JPH1086297A - ポリプロピレン系多層フィルム及びそれを用いたラミ ネートフィルム - Google Patents

ポリプロピレン系多層フィルム及びそれを用いたラミ ネートフィルム

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JPH1086297A
JPH1086297A JP24200896A JP24200896A JPH1086297A JP H1086297 A JPH1086297 A JP H1086297A JP 24200896 A JP24200896 A JP 24200896A JP 24200896 A JP24200896 A JP 24200896A JP H1086297 A JPH1086297 A JP H1086297A
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film
ethylene
propylene
polypropylene
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JP24200896A
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English (en)
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Tokutaro Kimura
篤太郎 木村
Hiroshi Kudo
博 工藤
Yoshikatsu Tanaka
義勝 田中
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 低温衝撃性、透明性、滑り性に優れたポリプ
ロピレン系多層フィルム及びそれを用いたラミネートフ
ィルムを提供すること。 【解決手段】 一の外層としてヒートシール層を、ま
た、他の外層としてラミネート層をそれぞれ有し、それ
らの中間にプロピレンとエチレンとの共重合体を含む層
を有するポリプロピレン系多層フィルムであって、0℃
における耐衝撃強度が3kJ/m以上、ヘーズが10以
下、かつヒートシール層の表面における静摩擦係数が
0.5未満であることを特徴とするポリプロピレン系多層
フィルムである。また、基材フィルムと上記ポリプロピ
レン系多層フィルムとを、そのラミネート層と基材フィ
ルムとが対向するように接着層を介して積層させてなる
ラミネートフィルムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリプロピレン系
多層フィルム及びそれを用いたラミネートフィルムに関
し、さらに詳しくは、低温衝撃性、透明性、滑り性に優
れたポリプロピレン系多層フィルム及びそれを用いたラ
ミネートフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、結晶性ポリプロピレン系フィルム
は、その優れた剛性,透明性及び防湿性などを生かし
て、包装用フィルムなどとして広く使用されている。さ
らに、種々の用途に適応させるように他の樹脂フィルム
を積層させたラミネートフィルムとしても多く用いられ
ている。
【0003】しかしながら、ポリプロピレン、即ち、ホ
モポリプロピレンやランダムプロピレン等からなるフィ
ルムは、低温においてその耐衝撃性が低く、冷蔵を必要
とする野菜類や果物類の包装や冬季の使用には適さない
という欠点があった。また、他の樹脂フィルムを積層さ
せたラミネートフィルムにおいても、ポリプロピレンフ
ィルムをベースとして用いる場合には、かかる欠点は解
消され得ないものであった。
【0004】このような欠点を改良する手段としては、
これまで、エチレンや他のα−オレフィンを共重合させ
ることが広く行われてきた。しかしながら、充分な低温
耐衝撃性を得るためには、多量のエチレンやα−オレフ
ィンを共重合させる必要があり、その結果、剛性や透明
性が低下するなどポリプロピレンフィルムが本来有する
好ましい特性が損なわれるのを免れなかった。また、ホ
モポリプロピレンにエチレン−プロピレン共重合ゴムを
配合したり、プロピレン系ブロック共重合体を使用する
ことも行われている。しかしながら、これらの方法にお
いては、低温耐衝撃性を改良することは可能であるもの
