JPH1084991A - 試験片 - Google Patents
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- JPH1084991A JPH1084991A JP26353296A JP26353296A JPH1084991A JP H1084991 A JPH1084991 A JP H1084991A JP 26353296 A JP26353296 A JP 26353296A JP 26353296 A JP26353296 A JP 26353296A JP H1084991 A JPH1084991 A JP H1084991A
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- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】酸化発色反応を利用する分析用の試験片に
おいて、次の一般式: (式中Rは炭素数が4または5の環状アルキル基、また
は窒素原子との間に一つの二重結合を有していてもよい
環状アルキル基で、アルキル基、アミノ基、アミド基、
カルバモイル基、カルボキシル基、ケト基、水酸基、ス
ルホン基、フェニル基などの置換基を有していてもよ
く、環状アルキル基の炭素原子が窒素原子、酸素原子、
硫黄原子などで置換していてもよい。)で示されるフリ
ーラジカルを持つ化合物を含み、酸化発色分析における
還元物質を抑制することを特徴とする試験片。 【効果】 本発明の試験片により、酸化発色反応を用い
る生体成分の臨床化学検査において、アスコルビン酸等
の還元物質による干渉を抑制して対象物質の正確な定量
分析結果を得ることができ、かつドライケミストリーで
あるために簡便かつ安定に測定を行うことができる。
おいて、次の一般式: (式中Rは炭素数が4または5の環状アルキル基、また
は窒素原子との間に一つの二重結合を有していてもよい
環状アルキル基で、アルキル基、アミノ基、アミド基、
カルバモイル基、カルボキシル基、ケト基、水酸基、ス
ルホン基、フェニル基などの置換基を有していてもよ
く、環状アルキル基の炭素原子が窒素原子、酸素原子、
硫黄原子などで置換していてもよい。)で示されるフリ
ーラジカルを持つ化合物を含み、酸化発色分析における
還元物質を抑制することを特徴とする試験片。 【効果】 本発明の試験片により、酸化発色反応を用い
る生体成分の臨床化学検査において、アスコルビン酸等
の還元物質による干渉を抑制して対象物質の正確な定量
分析結果を得ることができ、かつドライケミストリーで
あるために簡便かつ安定に測定を行うことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体成分中の還元
物質除去方法を用いた臨床化学検査に用いる試験片に関
し、特に酸化発色反応を利用する場合などの発色抑制に
よって誤差の原因となりうる還元性の物質と選択的に反
応し、それらを系内から除去することのできる還元物質
の活性抑制方法を用いた分析用の試験片に関するもので
ある。
物質除去方法を用いた臨床化学検査に用いる試験片に関
し、特に酸化発色反応を利用する場合などの発色抑制に
よって誤差の原因となりうる還元性の物質と選択的に反
応し、それらを系内から除去することのできる還元物質
の活性抑制方法を用いた分析用の試験片に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】血液や尿中の生体成分の検出において、
その極めて複雑なマトリックスの中から目的成分のみを
選択的に検出するために、現在はグルコースオキシダー
ゼ、コレステロールオキシダーゼ、ウリカーゼあるいは
各種デヒドロゲナーゼなどを用いている酵素的分析方法
や、生体中の酵素活性を測定するために酵素基質が広く
利用されており、中でも各種酸化酵素を用いる方法は日
常検査に欠かせない手法となっている。
その極めて複雑なマトリックスの中から目的成分のみを
選択的に検出するために、現在はグルコースオキシダー
ゼ、コレステロールオキシダーゼ、ウリカーゼあるいは
各種デヒドロゲナーゼなどを用いている酵素的分析方法
や、生体中の酵素活性を測定するために酵素基質が広く
利用されており、中でも各種酸化酵素を用いる方法は日
常検査に欠かせない手法となっている。
【0003】通常、測定対象である基質を各種酸化酵素
で酸化することにより生成する過酸化水素は、カタラー
ゼやペルオキシダーゼ存在下、酸化発色基質と反応させ
ることによって容易に吸光分析法で定量することができ
る。これらの酵素的分析方法は、化学的反応を利用する
測定方法と比較して、特異的であり、酵素の種類に関わ
らず緩和な条件で反応が進行することから、多数の成分
を同一の分析条件で測定できるために容易に自動化が可
能であり、臨床面での成分の測定意義が明確になるにつ
れて今後ますます普及していくものと思われる。
で酸化することにより生成する過酸化水素は、カタラー
ゼやペルオキシダーゼ存在下、酸化発色基質と反応させ
ることによって容易に吸光分析法で定量することができ
る。これらの酵素的分析方法は、化学的反応を利用する
測定方法と比較して、特異的であり、酵素の種類に関わ
らず緩和な条件で反応が進行することから、多数の成分
を同一の分析条件で測定できるために容易に自動化が可
能であり、臨床面での成分の測定意義が明確になるにつ
れて今後ますます普及していくものと思われる。
【0004】一方、生体成分の臨床化学検査法において
は、溶液系による検査方法すなわちウェットケミストリ
ーは一般的なものであるが、分離操作や反応セルを持ち
いる必要があるなど、検査試薬溶液の保存安定性や取り
扱いの簡便さに問題があり、特に緊急を要する場合や検
体数が多い場合においては、試薬を乾燥した状態で安定
化させた試験片を用いて、測定時に検体によって液相を
生じさせ反応が行われるドライケミストリーシステムが
