JPH1084597A - ボタン型電池を使用する機器の収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボタン型電池を複数収納することができる電
池ケース毎収納することを課題とする。 【解決手段】 一の面に開口した本体２と本体の開口２
６を覆う蓋体３とを有し、本体には開口に向かう方向に
積層状に複数の収納部を設け、底面側の収納部を電池収
納部１８とし、該電池収納部にボタン型電池ｇを複数収
納することができる電池ケースｈ毎収納するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は新規なボタン型電池
を使用する機器の収納ケースに関する。詳しくは、ボタ
ン型電池をそれを複数収納することができる電池ケース
毎収納するようにする技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】ボタン型電池を使用する機器を収納する
収納ケースがある。

【０００３】例えば、耳掛け型補聴器を携帯するための
キャリングケースがある。そのようなキャリングケース
を図５に示す。

【０００４】キャリングケースａは上面が開口された本
体ｂと該本体ｂにヒンジ結合され本体ａの開口ｃを開閉
する蓋体ｄとから成る。本体ｂには図示しない耳掛け型
補聴器を収納する機器収納部ｅが形成され、また、機器
収納部ｅの外縁部に電池収納凹部ｆが形成されている。
そして、電池収納凹部ｆには２乃至３個程度のボタン型
電池ｇを収納することができるようになっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来の耳掛け
型補聴器用のキャリングケースａにあっては、販売用の
電池ケースから取り出して個々にバラした状態で少数の
ボタン型電池ｇしか収納することができず、また、電池
収納凹部ｆがボタン型電池ｇに形状に対して余裕のある
ものであると、何かの拍子に開口ｃを下側にしたときに
ボタン型電池ｇがケースａから飛び出してしまい、逆に
電池収納凹部ｆがボタン型電池ｇをぴったりと嵌合する
形状のものであると、ボタン型電池ｇが極めて小形のも
のであるために、電池収納凹部ｆからの取出に手間を食
うという問題がある。

【０００６】特に、耳掛け型補聴器に使用するボタン型
電池ｇは図６及び図７に示すような電池ケースｈに収納
された状態で販売されている。即ち、円形をしたベース
板ｉの上面にロータリーケースｊが回転自在に設けら
れ、該ロータリーケースｊには下面、即ち、ベース板ｉ
に対向した面に開口した６個の収納凹部ｋ、ｋ、・・・
が周方向に並んで形成されている。

【０００７】ベース板ｉには周縁に開口した取出開口ｌ
が形成されている。該取出開口ｌの幅はボタン型電池ｇ
の外径より大きくされている。ベース板ｉには取出開口
ｌを開閉する電池取出用蓋部ｍが一体型ヒンジによって
上記取出開口ｌの奥縁に連結されており、該電池取出用
蓋部ｍの回動端に位置した指掛け片ｎはベース板ｉの外
周縁からやや突出して位置している。

【０００８】そして、上記ロータリーケースｊの各収納
凹部ｋ、ｋ、・・・にそれぞれボタン型電池ｇ、ｇ、・
・・が収納された状態で販売される。そして、ボタン型
電池ｇを使用するときは、ロータリーケースｊを回転さ
せて電池ケースｈから取り出すボタン型電池ｇを取出開
口ｌの位置に対応させ、それから、指掛け片ｎに指をか
けて図７に示すように電池取出用蓋部ｍを下方へ回動さ
せて取り出し開口ｌを開放してそこから目的のボタン型
電池ｇを取り出す。そして、必要とするボタン型電池ｇ
を取り出した後は、電池取出用蓋部ｍを閉じておく。

【０００９】このような販売用の電池ケースｈがあるの
に、従来は、わざわざ、該電池ケースｈから取り出し
て、しかも、２、３個しか持ち歩くことができなかっ
た。

【００１０】そこで、本発明は、ボタン型電池をそれを
複数収納することができる電池ケース毎収納することが
できるようにすることを課題とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明ボタン型電池を使
用する機器の収納ケースは、上記した課題を解決するた
めに、積層状に設けた複数の収納部の一をボタン型電池
をそれを複数収納することができる電池ケース毎収納す
る電池収納部としたものである。

【００１２】従って、本発明ボタン型電池を使用する機
器の収納ケースによれば、ボタン型電池を使用する機器
と共にボタン型電池をそれを複数収納することができる
電池ケース毎収納することができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下に、本発明ボタン型電池を使
用する機器の収納ケースの実施の形態を図示した実施例
に従って説明する。