の、透明性の低下や、ブツ,ゲルの発生などの問題が生
じ、充分に満足しうるものは得られなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、ポリプロピレンフィルムが本来有する良好な
剛性や透明性などの特性を保持するとともに、ブツやゲ
ルなどの発生もなく、低温耐衝撃性及び滑り性を著しく
向上させたポリプロピレン系多層フィルム又はラミネー
トフィルムを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、特定の性状を有するポリプロピレン系樹
脂を用い、かつ一の外層及び他の外層を設けた多層フィ
ルムとすることにより、前記目的を達成しうることを見
出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したもの
である。
【0007】即ち、本発明は、(1)一の外層及び他の
外層を有し、それらの中間にプロピレンとエチレンとの
共重合体を含む層を有するポリプロピレン系多層フィル
ムであって、0℃における耐衝撃強度が3kJ/m以
上、ヘーズが10以下、かつ一の外層の表面における静
摩擦係数が0.5未満であることを特徴とするポリプロピ
レン系多層フィルムを提供するものであり、また、
(2)基材フィルムと上記(1)のポリプロピレン系多
層フィルムとを、その一の外層と基材フィルムとが対向
するように接着層を介して積層させてなるラミネートフ
ィルムを提供するものである。さらには、(3)中間層
をなす少なくとも一層に含まれるプロピレンとエチレン
との共重合体が、特定の性状を有するものである上記
(1)又は(2)記載のポリプロピレン系多層フィルム
又はラミネートフィルムを提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
的に説明する。 1.ポリプロピレン系多層フィルム 本発明のポリプロピレン系多層フィルムは、一の外層及
び他の外層と、本発明の意義を失わせない範囲で必要に
応じて複数設けられることがある中間層とから構成され
ており、0℃における耐衝撃強度が3kJ/m以上、ヘ
ーズが10以下、かつ一の外層の表面における静摩擦係
数が0.5未満である。 (1) 中間層 必要に応じて複数層設けられることがあるが、プロピレ
ンとエチレンとの共重合体を30重量%以上含む層を必
ず有している。本発明のポリプロピレン系多層フィルム
として、上記の性状を満足するものであれば、中間層自
体としての性状は特に問わない。
【0009】中間層をなす少なくとも一層に含まれる
プロピレンとエチレンとの共重合体の好ましい態様 該プロピレンとエチレンとの共重合体としては、(a)
メルトインデックスが2〜12g/10分、(b)示差
走査型熱量計で測定した融解熱量ΔHが90J/g以
下、(c)沸騰パラキシレンに溶解後、25℃まで放冷
した際のパラキシレン不溶部の割合が75〜95重量%
で、その不溶部のエチレン単位含有量が0.5〜5重量
%、及び(d)沸騰パラキシレンに溶解後、25℃まで
冷却した際のパラキシレン可溶部の135℃デカリン中
における極限粘度〔η〕が1.2〜3.0デシリットル/g
であるプロピレンとエチレンとの共重合体を30重量%
以上含むものであるものが好適である。なお、このMI
は、JIS K7210に準拠し、温度230℃,荷重
2160gの条件で測定した値である。(b)示差走査
型熱量計(DSC)で測定した融解熱量ΔHは、90J
/g以下、さらには、85J/g以下であることが好ま
しく、このΔHが90J/gを超えると低温耐衝撃性が
不充分となるおそれがある。なお、このΔHは、示差走
査型熱量計(パーキンエルマー社製DSC7)を用い、
予め試料10mgを窒素雰囲気下にて230℃で3分間
加熱して溶融したのち、10℃/分の速度で40℃まで
降温し、この温度で3分間保持後、10℃/分の速度で
昇温させて得られた融解吸熱曲線から、70〜170℃
の融解熱量を算出した値である。(c)沸騰パラキシレ
ンに溶解後、25℃まで放冷した際のパラキシレン不溶
部の割合は、75〜95重量%、好ましくは80〜90
重量%の範囲にあり、かつその不溶部のエチレン単位含
有量が0.5〜5重量%、さらには1〜3重量%の範囲に
あることが好ましい。上記パラキシレン不溶部はエチレ
ン単位含有量の少ないプロピレン−エチレンランダム共
