JPH1087252A - 張力調整装置 - Google Patents

張力調整装置

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Publication number
JPH1087252A
JPH1087252A JP24801796A JP24801796A JPH1087252A JP H1087252 A JPH1087252 A JP H1087252A JP 24801796 A JP24801796 A JP 24801796A JP 24801796 A JP24801796 A JP 24801796A JP H1087252 A JPH1087252 A JP H1087252A
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JP
Japan
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oil
amount
pressing force
hydraulic
hydraulic cylinder
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Application number
JP24801796A
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English (en)
Inventor
Eigo Takezawa
英剛 竹沢
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1087252A publication Critical patent/JPH1087252A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0876Control or adjustment of actuators
    • F16H2007/0887Control or adjustment of actuators the tension being a function of load

Landscapes

  • Escalators And Moving Walkways (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧シリンダのピストンロッドの突出により
チェーンに押圧力を与えてテンションを持たせると共
に、ピストンロッドの突出量よりチェーンの伸びを検出
時にはピストンロッドの突出量を自動調整してチェーン
に適正なテンションをかける。 【解決手段】 離隔して配置した歯車18と19との間
に張り渡したチェーン19に対して油圧ピストン7aの
突出にて押圧力を与える油圧シリンダ6aと、この油圧
シリンダ6aに作動油を給油管8aを介して送る油圧シ
リンダ1の与圧室3の油圧を検出する圧力センサ4と、
油圧検出結果に従って油圧シリンダ1に対するタンク1
1からの給油量を調整する給油ポンプ14を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エスカレータの
移動手摺チェーン或いは踏段チェーンのテンション(張
力)を自動調整する張力調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エスカレータに使用されている各種チェ
ーンは時間の経過と共に伸びが発生するため定期的にテ
ンションの確認と調整が必要である。そこで、従来は図
5に示す方法で移動手摺チェーンのテンションを調整し
ていた。図5は従来のエスカレータの移動手摺チェーン
のテンション調整部(張力調整部)を示す。
【0003】図5において、17は駆動機(図示せず)
からの動力により回転する歯車、18は移動手摺を駆動
するシーブ(図示せず)に回転力を伝達する歯車、19
は歯車18に歯車17の回転力を伝達する移動手摺チェ
ーン、20a,20bは移動手摺チェーン19の返し歯
車、21は移動手摺チェーン19のテンションを調整す
る為のテンショナー歯車、24はテンショナー歯車21
を取り付けた取付け板である。この取り付け板24の4
隅にはテンショナー歯車21が移動手摺チェーン19に
