JPH1085812A - 熱間圧延仕上圧延機のレベリング零調方法 - Google Patents
熱間圧延仕上圧延機のレベリング零調方法Info
- Publication number
- JPH1085812A JPH1085812A JP8249941A JP24994196A JPH1085812A JP H1085812 A JPH1085812 A JP H1085812A JP 8249941 A JP8249941 A JP 8249941A JP 24994196 A JP24994196 A JP 24994196A JP H1085812 A JPH1085812 A JP H1085812A
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- Japan
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- roll
- leveling
- difference
- oil column
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 レベリング零調の精度を向上させる。
【解決手段】 熱間圧延仕上圧延機のレベリング零調を
実施する際に、ロール替え直前の圧延時の油柱差を、ロ
ールの対称度等のロール替えに伴い寸法変化した分の油
柱差換算値を用いて補正することにより、レベリング設
定する。
実施する際に、ロール替え直前の圧延時の油柱差を、ロ
ールの対称度等のロール替えに伴い寸法変化した分の油
柱差換算値を用いて補正することにより、レベリング設
定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱延鋼板を圧延す
る仕上圧延機のレベリング零調方法に関する。
る仕上圧延機のレベリング零調方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な熱間圧延の仕上圧延機の構成を
図1に示す。図において、Opはオペレータ側を示し、
Drはドライブ側を示す。1はオペレータ側の油圧圧下
シリンダであり、2はドライブ側の油圧圧下シリンダで
ある。又、5は上バックアップロール、6は上ワークロ
ール、7は下ワークロールであり、8は下バックアップ
ロールである。又、3はオペレータ側ロードセルであ
り、4はドライブ側ロードセルである。
図1に示す。図において、Opはオペレータ側を示し、
Drはドライブ側を示す。1はオペレータ側の油圧圧下
シリンダであり、2はドライブ側の油圧圧下シリンダで
ある。又、5は上バックアップロール、6は上ワークロ
ール、7は下ワークロールであり、8は下バックアップ
ロールである。又、3はオペレータ側ロードセルであ
り、4はドライブ側ロードセルである。
【0003】熱間圧延において、目標の板厚に圧延する
ためには、仕上圧延機の上下ワークロール6、7間ギャ
ップの開度設定が必要である。この開度設定は通常上バ
ックアップロール5上のオペレータ側及びドライブ側の
油圧圧下リシンダ1、2により設定される。この油圧圧
下シリンダ1、2の位置(油柱位置)はシリンダ内のマ
グネスケールにより認識される。このとき、熱変形や摩
耗あるいはロールの取替えによりワークロール6、7の
形状が変化するとロール間開度が零となる油柱位置(マ
グネスケールの値)が変化する。
ためには、仕上圧延機の上下ワークロール6、7間ギャ
ップの開度設定が必要である。この開度設定は通常上バ
ックアップロール5上のオペレータ側及びドライブ側の
油圧圧下リシンダ1、2により設定される。この油圧圧
下シリンダ1、2の位置(油柱位置)はシリンダ内のマ
グネスケールにより認識される。このとき、熱変形や摩
耗あるいはロールの取替えによりワークロール6、7の
形状が変化するとロール間開度が零となる油柱位置(マ
グネスケールの値)が変化する。
【0004】このため、ワークロール6、7のロール間
開度が零となる油柱位置を記憶し、その値を基準にして
油圧圧下シリンダ1、2の位置調整を行い、ロール間開
度の調整をしている。この基準となるロール間開度の油
柱位置を記憶する作業(ロール間開度と油柱位置の対応
を付ける作業)を圧下位置零調という。上に述べたよう
にロールが変化するとロール間開度が零となる油柱位置
が変化するため、ワークロール6、7を組み替えた際、
圧下位置零調を実施する必要がある。
開度が零となる油柱位置を記憶し、その値を基準にして
油圧圧下シリンダ1、2の位置調整を行い、ロール間開
度の調整をしている。この基準となるロール間開度の油
柱位置を記憶する作業(ロール間開度と油柱位置の対応
を付ける作業)を圧下位置零調という。上に述べたよう
にロールが変化するとロール間開度が零となる油柱位置