重合体であり、その割合が75重量%未満では透明性が
不充分となるおそれがあり、95重量%を超えると、低
温耐衝撃性が低下する傾向にある。また、上記不溶部の
エチレン単位含有量が0.5重量%未満では、フィルムの
屈曲白化が起こりやすく、かつ透明性が低下するおそれ
があり、5重量%を超えるとフィルムの剛性が低下する
傾向にある。なお、上記パラキシレン不溶部の割合は、
パラキシレン700ミリリットルに試料5g及び酸化防
止剤としての2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチ
ルフェノール(BHT)1gを添加し、加熱しながら攪
拌して沸騰温度まで昇温し、完全に溶解させたのち、攪
拌しながら25℃になるまで8時間以上放冷し、析出し
た成分をろ紙によりろ取し、不溶部として求めた値であ
る。また、上記パラキシレン不溶部のエチレン単位含有
量は、プレス温度220℃,加・冷圧時の圧締圧50k
g/cm2 G,余熱5分,加圧5分及び冷圧3分の条件
にて300μm厚のシートを作成し、日本分光社製FT
/IR5300を用い、積算回数20回,分解能4cm
-1の条件にて赤外吸収スペクトル(IR)を測定し、7
18cm-1及び733cm-1の吸光度から、次式により
算出した値である。 X1 =0.599×〔A733 /(d×n)〕−0.161×
〔A718 /(d×n)〕 X2 =0.599×〔A718 /(d×n)〕−0.161×
〔A733 /(d×n)〕 X=0.809×(X1 +X2 ) 〔ただし、X:エチレン単位含有量(重量%),
718 :718cm-1の吸光度,A733 :733cm-1
の吸光度,d:0.9,n:試料の厚さ(約0.003c
m)〕 また、(d)沸騰パラキシレンに溶解後、25℃まで放
冷した際のパラキシレン可溶部の135℃デカリン中に
おける極限粘度〔η〕は1.2〜3.0デシリットル/g、
さらには1.5〜2.3デシリットル/gの範囲が好まし
い。この可溶部はエチレン単位含有量が多いエチレン−
プロピレン共重合体であり、該〔η〕が1.2デシリット
ル/g未満では低温耐衝撃性が不充分となるおそれがあ
り、3.0デシリットル/gを超えるとフィッシュアイや
ゲルの発生が多くなる傾向にある。
【0010】なお、上記可溶部の極限粘度〔η〕は、以
下に示す方法で測定した値である。すなわち、パラキシ
レン700ミリリットルに試料5g及び酸化防止剤とし
ての2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノ
ール(BHT)1gを添加し、加熱しながら攪拌して沸
騰温度まで昇温し、完全に溶解させたのち、攪拌しなが
ら25℃になるまで8時間以上放冷し、析出した成分を
ろ紙によりろ別する。得られたろ液を大過剰のメタノー
ルに投入して析出させ、ろ紙によりろ別して、これをパ
ラキシレン可溶部とする。次によく乾燥したのち、13
5℃デカリン中において、極限粘度〔η〕を測定する。
【0011】プロピレンとエチレンとの共重合体の製
造方法 このようなプロピレンとエチレンとの共重合体は、製造
方法は特に制限はなく、一段重合で得られたものであっ
ても、多段重合で得られたものであってもよい。また、
二種以上の共重合体のブレンド物であってもよいが、そ
の場合、特に以下に示すプロピレン系共重合体組成物が
好適である。
【0012】すなわち、(A)MIが2〜12g/10
分で、かつエチレン単位含有量が0.5〜5重量%のプロ
ピレン−エチレンランダム共重合体75〜95重量%
と、(B)135℃デカリン中における極限粘度〔η〕
が1.2〜3.0デシリットル/gで、かつエチレン単位含
有量が30〜50重量%のエチレン−プロピレン共重合
体25〜5重量%とからなる前記性状を有するプロピレ
ン系共重合体組成物が好適に用いられる。このプロピレ
ン系共重合体組成物は、二段重合法又は(A)成分と
(B)成分を別々に製造し、ブレンドする方法により調
製することができる。
【0013】このプロピレン系共重合体組成物における
(A)成分のプロピレン−エチレンランダム共重合体に
おいては、MIは2〜12g/10分の範囲である。こ
のMIが上記範囲を逸脱すると成形不良が生じやすく、
成形性の面から、このMIの好ましい範囲は3〜10g
/10分の範囲である。また、エチレン単位含有量は0.
