JPH1086275A - 化粧金属板 - Google Patents

化粧金属板

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JPH1086275A
JPH1086275A JP26530196A JP26530196A JPH1086275A JP H1086275 A JPH1086275 A JP H1086275A JP 26530196 A JP26530196 A JP 26530196A JP 26530196 A JP26530196 A JP 26530196A JP H1086275 A JPH1086275 A JP H1086275A
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JP
Japan
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hardness
inorganic particles
spherical
metallic plate
spherical inorganic
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JP26530196A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Nezu
義昭 根津
Kazuhiro Takahashi
一弘 高橋
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦や引っ掻きで傷がつかないが、曲げ加工
によって塗膜に割れひび割れが生ずることがない表面保
護層を有する化粧金属板を得ること。 【解決手段】 金属板上に、架橋間平均分子量が150
乃至1000である電離放射線硬化型樹脂及びヌープ硬
度1300kg/mm2 以上の球状無機粒子を含有する
表面保護層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外装、トンネル内
装などの表面に対して耐摩耗性、硬度及び、加工性を有
する目的で設けられる化粧金属板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧金属板の表面保護層として、
セラミック塗装や電離放射線硬化型樹脂の硬化塗膜が知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、摩擦や
引っ掻きで傷がつかないようにするためには、被覆する
塗膜を硬くする必要があるが、化粧金属板の曲げ加工に
は、ポンチとダイスの間に板を入れ、そのポンチとダイ
スのR径の寸法に曲げるV曲げ加工やR=0で180°
曲げの密着曲げ加工等があり、特に、R=5mmの90
度曲げ加工が多く用いられるが、セラミック塗装では割
れが生じ、電離放射線硬化型樹脂では、充分な表面硬度
を有する持つ硬化塗膜は、樹脂自体の可撓性が低下して
被膜のひび割れが生ずるという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、傷がつき
にくく且つ可撓性のある被膜が得られる表面保護剤につ
いて鋭意検討した結果、電離放射線硬化型樹脂に硬度を
特定した球状無機粒子を一定量添加することで、ある程
度の効果が得られるものの、それだけでは不充分であ
り、さらに架橋間平均分子量を特定することが必要であ
り、これらの構成要件を満足した場合に充分な効果が得
られることを見いだして本発明に到達した。すなわち本
発明は、金属板上に、架橋間平均分子量が150乃至1
000である電離放射線硬化型樹脂及びヌープ硬度13
00kg/mm2 以上の球状無機粒子を含有する表面保
護層を有し、塗膜の鉛筆硬度6H、R=5mmの90度
曲げ加工可能であることを特徴とする化粧金属板であ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の球状無機粒子としては、
真球状、あるいは球を扁平にした楕円球状ならびに該真
球や楕円球状に近い形状等のように、表面滑らかな曲面
で囲まれていればよい。球状粒子は、特に粒子表面に突
