JPH1086325A

JPH1086325A - スクリーン印刷装置

Info

Publication number: JPH1086325A
Application number: JP24004296A
Authority: JP
Inventors: Tetsuya Tanaka; 哲矢田中; Masaru Takahashi; 賢高橋; Masuo Masui; 増尾増井; Takao Naito; 孝夫内藤
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1996-09-11
Filing date: 1996-09-11
Publication date: 1998-04-07
Anticipated expiration: 2016-09-11
Also published as: JP3585326B2

Abstract

(57)【要約】【課題】スクリーン版上の凸部の前後の印刷を可能に
し、プリント基板全面において高精度印刷が可能で有
り、かつ印刷タクトを短縮可能なスクリーン印刷装置を
提供することを目的とする。【解決手段】幅方向に複数に分割された分割スキージ
１１Ａ，１１Ｂを備え、これら分割スキージ１１Ａ，１
１Ｂを支持しかつシフトするスクリューシャフト２４と
スクリューシャフト２４を回転可能なシャフト駆動モー
タ２８と、シフト制御装置２８を設けた構成により、ス
クリーン版４上の凸部２の印刷において、分割スキージ
１１Ａ，１１Ｂを離間して印刷空白部を形成しながら凸
部２の両側の印刷を行い、凸部２の前後では、分割スキ
ージ１１Ａ，１１Ｂを密着させて印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路基板実装
工程においてプリント基板等の被印刷物上に導体ペース
トやクリーム半田などの印刷ペーストを高精度に印刷す
る全自動のスクリーン印刷機に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、スクリーン印刷機は、電子部品の
回路実装工程におけるクリーム半田印刷工程に使用され
ているが、電子機器の小型化に伴って、電子部品実装基
板の微細化が進み、それに対応して、クリーム半田の高
精度印刷も要求されてきている。また、予めプリント基
板に部品が装着されていたり、シールドされているよう
な基板も登場し始めている。

【０００３】従来のスクリーン印刷機の一例を図７〜図
１０を参照して説明する。図７は従来のスクリーン印刷
装置を示す側面図である。図中、１はプリント基板で、
このプリント基板１上の中央部には部品１ａが装着され
ている。またこのプリント基板１はステージ部３により
位置決め固定されている。前記ステージ部３の上方に
は、スクリーン枠５により固着されたスクリーン版４が
配置され、プリント基板１上の部品１ａによりスクリー
ン版４に凸部２が形成されている。６はスクリーン版４
上に置かれた印刷ペーストで、左スキージ７と右スキー
ジ８がスクリーン版４上に当接しながら水平移動されて
プリント基板１にこの印刷ペースト６が印刷される。ま
た前記左スキージ７と右スキージ８は、印刷ヘッド９に
昇降部材９ａ，９ｂを介して昇降自在なスキージホルダ
ー９ｃ，９ｄに支持され、上下方向および水平方向に移
動自在に構成される。なお上記従来の左右スキージ７．
８はプリント基板１のパターンにより、複数種類が使用
される。

【０００４】上記構成のスクリーン印刷装置を使用し
て、プリント基板１のパターンが図８（ａ）の場合の印
刷動作について図９を参照して説明する。この場合、左
スキージ７および右スキージ８には、スクリーン版４上
の凸部２を避けるために先端部に切り欠き７ａがそれぞ
れ形成されたものが使用されて印刷が行われる。

【０００５】すなわちプリント基板１はステージ部３に
よって位置決め固定された後、図示しない昇降手段によ
りスクリーン枠５に固着されたスクリーン版４の直下ま
で上昇される。その後、先端部に切り欠き７ａを設けた
左スキージ７が下降されてスクリーン版４上に当接され
［図９（ａ）］、印刷ヘッド９により左スキージ７が水
平移動されて印刷ペースト６がプリント基板１に印刷さ
れる［図９（ｂ）］。その後プリント基板１がステージ
３より解除されプリント基板１が搬出される。前述の動
作が繰り返され、左右のスキージ７、８で交互にプリン
ト基板１に印刷が行われる。

