JPH1086557A - 葉 書 - Google Patents

葉 書

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JPH1086557A
JPH1086557A JP26359296A JP26359296A JPH1086557A JP H1086557 A JPH1086557 A JP H1086557A JP 26359296 A JP26359296 A JP 26359296A JP 26359296 A JP26359296 A JP 26359296A JP H1086557 A JPH1086557 A JP H1086557A
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JP26359296A
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English (en)
Inventor
Kazutomi Shigemi
一臣 重見
Hiroshi Sawabe
博 澤邉
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Toppan Edge Inc
Original Assignee
Toppan Moore Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の通知情報を隠蔽状態で通知できるとと
もに、二紙片は冊子状に見開き可能として通知情報を容
易に見ることができ、一紙片は別体で剥離可能として、
各種イベントの一般入場券や招待券として使用できる葉
書を提供する。 【解決手段】 葉書1は、二つ折り紙片3の重ね合わせ
面を剥離可能に接着して、葉書本体4と補助片5とな
し、葉書本体4の表出面には、一端縁に沿って葉書表示
6をなすとともに、葉書表示6を露出可能に形成した宛
名表示片9を剥離可能に接着し、宛名表示片9の表出面
には宛名情報10を表示する一方、これら紙片4,5,
9の各重ね合わせ面には通知情報を表示したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、葉書に関し、特
に、折り重ねて剥離可能に接着した二紙片と、これら二
紙片の一方の紙片の表出面に剥離可能に接着した紙片の
三紙片からなり、各重ね合わせ面には通知情報を表示し
て隠蔽状態で通知する、法規に適合した私製葉書に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現行法規によると、郵便葉書は、「郵便
はがき」等の葉書表示をした葉書本体を備えなければな
らず、また、葉書の重量は、葉書本体が2g以上で、葉
書全体では6g以下と規定されている。この規定に適合
するために従来の葉書は、葉書本体に隠蔽片を重ねて剥
離可能に接着したり、二つ折りして重ね合わせ面を剥離
可能に接着した紙片の一方を葉書本体とし、これらの重
ね合わせ面に通知情報を表示して隠蔽状態で通知するよ
う構成している。ところが、このような従来の葉書で
は、隠蔽状態で通知する情報を表示する重ね合わせ面は
二面しかないので、隠蔽状態で通知可能な情報量が少な
いという不都合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの不都合を
解消するとともに、用途を拡大した葉書を提供すること
を目的とする。より具体的には、重ね合わせ面は四面を
確保して大量の通知情報を隠蔽状態で通知でき、また、
葉書の二紙片は冊子状に見開き可能として、通知情報を
容易に見ることができる一方、一紙片は別体で剥離可能
となし、この別体の一紙片を各種イベントの一般入場
券、割引優待券、招待券、あるいは抽選券等として使用
できる葉書を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明の請求項1に記載した葉書は、二つ折り
紙片の重ね合わせ面を剥離可能に接着して、二つ折り紙
片の一方側を葉書本体とし、他方側を補助片とし、この
葉書本体の表出面には、一端縁に沿って葉書表示をなす
とともに、葉書本体よりも幅を狭く形成したり、切り欠
きを設けて、前記葉書表示を露出可能に形成した宛名表