5〜5重量%の範囲である。このエチレン単位含有量が
0.5重量%未満ではフィルムの屈曲白化が起こりやす
く、かつ透明性が低下するおそれがあり、5重量%を超
えるとフィルムの剛性が低下する傾向にある。フィルム
の屈曲白化防止,透明性及び剛性などの面から、このエ
チレン単位含有量は1〜3重量%の範囲が好ましい。
【0014】一方、(B)成分のエチレン−プロピレン
共重合体においては、135℃デカリン中における極限
粘度〔η〕は1.2〜3.0デシリットル/gの範囲であ
る。この〔η〕が1.2デシットル/g未満では低温耐衝
撃性が不充分となるおそれがあり、3.0デシリットル/
gを超えるとフィッシュアイやゲルの発生が多くなる傾
向にある。低温耐衝撃性及びフィッシュアイやゲルの発
生防止などの面から、この〔η〕の好ましい範囲は1.5
〜2.3デシリットル/gである。また、エチレン単位含
有量は30〜50重量%の範囲である。このエチレン単
位含有量が30重量%未満では低温耐衝撃性が不充分と
なるおそれがあり、50重量%を超えると透明性が低下
する傾向がみられる。低温耐衝撃性及び透明性のバラン
スなどの面から、このエチレン単位含有量は35〜45
重量%の範囲が好ましい。
【0015】さらに、このプロピレン系共重合体組成物
においては、上記(A)成分と(B)成分との含有割合
は、(A)成分が75〜95重量%で、(B)成分が2
5〜5重量%の範囲である。この(B)成分の含有量が
5重量%未満では低温耐衝撃性が不充分となるおそれが
あり、25重量%を超えると透明性が低下する傾向にあ
る。低温耐衝撃性及び透明性のバランスなどの面から、
(A)成分と(B)成分の好ましい含有割合は、(A)
成分が80〜90重量%で、(B)成分が20〜10重
量%の範囲である。
【0016】なお、上記(A)成分のMI及び(B)成
分の〔η〕は、前記と同様にして測定した値である。ま
た、(A)成分のエチレン単位含有量の測定方法も前記
と同じである。一方、(B)成分のエチレン単位含有量
は、プレス温度200℃、加・冷圧時の圧締圧50kg
/cm2 ・G,余熱5分,加圧5分,冷圧3分の条件に
て約300μm厚のシートを作成し、日本分光社製FT
/IR5300を用い、積算回数20回,分解能4cm
-1の条件にて赤外吸収スペクトル(IR)を測定し、7
21cm-1及び736cm-1の吸光度から、次式により
算出した値である。 X1 =0.599×〔A736 /(d×n)〕−0.161×
〔A721 /(d×n)〕 X2 =0.599×〔A721 /(d×n)〕−0.161×
〔A736 /(d×n)〕 X=1.027×(X1 +X2 ) 〔ただし、X:エチレン単位含有量(重量%),
721 :721cm-1の吸光度,A736 :736cm-1
の吸光度,d:0.9,nは試料の厚さ(約0.003c
m)〕 本発明の多層フィルムにおける中間層をなす少なくとも
一層に含まれる前記のプロピレンとエチレンとの共重合
体、又は、プロピレン系共重合体組成物を構成する
(A)成分及び(B)成分共重合体の製造方法は、前記
性状を有するものが得られる方法であればよく、特に制
限されないが、例えばマグネシウム,チタン及びハロゲ
ンを必須成分とする固体触媒成分、有機アルミニウム化
合物などの有機金属化合物触媒成分及びシラン化合物な
どの電子供与体化合物触媒成分からなる触媒を用い、実
質上溶媒の不存在下にプロピレンとエチレンと分子量調
節のための水素とを供給して重合を行うことにより、製
造することができる。
【0017】プロピレンとエチレンとの共重合体を3
0重量%以上含む該層には、所望により、顔料,酸化防
止剤,難燃剤などの公知の添加剤を配合することができ
るが、特に、一の外層及び他の一の外層にポリプロピレ
ンや直鎖状低密度ポリエチレン樹脂を用いる場合は、滑
剤を好ましくは、500〜10,000ppm配合され