【０００６】次にプリント基板１のパターンが図８
（ｂ）の場合の印刷動作について図１０を参照して説明
する。この場合、左スキージ７にはスクリーン版４上の
凸部を避けるために先端部の中央に切り欠き７ａが形成
されたものが使用され、また右スキージ８は切り欠き無
しものが使用され、この組み合わせで印刷が行われる。

【０００７】すなわちプリント基板１はステージ部３に
よって位置決め固定された後、スクリーン枠５に固着さ
れたスクリーン版４の直下まで上昇される。その後、ス
クリーン版４の凸部２を避けるため先端部に切り欠き７
ａを設けた左スキージ７が下降されてスクリーン版４に
当接される［図１０（ａ）］。次に、印刷ヘッド９によ
り左スキージ７が水平移動されて印刷ペースト６がプリ
ント基板１の切り欠き部１ａのない場所に印刷される
［図１０（ｂ）］。次に切り欠き部の無い右スキージ８
が下降されてスクリーン版４に当接され［図１０
（ｃ）］、さらに印刷ヘッド９により右スキージ８が凸
部２の直前まで水平移動されて停止され［図１０
（ｄ）］、そして右スキージ８が上昇される。その後印
刷ヘッド９により右スキージ８が凸部２を越えて通過さ
れた後、再度右スキージ８が下降され［図１０
（ｅ）］、印刷ヘッド９の移動により右スキージ８が移
動されて印刷ペースト６がプリント基板１に印刷される
［図１０（ｆ）］。その後プリント基板１がステージ３
より解除されプリント基板１が搬出される。前述の動作
が繰り返され、左右のスキージ７、８で交互にプリント
基板１に印刷が行われる。

【０００８】さらにプリント基板１のパターンが図８
（ｂ）の場合の他の印刷動作について説明する。この場
合、左スキージ７および右スキージ８には、スクリーン
版４上の凸部２を乗り越えるために、先端部に柔軟性の
ある剣先スキージを設けたものが使用されて印刷が行わ
れる。

【０００９】すなわちプリント基板１はステージ部３に
よって位置決め固定された後、スクリーン枠５に固着さ
れたスクリーン版４の直下まで上昇される。その後、先
端部に柔軟性のある剣先スキージを設けた左スキージ７
と右スキージのうち、左スキージ７が下降されてスクリ
ーン版４に当接され、印刷ヘッド９により左スキージ７
が水平移動されて印刷ペースト６がプリント基板１に印
刷される。その後プリント基板１がステージ３より解除
されプリント基板１が搬出される。このように前述の動
作が繰り返され、左右のスキージ７、８が交互に使用さ
れてプリント基板１に印刷が行われる。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら図８
（ａ）を印刷する従来構成では、切り欠き部７ａ，８ａ
を有するスキージ７，８を使用してスクリーン版４上の
凸部２を避けるように構成されるため、前記凸部２の前
後ではスキージ７．８がスクリーン版４に当接せず、印
刷ペースト６をプリント基板１に印刷することができな
いという問題を有していた。

【００１１】また、図８（ｂ）を印刷する先の従来構成
では、２枚の異なる形状のスキージ７，８を使用するた
め、１枚のプリント基板１を印刷するのに左右のスキー
ジ７，８を使い往復印刷となるため印刷時間を長く要す
るという問題点を有していた。

【００１２】さらに、図８（ｂ）を印刷する後の従来構
成では、スクリーン版４上の凸部２をスキージ７，８が
乗り越えるため凸部２の付近はスキージ７，８先端部が
変形しスクリーン版４とスキージ７，８の間に隙間が開
き、その部分の印刷ができないという問題を有してい
た。

【００１３】近年の高密度実装に対応するためのプリン
ト基板１は微細パターンや狭ピッチパターンが多く混在
しているため前記のような印刷方法では対応できないの
が実情である。

【００１４】本発明は上記問題点に鑑み、スクリーン版
上の凸部の前後の印刷を可能にし、プリント基板全面に
おいて高精度印刷が可能で有り、かつ印刷タクトを短縮
可能なスクリーン印刷装置を提供することを目的とす
る。