示片を剥離可能に接着し、宛名表示片の表出面には宛名
情報を表示する一方、これら紙片の各重ね合わせ面には
通知情報を表示し、剥離後の宛名表示片を各種イベント
の一般入場券、割引優待券、招待券、あるいは抽選券等
として使用するものである。
【0005】また、本発明の請求項2に記載した葉書
は、二つ折り紙片の重ね合わせ面を剥離可能に接着し
て、二つ折り紙片の一方側を葉書本体とし、他方側を宛
名表示片とし、前記葉書本体の重ね合わせ面側には一端
縁に沿って葉書表示をなす一方、前記宛名表示片は、前
記葉書本体よりも幅を狭く形成したり、切り欠きを設け
て、前記葉書表示を露出可能に形成し、前記宛名表示片
の表出面には宛名情報を表示し、前記葉書本体の重ね合
わせ面とは反対側の面には、分離片を剥離可能に接着
し、これら紙片の各重ね合わせ面には通知情報を表示
し、剥離後の分離片を各種イベントの一般入場券、割引
優待券、招待券、あるいは抽選券等として使用するもの
である。
【0006】
【発明の実施形態】以下、本発明の好適な実施形態を添
付図面に基づき詳細に説明する。ここにおいて、図1〜
図3は第1の実施形態を示し、図1は葉書の表面側の概
略的な斜視図、図2は図1のA−A線断面図、図3は重
ね合わせ面を剥離した状態を示す概略的な斜視図、ま
た、図4及び図5は第2の実施形態を示し、図4は葉書
の表面側の概略的な斜視図、図5は重ね合わせ面を剥離
した状態を示す概略的な斜視図、さらに、図6及び図7
は第3の実施形態を示し、図6は葉書の表面側の概略的
な斜視図、図7は重ね合わせ面を剥離した状態を示す概
略的な斜視図である。
【0007】まず、図1〜図3に基づき本発明の葉書に
関する第1の実施形態を説明する。図1及び図2に示す
ように、葉書1は、表裏面に、通常では接着せず所定の
圧を加えると接着可能となり、接着後に剥離可能で、印
字あるいは印刷が可能な感圧性接着剤2を塗布した二つ
折り紙片3を、折り用ミシン目3aで二つ折りし、その
重ね合わせ面を、前記感圧性接着剤2で剥離可能に接着
し、その一方側を葉書本体4とし、他方側を補助片5と
している。
【0008】上述の感圧性接着剤2としては、印字、印
刷が可能であり、感圧性で一旦接着すると再剥離不能な
非剥離性の接着剤基剤に、この接着剤基剤に対して非親
和性を示す微粒状充てん剤を配合してなるものが好適で
ある。前記接着剤基剤としては、従来用いられている通
常の感圧性接着剤でよいが、特に挙げれば、天然ゴムに
スチレンとメタクリル酸メチルとをグラフト共重合させ
て得られた天然ゴムラテックスが、耐ブロッキング性、
耐熱性、耐摩耗性等の点で好適である。
【0009】一方、前記微粒状充てん剤としては、前記
接着剤基剤との親和力が小さいもの、例えば、酸化亜
鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリン、活性白
土、球状アルミナ、小麦デンプン、シリカ、ガラス粉
末、シラスバルーン等が用いられる。これらの材料は、
単独でも、複数組み合わせてもよいが、特に、シリカと
他の適宜な充てん剤との組み合わせが好適である。ま
た、粒径の異なる2種類以上を組み合わせると、接着剤
塗布面を凹凸状に形成しやすいので、剥離性能が向上す
る。シリカを添加すると、接着剤の塗膜を強化しうると
ともに、その多孔質性により、接着剤が表面に付着しや
すいので、接着力や剥離力を調整しやすいという利点が
ある。また、シリコーンオイルを用いているプリンタ
で、ノンインパクトプリンタ方式で印字した場合でも、
シリカがシリコーンオイルを吸収するので、接着剤がシ
リコーンオイルにより接着しなくなることもない。
【0010】上述した微粒状充てん剤の配合割合によっ
て、感圧性接着剤2による接着面の剥離強度を調整す
る。また、微粒状充てん剤の配合割合による調整に加え
て、感圧性接着剤2を網点状に塗布したり、塗布厚を調
整したり、あるいは地紋印刷を施して調整を行うと、剥
離強度の調整はより容易となる。感圧性接着剤2の具体
例としては、天然ゴム100重量部に対し、スチレン2
重量部とメタクリル酸10重量部とをグラフト共重合さ
せて得られた天然ゴムラテックスに、テルペン樹脂系粘
着付与剤5重量部に対し、平均粒径5μmのシリカゲル
20重量部を添加したものを加えてなるものが好適であ
る。
