JPH08300158A - プラズマ肉盛溶接用トーチ - Google Patents

プラズマ肉盛溶接用トーチ

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JPH08300158A
JPH08300158A JP7135789A JP13578995A JPH08300158A JP H08300158 A JPH08300158 A JP H08300158A JP 7135789 A JP7135789 A JP 7135789A JP 13578995 A JP13578995 A JP 13578995A JP H08300158 A JPH08300158 A JP H08300158A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
holes
torch
sectional area
plasma
Prior art date
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Pending
Application number
JP7135789A
Other languages
English (en)
Inventor
Iwao Sakazaki
巌 坂崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粉末孔の粉末詰まりの発生を防止する。 【構成】 トーチ頭部16には、その中心部にプラズマ
アークの噴出孔14が形成されると共に、噴出孔14を
囲む外側に複数の粉末孔22が、周方向に所要間隔で中
心に向けて夫々斜めに形成される。各粉末孔22は、ト
ーチ頭部16の上面に形成されて上方に開放するリング
状の溝18に連通する。リング状溝18は、トーチ本体
12に形成した複数の粉末供給路20と連通し、各供給
路20を介してリング状溝18に粉末材料が供給され
る。粉末孔22の孔数は、該粉末孔22の総断面積が粉
末供給路20の総断面積以上となる数に設定される。こ
れにより、リング状溝18に供給された粉末材料が、各
粉末孔22に過剰に供給されず、粉末孔22での粉末詰
まりの発生を確実に防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プラズマ肉盛溶接用
トーチに関し、更に詳細には、中心部に設けたプラズマ
アークの噴出孔から噴出されるプラズマアークに向け、
該噴出孔の外側に設けた複数の粉末孔から粉末材料を供
給して溶融し、それを被肉盛材に肉盛りするようにした
プラズマ肉盛溶接用トーチに関するものである。
【0002】
【従来技術】プラズマアークを利用して溶融した粉末材
料を、被肉盛材の表面に肉盛りさせる方法として、プラ
ズマ・パウダー・ウェルディング溶接法が知られている。
この溶接法に使用されるプラズマ肉盛溶接用トーチ(以
下、単に「トーチ」ともいう)は、例えば図2に示す如
く、タングステン等の電極10を収容した中空のトーチ
本体12の先端部に、プラズマアークが噴出する噴出孔
14を中心部に形成したトーチ頭部16を配設してい
る。このトーチ頭部16の上面には、噴出孔14を中心
とする所要直径のリング状溝18が形成されており、該
リング状溝18に、トーチ本体12に形成した複数の粉
末供給路20が連通するよう構成されている。またトー
チ頭部16には、該頭部16の下面において噴出孔14
を中心とする仮想円上に開口すると共に前記リング状溝
18に連通する複数の粉末孔22が、周方向に所要間隔
で中心に向けて夫々斜めに形成されている。すなわち、
トーチ本体12内を通じて供給されるプラズマガスの噴
出孔14からの噴出によって、前記電極10の先端に発
生するアークをプラズマアークに変換させる。そして、
前記粉末供給路20からリング状溝18に供給された粉
末材料を、各粉末孔22内をキャリヤガスと共に給送し
てプラズマアーク中に送り込み、該プラズマアークの高
熱によって溶融した粉末材料を被肉盛材の表面に肉盛り
するよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した構造のトーチ
では、前記粉末供給路20からリング状溝18に供給さ
れた粉末材料が、各粉末孔22を給送される際に、各粉
末孔22内で詰まってしまって所要量の粉末材料がプラ
ズマアーク中に送り込まれないことがあった。この場合
は、肉盛りの厚みが変動してしまい、不良品を生じてし
まう事態を招くこととなっていた。更に、粉末材料が全
くプラズマアーク中に送り込まれなくなり、溶接作業を
中断して詰まりを除去する必要を生じ、作業能率が低下
する問題を招来する。
【0004】そこで本願の発明者は、前記問題に鑑み種
々検討を重ねた結果、前記リング状溝に粉末材料を供給
する粉末供給路の総断面積が、粉末孔の総断面積よりも
大きくなっているため、リング状溝に粉末材料が供給過
剰な状態となり、各粉末孔に過剰な粉末材料が供給され
ることに起因して粉末詰まりを生ずることが判った。す
なわち、粉末孔の総断面積を、粉末供給路の総断面積以
上に設定すれば、粉末孔の粉末詰まりの発生を防止し得
ることを突き止めた。
【0005】
【発明の目的】すなわちこの発明は、前述した従来技術
が内在している欠点に鑑み、これを好適に解決するべく
提案されたものであって、粉末孔の総断面積を粉末供給
路の総断面積以上に設定することによって粉末孔の粉末
詰まりの発生を防止し、常に良好な肉盛り溶接を行ない
得るプラズマ肉盛溶接用トーチを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を好適に達成するため本発明は、中心部にプラズ
マアークの噴出孔が形成されると共に、該噴出孔を囲む
外側に複数の粉末孔が中心に向けて斜めに形成され、こ
の複数の粉末孔が連通する溝に粉末供給路を介して供給
された粉末材料を、各粉末孔を介して前記噴射孔から噴
