JPH1088203A - 圧縮機用摺動部品材料およびその製造方法 - Google Patents
圧縮機用摺動部品材料およびその製造方法Info
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- JPH1088203A JPH1088203A JP23694396A JP23694396A JPH1088203A JP H1088203 A JPH1088203 A JP H1088203A JP 23694396 A JP23694396 A JP 23694396A JP 23694396 A JP23694396 A JP 23694396A JP H1088203 A JPH1088203 A JP H1088203A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】油潤滑が困難な環境や高負荷条件下で使用され
る圧縮機の摺動部品として優れた耐摩耗性,摺動性,耐
圧性を有し、圧縮機の性能および耐久性を向上させるこ
とが可能な圧縮機用摺動部品材料およびその製造方法を
提供する。 【解決手段】パーライトまたはベイナイト組織を有する
多孔質鉄基焼結合金の空孔部に、四弗化エチレン(PT
FE),四弗化エチレン・パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体(PFA)および四弗化エチレン・六
弗化プロピレン共重合体(FEP)から選択される少な
くとも1種の弗素樹脂が充填されていることを特徴とす
る。また多孔質鉄基焼結合金における空孔部の体積割合
が5%以上40%以下であることを特徴とする。
る圧縮機の摺動部品として優れた耐摩耗性,摺動性,耐
圧性を有し、圧縮機の性能および耐久性を向上させるこ
とが可能な圧縮機用摺動部品材料およびその製造方法を
提供する。 【解決手段】パーライトまたはベイナイト組織を有する
多孔質鉄基焼結合金の空孔部に、四弗化エチレン(PT
FE),四弗化エチレン・パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体(PFA)および四弗化エチレン・六
弗化プロピレン共重合体(FEP)から選択される少な
くとも1種の弗素樹脂が充填されていることを特徴とす
る。また多孔質鉄基焼結合金における空孔部の体積割合
が5%以上40%以下であることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧縮機用摺動部品材
料およびその製造方法に係り、特に油潤滑が困難な環境
や高負荷条件下で使用される圧縮機の摺動部品として優
れた耐摩耗性,摺動性,耐圧性を有し、圧縮機の性能お
よび耐久性を向上させることが可能な圧縮機用摺動部品
材料およびその製造方法に関する。
料およびその製造方法に係り、特に油潤滑が困難な環境
や高負荷条件下で使用される圧縮機の摺動部品として優
れた耐摩耗性,摺動性,耐圧性を有し、圧縮機の性能お
よび耐久性を向上させることが可能な圧縮機用摺動部品
材料およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷凍機、冷蔵庫、空調機やショーケース
においては冷媒を圧縮する圧縮機が主要機器として装備
されている。上記用途例において一般的に使用されてい
る圧縮機として、図1および図2に示すような密閉型の
ロータリ圧縮機がある。
においては冷媒を圧縮する圧縮機が主要機器として装備
されている。上記用途例において一般的に使用されてい
る圧縮機として、図1および図2に示すような密閉型の
ロータリ圧縮機がある。
【0003】この圧縮機1は、ケーシング2の内部にモ
ータ3aと圧縮要素3bとを内装し、圧縮要素3bはモ
ータ3から延びる回転軸4を主軸受5と副軸受6に挿通
され、この主軸受5と副軸受6との間に、仕切板7を介
して2基のシリンダ8a,8bを配設し、各シリンダ8
a,8b内において、前記回転軸4に形成された偏心部
9a,9bにそれぞれ円筒状のローラ10a,10bを
嵌合させる一方、図2に示すように偏心回転するローラ
10a,10bに対して常時押し付けて接触するよう
に、ベーン11a,11bが配設されて構成される。ベ
ーン11a,11bは、偏心部9a,9bおよびローラ
10a,10bの回転に応じて各ローラ外周面に摺接し
ながら往復動し、各シリンダ8a,8b内部を圧力的に
仕切る役割を果している。こうして圧縮機1は、モータ
3の駆動によって前記ローラ10a,10bをシリンダ
8a,8b内において偏心回転させることにより、吸込
み口12を通り、シリンダ8a,8b内の吸込みチャン
バ13a,13bに吸入したガスを圧縮チャンバ14
a,14b方向に移動させながら圧縮して吐出口15か
ら吐出するものである。