押圧をかける方向に長穴Hが設けられ、この長穴Hに固
定ボルト25a〜25dを通して取り付け板24を所定
箇所に固定している。
【0004】次に移動手摺チェーンの調整方法を説明す
る。移動手摺チェーン19は運転時間の経過により伸び
が発生するため、保守作業において適宜テンションを適
正値に調整する必要がある。この場合のテンション調整
方法としては、固定ボルト25a〜25dを緩めた状態
で取付け板24を前方に押し出す。
【0005】この結果、取付け板24が長穴Hの長手方
向の幅の範囲で移動するため、テンショナー歯車21は
移動手摺チェーン19を押圧してテンションを持たす。
移動手摺チェーン19が一様なテンションを有したなら
ば、固定ボルト25a〜25dを締め付け、取付け板2
4を移動位置に固定して移動手摺チェーン19のテンシ
ョンを維持する。
【0006】次に、踏段チェーンのテンション調整を図
に基づいて説明する。図6は踏段チェーンのテンション
調整部を示す。図において、22a〜22fは踏段(図
示せず)を取付ける軸、23は軸22a〜22fを配し
た踏段チェーン、26は踏段チェーン23の返し車、2
7は返し車26の軸、28はエスカレータ構造枠(図示
せず)と一体の柱、29は柱28に設けた貫通孔に通さ
れた引っ張り棒であり、この引っ張り棒29を引き寄せ
ることで返し車26の軸27を引き寄せ方向に移動させ
ることができる。30は柱28の貫通孔を抜けた引っ張
り棒29に通された引っ張りバネからなるスプリング、
31は引っ張り棒29のネジ部に取付けられたダブルナ
ットであってスプリング30の縮み量を調整する。
【0007】次に踏段チェーンの調整方法を説明する。
踏段チェーン23も移動手摺チェーン19と同様に運転
時間経過により伸びが発生し、保守作業に於いて適宜テ
ンションを適正値に調整することが必要である。踏段チ
ェーン23のテンション調整方法としては、引っ張り棒
29のネジ部に取付けられたダブルナット31を矢印方
向に締め付けると、スプリング30は縮み、その縮んだ
分だけ引っ張り棒29は柱28の方向に引き寄せられ
る。
【0008】その結果、引っ張り棒29に回転自在に取
り付けられた返し車に巻掛けられた踏段チェーン23も
引っ張られ適度なテンションを有することになる。一様
なテンションが踏段チェーン23にかかったならば、ダ
ブルナット31を固定して踏段チェーン23のテンショ
ンを維持する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来は以上のように移
動手摺チェーンや踏段チェーンのテンションの確認と調
整を行っていたため、例えば移動手摺チェーンのテンシ
ョンを確認して調整する際には、踏段を数段を取り外す
作業が必要な上に、調整するときには残った踏段の軸や
エスカレータの入り組んだ構造部材の間隙の中に身を入
れて行うために、作業性が悪く非常に時間の掛かる作業
となるという問題点があった。
【0010】しかも、移動手摺チェーン或いは踏段チェ
ーンのテンション確認と調整の際には、左右2組のチェ
ーンをそれぞれ個別に確認、調整するため、左右2組の
チェーンのテンションを同様に調整するには非常に時間
が掛かるという問題点があった。
【0011】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、油圧シリンダのピストンロッド
の突出によってチェーンに押圧力を与えてテンションを
持たせると共に、ピストンロッドの突出量よりチェーン
の伸び検出時にはピストンロッドの突出量を自動調整し
てチェーンに適正なテンションをかけることができる張
力調整装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る張力調整
装置は、離隔して配置した複数の回転体との間に張り渡
した無端帯状の可撓性部材に対して一定の押圧力を与え
る押圧力付与手段と、前記可撓性部材の伸び量を検出す
る伸び量検出手段と、伸び量検出結果に従って前記押圧
力付与手段による押圧力を調整する押圧力調整手段とを
備えたものである。
【0013】この発明に係る張力調整装置は、離隔して
配置した複数の回転体との間に張り渡した無端帯状の可
撓性部材に対して油圧ピストンの突出にて押圧力を与え
