JPH108739A - コンクリート建造物の新生補強工法及びコンクリート建造物の新生補強工法用コンクリート削成機 - Google Patents

コンクリート建造物の新生補強工法及びコンクリート建造物の新生補強工法用コンクリート削成機

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JPH108739A
JPH108739A JP16176196A JP16176196A JPH108739A JP H108739 A JPH108739 A JP H108739A JP 16176196 A JP16176196 A JP 16176196A JP 16176196 A JP16176196 A JP 16176196A JP H108739 A JPH108739 A JP H108739A
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brush
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Hiroshi Yoshihara
博 吉原
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Mitsuwa Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 コンクリート層の接着強度を強固にし、環境
問題の発生を防止したコンクリート建造物の新生補強工
法を提供すること。 【解決手段】 硬球を強圧でコンクリート1の表面に吹
き付ける硬球移送管20を備えた硬球吹き付け装置6と,
上下あるいは左右に移動できる硬球噴射ノズル体と,硬
球と破壊コンクリート屑とを回収ホース23により吸引回
収する回収装置11と,硬球と破壊コンクリート屑とを分
離する硬球分離装置12とを設け、硬球噴射ノズル体をコ
ンクリート建造物aの補強面に所定間隔をおいて配置し
て硬球吹き付け装置6により硬球をコンクリート建造物
aの表面に噴射し、破壊コンクリート屑と使用した硬球
とをで回収して研削面2を露出せしめ、この研削面2に
新しい補強コンクリート層3を付設してコンクリート建
造物aを新生補強する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート建造
物の新生補強工法及びそのコンクリート削成機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】阪神大
地震の被害経験に基づいて重要な施設のコンクリート建
造物の補強対策が問題になっている。
【0003】この場合単に元のコンクリート表面に補強
コンクリート層を付設するだけでは、元のコンクリート
表面と補強コンクリート層との接合強度が弱く、補強コ
ンクリート層がはがれ易く、接合強度が弱いため補強コ
ンクリート層を設けても全体のコンクリート強度そのも
のが耐震性強度に至らず信頼性に欠ける欠点がある。本
発明は、コンクリートの表面を削取して新しい露出面を
形成し、この露出面に新しいコンクリート層を付設して
接着強度を強固にすることに着眼し、ショットブラスト
処理スタイルを採用し、更に削取したコンクリート屑を
その場に散乱させて環境問題を発生させることを防止し
て本発明のコンクリート建造物の新生補強工法を完成し
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0005】コンクリート建造物aの耐地震補強のため
コンクリート1の表面をショットブラスト処理により削
取して研削面2を露出せしめ、この研削面2に新しい補
強コンクリート層3を付設してコンクリート建造物を新
生するコンクリート建造物の新生補強工法であって、硬
球4を強圧でコンクリート1の表面に吹き付ける硬球移
送管20を備えた硬球吹き付け装置6と,硬球移送管20の
先端に設けた油圧やエア圧などで自動的に上下あるいは
左右に移動できる硬球噴射ノズル体22と,硬球4と破壊
コンクリート屑10とを回収ホース23により吸引回収する
回収装置11と,硬球4と破壊コンクリート屑10とを分離
する硬球分離装置12とを設け、前記硬球噴射ノズル体22
をコンクリート建造物aの補強面に所定間隔をおいて配
置して硬球吹き付け装置6により硬球4をコンクリート
建造物aの表面に噴射し、この硬球4により研削された
破壊コンクリート屑10と使用した硬球4とを回収ホース
23で回収して研削面2を露出せしめ、この研削面2に新
しい補強コンクリート層3を付設してコンクリート建造
物aを新生補強することを特徴とするコンクリート建造
物の新生補強工法に係るものである。
【0006】また、硬球吹き付け装置6に硬球4を強圧
でコンクリート1の表面に吹き付ける所望の長さを有す
る硬球移送管20を設け、この硬球移送管20の先端にコン
クリート建造物aの表面に所定間隔をおいて配置する、
油圧やエア圧などで自動的に上下あるいは左右に移動で
きる硬球噴射ノズル体22を設け、硬球4と破壊コンクリ
ート屑10を回収ホース23で吸引回収する回収装置11を設
け、硬球4と破壊コンクリート屑10とを分離する硬球分