が変化するため、ワークロール6、7を組み替えた際、
圧下位置零調を実施する必要がある。
【0005】又、ロール間開度がロール幅方向(バレル
方向)で平行(均一)でない場合は、オペレータ側及び
ドライブ側で圧下量に差が生じ、圧延材に蛇行が発生す
る虞れがある。従って、上に述べた圧下位置零調と同時
に、ロール間開度がロールバレル方向で平行となる時の
油柱差も記憶する。この作業をレベリング零調という。
通常のレベリング零調においては、1500[t]圧下
時の差荷重(オペレータ側ロードセル3の荷重とドライ
ブ側ロードセル4の荷重の差)が目標差荷重と一致する
ようにオペレータ側及びドライブ側の油圧圧下シリンダ
1、2の位置を調整し、その値を記憶する。
方向)で平行(均一)でない場合は、オペレータ側及び
ドライブ側で圧下量に差が生じ、圧延材に蛇行が発生す
る虞れがある。従って、上に述べた圧下位置零調と同時
に、ロール間開度がロールバレル方向で平行となる時の
油柱差も記憶する。この作業をレベリング零調という。
通常のレベリング零調においては、1500[t]圧下
時の差荷重(オペレータ側ロードセル3の荷重とドライ
ブ側ロードセル4の荷重の差)が目標差荷重と一致する
ようにオペレータ側及びドライブ側の油圧圧下シリンダ
1、2の位置を調整し、その値を記憶する。
【0006】このとき一般に、ワークロール6、7は回
転しているが、ワークロール間、バックアップロール間
でロールがクロスしている場合、各ロール間の軸方向に
スラスト力が発生する。このスラスト力は実際の荷重に
対するスラスト力の大きさを表わすスラスト係数によっ
て決まる。
転しているが、ワークロール間、バックアップロール間
でロールがクロスしている場合、各ロール間の軸方向に
スラスト力が発生する。このスラスト力は実際の荷重に
対するスラスト力の大きさを表わすスラスト係数によっ
て決まる。
【0007】図2に、ロールのクロス角とスラスト係数
との関係を示す。零調時には、図中の符号Wで示すよう
な水冷の状態であり、微少なクロス角でもスラスト係数
が大きく変化する。従って、クロス角が僅かに増えただ
けでも、大きなスラスト力が発生する。
との関係を示す。零調時には、図中の符号Wで示すよう
な水冷の状態であり、微少なクロス角でもスラスト係数
が大きく変化する。従って、クロス角が僅かに増えただ
けでも、大きなスラスト力が発生する。
【0008】又、図3にロール10の平面図を示す。図
3に示すように、圧延機はハウジング(クロスヘッド)
9とロールチョック11との間にクリアランスdをもっ
ており、その分クロス角θが変化する。このクリアラン
スdによるクロス角θの変化は通常、制御不能である。
例えば図3に示す例ではθ=0.04°の微少クロス角
が生じ得る。
3に示すように、圧延機はハウジング(クロスヘッド)
9とロールチョック11との間にクリアランスdをもっ
ており、その分クロス角θが変化する。このクリアラン
スdによるクロス角θの変化は通常、制御不能である。
例えば図3に示す例ではθ=0.04°の微少クロス角
が生じ得る。
【0009】又、図4に下ワークロール7と下バックア
ップロール8がクロスしている場合のクロス角と差荷重
及びスラスト力の関係を示す。図4に示すように、θ=
0.04°という微少クロス角において120[t]の
スラスト力が発生する。このスラスト力はモーメントバ
ランスによりオペレータ側及びドライブ側の差荷重を6
0[t]変化させる。その結果、レベリング量は600
[μm]変化する。
ップロール8がクロスしている場合のクロス角と差荷重
及びスラスト力の関係を示す。図4に示すように、θ=
0.04°という微少クロス角において120[t]の
スラスト力が発生する。このスラスト力はモーメントバ
ランスによりオペレータ側及びドライブ側の差荷重を6
0[t]変化させる。その結果、レベリング量は600
[μm]変化する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなスラスト力により差荷重変化が生じる状態で、差荷
重が目標差荷重となるようにレベリングを調整する方法
では、クロス角によるスラスト力分だけ、ロール間ギャ
ップが平行な状態である時の真のレベリング値より変化
してしまう。従って、この状態で圧延を実施した場合に
は、鋼板に蛇行が発生し、ライントラブルを誘発し稼働
率が低下する虞れがあるという問題がある。
うなスラスト力により差荷重変化が生じる状態で、差荷
重が目標差荷重となるようにレベリングを調整する方法
では、クロス角によるスラスト力分だけ、ロール間ギャ
ップが平行な状態である時の真のレベリング値より変化
してしまう。従って、この状態で圧延を実施した場合に
は、鋼板に蛇行が発生し、ライントラブルを誘発し稼働
