JPH1086246A - ダンボールケース包装の内袋嵌込装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】内袋の袋口部をダンボールケースのフラップの
外周部に折返嵌合するとき、フラップの解放姿勢を正し
く整えて、内袋の折返嵌合を正確に行わせる。 【解決手段】 ダンボールケース１のフラップ２四隅部
の対角面部から内側へ押圧して直立開口状態に保持する
フラップホルダー３と、このフラップホルダー３によっ
て開口保持されているダンボールケース１内に内袋４を
押込嵌合する袋嵌込器５と、このダンボールケース１内
に嵌合された内袋４の袋口部６を該直立開口のフラップ
２の外周に折返嵌合する袋口折返片７とを設けてなるダ
ンボールケース包装の内袋嵌込装置の構成。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ダンボールケース包
装の内袋嵌込装置に関し、製品、物品等の被包装物をビ
ニール袋やポリ袋等の内袋で包装した状態にしてダンボ
ールケース内に収容する。

【０００２】

【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】包装
を行い易くするために、内袋を予めダンボールケース内
に押込嵌合させておいて、このダンボールケース内の内
袋に被包装物を収容させる形態では、このダンボールケ
ース内に内袋を押込嵌合するとき、ダンボールケースの
フラップの開口姿勢の如何によって内袋の嵌合状態が左
右される。特にダンボールケースに比して内袋の袋口部
が小さい場合には、内袋の袋口部をダンボールケースの
フラップの外周部に折返嵌合するとき、正確な嵌合を行
わせることができ難く、内袋が破損し易い。

【０００３】

【課題を解決するための手段】この発明は、ダンボール
ケース１のフラップ２の四隅部を対角面部から内側へ押
圧して直立開口状態に保持するフラップホルダー３と、
このフラップホルダー３によって開口保持されているダ
ンボールケース１内に内袋４を押込嵌合する袋嵌込器５
と、このダンボールケース１内に嵌合された内袋４の袋
口部６を該直立開口のフラップ２の外周に折返嵌合する
袋口折返片７とを設けてなるダンボールケース包装の内
袋嵌込装置の構成とする。

【０００４】

【作用、及び発明の効果】ダンボールケース１のフラッ
プ２が直立開口状態にして供給されると、フラップホル
ダー３がこのフラップ２四隅部の対角面部に作動して、
この各隅部を直交状態のまま内側へ押圧して、位置決め
しながらその直立開口状態を正確に保持する。この状態
で袋嵌込器５によって内袋４を該ダンボールケース１内
の押込嵌合させる。このダンボールケース１内に嵌合さ
れる内袋４の袋口部６は、袋口折返片７によって直立開
口状態のフラップ２の外周部の折返嵌合される。このた
め、袋嵌込器５による内袋４のダンボールケース１内へ
の嵌込を正確に円滑に行わせることができる、内袋４の
破損等も少くすることができる。

【０００５】又、請求項２のように、前記フラップホル
ダー３の開口保持状態を、袋口折返片７の折返嵌合作動
によって解除させる場合は、フラップ２の直立開口の保
持が、このフラップ２外周への袋口部６嵌合に亘るまで
行われ、この袋口部６がフラップ２の外周部に折返嵌合
された状態では、も早フラップ２は直立開口状態を乱さ
ないものであるから、袋口折返片７を解除するための特
別の構成物を要することなく構成を簡単化でき、正確な
内袋嵌合状態を維持できる。

【０００６】又、請求項３のように、内袋ガイド８を、
前記フラップホルダー３によって開口保持されるダンボ
ールケース１のフラップ２四隅部の対角面部上に亘って
設ける場合は、袋嵌込器５によってフラップ２の内側に
押込まれる内袋４の四隅部がこの内袋ガイド８によって
案内されて、内袋４がフラップ２の四隅部に食い込まれ
ることなく、内袋４の押込嵌合の抵抗を小さくすること
ができ、フラップホルダー３によるフラップ２の直立開
口姿勢を維持し易くすることができる。

【０００７】

【実施例】ダンボールケース包装の内袋嵌込装置は、ビ
ニール袋からなる内袋４の袋口部６を、キャリッジの挾
持器９で挾持して、コンベア１０によって繰出されるダ
ンボールケース１の上方に搬送し、この挾持器９で保持
された内袋４に、上方から袋嵌込器５を下降させて嵌合
させ、この内袋４を下方のダンボールケース１内に嵌合
させる構成とする。

【０００８】この内袋４は、挾持器９で袋口部６の四隅
を挾持した状態で、キャリッジ（図面省略）によって側
部のコンベア１０上方へ移動する。又、コンベア１０で
はダンボールケース１がフラップ２を開いた状態で該挾
持器９の直下に移送され、上側には袋嵌込器５が待機し
ている。