る。ここで、滑剤としては、特に制限はないが、例え
ば、脂肪酸アミド系滑剤が用いられる。この脂肪酸アミ
ド系滑剤としては、具体的には、エルカ酸アミド,ベヘ
ン酸アミド,オレイン酸アミド,ステアリン酸アミド,
N−ステアリルラウリン酸アミド,N−ステアリルステ
アリン酸アミド,N−ステアリルベヘン酸アミド,N−
ステアリルエルカ酸アミド,N−オレイルオレイン酸ア
ミド,N−オレイルベヘン酸アミド,N−ラウリルエル
カ酸アミド,エチレンビスオレイン酸アミド,エチレン
ビスステアリン酸アミド,ヘキサメチレンビスオレイン
酸アミド,ヘキサメチレンビスエルカ酸アミドなどが挙
げられる。これらの中でも、エルカ酸アミド,ベヘン酸
アミド,オレイン酸アミド,ステアリン酸アミド,エチ
レンビスオレイン酸アミドが好ましく用いられる。
【0018】滑剤の量が、1,000ppm以下の場合、
一の外層や他の一の外層を積層したとき、これらの表面
に滑剤が十分移行せず、滑性が発現しない。接着層を介
して一の外層と基材フィルムとを積層させたラミネート
フィルムにおいては、接着層に滑剤が吸着されてしま
い、滑性が発現しないおそれがある。10,000ppm
以上添加した場合、中間層として前述のポリプロピレン
系共重合体を用いた場合においてもなお、ブリードによ
るフィルムの白化や、滑りすぎによる巻き取り特性の悪
化が生じるおそれがある。
【0019】中間層のうちプロピレンとエチレンとの
共重合体を含む少なくとも一層において、該プロピレン
とエチレンとの共重合体が30重量%以上含まれている
ことが好ましいが、ブレンドされるものとしては、ホモ
ポリプロピレンやランダムポリプロピレン等のポリプロ
ピレン系樹脂なら何でもよい。また、中間層には、例え
ば、ガスバリア性の付与等の必要に応じて、他の樹脂層
を一以上設けることができる。 (2) 一の外層 一の外層はラミネート層として用いられることがある。
ラミネート層として用いる場合、ホモポリプロピレンや
ランダムポリプロピレン等のポリプロピレン系樹脂なら
何でもよい。滑剤が100〜3000ppm添加されて
いることが好ましい。100ppm未満では滑性が発現
せず、3000ppmを超えるとブリードによるフィル
ムの白化や、滑りすぎによる巻き取り特性の悪化が生じ
やすくなる。用いられる滑剤は前述のものと同様である
が、特に種類は問わない。 (3) 他の一の外層 他の一の外層はヒートシール層として用いられることが
ある。本発明において、他の一の外層と、上述の一の外
層とは特定的に区別されるものではなく、単に外層とい
うことを意味している。他の一の外層をヒートシール層
として用いる場合、ホモポリプロピレンやランダムポリ
プロピレン等のポリプロピレン系樹脂なら何でもよく、
さらにこれらに、直鎖状低密度ポリエチレン,低密度ポ
リエチレンやエチレン−酢酸ビニル共重合体などの樹脂
やエチレン−プロピレンゴム等が含まれていてもよい。
滑剤が100〜3000ppm添加されていることが好
ましい。100ppm未満では滑性が発現せず、300
0ppmを超えるとブリードによるフィルムの白化や、
滑りすぎによる巻き取り特性の悪化が生じやすくなる。
用いられる滑剤は前述のものと同様であるが、特に種類
は問わない。
【0020】また、本発明においては、一の外層の表面
における静摩擦係数が0.5未満であるが、この場合、一
の外層はヒートシール層をさすことがある。 (4) 一の外層及び他の一の外層、例えば、ラミネート層
及びヒートシール層には、所望により、顔料,フェノー
ル系やリン系の酸化防止剤,難燃剤,帯電防止剤,紫外
線吸収剤,ヒンダードアミン型光安定剤などの公知の添
加剤を配合することができる。酸化防止剤については1
00〜10000ppm添加するのが好ましい。 (5) ポリプロピレン系多層フィルムの製造については、
T−ダイフィルムによる多層成形や水冷インフレーショ