近年では多く見られてきている。
は、溶液系による検査方法すなわちウェットケミストリ
ーは一般的なものであるが、分離操作や反応セルを持ち
いる必要があるなど、検査試薬溶液の保存安定性や取り
扱いの簡便さに問題があり、特に緊急を要する場合や検
体数が多い場合においては、試薬を乾燥した状態で安定
化させた試験片を用いて、測定時に検体によって液相を
生じさせ反応が行われるドライケミストリーシステムが
近年では多く見られてきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の各種酸化酵素を
用いる方法において、特にペルオキシダーゼ過酸化水素
系を用いる酸化酵素反応においては、生体試料中に存在
する種々の還元物質によりその過酸化水素が消費されて
負の誤差を与えることが知られている。
用いる方法において、特にペルオキシダーゼ過酸化水素
系を用いる酸化酵素反応においては、生体試料中に存在
する種々の還元物質によりその過酸化水素が消費されて
負の誤差を与えることが知られている。
【0006】その還元物質の内、最も問題となっている
化合物はアスコルビン酸で、近年の健康飲料のブームと
共に大量にアスコルビン酸が添加された飲料水や食品が
増加しつつあることから、これらの干渉はますます増え
てくるものと思われる。これらのアスコルビン酸などの
還元物質は簡単な前処理によって除くことが望まれる
が、これまでに試みられた酸化性の金属塩や有機物の添
加は、これらの干渉物質のみならず、酸化発色基質とも
反応してしまい、正の誤差を生じるため、酸化発色色素
を用いる反応系には使用できない。
化合物はアスコルビン酸で、近年の健康飲料のブームと
共に大量にアスコルビン酸が添加された飲料水や食品が
増加しつつあることから、これらの干渉はますます増え
てくるものと思われる。これらのアスコルビン酸などの
還元物質は簡単な前処理によって除くことが望まれる
が、これまでに試みられた酸化性の金属塩や有機物の添
加は、これらの干渉物質のみならず、酸化発色基質とも
反応してしまい、正の誤差を生じるため、酸化発色色素
を用いる反応系には使用できない。
【0007】本発明の目的は、特異的に生体中の還元物
質と反応し、その干渉をなくし、かつ、ペルオキシダー
ゼまたはカタラーゼ過酸化水素の反応系への影響が少な
い還元物質の活性抑制方法を用いた分析用の試験片を提
供することにある
質と反応し、その干渉をなくし、かつ、ペルオキシダー
ゼまたはカタラーゼ過酸化水素の反応系への影響が少な
い還元物質の活性抑制方法を用いた分析用の試験片を提
供することにある
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、酸化発色反応を利用する分析用の試験片
において、次の一般式: (式中Rは炭素数が4または5の環状アルキル基、また
は窒素原子との間に一つの二重結合を有していてもよい
環状アルキル基で、アルキル基、アミノ基、アミド基、
カルバモイル基、カルボキシル基、ケト基、水酸基、ス
ルホン基、フェニル基などの置換基を有していてもよ
く、環状アルキル基の炭素原子が窒素原子、酸素原子、
硫黄原子などで置換していてもよい。)で示されるフリ
ーラジカルを持つ化合物を含み、酸化発色分析における
還元物質を抑制することを特徴とする試験片を提供する
ものである。
決するために、酸化発色反応を利用する分析用の試験片
において、次の一般式: (式中Rは炭素数が4または5の環状アルキル基、また
は窒素原子との間に一つの二重結合を有していてもよい
環状アルキル基で、アルキル基、アミノ基、アミド基、
カルバモイル基、カルボキシル基、ケト基、水酸基、ス
ルホン基、フェニル基などの置換基を有していてもよ
く、環状アルキル基の炭素原子が窒素原子、酸素原子、
硫黄原子などで置換していてもよい。)で示されるフリ
ーラジカルを持つ化合物を含み、酸化発色分析における
還元物質を抑制することを特徴とする試験片を提供する
ものである。
【0009】本発明に用いる上記の化合物(1)は、金
属塩などの通常の酸化剤とは異なり、分子内に持つ安定
なラジカルが、アスコルビン酸などの還元物質に作用し
て、該還元物質を酸化し、自らはヒドロキシ体となるこ
とで還元物質の抑制を行うものである。該化合物(1)
の一般的な合成方法は、A.M.Feldmanらの方
法(米国特許第3334103号)やW.Buesch
kenら(独国特許4219459号)によって示され
ており、数種類は既に市販されている。また、本発明に
用いる上記の化合物(1)が酸化する対象である還元物
質は、特に限定はされず、アスコルビン酸、尿酸等が挙
げられるが、特にアスコルビン酸の場合に有効である。
属塩などの通常の酸化剤とは異なり、分子内に持つ安定
なラジカルが、アスコルビン酸などの還元物質に作用し
て、該還元物質を酸化し、自らはヒドロキシ体となるこ
とで還元物質の抑制を行うものである。該化合物(1)
の一般的な合成方法は、A.M.Feldmanらの方
法(米国特許第3334103号)やW.Buesch
kenら(独国特許4219459号)によって示され
ており、数種類は既に市販されている。また、本発明に
用いる上記の化合物(1)が酸化する対象である還元物
質は、特に限定はされず、アスコルビン酸、尿酸等が挙
げられるが、特にアスコルビン酸の場合に有効である。
【0010】本発明の試験片は、少なくとも、特定成分
を分析するのに必要な試薬および上記の化合物(1)を
含有する。
を分析するのに必要な試薬および上記の化合物(1)を
含有する。
【0011】本発明の試験片の、特定成分を分析するの
に必要な試薬は、酸化発色分析に用いる試薬であれば、
分析の対象物によって適宜選択され、特に制限はされな
い。例えば、血清中のトリグリセライドが対象である場
合、アデノシン−3−リン酸、リポプロテインリパー
ゼ、グリセロールキナーゼ、グリセロール−3−リン酸