【００１５】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の請求項１記載のスクリーン印刷装置は、プ
リント基板が位置決め固定されたステージ部と、このス
テージ部の上方に配置されたスクリーン版と、このスク
リーン版上を移動自在に配置されて印刷ペーストを印刷
するスキージとを有するスクリーン印刷装置において、
前記スキージを幅方向にシフト自在に配置するととも
に、スキージをシフト可能なスキージシフト手段を設
け、スクリーン版上に凸部があった場合に、前記スキー
ジシフト手段によりスキージをシフトしてスキージの端
部に印刷空白部を形成し、この印刷空白部を凸部上を通
過させることによりスクリーン版上の凸部を避けて印刷
するように構成したものである。

【００１６】上記構成によれば、スクリーン版上の側部
に凸部があった場合、凸部の直前でスキージシフト手段
によりスキージを幅方向にシフトして印刷空白部を形成
し、印刷空白部によりスクリーン版上の凸部を避けて印
刷し、凸部を通過後にスキージを元位置に復帰させるこ
とにより、凸部を形成した部品を避けてプリント基板の
全面を高精度に印刷することができる。

【００１７】また、請求項２記載のスクリーン印刷装置
は、プリント基板が位置決め固定されたステージ部と、
このステージ部の上方に配置されたスクリーン版と、こ
のスクリーン版上を移動自在に配置されて印刷ペースト
を印刷するスキージとを有するスクリーン印刷装置にお
いて、前記スキージを幅方向に分割された複数の分割ス
キージにより構成し、前記分割スキージを幅方向にシフ
ト自在に配置するとともにスキージをシフト可能なスキ
ージシフト手段を設け、スクリーン版上に凸部があった
場合に、前記スキージシフト手段により分割スキージを
シフトさせて分割スキージ間に印刷空白部を形成し、そ
の印刷空白部を凸部上を通過させることによりスクリー
ン版上の凸部を避けて印刷するように構成したものであ
る。

【００１８】上記構成によれば、スキージシフト装置に
より分割スキージを互いに離間する方向にシフトさせて
分割スキージ間に印刷空白部を形成することができるの
でい、プリント基板の中間部の任意位置に部品が実装さ
れスクリーン版に単数または複数の凸部が形成された場
合であっても、スキージシフト装置により複数の分割ス
キージをそれぞれシフトさせて離間、密着させること
で、スクリーン版上の凸部を避けて高精度な印刷を行う
ことができ、さらに分割スキージの一度の移動で印刷が
済み、印刷タクトを短縮することができる。

【００１９】さらに請求項３記載のスクリーン印刷装置
は、上記スキージシフト手段に、分割スキージを幅方向
にシフト自在に支持するスライドガイドと、シフト方向
に配置されて回転自在なスクリューシャフトと、分割ス
キージに取り付けられて前記スクリューシャフトに嵌合
された雌ねじ部材と、前記スクリューシャフトを回転さ
せるシャフト駆動装置とを有するシフト駆動装置と、シ
フト駆動装置を制御する制御装置とを備えたものであ
る。

【００２０】上記構成によれば、制御装置により予め入
力されたスクリーン版の凸部の位置データに基づいてシ
ャフト駆動装置を操作し、分割スキージをシフトさせて
凸部の直前、直後の目的位置で分割スキージをシフトし
て印刷空白部を形成し、凸部を形成する部品装着部を避
けてプリント基板の全面を高精度で印刷することができ
る。

【００２１】また請求項４記載のスクリーン印刷装置
は、上記スキージシフト手段に、分割スキージを幅方向
にシフト自在に支持するスライドガイドと、分割スキー
ジをシフトさせるシフトシリンダとを有するシフト駆動
装置と、シフトシリンダによる分割スキージのシフトス
トロークを制御するシフト制御装置とを備えたものであ
る。

【００２２】上記構成によれば、制御装置により予め入
力されたスクリーン版の凸部の位置データに基づいてシ
フトシリンダを操作し、凸部の直前、直後の目的位置で
分割スキージをシフトして印刷空白部を形成し、凸部を
形成する部品装着部を避けてプリント基板の全面を高精
度で印刷することができる。