離装置12を設け、この硬球分離装置12により分離した硬
球4を連続使用する硬球移送機構14と,破壊コンクリー
ト屑10を回収する集塵装置15とを設けたことを特徴とす
るコンクリート建造物の新生補強工法用コンクリート削
成機に係るものである。
【0007】また、前記硬球移送管20及び前記回収ホー
ス23とを取付けた硬球噴射体21を横支柱30に左右に移動
可能に取付け、該横支柱30を作業車40に移動自在または
回動自在に取付けたことを特徴とする請求項2記載のコ
ンクリート建造物の新生補強工法用コンクリート削成機
に係るものである。
【0008】また、前記作業車40は、地面を自由に走行
できる履帯装置8付の車輪7を備えており、前記横支柱
30を上下に移動できる支柱31,32、該横支柱30を前後に
移動できるシリンダー装置33、前記支柱31,32の傾斜角
度を可変できるシリンダー装置34及び前記支柱31,32を
自由に回動できる回動台35とを備えたことを特徴とする
請求項3記載のコンクリート建造物の新生補強工法用コ
ンクリート削成機に係るものである。
【0009】また、前記横支柱30を上下に移動する支柱
31は、該支柱31に設けた横支柱取付溝に横支柱30を嵌装
して、横支柱30はワイヤ5の移動で支柱31に設けた横支
柱取付溝に沿って上下に移動できるように設け、横支柱
30を取付けた支柱31には適宜必要な支柱32を増設し、支
柱31,32間の上下移動も一方の支柱32に設けた取付溝に
他方の支柱31を嵌装して、他方の支柱31はワイヤ5の移
動で一方の支柱32に設けた取付溝に沿って上下に移動で
きるように設け、最下段の支柱32には該支柱32の傾斜角
度を可変できるシリンダー装置34を少なくとも一方向に
設け、最下段の支柱32とシリンダー装置34とを連結した
下方の連結部を回動できる回動台35を設け、該回動台35
を前後方向に移動できるシリンダー装置33を作業車40に
取り付けたことを特徴とする請求項4記載のコンクリー
ト建造物の新生補強工法用コンクリート削成機に係るも
のである。
【0010】また、前記硬球噴射体21は、硬球移送管20
を取付け固定した移動板24を上下あるいは左右に移動で
きるように設け、該硬球移送管20の先端部に硬球噴射ノ
ズル体22を設け、該硬球噴射ノズル体22は跳返り防止板
25に設けた孔を上下に移動できるように設け、前記硬球
噴射ノズル体22や跳返り防止板25などを内設できるよう
に設けた横枠18を設け、該横枠18の前方にはブラシ取付
板26を設け、該ブラシ取付板26には、硬球噴射ノズル体
22が移動する範囲の外側にブラシ27を設け、該ブラシ27
の外側の外周に囲いブラシ27’を設け、該ブラシ27と囲
いブラシ27’とがコンクリート1の表面に当接するよう
に設けたことを特徴とする請求項3記載のコンクリート
建造物の新生補強工法用コンクリート削成機に係るもの
である。 また、前記硬球噴射体21には、コンクリート1面に当接
するローラー28を適宜設けたことを特徴とする請求項
3,6いずれか1項に記載のコンクリート建造物の新生
補強工法用コンクリート削成機に係るものである。 また、前記硬球噴射体21の下方には、前記横支柱30の下
方に設けた横設部材9に摺動する摺動部材13を設けたこ
とを特徴とする請求項3,6,7いずれか1項に記載の
コンクリート建造物の新生補強工法用コンクリート削成
機に係るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】好適な本発明の実施の形態を作用
効果を示して実施の一例である図面に基づいて簡単に説
明する。
【0012】硬球噴射ノズル体22をコンクリート建造物
aの補強面に所定間隔をおいて配置して硬球吹き付け装
置6を作動させて硬球4を噴射すると、コンクリート1
表面に硬球4が高速で衝突し、コンクリート1表面を容
易に研削することができ、コンクリート1表面は凹凸の
ある荒れた肌となって露出する。
【0013】また、硬球4により研削された破壊コンク
リート屑10と硬球4とを回収ホース23により吸引回収す
ることにより、破壊コンクリート屑10が空中に散乱する
ことが防止でき、硬球4は硬球分離装置12により分離し
て再利用する。
【0014】さらに、コンクリート1表面の凹凸のある
荒れた研削面に新しい補強コンクリート層3を付設する
と、補強コンクリート層3の接合強度を高めることがで
きる。
【0015】また、硬球吹き付け装置6に備えた硬球移
送管20の先端に設けた油圧やエア圧などで自動的に上下
あるいは左右に移動できる硬球噴射ノズル体22を介して
硬球4を吹き付けるからコンクリート1の表面を右から
左へ、上から下へと順次削取でき、かつどのような場所
でも容易に所望通りの新しい荒肌の露出面を形成でき
る。
【0016】また、硬球4は硬球吹き付け装置6より硬
球移送管20を通り、硬球移送管20の先端に設けた硬球噴
射ノズル体22よりコンクリート1の表面に噴射され、噴
射された硬球4と削取されたコンクリート屑10は回収ホ
ース23を介して回収装置11に吸引され、硬球分離装置12
にて破壊コンクリート屑10と分離され、再び硬球吹き付
け装置6へ戻し、硬球4は繰り返して反復使用する。
【0017】また、硬球移送管20及び回収ホース23とを