【0011】そして、葉書本体4の表出面には、折り側
の一端縁に沿って「郵便はがき」なる葉書表示6を印刷
している。一方、補助片5の表出面には、隠蔽する必要
のない説明文7や葉書差出人の住所、名称、連絡先電話
番号からなる差出人表示(図示せず)及び「ここからは
がして下さい」なる文と剥離開始端である左下隅に向け
た矢印からなる剥離開始端指示表示(図示せず)を印刷
している。
【0012】また、葉書本体4の表出面には、葉書本体
4よりは幅が狭く、表裏面に、通常では接着せず所定の
圧を加えると接着可能となり、接着後に剥離可能で、印
字あるいは印刷が可能な感圧性接着剤8を塗布した宛名
表示片9を、葉書表示6を露出するように葉書本体4の
折り側とは反対の端縁に揃えて配置して、剥離可能に接
着している。前記感圧性接着剤8は、上述した感圧性接
着剤2と同一のものを利用すればよい。
【0013】宛名表示片9の表出面には、葉書の送付先
を示す宛名情報10を印字するとともに、「ここからは
がして下さい」なる文と剥離開始端である左下隅に向け
た矢印からなる剥離開始端指示表示11を印刷してい
る。また、この宛名表示片9の葉書本体4との重ね合わ
せ面には、隠蔽状態で通知する通知情報12を印字して
いる。この宛名表示片9は、特定の会員や申込者を対象
とした演奏会、観劇会、展覧会をはじめとする各種イベ
ントの一般入場券、割引優待券、招待券、抽選券等とし
て使用されるもので、前記通知情報12は用途に応じた
所定の内容を有している。
【0014】一方、葉書本体4の宛名表示片9との重ね
合わせ面及び前記葉書本体4と補助片5の互いの重ね合
わせ面には、隠蔽状態で通知する通知情報13,14,
15を印字している。通常、これらの通知情報13,1
4,15は宛名人に固有の可変情報で、例えば、預金や
ローンの残高、あるいは年会費等の自動振替口座の名義
や口座番号等の他人には知られたくない各種の情報であ
る。
【0015】なお、本体葉書4と補助片5とは、同一大
で法規上葉書としての大きさに適合する範囲にあり、ま
た、各紙片4,5はそれぞれ、感圧性接着剤2を塗布
し、葉書表示6や説明文7及び差出人表示、各通知情報
13,14,15を印刷及び印字した状態で、2gをほ
んの少し上回る重量となるよう設定している。一方、宛
名表示片9は、幅が短い分だけ法規上の葉書の大きさよ
りも小さく、また、感圧性接着剤8を塗布し、宛名情報
10、剥離開始端指示表示11、通知情報12を印刷及
び印字した状態で、2gを充分下回る重量となるよう設
定している。これによって、葉書1全体の重量は6gよ
りも軽くなり、法規上の重量規制に適合するとともに、
大きさの規制にも適合するものとなる。
【0016】次に、上述のように構成した葉書1を作成
する手順の一例を説明する。まず、宛名表示片9、葉書
本体4、補助片5の順で、折り用ミシン目3aを介して
連接し、表裏面に感圧性接着剤2,8を塗布したシート
(図示せず)を用意し、各宛名人に共通な表示6,11
や説明文7を印刷したうえ、図示していないコンピュー
タの出力装置であるプリンタ装置にかけて、前記コンピ
ュータにあらかじめ入力しておいた可変情報である宛名
情報10や通知情報12,13,14,15を印字す
る。このシートは連続状態にあることが好ましいが、単
片状態のものでもよい。
【0017】続いて、折り重ね装置(図示せず)によっ
て、各重ね合わせ面が対接するように、シートを折り用
ミシン目3aでジグザグに三つ折りし、葉書本体4の葉
書表示6、宛名表示片9の宛名情報10、補助片5の説
明文7及び差出人表示を表出する一方、通知情報12,
13,14,15を隠蔽して外部からは視認不能な状態
とする。
【0018】なお、葉書本体4、補助片5、宛名表示片
9の順で、折り用ミシン目3aを介して連接したシート
(図示せず)を用いてもよく、この場合には、中央に位
置する補助片5に対して、順次、葉書本体4と宛名表示
片9を折り重ねるように三つ折し、葉書本体4の葉書表
示6、宛名表示片9の宛名情報10、補助片5の説明文
7及び差出人表示を表出する一方、通知情報12,1
3,14,15を隠蔽して外部からは視認不能な状態と
する。
【0019】次に、上下一対の圧着ローラを備えた圧着
装置(図示せず)により各感圧性接着剤2,8の接着条
件である所定の圧を付与し、各重ね合わせ面を剥離可能