【００２３】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る第１の実施の
形態を図１〜図３に基づいて説明する。なお、従来のス
クリーン印刷装置と同じ機能を有する構成部品について
は、同一の符号をつけて、説明は省略すると共に動作説
明も簡略化する。

【００２４】図１，図２はスクリーン印刷装置の要部概
略図である。左右のスキージ１１，１２はそれぞれ同一
構造であり、ここでは左スキージ１１のみを説明する。
左スキージ１１は印刷方向と直角な幅方向に２分割され
た一対の分割スキージ１１ａ，１１ｂにより構成されて
いる。また印刷ヘッド９の昇降部材９ａ（９ｂ）に幅方
向の昇降フレーム１３がそれぞれ取り付けられており、
この昇降フレーム１３にスライドガイド１４およびシフ
ト駆動装置１５からなるスキージシフト手段１８を介し
てスキージホルダー１６ａ，１６ｂが設けられている。
また印刷ヘッド９には、予め入力された印刷データに基
づいてスキージ１１，１２の印刷方向の移動制御および
昇降制御を行うヘッド制御装置１７が設けられている。

【００２５】前記スライドガイド１４は、昇降フレーム
１３に沿って取り付けられたシフトレール２１ａ，２１
ｂと、このシフトレール２１ａ，２１ｂにそれぞれ案内
されてスキージホルダー１６ａ，１６ｂを支持する被ガ
イド部２２ａ，２２ｂとで構成され、分割スキージ１１
Ａ，１１Ｂが印刷方向と直交する幅方向にシフト自在に
支持されている。

【００２６】シフト駆動装置１５は、昇降フレーム１２
の下面に沿って配置され軸受部材２３を介して回転自在
に支持されたスクリューシャフト２４と、スキージホル
ダー１６ａ，１６ｂに形成されてスクリューシャフト２
４の両側の右ねじ部２４ａと左ねじ部２４ｂにそれぞれ
嵌合された雌ねじ部２５ａ，２５ｂと、前記スクリュー
シャフト２４の一端部に中間ギヤ機構２６を介して連動
連結されたシャフト駆動モータ２７と、このシフト駆動
モータ２４を制御するシフト制御装置２８とを備え、シ
フト制御装置２８により予め入力されたデータに基づい
てシフト駆動モータ２４を駆動し、スクリューシャフト
２４を介して分割スキージ１１Ａ，１１Ｂを互いに接近
離間させて印刷空白部Ｆを形成することができる。

【００２７】前記プリント基板１の印刷データは、図３
に示すように、スクリーン版４上のスキージ印刷開始点
Ｓからスクリーン版４上の凸部２の直前位置Ｍ１までの
距離Ｘ１と、凸部２の直前位置Ｍ１から直後位置Ｍ２ま
での凸部２の印刷方向の距離Ｘ２と、凸部２の直後Ｍ２
からスキージ印刷終了点Ｅまでの距離Ｘ３が求められて
いる。またスクリーン版４上の凸部２の幅方向の距離Ｙ
も求められている。なお、この実施の形態の場合には分
割スキージ１１ａ，１１ｂの幅が同一で、この分割位置
はスクリーン版４の中心線ＣＬに対応し、かつプリント
基板１の凸部２も中心線ＣＬ上にあるが、これに限定さ
れるものではなく、プリント基板１の凸部２の中心位置
に対応してスキージ１１を分割してもよい。もちろん、
分割スキージ１１Ａ，１１Ｂにスクリューシャフトをそ
れぞれを設けて別々に駆動制御することもできる。

【００２８】上記構成のスクリーン印刷装置の動作を図
３、図４を参照して説明する。印刷データのＸ１、Ｘ
２、Ｘ３は印刷ヘッド９のヘッド制御装置１７に予め入
力される。また印刷データのＹはシフト駆動装置１４を
駆動するシフト制御装置２８に予め入力される。