取付けた硬球噴射体21を横支柱30に左右に移動可能に取
付け、横支柱30を作業車40に移動自在または回動自在に
取付けたから、硬球移送管20の先端に設けた硬球噴射ノ
ズル体22をいかなる形状のコンクリート建造物aのコン
クリート1の表面にも移動することができ、コンクリー
ト建造物aのどのような部分に対しても硬球4を吹き付
けコンクリート1の表面を削取して研削面2を露出させ
ることができる。
【0018】また、作業車40は、地面を自由に走行でき
る履帯装置8付の車輪7を備え、横支柱30を上下に移動
できる支柱31,32、横支柱30を前後に移動できるシリン
ダー装置33、支柱31,32の傾斜角度を可変できるシリン
ダー装置34及び前記支柱31,32を自由に回動できる回動
台35を備えているから、横支柱30に取付けた硬球噴射体
21を上下,左右,前後,傾斜角度変更,360度回動と
自由に移動させることができ、コンクリート建造物aの
どのような部分に対しても硬球4を吹き付けコンクリー
ト1の表面を削取して研削面2を露出させることができ
る。
【0019】また、硬球噴射ノズル体22は跳返り防止板
25に設けた孔を上下に移動できるように設け、硬球噴射
ノズル体22や跳返り防止板25などを内設できるように設
けた横枠18を設け、横枠18の前方にはブラシ取付板26を
設け、このブラシ取付板26には硬球噴射ノズル体22が移
動する範囲の外側にブラシ27を設け、このブラシ27の外
側の外周に囲いブラシ27’を設け、このブラシ27と囲い
ブラシ27’とがコンクリート1の表面に当接するように
設けたので、硬球噴射ノズル体22から噴射される硬球4
と硬球4によりコンクリート1の表面を削取した破壊コ
ンクリート屑10とを硬球噴射ノズル体22より外部に散乱
させることなく硬球4と破壊コンクリート屑10とを回収
ホース23により回収装置11に吸引回収することができ
る。
【0020】さらに、硬球噴射体21に設けたブラシ27及
び囲いブラシ27’をコンクリート1の表面へ接触させな
がら、硬球噴射体21を移動させるため、硬球噴射体21の
移動をスムーズにでき、硬球4により研削されたコンク
リート1の研削面2をブラシ27及び囲いブラシ27’で擦
ることで研削面2にコンクリート屑10を残すことなくき
れいな研削面2に仕上げることができる。
【0021】また、硬球噴射体21にコンクリート1面に
当接するローラー28を適宜設けたので、硬球噴射体21に
設けたブラシ27及び囲いブラシ27’をコンクリート1面
に必要以上に押圧させることなく、硬球噴射体21のコン
クリート1面上での移動をスムーズに行うことができ
る。
【0022】また、硬球噴射体21の下方に、横支柱30の
下方に設けた横設部材9に摺動する摺動部材13を設けた
ので、硬球噴射体21が上下で傾くことを防止でき、硬球
噴射体21が横支柱30の左右にスムーズに移動することが
できる。
【0023】
【実施例】本発明の好適な実施の一例を図面に基づいて
説明する。
【0024】コンクリート建造物aの耐地震補強のため
コンクリート1の表面をショットブラスト処理により削
取して研削面2を露出せしめ、この研削面2に新しい補
強コンクリート層3を付設してコンクリート建造物を新
生するコンクリート建造物の新生補強工法であって、硬
球4を強圧でコンクリート1の表面に吹き付ける硬球移
送管20を備えた硬球吹き付け装置6と,硬球移送管20の
先端に設けた油圧やエア圧などで自動的に上下あるいは
左右に移動できる硬球噴射ノズル体22と,硬球4と破壊
コンクリート屑10とを回収ホース23により吸引回収する
回収装置11と,硬球4と破壊コンクリート屑10とを分離
する硬球分離装置12とを設け、前記硬球噴射ノズル体22
をコンクリート建造物aの補強面に所定間隔をおいて配
置して硬球吹き付け装置6により硬球4をコンクリート
建造物aの表面に噴射し、この硬球4により研削された
破壊コンクリート屑10と使用した硬球4とを回収ホース
23で回収して研削面2を露出せしめ、この研削面2に新
しい補強コンクリート層3を付設してコンクリート建造
物aを新生補強する。
【0025】また、硬球吹き付け装置6に硬球4を強圧
でコンクリート1の表面に吹き付ける所望の長さを有す
る硬球移動管20を設け、この硬球移動管20の先端にコン
クリート建造物aの表面に所定間隔をおいて配置する油
圧やエア圧などで自動的に上下あるいは左右に移動でき
る硬球噴射ノズル体22を設け、硬球4と破壊コンクリー
ト屑10を回収ホース23で吸引回収する回収装置11を設
け、硬球4と破壊コンクリート屑10とを分離する硬球分
離装置12を設け、この硬球分離装置12により分離した硬
球4を連続使用する硬球移送機構14と,破壊コンクリー
ト屑10を回収する集塵装置15とを設ける。
【0026】また、前記硬球移送管20及び前記回収ホー
ス23とを取付けた硬球噴射体21を横支柱30に左右に移動
可能に取付け、該横支柱30を作業車40に移動自在または
回動自在に取付ける。
【0027】また、前記作業車40は、地面を自由に走行
できる履帯装置8付の車輪7を備えており、前記横支柱
30を上下に移動できる支柱31,32、該横支柱30を前後に