ータ3aと圧縮要素3bとを内装し、圧縮要素3bはモ
ータ3から延びる回転軸4を主軸受5と副軸受6に挿通
され、この主軸受5と副軸受6との間に、仕切板7を介
して2基のシリンダ8a,8bを配設し、各シリンダ8
a,8b内において、前記回転軸4に形成された偏心部
9a,9bにそれぞれ円筒状のローラ10a,10bを
嵌合させる一方、図2に示すように偏心回転するローラ
10a,10bに対して常時押し付けて接触するよう
に、ベーン11a,11bが配設されて構成される。ベ
ーン11a,11bは、偏心部9a,9bおよびローラ
10a,10bの回転に応じて各ローラ外周面に摺接し
ながら往復動し、各シリンダ8a,8b内部を圧力的に
仕切る役割を果している。こうして圧縮機1は、モータ
3の駆動によって前記ローラ10a,10bをシリンダ
8a,8b内において偏心回転させることにより、吸込
み口12を通り、シリンダ8a,8b内の吸込みチャン
バ13a,13bに吸入したガスを圧縮チャンバ14
a,14b方向に移動させながら圧縮して吐出口15か
ら吐出するものである。
【0004】上記のような圧縮機1においては、主副軸
受5,6と回転軸4、シリンダ8とベーン11、仕切板
7とローラ10など相互に摺接する摺動部における摩耗
が特に顕著になるため、高い耐摩耗性を有する材料で形
成する必要がある。
受5,6と回転軸4、シリンダ8とベーン11、仕切板
7とローラ10など相互に摺接する摺動部における摩耗
が特に顕著になるため、高い耐摩耗性を有する材料で形
成する必要がある。
【0005】従来、この種の材料としては、FCD60
0材,FC250材、SMF4030材(鉄−銅−炭素
系焼結合金)など耐摩耗性を高めた材料が一般に使用さ
れている。特に高度の耐焼付性および耐摩耗性が要求さ
れるローラを構成する耐摩耗材料としては、Mo−Ni
−Cr合金鋼(モニクロ鋳鉄)が広く利用され、またベ
ーン材としてはSUS440C、シリンダ材としては、
FC250等が一般に使用されている。
0材,FC250材、SMF4030材(鉄−銅−炭素
系焼結合金)など耐摩耗性を高めた材料が一般に使用さ
れている。特に高度の耐焼付性および耐摩耗性が要求さ
れるローラを構成する耐摩耗材料としては、Mo−Ni
−Cr合金鋼(モニクロ鋳鉄)が広く利用され、またベ
ーン材としてはSUS440C、シリンダ材としては、
FC250等が一般に使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋳造品
で製造された従来の摺動部品は摺動部位に適合した特別
な油潤滑機構を付加しない限り、摺動面における金属部
材の摩擦係数を低下させることができないという問題点
があった。
で製造された従来の摺動部品は摺動部位に適合した特別
な油潤滑機構を付加しない限り、摺動面における金属部
材の摩擦係数を低下させることができないという問題点
があった。
【0007】一方、粉末冶金法によれば、比較的に寸法
精度が高い摺動部品が得られるが、鋳造品と同様に摩擦
係数を低減させ、摩耗量を低減させるには未だ十分では
ない。また粉末冶金法による金属焼結体として形成した
摺動部材においては、部材本体が多孔質に形成されてい
るため、気密性が乏しく、部材内を気体が透過するため
に耐圧性が低い難点がある。特にこの金属焼結体で形成
した摺動部材を圧縮機用の摺動部品材料として使用した
場合には、冷媒ガス等の被圧縮ガスが透過するため、圧
縮機の体積効率が低下する問題点もある。
精度が高い摺動部品が得られるが、鋳造品と同様に摩擦
係数を低減させ、摩耗量を低減させるには未だ十分では
ない。また粉末冶金法による金属焼結体として形成した
摺動部材においては、部材本体が多孔質に形成されてい
るため、気密性が乏しく、部材内を気体が透過するため
に耐圧性が低い難点がある。特にこの金属焼結体で形成
した摺動部材を圧縮機用の摺動部品材料として使用した
場合には、冷媒ガス等の被圧縮ガスが透過するため、圧
縮機の体積効率が低下する問題点もある。
【0008】そこで、摺動部品として使用される金属焼
結体表面に樹脂やリン酸金属塩や硬質金属から成る被膜
を一体に形成し、自己潤滑性を高めて摩擦係数や摩耗量
を低減するとともに酸化処理による封孔を行って耐圧性
を高めることが行われている。しかしながら、一般に被
膜自体の機械的強度が不十分であり、高い負荷状態にお
いては被膜が破壊され易い問題点があった。
結体表面に樹脂やリン酸金属塩や硬質金属から成る被膜
を一体に形成し、自己潤滑性を高めて摩擦係数や摩耗量
を低減するとともに酸化処理による封孔を行って耐圧性
を高めることが行われている。しかしながら、一般に被
膜自体の機械的強度が不十分であり、高い負荷状態にお
いては被膜が破壊され易い問題点があった。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、特に油潤滑が困難な環境や高負荷条件下で