【００２９】プリント基板１がステージ部３によって位
置決め固定された後、スクリーン枠５に固着されたスク
リーン版４の直下まで上昇される。そして、ヘッド制御
装置１７の制御信号により、左スキージ７が下降されて
スクリーン版４上に当接される［図４（ａ）］。そして
印刷ヘッド９が水平移動されて分割スキージ１１ａ，１
１ｂがＸ１だけ移動され印刷ペースト６がプリント基板
１に印刷される［図４（ｂ）］。次に、シフト制御装置
２８によりシャフト駆動モータ２７が駆動されてスクリ
ューシャフト２４を回転され、分割スキージ１１ａ，１
１ｂがそれぞれ距離Ｙ／２だけ離間移動されて凸部２に
対応する幅Ｙの印刷空白部Ｆが形成される［図４
（ｃ）］。その後、ヘッド制御装置１７により印刷ヘッ
ド１が移動されて分割スキージ１１ａ，１１ｂがＸ２だ
け移動され、凸部２を避けた部分の印刷が行われる［図
４（ｄ）］。次にシフト制御装置２８によりスクリュー
シャフト２４が逆転されて距離Ｙの間隔を開けて配置さ
れていた分割スキージ１１ａ，１１ｂが互いに密着さ
れ、印刷空白部Ｆが消去される［図４（ｅ）］。その後
印刷ヘッド９が移動されて分割スキージ１１Ａ，１１Ｂ
がＸ３だけ移動され印刷ペースト６がプリント基板１に
印刷され［図４（ｅ）］、印刷行程が終了する。そして
分割スキージ１１Ａ，１１Ｂが上昇された後、プリント
基板１が下降されてスクリーン版４から解放されプリン
ト基板１が搬出される。前述の動作が繰り返され、左右
のスキージ１１，１２が交互に使用されてプリント基板
１に印刷が行われる。

【００３０】つぎに図５および図６は先の実施の形態の
シフト駆動装置１５を変更した他の実施の形態を示す。
３１は分割スキージ１１Ａ，１１Ｂを互いに接近離間す
る方向に一定ストロークでスライド可能な一対のシフト
シリンダで、互いに対向して配置されている。このよう
なシフトシリンダ３１は、その出退ストローク量をセン
サーやリミットスイッチなどで調整することも可能であ
るが、この実施の形態では、機械的にシフト量を調整可
能なシフト調整機構３２を採用している。

【００３１】すなわち、このシフト調整機構３２は、シ
フトシリンダ３１のピストンロッド３１ａに受動ブロッ
ク３２ａがスライド自在に外嵌されている。またこのピ
ストンロッド３１ａの受動ブロック３２ａ先端側に受動
ブロック３２ａに当接して駆動する離間用ブロック３３
ａが固定され、また受動ブロック３２ａの後端側に受動
ブロック３２ａに当接して駆動する接近用ブロック３３
ｂが固定具を介して位置調整自在に取り付けられてい
る。さらにこの受動ブロック３２ａに連結アーム３２ｂ
が取り付けられている。一方、スキージホルダー１６
ａ，１６ｂにはシフト方向に沿ってあり溝３４が形成さ
れ、このあり溝３４にスライドブロック３２ｃがスライ
ド自在に配置されている。そしてこのスライドブロック
３２ｃに前記連結アーム３２ｂの下端部が調整ボルト３
２ｄを介して連結されている。

【００３２】したがって、調整ボルト３２ｄを緩めてス
ライドブロック３２ｃと連結アーム３２ｂをスライドさ
せて、受動ブロック３２ａと接近用ブロック３３ｂの位
置を調整することにより、シフトシリンダ３１の収縮時
に離間用ブロック３２ａにより駆動される受動ブロック
３２ａの移動量を調整することができる。

