JPH1088443A
JPH1088443A JP24369896A JP24369896A JPH1088443A JP H1088443 A JPH1088443 A JP H1088443A JP 24369896 A JP24369896 A JP 24369896A JP 24369896 A JP24369896 A JP 24369896A JP H1088443 A JPH1088443 A JP H1088443A
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JP
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dobby
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engaging
plate
driving
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JP24369896A
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English (en)
Inventor
Ritsu Tanaka
律 田中
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押動部材を駆動していたギヤ列を省略して構
成の単純化、小形化を図ると共に、押動部材のタイミン
グ調整を容易化する。 【解決手段】 本発明に係るドビー1は、駆動部材11
に駆動されて係合位置に移動し、ヘルドフレームaを上
昇或いは下降させる移動部材9と、この移動部材9に係
合してこれを上記係合位置に保持する係合部材16と、
押動部材31に押動されて上記係合部材16の係合を解
除する解除部材26と、上記押動部材31及び上記駆動
部材11を連結し、これらを連動させる連結部材41と
を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織機に適用される
ドビーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にドビーは、図14に示すように、
複数のヘルドフレームaを備えた織機bに適用されて各
ヘルドフレームaを昇降動作させるのに用いられる。ヘ
ルドフレームaは紙面厚さ方向に多数枚が設けられ、こ
れらヘルドフレームaを貫通して多数本の縦糸(図示省
略)が幅方向に並べられる。これらヘルドフレームaを
ドビーcにより適宜交互に昇降させ、これによってでき
る縦糸の開口部に空気等のジェットで横糸(図示省略)
を通すことにより、製織がなされ、所謂ドビー織の織物
ができあがることになる。
【0003】ここでは消極ドビーの構成がなされ、即ち
ヘルドフレームaは図示しないスプリングにより上昇さ
れ、ドビーcにより昇降ワイヤdを介して下降される。
つまりドビーcは一方向のみしか力を作用せず、この形
式を一般に消極ドビーと称している。なお逆に上昇力の
み作用する場合もあり、これに対して両方向の力を作用
する場合は積極ドビーという。またドビーcは床上に置
かれる下置きとされている。
【0004】ここでは、図示しないが、ドビーcの構成
は大略以下の通りである。ドビーcは内部に駆動モータ
を有し、この駆動モータで駆動部材を駆動し、これによ
り移動部材を非係合位置と係合位置との間で往復運動さ
せている。移動部材は係合位置で係合部材に係合するこ
とができ、こうなると移動部材が係合位置に保持されて
ヘルドフレームが下降されるようになる。この係合は解
除部材によって解除することができ、こうなると移動部
材が非係合位置に戻ってヘルドフレームが上昇される。
解除部材の移動は押動部材により行われ、押動部材は駆
動モータにギヤ列を介して連動されるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のドビーでは、押動部材をギヤ列で駆動するた
めに複数のギヤとその取付けスペースが必要となり、構
成が複雑となり、ドビーの大形化を招く欠点があった。
【0006】また、押動部材の移動タイミングを駆動部
材の移動タイミングに合わせる必要があり、これをギヤ
列を介して行うためタイミング調整が面倒であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るドビーは、
駆動部材に駆動されて係合位置に移動し、ヘルドフレー
ムを上昇或いは下降させる移動部材と、この移動部材に
係合してこれを上記係合位置に保持する係合部材と、押
動部材に押動されて上記係合部材の係合を解除する解除
部材と、上記押動部材及び上記駆動部材を連結し、これ
らを連動させる連結部材とを備えたものである。
【0008】これによると、押動部材を駆動部材に連結
するため、ギヤ列が不要となって構成がシンプルとな
り、タイミング調整も容易化できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
