JPH1084467A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1084467A
JPH1084467A JP8257797A JP25779796A JPH1084467A JP H1084467 A JPH1084467 A JP H1084467A JP 8257797 A JP8257797 A JP 8257797A JP 25779796 A JP25779796 A JP 25779796A JP H1084467 A JPH1084467 A JP H1084467A
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image data
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JP8257797A
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English (en)
Inventor
Yoshito Ikeda
芳人 池田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コピー作業の際、転写紙に発生してしまうベ
タ画像を削除し、無駄に使用されていたトナーの使用量
を減らし、また使用される転写紙の量を減らす。 【解決手段】 画像編集装置は、原稿の画像データを画
像メモリ21に格納すると共に、原稿画像データの黒ベ
タ部分をカットし削除した分、画像データを削除したス
ペース方向に画像情報をシフトする編集処理を実行し、
該編集済みデータを出力するので、ユーザは、圧板を開
放したままコピー作業をする際、原稿の置かれていない
個所のベタ部分の発生を気にせず複写作業を行うことが
可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機や
レーザプリンタなどの画像形成装置に関し、特に光学的
に読み取られた原稿画像の画像情報をデジタル処理して
画像編集を行う画像編集装置による黒ベタ画像の編集処
理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のデジタル複写機ではマーカ編集機
能を持つものがある。これは、原稿上の画像濃度より薄
く読み取られるマーカペンによって原稿上に直接マーキ
ングを行い、範囲指定をすることでこの指定された範囲
の加工編集を行うものである。また、デジタル複写機の
画像加工の一つとして、「中抜き」、「エリア移動」が
ある。「中抜き」とは、画像データのうち任意の部分
(例えばマーカペンで囲まれた部分)の画像データを消
去する加工編集をいう。また「エリア移動」とは、画像
データのうちの任意の部分のエリアを移動する加工編集
をいう。
【0003】複写機にて厚手の本等のコピーを行う場
合、圧板を閉じることができずに開けたままコピー作業
を行わなくてはならないことがある。この場合、原稿の
サイズが転写紙サイズより小さいと、原稿の置かれてい
ない個所がベタ画像として転写紙に像形成されていた。
また本の見開き2ページをコピーしようとした場合、中
心部分に帯状のベタ画像が形成されてしまうことにな
る。
【0004】図16はブック原稿コピー時の不具合を示
す説明図である。同図(a)はコンタクトガラス201
上にブック原稿251を見開き状態でセットした様子を
示している。この場合、中央部分とコンタクトガラス2
01の間に隙間ができるので、この部分が黒ベタ発生部
252となる。また原稿の先端がエッジ状となり、コン
タクトガラス201に接している見開き面と表紙までの
間に所定の幅が生じるので、表紙までの長さのある転写
紙を使う場合は、この部分も黒ベタ発生部252とな
る。同図(b)は転写紙上の黒ベタ発生状態を示すもの
であり、転写紙P上には前記黒ベタ発生部252に対応
してベタ画像253が発生する。このような場合、黒ベ
タ画像を避けるために、原稿の置かれていない個所に白
紙を置くことで、上記不具合点を回避していた。また他
の手段として、原稿を一度複写して(ベタ画像が生じた
ままコピーを行い)、再度、マーカを用いて指定範囲の
消去を行う方法もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし前者において
は、白紙を置かなければならず、手間が掛かる。また後
