JPH1088416A - ノズル - Google Patents

ノズル

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Publication number
JPH1088416A
JPH1088416A JP26535596A JP26535596A JPH1088416A JP H1088416 A JPH1088416 A JP H1088416A JP 26535596 A JP26535596 A JP 26535596A JP 26535596 A JP26535596 A JP 26535596A JP H1088416 A JPH1088416 A JP H1088416A
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JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
holes
hole
piece
nozzle piece
Prior art date
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Pending
Application number
JP26535596A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Endo
保夫 遠藤
Nobuyoshi Anakamado
伸良 穴竃
Riyuuji Saikudou
龍司 細工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Priority to JP26535596A priority Critical patent/JPH1088416A/ja
Publication of JPH1088416A publication Critical patent/JPH1088416A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紡糸ノズルの吐出孔の数を従来以上に増
やす。 【解決手段】 ノズル本体1に設けた多数の貫通孔2内
にそれぞれ挿入、固定するノズルピース3に軸方向に沿
って導入穴4aを形成し、該導入穴4a底部にノズルピ
ース先端に達する複数の吐出孔4bを形成する。 【効果】 ノズル本体のたわみ等が発生することな
く吐出孔を増やしたノズルを使用でき、製造時にも効率
的な製造が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成繊維の紡糸等
に使用されるノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、合成繊維の紡糸に用いられる紡糸
ノズルは、図4、5に示すように円板状の金属製ノズル
本体20に、繊維原料の導入穴21a及びこれに連通す
る吐出紡糸孔21bからなる貫通孔を所定形状・所定位
置に多数穿ることによって形成されている。このノズル
で紡糸する際には、高温の繊維原料の液体を前記導入孔
21aに高い圧力で供給して吐出紡糸孔21bから吐出
するものである。
【0003】また、上記紡糸ノズルは、大きな摩擦摩耗
を受けるため、徐々に寸法・形状が変化して、所望の寸
法・形状を有する均一な繊維が得られなくなるという問
題点がある。そこで、図6に示すようにノズル本体のう
ち原料導入孔21a及び吐出紡糸孔21bを含む一部
を、セラミック、サーメット、超硬合金などの耐磨耗特
性に優れた材料で構成したノズルピース22として別体
にし、これを金属製のノズル本体20に形成された多数
の貫通孔23内に配置して固定する紡糸ノズルが開発さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記各ノズル
では、吐出速度が同一であれば、吐出孔の数が多いほど
吐出される繊維量も多くなる。したがって同一のノズル
本体であればより多くの吐出孔を形成するのが生産効率
の点で有利になる。ところが、ノズル本体に、より多く
の導入穴とこれに連なる吐出孔を形成すると、ノズルと
しての強度が低下し、高圧力の繊維原料が負荷された際
にたわみが生じ、繊維品質が低下する等の問題がある。
このたわみは、例えば、100mm径のノズル本体に5
mm径のノズルピースを90個取り付けた場合、その量
は約0.2mmであり許容範囲にあるが、ノズルピース
の数が100個を越えるとたわみ量は許容範囲を超える
ことになり、ノズルピースの数、すなわち吐出口の数は
100個が限度であると考えられている。また、ノズル
本体に多数の吐出孔を形成するためには、貫通孔や導入
穴の間隔が接近してくるためノズル本体への穴加工が困
難になるという問題があり、さらに、ノズルピースを使
用する場合には接合作業が面倒であり、接合数が増える
ことから接合不良も発生しやすいという問題がある。
【0005】本発明は、上記事情を背景としてなされた
ものであり、ノズルの吐出孔の増数を可能にし、また、