オキシダーゼ、ペルオキシダーゼ、4−アミノアンチピ
リン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホ
プロピル)−3,5−ジメトキシアニリンなどの酵素、
色素を含む。
に必要な試薬は、酸化発色分析に用いる試薬であれば、
分析の対象物によって適宜選択され、特に制限はされな
い。例えば、血清中のトリグリセライドが対象である場
合、アデノシン−3−リン酸、リポプロテインリパー
ゼ、グリセロールキナーゼ、グリセロール−3−リン酸
オキシダーゼ、ペルオキシダーゼ、4−アミノアンチピ
リン、N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホ
プロピル)−3,5−ジメトキシアニリンなどの酵素、
色素を含む。
【0012】上記の化合物(1)は試薬層に含まれてい
てもよいし、化合物(1)を含む還元物質酸化層と、特
定成分を分析するのに必要な試薬を含む試薬層を分離さ
せて2層とし、順次積層させても良い。還元物質酸化層
と試薬層とを別々に分離した場合は、化合物(1)によ
る酸化発色基質への影響をより軽減できる。化合物
(1)による酸化発色基質への影響をさらに軽減する場
合には、還元物質酸化層と試薬層との間に一種の保護層
である中間層を有していてもよい。
てもよいし、化合物(1)を含む還元物質酸化層と、特
定成分を分析するのに必要な試薬を含む試薬層を分離さ
せて2層とし、順次積層させても良い。還元物質酸化層
と試薬層とを別々に分離した場合は、化合物(1)によ
る酸化発色基質への影響をより軽減できる。化合物
(1)による酸化発色基質への影響をさらに軽減する場
合には、還元物質酸化層と試薬層との間に一種の保護層
である中間層を有していてもよい。
【0013】さらに、実際の分析において取り扱いが容
易なように、支持体を有していてもよい。支持体は、液
層を保持するために液体不透性であるのが好ましく、ポ
リエチレンテレフタレート等のプラスティックフィル
ム、不透性の紙、金属箔等が挙げられる。発色反応の測
定を支持体側から行う場合は、支持体は透明でなければ
ならない。
易なように、支持体を有していてもよい。支持体は、液
層を保持するために液体不透性であるのが好ましく、ポ
リエチレンテレフタレート等のプラスティックフィル
ム、不透性の紙、金属箔等が挙げられる。発色反応の測
定を支持体側から行う場合は、支持体は透明でなければ
ならない。
【0014】本発明の試験片の試薬層、還元物質酸化層
は、試薬成分および/または化合物(1)をバインダー
と共に適当な溶媒に溶解し、成膜して形成してもよい
し、あるいは適当な溶媒に溶解し、多孔性マトリックス
に含浸、乾燥して形成してもよい。
は、試薬成分および/または化合物(1)をバインダー
と共に適当な溶媒に溶解し、成膜して形成してもよい
し、あるいは適当な溶媒に溶解し、多孔性マトリックス
に含浸、乾燥して形成してもよい。
【0015】バインダーとしては、ポリビニルピロリド
ン(PVP)、ヒドロキシプロピルセルロース(HP
C)、メチルセルロース(MC)、エチルセルロース、
アルギン酸ナトリウム、ゼラチン,ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルアルコールなどの親水性高分子が好適で
ある。これらの親水性高分子を用いる場合、溶媒は水性
媒体、特に水である。
ン(PVP)、ヒドロキシプロピルセルロース(HP
C)、メチルセルロース(MC)、エチルセルロース、
アルギン酸ナトリウム、ゼラチン,ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルアルコールなどの親水性高分子が好適で
ある。これらの親水性高分子を用いる場合、溶媒は水性
媒体、特に水である。
【0016】成膜方法は、常法による。支持体の上にコ
ーティング、乾燥させて成膜してもよいし、平面上に塗
布、展開し、乾燥ののち剥離させてフィルム状にしても
よい。
ーティング、乾燥させて成膜してもよいし、平面上に塗
布、展開し、乾燥ののち剥離させてフィルム状にしても
よい。
【0017】多孔性マトリックスとしては、濾紙、布、
メンブレンフィルター等が挙げられるが、特に限定はさ
れない。
メンブレンフィルター等が挙げられるが、特に限定はさ
れない。
【0018】バインダーを使用する場合と多孔性マトリ
ックスに含浸する場合のいずれの場合も、溶媒に緩衝剤
や、試薬の溶解性、溶液の塗布性を良くするための界面
活性剤等の添加剤を加えてもよい。
ックスに含浸する場合のいずれの場合も、溶媒に緩衝剤
や、試薬の溶解性、溶液の塗布性を良くするための界面
活性剤等の添加剤を加えてもよい。
【0019】中間層は、バインダーを適当な溶媒に溶解
し、成膜して形成するのが好ましい。バインダーとして
は、ポリビニルピロリドン(PVP)、ヒドロキシプロ
ピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(M
C)、エチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ゼラ
チン,ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコールなど
の親水性高分子が挙げられ、溶媒としては、水、アセト
ン、イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、ブチルアルコール、クロロホルム、塩化メチル、ト
ルエン等が挙げられるが、特に限定はされない。また、
中間層にも、溶液の塗布性を良くするための界面活性剤
等の添加剤を加えてもよい。
し、成膜して形成するのが好ましい。バインダーとして
は、ポリビニルピロリドン(PVP)、ヒドロキシプロ
ピルセルロース(HPC)、メチルセルロース(M
