JPH1086872A - 自動二輪車のリヤクッション取付構造 - Google Patents

自動二輪車のリヤクッション取付構造

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JPH1086872A
JPH1086872A JP26248596A JP26248596A JPH1086872A JP H1086872 A JPH1086872 A JP H1086872A JP 26248596 A JP26248596 A JP 26248596A JP 26248596 A JP26248596 A JP 26248596A JP H1086872 A JPH1086872 A JP H1086872A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動二輪車のリアクッション取付構造を、リ
ヤクッションから車体フレームに伝わる応力を、前後方
向に幅広く分散させることができ、また、ガセットの複
雑な合わせ目を少なくして部品点数を削減することがで
き、且つ、クロスチューブの端面処理を簡素化すること
ができると共に、当該部分の外観を向上させることがで
きるものとする。 【解決手段】 車体フレームの上部とリヤアームとに渡
って、車体の幅方向略中央で一本のリヤクッションが設
置されている自動二輪車において、車体フレーム上部の
左右両側であって、それぞれ左右一対に設けられたシー
トレールとバックステーの連結部に、それら両者に渡っ
て溶接固着された板金による中空構造のガセット24を
それぞれ立設し、該左右両側のガセット24に渡ってク
ロスチューブ25を溶接により一体的に固着すると共
に、該クロスチューブ25の車体幅方向中央部にリヤク
ッション50の上端を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車のリヤ
クッション取付構造に関し、特に、自動二輪車の車体フ
レームとリヤアームとに渡って、車体の幅方向略中央に
設置される一本のリヤクッションの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車では、車体フレームに対して
揺動可能に取り付けられたリヤアームと車体上部のフレ
ーム部材とに渡って、上下方向に伸縮するコイルスプリ
ングとオイルダンパーからなるリヤクッションが介装さ
れており、そのような自動二輪車のリヤクッションに関
して、後輪の両側にそれぞれリヤクッションを設置した
ようなものと共に、最近では、車体の幅方向の略中央に
一本だけリヤクッションを設置した所謂一本サスが多く
の車種で採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な一本のリヤクッションを車体の幅方向の略中央に設置
した自動二輪車では、シートレールのように車体フレー
ムの上部に配置される左右一対のパイプ製フレーム部材
に対し、クロスチューブを架け渡して溶接すると共に、
それらフレーム部材とクロスチューブに渡って補強ガセ
ットを溶接して、該クロスチューブにリヤクッションの
上端を取り付けているが、その場合、従来のものでは、
クロスチューブの端面処理が面倒であったり、ガセット
の合わせ部が多くなったりして、部品点数や生産コスト
の面で問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するために、上記の請求項1に記載したよう
に、車体フレームの上部とリヤアームとに渡って、車体
の幅方向略中央で一本のリヤクッションが設置されてい
る自動二輪車において、車体フレーム上部の左右両側で
あって、それぞれ左右一対に設けられたシートレールと
バックステーの連結部に、それら両者に渡って溶接固着
された板金による中空構造のガセットがそれぞれ立設さ
れ、該左右両側のガセットに渡ってクロスチューブが溶
接により一体的に固着されていると共に、該クロスチュ
ーブの車体幅方向中央部にリヤクッションの上端が取り
付けられていることを特徴とするものである。
【0005】また、上記の請求項1に記載した自動二輪
車のリヤクッション取付構造において、上記の請求項2
に記載したように、クロスチューブが車体前後方向で二
本設置され、該二本のクロスチューブに渡って、リヤク
ッションの上端を取り付けるためのブラケットが固着さ
れていることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自動二輪車のリヤ