に接着する。そして、宛名表示片9と葉書本体4の連接
端側(葉書本体4、補助片5、宛名表示片9の順で、折
り用ミシン目3aを介して連接したシートの場合には、
宛名表示片9と補助片5の連接端側)を切断するととも
に、シートが連続状態にある場合は単位状態に切断する
と、図1及び図2に示す葉書1となる。
【0020】また、上述の葉書1は、葉書本体4と補助
片5を折り用ミシン目3aを介して連接した二つ折り紙
片3と、これとは別体で葉書本体4、補助片5よりは幅
の狭い宛名表示片9を用意し、あるいは、葉書本体4と
補助片5を折り用ミシン目3aを介して連接し、葉書本
体4もしくは補助片5と宛名表示片9とを切り用ミシン
目を介して連接したシート(図示せず)を用意して作成
することもできる。これらのシートあるいは二つ折り紙
片3及び別体の宛名表示片9は、上述した場合と同様、
連続状態にあることが好ましいが、単片状態のものでも
よい。
【0021】この場合の作成にあたっては、まず、各紙
片4,5,9に各宛名人に共通な表示6,11や説明文
7を印刷したうえ、図示していないコンピュータの出力
装置であるプリンタ装置にかけて、前記コンピュータに
あらかじめ入力しておいた可変情報である宛名情報10
や通知情報12,13,14,15を印字する。ここ
で、宛名表示片9が別体の場合には、葉書本体4と補助
片5を折り用ミシン目3aを介して連接した二つ折り紙
片3と、宛名表示片9とは各別に印刷及び印字する必要
がある。
【0022】続いて、折り重ね装置(図示せず)によっ
て、二つ折り紙片3あるいは連接したシートの重ね合わ
せ面が対接するように、二つ折り紙片3あるいは連接し
たシートを折り用ミシン目3aで二つ折りし、葉書本体
4の葉書表示6及び通知情報14と、補助片5の説明文
7及び差出人表示を表出する一方、通知情報14,15
を隠蔽して外部からは視認不能な状態とする。ここで、
葉書本体4もしくは補助片5と宛名表示片9を切り用ミ
シン目を介して連接したシートの場合には、前記切り用
ミシン目を切断し、葉書本体4もしくは補助片5から宛
名表示片9を分離する。
【0023】さらに続いて、宛名表示片9を、その通知
情報12表示面が葉書本体4に対接するようにして、葉
書本体4の葉書表示6は露出する一方、通知情報13は
隠蔽するように、二つ折り紙片3の折り用ミシン目3a
とは反対側に端部を揃えて、葉書本体4に重ね合わせ
る。このとき、宛名表示片9の宛名情報10は表出した
状態となる。
【0024】次に、上下一対の圧着ローラを備えた圧着
装置(図示せず)により各感圧性接着剤2,8の接着条
件である所定の圧を付与し、各重ね合わせ面を剥離可能
に接着する。ここで、二つ折り紙片3及び宛名表示片9
が連続状態にある場合は単位状態に切断して、図1及び
図2に示す葉書1となる。
【0025】このように構成した葉書1は、法規に適合
したものなので、一般の葉書と同様に投函可能である。
一方、この葉書1を受領した宛名情報10として表示さ
れた宛名人は、説明文7及び剥離開始端指示表示11に
したがい、宛名表示片9と葉書本体4及び葉書本体4と
補助片5とを順次相対的に引き離すと、これら各紙片
9,4,5の重ね合わせ接着面が剥離し、隠蔽されてい
た各通知情報12,13,14,15が露出して視認可
能な状態となる。
【0026】この時、図3に示すように、宛名表示片9
は葉書本体4から剥離して分離する一方、葉書本体4と
補助片5とは二つ折り紙片3で折り用ミシン目3aを介
して連接しているので、これら二紙片4,5は分離する
ことなく、冊子状に見開くことが可能である。そして、
分離した宛名表示片9は、通知情報12の内容に応じ
て、一般入場券、割引優待券、招待券、抽選券等として
使用される。
【0027】次に、図4及び図5に基づき本発明の第2
の実施形態を説明する。図4に示すように、本実施形態
の葉書21は、基本的には上述した第1の実施形態の構
成と同一であり、相違するのは、葉書本体24に表示す
る葉書表示26を、補助片25と連接する折り用ミシン
目23a側ではなく、剥離開始端側の端縁に沿って印刷
し、宛名表示片29を前記折り用ミシン目23a側端に
端部を揃えて、各重ね合わせ面を上述した感圧性接着剤
2,8と同様の感圧性接着剤(図示せず)により剥離可
能に接着した点である。