起や角のない、いわゆるカッティングエッジのない球状
が好ましい。球状粒子は同じ材質の不定形の粒子と比較
して、表面樹脂層それ自身の耐摩耗性を大きく向上させ
ると共に、塗工装置を摩耗させず、塗膜の硬化後もこれ
と接する他の物を摩耗させず、更に塗膜の透明度も高く
なるという特徴があり、カッティングエッジがない場合
特にその効果が大きい。
【0006】本発明の表面保護層中の球状無機粒子の含
有量は通常5〜30重量%、好ましくは5〜25重量
%、特に好ましくは5〜15重量%である。
【0007】球状無機粒子の含有量が5%未満では耐擦
傷性が不十分となり、30重量%を超えると電離放射線
硬化型樹脂によるバインダー効果が損なわれ、可撓性が
低下するなどの弊害が生じる。
【0008】球状無機粒子の粒子径は、通常5〜100
μm未満になると被膜が不透明になるおそれがあり、一
方、平均粒径が100μmを超えると、被膜の表面平滑
性が低下するおそれがある。球状粒子の粒径が小さくな
ると、耐摩耗性は低下する。一方、球状粒子の粒子径が
大きくなると耐摩耗性が向上するが、あまり大きくなり
すぎると、均一な塗工が困難になってしまう。例えば、
表面保護層の厚みを10〜30μmに形成する場合に
は、球状粒子の粒子径は10〜50μmの範囲が好まし
い。
【0009】球状無機粒子の平均粒径を、表面保護層の
厚みに応じて選定することが、更に好ましい。特に、表
面保護層の平均膜厚をt(mm)とし、球状粒子の平均
粒径をd(mm)とした場合、下記の数1式を満足する
ように球状粒子を選択するのが望ましい。球状粒子の平
均粒径d(mm)が2.0tを超えると、表面保護層の
表面保護層の表面には球状粒子がはみ出し、該層の外観
が低下するおそれがある。一方球状粒子の平均粒径d
(mm)が0.3t未満の場合には充分な耐摩耗性が得
られないというおそれがある。
【0010】
【数1】0.3t≦d ≦2.0t
【0011】球状無機粒子の材質は電離放射線硬化型樹
脂よりも高硬度であればよく、球状無機粒子と電離放射
線硬化型樹脂との硬度の差は、硬度はモース硬度、ビッ
カース硬度等の方法で計測され、例えばモース硬度で表
した場合、1以上あるのが好ましい。また、球状粒子の
硬度は、ヌープ硬度が1300kg/mm2 以上が好ま
しく、更に好ましくは、ヌープ硬度が1800kg/m
2 以上である。
【0012】尚、ここで言うヌープ硬度とは、ヌープ圧
子を用いて測定される微小押し込み硬さで、試験前に菱
形の圧痕をつけたときの荷重を、永久凹みの長い方の対
角線の長さより求めた凹みの投影面積で除した商で表せ
る値である。この試験方法は、ASTM C−849に
記載されている。
【0013】球状無機粒子の材質は、具体的には、α−
アルミナ、シリカ、酸化クロム、酸化鉄、ダイヤモン
ド、黒鉛等が挙げられる。又、上記のα−アルミナとし
ては溶融アルミナ、バイヤー法アルミナなどがあり、ま
た上記以外の無機粒子として、ジルコニア、チタニア、
あるいはこれらや溶融アルミナ、バイヤー法アルミナ等
との共融混合物が挙げられる。これらの無機粒子の形状
を球形にする方法としては、粉砕した不定形の上記無機
化合物を融点以上の高温で溶融したものを霧状に吹き出
して球状にする方法が挙げられる。
【0014】特に好ましい球状無機粒子は、非常に硬度
が高く耐摩耗性に対する効果が大きいことと球形状のも
のが比較的容易に得やすい等の理由から、球形のα−ア
ルミナを挙げることができる。球形のα−アルミナは、
特開平2−55269号公報に記載されているように、
アルミナ水和物、ハロゲン化合物、硼素化合物等の硬化
剤あるいは結晶剤を、電融アルミナあるいは焼結アルミ
ナの粉砕品に少量添加し、1400°C以上の温度で2
時間以上熱処理することで、アルミナ中のカッティング
エッジが減少し同時に形状が球形化したものが得られ
る。このような球形状のアルミナは、昭和電工株式会社
より商品名「球状アルミナ(Spherical Al
umina)AS−10、AS−20、AS−30、A
S−40、AS−50」として各種の平均粒子径のもの
が市販されている。
【0015】球状無機粒子はその粒子表面を処理するこ