使用される圧縮機の摺動部品として優れた耐摩耗性,摺
動性,耐圧性を有し、圧縮機の性能および耐久性を向上
させることが可能な圧縮機用摺動部品材料およびその製
造方法を提供することを目的とする。
れたもので、特に油潤滑が困難な環境や高負荷条件下で
使用される圧縮機の摺動部品として優れた耐摩耗性,摺
動性,耐圧性を有し、圧縮機の性能および耐久性を向上
させることが可能な圧縮機用摺動部品材料およびその製
造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明者は鋭意検討を行った結果、特に多孔質鉄
基焼結合金を基材とし、その焼結合金の少なくとも表面
部の空孔部にある種の弗素樹脂を充填したときに、弗素
樹脂が焼結合金の微細な空孔部にも浸透し易く、また得
られた材料が長期間に亘って優れた潤滑性,耐摩耗性,
耐熱性,耐圧性を発揮することを見い出し、本願発明を
完成した。
め、本願発明者は鋭意検討を行った結果、特に多孔質鉄
基焼結合金を基材とし、その焼結合金の少なくとも表面
部の空孔部にある種の弗素樹脂を充填したときに、弗素
樹脂が焼結合金の微細な空孔部にも浸透し易く、また得
られた材料が長期間に亘って優れた潤滑性,耐摩耗性,
耐熱性,耐圧性を発揮することを見い出し、本願発明を
完成した。
【0011】すなわち本発明に係る圧縮機用摺動部品材
料は、パーライトまたはベイナイト組織を有する多孔質
鉄基焼結合金の空孔部に、四弗化エチレン(PTF
E),四弗化エチレン・パーフルオロアルキルビニルエ
ーテル共重合体(PFA)および四弗化エチレン・六弗
化プロピレン共重合体(FEP)から選択される少なく
とも1種の弗素樹脂が充填されていることを特徴とす
る。また多孔質鉄基焼結合金における空孔部の体積割合
が5%以上40%以下であることを特徴とする。さら
に、前記弗素樹脂は、多孔質鉄基焼結合金の空孔部に対
して30%以上の体積割合で充填されていることを特徴
とする。また耐圧性が0.5MPa以上であることを特
徴とする。さらに多孔質鉄基焼結合金の表面部の空孔部
のみに弗素樹脂が充填されていることを特徴とする。
料は、パーライトまたはベイナイト組織を有する多孔質
鉄基焼結合金の空孔部に、四弗化エチレン(PTF
E),四弗化エチレン・パーフルオロアルキルビニルエ
ーテル共重合体(PFA)および四弗化エチレン・六弗
化プロピレン共重合体(FEP)から選択される少なく
とも1種の弗素樹脂が充填されていることを特徴とす
る。また多孔質鉄基焼結合金における空孔部の体積割合
が5%以上40%以下であることを特徴とする。さら
に、前記弗素樹脂は、多孔質鉄基焼結合金の空孔部に対
して30%以上の体積割合で充填されていることを特徴
とする。また耐圧性が0.5MPa以上であることを特
徴とする。さらに多孔質鉄基焼結合金の表面部の空孔部
のみに弗素樹脂が充填されていることを特徴とする。
【0012】また本発明に係る圧縮機用摺動部品材料の
製造方法は、パーライトまたはベイナイト組織を有する
多孔質鉄基焼結合金を調製する工程と、四弗化エチレン
(PTFE),四弗化エチレン・パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体(PFA)および四弗化エチレ
ン・六弗化プロピレン共重合体(FEP)から選択され
る少なくとも1種の弗素樹脂の融液中に上記多孔質鉄基
焼結合金を浸漬し、多孔質鉄基焼結合金の少なくとも表
面部の空孔部に上記弗素樹脂を充填含浸する工程とから
成ることを特徴とする。
製造方法は、パーライトまたはベイナイト組織を有する
多孔質鉄基焼結合金を調製する工程と、四弗化エチレン
(PTFE),四弗化エチレン・パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体(PFA)および四弗化エチレ
ン・六弗化プロピレン共重合体(FEP)から選択され
る少なくとも1種の弗素樹脂の融液中に上記多孔質鉄基
焼結合金を浸漬し、多孔質鉄基焼結合金の少なくとも表
面部の空孔部に上記弗素樹脂を充填含浸する工程とから
成ることを特徴とする。
【0013】ここで本発明において使用される多孔質鉄
基焼結合金としては、例えば重量%で、ニッケル(N
i)を0.2〜4%,モリブデン(Mo)を0.1〜6
%,炭素(C)を0.1〜3%,残部鉄(Fe)から成
る鉄基焼結合金を使用することができる。上記組成の焼
結合金は、摺動部材を形成するために必要な硬度を有す
るパーライト組織やベイナイト組織が形成され、摺動部
品としての耐摩耗性が良好となる。
基焼結合金としては、例えば重量%で、ニッケル(N
i)を0.2〜4%,モリブデン(Mo)を0.1〜6
%,炭素(C)を0.1〜3%,残部鉄(Fe)から成