【0028】なお、図4及び図5において、23は二つ
折り紙片、30は宛名情報、31は剥離開始端指示表
示、32,33,35は隠蔽状態で通知される通知情報
であり、宛名表示片29が通知情報32の内容に応じ
て、一般入場券、割引優待券、招待券、抽選券等として
使用される。
【0029】また、本実施形態における葉書21の作成
方法は、葉書本体24と補助片25を折り用ミシン目2
3aを介して連接した二つ折り紙片23と、これとは別
体で葉書本体24、補助片25よりは幅の狭い宛名表示
片29を用意し、あるいは、葉書本体24と補助片25
を折り用ミシン目23aを介して連接し、葉書本体24
もしくは補助片25と宛名表示片29とを切り用ミシン
目を介して連接したシート(図示せず)を用意して作成
するもので、上述した第1の実施形態で説明したところ
と同様であるから、その説明は省略する。
【0030】これらのシートあるいは二つ折り紙片23
及び別体の宛名表示片29は、上述した場合と同様、連
続状態にあることが好ましいが、単片状態のものでもよ
い。さらに、葉書21の使用方法は、上述した第1の実
施形態と同様であるからその説明は省略する。
【0031】続いて、図6及び図7に基づき本発明の第
3の実施形態を説明する。図6に示すように、葉書41
は、表裏面に、通常では接着せず所定の圧を加えると接
着可能となり、接着後に剥離可能で、印字あるいは印刷
が可能な、上述した第1の実施形態で説明した感圧性接
着剤2,8と同様の感圧性接着剤(図示せず)を塗布し
た二つ折り紙片43を、折り用ミシン目43aで二つ折
りし、その重ね合わせ面を前記感圧性接着剤で剥離可能
に接着し、その一方側を葉書本体44とし、この葉書本
体44よりも幅の狭い他方側を宛名表示片45としてい
る。
【0032】そして、葉書本体44の重ね合わせ面に
は、折り側とは反対側の露出した一端縁に沿って「郵便
はがき」なる葉書表示46を印刷し、宛名表示片45と
の重ね合わせ面には隠蔽して通知する通知情報53(図
7参照)を印字している。一方、宛名表示片45の表出
面には、葉書の送付先を示す宛名情報50を印字すると
ともに、「ここからはがして下さい」なる文と剥離開始
端である左下隅に向けた矢印からなる剥離開始端指示表
示51を印刷している。
【0033】また、この宛名表示片50の葉書本体44
との重ね合わせ面には、隠蔽状態で通知する通知情報
(図示せず)を印字している。通常、これらの通知情報
53は宛名人に固有の可変情報で、例えば、預金やロー
ンの残高、あるいは、年会費等の自動振替口座の名義や
口座番号等の他人には知られたくない各種の情報であ
る。
【0034】また、葉書本体44の表出面(裏面側)に
は、葉書本体44と同一大で、表裏面に、通常では接着
せず所定の圧を加えると接着可能となり、接着後に剥離
可能で、印字あるいは印刷が可能な、上述した第1の実
施形態で説明した感圧性接着剤2,8と同様の感圧性接
着剤(図示せず)を塗布した分離片49を、剥離可能に
接着している。
【0035】分離片49の表出面には、隠蔽する必要の
ない説明文(図示せず)や葉書差出人の住所、名称、連
絡先電話番号からなる差出人表示(図示せず)及び「こ
こからはがして下さい」なる文と剥離開始端である左下
隅に向けた矢印からなる剥離開始端指示表示(図示せ
ず)を印刷している。また、この分離片49の葉書本体
44との重ね合わせ面には、隠蔽状態で通知する通知情
報52を印字している(図7参照)。
【0036】この分離片49は、特定の会員や申込者を
対象とした演奏会、観劇会、展覧会をはじめとする各種
イベントの一般入場券、割引優待券、招待券、抽選券等
として使用されるもので、通知情報52は用途に応じた
所定の内容を有している。
【0037】なお、本体葉書44と分離片49とは、同
一大で法規上葉書としての大きさに適合する範囲にあ
り、また、各紙片44,49はそれぞれ、感圧性接着剤
を塗布し、葉書表示46や説明文及び差出人表示、各通
知情報52,53を印刷及び印字した状態で、2gをほ
んの少し上回る重量となるよう設定している。一方、宛
名表示片45は、幅が短い分だけ法規上の葉書の大きさ
よりも小さく、また、感圧性接着剤を塗布し、宛名情報
50、剥離開始端指示表示51、通知情報を印刷及び印
字した状態で、2gを充分下回る重量となるよう設定し