率が低下する虞れがあるという問題がある。
【0011】本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされ
たものであり、レベリング零調の精度を向上する技術を
提供することを課題とする。
たものであり、レベリング零調の精度を向上する技術を
提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱間圧延仕上
圧延機のレベリング零調方法において、ロール替え直前
の圧延時の油柱差と、ロールの対称度等のロール替えに
伴い寸法変化した分を油柱差換算した値とを用いて、ロ
ール間ギャップが平行となるようにレベリング設定する
ことにより前記課題を解決したものである。
圧延機のレベリング零調方法において、ロール替え直前
の圧延時の油柱差と、ロールの対称度等のロール替えに
伴い寸法変化した分を油柱差換算した値とを用いて、ロ
ール間ギャップが平行となるようにレベリング設定する
ことにより前記課題を解決したものである。
【0013】一般に鋼板の圧延においては、鋼板の蛇行
を、オペレータが目視で、又はセンサ等により自動的に
検知し、蛇行量が小さくなるように圧延スタンドのオペ
レータ側及びドライブ側の油柱差を調整するようにして
いる。そのため、ロール替え直前には、充分調整が行わ
れた後であるので、かなりの精度でロール間ギャップが
平行な油柱差に調整できている。従って、ロール替え直
前の油柱差を使用してロール替え直後の圧延のレベリン
グ調整をすることも考えられる。
を、オペレータが目視で、又はセンサ等により自動的に
検知し、蛇行量が小さくなるように圧延スタンドのオペ
レータ側及びドライブ側の油柱差を調整するようにして
いる。そのため、ロール替え直前には、充分調整が行わ
れた後であるので、かなりの精度でロール間ギャップが
平行な油柱差に調整できている。従って、ロール替え直
前の油柱差を使用してロール替え直後の圧延のレベリン
グ調整をすることも考えられる。
【0014】しかし、前回圧延時の油柱差をそのまま使
用する方法では、ロール替えに伴うロールの対称度(オ
ーペレータ側、ドライブ側におけるロール径の差)等の
機械品の寸法変化が絶対油柱差の変化として現れ、レベ
リングの設定誤差を生じる虞れがある。このロール組替
時に生じるロール対称度による絶対油柱差の変化は、現
状の対称度の基準では220[μm]であり、その他の
機械品の影響は50[μm]である。
用する方法では、ロール替えに伴うロールの対称度(オ
ーペレータ側、ドライブ側におけるロール径の差)等の
機械品の寸法変化が絶対油柱差の変化として現れ、レベ
リングの設定誤差を生じる虞れがある。このロール組替
時に生じるロール対称度による絶対油柱差の変化は、現
状の対称度の基準では220[μm]であり、その他の
機械品の影響は50[μm]である。
【0015】本発明によれば、レベリング零調時、差荷
重によりレベリング調整を行わずに、例えば、ロール組
替時における前回ロールと今回ロールのオペレータ側及
びドライブ側ロール径の差分を油柱差換算した値により
前回圧延時の油柱差を補正した値によりロール間ギャッ
プが平行となるようにレベリング設定するようにしたた
め、レベリング設定精度が向上し、精度良くロール間ギ
ャップが平行な状態に設定することが可能となった。
重によりレベリング調整を行わずに、例えば、ロール組
替時における前回ロールと今回ロールのオペレータ側及
びドライブ側ロール径の差分を油柱差換算した値により
前回圧延時の油柱差を補正した値によりロール間ギャッ
プが平行となるようにレベリング設定するようにしたた
め、レベリング設定精度が向上し、精度良くロール間ギ
ャップが平行な状態に設定することが可能となった。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の例を詳細に説明する。
施の形態の例を詳細に説明する。
【0017】本実施形態は、図1に示すような一般的な
熱間圧延の仕上圧延機に対し実施される。
熱間圧延の仕上圧延機に対し実施される。
【0018】前述したようにワークロール6、7を組み
替えた際、レベリング零調を実施する。
替えた際、レベリング零調を実施する。
【0019】以下、図5のフローチャートに沿って本実
施形態によるレベリング零調を詳しく説明する。本実施
形態ではロール対称度補正のみを実施する。
施形態によるレベリング零調を詳しく説明する。本実施
形態ではロール対称度補正のみを実施する。
【0020】図5のステップ100において、ロール対
称度データが有るか否か判断する。ここで、ロール対称
度データとは、「ΔR(Op−Dr)前回」と「ΔR
(Op−Dr)今回」のことである。「ΔR(Op−D