移動できるシリンダー装置33、前記支柱31,32の傾斜角
度を可変できるシリンダー装置34及び前記支柱31,32を
自由に回動できる回動台35とを備えている。
【0028】また、前記横支柱30を上下に移動する支柱
31は、該支柱31に設けた横支柱取付溝に横支柱30を嵌装
して、横支柱30はワイヤ5の移動で支柱31に設けた横支
柱取付溝に沿って上下に移動できるように設け、横支柱
30を取付けた支柱31には適宜必要な支柱32を増設し、支
柱31,32間の上下移動も一方の支柱32に設けた取付溝に
他方の支柱31を嵌装して、他方の支柱31はワイヤ5の移
動で一方の支柱32に設けた取付溝に沿って上下に移動で
きるように設け、最下段の支柱32には該支柱32の傾斜角
度を可変できるシリンダー装置34を少なくとも一方向に
設け、最下段の支柱32とシリンダー装置34とを連結した
下方の連結部を回動できる回動台35を設け、該回動台35
を前後方向に移動できるシリンダー装置33を作業車40に
取り付ける。
【0029】また、前記硬球噴射体21は、硬球移送管20
を取付け固定した移動板24を上下あるいは左右に移動で
きるように設け、該硬球移送管20の先端部に硬球噴射ノ
ズル体22を設け、該硬球噴射ノズル体22は跳返り防止板
25に設けた孔を上下に移動できるように設け、前記硬球
噴射ノズル体22や跳返り防止板25などを内設できるよう
に設けた横枠18を設け、該横枠18の前方にはブラシ取付
板26を設け、該ブラシ取付板26には、硬球噴射ノズル体
22が移動する範囲の外側にブラシ27を設け、該ブラシ27
の外側の外周に囲いブラシ27’を設け、該ブラシ27と囲
いブラシ27’とがコンクリート1の表面に当接するよう
に設ける。
【0030】また、前記硬球噴射体21には、コンクリー
ト1面に当接するローラー28を適宜設ける。
【0031】また、前記硬球噴射体21の下方には、前記
横支柱30の下方に設けた横設部材9に摺動する摺動部材
13を設ける。
【0032】本実施例は、図1に示したような、高速道
路や新幹線の橋脚等のコンクリート建造物aの耐地震補
強のため、コンクリート1の表面をショットブラスト処
理等により削取して研削面2を露出させ、研削面2に新
しい補強コンクリート層3を付設してコンクリート建造
物aを新生するコンクリート建造物の新生補強工法及び
コンクリート建造物の新生補強工法用コンクリート削成
機である。
【0033】本発明のコンクリート建造物の新生補強工
法及びコンクリート建造物の新生補強工法用コンクリー
ト削成機に関する一実施例を以下具体的に説明する。
【0034】コンクリート1の表面を研削するために、
鉄やステンレス等のコンクリート1よりも硬い材料を用
い、例えば直径1mm〜2mm程度の硬球10にして、こ
の硬球4をコンクリート1の表面に強圧で吹き付ける。
硬球4は高圧発生装置である硬球吹き付け装置6より、
硬球移送管20を介して硬球移送管20の先端に設けた硬球
噴射ノズル体22より噴射し、コンクリート1の表面に強
圧で衝突してコンクリート1の表面を凹凸状に研削す
る。
【0035】コンクリート1の表面の研削量は通常2〜
3mm程度で良いが、研削量及び表面の凹凸状態をどの
程度にするかは、硬球4の材質や球径あるいは球形状,
硬球噴射ノズル体22とコンクリート1の表面との間隔,
硬球4の噴射スピード等の条件を必要に応じ設定すれば
良い。
【0036】そして、前記硬球噴射ノズル体22をコンク
リート建造物aの補強面に所定間隔をおいて配置して硬
球4を噴射することにより、コンクリート1の表面に必
要とする研削面2を設けることができる。
【0037】次に、硬球4により研削された破壊コンク
リート屑10と使用した硬球4とを回収するために、破壊
コンクリート屑10と硬球4とを吸引回収する回収装置11
を回収ホース13を介して設ける。
【0038】そして、吸引回収した破壊コンクリート屑
10と硬球4とを分離して硬球4を反復使用できるように
硬球分離装置12を前記回収装置11と前記硬球吹き付け装
置6との間に連結設定する。
【0039】コンクリート1の研削面2には新しい補強
コンクリート層3を付設してコンクリート建造物aを新
生することができる。
【0040】また、吸引回収された破壊コンクリート屑
10は、硬球分離装置12にて硬球4と分離され、硬球分離
装置12より配管16を経由して集塵機15に回収される。
【0041】次に、前記硬球噴射体21の構成について、
図1〜図5に基づいて具体的に説明する。
【0042】硬球噴射体21は、図2に示すように、横支
柱30に吊り下げ状態で取付けられ、横支柱30の左右への
移動は硬球噴射体21に設けたピニオン41が横支柱30の下
端部に設けたラック42にかみ合って油圧等により移動で
きるように構成してある。
【0043】硬球噴射体21には、図3,図4に示すよう
に、硬球移送管20を背面より移動板24に取付け、移動板
24は硬球噴射体21の背面で移動板保持部材43により移動
可能に保持される。移動板保持部材43は硬球噴射体21の
背面を構成する背面板38に取付ける。移動板24は、硬球
噴射体21の背面に設けたエアモーター45により移動板24
の両側に設けた駆動部44と共に上下移動できるように構
成する。