る油圧シリンダと、この油圧シリンダの与圧室の油圧を
検出する油圧検出手段と、油圧検出結果に従って前記油
圧シリンダに対する給油タンクからの給油量を調整する
給油量調整手段と、前記給油タンクの油量を検出する油
量検出手段とを備えたものである。
【0014】この発明に係る張力調整装置は、油圧シリ
ンダが、主シリンダとこの主シリンダより給油管を通し
て給油される各可撓性部材毎の複数の副シリンダより構
成され、これら副シリンダは前記主シリンダより給油さ
れた圧油にて油圧ピストンを可撓性部材に突出し押圧力
を与えるものである。
【0015】この発明に係る張力調整装置は、前記可撓
性部材の伸び量を副シリンダの油圧ピストンの変位量に
基づいて検出する伸び量検出手段と、伸び量検出結果に
基づいて可橈性部材の異常進展或いは切断を判定する異
常判定手段とを備えたものである。
【0016】この発明に係る張力調整装置は、異常判定
手段が、油量検出手段による油量検出値が予め設定した
規定値以下に低下した時に油圧系の異常を判定するもの
である。
【0017】この発明に係る張力調整装置は、給油量調
整手段が、油圧検出手段によって検出された主シリンダ
の与圧室の油圧が規定値より低下したときに前記主シリ
ンダに対する給油を促進し、前記規定値を越えたときに
前記主シリンダに対する給油を停止するものである。
【0018】この発明に係る張力調整装置は、伸び量検
出結果による伸び状態と油量検出結果による油量状態を
処理して各状態を表示装置に表示すると共に、各検出結
果より異常状態を検出時に異常を監視部に自動通報する
異常監視手段を備えたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1は本実施の形態に係る張力調整装置
の構成図である。尚、図中、図5及び図6と同一符号は
同一または相当部分を示す。図において、1は油圧シリ
ンダー、2は油圧シリンダー1内のピストンである。3
はピストン2により圧力を受ける油圧シリンダー1内の
与圧室、4は与圧室3の内圧を測定する圧力検出器(油
圧検出手段)である。5は与圧室3内の圧力が規定値を
越えた場合にその圧を逃がし規定値内に保つチェック弁
である。
【0020】6a〜6dはそれぞれ油圧シリンダー1と
連結された同じく油圧シリンダーであり、7a〜7d
(7dは図示を省略)は油圧シリンダー6a〜6d(6
dは図示を省略)内のピストンである。ピストン7aの
先端にはテンショナー歯車21が取付けられており、ピ
ストン7bの先端には返し車26の車軸27が回転自在
に取付けられている。
【0021】ピストン7c及びピストン7dの先端にも
それぞれピストン7a及びピストン7bと同様に図示し
ないが返し車26の車軸27が回転自在に取付けられて
いる。8a〜8dは油圧シリンダー1の与圧室と油圧シ
リンダー6a〜6dを連結している油圧配管である。9
a〜9dは油圧シリンダー6a〜6dのピストン7a〜
7dの位置的変位を検出することでチェーン(可撓性部
材)の伸びを間接的に測定する伸び量検出器(伸び量検
出手段)である。
【0022】10は油圧シリンダー1の方向からの圧を
逃がさないチェック弁、14は油圧シリンダー1に作動
油を送るポンプである。15はポンプ14を駆動するモ
ータである。11はポンプ14に供給する作動油を貯え
たタンクで、12がタンク11の油量検出器、13がタ
ンク11の油面高さを検出するセンサー(油量検出手
段)であり、油量検出器12に位置信号を伝達する。1
6はモータ15の制御を行う制御装置である。
【0023】押圧力付与手段は油圧シリンダー6a〜6
d、ピストン7a〜7d、及びテンショナー歯車21、
圧力調整手段は油圧シリンダー1、ポンプ14、モータ
15、及び制御装置16、給油量調整手段はポンプ1
4、モータ15、及び制御装置16よりそれぞれ構成さ
れいる。
【0024】制御装置16は、図2に示すように各伸び
量検出器9a,9b,9cより出力される伸び量検出値
と油量検出器12より出力される油量検出値に基づきチ
ェーンの切断、及びタンク11の油漏れを検出してエス
カレータの安全チェックを行う安全チェック回路16
a、圧力検出器3による与圧室3の圧力検出結果に基づ
いてモータ15の駆動制御を行うモータ駆動回路16b
を備えている。