ノズルピースの接合数を少なくして作業の手間を少なく
することができるノズルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のノズルは、ノズル本体に設けられた多数の
貫通孔内にそれぞれノズルピースが挿入、固定されてお
り、該ノズルピースには、軸方向に沿って導入穴が形成
されているとともに該導入穴底部にノズルピース先端に
達する複数の吐出孔が形成されていることを特徴とす
る。
【0007】本発明ノズルは、多数の吐出孔を形成する
必要のある紡糸ノズルに好適であるが、適用対象となる
ノズルの種別が特に限定されるものではなく、その他用
途のノズル、例えば、押出機等のノズルに適用すること
も可能である。また、本発明に供されるノズル本体やノ
ズルピースには各種材料を使用することができ、それぞ
れ要求される特性に基づいて適宜材料が選択される。例
えば、ノズル本体には加工が容易なステンレス鋼等の金
属材料を使用し、ノズルピースには耐摩耗性に優れたセ
ラミック、サーメットや超硬合金等を使用することがで
きる。
【0008】ノズル本体に形成される貫通孔は、通常は
断面円状、楕円状、多角形状等に形成されるが、特に形
状が限定されるものではなく、貫通孔の形成方法等も特
に限定されるものではない。また、上記貫通孔に配置さ
れるノズルピースも、貫通孔への固定方法等に従って貫
通孔に合わせた形状とされる。ノズルピース内には導入
穴とこれに連なる複数の吐出孔が形成されるが、この吐
出孔の数は特に限定されない。但し、孔間の距離が小さ
くなって吐出した糸が一体化しないように、その数を選
定するのが望ましい。
【0009】なお、複数の吐出孔は、図5に示す従来の
貫通孔に形成することも可能であるが、形状が複雑にな
るため、より激しい摩耗を受けることになり、使用に耐
え得ない。したがって、吐出孔の形成はノズルピースに
限られる。また、貫通孔へのノズルピースの固定方法も
特に限定されるものではなく、機械的嵌合、圧入、焼き
嵌め、ろう付、溶接などの方法により行うことができ
る。但し、この中でも、ろう付法は接合が容易で生産性
も高い方法の一つである。
【0010】
【発明の実施形態】以下、添付図を参照して本発明の実
施形態を説明する。紡糸ノズル本体1はSUS630ス
テンレス鋼で100mm径の円盤状に構成されており、
75個の円筒状の貫通孔2が略均等に分散して形成され
ている。この貫通孔2にノズルピース3が挿入され、ろ
う付法により両者が一体化されてノズルが製造される。
以下に具体的に説明する。なお、図1〜図3では1つの
貫通孔2のみが示されているが、各貫通孔2は同一形状
を有しており、またノズルピースのろう付作業も同様に
適用されるので、以下の説明はこの貫通孔2に対しての
み行う。
【0011】貫通孔2は、先端に向けて段階的に小径と
なるように両端部に全周に亘る段部2a、2bが形成さ
れている。一方、ノズルピース3はジルコニアで構成さ
れており、円筒状の両端部側面に上記段部2a、2bに
沿うように段部3a、3bが全周に亘って設けられてい
る。なお、ノズルピース3は貫通孔2内に配置した際
に、段部2aと段部3aとの間には所定の間隙が生ずる
寸法に形成されている。該ノズルピース3は、その後端
側中心部に軸方向に沿って導入穴4aが形成されてお
り、該導入穴4aの底部には、先端に達する吐出孔4b
が4個、軸対称に形成されている。ノズルピース3の固
定作業に際しては、上記間隙にろう材6が配置される
が、該ろう材6は活性化金属ろう(融点;約800℃)
からなり、薄肉の円形リング板を積層したものである。
【0012】ろう付に際し、ノズル本体1を、その段部
2bが下方側に位置するように配置し、貫通孔2内にノ
ズルピース3を配置するとともに、その段部2aと段部
3aとの間にろう材6を配置する。このように配置した
紡糸ノズル本体1とノズルピース3とろう材6とを排気
装置を備えた真空加熱炉(図示しない)に装入し、排気
装置を作動させて加熱炉内を真空雰囲気(5×10-6
orr)に調整し、200℃/時間の加熱速度で炉内を
加熱し、850℃まで昇温させて同温度で10分間保持
した後、200℃/時間の冷却速度で室温まで冷却して
ろう付を行う。上記昇温中には、ろう材6は徐々に溶融
し、貫通孔2とノズルピース3との間隙を充填する。次
いで加熱後の降温に従って溶融ろうは凝固し、ノズルピ
ース3とノズル本体1とは、凝固ろう7によって強固に
ろう付接合される。
【0013】以上のようにして製造した紡糸ノズルは、
合計で300個の吐出孔4bが確保されており、各導入
穴4aに原料を高圧で導入すると、各ノズルピース毎に
4個の吐出孔4bを通して同時に多数の繊維を吐出する
ことができる。しかもこのノズルは、使用時におけるノ
ズル本体のたわみ量も小さく良好に繊維の吐出を行うこ
とができる。また、ノズルの製造時にも貫通孔の形成数
は従来に比べて特に多いわけではなく、従来と同様に孔
加工することができる。さらに、ノズルピースの固定作
業も負担が増すことはなく、効率よく、しかも良好に接