ン成形等、通常用いられる方法によればよく、特に問わ
ない。 (6) 一の外層,他の一の外層及び中間層の厚みについて
は特に制限はなく、用途に応じて適宜選択すればよい。 2.ポリプロピレン系多層フィルムを用いたラミネート
フィルム 本発明のラミネートフィルムは、基材フィルムと上記ポ
リプロピレン系多層フィルムとを、その一の外層、例え
ば、ラミネート層と基材フィルムとが対向するように接
着層を介して積層させてなるものである。基材フィルム
の種類については特に制限はなく、用途に応じて適宜選
択すればよいが、延伸ポリプロピレン,延伸ナイロン,
延伸ポリエチレンテレフタレートなどが用いられる。接
着剤についても特に制限はないが、汎用性の点からポリ
エーテル系の接着剤が好ましく用いられる。また、強度
或いは耐熱性の点からポリエステル系の接着剤が好まし
く用いられる。ラミネート方法についても、特に制限は
ないが、例えば、ドライラミネーション,無溶剤型ラミ
ネーション,ウェットラミネーション,ホットメルトラ
ミネーション等を挙げることができる。また、接着層に
おける接着効率を上げるために、通常38〜40℃にて
1〜2日間エージングが好ましく行われる。
【0021】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。なお、成形品の物性は以下に示す方
法により求めた。 (1)ヘーズ : 製作したフィルムについて、30℃
にて24時間エージングした後、23±2℃で16時間
以上ホールドした。
【0022】その後JIS K7105に準拠して求め
た。 (2)静摩擦係数 : 製作したフィルムについて、3
0℃にて24時間エージングした後、23±2℃で16
時間以上ホールドした。その後ASTM D−1894
に準拠して求めた。 (3)耐衝撃強度 : 製作したフィルムについて、3
0℃にて24時間エージングした後、0±2℃で16時
間以上ホールドした。
【0023】その後ホールドしたのと同じ温度で、東洋
精機製作所製フィルムインパクトテスターにより、1/
2インチ衝撃ヘッドを用いた衝撃破壊強度により評価し
た。〔プロピレンとエチレンとの共重合体の製造〕 (1)マグネシウム化合物の調製 内容積500リットルの撹拌機付きのガラス製反応器を
窒素ガスで充分に置換したのち、エタノール97.2 k
g,ヨウ素640g及び金属マグネシウム6.4 kgを投
入し、撹拌しながら還流条件下で反応させ、固体状反応
生成物を得た。この固体状反応生成物を含む反応液を減
圧下で乾燥させることにより、マグネシウム化合物(固
体生成物)を得た。 (2)固体触媒成分の調製 窒素ガスで充分に置換した内容積500リットルの撹拌
機付き反応槽に、上記(1)で得られたマグネシウム化
合物(粉砕していないもの)30kg,精製ヘプタン1
50リットル,四塩化珪素4.5リットル及びフタル酸ジ
エチル4.3リットルを加えた。系内を90℃に保ち、撹
拌しながら四塩化チタン144リットルを投入して11
0℃で2時間反応させたのち、固体成分を分離して80
℃の精製ヘプタンで洗浄した。さらに、四塩化チタン2
28リットルを加え、110℃で2時間反応させたの
ち、精製ヘプタンで充分に洗浄し、固体触媒成分を得
た。 (3)重合前処理 内容積500リットルの撹拌翼付き反応槽に、精製n−
ヘプタン230リットルを投入し、さらに、前記(2)
で得られた固体触媒成分25kgを加え、次いで、この
固体触媒成分中のTi原子1モルに対し、トリエチルア
ルミニウムを0.6モル及びシクロヘキシルメチルジメト
キシシランを0.4モルの割合で加えたのち、プロピレン
をプロピレン分圧で0.3kg/cm2 Gになるまで導入
し、25℃で4時間反応させた。反応終了後、固体触媒
成分をn−ヘプタンで数回洗浄し、二酸化炭素を供給し
24時間撹拌した。 (4)重合によるプロピレンとエチレンとの共重合体