C)、エチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ゼラ
チン,ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコールなど
の親水性高分子が挙げられ、溶媒としては、水、アセト
ン、イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコー
ル、ブチルアルコール、クロロホルム、塩化メチル、ト
ルエン等が挙げられるが、特に限定はされない。また、
中間層にも、溶液の塗布性を良くするための界面活性剤
等の添加剤を加えてもよい。
【0020】本発明の試験片が、、支持体も含め2層以
上の構成となる場合、積層方法は常法による。すなわち
バインダーを使用する場合は、グラビアロール、グラビ
アコーター等任意のコーティング法を用いて積層し、多
孔性マトリックスに含浸した層を積層する場合には、含
浸後、湿潤状態でラミネートする、若しくは、含浸、乾
燥した後、中間層を接着剤としてラミネートする等の方
法が挙げられるが、これらに限定されない。
上の構成となる場合、積層方法は常法による。すなわち
バインダーを使用する場合は、グラビアロール、グラビ
アコーター等任意のコーティング法を用いて積層し、多
孔性マトリックスに含浸した層を積層する場合には、含
浸後、湿潤状態でラミネートする、若しくは、含浸、乾
燥した後、中間層を接着剤としてラミネートする等の方
法が挙げられるが、これらに限定されない。
【0021】中間層を設ける場合、試薬層および/また
は還元物質酸化層に、水溶性で、ある種の有機溶剤には
溶解しないバインダーを用い、水を溶媒にして層の形成
を行い、中間層に還元物質酸化層と試薬層に用いたバイ
ンダーを溶解しない有機溶剤に溶解する別の水溶性バイ
ンダーを用い、該有機溶剤を溶媒にして層形成を行う
と、各層が混じり合うことなく分離して形成されるた
め、良い。
は還元物質酸化層に、水溶性で、ある種の有機溶剤には
溶解しないバインダーを用い、水を溶媒にして層の形成
を行い、中間層に還元物質酸化層と試薬層に用いたバイ
ンダーを溶解しない有機溶剤に溶解する別の水溶性バイ
ンダーを用い、該有機溶剤を溶媒にして層形成を行う
と、各層が混じり合うことなく分離して形成されるた
め、良い。
【0022】前記の各層を積層する場合には、支持体を
最下層とし、その上に順次、試薬層、還元物質酸化層を
設けると、分析対象を上から滴下した場合、分析対象中
の還元物質がまず酸化された後に試薬層に達し、支持体
が液体不透性であるために試薬層中で容易に液層を形成
して、試薬と反応し、分析を行うことができて望まし
い。必要であれば試薬層と還元物質酸化層の間に中間層
を設けると、還元物質の分離がより完全に行われる。ま
た、試薬層や還元物質酸化層の汚染を防ぐために、最上
層に保護層を設けてもよい。保護層は、液体透過性、若
しくは液体溶解性を持っていれば、特に限定はされない
が、親水性で透明であるのが好ましい。
最下層とし、その上に順次、試薬層、還元物質酸化層を
設けると、分析対象を上から滴下した場合、分析対象中
の還元物質がまず酸化された後に試薬層に達し、支持体
が液体不透性であるために試薬層中で容易に液層を形成
して、試薬と反応し、分析を行うことができて望まし
い。必要であれば試薬層と還元物質酸化層の間に中間層
を設けると、還元物質の分離がより完全に行われる。ま
た、試薬層や還元物質酸化層の汚染を防ぐために、最上
層に保護層を設けてもよい。保護層は、液体透過性、若
しくは液体溶解性を持っていれば、特に限定はされない
が、親水性で透明であるのが好ましい。
【0023】各層を積層した後、適当な大きさ、例えば
5mmx7mm程度にカットし、更にベースフィルムに
両面テープ、接着剤などで固定してもよい。ベースフィ
ルムの材質はポリエチレンテレフタレート等が挙げられ
るが、特に限定はされない。また、ベースフィルムの形
状も特に限定はされないが、ストリップ状の形状が好ま
しい。
5mmx7mm程度にカットし、更にベースフィルムに
両面テープ、接着剤などで固定してもよい。ベースフィ
ルムの材質はポリエチレンテレフタレート等が挙げられ
るが、特に限定はされない。また、ベースフィルムの形
状も特に限定はされないが、ストリップ状の形状が好ま
しい。
【0024】試薬層、還元物質酸化層、中間層、保護層
等の厚さは、必要に応じて適宜定めれば良いが、好まし
くは試薬層の厚さがウェット厚100〜200ミクロ
ン、還元物質酸化層がウェット厚50〜150ミクロン
である。
等の厚さは、必要に応じて適宜定めれば良いが、好まし
くは試薬層の厚さがウェット厚100〜200ミクロ
ン、還元物質酸化層がウェット厚50〜150ミクロン
である。
【0025】本発明を、図面により説明すれば、図1は
特定成分を分析するのに必要な試薬を含有する試薬層
と、化合物(1)を含有し、検体を展開する展開層を兼
ねる還元物質酸化層、これら2層の間に設けられた中間
層、および支持体、ベースフィルムからなる本発明の試
験片の構成を示す説明図である。図2は特定成分を分析
するのに必要な試薬および化合物(1)を含有する試薬
層と検体を展開する展開層をもつ試験片の断面図であ
り、図3は特定成分を分析するのに必要な試薬を含有す
る試薬層と、化合物(1)を含有し、検体を展開する展
開層を兼ねる還元物質酸化層をもつ試験片の断面図、図
4は図3の試験片の試薬層と還元物質酸化層の間に中間
層を設けた試験片の断面図である。
特定成分を分析するのに必要な試薬を含有する試薬層
と、化合物(1)を含有し、検体を展開する展開層を兼
ねる還元物質酸化層、これら2層の間に設けられた中間
層、および支持体、ベースフィルムからなる本発明の試
験片の構成を示す説明図である。図2は特定成分を分析
するのに必要な試薬および化合物(1)を含有する試薬
層と検体を展開する展開層をもつ試験片の断面図であ
り、図3は特定成分を分析するのに必要な試薬を含有す