ている。これによって、葉書41全体の重量は6gより
も軽くなり、法規上の重量規制に適合するとともに、大
きさの規制にも適合するものとなる。
【0038】次に、上述のように構成した葉書41を作
成する手順の一例を説明する。まず、葉書本体44と宛
名表示片45を折り用ミシン目43aを介して連接した
二つ折り紙片43と、これとは別体で葉書本体44と同
一大の分離片49を用意し、あるいは、葉書本体44と
宛名表示片45を折り用ミシン目43aを介して連接
し、葉書本体44と分離片49を折り用ミシン目あるい
は切り用ミシン目を介して連接したシート(図示せず)
を用意する。このシートあるいは二つ折り紙片43及び
別体の分離片49は連続状態にあることが好ましいが、
単片状態のものでもよい。
【0039】次いで、各紙片44,45,49に各宛名
人に共通な表示46,51や説明文を印刷したうえ、図
示していないコンピュータの出力装置であるプリンタ装
置にかけて、前記コンピュータにあらかじめ入力してお
いた可変情報である宛名情報50や通知情報52,53
を印字する。ここで、分離片49が別体の場合には、二
つ折り紙片43と分離片49とを各別に印刷及び印字す
る必要がある。
【0040】続いて、折り重ね装置(図示せず)によっ
て、二つ折り紙片43あるいは連接シートの重ね合わせ
面が対接するように、二つ折り紙片43あるいはシート
を折り用ミシン目43aで二つ折りし、葉書本体44の
葉書表示46と、宛名表示片45の宛名情報50及び剥
離開始端指示表示51を表出する一方、通知情報53を
隠蔽して外部からは視認不能な状態とする。
【0041】ここで、葉書本体44と分離片49とを折
り用ミシン目を介して連接した連接シートの場合には、
前記分離片49を前記葉書本体44の表出面側(裏面
側)に重ね合わせるように、ジグザグ状に三つ折りす
る。また、前記葉書本体44と分離片49を切り用ミシ
ン目を介して連接した連接シートの場合には、前記切り
用ミシン目を切断し、葉書本体44から分離片49を分
離する。
【0042】さらに続いて、シートを三つ折りした場合
を除き、別体あるいは切断分離した分離片49を、その
通知情報52表示面が葉書本体44に対接するようにし
て、葉書本体44の表出面側(裏面側)に重ね合わせ
る。
【0043】次に、上下一対の圧着ローラを備えた圧着
装置(図示せず)により各感圧性接着剤の接着条件であ
る所定の圧を付与し、重ね合わせ面を剥離可能に接着す
る。さらに、シートを三つ折りした場合には、葉書本体
44と分離片49との折り用ミシン目端を切断して、葉
書本体44と分離片49とを別体の紙片とする。そし
て、連接シートあるいは二つ折り紙片43及び分離片4
9が連続状態にある場合は単位状態に切断して、図6に
示す葉書41となる。
【0044】このように構成した葉書41は、法規に適
合したものなので、一般の葉書と同様に投函可能であ
る。一方、この葉書41を受領した宛名情報50として
表示された宛名人は、説明文及び剥離開始端指示表示5
1にしたがい、宛名表示片45と葉書本体44及び葉書
本体44と分離片49とを順次相対的に引き離すと、こ
れら各紙片44,45,49の重ね合わせ接着面が剥離
し、隠蔽されていた各通知情報52,53が露出して視
認可能な状態となる。
【0045】この時、分離片49は葉書本体44から剥
離して分離する一方、葉書本体44と宛名表示片45と
は折り用ミシン目43aを介して連接しているので、こ
れら二紙片44,45は分離することなく、冊子状に見
開くことが可能である。そして、分離した分離片49
は、通知情報52の内容に応じて、一般入場券、割引優
待券、招待券、抽選券等として使用される。
【0046】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではなく、例えば、剥離可能に接着するため
の感圧性接着剤2,8は、各紙片4,5,9,24,2
5,29,44,45,49の表裏全面に設けずに、重
ね合わせ面にのみ設けてもよく、この場合には重ね合わ
せ面の双方に限らず、いずれか一方のみに設けてもよ
い。また、剥離開始端に切り欠き部やコーナーカットを
設けて剥離開始動作が容易になるよう構成することもで
きる。
【0047】さらに、葉書表示6,26,46の露出
は、宛名表示片9,29,45を葉書本体4,24,4