(RB−1)の製造 まず、前段として内容積200リットルの撹拌翼付き重
合槽(第一重合槽)に、上記(3)の処理済の固体触媒
成分をTi原子に換算して3ミリモル/hrで、トリエ
チルアルミニウムを7.5ミリモル/kg-PP で、シクロヘ
キシルメチルジメトキシシランを1.9ミリモル/kg-PP
でそれぞれ供給し、重合温度80℃、重合圧力(全圧)
28kg/cm2 Gでプロピレンとエチレンを共重合さ
せた。この際、エチレン1.4モル%,水素1.3モル%
(残りはプロピレン)になるよう、エチレン供給量及び
水素供給量を調整した。
【0024】次に、第一重合槽から連続的にパウダーを
抜き出し、内容積200リットルの撹拌翼付き重合槽
(第二重合槽)へ移送した。第二重合槽では、重合温度
55℃、重合圧力(全圧)11kg/cm2 Gにて重合
を行った。この際、エチレン35.1モル%,水素3.8モ
ル%(残りはプロピレン)になるよう、エチレン供給量
及び水素供給量を調整した。
【0025】このようにして、プロピレンとエチレンと
の共重合体(RB−1)を得た。次に示す性状を有して
いた。 (a)メルトインデックス 8.4g/10分、(b)融解
熱量ΔH 82J/g (c)沸騰パラキシレンに溶解後、25℃まで放冷した
際のパラキシレン不溶部の割合 86.7重量%で、その
不溶部のエチレン単位含有量 2.0重量% (d)沸騰パラキシレンに溶解後、25℃まで冷却した
際のパラキシレン可溶部の135℃デカリン中における
極限粘度〔η〕 1.68デシリットル/g 〔実施例1〕 (1) 多層フィルムを構成する各層の組成 ヒートシール層 出光3元ランダムポリプロピレン(商品名:F794N
1;MI=6.0g/10 分, エチレン含量2.5%,ブテン
含量3.0%)に、滑剤としてエルカ酸アミドを1500
ppm、アンチブロッキング剤として合成シリカ系AB
剤(富士シリシア社製,商品名:サイロフォービック)
を2300ppm添加したものを用いた。
【0026】中間層 上記により得たプロピレンとエチレンとの共重合体(R
B−1)85重量%,出光ホモポリプロピレン(商品
名:F704NP)15重量%からなる樹脂に、滑剤と
してエルカ酸アミドを3000ppm添加したものを用
いた。 ラミネート層 出光ホモポリプロピレン(商品名:F704NP;MI
=7.5g/10 分)に、滑剤としてエルカ酸アミドを14
00ppm、アンチブロッキング剤として合成シリカ系
AB剤(富士シリシア社製,商品名:サイロフォービッ
ク)を2300ppm添加したものを用いた。 (2) 多層フィルムの作製 ヒートシール層/中間層/ラミネート層が、3.5μm /
18μm /3.5μm (合計厚さ25μm )となるよう
に、それぞれスクリュー径が40mmφ, 65mmφ, 40
mmφである単軸押出機を用いて、マルチマニホールド型
多層Tダイ(幅800mm)により、樹脂温度250℃,
総押出量80kg/時間,フィルム引張速度82m/
分,冷却温度25℃の条件で押出すことにより、多層フ
ィルムを作製した。
【0027】結果を第1表に示す。 〔実施例2〕中間層として、前記により得たプロピレン
とエチレンとの共重合体(RB−1)50重量%,出光
ランダムポリプロピレン(商品名:F744N2)50
重量%からなる樹脂に、滑剤としてエルカ酸アミドを1
500ppm添加したものを用いた以外は、実施例1と
同様に行った。
【0028】結果を第1表に示す。 〔比較例1〕中間層として、前記により得たプロピレン
とエチレンとの共重合体(RB−1)20重量%,出光
ランダムポリプロピレン(商品名:F744N2)80
重量%からなる樹脂に、滑剤としてエルカ酸アミドを1
000ppm添加したものを用いた以外は、実施例1と
同様に行った。
【0029】結果を第1表に示す。 〔比較例2〕中間層として、出光ランダムポリプロピレ
ン(商品名:F744N2)100重量%からなる樹脂