る鉄基焼結合金を使用することができる。上記組成の焼
結合金は、摺動部材を形成するために必要な硬度を有す
るパーライト組織やベイナイト組織が形成され、摺動部
品としての耐摩耗性が良好となる。
【0014】上記多孔質鉄基焼結合金の空孔部に充填さ
れる弗素樹脂は、摺動部品に潤滑性を付与し、摩擦係数
を低下させて摺動特性を向上するとともに、空孔部を封
孔して摺動部品の耐圧性を向上させるために使用され
る。
れる弗素樹脂は、摺動部品に潤滑性を付与し、摩擦係数
を低下させて摺動特性を向上するとともに、空孔部を封
孔して摺動部品の耐圧性を向上させるために使用され
る。
【0015】上記弗素樹脂としては、使用温度条件に耐
える耐熱性が良好である点,封孔効果が良好で耐圧性の
改善効果が大きい点,摩擦係数の低減効果が大きい点な
どの観点から四弗化エチレン(PTFE),四弗化エチ
レン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
(PFA)および四弗化エチレン・六弗化プロピレン共
重合体(FEP)から選択される少なくとも1種の弗素
樹脂が使用される。
える耐熱性が良好である点,封孔効果が良好で耐圧性の
改善効果が大きい点,摩擦係数の低減効果が大きい点な
どの観点から四弗化エチレン(PTFE),四弗化エチ
レン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
(PFA)および四弗化エチレン・六弗化プロピレン共
重合体(FEP)から選択される少なくとも1種の弗素
樹脂が使用される。
【0016】なお、上記弗素樹脂のうち、PTFEは耐
熱性および耐摩耗性を付与する効果が最大となるが、溶
融時における粘度がPFAと比較して大きいために特に
微細な空孔部を有する焼結合金中に含浸しにくい難点が
ある。またPFAは耐熱性,耐摩耗性,耐圧性を付与す
る効果が大きく、また溶融粘度も低いために含浸操作が
容易となり、特に好ましい。
熱性および耐摩耗性を付与する効果が最大となるが、溶
融時における粘度がPFAと比較して大きいために特に
微細な空孔部を有する焼結合金中に含浸しにくい難点が
ある。またPFAは耐熱性,耐摩耗性,耐圧性を付与す
る効果が大きく、また溶融粘度も低いために含浸操作が
容易となり、特に好ましい。
【0017】多孔質鉄基焼結合金における空孔部の体積
割合は5〜40%とされる。この体積割合が5%未満の
場合には、弗素樹脂の含浸充填量が不十分となる一方、
体積割合が40%を超えると、摺動部材の基材としての
焼結合金の機械的強度が不足し、いずれにしても耐久性
が良好な摺動部品が得られない。
割合は5〜40%とされる。この体積割合が5%未満の
場合には、弗素樹脂の含浸充填量が不十分となる一方、
体積割合が40%を超えると、摺動部材の基材としての
焼結合金の機械的強度が不足し、いずれにしても耐久性
が良好な摺動部品が得られない。
【0018】また上記焼結合金の全空孔部に対する弗素
樹脂の充填割合は体積割合で30%以上とする。この充
填割合が30%未満の場合には、弗素樹脂の充填・含浸
による潤滑性の改善効果が不十分となり、耐摩耗性に優
れた摺動部材が得られず、また十分な耐圧性が得られな
い。
樹脂の充填割合は体積割合で30%以上とする。この充
填割合が30%未満の場合には、弗素樹脂の充填・含浸
による潤滑性の改善効果が不十分となり、耐摩耗性に優
れた摺動部材が得られず、また十分な耐圧性が得られな
い。
【0019】なお、上記弗素樹脂を焼結合金の全空孔部
に充填・含浸してもよいが、摺動面を構成する焼結合金
の少なくとも表面部の空孔部のみに充填含浸して封孔処
理を行う一方、焼結合金の表面部を除く中間部には弗素
樹脂を充填しない領域を形成することにより、摺動部品
の軽量化を図ることも可能である。
に充填・含浸してもよいが、摺動面を構成する焼結合金
の少なくとも表面部の空孔部のみに充填含浸して封孔処
理を行う一方、焼結合金の表面部を除く中間部には弗素
樹脂を充填しない領域を形成することにより、摺動部品
の軽量化を図ることも可能である。
【0020】本発明の圧縮機用摺動部品材料は、例えば
以下のような手順で製造される。まず所定組成を有する
合金粉末と黒鉛粉末とを離型用潤滑剤とともに均一に混
合して原料混合体を調製し、得られた原料混合体を汎用
の金型プレス成形機等を使用し、400〜600MPa
の成形圧力で加圧成形して所定形状の成形体とする。
以下のような手順で製造される。まず所定組成を有する
合金粉末と黒鉛粉末とを離型用潤滑剤とともに均一に混
合して原料混合体を調製し、得られた原料混合体を汎用
の金型プレス成形機等を使用し、400〜600MPa
の成形圧力で加圧成形して所定形状の成形体とする。
【0021】次に得られた成形体をArやN2 ガスなど
の非酸化性雰囲気中て温度1100〜1200℃で0.