クッション取付構造の実施形態について図面に基づいて
説明する。
【0007】図1は、本発明のリヤクッション取付構造
が適用される自動二輪車について、側方から見た全体の
外観を示すもので、自動二輪車1は、ヘッドライト2や
スピードメーター3が配置されたステアリングの上部前
面がカウリングで覆われることなく、前輪4を操作する
ステアリングハンドル5が上方に大きく延ばされている
と共に、車体フレームに跨がるように設置された水滴型
の燃料タンク6の後方に、後輪7の上方にまで延びる段
付きのタンデムシート8が設置され、燃料タンク6の下
方に、エンジン本体9がカウリングで覆われることなく
設置されている、所謂アメリカンタイプに属する自動二
輪車である。
【0008】図2および図3は、そのような自動二輪車
1の車体フレームを示すもので、車体フレーム10はセ
ミクレードルタイプのフレームであって、フレームの各
構成部材を溶接により連結して一体化したものである。
【0009】すなわち、車体フレーム10の前部では、
ステアリングを枢支するヘッドパイプ11に対して、後
方に延ばされて途中で下方に屈曲した一本のメインパイ
プ12の前端部と、下方に延ばされた一本の大径のダウ
ンチューブ13aの前端部とが、フレーム連結用ガセッ
ト14によって補強された状態で、それぞれ連結されて
いて、メインパイプ12とダウンチューブ13aとに渡
ってテンションパイプ15が連結されている。
【0010】一本の大径ダウンチューブ13aの下端に
は、左右に別れて後方に延びる小径のダウンチューブ1
3bが連結されており、メインパイプ12の下端と各ダ
ウンチューブ13bの後端は、図4に示すように、何れ
も、車体の幅方向に延びるフレーム連結用のクロスパイ
プ16にそれぞれ連結されていて、該クロスパイプ16
の両端には、斜上後方に延びる左右の各バックステー1
7がそれぞれ連結されている。
【0011】メインパイプ12の途中屈曲部の前方に
は、左右に別れて後方に延びる各シートレール18がそ
れぞれ連結されており、各シートレール18の後端は、
各バックステー17の途中にそれぞれ連結されていて、
左右の各バックステー17のそれぞれには、その途中
に、同乗者用フットレストの取付ブラケット21を溶接
したチューブ19がそれぞれ連結されている。
【0012】上記のようにフレームの各構成部材が一体
的に連結された車体フレーム10には、メインパイプ1
2の上部に、燃料タンクの前部を係止するためのタンク
係止ブラケット22が設けられており、シートレール1
8の前部に、燃料タンクの後端を固定すると共にシート
の前端を係止するためのタンク固定ブラケット23が、
左右のシートレール18に渡って設けられている。
【0013】また、左右それぞれのシートレール18と
バックステー17の連結部には、両者に渡って、板金の
中空構造からなる中空ガセット24がそれぞれ溶接で一
体的に付設されていると共に、該左右の中空ガセット2
4に渡って、前後二本のクロスチューブ25が溶接で一
体的に固着され、該二本のクロスチューブ25に渡っ
て、リヤクッションの上端を取り付けるための取付ブラ
ケット26が設けられている。
【0014】また、中空ガセット24の後方には、リヤ
フェンダーを上方から支持したり、シートの後部を載置
して固定したりするリヤブラケット27が、左右のバッ
クステー17の後端部に渡って設けられている。
【0015】また、メインパイプ12の下端近傍には、
フレーム連結用クロスパイプ16よりも上方で、リヤア
ーム取付用の中空管状のピボットボス28が、車体の幅
方向でメインパイプ12を串刺しにした状態で一体的に
固着されており、該ピボットボス28の取付けの補強を
兼ねて、ピボットボス28とその下方のメインパイプ1
2に渡って、エンジン取付用ブラケット29が溶接され
ている。
【0016】さらに、車体フレーム10には、上記のよ
うな各ブラケット以外にも、リヤアームのピボット軸固
定用ブラケット31、レギュレーター取付用ブラケット
32、エンジン取付用ブラケット33、サイドスタンド
取付用ブラケット34、サイドカバー取付用ブラケット
35,36、エアクリーナー取付用ブラケット37、メ
インスタンド取付用ブラケット38等の各種の部品取付
用ブラケットが、車体フレーム10の適所に溶接で一体
的に固着されている。
【0017】上記のように形成された車体フレーム10
に対して、図1に示すように、上方にステアリングハン
ドル5を備え、下方にフロントフォーク41を備えたス
テアリング部分が、メインパイプの上端に固設されたス
テアリングヘッドパイプ11によって一定の範囲で左右