とができる。例えばステアリン酸等の脂肪酸で処理する
ことで分散性が向上する。又、表面をシランカップリン
グ剤で処理することで、バインダーとして使用する架橋
性樹脂との間の密着性や塗工組成物中での粒子の分散性
が向上する。シランカップリング剤としては、分子中に
ビニルやメタクリル等のラジカル重合不飽和結合を有す
るアルコキシシランや、分子中にエポキシ、アミノ、メ
ルカプト等の官能基を有するアルコキシシランが挙げら
れる。シランカップリング剤は、球状粒子と共に使用す
る架橋性樹脂の種類に応じて、例えば(メタ)アクリレ
ート等の電離放射線硬化型樹脂の場合にはラジカル重合
性不飽和結合を有するアルコキシシランを用い、二液硬
化型のウレタン樹脂の場合にはエポキシ基やアミノ基を
有するアルコキシシランを用いるように、ラジカル重合
性不飽和結合や官能基の種類等を選択することが好まし
い。
【0016】球状無機粒子の表面をシランカップリング
剤で処理する方法は特に制限はなく、公知の方法が使用
できる。例えば、乾式法として球状粒子を激しく攪拌し
ながら所定量のシランカップリング剤を吹き付ける方法
や、湿式法としてトルエン等の溶剤中に球状粒子を分散
させた後に、所定量のシランカップリング剤を加え反応
させる方法が挙げられる。球状粒子に対するシランカッ
プリング剤の処理量(所要量)としては、球状粒子の比
表面積100に対してシランカップリング剤の最小被覆
面積が10以上となる処理量が好ましい。球状粒子の最
小被覆面積が球状粒子の比表面積100に対して10未
満の場合はあまり効果がない。
【0017】本発明において用いられる金属板として
は、鉄板、亜鉛メッキ鋼板、ポリ塩化ビニルゾル鋼板、
アルミニウム板、銅板等の金属板が使用できる。さら
に、好ましくは、電気亜鉛メッキ、溶融亜鉛メッキなど
の既知表面処理を施した鋼板、又はステンレス鋼板上
に、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂を主成分とする
熱可塑性樹脂塗料を、全面ベタ又はパターン状又は両者
を積層させた形でもうけたものが使用できる。此処で塗
膜の厚みは、2〜20μmが好ましい。更に塗膜は加熱
温度100〜200°Cで処理してものよい。表面保護
層として電離放射線硬化型樹脂との積層にはポリエステ
ル樹脂が最も好ましい。
【0018】本発明に用いる電離放射線硬化型樹脂は、
具体的には分子中に重合性不飽和結合又は、エポキシ基
を有するプレポリマー、オリゴマー、及び/又はモノマ
ーを適宜混合した、電離放射線により硬化可能な組成物
が用いられる。尚、ここで電離放射線とは、電磁波又は
荷電粒子線のうち分子を重合あるいは架橋しうるエネル
ギー量子を有するものを意味し、通常紫外線又は電子線
が用いられる。
【0019】上記プレポリマー、オリゴマーの例として
は不飽和ジカルボン酸と多価アルコールの縮合物等の不
飽和ポリエステル類、ポリエステルメタクリレート、ポ
リエーテルメタクリレート類、ポリエステルアクリレー
ト、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポ
リエーテルアクリレート、ポリオールアクリレート、メ
ラミンアクリレート等のアクリレート、カチオン重合型
エポキシ化合物等が挙げられる。
【0020】表面保護層に用いる電離放射線硬化型樹脂
としては、分子構造中にラジカル重合性二重結合を1個
以上有する化合物が挙げられ、具体例としては、不飽和
ポリエステル樹脂、(メタ)アクリロイル基を有する化
合物[単官能(メタ)アクリルエステル、多官能アクリ
ルエステル、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエス
テル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレ
ートなど]、ビニル化合物[スチレン、ジビニルベンゼ
ンなど]、アリル化合物[ジアリルフタレートなど]及
びこれらの2種以上の混合物が挙げられる。
【0021】本発明において、電離放射線硬化型樹脂の
溶解性パラメーター(SP値)は通常9.7〜11.
0、好ましくは9.9〜10.5である。SP値が9.