に、滑剤としてエルカ酸アミドを3000ppm添加し
たものを用いた以外は、実施例1と同様に行った。
【0030】結果を第1表に示す。
【0031】
【表1】
【0032】〔実施例3〜4,比較例3〜4〕実施例1
〜2及び,比較例1〜2で得た多層フィルムのラミネー
ト層にポリエーテル系接着剤(東洋モートン社製AD−
308)を2.0g/m2 塗布し、その接着剤を介して、
厚さ15μmの延伸ナイロン(出光石油化学(株)製
商品名:ユニロン)を積層してラミネートフィルムを得
た。このラミネートフィルムを40℃の温度下で10日
間、及び45℃の温度下で5日間放置し、その間におけ
る静摩擦係数の変化を見た。
【0033】結果を第2表に示すが、比較例3〜4から
わかるように、比較例1〜2で得た多層フィルムを用い
たラミネートフィルムは、日時の経過と共に静摩擦係数
が上昇し、滑り性が低下しているのがわかる。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明のポリプロピレン系多層フィルム
は、従来のポリプロピレン系多層フィルムに比べ、滑り
性等の作業性も良好な上、低温衝撃性、透明性に著しく
優れており、冷蔵を必要とする野菜類や果物類の包装や
冬季に使用するフィルムとして好適である。
【0036】また、本発明のポリプロピレン系多層フィ
ルムを基材として得られたラミネートフィルムは、滑り
性にも優れたものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一の外層及び他の外層を有し、それらの
    中間にプロピレンとエチレンとの共重合体を含む層を有
    するポリプロピレン系多層フィルムであって、0℃にお
    ける耐衝撃強度が3kJ/m以上、ヘーズが10以下、
    かつ一の外層の表面における静摩擦係数が0.5未満であ
    ることを特徴とするポリプロピレン系多層フィルム。
  2. 【請求項2】 基材フィルムと請求項1記載のポリプロ
    ピレン系多層フィルムとを、その一の外層と基材フィル
    ムとが対向するように接着層を介して積層させてなるラ
    ミネートフィルム。
  3. 【請求項3】 中間層をなす少なくとも一層に含まれる
    プロピレンとエチレンとの共重合体が、(a)メルトイ
    ンデックスが2〜12g/10分、(b)示差走査型熱
    量計で測定した融解熱量ΔHが90J/g以下、(c)
    沸騰パラキシレンに溶解後、25℃まで放冷した際のパ
    ラキシレン不溶部の割合が75〜95重量%で、その不
    溶部のエチレン単位含有量が0.5〜5重量%、及び
    (d)沸騰パラキシレンに溶解後、25℃まで冷却した
    際のパラキシレン可溶部の135℃デカリン中における
    極限粘度〔η〕が1.2〜3.0デシリットル/gであるプ
    ロピレンとエチレンとの共重合体を30重量%以上含む
    ものである請求項1又は2記載のポリプロピレン系多層
    フィルム又はラミネートフィルム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000012306A3 (en) * 1998-08-27 2000-06-02 Applied Extrusion Technologies High otr polyolefin films
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JPWO2018088257A1 (ja) * 2016-11-14 2019-06-24 東レフィルム加工株式会社 ポリプロピレン系複合フィルム、それを用いた積層体ならびに電池外装用包装袋およびレトルト用包装袋

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