出するプラズマアークに供給するようにしたプラズマ肉
盛溶接用トーチにおいて、前記粉末孔の総断面積を、前
記粉末供給路の総断面積以上に設定したことを特徴とす
る。
【0007】
【実施例】次に、本発明に係るプラズマ肉盛溶接用トー
チにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しな
がら説明する。なお、図2に関連して従来技術の項で説
明した部材や部分と同一の部材や部分については、同じ
符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0008】図1は、本発明に係るプラズマ肉盛溶接用
トーチの好適な実施例を示す概略斜視図であって、該ト
ーチ24のトーチ頭部16には、その中心部にプラズマ
アークの噴出孔14が形成されると共に、該噴出孔14
を囲む外側に複数の粉末孔22が、周方向に所要間隔で
中心に向けて夫々斜めに形成されている。また各粉末孔
22は、トーチ頭部16の上面に形成されて上方に開放
するリング状の溝18に連通している。このリング状溝
18は、トーチ本体12に形成した複数の粉末供給路2
0と連通し、各供給路20を介してリング状溝18に供
給された粉末材料が、各粉末孔18をキャリッジガスと
共に給送されてプラズマアーク中に送り込まれるように
なっている。
【0009】前記粉末孔22の孔数は、該粉末孔22の
総断面積が粉末供給路20の総断面積以上となる数(例
えば8個)に設定されている。これにより、複数の粉末
供給路20からリング状溝18に供給される粉末材料
は、各粉末孔22内に円滑に供給される。すなわち、リ
ング状溝18に供給された粉末材料が、各粉末孔22に
過剰に供給されることはなくなるので、該粉末孔22で
の粉末詰まりの発生を確実に防止することができる。
【0010】
【実験例について】内径を2mmに設定した2本の粉末
供給路20を形成し、その総断面積が6.3mm2となる
トーチ本体12を使用し、該粉末供給路20からトーチ
頭部16のリング状溝18への粉末材料の送給量を10
〜20g/minに設定した条件において、内径を1
mmに設定した8本の粉末孔22を形成することによ
り、その総断面積が6.3mm2となるトーチ頭部16、
内径を1mmに設定した4本の粉末孔22を形成する
ことにより、その総断面積が3.1mm2となるトーチ頭
部16、内径を1mmに設定した6本の粉末孔22を
形成することにより、その総断面積が4.7mm2となる
トーチ頭部16、を用いた各例においてプラズマ肉盛溶
接を実施した。そして、各例の7時間後における粉末詰
まりの発生回数につき、夫々のデータを採り、その結果
を以下の表に示した。
【0011】
【0012】表から判明する如く、粉末孔22の総断面
積(3.1mm2,4.7mm2)が粉末供給路20の総断面積
(6.3mm2)より小さい場合は、粉末詰まりが発生し、粉
末孔22の総断面積(6.3mm2)を粉末供給路20の総断
面積(6.3mm2)以上に設定することにより、粉末詰まり
の発生を防止し得ることが明らかとなった。
【0013】なお、実施例では粉末孔の数を多くするこ
とにより総断面積を大きくする場合につき説明したが、
本願はこれに限定されるものでなく、各粉末孔の内径を
大きくすることにより少ない数(例えば4本や6本)の粉
末孔で対応することもできる。また、粉末供給路の数は
2本に限らず1本または3本以上であってもよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るプラズ
マ肉盛溶接用トーチによれば、粉末孔の総断面積を、粉
末供給路の総断面積以上に設定することにより、粉末孔
での粉末詰まりの発生を防止することができる。すなわ
ち、粉末詰まりの発生により肉盛りの厚みが不均一にな
って不良品が発生したり、粉末材料が全く供給されなく
なって作業を中断する事態をなくし、作業能率を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラズマ肉盛溶接用トーチの好適
な実施例を概略で示す分解斜視図である。
【図2】プラズマ・パウダー・ウェルディング溶接法に使
用される従来技術に係るプラズマ肉盛溶接用トーチの要
部を示す概略断面図である。
【符号の説明】
14 噴出孔 18 リング状溝 20 粉末供給路 22 粉末孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心部にプラズマアークの噴出孔(14)が
    形成されると共に、該噴出孔(14)を囲む外側に複数の粉
    末孔(22)が中心に向けて斜めに形成され、この複数の粉
    末孔(22)が連通する溝(18)に粉末供給路(20)を介して供
    給された粉末材料を、各粉末孔(22)を介して前記噴射孔
    (14)から噴出するプラズマアークに供給するようにした
    プラズマ肉盛溶接用トーチにおいて、 前記粉末孔(22)の総断面積を、前記粉末供給路(20)の総
    断面積以上に設定したことを特徴とするプラズマ肉盛溶
    接用トーチ。
JP7135789A 1995-05-08 1995-05-08 プラズマ肉盛溶接用トーチ Pending JPH08300158A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105171215A (zh) * 2015-10-16 2015-12-23 吴忠仪表有限责任公司 分体式等离子喷嘴
WO2017018568A1 (ko) * 2015-07-29 2017-02-02 창원대학교 산학협력단 환형 플라즈마 용사 건
CN109807013A (zh) * 2019-02-21 2019-05-28 上海图博可特石油管道涂层有限公司 一种石油管道粉末内涂层喷粉装置

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