【００１４】尚、図示した実施例は本発明を耳掛け型補
聴器のキャリングケースに適用したものである。

【００１５】収納ケース１は本体２と蓋体３とを備え
る。

【００１６】本体２は上面が開口した箱状を為してい
る。本体２は比較的硬めの底部４と底部よりは柔らかめ
の側壁部５とによってその外郭が形作られている。例え
ば、人工皮革から成る底部外皮６の上面周縁寄りの部分
に同じく人工皮革から成る側壁部外皮７を縫着し、底部
外皮６の内面に厚紙、プラスチック板等の硬めの底部裏
打ち材８を積層して成る。また、側壁部外皮７の内面に
は比較的柔らかめの側壁部裏打ち材９が積層されてい
る。

【００１７】更に、上記底部裏打ち材８の上面にはやや
厚手で硬質の材料から成る構造材１０が積層され、該構
造材１０の周縁部を残してその殆どが除去された如く
に、円形の位置決め凹部１１が形成される。該位置決め
凹部１１の大きさは上記電池ケースｈのベース板ｉの外
径より僅かに大きな内径を有する大きさとされている。
また、該位置決め凹部１１の周縁部には嵌合凹部１２、
１２が形成されている。該嵌合凹部１２、１２の大きさ
は上記電池ケースｈの電池取出用蓋部ｍの指掛け片ｎの
外形状より僅かに大きい形状とされている。

【００１８】本体２の内部には仕切壁１３が設けられて
いる。仕切壁１３は本体２の側壁部５の内法寸法と同じ
か僅かに大きな形状のシート材によって形成され、その
一端部１３ａが側壁部５の内側面にヒンジ結合されてい
る。具体的には、該一端部１３ａに突出部１４が連設さ
れ、該突出部１４が側壁部５の内側面に貼着等によって
結合され、該突出部１４と一端部１３ａとの間の部分１
５がヒンジとなる。仕切壁１３の上記一端部１３ａの反
対側の他端部には摘子片１６が連設されている。また、
仕切壁１３の下面には側壁部５の内法寸法よりやや小さ
い形状の厚手のシート材１７が積層されている。

【００１９】しかして、仕切壁１３によって、本体２の
内部が上下に積層状に仕切られた状態で、下側の空間が
電池収納部１８となり、上側の空間がボタン型電池を使
用する機器、例えば、耳掛け型補聴器を収納する機器収
納部１９となる。

【００２０】蓋体３は上記本体２の一端部にヒンジ結合
されている。

【００２１】蓋体３はやや硬めのシート状をした上面板
２０と上面板２０よりや柔らかめの側壁部２１とから成
る。即ち、蓋体３の上面を為す上面部２２ａと側壁部２
１の一部を為す連結部２２ｂとが一体に形成された人工
皮革等から成る上面板外皮２２の周縁部に同じく人工皮
革等から成る側壁部外皮２３を縫着し、上面板外皮２２
の上面部２２ａの内面にシート状の上面部裏打ち材２４
を積層して成る。そして、上面板外皮２２の連結部２２
ｂの端縁は上記本体２の底部外皮６の一端と一体に連結
されており、該連結部２５がヒンジとなる。

【００２２】しかして、蓋体３は本体２に外嵌状に嵌合
されることによって本体２の開口２６を覆うことにな
る。

【００２３】そして、ボタン型電池ｇ、ｇ、・・・は以
下のようにして電池収納部１８に収納される。即ち、ボ
タン型電池ｇ、ｇ、・・・は電池ケースｈのロータリー
ケースｊの収納凹部ｋ、ｋ、・・・に収納されたまま、
電池ケースｈ毎電池収納部１８内に収納される。この
時、電池ケースｈのベース板ｉが位置決め凹部１１内に
ほぼぴったりと収まり、且つ、電池取出用蓋部ｍの指掛
け片ｎが嵌合凹部１２、１２の一に嵌合する。従って、
電池ケースｈは電池収納部１８内で妄りに回転すること
がない。尚、位置決め凹部１１の大きさを指掛け片ｎま
で含めて収まる大きさとして嵌合凹部１２、１２を設け
なくとも、特に不都合はない。電池ケースｈは電池収納
部１８内で妄りに回転しないことが好ましいが、電池ケ
ースｈは仕切壁１３によって上から押さえられ、その摩
擦によって、電池収納部１８内において激しく動いてし
まうようなことは無い。しかしながら、嵌合凹部１２を
設け指掛け片ｎをそこに嵌合することによって、電池ケ
ースｈの収納状態が安定し、より好ましい。尚、嵌合凹
部１２を設ける場合でも、その数は２個に限らず、１個
でも良く、或いは、３個以上あっても良い。

【００２４】そして、電池ケースｈを電池収納部１８内
に上記のように収納した状態で仕切壁１３を電池ケース
ｈの上に被せ、仕切壁１３の上にできる機器収納部１９
内に図示しない耳掛け型補聴器のようなボタン型電池を
使用する機器を収納し、それから、蓋体３を本体２に外
嵌する。