合することができ、製造時の作業負担を増すことなく吐
出孔を大幅に増やすことができる。
【0014】なお、上記実施形態では、吐出孔を従来に
比べて増やす場合について説明したが、吐出孔の数自体
は増加させない場合にも本発明を適用することができ
る。この場合には、貫通孔の形成数やノズルピースの数
および固定数を大幅に減らすことができ、製造時の作業
負担を大幅に減らすとともにコストを低減できるという
効果がある。
【0015】また、上記実施形態では、ノズルピース毎
の吐出孔の数を4個としたが、その数は適宜変更するこ
とができ、吐出孔の数が異なるノズルピースを混ぜて使
用することもできる。なお、吐出孔は、均等に吐出され
るように導入穴底部において軸対称に位置させるのが望
ましい。また、上記実施形態では真空ろう付によりろう
付を行ったが、大気下等の他の雰囲気下で行うことも可
能である。また、ノズルピースの固定方法としても、ろ
う付法以外の方法を採用することも可能である。また、
上記実施形態では、紡糸ノズルについて説明したが、本
発明としては、これに限定されるものではなく、その他
の用途のノズルにも適用することができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のノズルに
よれば、ノズル本体に設けられた多数の貫通孔内にそれ
ぞれノズルピースが挿入、固定されており、該ノズルピ
ースには、軸方向に沿って導入穴が形成されているとと
もに該導入穴底部にノズルピース先端に達する複数の吐
出孔が形成されているので、容易に吐出孔の数を増やす
ことができる。また、貫通孔やノズルピースの数を吐出
孔の数に対し相対的に減らすことができるので、製造時
の効率を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す断面図である。
【図2】 同じく製造過程を示す分解図である。
【図3】 ノズルピースの平面拡大図である。
【図4】 従来の紡糸ノズルの一例を示す平面図であ
る。
【図5】 同じく部分拡大断面図である。
【図6】 同じく他の一例を示す部分拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 紡糸ノズル本体 2 貫通孔 3 ノズルピース 4a 導入穴 4b 吐出孔 6 ろう材 7 凝固ろう

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル本体に設けられた多数の貫通孔内
    にそれぞれノズルピースが挿入、固定されており、該ノ
    ズルピースには、軸方向に沿って導入穴が形成されてい
    るとともに該導入穴底部にノズルピース先端に達する複
    数の吐出孔が形成されていることを特徴とするノズル
JP26535596A 1996-09-13 1996-09-13 ノズル Pending JPH1088416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26535596A JPH1088416A (ja) 1996-09-13 1996-09-13 ノズル

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JP26535596A JPH1088416A (ja) 1996-09-13 1996-09-13 ノズル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1088416A true JPH1088416A (ja) 1998-04-07

Family

ID=17416031

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JP26535596A Pending JPH1088416A (ja) 1996-09-13 1996-09-13 ノズル

Country Status (1)

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JP (1) JPH1088416A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003104535A1 (en) * 2002-06-10 2003-12-18 Tecnofil Srl Spinning device
US8858864B2 (en) 2007-07-31 2014-10-14 Tokyo Electron Limited Nozzle member and process for producing the same

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003104535A1 (en) * 2002-06-10 2003-12-18 Tecnofil Srl Spinning device
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