5〜2時間焼結する。
の非酸化性雰囲気中て温度1100〜1200℃で0.
5〜2時間焼結する。
【0022】次に得られれた多孔質鉄基焼結合金を、大
気雰囲気下で350〜400℃に予熱した後に、加熱・
溶融した弗素樹脂中に浸漬して焼結合金の空孔部に弗素
樹脂を充填・含浸する。充填・含浸方法としては真空ま
たは減圧雰囲気中で行う真空含浸法や含浸液の浸透を利
用して常温・常圧下で焼結合金を弗素樹脂中に浸漬する
方法などがあるが、含浸状態の安定度を考慮すると真空
含浸法が好ましい。真空含浸法には、真空容器内を減圧
した後に、弗素樹脂溶融液中に、焼結合金を浸漬する方
法,浸漬後にさらに容器内を加圧する方法などが採用で
きる。
気雰囲気下で350〜400℃に予熱した後に、加熱・
溶融した弗素樹脂中に浸漬して焼結合金の空孔部に弗素
樹脂を充填・含浸する。充填・含浸方法としては真空ま
たは減圧雰囲気中で行う真空含浸法や含浸液の浸透を利
用して常温・常圧下で焼結合金を弗素樹脂中に浸漬する
方法などがあるが、含浸状態の安定度を考慮すると真空
含浸法が好ましい。真空含浸法には、真空容器内を減圧
した後に、弗素樹脂溶融液中に、焼結合金を浸漬する方
法,浸漬後にさらに容器内を加圧する方法などが採用で
きる。
【0023】上記弗素樹脂の充填・含浸後に焼結合金を
樹脂融液中から取り出し、大気中にて空冷して充填した
樹脂を凝固せしめて本発明の圧縮機用摺動部品材料が調
製される。なお、焼結合金表面に付着した過剰の樹脂材
料はショットブラスト処理などによって除去される。
樹脂融液中から取り出し、大気中にて空冷して充填した
樹脂を凝固せしめて本発明の圧縮機用摺動部品材料が調
製される。なお、焼結合金表面に付着した過剰の樹脂材
料はショットブラスト処理などによって除去される。
【0024】上記のように調製された圧縮機用摺動部品
材料では多孔質鉄基焼結合金の空孔部に弗素樹脂が充填
含浸されて封孔処理がなされているため、耐圧性が0.
5MPa以上と優れている。
材料では多孔質鉄基焼結合金の空孔部に弗素樹脂が充填
含浸されて封孔処理がなされているため、耐圧性が0.
5MPa以上と優れている。
【0025】ここで、耐圧性は摺動部品材料の一方の表
面に加圧した窒素ガスを作用させた場合に、材料内部を
透過して他方の表面から窒素ガスが漏出するときの窒素
ガスの圧力で定義される。漏出する窒素ガスは、材料の
他方の表面に塗布した油の膨れおよび気泡の発生により
確認される。上記耐圧性が0.5MPa以上であれば、
摺動部品材料を圧縮機の構成部品として使用した場合に
おいても被圧縮ガスの透過が少なく、圧縮機の効率低下
を防止できる。
面に加圧した窒素ガスを作用させた場合に、材料内部を
透過して他方の表面から窒素ガスが漏出するときの窒素
ガスの圧力で定義される。漏出する窒素ガスは、材料の
他方の表面に塗布した油の膨れおよび気泡の発生により
確認される。上記耐圧性が0.5MPa以上であれば、
摺動部品材料を圧縮機の構成部品として使用した場合に
おいても被圧縮ガスの透過が少なく、圧縮機の効率低下
を防止できる。
【0026】上記構成に係る圧縮機用摺動部品材料によ
れば、焼結合金の空孔部に潤滑性に優れた弗素樹脂が充
填されて封孔処理されて形成しているため、優れた耐摩
耗性,摺動性,耐圧性を有しており、圧縮機を構成する
摺動部品として使用した場合に、圧縮機の性能および耐
久性を大幅に向上させることができる。特にインバータ
ー制御が主流となっている空調機に装備される圧縮機の
ように、常に負荷が大幅に変動する過酷な条件下で使用
される圧縮機の摺動部品を構成する材料として極めて有
効である。
れば、焼結合金の空孔部に潤滑性に優れた弗素樹脂が充
填されて封孔処理されて形成しているため、優れた耐摩
耗性,摺動性,耐圧性を有しており、圧縮機を構成する
摺動部品として使用した場合に、圧縮機の性能および耐
久性を大幅に向上させることができる。特にインバータ
ー制御が主流となっている空調機に装備される圧縮機の
ように、常に負荷が大幅に変動する過酷な条件下で使用
される圧縮機の摺動部品を構成する材料として極めて有
効である。
【0027】
【発明の実施の形態】次に本発明に係る圧縮機用摺動部
品材料の実施形態について、以下の実施例および従来の
摺動部品材料である比較例を参照して、より具体的に説
明する。
品材料の実施形態について、以下の実施例および従来の
摺動部品材料である比較例を参照して、より具体的に説
明する。
【0028】実施例1〜10 最大粒径145μmの各種Fe−Ni−Mo合金粉末
に、粒径20μm以下の黒鉛粉末を0.4〜3.0重量
%と離型用潤滑剤を1.5重量%とを添加配合し、最終
的な焼結合金の組成が表1の左欄に示す比率となるよう
に混合して、それぞれ実施例1〜10用の原料混合体を
調製した。
に、粒径20μm以下の黒鉛粉末を0.4〜3.0重量