好適な実施の形態について説明するが、その前に先ず、
従来のドビーについてより詳細な説明を行うこととす
る。かかる実施の形態は、従来のドビーの構成を一部変
更したものである。
【0010】図2は従来のドビーを示し、図示するよう
にドビー1aは、その内部のジャックレバー2に前述の
昇降ワイヤ3の端部が取り付けられている。ジャックレ
バー2は固定軸4に回動自在に支持され、固定軸4は図
示しないドビーフレームに取り付けられて位置が固定さ
れている(以下このような軸を固定軸という)。従っ
て、ジャックレバー2は時計回りの回動により、昇降ワ
イヤ3を引っ張り、図示しないヘルドフレームを下降さ
せることになる。
【0011】なお、図示する構成は1枚のヘルドフレー
ムのためのものであって、同様の構成が多数枚のヘルド
フレームに対し紙面奥行き方向に沿って個々に設けられ
る。従って、各ヘルドフレームはこれらによって個々に
昇降動作されることになる。ジャックレバー2は、レバ
ー比調節アーム5を介してく字状レバー6に連結され、
く字状レバー6は固定軸7に回動自在に支持される。さ
らにく字状レバー6は可動ピン8を介して移動部材たる
ボークプレート9に接続される。可動ピン8はく字状レ
バー6とボークプレート9との接続にのみ用いられ、ド
ビーフレームには固定されず自由な移動が許容されてい
る。そしてボークプレート9は、その上下の両端に回動
自在な係合フック10を有している。
【0012】ボークプレート9は後方ないし背面側(図
中左側)から駆動部材11に押されるようになってい
る。詳しくは駆動部材11は、その上下の両端に押圧片
12を一体的に有し、これら押圧片12で、ボークプレ
ート9及び係合フック10の背面を同時に押すようにな
っている。ここで駆動部材11は、ドビーフレームに固
定された固定軸13に回動自在に支持されている。そし
て駆動部材11は、そのピン11aが図示しないロッド
を介して偏心円盤14の偏心ピン15に連結される。偏
心円盤14は図示しない駆動モータにより一定速度で回
転され、これにより駆動部材11は、固定軸13の回り
を一定周期で揺動運動することになる。
【0013】ボークプレート9は通常、く字状レバー
6、レバー比調節アーム5及びジャックレバー2を介し
て昇降ワイヤ3に引っ張られ、これにより図示する位置
に位置されている。つまりヘルドフレームを上昇させて
いるスプリング(図示せず)が、可動ピン8を図示する
位置に位置させている。ここで可動ピン8は固定軸13
に対して相対移動可能であるが、図示状態では可動ピン
8と固定軸13との中心位置が一致している。そして駆
動部材11が揺動されると、これに押されて(即ち駆動
されて)ボークプレート9はその中心回りに揺動運動を
行うことになる。この揺動運動だけでは可動ピン8の移
動がないため、昇降ワイヤ3の移動もなく当然にヘルド
フレームの下降もない。そしてこの揺動運動に伴い、ボ
ークプレート9の上下端の係合フック10は非係合位置
(上方の係合フック10参照)と係合位置(下方の係合
フック10参照)との間を交互に往復運動することにな
る。
【0014】ところが、以下に述べるように、ボークプ
レート9の少なくとも一方の係合フック10が係合部材
たる保持フック16に係合させれば、可動ピン8の移動
が生じ、ヘルドフレームの下降が生じるようになる。
【0015】図示するように、保持フック16は、上下
に一対設けられると共に、係合板17とこれに重ね合わ
される駆動板18とから主に構成される。これら係合板
17と駆動板18とは固定軸19に回動自在に取り付け
られ、互いにスプリング20で押し当てられ一体的とさ
れている。なおこの押し当ては、駆動板18に形成され
た当接部21によってなされる。
【0016】これら保持フック16は、スプリング22
により互いの接近方向に付勢され、ストッパピン23に
押し当てられれば回動が規制される。また保持フック1
6は、図示する如く、スプリング22の付勢力に抗じて
ストッパピン23から離間することができる。
【0017】図示状態にあっては、ボークプレート9の
反時計回りの回動により、下方の係合フック10が下方
の係合板17の爪17aに引っ掛かって係合している。
この係合によりボークプレート9の下端位置が固定され
るため、次回駆動部材11が時計回りに回動しても、ボ
ークプレート9は駆動部材11と一緒に揺動せずそのま
ま取り残され、下方の押圧片12がボークプレート9か
ら離れるようになる。さらに駆動部材11は上方の押圧
片12でボークプレート9を押すため、ボークプレート
9はこんどは先の係合部(下方の係合フック10と下方
の爪17aとの係合部)を中心に時計回りに回動するよ
うになる。これによってボークプレート9の支点が移動
し、可動ピン8が前方(図中右側)に移動するようにな
って、く字状レバー6等を引っ張って昇降ワイヤ3を引
っ張り、ヘルドフレームを下降させることになる。
【0018】このように、少なくとも一方の係合フック
10が前方に移動し、且つ他方の係合フック10も前方