【００２５】尚、仕切壁１３にはその下面に厚手のシー
ト材１７が積層されているので、電池収納部１８内に収
納された電池ケースｈと機器収納部１９内に収納された
ボタン型電池を使用する機器との間が確実に隔離され、
互いに影響しあうことがない。

【００２６】尚、上記実施例では、本発明を耳掛け型補
聴器のキャリングケースに適用したものを示したが、本
発明にかかる収納ケースに収納する機器はボタン型電池
を使用する機器であればどのようなものであっても良
い。

【００２７】

【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明ボタン型電池を使用する機器の収納ケース
は、一の面に開口した本体と本体の開口を覆う蓋体とを
有し、本体には開口に向かう方向に積層状に複数の収納
部を設け、上記収納部の一をボタン型電池をそれを複数
収納することができる電池ケース毎収納する電池収納部
としたことを特徴とする。

【００２８】従って、本発明ボタン型電池を使用する機
器の収納ケースによれば、ボタン型電池を使用する機器
と共にボタン型電池をそれを複数収納することができる
電池ケース毎収納することができる。そのため、多くの
ボタン型電池を収納することができ、電池切れによって
当該機器を使用することができなくなってしまうという
不都合が生じ難くなる。

【００２９】また、請求項２に記載の発明にあっては、
電池収納部の底面部に電池ケースの底面側の外形状に適
合した位置決め凹部を形成し、上記位置決め凹部の周縁
部に電池ケースに設けられた電池取出用蓋部の電池ケー
ス底面から外方に突出した指掛け片を嵌合する嵌合凹部
を少なくとも一つ形成したので、電池収納部内での電池
ケースの収まりが良くなる。

【００３０】更に、請求項３及び請求項４に記載の発明
にあっては、電池収納部と他の収納部との間を仕切る仕
切壁の少なくとも主要部を厚手のシート材で形成したの
で、電池収納部内に収納された電池ケースと機器収納部
内に収納されたボタン型電池を使用する機器との間が確
実に隔離され、互いに影響しあうことがない。

【００３１】尚、上記した実施例に示した各部の形状及
び構造は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化
のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本
発明の技術的範囲が限定的に解釈されるようなことがあ
ってはならないものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】図２乃至図４と共に本発明ボタン型電池を使用
する機器の収納ケースの実施の一例を示すものであり、
本図は蓋体を開き、且つ、仕切壁を開いて電池収納部を
見せた状態の斜視図である。

【図２】蓋体を閉じた状態の拡大断面図である。

【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿う断面図である。

【図４】電池ケースを電池収納部に収納した状態を図３
と同じ視点で示す断面図である。

【図５】従来の耳掛け型補聴器のキャリングケースを示
す斜視図である。

【図６】図７と共に電池ケースを示すものであり、本図
は斜視図である。

【図７】取出用の開口を開いた状態を示す要部の拡大断
面図である。

【符号の説明】

１…ボタン型電池を使用する機器の収納ケース、２…本
体、３…蓋体、１１…位置決め凹部、１２…嵌合凹部、
１３…仕切壁、１５…ヒンジ、１７…厚手のシート材、
１８…電池収納部、１９…機器収納部、２６…開口、ｇ
…ボタン型電池、ｈ…電池ケース、ｍ…電池取出用蓋
部、ｎ…指掛け片

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一の面に開口した本体と本体の開口を覆
   う蓋体とを有し、 本体には開口に向かう方向に積層状に複数の収納部を設
   け、 上記収納部の一をボタン型電池をそれを複数収納するこ
   とができる電池ケース毎収納する電池収納部としたこと
   を特徴とするボタン型電池を使用する機器の収納ケー
   ス。
2. 【請求項２】 底面側の収納部を電池収納部とし、開口
   側の収納部を機器収納部とすると共に、上記電池収納部
   の底面部に電池ケースの底面側の外形状に適合した位置
   決め凹部を形成し、 上記位置決め凹部の周縁部に電池ケースに設けられた電
   池取出用蓋部の電池ケース底面から外方に突出した指掛
   け片を嵌合する嵌合凹部を少なくとも一つ形成したこと
   を特徴とする請求項１に記載のボタン型電池を使用する
   機器の収納ケース。
3. 【請求項３】 電池収納部と他の収納部との間を仕切る
   仕切壁の一端部を本体の内面にヒンジ結合して設け、 該仕切壁の少なくとも主要部を厚手のシート材で形成し
   たことを特徴とする請求項１に記載のボタン型電池を使
   用する機器の収納ケース。
4. 【請求項４】 電池収納部と機器収納部との間を仕切る
   仕切壁の一端部を本体の内面にヒンジ結合して設け、 該仕切壁の少なくとも主要部を厚手のシート材で形成し
   たことを特徴とする請求項２に記載のボタン型電池を使
   用する機器の収納ケース。