【０００９】挾持器９で開口保持された内袋４が袋嵌込
器５の直下にくると、この袋嵌込器５が下降して内側に
閉縮している袋口折返片７と共に内袋４内に差し込まれ
る。この袋嵌込器５は、コンベア１０上において昇降シ
リンダの伸縮により昇降される昇降台１１の下側に、左
右一対のＵ字状の差込体１２が取付られ、この差込体１
２の四隅部に位置する垂直状のガイド１３には、嵌合す
るダンボールケース１の四隅部の外方に向けて回動自在
に支持される袋口折込片７を設ける。

【００１０】この袋口折込片７は上部をスライダー１４
に対してピン１５で枢支し、このスライダー１４はガイ
ド１３の内側に沿って上下方向に移動自在に案内され
る。袋口折返片７の基部にはガイド１３との間にエア圧
によって伸縮されるシリンダ１６が連結され、このシリ
ンダ１６の伸縮によって該袋口折返片７が一定角度を内
外方向に回動されると共に、ガイド１３に対して一定高
さ昇降される。１７は上限ストッパーである。

【００１１】このように袋嵌込器５が内装４内に差し込
まれると、前記各挾持器９が開放されて、内袋４が下方
のダンボールケース１内に押込嵌合される。

【００１２】この袋嵌込器５がダンボールケース１内に
嵌合されて、図６のように袋口折返片７がフラップ２上
端に接近すると、これまでガイド１３の内側に位置され
ていた袋口折返片７はシリンダ１６の短縮によってピン
１５回りに外方へ回動されるために、袋口部６を外周方
向へ拡張させる。拡張された袋口折返片７の回動が止ま
るとシリンダ１６の短縮によってスライダー１４がガイ
ド１３の内側に案内されて下動し拡張している袋口部６
を押し下げるため、袋口部６はフラップ２の外側へ折返
されて、外周面に嵌合されることとなる。

【００１３】このように、袋口部６がフラップ２に被嵌
されると、シリンダ１６は伸長されて、袋口折返片７が
内側へ回動されて、スライダー１４と共にガイド１３に
対して上昇され、又、袋嵌込器５も上昇されてダンボー
ルケース１内に押込嵌合させた内袋４をそのままに残し
て、後続の内袋４の嵌込作用を待つ。

【００１４】前記の内袋嵌込装置において、コンベア１
０上の繰出位置のダンボールケース１のフラップ２を開
口状態にして、四隅部の対角面部外側から挾持して保持
するフラップホルダー３と、内袋４をダンボールケース
１内へ嵌合するときこの四隅部の嵌合案内を行う内袋ガ
イド８とを設ける。

【００１５】前記コンベア１０の左右両側部に、前後一
対の螺子１８によって上下高さ調節されるベース１９を
設け、このベース１９に伸縮シリンダ２０，２１，２２
によってフラップホルダー３、内袋ガイド８、及びスト
ッパー２３を、該コンベア１０上のダンボールケース１
側へ進退できる構成としている。各伸縮シリンダ２０，
２１，２２は、正、逆転のギヤドモータによってシリン
ダに対してピストンを出入させる構成としているが、エ
アシリンダを用いるもよい。

【００１６】前記伸縮シリンダ２０にはコ字状のブラケ
ット２４が設けられ、このブラケット２４の前後端部に
は、前記ダンボールケース１のフラップ２の高さにフラ
ップホルダー３が、前後方向に対して４５度に交差する
方向の支軸２５の回りに上下回動自在に設けられ、水平
姿勢位置に永久マグネット２６の吸着力で保持され、こ
のマグネット２６の吸着力に抗して上方へ押すことによ
ってフラップホルダー３は支軸２５回りに下方へ回動す
ることができる。

【００１７】これら各フラップホルダー３は、ダンボー
ルケース１の起立開口状態のフラッップ２が直交状に交
差する四隅部Ａの対角面部に外側から押し当てるように
直交状の切欠形成の押当部２７，２８を有し、各フラッ
プ２の四隅部Ａを外側から挾持することにより、各四辺
のフラップ２が起立姿勢を変えないように保持する。

【００１８】前記伸縮シリンダ２１にはブラケット２９
を介して前後部に内袋ガイド８を設ける。この内袋ガイ
ド８はダンボールケース１のフラップ２上の四隅部Ａに
突出しうる関係位置に設けられ、丸棒状で、先端の案内
部３０が四隅部Ａのフラップ２上を交差するように形成
される。

【００１９】前記伸縮シリンダ２２は前後一対に設けら
れて、先端部間に亘ってダンボールケース１のフラップ
２外側面を押圧する押圧板３１が設けられ、この押圧板
３１の前後端部上に内側に屈曲されたストッパー２３が
設けられ、フラップ２の上端縁を係止して、ダンボール
ケース１が上動するのを係止する。このストッパー２３
は前記内袋ガイド８とほぼ同高さ位置、乃至これにより
若干高い位置に設けられている。