r)前回」は零調直前圧延時のワークロールのオペレー
タ側とドライブ側のロール径差であり、簡単にΔR(前
回)とも表わす。又、「ΔR(Op−Dr)今回」は零
調時のワークロールのオペレータ側とドライブ側のロー
ル径差であり、簡単にΔR(今回)とも表わす。
称度データが有るか否か判断する。ここで、ロール対称
度データとは、「ΔR(Op−Dr)前回」と「ΔR
(Op−Dr)今回」のことである。「ΔR(Op−D
r)前回」は零調直前圧延時のワークロールのオペレー
タ側とドライブ側のロール径差であり、簡単にΔR(前
回)とも表わす。又、「ΔR(Op−Dr)今回」は零
調時のワークロールのオペレータ側とドライブ側のロー
ル径差であり、簡単にΔR(今回)とも表わす。
【0021】ロール対称度データがない場合には、ステ
ップ110へ進み、ロール径差を油柱差に換算した値Δ
SRを0としてステップ150へ進む。
ップ110へ進み、ロール径差を油柱差に換算した値Δ
SRを0としてステップ150へ進む。
【0022】又、ロール対称度データが有る場合には、
次のステップ120において、前記今回と前回のロール
径差ΔR(今回)及びΔR(前回)の差分ΔR=ΔR
(今回)−ΔR(前回)を求める。
次のステップ120において、前記今回と前回のロール
径差ΔR(今回)及びΔR(前回)の差分ΔR=ΔR
(今回)−ΔR(前回)を求める。
【0023】次のステップ130において、この差分Δ
Rが絶対値において100[μm]以下か否か判断す
る。差分ΔRの絶対値が100[μm]を超える場合に
はステップ110に進み前記油柱差換算値ΔSRを0と
する。これは、通常はロール研削時にロール径の管理基
準があるため差分ΔRの絶対値が100[μm]を超え
ることはないが、コンピュータの伝送異常等により差分
ΔRが間違って大きな値をとることがあり、この場合差
分ΔRを異常値のまま設定してしまうと、オペレータ側
及びドライブ側でのロール開度差が大きくなってしまう
ため、このような場合には油柱差換算値ΔSRを0にし
ておこうというものである。
Rが絶対値において100[μm]以下か否か判断す
る。差分ΔRの絶対値が100[μm]を超える場合に
はステップ110に進み前記油柱差換算値ΔSRを0と
する。これは、通常はロール研削時にロール径の管理基
準があるため差分ΔRの絶対値が100[μm]を超え
ることはないが、コンピュータの伝送異常等により差分
ΔRが間違って大きな値をとることがあり、この場合差
分ΔRを異常値のまま設定してしまうと、オペレータ側
及びドライブ側でのロール開度差が大きくなってしまう
ため、このような場合には油柱差換算値ΔSRを0にし
ておこうというものである。
【0024】ステップ130において差分ΔRの絶対値
が100[μm]以下の場合には、次のステップ140
において、ロール径差を油柱差に換算するための係数α
=(油柱間隔)/(ロールバレル長)を次の(1)式に
示すように差分ΔRにかけて、油柱差換算値ΔSRを算
出する。
が100[μm]以下の場合には、次のステップ140
において、ロール径差を油柱差に換算するための係数α
=(油柱間隔)/(ロールバレル長)を次の(1)式に
示すように差分ΔRにかけて、油柱差換算値ΔSRを算
出する。
【0025】ΔSR=α×ΔR …(1)
【0026】次のステップ150において、ステップラ
イナのオペレータ側及びドライブ側における厚さの差に
関するデータが有るか否か判断する。このステップライ
ナは、油柱高さを補正するために図1の符号12、13
の位置に設置される。即ち、オペレータ側ステップライ
ナ12及びドライブ側ステップライナ13である。ステ
ップライナは、大径ロールの場合には、薄いものが用い
られ、小径ロールの場合には厚いものが用いられる。
イナのオペレータ側及びドライブ側における厚さの差に
関するデータが有るか否か判断する。このステップライ
ナは、油柱高さを補正するために図1の符号12、13
の位置に設置される。即ち、オペレータ側ステップライ
ナ12及びドライブ側ステップライナ13である。ステ
ップライナは、大径ロールの場合には、薄いものが用い
られ、小径ロールの場合には厚いものが用いられる。
【0027】前記ステップライナの厚さの差に関するデ
ータとは、「ΔSS(Op−Dr)前回」と「ΔSS
(Op−Dr)今回」のことであ。「ΔSS(Op−D
r)前回」は、零調直前圧延時におけるオペレータ側と
ドライブ側のステップライナの厚さの差であり、簡単に
ΔSS(前回)とも表わす。又、「ΔSS(Op−D
r)今回」は、零調時におけるオペレータ側とドライブ
側のステップライナの厚さの差であり、簡単にΔSS
(今回)とも表わす。
ータとは、「ΔSS(Op−Dr)前回」と「ΔSS
(Op−Dr)今回」のことであ。「ΔSS(Op−D