に回動可能に枢支されており、クッション部を有するフ
ロントフォーク41の下端に前輪4が軸架されている。
【0018】この前輪4に対しては、その一側には、フ
ロントフォーク41側に取り付けられたキャリパー42
aと、前輪のホイール側に取り付けられたディスク42
bとからなるディスクブレーキ42が配置されており、
また、前輪4の上部を上方から覆うように、フロントフ
ェンダー43がフロントフォーク41に対して取り付け
られている。
【0019】一方、メインパイプ12の下端近傍に車体
の幅方向で串刺し状態に固着されたピボットボス28に
は、図5に示すように、それよりも長いピボット軸30
が挿通されており、このピボット軸30によって、ピボ
ットボス28の両端外側で、リヤアーム45の左右の前
端部45aが、該軸30と前端部45aの間にそれぞれ
グリースを塗布したブッシュとその内端側のオイルシー
ル(何れも図示せず)を介在させた状態で、それぞれ回
動自在に軸支されている。
【0020】そして、リヤアーム前端部45aから外側
に突出したピボット軸30の両端部は、左右のバックス
テー17に固着された各ピボット軸支持用ブラケット3
1によって支持されており、ピボット軸30(ボルト)
は該ブラケット31に対してナット締めにより固定され
ていて、ピボット軸30に嵌挿された各リヤアーム前端
部45aの外端側は、各ピボット軸支持用ブラケット3
1の内側に設けられたカバー状のシール部材31aによ
ってそれぞれオイルシールされている。
【0021】リヤアーム45は、複数の構成部材を溶接
により一体的に連結したものであって、図6および図7
に示すように、ピボット軸30に嵌挿される前端部45
aを有する左右のリヤアーム本体45bに対して、両者
を一体化するように、その後端部にU字状パイプ45c
の両端部がそれぞれ連結され、その途中にクロス部材4
5dが連結されていて、U字状パイプ45cとクロス部
材45dに渡って、左右にそれぞれ連結パイプ45eが
連結され、更に、左右それぞれの連結パイプ45eとリ
ヤアーム本体45bとに渡って、補強パイプ45fがそ
れぞれ連結されている。
【0022】また、リヤアーム45には、クロス部材4
5dに対して、リヤクッションの下端を取り付けるため
の取付ブラケット46が溶接で一体的に固着されてお
り、チェーンカバーを取り付けるための取付ブラケット
47が適当な箇所に溶接で一体的に固着されていて、左
右のリヤアーム本体45bの後端部には、後輪の車軸を
調整可能に固定するための長孔部45gがそれぞれ開設
されている。
【0023】そのようなリヤアーム45のリヤクッショ
ン下端取付ブラケット46に対応して、図2および図3
で既に示したように、左右の中空ガセット24に、前後
二本のクロスチューブ25がそれぞれ溶接で一体的に固
着され、該二本のクロスチューブ25に渡ってリヤクッ
ション上端取付ブラケット26が設けられていて、それ
によって、図8に示すように、車体フレーム10とリヤ
アーム45との間に介装されるリヤクッション50は、
車体フレーム側(クロスチューブ25)の上端取付ブラ
ケット26とリヤアーム45側の下端取付ブラケット4
6とに渡って取り付けられる。
【0024】上記のように車体フレーム10に対して前
輪4と後輪7がそれぞれ設置される自動二輪車1には、
図1〜図3で示すように、燃料タンク6が、メインパイ
プ12とシートレール13に跨がって、タンク係止ブラ
ケット22とタンク固定ブラケット23により位置決め
されるように設置されており、タンデムシート8が、燃
料タンク6の後方で中空ガセット24の上方に、タンク
固定ブラケット23とリヤブラケット27により位置決
めされるように設置されている。
【0025】また、後輪7の上部を上方から覆うリヤフ
ェンダー51が、バックステー17とリヤブラケット2
7により固定されていると共に、リヤフェンダー51の
外側には、車体の左右にそれぞれリヤステー52が、該
リヤフェンダー51と共締めされるように設置されてい
て、左右両側のリヤステー52の後部には、両者を連結
するように、タンデムシート8のバックレスト54を取
り付けるためのバックレスト取付ステー53が立設され
ている。
【0026】そして、リヤステー52の後部下方には、
左右それぞれにウインカー55が設置されており、リヤ
フェンダー51には、その後部上面にテールライト56
が設置され、その後部下面に、ライセンスプレートを取
り付けるためのライセンスブラケット57と、ライセン
スプレートを照射するためのライセンスランプ58とが