【0044】硬球噴射体21は、図2〜図4に示すよう
に、背面に背面板38を設け、側面に横枠18を設けて、硬
球噴射体21の内部には、二本の硬球移送管20をノズル固
定板17に取付け、硬球移送管20の先端には、各々硬球噴
射ノズル体22を設け、ノズル固定板17の上下には内部に
硬球4や破壊コンクリート屑10が散乱しないように可撓
性のある跳返り防止板39を設け、その両端を横枠18に取
付け、硬球噴射ノズル体22の先端を横枠18の側面に取付
けた跳返り防止板25に設けた孔から突出するように設け
る。ノズル固定板17の両側に設けた跳返り防止板39を可
撓性のある材質にしているのは、硬球噴射ノズル体22を
上下に移動した時に、図3の破線に示しているように跳
返り防止板39が折り畳まれるようにしているからであ
る。横枠18の前面には、硬球噴射ノズル体22の上下移動
の範囲の外周にブラシ取付板26を設け、このブラシ取付
板26上の内周に下方を除いてブラシ27を設け、さらに、
これより外周にも囲いブラシ27’を設ける。
【0045】以上のように構成した硬球噴射体21をコン
クリート建造物aの表面のコンクリート1面にブラシ27
及び囲いブラシ27’が当接するように配置し、硬球噴射
ノズル体22より硬球4をコンクリート面に衝突させ、コ
ンクリート1面を削取する。硬球4及び削取された破壊
コンクリート屑10は、ブラシ取付板26の内周に設けたブ
ラシ27の下方からブラシ取付板26の背面で横枠18の側面
に設けた回収孔19に取付けた回収管29及び回収ホース23
を通って回収装置11に回収される。なお、図2,図4に
図示したブラシ取付板26面に設けた回収孔19,回収管29
には回収ホース23を取付けていないが、必要に応じてこ
の回収管29にも回収ホース23を取付ければよく、ここに
も回収ホース23を取付けることにより、横枠18の側面に
のみ回収ホース23を取付けた場合に比べて、硬球4や破
壊コンクリート屑10の回収をより確実に効率良く行うこ
とができる。
【0046】なお、コンクリート1面に硬球噴射体21を
配置する時に、以上の説明ではコンクリート1面に硬球
噴射体21に設けたブラシ27及び囲いブラシ27’を当接し
ていたが、この場合、コンクリート1面に対してブラシ
27及び囲いブラシ27’を当接する押圧の適性値をコント
ロールすることが困難で、押圧が強すぎるとブラシ27及
び囲いブラシ27’とコンクリート1面との摩擦が強くな
り、硬球噴射体21のコンクリート1面での移動がスムー
ズにできない状況が発生し、また、ブラシ27及び囲いブ
ラシ27’の摩擦が激しくなり、ブラシ27及び囲いブラシ
27’の交換を頻繁に行う必要がでてくる。逆に、押圧が
弱すぎるとブラシ27及び囲いブラシ27’から外部に硬球
4や破壊コンクリート屑10が散乱してしまうような状況
が発生する。このように、ブラシ27及び囲いブラシ27’
を適切に押圧することは非常に困難であり、これを解消
するために、図2に示すように硬球噴射体21の前面の4
角に、回動自在のローラー28を設け、ブラシ27及び囲い
ブラシ27’がコンクリート1面に最適の当接状態になる
ようにローラー28のコンクリート1面への当接位置を適
切に設定する。
【0047】また、硬球噴射体21は、図5に示すよう
に、横支柱30に吊り下げ状態で取り付けられ、硬球噴射
体21の下部背面には、横支柱30の下方に設け横設部材9
に摺動可能なローラー等の摺動部材13を設け、硬球噴射
体21が図2に示す横支柱30の左右にスムーズに移動でき
るようにしてある。
【0048】なお、横支柱30の下方に設けた横設部材9
に硬球噴射体21の下部背面に設けた摺動部材13を摺動さ
せることで、硬球噴射体21が上下で傾くことなくコンク
リート1面に対して平行な状態を保てるようにできる。
【0049】次に、硬球噴射体21を上下,左右,前後,
傾斜角度変更及び回動移動を自在に行い、コンクリート
建造物aのコンクリート1の表面に適切に配置するため
の動作機構について説明する。
【0050】前述したように、硬球噴射体21の内部にお
いて、硬球噴射ノズル体22が上下に移動でき、硬球噴射
体21は前述のように横支柱30の左右に移動できる。
【0051】横支柱30は、図5に示すように、支柱31に
上下動可能に取り付け、支柱31は支柱32に対して上下動
可能に取り付け、支柱32に対しての支柱31の上下動及び
支柱31に対しての横支柱30の上下動は、各々ワイヤー5
の移動により上下動できるように、ワイヤー5を横支柱
30に取付け、このワイヤー5を支柱31の上端に設けた滑
車36を経由て支柱31の下端に設けた滑車36に経由させ、
さらに、このワイヤー5を支柱32の上端に設けた滑車36
に経由させて支柱32の側面に設けたワイヤー駆動機構37
に連設する。そして、このワイヤー駆動機構37を駆動す
ることによりワイヤー5を引張ったり伸ばしたりして、
支柱32に対して支柱31を上下動させ、支柱31に対して横
支柱30を上下動させることができる。
【0052】また、支柱32の上端には、シリンダー装置
34の一端を取付け、シリンダー装置34の他端は、支柱32
の側面に設けたワイヤー駆動機構37の下端部とを連結す
る連結部材46に連結し、シリンダー装置34の駆動により