に移動すればヘルドフレームの下降が生じることにな
る。なお、織機によっては逆にヘルドフレームを上昇さ
せるようにしてもよい。
【0019】ところで、これら保持フック16のストッ
パピン23への当接・離間は、ここでは制御手段たる一
つのエアシリンダ24により同時に制御されるようにな
っている。即ち、エアシリンダ24は、図示しない空気
圧供給源から電磁切換弁25を介して空気圧が供給さ
れ、図示しない制御装置による電磁切換弁25の切換え
に伴い、伸縮動作を実行するようになっている。そして
その伸長時には、図示するように、両方の保持フック1
6の駆動板18を押してスプリング20を介して係合板
17を離間位置に回動させる。これにより、保持フック
16は、離間位置で待機して図の下方に示す如く接近し
てきた係合フック10を係合させることができる。この
ように、かかるドビーは電子ドビーの構成がなされてい
る。
【0020】なおこの係合時にスプリング20は、係合
板17が係合フック10に押されて駆動板18から一旦
離れ、ストッパピン23側に移動するのを許容してい
る。これにより係合フック10は、係合板17の爪17
aを乗り越えて係合板17に係合することができる。
【0021】一方、図の上方に示すように、保持フック
16は、離間位置に回動したときに自ずとストッパ部材
26に引っ掛かり、離間位置に保持されるようになって
いる。具体的には、駆動板18には段差部27が設けら
れ、この段差部27にストッパ部材26の爪28が引っ
掛かって係合する。ストッパ部材26は固定軸29に回
動自在に取り付けられると共に、スプリング30により
回動付勢されて駆動板18に押し当てられるようになっ
ている。
【0022】このような保持フック16の離間位置への
保持は、エアシリンダ24とストッパ部材26とのいず
れによっても行うことができる。よって、エアシリンダ
24の収縮時にあっても、ストッパ部材26のみによっ
て保持フック16を離間位置に保持し、ボークプレート
9との係合を続行することが可能である。
【0023】ところで、ヘルドフレームを上昇させると
きは係合を解除する必要があり、このときには押動部材
たるカム31でストッパ部材26のローラ32を、スプ
リング30の付勢力に抗じて押し上げるようにする。こ
うなると爪28と段差部27との係合が外れ、保持フッ
ク16はスプリング22の付勢力で当接位置に戻るよう
になる。このようにストッパ部材26は、ボークプレー
ト9と保持フック16との係合を解除するための解除部
材を形成する。
【0024】またカム31は、固定軸33に回転自在に
取り付けられると共に、複数のギヤ34,35,36,
37,38,39からなるギヤ列40によって回転駆動
されるようになっている。特にギヤ34は前述の駆動モ
ータから駆動力を受け取る入力ギヤであり、その駆動力
を後段のギヤ35…39に順次伝達するようになってい
る。そしてこの結果カム31は、一定速度で一方向に回
転し続け、駆動部材11の揺動タイミングに合わせて上
記係合を一定周期で解除するようになる。
【0025】具体的には、係合フック10が保持フック
16に接近したとき、図の下方に示す如く、カム31は
ストッパ部材26を一回昇降し、その接近毎に必ず一回
係合の解除を行う。なお、この係合解除時に保持フック
16を離間位置に保持したい場合は、前述のエアシリン
ダ24で保持フック16を押しておけばよい。
【0026】次に、かかるドビー1aのより具体的な動
作を説明する。
【0027】図3乃至図12は、特にく字状レバー6か
らストッパ部材26に至る系の動作を示す図である。先
ず図3では、駆動部材11とボークプレート9とが互い
に上下両端で当接して中立位置、直立状態にあり、互い
の回動中心を同位置に位置させている。またここでは、
両方の保持フック16が矢示するようにエアシリンダ2
4に押されて離間位置に位置されている。
【0028】この後図4に示すように、駆動部材11と
ボークプレート9とが上記回動中心回りに一体的に時計
回りに回動されると、ボークプレート9の上端(係合フ
ック10)が上方の保持フック16に引っ掛かって係合
する。この係合後、上方のストッパ部材26はカム31
により一回昇降動作されて保持フック16との係合を一
旦解除するが、ここではエアシリンダ24が保持フック
16を押し続けるため、保持フック16はそのまま離間
位置に保持される。なお、上方のストッパ部材26はリ
フト後再び保持フック16に係合し、ここでは下方のス
トッパ部材26はリフトされない。
【0029】こうなると図5に示すように、駆動部材1
1が反時計回りに回動し中立位置に戻っても、駆動部材
11のみが回動し、ボークプレート9はその上端が係合
位置に取り残されるようになる。なおここでは、両方の
保持フック16が、エアシリンダ24に押され且つスト
ッパ部材26に係合して離間位置に位置されている。
【0030】次に図6に示すように、駆動部材11がさ
らに反時計回りに回動すると、先のボークプレート9と
保持フック16との上方の係合部を支点に、ボークプレ