それぞれ設置されている。
【0027】前輪4と後輪7の間で燃料タンク6の下方
には、メインパイプ12とダウンチューブ13a,13
bとバックステー17によって囲まれた空間に、エンジ
ン本体9およびキャブレター60やエアクリーナ(図示
せず)等の部品が設置されており、エンジン本体9の前
側からは、エキゾーストパイプ61が、図1に示すよう
に一旦下方に延ばされてから、図9に示すように車体の
右側を通って後方に延ばされていて、後輪7の右側に位
置するマフラー62にその後端が接続されている。
【0028】一方、マフラー62が配置されていない車
体の左側では、図1に示すように、エンジン本体9の下
部後方に続くトランスミッション部分から側方に突出さ
れた出力軸のスプロケット(図示せず)と、後輪7のハ
ブに固定されたスプロケット63とに渡って、エンジン
本体9の回転駆動力を後輪7に伝達するためのチェーン
64が掛け渡されている。
【0029】なお、前輪4と後輪7の間の車体の下部に
は、図9に示すように、車体の両側に運転者用のフット
レスト65がそれぞれ設置され、車体の左側にチェンジ
ペダル68やサイドスタンド67が設置され、車体の右
側にブレーキレバー69やキックペダル70が設置され
ていると共に、図1に示すように、後輪7の前方には同
乗者用フットレスト66が車体の両側にそれぞれ設置さ
れ、サイドスタンド67の後方には、一つのセンタース
タンド71が車体の両側に渡って設置されている。
【0030】さらに、上記のように各部品が設置された
自動二輪車1には、燃料タンク6に対して、燃料メータ
ー73を取り付けたメーターカバー72がその上面に設
けられていると共に、ステアリングヘッドパイプ11の
後方から燃料タンク5の前側を覆うようなフレームカバ
ー74と、燃料タンク5の下方両側を覆うようなフレー
ムカバー75がそれぞれ設けられている。
【0031】また、タンデムシート8前部の下方両側に
は、エアクリーナ(図示せず)の両側を覆うように、そ
れぞれ二部材からなるサイドカバー76が設けられてい
ると共に、該サイドカバー76の下方を覆うカバー77
や、同乗者用フットレスト66の内側を覆うカバー78
等が車体両側にそれぞれ設けられている一方、その後方
には、エンジン出力軸のスプロケット(図示せず)と後
輪7のスプロケット63とに掛け渡されたチェーン64
の上半部を覆うためのチェーンケース79が、車体の左
側で、リヤアーム45に対して設けられている。
【0032】ところで、上記のような構成を有する本実
施形態の自動二輪車1では、既に述べたように、車体フ
レーム10の上部の左右両側で、シートレール18とバ
ックステー17の連結部に、それら両者に渡って中空ガ
セット24がそれぞれ溶接で一体的に付設され、該左右
両側の中空ガセット24に渡って、前後二本のクロスチ
ューブ25が溶接で一体的に固着されていると共に、該
二本のクロスチューブ25に渡ってリヤクッションの上
端取付ブラケット26が設けられている。
【0033】そのような本実施形態では、各クロスチュ
ーブ25を溶接するガセット24が、シートレール18
とバックステー17に渡って前後方向に幅広く溶接され
た板金の中空構造からなるものであり、且つ、図11に
示すように、該ガセット24の内面側を部分的に内方に
向かって膨出させて形成した座24aに各クロスチュー
ブ25が溶接により一体的に固着されている。
【0034】そのため、リヤクッション50から伝わる
応力が、ガセット24によって前後方向に幅広く分散さ
れて車体フレーム(シートレール18およびバックステ
ー17)に伝えられることになると共に、ガセットの複
雑な合わせ目を少なくして部品点数を削減することがで
き、また、ガセット24が板金であることにより容易に
平坦な座24aを形成してクロスチューブ25の端面処
理を簡素化することができると共に、クロスチューブ2
5の端部を固着した状態のガセット25の外観も向上す
る。
【0035】また、本実施形態では、クロスチューブ2
5が車体前後方向で二本設置され、該二本のクロスチュ
ーブ25,25に渡って、該クロスチューブ25の車体
幅方向中央部にリヤクッション50の上端取付ブラケッ
ト26が固着されているため、該上端取付ブラケット2
6にかかる応力が二本のクロスチューブ25,25に分
散されて、該クロスチューブ25自体の耐久性が向上す
ると共に、ガセット24には該二本のクロスチューブ2
5,25によって応力が分散されて伝えられるため、ガ
セット24とクロスチューブ25との固着部の耐久性も
向上することとなる。