支柱32を自由に傾けることができるように構成してい
る。
【0053】連結部材46は、モーター等の駆動により3
60度自由に回動できる回動台35に取付け、この回動台
35は作業車40の前方に設けたシリンダー装置33の先端部
に取付けておく。回動台35はシリンダー装置33の駆動に
より作業車40の前後方向に自由に動かすことができる。
【0054】なお、作業車40は作業場所の地面の状況が
多少凸凹状態等悪状況であっても自由に移動できるよう
に作業車40の車輪7には履帯装置8を設けている。
【0055】以上のように、作業車40の前方にシリンダ
ー装置33を設け、このシリンダー装置33に回動台35を設
け、回動台35には連結部材46を介してシリンダー装置34
及び支柱32を設け、支柱32には支柱31を設け、支柱31に
横支柱30を設け、横支柱30に硬球噴射体21を設けること
により、コンクリート建造物aのコンクリート1の表面
に硬球噴射体21を適切に設置することができ、硬球噴射
ノズル体22より噴射する硬球4をコンクリート1面に適
切に衝突させることにより、コンクリート1の表面を削
取して研削面2を露出させ、この硬球4と破壊コンクリ
ート屑10とを回収ホース23により回収することができ
る。
【0056】次に、以上のように説明したコンクリート
建造物の新生補強工法用のコンクリート削成機を実際に
使用する場合について説明する。
【0057】新生補強が必要なコンクリート建造物aの
現場に硬球噴射体21を設置した作業車40を移動し、同時
に回収装置11や集塵機15等を近くに設置する。そして、
研削が必要なコンクリート1面に対して硬球噴射体21を
適切に設置する。この場合、設置場所の近くに作業車40
を移動し、硬球噴射体21を設置高さに設置するため横支
柱30あるいは支柱31を支柱32に対してワイヤー5を駆動
することにより移動し、設置面に対して硬球噴射体21を
平行に設置するため回動台35による回動、あるいはシリ
ンダー装置34の駆動により設置する。さらに、硬球噴射
体21がコンクリート1面に対して適切な押圧となるよう
にシリンダー装置33により設定する。以上により、コン
クリート1面に対して硬球噴射体21を適切に設置するこ
とができる。
【0058】次に、硬球4をコンクリート1面に対して
噴射してコンクリート1面を研削する場合、硬球噴射ノ
ズル体22を上下に移動させながら研削し、コンクリート
1面を所定量研削したら硬球噴射体21を横支柱30に体し
て左あるいは右に移動して順次コンクリート1面を研削
する。そして、横支柱30に対して硬球噴射体21が左右に
移動できる範囲を全て研削したら、研削が必要なコンク
リート1面で研削がまだ行われていない場所に順次硬球
噴射体21を前述したように上下移動は横支柱30を支柱31
に対してあるいは支柱32に対して移動させ、左右移動は
作業車40を移動させ、必要に応じてシリンダー装置33で
前後移動、回動台35で回動、シリンダー装置34で傾斜角
度調整等を行いコンクリート1面に対して常に硬球噴射
体21を適切な位置に設置してコンクリート1面を研削す
る。
【0059】なお、前記実施例では、支柱は2個用いた
が、必要に応じ3個以上用いることでさらに高所対応が
可能となり、また、傾斜角度調整用のシリンダー装置34
は1個用いた例で説明したが必要に応じ2個以上設けて
傾斜角度調整をさらに調整しやすくすることもできる。
これらの高さ調整、角度調整等の調整機構は必要に応じ
類似技術を用いて行うこともできる。
【0060】以上の実施例では、コンクリート建造物の
耐震構造を目的にしたコンクリート建造物の新生補強工
法及びコンクリート建造物の新生補強工法用コンクリー
ト削成機を説明したが、本工法及び装置はコンクリート
建造物全般に渡り、補強コンクリート層を付設する場合
に利用できる工法及び装置であり、例えば鉄筋コンクリ
ート作りの家の屋根等の改修工事等にも利用できる。
【0061】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、硬
球噴射ノズル体をコンクリート建造物の補強面に所定間
隔をおいて配置して硬球吹き付け装置を作動させて硬球
を噴射すると、コンクリート表面に硬球が高速で衝突
し、コンクリート表面を容易に研削することができ、コ
ンクリート表面は凹凸のある荒れた肌となって露出す
る。また、硬球により研削された破壊コンクリート屑と
硬球とを回収ホースにより吸引回収することにより、破
壊コンクリート屑が空中に散乱することが防止でき、硬
球は硬球分離装置により分離して再利用する。
【0062】さらに、コンクリート表面の凹凸のある荒
れた研削面に新しい補強コンクリート層を付設すると、
補強コンクリート層の接合強度を高めることができる。
【0063】また、硬球吹き付け装置に備えた硬球移送
管の先端に設けた油圧やエア圧などで自動的に上下ある
いは左右に移動できる硬球噴射ノズル体を介して硬球を
吹き付けるからコンクリートの表面を右から左へ、上か
ら下へと順次削取でき、かつどのような場所でも容易に
所望通りの新しい荒肌の露出面を形成できる。
【0064】また、硬球は硬球吹き付け装置より硬球移