者の場合は、オリジナルに対して最終的な複写物が得ら
れるまでに2代にわたる複写が行われ、孫コピーとなっ
てしまうため、画像品質が劣化するという欠点がある。
またデジタル複写機の編集機能の一つに「中抜き」が存
在するが、この機能を用いた場合、ベタ部の枠部分が残
ってしまう問題がある。また、転写紙上に形成されてし
まったベタ画像はユーザの意図しないものが多く、これ
らの部分は、無駄に転写紙を使用するだけでなく、必要
以上にトナーを使用することにもなり、かつ、コピー原
稿の有効なスペースを無駄に使用するものであった。特
殊な編集装置(エディタボード)を用意し、指定部分の
移動を行うことで、上記の無駄を無くすことが可能であ
るが、エディタボードは高価であり、また領域指定の精
度が悪く、かつ複雑な領域指定は不可能であった。
【0006】本発明の目的は、コピー作業の際、転写紙
に発生してしまうベタ画像を削除し、無駄に使用されて
いたトナーの使用量を減らすことにあり、また使用され
る転写紙の量を減らすことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、光学的に原稿画像のデータ
を読み取る読取手段と、読み取ったデータを記憶する記
憶手段と、記憶したデータを処理するための処理手段
と、処理したデータを転写紙上に像形成する像形成手段
とを備え、かつ、原稿の画像データを記憶手段に格納す
ると共に、原稿画像データの黒ベタ部分をカットし削除
した分、画像データを削除したスペース方向に画像情報
をシフトする編集処理を実行し、該編集済みデータを出
力する画像編集装置を備えたことを特徴とする。
【0008】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
において、画像データをシフトする方向がX軸かY軸か
を指定可能としたことを特徴とする。
【0009】また請求項3記載の発明は、請求項1また
は2記載において、ベタ画像カット後に画像データをシ
フトする際、その境目にスペースを挿入するかどうかを
設定可能としたことを特徴とする。
【0010】また請求項4記載の発明は、請求項3記載
において、ベタ画像部分カット後の挿入スペース寸法を
設定可能としたことを特徴とする。
【0011】また請求項5記載の発明は、光学的に原稿
画像のデータを読み取る読取手段と、読み取ったデータ
を記憶する記憶手段と、記憶したデータを処理するため
の処理手段と、処理したデータを転写紙上に像形成する
像形成手段とを備え、かつ、原稿の画像データを記憶手
段に格納すると共に、原稿画像データの黒ベタ部分をカ
ットし削除した分、画像データを削除したスペース方向
に画像情報をシフトすると共に、次頁の原稿からも順次
繰り上げシフトする編集処理を実行し、該編集済みデー
タを出力する画像編集装置を備えたことを特徴とする。
【0012】また請求項6記載の発明は、請求項5記載
において、出力された画像データが何枚目の原稿の画像
データであるか表示することを可能としたことを特徴と
する。
【0013】また請求項7記載の発明は、請求項5記載
において、転写紙の周囲は、画像データをシフトしない
領域とすることを設定可能としたことを特徴とする。
【0014】また請求項8記載の発明は、請求項7記載
において、画像データをシフトしない範囲寸法を設定可
能としたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一
実施の形態の画像形成装置に採用される画像編集装置の
ブロック図である。この画像編集装置は、原稿画像を読
み取るスキャナ部1、読み取った信号をA/D変換し
て、黒オフセット補正、シェーディング補正、画素位置
補正を行うVPU2、画像処理を行うIPU3、プリン
タ部の制御を行うGAVD4、半導体レーザの制御を行
うLD制御板5、LEDの制御を行うLED制御板6、
装置全体の制御を実行するCPU7、制御プログラムが
格納されているROM8、制御プログラムが一時的に使
用するRAM9、各装置間のデータのやりとりを行う内
部システムバス10、システムバス10とIPU3間の
インタフェースを行うI/F部11、ユーザが指示を与
える操作部12、プリンタ部20、読み取った画像を記
憶する画像メモリ21、圧板の開閉を検知する圧板開閉
センサ22等により構成されている。
【0016】図2は画像処理部のブロック図である。図
1及び図2に基づき、画像処理部の説明をする。まず、