%と離型用潤滑剤を1.5重量%とを添加配合し、最終
的な焼結合金の組成が表1の左欄に示す比率となるよう
に混合して、それぞれ実施例1〜10用の原料混合体を
調製した。
【0029】次に得られた各原料混合体を金型プレスの
成形型に充填し、400〜500MPaの成形圧力で加
圧成形することにより、成形密度が6.5〜6.6g/
cm3の主軸受用,副軸受用,シリンダ用の成形体をそれ
ぞれ形成した。
成形型に充填し、400〜500MPaの成形圧力で加
圧成形することにより、成形密度が6.5〜6.6g/
cm3の主軸受用,副軸受用,シリンダ用の成形体をそれ
ぞれ形成した。
【0030】次の各成形体を非酸化性雰囲気(90%N
2 +10%H2 )中で1120℃の温度条件下で30分
間焼結し、それぞれ実施例1〜10に係る多孔質鉄基焼
結合金を製造した。
2 +10%H2 )中で1120℃の温度条件下で30分
間焼結し、それぞれ実施例1〜10に係る多孔質鉄基焼
結合金を製造した。
【0031】次に、上記のように製造した各多孔質鉄基
焼結合金を大気雰囲気中で温度380℃に予熱した後
に、表1に示すように、予め真空容器内において400
℃に加熱溶融した四弗化エチレン・パーフルオロアルキ
ルビニルエーテル共重合体(PFA),四弗化エチレン
・六弗化プロピレン共重合体(FEP)または四弗化エ
チレン(PTFE)などの弗素樹脂融液中に浸漬した。
さらに、真空容器内の圧力が−93MPaとなるように
減圧し、この圧力で30分間保持した後に、真空容器内
を常圧に戻し、弗素樹脂融液を各多孔質鉄基焼結合金の
空孔部に充填・含浸させた。
焼結合金を大気雰囲気中で温度380℃に予熱した後
に、表1に示すように、予め真空容器内において400
℃に加熱溶融した四弗化エチレン・パーフルオロアルキ
ルビニルエーテル共重合体(PFA),四弗化エチレン
・六弗化プロピレン共重合体(FEP)または四弗化エ
チレン(PTFE)などの弗素樹脂融液中に浸漬した。
さらに、真空容器内の圧力が−93MPaとなるように
減圧し、この圧力で30分間保持した後に、真空容器内
を常圧に戻し、弗素樹脂融液を各多孔質鉄基焼結合金の
空孔部に充填・含浸させた。
【0032】さらに、各多孔質鉄基焼結合金を弗素樹脂
融液中から取り出し、大気中にて空冷し、空孔部に充填
した弗素樹脂を凝固させることにより、それぞれ実施例
1〜10に係る摺動部品材料を調製した。
融液中から取り出し、大気中にて空冷し、空孔部に充填
した弗素樹脂を凝固させることにより、それぞれ実施例
1〜10に係る摺動部品材料を調製した。
【0033】このとき、得られた各摺動部品材料の含浸
部に充填された弗素樹脂の含有量(充填率)は、全空孔
部に対して38〜91vol.%であり、充填深さは表面よ
り1.4〜3.7mmであり、部品の厚さに対する充填率
は19〜79%であった。また各部品の耐圧性は3.3
〜6.3MPaであった。
部に充填された弗素樹脂の含有量(充填率)は、全空孔
部に対して38〜91vol.%であり、充填深さは表面よ
り1.4〜3.7mmであり、部品の厚さに対する充填率
は19〜79%であった。また各部品の耐圧性は3.3
〜6.3MPaであった。
【0034】そして、これらの各摺動部品材料に切削加
工および研磨加工を施すことにより、所定寸法に仕上
げ、図1に示すような圧縮機用の主軸受5,副軸受6お
よびシリンダ8a,8bを摺動部品としてそれぞれ調製
した。
工および研磨加工を施すことにより、所定寸法に仕上
げ、図1に示すような圧縮機用の主軸受5,副軸受6お
よびシリンダ8a,8bを摺動部品としてそれぞれ調製
した。
【0035】比較例1 一方、従来材であるFC250溶製材に切削研磨加工を
施し、実施例1〜10と同一寸法,形状を有する主軸
受,副軸受およびシリンダを比較例1に係る摺動部材と
してそれぞれ製造した。
施し、実施例1〜10と同一寸法,形状を有する主軸
受,副軸受およびシリンダを比較例1に係る摺動部材と
してそれぞれ製造した。
【0036】比較例2 一方、従来材であるSMF−4030焼結材に切削研磨
加工を施し、実施例1〜10と同一寸法,形状を有する
主軸受,副軸受およびシリンダを比較例2に係る摺動部
材としてそれぞれ製造した。
加工を施し、実施例1〜10と同一寸法,形状を有する
主軸受,副軸受およびシリンダを比較例2に係る摺動部
材としてそれぞれ製造した。
【0037】こうして製造した実施例1〜10および比
較例1〜2に係る摺動部品としての主軸受,副軸受およ
びシリンダを、図1,2に示すようにFCD600材で
形成した回転軸4と、SUS440C焼入材から成り表
面にイオン窒化処理を施したベーン11a,11bとを
有するロータリ式圧縮機に実装し、高負荷で低周波数条
件という最も油潤滑条件が悪化する運転条件下で、各圧
縮機を連続的に3000時間運転する耐久試験を実施し