【0025】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。油圧シリンダー1と油圧シリンダー6aは油圧配管
8aで連結されているため、油圧シリンダー1の与圧室
3の圧力はピストン2の断面積とピストン6aの断面積
の比によって決まり油圧シリンダー6aに伝達される。
同様に油圧シリンダー6b〜6dに対してもピストン2
とピストン6b〜6dの断面積の比により油圧シリンダ
ー1の与圧室3の圧力が伝達される。
【0026】従って、油圧シリンダー6a〜6dで必要
とするピストン圧は、それぞれのピストンの断面積を設
定することにより与圧室3からの所望の圧力を受け取る
ことができる。このように油圧シリンダーを利用してチ
ェーンのテンションを規定値に保つことができる。
【0027】ここで一例として移動手摺チェーン19の
テンションが規定値に保たれる仕組みを図3のフローチ
ャートに従って説明する。移動手摺チェーン19に伸び
が発生すると移動手摺チェーン19のテンションが弱ま
り(ステップS1)、テンショナー歯車21はピストン
7aに対抗する力が弱まる(ステップS2)。このた
め、ピストン7aは油圧シリンダー1の与圧室3の圧力
を受け油圧シリンダー6aから迫り出し、移動手摺チェ
ーン19のテンションを高める方向に作用する。
【0028】油圧シリンダー6aからピストン7aが迫
り出すことにより油圧シリンダー6aの内圧が低下し同
時に与圧室3の圧も低下する(ステップS3)。与圧室
3の圧の低下は圧力検出器4により検出され、更に制御
装置16のモータ駆動回路16bに伝達される。与圧室
3の圧が基準値下限を下回った時点で(ステップS
4)、モータ駆動回路16bからモータ15を駆動する
指令が出てポンプ14が作動して作動油をタンク11か
ら油圧シリンダー1の与圧室3へ送り、与圧室3の圧の
低下を補償する(ステップS5)。
【0029】更にポンプ14が作動を続けると与圧室3
の圧が高まるが、与圧室3の圧が基準値上限を上回った
事を圧力検出器4が検出すると(ステップS6)、制御
装置16にそれが伝達されモータ15が停止、ポンプ1
4が停止する(ステップS7)。
【0030】この動作の中で移動手摺チェーンのテンシ
ョンは規定値に保たれることになる。また、踏段チェー
ンのテンションについても同様の動作の中で規定値に保
たれる。
【0031】図2により安全チェック回路(異常判定手
段)の動作について説明する。移動手摺チェーン19の
伸びが予想以上に進展あるいは切断に至った場合には、
各油圧シリンダー6に設けられた伸び量検出器9により
油圧シリンダー7の変位として検出される。そして検出
信号は制御装置16に伝達され、安全チェック回路16
aで運転異常事態として認識されエスカレータは緊急停
止する。
【0032】また、油圧配管8や油圧シリンダー1、油
圧シリンダー6に油漏れが発生した場合およびピストン
2、ピストン7の予想以上の突出等によりタンク11の
油量が規定値より低下した場合には、油量検出器12に
よりそれが検出され、制御装置16に伝達される。その
伝達結果は安全チェック回路16aで運転異常事態とし
て認識されエスカレータは緊急停止する。また、与圧室
3の圧が基準上限よりさらに上昇し規定値以上に高くな
った場合は、チェック弁5によりその圧がタンク11に
逃がす。
【0033】実施の形態2.上記実施の形態1では、伸
び量検出器9a〜9c及び油量検出器12による検出結
果に基づいてエスカレータ安全性をチェックしたが、本
実施の形態は各検出結果を取り込みチェーンの状態を管
理し、異常が認められた場合には運転異常事態として認
識されエスカレータは緊急停止すると共に、運転異常事
態を通信回線により保守会社及び管理会社に自動通報す
る。
【0034】図4は本実施の形態に係る制御装置16A
とその周辺装置との関係を示す図である。図において、
32は各伸び量検出器9a〜9c、油量検出器12をよ
り常時検出信号を入力し各チェーンの伸び状態および油
量状態を監視する状態処理装置(異常監視手段)、33
は監視した各状態を図示しないモニタ画面に表示する状
態表示装置、34は状態監視結果よりエスカレータの運
転異常が認識された時に電話回線を介してエスカレータ
保守会社及び管理会社に自動通報する通報装置である。