画像信号系の説明を行う。CCDで読み取られたRGB
の画像信号は、VPU2で適正なゲインを与えられ、A
/D変換され、黒補正、シェーディング補正、画素位置
補正を行い、ck1に同期した、8ビットのデジタルデ
ータRDT0〜7,GDT0〜7,BDT0〜7として
出力される。
【0017】黒オフセット補正とはCCDの暗電流の黒
レベルを画像データから減算する補正である。シェーデ
ィング補正は、主走査方向の光源の光量むらやCCDの
各画素間の感度差によるむらを除くため、原稿走査開始
前に濃度の均一な白板を読み取り、そのデータを各画素
ごとに記憶し、原稿読み取り中の画像データを記憶した
各画素ごとの白板のデータで除算することで補正を行う
ものである。画素位置補正とは、CCDに3ラインのも
のを用いた場合、副走査方向の画素の位置ずれがあるた
めそれを補正するものである
【0018】IPU3では、色分離回路301でRGB
の信号から黒データと赤データを分離して、黒データB
LK0〜7に対しては8ビットのまま、赤データは固定
しきい値による2値化が2値化回路303で行われて1
ビットにされる。黒データは、MTF補正回路302で
MTF補正が、変倍回路304で主走査方向の電気変倍
が行われた後に、γ補正回路305においてγ補正が行
われ、画質処理回路306でディザや誤差拡散などの画
質処理が行われる。
【0019】MTF補正とは光学的な周波数特性の劣化
などを2次元の空間フィルタで補正するものである。各
種補正された黒データBLKDT0〜7とREDDT0
は、GAVD4と図1のI/F部11に対して送られ
る。黒データBLKDT0〜7とREDDT0は、I/
F部11を通り、必要に応じて画像メモリ21に蓄積さ
れる。
【0020】GAVD4では、画像データをプリンタの
書き込み速度へ変換する。LD制御板5では、この8ビ
ット256階調の黒画像データに応じて半導体レーザに
与える電流のパルス幅や電流の量をコントロールしてい
る。1ビットの赤画像データは、LED制御板6に入力
され、赤画像露光用のLEDを点灯する。
【0021】IPU3は、メイン制御板のCPU7とア
ドレスバス、データバスを共有しており、これを介して
通信が行われている。メイン制御板はスキャナやプリン
タのモータコントロールを行っている。その他にも、各
種クラッチ、ソレノイドのコントロールを行っている。
【0022】図3は本発明の一実施の形態の画像形成装
置としてのデジタル複写装置の構成図である。まず、画
像読取部の構成について説明する。装置上面には原稿を
載置するコンタクトガラス201が設けられ、その下部
に、光源(蛍光灯)202と原稿からの光を水平方向へ
反射させるミラー203から構成される走行体204が
水平移動(副走査方向の移動)可能に配置されている。
またミラー204からの光を順次90度ごとに反射させ
るために、ミラー205及びミラー206からなる走行
体207が走行体204の移動に応じて走行可能なよう
に設けられている。ミラー206の射出光路中にはレン
ズ207が配設され、その合焦点位置にラインイメージ
センサ208、スキャナ電源ファン209が配設されて
いる。
【0023】次に画像形成部の構成を説明する。画像形
成部は、LED光発生器210と、レーザ光発生器21
1、このレーザ光発生器211からのレーザ光を所定位
置に合焦させる光学系212、この光学系212の出力
光を反射させるミラー213、このミラー213からの
レーザ光が露光される感光体ドラム214、露光の前に
感光体を一様に帯電する帯電チャージャ215、露光に
よる静電潜像を黒トナーにより現像する黒現像装置21
6、黒現像装置内に設けられた黒トナーカートリッジ2
17、カラートナーにより現像するカラー現像装置21
8、転写位置へ転写紙をタイミングを合わせて給紙する
レジストローラ219、転写紙が多数枚セットされるカ
セット220,221,222、各々のカセットから1
枚だけ転写紙を送り出す給紙コロ223,224,22
5、レジストローラ219から送り出された転写紙に対
し感光体ドラム214上のトナー像を転写させる転写チ
ャージャ229、転写紙の転写が終了した部分を感光体
ドラム214から剥離する分離チャージャ230、分離
爪231、剥離した転写紙を搬送する搬送ユニット23
2、この搬送ユニット232によって搬送された転写紙
に付着しているトナー像を定着させる定着器233、感
光体ドラム214の表面に付着している残留トナーを除