r)前回」は、零調直前圧延時におけるオペレータ側と
ドライブ側のステップライナの厚さの差であり、簡単に
ΔSS(前回)とも表わす。又、「ΔSS(Op−D
r)今回」は、零調時におけるオペレータ側とドライブ
側のステップライナの厚さの差であり、簡単にΔSS
(今回)とも表わす。
【0028】ステップ150において、ステップライナ
の厚さの差データがないときにはステップ160へ進み
前回と今回の厚さの差分ΔSSを0としてステップ19
0へ進む。
の厚さの差データがないときにはステップ160へ進み
前回と今回の厚さの差分ΔSSを0としてステップ19
0へ進む。
【0029】又、ステップ150の判断でステップライ
ナの厚さの差データが有るときは次のステップ170に
おいて、今回と前回の厚さの差の差分ΔSS=ΔSS
(今回)−ΔSS(前回)を求める。
ナの厚さの差データが有るときは次のステップ170に
おいて、今回と前回の厚さの差の差分ΔSS=ΔSS
(今回)−ΔSS(前回)を求める。
【0030】次のステップ180おいて、差分ΔSSの
絶対値が100[μm]以下か否か判断する。その結
果、100[μm]を超えている場合にはステップ16
0へ進み、差分ΔSSを0とする。これは、ステップ1
30からステップ110へ進んで油柱換算値ΔSRを0
にするのと同様の取扱いである。
絶対値が100[μm]以下か否か判断する。その結
果、100[μm]を超えている場合にはステップ16
0へ進み、差分ΔSSを0とする。これは、ステップ1
30からステップ110へ進んで油柱換算値ΔSRを0
にするのと同様の取扱いである。
【0031】ステップ180の判断で差分ΔSSの絶対
値が100[μm]以下の場合には、次のステップ19
0において、前回油柱差である零調直前圧延時の油柱差
ΔS0 (Dr−Op)を、上で求めた油柱換算値ΔSR
及びステップライナ差データの差分ΔSを用いて、次の
(2)式により補正して油柱設定初期値ΔS1 (Dr−
Op)(あるいは単にΔS1 と表わす)を求める。
値が100[μm]以下の場合には、次のステップ19
0において、前回油柱差である零調直前圧延時の油柱差
ΔS0 (Dr−Op)を、上で求めた油柱換算値ΔSR
及びステップライナ差データの差分ΔSを用いて、次の
(2)式により補正して油柱設定初期値ΔS1 (Dr−
Op)(あるいは単にΔS1 と表わす)を求める。
【0032】 ΔS1 =ΔS0 (Dr−Op)+ΔSR+ΔSS …(2)
【0033】そして、オペレータ側及びドライブ側油柱
差を、この油柱設定初期値ΔS1 に設定することによ
り、レベリング調整を行う。
差を、この油柱設定初期値ΔS1 に設定することによ
り、レベリング調整を行う。
【0034】その後、ステップ200において、キスロ
ールを行い、ステップ210においてミルを起動し、ス
テップ220において圧下位置零調を行う。
ールを行い、ステップ210においてミルを起動し、ス
テップ220において圧下位置零調を行う。
【0035】図6に、通常の差荷重による零調値(図中
記号○で表わす)、前回油柱差を用いる方法による値
(図中記号△で表わす)及び本実施形態による前回油柱
差にロール対称度補正を実施した値(図中記号□で表わ
す)を比較して示す。
記号○で表わす)、前回油柱差を用いる方法による値
(図中記号△で表わす)及び本実施形態による前回油柱
差にロール対称度補正を実施した値(図中記号□で表わ
す)を比較して示す。
【0036】図6に示すように、ロール替え後の安定圧
延時の油柱差に最も一致するのは本実施形態によるもの
であり、その精度は±50[μm]である。
延時の油柱差に最も一致するのは本実施形態によるもの
であり、その精度は±50[μm]である。
【0037】このように本実施形態によれば、ロール替
え直前の圧延時の油柱差にロールの対称度等のロール替
えに伴い寸法変化した分を油柱差換算し補正してレベリ
ング設定するようにしたため、レベリング設定精度が著
しく向上した。
え直前の圧延時の油柱差にロールの対称度等のロール替
えに伴い寸法変化した分を油柱差換算し補正してレベリ
ング設定するようにしたため、レベリング設定精度が著
しく向上した。
【0038】なお、本実施形態ではロール対称度補正の
みを実施したが、補正の方法としてはこれ以外にも圧下
スクリュー偏差補正等の方法が考えられる。
みを実施したが、補正の方法としてはこれ以外にも圧下
スクリュー偏差補正等の方法が考えられる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
レベリング零調時、差荷重によりレベリング調整せず
に、ロール替え直前の圧延時の油柱差を、ロール対称度
のロール替えに伴い寸法変化したた分を油柱差換算した
値を用いて補正してレベリング設定するようにしたた