ート9は反時計回りに回動するようになる。これによっ
て可動ピン8が前方に移動し、昇降ワイヤ3が引っ張ら
れてヘルドフレームが下降するようになる。このときに
もエアシリンダ24が保持フック16を押し続けるた
め、下方のストッパ部材26が一回昇降動作しても、保
持フック16とボークプレート9との係合はそのまま保
持される。
【0031】次に図7に示すように、駆動部材11が時
計回りに回動して中立位置に戻ると、ボークプレート9
が上下両端で保持フック16に係合しているため、駆動
部材11はボークプレート9から完全に離れるようにな
る。そしてこれにより、ヘルドフレームは下降位置に保
持されることとなる。なお、このときには上下のストッ
パ部材26が上下の保持フック16を離間位置に保持
し、エアシリンダ24はこの後の動作のために収縮され
る。
【0032】次に、図8に示すように、駆動部材11が
再び中立位置から時計回りに回動すると、上方の押圧片
12がボークプレート9及び係合フック10を僅かに押
し、係合フック10と保持フック16との係合ないし当
接を解除する。そしてこのとき、エアシリンダ24が収
縮状態にあるので、ストッパ部材26がカム31により
リフトされた瞬間、保持フック16はスプリング22の
力で当接位置に移動するようになる。これによってボー
クプレート9の上端は、駆動部材11に押されるのみに
よって係合位置に位置されることになる。このときには
まだ、ヘルドフレームは下降位置に保持されている。
【0033】次に図9に示すように、駆動部材11が中
立位置に戻ると、ボークプレート9は下方の係合部を支
点ないし中心として、上方の押圧片12に押されつつ反
時計回りに回動される。こうしてヘルドフレームは上昇
されることになる。このとき、エアシリンダ24は後の
動作のために再び伸長され、これにより上方の保持フッ
ク16は再びストッパ部材26に係合する。
【0034】さらに図10に示すように、駆動部材11
が反時計回りに回動されると、こんどは下方の押圧片1
2が係合フック10を僅かに押して保持フック16との
係合ないし当接を一旦解除する。しかしながら、ここで
はエアシリンダ24が保持フック16を押し続けている
ため、ストッパ部材26がカム31により一回昇降され
ても、下方の保持フック16とボークプレート9との係
合は維持されることとなる。
【0035】次に図11に示すように、駆動部材11が
時計回りに回動して中立位置に戻ると、ボークプレート
9は下方の係合部を支点ないし中心として、上方の押圧
片12に押されて時計回りに回動される。このとき、保
持フック16は、エアシリンダ24とストッパ部材26
とにより離間位置に保持される。
【0036】さらに図12に示すように、駆動部材11
が時計回りに回動されると、ボークプレート9が下方の
係合部を支点に時計回りに回動するようになる。これに
よって可動ピン8が前方に移動し、ヘルドフレームが下
降するようになる。このときエアシリンダ24が保持フ
ック16を押し続けているので、上方のストッパ部材2
6が昇降しても、これとは無関係に保持フック16とボ
ークプレート9との係合が維持される。
【0037】さて、以上が従来のドビー1aに関する説
明であるが、このような従来のドビー1aにあっては、
カム31をギヤ列40で駆動するため、複数のギヤ34
…とその取付けスペースが必要となり、構成の複雑化、
大形化を招く欠点があった。そこで、本発明に係るドビ
ーは以下のような構成を採用している。
【0038】図1は本発明に係るドビー1を示してい
る。なお図中、従来と同一の構成については同一の符号
を付しており、これによって説明を省略することとす
る。
【0039】図示するように、かかるドビー1にあって
は、上下のカム31と駆動部材11とが連結部材41で
連結され、上記ギヤ列40は取り除かれている。そし
て、両方のカム31は駆動部材11に駆動され且つこれ
に連動するようになっている。
【0040】これは次の点に着目したところによる。従
来のドビー1aでは、ボークプレート9の一端が一方の
保持フック16に接近したとき、これに対応するストッ
パ部材26が必ず一回昇降動作を行うようになってい
る。そしてこの昇降動作を実行するカム31は、駆動部
材11を駆動する駆動モータで共通に駆動され、駆動部
材11の一回の往復揺動毎に、或いは偏心円盤14の一
回転毎に一回転されるようになっている。
【0041】従って、結局カム31は駆動部材11の移
動タイミングに合わせて動作しており、これらを連結し
連動させれば、上記ギヤ列40を省略することができて
構成の単純化、小形化を図れる訳である。
【0042】また、従来は、カム31の移動タイミング
の調整を、各ギヤ34…の歯数合わせやカム31の取付
時の位相合わせによって行っていたため、タイミング調
整が面倒であった。以下の構成によれば、これよりも遥
かに容易にタイミング調整を行うことができるようにな
る。
【0043】図示するように、連結部材41はリンク機
構からなり、これは上方のカム31に一体的に固定され