去するクリーニングユニット237、及び両面、合成コ
ピー時の搬送経路(両面合成切替爪243、反転切替爪
244、反転コロ245、ジョガーユニット246)か
ら構成されている。
【0024】このような構成において、画像情報に応じ
てレーザ光発生器211が変調駆動され、光学系21
2、ミラー213を介して予め帯電チャージャ215に
よって帯電が施されている感光体ドラム214に到達
し、潜像を形成する。この潜像は感光体ドラム214の
回転に応じて現像装置216,218の対向位置に到達
し、潜像に対するトナー現像が行われる。
【0025】トナー現像による可視像が転写位置に到達
するのにタイミングを合わせて、カセット220,22
1,222の何れかから送り出されていた転写紙がレジ
ストローラ219から給紙され、転写位置において転写
チャージャ229により感光体ドラム214上のトナー
像が転写紙面に吸着する。転写の終了した転写紙は、そ
の先端から除電チャージャ230、分離爪231によっ
て剥離され、搬送ユニット232上に送り出される。搬
送ユニット232上の転写紙は、定着器233に搬入さ
れ、熱及び圧力が付与されて、トナー像が紙面上に定着
される。
【0026】図4は操作部の平面図、図5はその要部側
面図である。図1に示す操作部12は、図4、図5に示
すように構成されている。まず図4に示すように、操作
部12の中央には、液晶表示部(LCD部)34が設け
られ、透明なマトリックススイッチ部35により覆われ
ている。このような操作部12は、操作部内に専用のC
PUを持ち、図1に示すCPU7にシリアル接続されて
いるので、スイッチ部35が押下されると、その内容は
CPU7により認識される。またスイッチ部35の下部
には、図5に示すように、LCD部34が存在するの
で、このLCD部34による絵柄キーを認識しつつ入力
することができる。
【0027】操作部12において、LCD部34の他に
は、複写処理動作のための通常の入力手段として、数字
を入力するためのテンキー36、スタートキー37、ク
リア/ストップキー38、割り込みキー39、エンター
キー40、複写モードをクリアさせるためのモードクリ
アキー、及び余熱モード設定のための余熱モードキー4
1などが設けられている。
【0028】さらに、スイッチ部35の一部には、本発
明によるベタ部分の削除、シフトのモード入力作業を行
うベタ部消去キー42が設けられている。このベタ部消
去キー42はLCD部34による絵柄キーを認識しつつ
入力を行うスイッチである。その絵柄部分を押下するこ
とで、他のキーと同様に、CPU7等に認識されるもの
である。
【0029】図6はベタ部削除モード表示画面の説明図
である。ベタ部消去キー42を押下すると、ベタ部消去
キー42はその表示が白黒反転され、液晶表示部34に
は、図6に示すようなベタ部分削除モード用の画面43
が表示され、モードの設定を行う表示画面になってい
る。
【0030】以下に、ベタ部削除モード表示画面の説明
を行う。シフト方向設定44は、画像をどの方向にシフ
トさせるのかの設定を行うキー、及び表示部である。ス
ペース挿入設定45は、ベタ消去を行い、かつ画像デー
タのシフトをする際、消去されたベタ画像の前後の画像
データの間に幾らかの白紙スペースを設けて、シフトす
るかどうかの設定を行うキー、及び表示部である。挿入
スペース寸法設定46は、スペースの挿入設定がなされ
た場合、挿入するスペースの寸法のサイズを設定するキ
ー、及び表示部である。これらの設定は、テンキー3
6、エンターキー40の入力、また絵柄キーを認識しな
がらスイッチ部35を用いて設定可能である。
【0031】なお、最近の複写機は多機能化が進み各種
モードが設定できるため、キー及びその表示も多機能に
わたっているが、個々の内容については既に周知のもの
であるため、説明は省略する。
【0032】図7は本発明の全体制御フローチャートで
ある。画像処理動作は図1に示すCPU7によって行わ
れる。まず、電源を投入(ON)すると、処理モード等
の初期化を行う(S1)。次に原稿をコンタクトガラス
201上に載置して、操作部12からの編集・内容の入
力を行い(S2)、スタートの指示を待つ(S3)。ス
タートの指示があった場合、ベタ画像への対応方法内容
を確認する(S4)。画像編集装置はスキャナを起動さ
せ、これにより画像の読み込みが行われ(S5)、読み
込まれた画像データはI/F部11を通って画像メモリ
21に蓄えられる(S6)。