る試薬層と、化合物(1)を含有し、検体を展開する展
開層を兼ねる還元物質酸化層をもつ試験片の断面図、図
4は図3の試験片の試薬層と還元物質酸化層の間に中間
層を設けた試験片の断面図である。
【0026】以下、試験例および実施例に従ってこの発
明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによって
限定されるものではない。
明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによって
限定されるものではない。
【0027】試験例 (1)使用材料 (a)血中トリグリセライド分析用試薬 アデノシン−3−リン酸(オリエンタル酵母製) リポプロテインリパーゼ(東洋紡製) グリセロールキナーゼ(東洋紡製) グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ(東洋紡製) ペルオキシダーゼ(東洋紡製) 4−アミノアンチピリン(キシダ化学製) N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピ
ル)−3,5−ジメトキシアニリン(同仁化学製) (b)試薬層形成物質(バインダー、界面活性剤) 10%アクリルアミド水溶液(ナカライテスク製) エマルゲン709(花王製) 精製水 (c)中間層形成物質 1−ブタノール(和光純薬製) ヒドロキシプロピルセルロース−M(日本曹達製) (d)検体展開層または還元物質酸化剤展開層形成物質 エマルゲン709(花王製) 精製水 ポリエステル製の布 (e)還元物質酸化剤 4−ヒドロキシ−TEMPO(同仁化学製) (F)添加剤(緩衝剤) リン酸1カリウム(和光純薬製) リン酸2ナトリウム(和光純薬製) (2)試験方法 血中トリグリセライドの測定に対するアスコルビン酸の
影響の測定 実施例1〜4、および比較例1の試験片の試薬部分にア
スコルビン酸無添加のプール血清、およびプール血清に
アスコルビン酸を最終濃度が20mg/dlとなるよう
添加した溶液をそれぞれ5μl滴下し、37℃、240
秒静置したのち反射率の測定を行った。(n=3) 反射率の測定方法 反射率の測定は、反射率計(スポットケムSP−441
0:京都第一科学製)を用いて行った。 (3)試験結果 血中トリグリセライドの測定に対するアスコルビン酸の
影響に関し、反射率の測定結果を表1に、バックグラウ
ンド値を考慮して反射率より算出した濃度の計算値を表
2に示す。
ル)−3,5−ジメトキシアニリン(同仁化学製) (b)試薬層形成物質(バインダー、界面活性剤) 10%アクリルアミド水溶液(ナカライテスク製) エマルゲン709(花王製) 精製水 (c)中間層形成物質 1−ブタノール(和光純薬製) ヒドロキシプロピルセルロース−M(日本曹達製) (d)検体展開層または還元物質酸化剤展開層形成物質 エマルゲン709(花王製) 精製水 ポリエステル製の布 (e)還元物質酸化剤 4−ヒドロキシ−TEMPO(同仁化学製) (F)添加剤(緩衝剤) リン酸1カリウム(和光純薬製) リン酸2ナトリウム(和光純薬製) (2)試験方法 血中トリグリセライドの測定に対するアスコルビン酸の
影響の測定 実施例1〜4、および比較例1の試験片の試薬部分にア
スコルビン酸無添加のプール血清、およびプール血清に
アスコルビン酸を最終濃度が20mg/dlとなるよう
添加した溶液をそれぞれ5μl滴下し、37℃、240
秒静置したのち反射率の測定を行った。(n=3) 反射率の測定方法 反射率の測定は、反射率計(スポットケムSP−441
0:京都第一科学製)を用いて行った。 (3)試験結果 血中トリグリセライドの測定に対するアスコルビン酸の
影響に関し、反射率の測定結果を表1に、バックグラウ
ンド値を考慮して反射率より算出した濃度の計算値を表
2に示す。
【表1】血中トリグリセライドの測定に対するアスコル
ビン酸の影響(反射率の測定結果)
ビン酸の影響(反射率の測定結果)
【表2】血中トリグリセライドの測定に対するアスコル
ビン酸の影響(バックグラウンド値を考慮した反射率の
濃度換算値) 表2においてプール血清のみの場合とアスコルビン酸添
加の場合の濃度の差が大きいほどアスコルビン酸による
妨害が大きいことを示す。表2の結果から実施例の活性
抑制試薬を用いた試験片はいずれも活性抑制試薬を用い
ていない試験片よりもアスコルビン酸による妨害が減少
していることが分かる。
ビン酸の影響(バックグラウンド値を考慮した反射率の
濃度換算値) 表2においてプール血清のみの場合とアスコルビン酸添
加の場合の濃度の差が大きいほどアスコルビン酸による
妨害が大きいことを示す。表2の結果から実施例の活性
抑制試薬を用いた試験片はいずれも活性抑制試薬を用い
ていない試験片よりもアスコルビン酸による妨害が減少
していることが分かる。
【0028】実施例1 試薬層中の試薬として アデノシン−3−リン酸(オリエンタル酵母製) 0.72 g リポプロテインリパーゼ(東洋紡製) 15 KU グリセロールキナーゼ(東洋紡製) 0.8 KU グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ(東洋紡製) 4.5 KU ペルオキシダーゼ(東洋紡製) 3.6 KU 4−アミノアンチピリン(キシダ化学製) 0.102 g N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメ トキシアニリン(同仁化学製) 0.174 g 試薬層中の還元物質酸化剤として 4−ヒドロキシ−TEMPO(同仁化学製) 0.25 g および 10%アクリルアミド水溶液(ナカライテスク製) 30 g 精製水 30 g リン酸1カリウム(和光純薬製) 0.64 g リン酸2ナトリウム(和光純薬製) 1.04 g エマルゲン709(花王製) 0.01 g を混合して試薬塗工液を調製し、この塗工液を厚さ0.