た直角状の第1アーム42と、下方のカム31に一体的
に固定された直線状の第2アーム43と、駆動部材11
及び第1アーム42を連結する第1リンク44と、第1
アーム42及び第2アーム43を連結する第2リンク4
5とから主に構成されている。第1及び第2リンク4
4,45は、それら両端に図示しないピロボールが螺合
して取り付けられ、これにより長さ調節を容易に行える
ようになっている。そしてこれらピロボールは各部材
に、ピン46を介して回動自在に接続されている。
【0044】これにより、図中下方に示す如く、ボーク
プレート9の一端が係合位置にあればストッパ部材26
が上昇し、図中上方に示す如く、それが係合位置になけ
れば(非係合位置にあれば)ストッパ部材26が下降す
るようになる。これにより、前述と全く同じ動作を単純
な構成で実現できるようになる。なお、前述と同じ動作
を行うために上方のカム31は取付け位相を異ならせて
ある。
【0045】また、第1及び第2リンク44,45の長
さ変更によりカム31の移動タイミングを変更すること
ができ、これにより従来より遥かに容易にタイミング調
整を行うことができる。特に、リンク44,45の長さ
調節は上方から広いスペースで行うことができ、且つ、
ピロボールをピン46から外して回すだけでよいので非
常に便利である。
【0046】なお、図13はカム31の変形例を示し、
これは固定軸33に基礎円をなす回動軸47を回動自在
に取り付け、その外表面に細軸状の押圧片48を溶接固
着してなるものである。これによってカム31の製作を
容易とし、低コスト化を図れるようになる。
【0047】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されず
他の様々な実施の形態を採ることが可能である。また本
発明は、上述の如き下置き電子ドビーの他あらゆるドビ
ーに適用することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0049】(1) 押動部材を駆動していたギヤ列を
省略でき、構成の単純化、小形化を図ることができる。
【0050】(2) 押動部材のタイミング調整を容易
化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドビーを示す側面図である。
【図2】従来のドビーを示す側面図である。
【図3】ドビーの動作を説明するための概略側面図であ
る。
【図4】ドビーの動作を説明するための概略側面図であ
る。
【図5】ドビーの動作を説明するための概略側面図であ
る。
【図6】ドビーの動作を説明するための概略側面図であ
る。
【図7】ドビーの動作を説明するための概略側面図であ
る。
【図8】ドビーの動作を説明するための概略側面図であ
る。
【図9】ドビーの動作を説明するための概略側面図であ
る。
【図10】ドビーの動作を説明するための概略側面図で
ある。
【図11】ドビーの動作を説明するための概略側面図で
ある。
【図12】ドビーの動作を説明するための概略側面図で
ある。
【図13】カムの変形例を示す側面図である。
【図14】ドビーが適用される織機の全体を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ドビー 9 ボークプレート(移動部材) 11 駆動部材 16 保持フック(係合部材) 26 ストッパ部材(解除部材) 31 カム(押動部材) 41 連結部材 47 回動軸 48 押圧片 a ヘルドフレーム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘルドフレームを上昇或いは下降させる
    べく、駆動部材に駆動されて係合位置に移動する移動部
    材と、該移動部材に係合してこれを上記係合位置に保持
    する係合部材と、押動部材に押動されて上記係合部材の
    係合を解除する解除部材と、上記押動部材及び上記駆動
    部材を連結し、これらを連動させる連結部材とを備えた
    ことを特徴とするドビー。
  2. 【請求項2】 上記連結部材がリンク機構である請求項
    1記載のドビー。
  3. 【請求項3】 上記押動部材が、回動軸に押圧片を固着
    してなるカムからなる請求項1又は2記載のドビー。
JP24369896A 1996-09-13 1996-09-13 ドビー Pending JPH1088443A (ja)

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JP24369896A JPH1088443A (ja) 1996-09-13 1996-09-13 ドビー

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JP24369896A JPH1088443A (ja) 1996-09-13 1996-09-13 ドビー

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