【0035】尚、状態処理装置32は各伸び量検出器9
a〜9c、油量検出器12からの検出信号を安全チェッ
ク回路16cに入力させ実施の形態1と同様に安全チェ
ックを行わせている。
【0036】次に、本実施の形態の動作を説明する。状
態処理装置32は伸び量検出器9a〜9c、油量検出器
12からの検出信号を常時入力して安全チェック回路1
6cに出力すると共に、各チェーンの伸び量及びタンク
11の油量を状態表示装置33に表示させ、保守員に現
在の状態を把握させるようにする。また、状態処理装置
32は各チェーンの経年変化を把握できるように状態を
記録する。
【0037】そして、状態処理装置32は各チェーンの
伸び量及びタンク11の油量が規定値と比較して超えた
時に制御装置16に安全チェック回路16cに異常発生
を伝達する。この結果、安全チェック回路16cはエス
カレータの運転異常状態を認識してエスカレータを緊急
停止する。
【0038】一方、通報装置34は状態処理装置32か
ら異常発生が伝えられると電話回線を介してエスカレー
タ保守会社及び管理会社にエスカレータが運転異常状態
に至ったことを自動通報する。この結果、エスカレータ
保守会社及び管理会社側はエスカレータの復旧対応を速
やかに行うことができる。
【0039】尚、チェーンの伸びの検出を油圧シリンダ
6a〜6dにおけるピストン7a〜7dの変位量の測定
にて行ったが、油圧シリンダ6a〜6dの与圧室に圧力
センサを設け、与圧室にかかる油圧よりチェーンの伸び
を検出しても良い。
【0040】また、状態処理装置32はチェーンの状態
を監視、伸びが所定値以上に達した時に、異常進展或い
は切断の予報を出すようにしても良い。この結果エスカ
レータが運転異常状態に至る以前の予防対応をたてるこ
とができる。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、離隔して配置した複
数の回転体との間に張り渡した無端帯状の可撓性部材に
対して一定の押圧力を与える押圧力付与手段と、前記可
撓性部材の伸び量を検出する伸び量検出手段と、伸び量
検出結果に従って前記押圧力付与手段による押圧力を調
整する押圧力調整手段とを備えたので、可撓性部材の伸
び量に応じた押圧力が可撓性部材にかかるため、経年に
よる可撓性部材の伸びに拘わらず一定のテンションを保
つことができるという効果がある。
【0042】この発明によれば、離隔して配置した複数
の回転体との間に張り渡した無端帯状の可撓性部材に対
して油圧ピストンの突出にて押圧力を与える油圧シリン
ダと、この油圧シリンダの与圧室の油圧を検出する油圧
検出手段と、油圧検出結果に従って前記油圧シリンダに
対する給油タンクからの給油量を調整する給油量調整手
段と、前記給油タンクの油量を検出する油量検出手段と
を備えたので、可撓性部材の伸び量に応じた押圧力が可
撓性部材にかかるため、経年による可撓性部材の伸びに
拘わらず一定のテンションを保つことができるという効
果がある。
【0043】この発明によれば、油圧シリンダが、主シ
リンダとこの主シリンダより給油管を通して給油される
各可撓性部材毎の複数の副シリンダより構成され、これ
ら副シリンダは前記主シリンダより給油された圧油にて
油圧ピストンを可撓性部材に突出し押圧力を与えること
で、各可撓性部材毎の複数のシリンダに油圧制御回路を
設けなくてすむため装置を安価に構成できるという効果
がある。
【0044】この発明によれば、前記可撓性部材の伸び
量を副シリンダの油圧ピストンの変位量に基づいて検出
する伸び量検出手段と、伸び量検出結果に基づいて可橈
性部材の異常進展或いは切断を判定する異常判定手段と
を備えたので、可撓性部材の伸び量を簡易な構成で検出
できるという効果がある。
【0045】この発明によれば、異常判定手段は、油量
検出手段による油量検出値が予め設定した規定値以下に
低下した時に油圧系の異常を判定することで、油圧系の
異常判定を簡易な構成で検出できるという効果がある。
【0046】この発明によれば、給油量調整手段が、油
圧検出手段によって検出された主シリンダの与圧室の油
圧が規定値より低下したときに前記主シリンダに対する
給油を促進し、前記規定値を越えたときに前記主シリン
ダに対する給油を停止することで、副シリンダにかかる