【0036】なお、本実施形態の自動二輪車1では、既
に述べたように、リヤアーム45が、左右のリヤアーム
本体45bにU字状パイプ45cの両端をそれぞれ連結
し、該U字状パイプ45cと各リヤアーム本体45bに
渡って、それぞれ連結パイプ45eと補強パイプ45f
を連結することで、側方から見てリヤアーム本体45b
を底辺とする略三角形状に形成されているため、充分に
補強された構造のものとなっている。
【0037】そして、そのように補強されたリヤアーム
45に対して、左右のリヤアーム本体45bに渡って連
結されたクロス部材45dにリヤクッションの下端取付
ブラケット46を設け、リヤクッション50を左右の補
強パイプ45fの間に配置させているため、リヤクッシ
ョン50を、リンク機構を使用することなく、垂直に近
い角度で取り付けることができ、それによって、リヤク
ッション50の下端部付近をコンパクトなものとし、当
該部分のスペースを有効に使えるようにして、設計上の
レイアウト自由度を向上させることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したような本発明の自動二輪車
のリヤクッション取付構造によれば、リヤクッションか
ら車体フレームに伝わる応力を、前後方向に幅広く分散
させることができ、また、ガセットの複雑な合わせ目を
少なくして部品点数を削減することができ、且つ、クロ
スチューブの端面処理を簡素化することができると共
に、当該部分の外観を向上させることができる。また、
請求項2に記載した構成によれば、リヤクッションの上
端取付ブラケットにかかる応力を二本のクロスチューブ
に分散させて、該クロスチューブ自体の耐久性を向上さ
せることができると共に、該クロスチューブからガセッ
トに伝えられる応力を分散させて、ガセットとクロスチ
ューブとの固着部の耐久性も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリヤクッション取付構造が適用されて
いる自動二輪車の外観を示す側面図。
【図2】図1に示した自動二輪車の車体フレームを示す
側面図。
【図3】図2に示した車体フレームの上面図。
【図4】図2に示した車体フレームにおけるメインパイ
プとダウンチューブとバックステーの連結部分を示す上
面図。
【図5】図1に示した自動二輪車におけるリヤアームの
枢支部の一部断面上面図。
【図6】図1に示した自動二輪車におけるリヤアームを
示す側面図。
【図7】図6に示したリヤアームの上面図。
【図8】本発明のリヤクッション取付構造の一実施形態
におけるリヤクッションの配置関係と取付状態を示す側
面説明図。
【図9】図1に示した自動二輪車におけるマフラー,チ
ェーン,サイドスタンドのような車体の下部に設置され
る各部品の配置関係を示す上面説明図。
【図10】図8に示したリヤクッション取付構造の正面
説明図。
【図11】図8に示したリヤクッション取付構造におけ
るガセットを介したシートレールとクロスチューブの連
結部を示す断面図。
【符号の説明】
1 自動二輪車 10 車体フレーム 17 バックステー 18 シートレール 24 中空ガセット(ガセット) 25 クロスチューブ 26 リヤクッションの上端取付ブラケット 45 リヤアーム 50 リヤクッション

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームの上部とリヤアームとに渡
    って、車体の幅方向略中央で一本のリヤクッションが設
    置されている自動二輪車において、車体フレーム上部の
    左右両側であって、それぞれ左右一対に設けられたシー
    トレールとバックステーの連結部に、それら両者に渡っ
    て溶接固着された板金による中空構造のガセットがそれ
    ぞれ立設され、該左右両側のガセットに渡ってクロスチ
    ューブが溶接により一体的に固着されていると共に、該
    クロスチューブの車体幅方向中央部にリヤクッションの
    上端が取り付けられていることを特徴とする自動二輪車
    のリヤクッション取付構造。
  2. 【請求項2】 クロスチューブが車体前後方向で二本設
    置され、該二本のクロスチューブに渡って、リヤクッシ
    ョンの上端を取り付けるためのブラケットが固着されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のリ
    ヤクッション取付構造。
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