188mm白色ポリエチレンテレフタレートフィルム上
へ濡れ厚さ150μmで塗工し、40℃で20分間乾燥
することにより、試薬層を得、さらに、 エマルゲン709(花王製) 0.001 g 精製水 233.6 g を混合したものを、厚さ0.25mmのポリエステル製
の布に含浸して、先の試薬層の上に濡れた状態でラミネ
ートし、40℃で15分間乾燥させて展開層とした。得
られた積層物を5mm×7mmにカットし、5mm×8
0mmの厚さ0.25mm白色ポリエチレンテレフタレ
ート片の先端に両面テープで固定し、試験片とした。
188mm白色ポリエチレンテレフタレートフィルム上
へ濡れ厚さ150μmで塗工し、40℃で20分間乾燥
することにより、試薬層を得、さらに、 エマルゲン709(花王製) 0.001 g 精製水 233.6 g を混合したものを、厚さ0.25mmのポリエステル製
の布に含浸して、先の試薬層の上に濡れた状態でラミネ
ートし、40℃で15分間乾燥させて展開層とした。得
られた積層物を5mm×7mmにカットし、5mm×8
0mmの厚さ0.25mm白色ポリエチレンテレフタレ
ート片の先端に両面テープで固定し、試験片とした。
【0029】実施例2 試薬層中の試薬として アデノシン−3−リン酸(オリエンタル酵母製) 0.72 g リポプロテインリパーゼ(東洋紡製) 15 KU グリセロールキナーゼ(東洋紡製) 0.8 KU グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ(東洋紡製) 4.5 KU ペルオキシダーゼ(東洋紡製) 3.6 KU 4−アミノアンチピリン(キシダ化学製) 0.102 g N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメ トキシアニリン(同仁化学製) 0.174 g および 10%アクリルアミド水溶液(ナカライテスク製) 30 g 精製水 30 g リン酸1カリウム(和光純薬製) 0.64 g リン酸2ナトリウム(和光純薬製) 1.04 g エマルゲン709(花王製) 0.01 g を混合して試薬塗工液を調製し、この塗工液を厚さ0.
188mm白色ポリエチレンテレフタレートフィルム上
へ濡れ厚さ150μmで塗工し、40℃で20分間乾燥
することにより、試薬層を得、さらに還元物質酸化剤と
して 4−ヒドロキシ−TEMPO(同仁化学製) 2.5 g および エマルゲン709(花王製) 0.001 g 精製水 233.6 g を混合したものを、厚さ0.25mmのポリエステル製
の布に含浸して、先の試薬層の上に濡れた状態でラミネ
ートし、40℃で15分間乾燥させてアスコルビン酸酸
化層とした。得られた積層物を5mm×7mmにカット
し、5mm×80mmの厚さ0.25mm白色ポリエチ
レンテレフタレート片の先端に両面テープで固定し、試
験片とした。
188mm白色ポリエチレンテレフタレートフィルム上
へ濡れ厚さ150μmで塗工し、40℃で20分間乾燥
することにより、試薬層を得、さらに還元物質酸化剤と
して 4−ヒドロキシ−TEMPO(同仁化学製) 2.5 g および エマルゲン709(花王製) 0.001 g 精製水 233.6 g を混合したものを、厚さ0.25mmのポリエステル製
の布に含浸して、先の試薬層の上に濡れた状態でラミネ
ートし、40℃で15分間乾燥させてアスコルビン酸酸
化層とした。得られた積層物を5mm×7mmにカット
し、5mm×80mmの厚さ0.25mm白色ポリエチ
レンテレフタレート片の先端に両面テープで固定し、試
験片とした。
【0030】実施例3 試薬層中の試薬として アデノシン−3−リン酸(オリエンタル酵母製) 0.72 g リポプロテインリパーゼ(東洋紡製) 15 KU グリセロールキナーゼ(東洋紡製) 0.8 KU グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ(東洋紡製) 4.5 KU ペルオキシダーゼ(東洋紡製) 3.6 KU 4−アミノアンチピリン(キシダ化学製) 0.102 g N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメ トキシアニリン(同仁化学製) 0.174 g および 10%アクリルアミド水溶液(ナカライテスク製) 30 g 精製水 30 g リン酸1カリウム(和光純薬製) 0.64 g リン酸2ナトリウム(和光純薬製) 1.04 g エマルゲン709(花王製) 0.01 g を混合して試薬塗工液を調製し、この塗工液を厚さ0.