送管を通り、硬球移送管の先端に設けた硬球噴射ノズル
体よりコンクリートの表面に噴射され、噴射された硬球
と削取されたコンクリート屑は回収ホースを介して回収
装置に吸引され、硬球分離装置にて破壊コンクリート屑
と分離され、再び硬球吹き付け装置へ戻し、硬球は繰り
返して反復使用する。
【0065】また、硬球移送管及び回収ホースとを取付
けた硬球噴射体を横支柱に左右に移動可能に取付け、横
支柱を作業車に移動自在または回動自在に取付けたか
ら、硬球移送管の先端に設けた硬球噴射ノズル体をいか
なる形状のコンクリート建造物のコンクリートの表面に
も移動することができ、コンクリート建造物のどのよう
な部分に対しても硬球を吹き付けコンクリートの表面を
削取して研削面を露出させることができる。
【0066】また、作業車は、地面を自由に走行できる
履帯装置付の車輪を備え、横支柱を上下に移動できる支
柱、横支柱を前後に移動できるシリンダー装置、支柱の
傾斜角度を可変できるシリンダー装置及び前記支柱を自
由に回動できる回動台を備えているから、横支柱に取付
けた硬球噴射体を上下,左右,前後,傾斜角度変更,3
60度回動と自由に移動させることができ、コンクリー
ト建造物のどのような部分に対しても硬球を吹き付けコ
ンクリートの表面を削取して研削面を露出させることが
できる。
【0067】また、硬球噴射ノズル体は跳返り防止板に
設けた孔を上下に移動できるように設け、硬球噴射ノズ
ル体や跳返り防止板などを内設できるように設けた横枠
を設け、横枠の前方にはブラシ取付板を設け、このブラ
シ取付板には硬球噴射ノズル体が移動する範囲の外側に
ブラシを設け、このブラシの外側の外周に囲いブラシを
設け、このブラシと囲いブラシとがコンクリートの表面
に当接するように設けたので、硬球噴射ノズル体から噴
射される硬球と硬球によりコンクリートの表面を削取し
た破壊コンクリート屑とを硬球噴射ノズル体より外部に
散乱させることなく硬球と破壊コンクリート屑とを回収
ホースにより回収装置に吸引回収することができる。
【0068】さらに、硬球噴射体に設けたブラシ及び囲
いブラシをコンクリートの表面へ接触させながら、硬球
噴射体を移動させるため、硬球噴射体の移動をスムーズ
にでき、硬球により研削されたコンクリートの研削面を
ブラシ及び囲いブラシで擦ることで研削面にコンクリー
ト屑を残すことなくきれいな研削面に仕上げることがで
きる。
【0069】また、硬球噴射体にコンクリート面に当接
するローラーを適宜設けたので、硬球噴射体に設けたブ
ラシ及び囲いブラシをコンクリート面に必要以上に押圧
させることなく、硬球噴射体のコンクリート面上での移
動をスムーズに行うことができる。
【0070】また、硬球噴射体の下方に、横支柱の下方
に設けた横設部材に摺動する摺動部材を設けたので、硬
球噴射体が上下で傾くことを防止でき、硬球噴射体が横
支柱の左右にスムーズに移動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るコンクリート建造物の
新生補強工法及びコンクリート建造物の新生補強工法用
コンクリート削成機を示す概略全体構成図である。
【図2】本発明の一実施例に係るコンクリート建造物の
新生補強工法用コンクリート削成機を示す部分拡大正面
図である。
【図3】本発明の一実施例に係るコンクリート建造物の
新生補強工法用コンクリート削成機の部分断面を示す側
面図である。
【図4】本発明の一実施例に係るコンクリート建造物の
新生補強工法用コンクリート削成機を示す部分拡大背面
図である。
【図5】本発明の一実施例に係るコンクリート建造物の
新生補強工法用コンクリート削成機を示す部分側面図で
ある。
【符号の説明】
1 コンクリート 2 研削面 3 補強コンクリート層 4 硬球 5 ワイヤー 6 硬球吹き付け装置 7 内管 8 履帯装置 9 横設部材 10 破壊コンクリート屑 11 回収装置 12 硬球分離装置 13 摺動部材 14 硬球移送機構 15 集塵装置 18 横枠 20 硬球移送管 21 硬球噴射体 22 硬球噴射ノズル体 23 回収ホース 24 移動板 25 跳返り防止板 26 ブラシ取付板 27 ブラシ 27’囲いブラシ 28 ローラー 30 横支柱 31 支柱 32 支柱 33 シリンダー装置 34 シリンダー装置 35 回動台 40 作業車 a コンクリート建造物

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート建造物の耐地震補強のため
    コンクリートの表面をショットブラスト処理により削取
    して研削面を露出せしめ、この研削面に新しい補強コン
    クリート層を付設してコンクリート建造物を新生するコ
    ンクリート建造物の新生補強工法であって、硬球を強圧
    でコンクリートの表面に吹き付ける硬球移送管を備えた
    硬球吹き付け装置と,硬球移送管の先端に設けた油圧や
    エア圧などで自動的に上下あるいは左右に移動できる硬
    球噴射ノズル体と,硬球と破壊コンクリート屑とを回収
    ホースにより吸引回収する回収装置と,硬球と破壊コン
    クリート屑とを分離する硬球分離装置とを設け、前記硬
    球噴射ノズル体をコンクリート建造物の補強面に所定間