【0033】この後、画像メモリ21に格納された画像
データを予め指定された編集内容及びS4の結果にて編
集・加工し(S7)、画像メモリ21の内容をI/F部
11を通してIPU3側へ戻して、プリンタ部による出
力を行う(S8)。そして、フローチャート上では初期
化後の状態に戻り、操作部12からの入力指示を待つ状
態(S2)での待機となる。本実施の形態では、全ての
画像編集をCPU7によるソフトウエアの処理で行って
いるが、画像編集用の専用のハードウエアで処理を行っ
てもよい。
【0034】次にベタ部への対応方法の確認について説
明する。S4にて、S2で設定されたベタ画像部分への
加工内容の確認を行う。本実施の形態では、その設定は
操作部12のLCD部34とタッチキーを用いた設定方
法にて行っているが、他の方法として、SPモードと呼
ばれる操作部キーの組み合わせを用いた設定も可能であ
る。
【0035】次に画像データの格納(S6)について説
明する。スキャナを起動して等倍で原稿情報の読み取り
を行い、読み取られたデータはIPU3内で所定の処理
をされて、黒データBLKDT0〜7のみが出力され
る。黒データは、I/F部11を通って画像メモリ21
に入力され、記憶される。画像メモリ21はBLDDT
0〜7をそのまま記憶できるサイズである1画素8ビッ
トのメモリである。
【0036】図8は図7に示すメモリ上での編集処理の
内容を示すフローチャートである。まず、S7−1の輪
郭追跡について説明する。画像メモリ21上で入力画像
をラスタ走査して、追跡を開始する画素を探し出す。次
いで、その追跡開始画素から外側の輪郭線の場合には反
時計回りに追跡し、内側の輪郭線の場合には時計回りに
輪郭画素を追跡する。そして、再び追跡開始画素に戻っ
たことを以て一つの画素集合の輪郭線の追跡が終了す
る。以上の走査を未追跡の輪郭画素が無くなるまで繰り
返し実行する。
【0037】図9は一つの画素集合の輪郭線を追跡した
例を示す説明図、図10は輪郭線の方向を示す説明図で
ある。輪郭線の方向として図10に示すような0〜7の
方向としている。まず、図9の点描のように、ラスタ走
査して追跡開始画素を探し、例えば、追跡開始画素が
(i1,j1)の位置に見つかったとすると、ラスタ走
査時の一つ前の画素が白画素であり、外側輪郭線である
と判断し、この位置より反時計回りに追跡を開始する。
【0038】次に図10の「4」の方向から反時計回り
に追跡を開始する。「4」の方向から反時計回りに近傍
の画素を調べ、最初に見つかった画素の方向を輪郭線の
方向とする。次いで、追跡中心画素をその画素に移動
し、前回の輪郭線の方向(「2」の方向)から反時計回
りに近傍画素を調べ、これが追跡開始画素にたどり着く
まで繰り返す。このような処理を行うことで、図9の矢
印群で示すような輪郭線が得られる。この追跡結果のう
ち、外側の輪郭線追跡の場合だけを輪郭線データとして
画像メモリ21に格納する。
【0039】図11は輪郭線データを示す説明図であ
る。輪郭線データは図11に示すように、輪郭座標の最
小値と最大値をとって開始位置(最小値)と長さ(最大
値−最小値)で構成されている。図11の1行目が図9
の輪郭線追跡結果を示している。再び図8に戻り、S7
−2では輪郭データを基に画像判定を行っている。輪郭
線追跡の結果として得られた輪郭データのうち、X方
向、Y方向の大きさ(図11参照)により、その輪郭線
の内側が画像ノイズなのか、文字なのかを予め決めたし
きい値L1,L2によって判断している。
【0040】輪郭データがL1より小さいときはノイズ
処理を行う(S7−2,S7−3)。またL1とL2の
間にあるときは文字処理を行う(S7−4,S7−
5)。輪郭データがL2より大きい場合は、図10の輪
郭線の方向を表すデータの出現回数で画素集合の形態を
判断する。これは、エリアを表すような面積の大きい輪
郭線は図10の輪郭線の方向にばらつきが生じるが、線
のようなものの輪郭線は特定の2方向に強い偏りを示す
からである。そのため、0〜7の各方向の輪郭データの
確率を求め、その最大値と最小値の差を計算することで
線図形かエリア図形かの判断ができる。本実施の形態で
は、定数KとPmax−Pminの大小を比べることで
判断を行っている(S7−6)。
【0041】図12はコード化された画像判定データを
示す説明図である。この画像判定データは、図12に示
すようにコード化され、図11の順番に登録される。ノ
イズとして認識された画素集合に対してはその後特別な