た。そして運転終了後における回転軸の外周面,主軸受
および副軸受の内周面,シリンダのベーン溝およびベー
ンの側面部の摩耗量を測定して、下記表1に示す結果を
得た。
較例1〜2に係る摺動部品としての主軸受,副軸受およ
びシリンダを、図1,2に示すようにFCD600材で
形成した回転軸4と、SUS440C焼入材から成り表
面にイオン窒化処理を施したベーン11a,11bとを
有するロータリ式圧縮機に実装し、高負荷で低周波数条
件という最も油潤滑条件が悪化する運転条件下で、各圧
縮機を連続的に3000時間運転する耐久試験を実施し
た。そして運転終了後における回転軸の外周面,主軸受
および副軸受の内周面,シリンダのベーン溝およびベー
ンの側面部の摩耗量を測定して、下記表1に示す結果を
得た。
【0038】
【表1】
【0039】表1に示す結果から明らかなように、実施
例1〜10に係る摺動部品を実装した各圧縮機において
は、耐摩耗性,潤滑性および熱的安定性に優れた材料で
摺動部品を構成しているため、高温度で過酷な運転条件
下で長時間運転した後においても、摺動部の摩耗が、比
較例1〜2で示す従来材で形成した圧縮機よりも小さく
なり、優れた耐久性を有している。特に摺動部における
かじりの発生が少なく、特に主軸受の内径摩耗量はいず
れも1μm前後と半減しており、またシリンダ内面にお
いて焼付きなどの異常摩耗の現象も発生せず、初期摺動
特性も改善されることが確認された。
例1〜10に係る摺動部品を実装した各圧縮機において
は、耐摩耗性,潤滑性および熱的安定性に優れた材料で
摺動部品を構成しているため、高温度で過酷な運転条件
下で長時間運転した後においても、摺動部の摩耗が、比
較例1〜2で示す従来材で形成した圧縮機よりも小さく
なり、優れた耐久性を有している。特に摺動部における
かじりの発生が少なく、特に主軸受の内径摩耗量はいず
れも1μm前後と半減しており、またシリンダ内面にお
いて焼付きなどの異常摩耗の現象も発生せず、初期摺動
特性も改善されることが確認された。
【0040】なお、上記各実施例においては、弗素樹脂
としてのPFA,FEPおよびPTFEをそれぞれ単独
で含浸させた例を示しているが、上記PFA,FEPお
よびPTFEの2種以上を混合した弗素樹脂を使用した
場合においても同様な効果が得られた。
としてのPFA,FEPおよびPTFEをそれぞれ単独
で含浸させた例を示しているが、上記PFA,FEPお
よびPTFEの2種以上を混合した弗素樹脂を使用した
場合においても同様な効果が得られた。
【0041】
【発明の効果】以上説明の通り、本発明に係る圧縮機用
摺動部品材料によれば、焼結合金の空孔部に潤滑性に優
れた弗素樹脂が充填されて封孔処理されて形成している
ため、優れた耐摩耗性,摺動性,耐圧性を有しており、
圧縮機を構成する摺動部品として使用した場合に、圧縮
機の性能および耐久性を大幅に向上させることができ
る。特にインバーター制御が主流となっている空調機に
装備される圧縮機のように、常に負荷が大幅に変動する
過酷な条件下で使用される圧縮機の摺動部品を構成する
材料として極めて有効である。
摺動部品材料によれば、焼結合金の空孔部に潤滑性に優
れた弗素樹脂が充填されて封孔処理されて形成している
ため、優れた耐摩耗性,摺動性,耐圧性を有しており、
圧縮機を構成する摺動部品として使用した場合に、圧縮
機の性能および耐久性を大幅に向上させることができ
る。特にインバーター制御が主流となっている空調機に
装備される圧縮機のように、常に負荷が大幅に変動する
過酷な条件下で使用される圧縮機の摺動部品を構成する
材料として極めて有効である。
【図1】密閉型ロータリ圧縮機の構造を示す縦断面図。
【図2】図1に示す圧縮機のロータ部を示す平断面図。
1 圧縮機 2 ケーシング 3a モータ 3b 圧縮要素 4 回転軸 5 主軸受 6 副軸受 7 仕切板 8,8a,8b シリンダ 9,9a,9b 偏心部 10,10a,10b ローラ 11,11a,11b ベーン 12 吸込み口 13a,13b 吸込みチャンバ 14a,14b 圧縮チャンバ 15 吐出口
Claims (6)
- 【請求項1】 パーライトまたはベイナイト組織を有す
る多孔質鉄基焼結合金の空孔部に、四弗化エチレン(P
TFE),四弗化エチレン・パーフルオロアルキルビニ
ルエーテル共重合体(PFA)および四弗化エチレン・
六弗化プロピレン共重合体(FEP)から選択される少
なくとも1種の弗素樹脂が充填されていることを特徴と
する圧縮機用摺動部品材料。 - 【請求項2】 多孔質鉄基焼結合金における空孔部の体
積割合が5%以上40%以下であることを特徴とする請
求項1記載の圧縮機用摺動部品材料。 - 【請求項3】 前記弗素樹脂は、多孔質鉄基焼結合金の
空孔部に対して30%以上の体積割合で充填されている
ことを特徴とする請求項1記載の圧縮機用摺動部品材