4よりも幅を狭く形成して行うほか、宛名表示片9,2
9,45を葉書本体4,24,44と同一大に形成し
て、その葉書表示6,26,46と対応する部分を切り
欠いて行うこともできる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したところで明らかなように、
本願の請求項1の発明によれば、葉書の剥離可能に接着
した四つの面に表示した通知情報を隠蔽状態で郵送でき
るので、充分な情報量を隠蔽状態で通知できるほか、通
知情報表示面を剥離すると、葉書本体と補助片は冊子状
に見開くことができるとともに、宛名表示片は分離する
ので、通知情報の内容が見やすいほか、宛名表示片を各
種イベントの一般入場券、割引優待券、招待券、あるい
は抽選券等として使用でき、葉書の用途が広がるという
効果を奏する。
【0049】また、本願の請求項2の発明によれば、葉
書の剥離可能に接着した四つの面に表示した通知情報を
隠蔽状態で郵送できるので、充分な情報量を隠蔽状態で
通知できるほか、通知情報表示面を剥離すると、葉書本
体と宛名表示片は冊子状に見開くことができるととも
に、分離片は分離するので、通知情報の内容が見やすい
ほか、分離片を各種イベントの一般入場券、割引優待
券、招待券、あるいは抽選券等として使用でき、葉書の
用途が広がるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の葉書の表面側の概略的な斜視
図。
【図2】同じく図1のA−A線断面図。
【図3】同じく見開き状態の概略的な斜視図。
【図4】第2実施形態の葉書の概略的な斜視図。
【図5】同じく見開き状態の概略的な斜視図。
【図6】第3実施形態の葉書の概略的な斜視図。
【図7】同じく見開き状態の概略的な斜視図。
【符号の説明】
1,21,41 葉書 2,8 感圧性接着剤 3,23,43 二つ折り紙片 4,24,44 葉書本体 5,25 補助片 6,26,46 葉書表示 9,29,45 宛名表示片 10,30,50 宛名情報 12,13,14,15,32,33,35,52,5
3 通知情報 49 分離片

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つ折り紙片の重ね合わせ面を剥離可能
    に接着して、二つ折り紙片の一方側を葉書本体とし、他
    方側を補助片とし、前記葉書本体の表出面には、一端縁
    に沿って葉書表示をなすとともに、この葉書表示を露出
    可能に形成した宛名表示片を剥離可能に接着し、宛名表
    示片の表出面には宛名情報を表示する一方、これら紙片
    の各重ね合わせ面には通知情報を表示したことを特徴と
    する葉書。
  2. 【請求項2】 二つ折り紙片の重ね合わせ面を剥離可能
    に接着して、二つ折り紙片の一方側を葉書本体とし、他
    方側を宛名表示片とし、前記葉書本体の重ね合わせ面側
    には一端縁に沿って葉書表示をなす一方、前記宛名表示
    片は前記葉書表示を露出可能に形成し、前記宛名表示片
    の表出面には宛名情報を表示し、前記葉書本体の重ね合
    わせ面とは反対側の面には、分離片を剥離可能に接着
    し、これら紙片の各重ね合わせ面には通知情報を表示し
    たことを特徴とする葉書。
JP26359296A 1996-09-12 1996-09-12 葉 書 Pending JPH1086557A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009274245A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Komatsu General Printing Co Ltd 帳票及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009274245A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Komatsu General Printing Co Ltd 帳票及びその製造方法

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