7未満では基材との接着性が不十分となるため球状粒子
の保持力に欠け耐擦傷性が不十分となるおそれがあり、
またSP値が11.0を超えると紙、プラスチック製シ
ート又はフィルム等の基材にコーティングした際に基材
との密着性が不十分になるおそれがある。
【0022】ここでいうSP値は、「ポリマー・エンジ
ニアリング・アンド・サイエンス、14巻、174頁
(1974年)」により算出される。なお、電離放射線
硬化型樹脂が2種以上の化合物の混合物の場合は、それ
ぞれの成分のSP値の加重平均である。
【0023】さらに、上記の表面保護層には、塗布適性
の向上の為の炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ等の充
填剤や減粘剤、レベリング剤、着色剤、光輝性顔料等を
添加してもよい。
【0024】本発明の表面保護層を形成する方法として
は、基材の表面に塗工組成物を直接塗工するグラビアコ
ート、ロールコート、フローコート、シルクスクリーン
等の直接コーティング法、又は、剥離性の基材表面に耐
摩耗性樹脂層を予め形成した後、該素を基材の表面に転
写する転写コーティング法が用いられる。
【0025】上記の電離放射線硬化型樹脂を硬化させる
ために用いられる電離放射線照射装置としては、紫外線
を照射する場合、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀
灯、カーボンアーク、ブラックライトランプ、メタルハ
ライドランプ等の光源が用いられ、又、電子線を照射す
る場合には、コックロフトワルトン型、バンデグラフ
型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、あるいは直線
型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器
等を用いる。
【0026】電子線の照射量は、通常100〜1000
keV、好ましくは100〜300keVのエネルギー
を持つ電子を0.1〜30Mrad、好ましくは1〜1
0Mrad程度の照射量で照射する。照射量が0.1M
rad未満の場合、硬化が不十分となるおそれがあり、
又、照射量が30Mradを超えると、硬化した塗膜或
いは基材が損傷を受けるおそれがでてくる。又、紫外線
により硬化させる場合の照射量は、好ましくは50〜1
000mJ/cm2 である。紫外線の照射量が50mJ
/cm2 未満では硬化が不十分となるおそれがあリ、
又、照射量が1000mJ/cm2 を超えると、硬化し
た塗膜が黄変するおそれがある。
【0027】塗膜厚みは、10〜300μm、好ましく
は、30〜60μmが用いられる。
【0028】本発明において、電離放射線硬化型樹脂が
反応した後の架橋間平均分子量は、通常150〜1、0
00、好ましくは200〜1、000、特に好ましくは
250〜800である。架橋間平均分子量が150未満
では、樹脂自体の可撓性が低下し金属板が屈曲した時に
被膜がひび割れやすくなり、1、000を超えると樹脂
自体が柔らかくなりすぎて球状無機粒子の保持力に欠け
るため、耐擦傷性が不十分となる。
【0029】ここでいう架橋間平均分子量とは、電離放
射線硬化型樹脂の重合性官能基の平均官能基数をf、平
均分子量をmとしたとき、m/[2×(f−1)]で表
される値である。
【0030】本発明の金属板上に設ける熱可塑性樹脂層
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびそれ
らの共重合体、それらにラバー等のエラストマー成分を
含むオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等
のポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル等のビニル樹
脂、アクリル系樹脂等が使用される。
【0031】本発明の鋼板上に設ける絵柄層の印刷方法
としては、グラビア印刷、凹版印刷、オフセット印刷、
活版印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷、静電
印刷、インクジェット印刷等が挙げられる。もしくは、
別に離型性シート上に一旦絵柄模様を形成して、転写シ
ートを作成し、得られた転写シートを用いて転写印刷に
よって形成してもよい。
【0032】また、絵柄層用のインキとしては種々のも
のを用いることができ、着色剤、体質顔料、結着剤、硬
化剤、添加剤、溶剤等からなる組成物を使用することが
できる。なお、結着剤としては、上記の組成以外にも熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、または電離放射線硬化型樹
脂など通常のものが使用できる。なお、ここで絵柄模様
としては、木目、石目、布目等の天然物を模写したも
の、文字、記号、線画やベタ印刷のある図、各種抽象模
様等から適宜選択する。
【0033】また本発明の表面保護層自身に凹陥部を設
けてもよく、又はその下層の熱可塑性樹脂層に凹陥部を
形成した上に表面保護層を設けてもよい。その凹陥部を
設ける方法として加熱加圧によるエンボス法があり、こ
のエンボス法は、凸状模様を有するエンボスロールで転
写する方法で、ドラム及び加熱ヒーターでシート基材を