【００３３】スクリーン印刷装置の動作を図３，図４を
参照して説明する。前述の印刷データのＸ１、Ｘ２、Ｘ
３は印刷ヘッド９を制御するヘッド制御装置１７に予め
入力される。また凸部２の幅のＹ印刷データにより、シ
フト調整機構３２が作動されて分割スキージ１１Ａ，１
１Ｂのシフト量が予め調整される。またプリント基板１
はステージ部３によって位置決め固定される。そして、
ヘッド制御装置１７の制御信号により、左スキージ７が
下降されてスクリーン版４上に当接され、次いで印刷ヘ
ッド９が水平移動されて分割スキージ１１ａ，１１ｂが
Ｘ１だけ移動され印刷ペースト６がプリント基板１に印
刷される。次に、シフトシリンダ３１によりシフト調整
機構３２を介して分割スキージ１１ａ，１１ｂがそれぞ
れ距離Ｙ／２だけ離間移動され、凸部２に対応する幅Ｙ
の印刷空白部Ｆが形成される。その後、ヘッド制御装置
１７により印刷ヘッド１が移動されて分割スキージ１１
ａ，１１ｂがＸ２だけ移動され、凸部２を避けた部分の
印刷が行われる。次にシフトシリンダ３１により距離Ｙ
の印刷空白部Ｆを開けて配置されていた分割スキージ１
１ａ，１１ｂが互いに密着され、印刷空白部Ｆが消去さ
れる。その後印刷ヘッド９が移動されて分割スキージ１
１ａ，１１ｂがＸ３だけ移動されて印刷ペースト６がプ
リント基板１に印刷され、印刷行程が終了する。そして
プリント基板１がステージ３より解除されプリント基板
１が搬出される。前出の動作が繰り返され、左右のスキ
ージで交互にプリント基板に印刷が行われる。

【００３４】このように上記スクリーン印刷装置によれ
ば、スクリーン版４上の凸部の前後の印刷が可能とな
る。また、分割スキージ１１Ａ，１１Ｂにそれぞれシフ
トシリンダ３１が配置されているので、シフト調整機構
３２により分割スキージ１１Ａ，１１Ｂのシフトストロ
ークを任意に設定することができ、多種類のプリント基
板に対応することができる。

【００３５】なお、上記各実施の形態では、分割スキー
ジ１１ａ，１１ｂを使用したスクリーン印刷装置を使用
したが、これは単体のスキージを使用してシフトするよ
うに構成したものを２基並接したものと考えることがで
きる。また単体のスキージのみを使用したものは、プリ
ント基板１の側部に部品が実装されてスクリーン版４の
側部に凸部２が形成されたものに対して有効に印刷する
ことができる。

【００３６】

【発明の効果】以上に述べたごとく請求項１記載のスク
リーン印刷装置によれば、スクリーン版上の側部に凸部
があった場合、凸部の直前でシフト手段によりスキージ
を幅方向にシフトして印刷空白部を形成し、印刷空白部
によりスクリーン版上の凸部を避けて印刷し、凸部を通
過後にスキージを元位置に復帰させることにより、凸部
を形成した部品を避けてプリント基板の全面を印刷する
ことができる。

【００３７】また請求項２記載のスクリーン印刷装置に
よれば、シフト駆動装置により分割スキージを互いに離
間させて分割スキージ間に印刷空白部を形成することに
より、プリント基板の中間部の任意位置に部品が実装さ
れてスクリーン版に単数または複数の凸部が形成された
場合であっても、シフト駆動装置により複数の分割スキ
ージをそれぞれシフトさせて離間、密着させることで、
スクリーン版上の凸部を避けて高精度で印刷することが
できる。また分割スキージの一度の移動で印刷が済み、
印刷タクトを短縮することができる。さらに請求項３記
載のスクリーン印刷装置によれば、制御装置により予め
入力されたスクリーン版の凸部の位置データに基づいて
シャフト駆動装置を操作し、分割スキージをシフトさせ
て凸部の直前、直後の目的位置で分割スキージをシフト
して印刷空白部を形成し、凸部を形成する部品装着部を
避けてプリント基板の全面を高精度に印刷することがで
きる。

【００３８】また請求項４記載のスクリーン印刷装置に
よれば、制御装置により予め入力されたスクリーン版の
凸部の位置データに基づいてシフトシリンダを操作し、
凸部の直前、直後の目的位置で分割スキージをシフトし
て印刷空白部を形成し、凸部を形成する部品装着部を避
けてプリント基板の全面を高精度に印刷することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るスクリーン印刷装置の第１の実施
の形態を示すスキージ機構の正面図である。