料。 - 【請求項4】 耐圧性が0.5MPa以上であることを
特徴とする請求項1記載の圧縮機用摺動部品材料。 - 【請求項5】 多孔質鉄基焼結合金の表面部の空孔部の
みに弗素樹脂が充填されていることを特徴とする請求項
1記載の圧縮機用摺動部品材料。 - 【請求項6】 パーライトまたはベイナイト組織を有す
る多孔質鉄基焼結合金を調製する工程と、四弗化エチレ
ン(PTFE),四弗化エチレン・パーフルオロアルキ
ルビニルエーテル共重合体(PFA)および四弗化エチ
レン・六弗化プロピレン共重合体(FEP)から選択さ
れる少なくとも1種の弗素樹脂の融液中に上記多孔質鉄
基焼結合金を浸漬し、多孔質鉄基焼結合金の少なくとも
表面部の空孔部に上記弗素樹脂を充填含浸する工程とか
ら成ることを特徴とする圧縮機用摺動部品材料の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23694396A JPH1088203A (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 圧縮機用摺動部品材料およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23694396A JPH1088203A (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 圧縮機用摺動部品材料およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1088203A true JPH1088203A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17008057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23694396A Abandoned JPH1088203A (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 圧縮機用摺動部品材料およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1088203A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008047561A1 (fr) | 2006-09-28 | 2008-04-24 | Daikin Industries, Ltd. | Élément coulissant et machine à fluide utilisant celui-ci |
JP2011047286A (ja) * | 2009-08-25 | 2011-03-10 | Panasonic Corp | 冷媒圧縮機 |
JP2015218344A (ja) * | 2014-05-14 | 2015-12-07 | 大同メタル工業株式会社 | 摺動部材 |
JP2016017195A (ja) * | 2014-07-07 | 2016-02-01 | 大同メタル工業株式会社 | 摺動部材 |
-
1996
- 1996-09-06 JP JP23694396A patent/JPH1088203A/ja not_active Abandoned
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008047561A1 (fr) | 2006-09-28 | 2008-04-24 | Daikin Industries, Ltd. | Élément coulissant et machine à fluide utilisant celui-ci |
JP2011047286A (ja) * | 2009-08-25 | 2011-03-10 | Panasonic Corp | 冷媒圧縮機 |
JP2015218344A (ja) * | 2014-05-14 | 2015-12-07 | 大同メタル工業株式会社 | 摺動部材 |
JP2016017195A (ja) * | 2014-07-07 | 2016-02-01 | 大同メタル工業株式会社 | 摺動部材 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050826 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050830 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Effective date: 20051028 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 |