    隔をおいて配置して硬球吹き付け装置により硬球をコン
    クリート建造物の表面に噴射し、この硬球により研削さ
    れた破壊コンクリート屑と使用した硬球とを回収ホース
    で回収して研削面を露出せしめ、この研削面に新しい補
    強コンクリート層を付設してコンクリート建造物を新生
    補強することを特徴とするコンクリート建造物の新生補
    強工法。
  2. 【請求項2】 硬球吹き付け装置に硬球を強圧でコンク
    リートの表面に吹き付ける所望の長さを有する硬球移送
    管を設け、この硬球移送管の先端にコンクリート建造物
    の表面に所定間隔をおいて配置する、油圧やエア圧など
    で自動的に上下あるいは左右に移動できる硬球噴射ノズ
    ル体を設け、硬球と破壊コンクリート屑を回収ホースで
    吸引回収する回収装置を設け、硬球と破壊コンクリート
    屑とを分離する硬球分離装置を設け、この硬球分離装置
    により分離した硬球を連続使用する硬球移送機構と,破
    壊コンクリート屑を回収する集塵装置とを設けたことを
    特徴とするコンクリート建造物の新生補強工法用コンク
    リート削成機。
  3. 【請求項3】 前記硬球移送管及び前記回収ホースとを
    取付けた硬球噴射体を横支柱に左右に移動可能に取付
    け、該横支柱を作業車に移動自在または回動自在に取付
    けたことを特徴とする請求項2記載のコンクリート建造
    物の新生補強工法用コンクリート削成機。
  4. 【請求項4】 前記作業車は、地面を自由に走行できる
    履帯装置付の車輪を備えており、前記横支柱を上下に移
    動できる支柱、該横支柱を前後に移動できるシリンダー
    装置、前記支柱の傾斜角度を可変できるシリンダー装置
    及び前記支柱を自由に回動できる回動台とを備えたこと
    を特徴とする請求項3記載のコンクリート建造物の新生
    補強工法用コンクリート削成機。
  5. 【請求項5】 前記横支柱を上下に移動する支柱は、該
    支柱に設けた横支柱取付溝に横支柱を嵌装して、横支柱
    はワイヤの移動で支柱に設けた横支柱取付溝に沿って上
    下に移動できるように設け、横支柱を取付けた支柱には
    適宜必要な支柱を増設し、支柱間の上下移動も一方の支
    柱に設けた取付溝に他方の支柱を嵌装して、他方の支柱
    はワイヤの移動で一方の支柱に設けた取付溝に沿って上
    下に移動できるように設け、最下段の支柱には該支柱の
    傾斜角度を可変できるシリンダー装置を少なくとも一方
    向に設け、最下段の支柱とシリンダー装置とを連結した
    下方の連結部を回動できる回動台を設け、該回動台を前
    後方向に移動できるシリンダー装置を作業車に取り付け
    たことを特徴とする請求項4記載のコンクリート建造物
    の新生補強工法用コンクリート削成機。
  6. 【請求項6】 前記硬球噴射体は、硬球移送管を取付け
    固定した移動板を上下あるいは左右に移動できるように
    設け、該硬球移送管の先端部に硬球噴射ノズル体を設
    け、該硬球噴射ノズル体は跳返り防止板に設けた孔を上
    下に移動できるように設け、前記硬球噴射ノズル体や跳
    返り防止板などを内設できるように設けた横枠を設け、
    該横枠の前方にはブラシ取付板を設け、該ブラシ取付板
    には、硬球噴射ノズル体が移動する範囲の外側にブラシ
    を設け、該ブラシの外側の外周に囲いブラシを設け、該
    ブラシと囲いブラシとがコンクリートの表面に当接する
    ように設けたことを特徴とする請求項3記載のコンクリ
    ート建造物の新生補強工法用コンクリート削成機。
  7. 【請求項7】 前記硬球噴射体には、コンクリート面に
    当接するローラーを適宜設けたことを特徴とする請求項
    3,6いずれか1項に記載のコンクリート建造物の新生
    補強工法用コンクリート削成機。
  8. 【請求項8】 前記硬球噴射体の下方には、前記横支柱
    の下方に設けた横設部材に摺動する摺動部材を設けたこ
    とを特徴とする請求項3,6,7いずれか1項に記載の
    コンクリート建造物の新生補強工法用コンクリート削成
    機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4664908A (en) * 1985-10-01 1987-05-12 Caschem, Inc. Non-comedogenic cosmetic emollients
KR102193241B1 (ko) * 2020-06-18 2020-12-22 김갑수 탄성복합화합물을 이용한 외벽 균열 보수방법 및 이를 위한 탄성복합화합물 도포 장치
KR102202037B1 (ko) * 2020-06-18 2021-01-11 김갑수 탄성복합화합물을 이용한 건축물의 내진설계 보수방법 및 이를 위한 탄성복합화합물 도포 장치

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