【図２】同スクリーン印刷装置の側面図である。

【図３】同スクリーン印刷装置のスクリーン版を示す平
面図である。

【図４】（ａ）〜（ｆ）は同スクリーン印刷装置による
スキージの動作を示し、それぞれスクリーン版の概略平
面図である。

【図５】本発明に係るスクリーン印刷装置の第２の実施
の形態を示すスキージ機構の正面図である。

【図６】図５に示すＡ−Ａ断面図である。

【図７】従来のスクリーン印刷装置を示す側面図であ
る。

【図８】（ａ）および（ｂ）はそれぞれ代表的なプリン
ト基板の印刷パターン図である。

【図９】（ａ）および（ｂ）は従来のスクリーン印刷装
置によるスキージの動作を示すスクリーン版の概略平面
図である。

【図１０】（ａ）〜（ｆ）はそれぞれ従来のスクリーン
印刷装置による他のスキージの動作を示すスクリーン版
の概略平面図である。

【符号の説明】

１プリント基板１ａ実装部品２凸部３ステージ部４スクリーン版５スクリーン枠６印刷ペースト９印刷ヘッド１１，１２スキージ１１ａ，１１ｂ分割スキージ１４スライドガイド１５シフト駆動装置１６ａ，１６ｂスキージホルダ１７ヘッド制御装置１８スキージシフト手段２４スクリューシャフト２７シャフト駆動モータ２８シフト制御装置３１シフトシリンダ３２シフト調整機構Ｆ印刷空白部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者内藤孝夫大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】プリント基板が位置決め固定されたステー
ジ部と、このステージ部の上方に配置されたスクリーン
版と、このスクリーン版上を移動自在に配置されて印刷
ペーストを印刷するスキージとを有するスクリーン印刷
装置において、前記スキージを幅方向にシフト自在に配置するととも
に、スキージをシフト可能なスキージシフト手段を設
け、スクリーン版上に凸部があった場合に、前記スキー
ジシフト手段によりスキージをシフトしてスキージの端
部に印刷空白部を形成し、この印刷空白部を凸部上を通
過させることによりスクリーン版上の凸部を避けて印刷
するように構成したことを特徴としたスクリーン印刷装
置。
【請求項２】プリント基板が位置決め固定されたステー
ジ部と、このステージ部の上方に配置されたスクリーン
版と、このスクリーン版上を移動自在に配置されて印刷
ペーストを印刷するスキージとを有するスクリーン印刷
装置において、前記スキージを幅方向に分割された複数の分割スキージ
により構成し、前記分割スキージを幅方向にシフト自在
に配置するとともにスキージをシフト可能なスキージシ
フト手段を設け、スクリーン版上に凸部があった場合
に、前記スキージシフト手段により分割スキージをシフ
トさせて分割スキージ間に印刷空白部を形成し、その印
刷空白部を凸部上を通過させることによりスクリーン版
上の凸部を避けて印刷するように構成したことを特徴と
したスクリーン印刷装置。
【請求項３】スキージシフト手段に、分割スキージを幅
方向にシフト自在に支持するスライドガイドと、シフト
方向に配置されて回転自在なスクリューシャフトと、分
割スキージに取り付けられて前記スクリューシャフトに
嵌合された雌ねじ部材と、前記スクリューシャフトを回
転させるシャフト駆動装置とを有するシフト駆動装置
と、前記シャフト駆動装置を制御する制御装置とを備え
たことを特徴とする請求項１または２記載のスクリーン
印刷装置。
【請求項４】スキージシフト手段に、分割スキージを幅
方向にシフト自在に支持するスライドガイドと、分割ス
キージをシフトさせるシフトシリンダとを有するシフト
駆動装置と、シフトシリンダによる分割スキージのシフ
トストロークを制御するシフト制御装置とを備えたこと
を特徴とする請求項１または２記載のスクリーン印刷装
置。