188mm白色ポリエチレンテレフタレートフィルム上
へ濡れ厚さ150μmで塗工し、40℃で20分間乾燥
することにより、試薬層を得、さらに還元物質酸化剤と
して 4−ヒドロキシ−TEMPO(同仁化学製) 2.5 g および リン酸1カリウム(和光純薬製) 0.64 g リン酸2ナトリウム(和光純薬製) 1.04 g エマルゲン709(花王製) 0.001 g 精製水 233.6 g を混合したものを、厚さ0.25mmのポリエステル製
の布に含浸して、先の試薬層の上に濡れた状態でラミネ
ートし、40℃で15分間乾燥させてアスコルビン酸酸
化層とした。得られた積層物を5mm×7mmにカット
し、5mm×80mmの厚さ0.25mm白色ポリエチ
レンテレフタレート片の先端に両面テープで固定し、試
験片とした。
188mm白色ポリエチレンテレフタレートフィルム上
へ濡れ厚さ150μmで塗工し、40℃で20分間乾燥
することにより、試薬層を得、さらに還元物質酸化剤と
して 4−ヒドロキシ−TEMPO(同仁化学製) 2.5 g および リン酸1カリウム(和光純薬製) 0.64 g リン酸2ナトリウム(和光純薬製) 1.04 g エマルゲン709(花王製) 0.001 g 精製水 233.6 g を混合したものを、厚さ0.25mmのポリエステル製
の布に含浸して、先の試薬層の上に濡れた状態でラミネ
ートし、40℃で15分間乾燥させてアスコルビン酸酸
化層とした。得られた積層物を5mm×7mmにカット
し、5mm×80mmの厚さ0.25mm白色ポリエチ
レンテレフタレート片の先端に両面テープで固定し、試
験片とした。
【0031】実施例4 試薬層中の試薬として アデノシン−3−リン酸(オリエンタル酵母製) 0.72 g リポプロテインリパーゼ(東洋紡製) 15 KU グリセロールキナーゼ(東洋紡製) 0.8 KU グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ(東洋紡製) 4.5 KU ペルオキシダーゼ(東洋紡製) 3.6 KU 4−アミノアンチピリン(キシダ化学製) 0.102 g N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメ トキシアニリン(同仁化学製) 0.174 g および 10%アクリルアミド水溶液(ナカライテスク製) 30 g 精製水 30 g リン酸1カリウム(和光純薬製) 0.64 g リン酸2ナトリウム(和光純薬製) 1.04 g エマルゲン709(花王製) 0.01 g を混合して試薬塗工液を調製し、この塗工液を厚さ0.
188mm白色ポリエチレンテレフタレートフィルム上
へ濡れ厚さ150μmで塗工し、40℃で20分間乾燥
することにより、試薬層を得、 1−ブタノール(和光純薬製) 60 g ヒドロキシプロピルセルロース−M(日本曹達製) 2 g を混合して先に作製した試薬層上へ濡れ厚さ100μm
で塗工し、40℃で10分間乾燥することにより、中間
層を得た。さらに還元物質酸化剤として 4−ヒドロキシ−TEMPO(同仁化学製) 2.5 g および リン酸1カリウム(和光純薬製) 0.64 g リン酸2ナトリウム(和光純薬製) 1.04 g エマルゲン709(花王製) 0.001 g 精製水 233.6 g を混合したものを、厚さ0.25mmのポリエステル製
の布に含浸して、先の中間層の上に濡れた状態でラミネ
ートし、40℃で15分間乾燥させてアスコルビン酸酸
化層とした。得られた積層物を5mm×7mmにカット
し、5mm×80mmの厚さ0.25mm白色ポリエチ
レンテレフタレート片の先端に両面テープで固定し、試
験片とした。
188mm白色ポリエチレンテレフタレートフィルム上
へ濡れ厚さ150μmで塗工し、40℃で20分間乾燥
することにより、試薬層を得、 1−ブタノール(和光純薬製) 60 g ヒドロキシプロピルセルロース−M(日本曹達製) 2 g を混合して先に作製した試薬層上へ濡れ厚さ100μm
で塗工し、40℃で10分間乾燥することにより、中間
層を得た。さらに還元物質酸化剤として 4−ヒドロキシ−TEMPO(同仁化学製) 2.5 g および リン酸1カリウム(和光純薬製) 0.64 g リン酸2ナトリウム(和光純薬製) 1.04 g エマルゲン709(花王製) 0.001 g 精製水 233.6 g を混合したものを、厚さ0.25mmのポリエステル製
の布に含浸して、先の中間層の上に濡れた状態でラミネ
ートし、40℃で15分間乾燥させてアスコルビン酸酸
化層とした。得られた積層物を5mm×7mmにカット
し、5mm×80mmの厚さ0.25mm白色ポリエチ
レンテレフタレート片の先端に両面テープで固定し、試
験片とした。
【0032】比較例1 試薬層中の試薬として アデノシン−3−リン酸(オリエンタル酵母製) 0.72 g リポプロテインリパーゼ(東洋紡製) 15 KU グリセロールキナーゼ(東洋紡製) 0.8 KU グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ(東洋紡製) 4.5 KU ペルオキシダーゼ(東洋紡製) 3.6 KU 4−アミノアンチピリン(キシダ化学製) 0.102 g N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−3,5−ジメ トキシアニリン(同仁化学製) 0.174 g および 10%アクリルアミド水溶液(ナカライテスク製) 30 g 精製水 30 g リン酸1カリウム(和光純薬製) 0.64 g リン酸2ナトリウム(和光純薬製) 1.04 g エマルゲン709(花王製) 0.01 g を混合して試薬塗工液を調製し、この塗工液を厚さ0.