【００２０】ダンボールケース１の高さが低い形態Ｂと
高い形態Ｃとに応じて、前記螺子１８を同時操作で上下
動することによって、ベース９を上下動し、これに配置
された各伸縮シリンダ２０，２１，２２、及びこれらに
取付けられるフラップホルダー３、内袋ガイド８、及び
ストッパー２３等を、適切な高さに調節できる。

【００２１】前記袋嵌込器５によって内袋４をダンボー
ルケース１内に嵌合するときは、各伸縮シリンダ２０，
２１は伸出位置にあって、フラップホルダー３がフラッ
プ２の各四隅部Ａを押圧挾持して固定し、内袋ガイド８
がこのフラップ２の各四隅部Ａ上に位置している。

【００２２】この状態で袋嵌込器５が内袋４をダンボー
ルケース１内に嵌合するときは、前記各フラップホルダ
ー３によってフラップ２の四隅部Ａを挾持固定している
ため、フラップ２の開口状態が変り難く、正確で円滑な
内袋４の嵌合を行わせることができる。又、内袋４をフ
ラップ２の内側へ押込むとき、この内袋４の四隅部が内
袋ガイド８に案内されて、フラップ２の四隅部Ａに喰い
込まれて、交差する対角側のフラップ２間の隙間には挾
み込まれ難く、円滑な嵌合が行われる。

【００２３】このようにして袋嵌込器５による内袋４の
嵌合が適度に進むと、伸縮シリンダ２１の縮少によって
内袋ガイド８がフラップ２上から外側方へ退却され、続
いて袋嵌込器５の嵌合終了行程で前記袋口折返片７によ
る袋口部６のフラップ２外周への折返し嵌合が行われ
る。

【００２４】又、この袋嵌込器５の嵌合終了行程での袋
口折返片７の下動によって、袋口部６の折返嵌合と共に
フラップホルダー３が下方へ押されて、前記マグネット
２６による吸着力に抗して支軸２５回りに下動されてフ
ラップ２の挾持が解放される。この挾持が解放されて
も、既にフラップ２の外周は、折返嵌合された袋口部６
で覆われているために、フラップ２が外側へ開き過ぎた
り、内側へ倒れることもなく、フラップ２の開口姿勢を
安定させる。３３はフラップホルダー３に埋設された鉄
片で、マグネット２６により吸着作用を受ける。

【００２５】続いて伸縮シリンダ２２の伸出によってフ
ラップ２及びこれに嵌合された袋口部６の横外側面を押
圧板３１で左右両側から挾持すると共に、ストッパー２
３をフラップ２の上端縁部に位置させる。前記下動され
た袋嵌込器５が上昇するときのダンボールケース１の上
動、及びフラップ２の外側に嵌合された袋口部６の外れ
を防止する。袋嵌込器５が上方へ外れると伸縮シリンダ
２２の縮少によって押圧板３１及びストッパー２３は外
側方へ移動される。

【００２６】又、前記フラップホルダー３は下動された
状態で伸縮シリンダ２０の縮少によって外側方へ退却さ
れるが、この退却の途中にはベース１９から突出された
ガイドピン３２に当接して押上げられ、前記マグネット
２６による吸着維持される姿勢に戻される。

【００２７】このような各伸縮シリンダ２０，２１，２
２によるフラップホルダー３、内袋ガイド８、及びスト
ッパー２３等の作動を、各袋口折返片７等の内袋４嵌合
作用毎に行わせることによって正確な内袋４のダンボー
ルケース１への嵌合を行わせることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】内袋嵌合装置部の一部斜視図。

【図２】その一部の拡大正面図。

【図３】フラップホルダー部の平面図。

【図４】その正面図。

【図５】フラップホルダー部の作用正面図、及びその平
面図。

【図６】内袋嵌合状態を示す作用斜視図。

【符号の説明】

１ ダンボールケース ２ フラップ ３ フラップホルダー ４ 内袋 ５ 袋嵌込器 ６ 袋口部 ７ 袋口折返片 ８ 内袋ガイド

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ダンボールケース１のフラップ２の四隅
   部を対角面部から内側へ押圧して直立開口状態に保持す
   るフラップホルダー３と、このフラップホルダー３によ
   って開口保持されているダンボールケース１内に内袋４
   を押込嵌合する袋嵌込器５と、このダンボールケース１
   内に嵌合された内袋４の袋口部６を該直立開口のフラッ
   プ２の外周に折返嵌合する袋口折返片７とを設けてなる
   ダンボールケース包装の内袋嵌込装置。
2. 【請求項２】 請求項１において、袋口折返片７の折返
   嵌合作動でフラップホルダー３の開口保持を解除してな
   るダンボールケース包装の内袋嵌込装置。
3. 【請求項３】 請求項１、又は請求項２において、フラ
   ップホルダー３によって保持されるフラップ２四隅部の
   対角面部上に亘って、袋嵌込器５により押込まれる内袋
   ４の四隅部を案内する内袋ガイド８を設けてなるダンボ
   ールケース包装の内袋嵌込装置。