油圧の不具合で可撓性部材の伸び量検出精度が低下する
と事態を阻止できるという効果がある。
【0047】この発明によれば、伸び量検出結果による
伸び状態と油量検出結果による油量状態を処理して各状
態を表示装置に表示すると共に、各検出結果より異常状
態を検出時に異常を監視部に自動通報する異常監視手段
を備えたので、可撓性部材の不良に起因するエスカレー
タ運転異常の復旧対応を速やかに行うことができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る張力調整装置
の構成図である。
【図2】 本実施の形態に係る張力調整装置の制御系の
構成を示す構成図である。
【図3】 本実施の形態の動作を説明するフローチャー
トである。
【図4】 実施の形態2に係る張力調整装置の制御系の
構成を示す構成図である。
【図5】 従来の移動手摺チェーンのテンションを調整
する調整部の構成図である。
【図6】 従来の踏段チェーンのテンションを調整する
調整部の構成図である。
【符号の説明】
1,6a〜6d 油圧シリンダー、2,7a〜7d ピ
ストン、3 与圧室、4 圧力検出器、8a〜8d 油
圧配管、9a〜9d 伸び量検出器、14 ポンプ、1
5 モータ、12 油量検出器、13 センサー、1
6,16A 制御装置、16a,16c 安全チェック
回路、32 状態処理装置、33 状態表示装置、34
通報装置。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離隔して配置した複数の回転体との間に
    張り渡した無端帯状の可撓性部材に対して一定の押圧力
    を与える押圧力付与手段と、前記可撓性部材の伸び量を
    検出する伸び量検出手段と、伸び量検出結果に従って前
    記押圧力付与手段による押圧力を調整する押圧力調整手
    段とを備えたことを特徴とする張力調整装置。
  2. 【請求項2】 離隔して配置した複数の回転体との間に
    張り渡した無端帯状の可撓性部材に対して油圧ピストン
    の突出にて押圧力を与える油圧シリンダと、この油圧シ
    リンダの与圧室の油圧を検出する油圧検出手段と、油圧
    検出結果に従って前記油圧シリンダに対する給油タンク
    からの給油量を調整する給油量調整手段と、前記給油タ
    ンクの油量を検出する油量検出手段とを備えたことを特
    徴とする張力調整装置。
  3. 【請求項3】 油圧シリンダは、主シリンダとこの主シ
    リンダより給油管を通して給油される各可撓性部材毎の
    複数の副シリンダより構成され、これら副シリンダは前
    記主シリンダより給油された圧油にて油圧ピストンを可
    撓性部材に突出して押圧力を与えることを特徴とする請
    求項2に記載の張力調整装置。
  4. 【請求項4】 可撓性部材の伸び量を副シリンダにおけ
    る油圧ピストンの変位量に基づいて検出する伸び量検出
    手段と、伸び量検出結果に基づいて可橈性部材の異常進
    展或いは切断を判定する異常判定手段とを備えたことを
    特徴とする請求項3に記載の張力調整装置。
  5. 【請求項5】 異常判定手段は油量検出手段による油量
    検出値が予め設定した規定値以下に低下した時に油圧系
    の異常を判定することを特徴とする請求項4に記載の張
    力調整装置。
  6. 【請求項6】 給油量調整手段は、油圧検出手段によっ
    て検出された主シリンダの与圧室の油圧が規定値より低
    下したときに前記主シリンダに対する給油を促進し、前
    記規定値を越えたときに前記主シリンダに対する給油を
    停止することを特徴とする請求項3に記載の張力調整装
    置。
  7. 【請求項7】 伸び量検出結果による伸び状態と油量検
    出結果による油量状態を処理して各状態を表示装置に表
    示すると共に、各検出結果より異常状態を検出時に異常
    を監視部に自動通報する異常監視手段を備えたことを特
    徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の張力調整
    装置。
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