188mm白色ポリエチレンテレフタレートフィルム上
へ濡れ厚さ150μmで塗工し、40℃で20分間乾燥
することにより、試薬層を得、さらに、 エマルゲン709(花王製) 0.001 g 精製水 233.6 g を混合したものを、厚さ0.25mmのポリエステル製
の布に含浸して、先の試薬層の上に濡れた状態でラミネ
ートし、40℃で15分間乾燥させて展開層とした。得
られた積層物を5mm×7mmにカットし、5mm×8
0mmの厚さ0.25mm白色ポリエチレンテレフタレ
ート片の先端に両面テープで固定し、試験片とした。
188mm白色ポリエチレンテレフタレートフィルム上
へ濡れ厚さ150μmで塗工し、40℃で20分間乾燥
することにより、試薬層を得、さらに、 エマルゲン709(花王製) 0.001 g 精製水 233.6 g を混合したものを、厚さ0.25mmのポリエステル製
の布に含浸して、先の試薬層の上に濡れた状態でラミネ
ートし、40℃で15分間乾燥させて展開層とした。得
られた積層物を5mm×7mmにカットし、5mm×8
0mmの厚さ0.25mm白色ポリエチレンテレフタレ
ート片の先端に両面テープで固定し、試験片とした。
【0033】
【発明の効果】本発明の試験片により、酸化発色反応を
用いる生体成分の臨床化学検査において、アスコルビン
酸等の還元物質による干渉を抑制して対象物質の正確な
定量分析結果を得ることができ、かつドライケミストリ
ーであるために簡便かつ安定に測定を行うことができ
る。
用いる生体成分の臨床化学検査において、アスコルビン
酸等の還元物質による干渉を抑制して対象物質の正確な
定量分析結果を得ることができ、かつドライケミストリ
ーであるために簡便かつ安定に測定を行うことができ
る。
【図1】本発明の試験片の一実施例の層構造を示す説明
図である。
図である。
【図2】本発明の試験片の別の実施例の一つを示す断面
図である。
図である。
【図3】本発明の試験片の別の実施例の一つを示す断面
図である。
図である。
【図4】図1の試験片の断面図である。
1 ベースフィルム 2 支持体 3 試薬層 3’ 還元物質酸化剤を含む試薬層 4 還元物質酸化層 4’ 展開層 5 中間層
Claims (3)
- 【請求項1】 酸化発色反応を利用する分析用の試験片
において、次の一般式: (式中Rは炭素数が4または5の環状アルキル基、また
は窒素原子との間に一つの二重結合を有していてもよい
環状アルキル基で、アルキル基、アミノ基、アミド基、
カルバモイル基、カルボキシル基、ケト基、水酸基、ス
ルホン基、フェニル基などの置換基を有していてもよ
く、環状アルキル基の炭素原子が窒素原子、酸素原子、
硫黄原子などで置換していてもよい。)で示されるフリ
ーラジカルを持つ化合物を含み、酸化発色分析における
還元物質を抑制することを特徴とする試験片。 - 【請求項2】 酸化発色反応を利用する分析用の試験片
において、次の一般式: (式中Rは炭素数が4または5の環状アルキル基、また
は窒素原子との間に一つの二重結合を有していてもよい
環状アルキル基で、アルキル基、アミノ基、アミド基、
カルバモイル基、カルボキシル基、ケト基、水酸基、ス
ルホン基、フェニル基などの置換基を有していてもよ
く、環状アルキル基の炭素原子が窒素原子、酸素原子、
硫黄原子などで置換していてもよい。)で示されるフリ
ーラジカルを持つ化合物を含む層と、特定成分を分析す
るのに必要な試薬を含む層との少なくとも2層を有する
ことを特徴とする請求項1記載の試験片。 - 【請求項3】 酸化発色反応を利用する分析用の試験片
において、次の一般式: (式中Rは炭素数が4または5の環状アルキル基、また
は窒素原子との間に一つの二重結合を有していてもよい
環状アルキル基で、アルキル基、アミノ基、アミド基、
カルバモイル基、カルボキシル基、ケト基、水酸基、ス
ルホン基、フェニル基などの置換基を有していてもよ
く、環状アルキル基の炭素原子が窒素原子、酸素原子、
硫黄原子などで置換していてもよい。)で示されるフリ
ーラジカルを持つ化合物を含む層と、特定成分を分析す
るのに必要な試薬を含む層との間に中間層を有すること
を特徴とする請求項2記載の試験片。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26353296A JP3843294B2 (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | 試験片 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26353296A JP3843294B2 (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | 試験片 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1084991A true JPH1084991A (ja) | 1998-04-07 |
JP3843294B2 JP3843294B2 (ja) | 2006-11-08 |
Family
ID=17390853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26353296A Expired - Fee Related JP3843294B2 (ja) | 1996-09-11 | 1996-09-11 | 試験片 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3843294B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000016094A1 (fr) * | 1998-09-10 | 2000-03-23 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Procede de detection d'un compose contenant du thiol |
JP2001255331A (ja) * | 2000-03-13 | 2001-09-21 | Iatron Lab Inc | アスコルビン酸の分析方法及び分析用試薬 |
JP2006071630A (ja) * | 2004-07-30 | 2006-03-16 | Lifescan Inc | 対照領域を伴う分析用試験片 |
WO2006035875A1 (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-06 | Fujifilm Corporation | 多層分析要素の製造方法 |
JP2016019498A (ja) * | 2014-07-15 | 2016-02-04 | 東洋紡株式会社 | 生体成分の測定方法および測定用組成物 |
JP2016019496A (ja) * | 2014-07-15 | 2016-02-04 | 東洋紡株式会社 | 生体成分の測定方法および測定用組成物 |
-
1996
- 1996-09-11 JP JP26353296A patent/JP3843294B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4647742B2 (ja) * | 2000-03-13 | 2011-03-09 | 三菱化学メディエンス株式会社 | アスコルビン酸の分析方法及び分析用試薬 |
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WO2006035875A1 (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-06 | Fujifilm Corporation | 多層分析要素の製造方法 |
JPWO2006035875A1 (ja) * | 2004-09-30 | 2008-05-15 | 富士フイルム株式会社 | 多層分析要素の製造方法 |
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JP2016019498A (ja) * | 2014-07-15 | 2016-02-04 | 東洋紡株式会社 | 生体成分の測定方法および測定用組成物 |
JP2016019496A (ja) * | 2014-07-15 | 2016-02-04 | 東洋紡株式会社 | 生体成分の測定方法および測定用組成物 |
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