め、レベリング設定精度を著しく向上させることが可能
となった。
レベリング零調時、差荷重によりレベリング調整せず
に、ロール替え直前の圧延時の油柱差を、ロール対称度
のロール替えに伴い寸法変化したた分を油柱差換算した
値を用いて補正してレベリング設定するようにしたた
め、レベリング設定精度を著しく向上させることが可能
となった。
【図1】一般的な熱間圧延仕上圧延機を示す概略構成図
【図2】ロールクロス角のスラスト係数の関係を示す線
図
図
【図3】クリアランスにより生じる微少クロス角の状態
を示すワークロールの平面図
を示すワークロールの平面図
【図4】微少クロス角により生じるスラスト力と差荷重
の関係を示す線図
の関係を示す線図
【図5】本実施形態におけるレベリング零調方法を示す
フローチャート
フローチャート
【図6】各零調の設定精度を比較したグラフ
1…オペレータ側油圧圧下シリンダ 2…ドライブ側油圧圧下シリンダ 3…オペレータ側ロードセル 4…ドライブ側ロードセル 5…上バックアップロール 6…上ワークロール 7…下ワークロール 8…下バックアップロール 9…ハウジング 10…ロール 11…ロールチョック 12…オペレータ側ステップライナ 13…ドライブ側ステップライナ
Claims (1)
- 【請求項1】熱間圧延仕上圧延機のレベリング零調方法
において、 ロール替え直前の圧延時の油柱差と、ロールの対称度等
のロール替えに伴い寸法変化した分を油柱差換算した値
とを用いて、ロール間ギャップが平行となるようにレベ
リング設定することを特徴とする熱間圧延仕上圧延機の
レベリング零調方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8249941A JPH1085812A (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | 熱間圧延仕上圧延機のレベリング零調方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8249941A JPH1085812A (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | 熱間圧延仕上圧延機のレベリング零調方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1085812A true JPH1085812A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17200459
Family Applications (1)
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JP8249941A Pending JPH1085812A (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | 熱間圧延仕上圧延機のレベリング零調方法 |
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JP (1) | JPH1085812A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017217685A (ja) * | 2016-06-10 | 2017-12-14 | Jfeスチール株式会社 | 熱間仕上圧延機のレベリング零調方法 |
CN111922090A (zh) * | 2020-07-09 | 2020-11-13 | 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 | 精轧机更换工作辊后的水平值自动给定方法及系统 |
-
1996
- 1996-09-20 JP JP8249941A patent/JPH1085812A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017217685A (ja) * | 2016-06-10 | 2017-12-14 | Jfeスチール株式会社 | 熱間仕上圧延機のレベリング零調方法 |
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CN111922090B (zh) * | 2020-07-09 | 2022-07-15 | 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 | 精轧机更换工作辊后的水平值自动给定方法及系统 |
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