120°C以上180°C以下で加熱し、表面温度が常
温乃至80°Cのエンボスロールで型を賦型後、剥離し
冷却する方法が用いられる。
【0034】さらに、上記のエンボス法により設けられ
た凹陥部にはワイピング法により、着色剤を施してもよ
く、ワイピング法としては、ドクターブレードコート法
またはナイフコート法にて凹陥部を含む表面全面に着色
剤インキを塗布し凹陥部以外の表面から着色剤インキを
除去することにより、凹陥部に着色剤を充填する方法を
用いることができる。着色剤を形成するための着色剤イ
ンキとしては、有機顔料と無機顔料、光輝性顔料等の着
色顔料と、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離放射線硬
化型樹脂等の結着剤樹脂とこれらと溶解する溶剤とから
なるベヒクルとからなるインキ、エマルジョン型の水系
タイプインキを使用できる。
【0035】
【実施例】次に本発明における化粧鋼板の実施例につい
て具体的に説明する。
【0036】(実施例1)厚み0.6mmの電気亜鉛メ
ッキ鋼板上に、ポリエステル系塗料(ザ・インクテック
製AC6100GO)をフローコーターにより厚み12
0g/m2 の塗膜を設けた。120°Cの加熱により焼
き付けた後に、ポリエステル系グラビアインキ(ザ・イ
ンクテック製TYG−K)でグラビアオフセット法によ
り絵柄層を形成した。次に、表面保護層として以下の組
成の電離放射線硬化型塗料をバーコーターにより塗膜厚
17μmとなるように塗布し、電子線照射装置により電
子線175keV、3Mradを照射して硬化させて化
粧金属板を得た。 電離放射線硬化型塗料組成 ウレタンアクリレートオリゴマー 50重量部 多官能アクリレートモノマー 28重量部 シリコンアクリレート 2重量部 球状アルミナ(粒径25μm) 20重量部
【0037】(比較例1)実施例1において、表面保護
層を形成しないで、実施例1と同様にして化粧金属板を
得た。
【0038】(比較例2)実施例1において、表面保護
層として以下の組成の塗料を塗布して形成した以外は、
実施例1と同様にして化粧金属板を得た。 表面保護層塗料組成 ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 50重量部 トリメチロールプロパントリアクリレート 50重量部
【0039】以上の実施例1、比較例1、比較例2につ
いて、各種試験をした。その試験結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】 (試験方法) 鉛筆硬度 : JISK5400 6.14に準じる方法 エリクセン値: JISK6744 7.1に準じる方法 加工性 : JISK6744 7.2に準じる方法 耐薬品性 : JISK6902 2.6.3に準じる方法 耐溶剤性 : JISK6902 2.6.3に準じる方法 耐汚染性 : JISK6902 2.6.3に準じる方法
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような形態で
実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0043】金属板上に、架橋間平均分子量が150乃
至1000である電離放射線硬化型樹脂及びヌープ硬度
1300kg/mm2 以上の球状無機粒子を含有する表
面保護層を設けることにより、塗膜の鉛筆硬度6H、R
=5mmの90度曲げ加工可能な化粧金属板を得ること
ができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 33/00 B32B 33/00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板上に、架橋間平均分子量が150
    乃至1000である電離放射線硬化型樹脂及びヌープ硬
    度1300kg/mm2 以上の球状無機粒子を含有する
    表面保護層を有し、塗膜の鉛筆硬度6H、R=5mmの
    90度曲げ加工可能であることを特徴とする化粧金属
    板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の球状無機粒子が、球状ア
    ルミナ粒子であることを特徴とする化粧金属板。
  3. 【請求項3】 金属板上に、熱可塑性樹脂層、絵柄層、
    表面保護層の順に積層されてなり、該表面保護層が請求
    項1、又は2であることを特徴とする化粧金属板。
JP26530196A 1996-09-13 1996-09-13 化粧金属板 Pending JPH1086275A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001030434A (ja) * 1999-07-16 2001-02-06 Dainippon Printing Co Ltd 耐摩耗性化粧材
JP2008265229A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Matsushita Electric Works Ltd 化粧材および基材の表面塗装方法

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