処理は行われない。文字として認識された画素集合は、
S7−5において文字部として切り出されパターンマッ
チングされることで、予め記憶されている文字として認
識される。また、線図形として認識された画素集合はベ
クトル化処理が施される(S7−7)。そうでない場合
はエリア処理が行われる(S7−8 )。
【0042】本実施の形態では、電子通信学会論文誌
1985年4月VOL.J68−D,NO.4,845
頁〜852頁、あるいは特開昭62−286177号公
報に記載されるように、線図形画像の両側の輪郭線を追
跡しつつ、その中心線を求め、折れ線ベクトルとして近
似表現する方法を用いている。ベクトル化した状態でパ
ターンマッチングを行い、矢印の先端の方向を検出して
ベクトルの方向を決定する。折れ線ベクトルの始点と終
点より矢印のベクトル化を行う。エリアとして認識され
た画素集合に対しては外側の輪郭追跡線のデータがエリ
アのデータとして保存される。その際、エリアが黒ベタ
画像であるのか否かの判断を行う。その判断方法は、エ
リア内黒データの発生頻度により黒ベタなのか、そうで
ないのかを予め決めたしきい値によって判断している。
【0043】図13は有効画像データと黒ベタエリアを
示す説明図である。図13に示す画像は図11の2行目
にコード化されている。この後、CPU7は予め操作部
12より設定された編集内容に従って画像メモリ21上
にて原稿画像の編集を行う。特に本発明に関わる編集
は、ベタ部分を消去するモードが設定されていた場合に
黒ベタと認識されたエリア画像が発見された場合は、そ
のエリア全体を消去し、消去した分、画像データのシフ
トを行うものである。このとき、シフトする量は、Y軸
が指定されている場合は消去するベタ部のコード化され
たデータのY軸長分である。またこの際、スペースの挿
入が設定されている場合においては、スペースを挿入後
に画像シフトを行う。本実施の形態では、全ての画像編
集をCPU7によるソフトウエアの処理で行っている
が、画像編集用の専用のハードウエアで処理を行っても
よい。加工・編集が終わった後の画像メモリ21の内容
は、I/F部11、GAVD4、LD制御板5を経由し
て感光体面上に書き込まれ、転写紙上に出力される(S
8)。そして、フローチャート上では初期化後の状態に
戻り、操作部12から動作指示があるか否かを判断する
状態となる(S2)。
【0044】図14はA4のブック原稿を見開きにして
A3の転写紙に等倍コピーを行う場合の説明図である。
ユーザがベタ画像消去及び画像シフトモードにて、A4
のブック原稿を見開きにしてA3の転写紙に等倍コピー
を行う場合についての実施の形態を示す。ブック原稿を
コンタクトガラス201に見開きにて載置した後、操作
部12にてベタ部分消去の設定を行う。シフト方向はX
軸(これは原稿を載置する方向による、本実施の形態で
はX軸)、消去部に10mmのスペース追加としてコピ
ー作業を行うと、図14の(a)の原稿から図14の
(b)のコピー原稿を得るものである。図14の(c)
は従来の複写機での例である。即ち、本発明を利用する
同図(b)においては黒ベタは発生しないが、本発明を
利用しない同図(c)においては中央と一端部に黒ベタ
(黒すじ)が発生することが判る。
【0045】本実施の形態では、X軸のみの加工であっ
たが、同時にX軸、Y軸を独立に設定することも可能で
ある。同時に本複写機が文字認識可能であるので、文字
列認識後、シフトする方向(X軸かY軸)をその文字の
方向から自動的に決定し、コピー作業を行うことも可能
である。また、本発明に関わる編集は、あるページ内で
ベタ画像が存在する場合はベタ部の消去を行い、消去に
よって発生した白紙スペースに有効画像をシフト後の白
紙スペースに、次頁以降の画像データを順次シフト移動
するものである。このとき、シフト禁止領域が設定され
ているときは、その部分を避けてシフトしていく。また
移動した際、その画像データが元々の原稿の何頁目にあ
ったかどうかを記憶して、その情報を画像メモリ21内
で追加するものである。このとき、シフトする量は、Y
軸が指定されている場合は消去するベタ部のコード化さ
れたデータのY軸長分となる。
【0046】図15はベタ部消去モード時、ブック原稿
8頁分のコピーを見開きにて(計4枚)コピーする際の
説明図である。ブック原稿をコンタクトガラス201に
載置した後、操作部12にてベタ部削除の設定を行う。
本実施の形態においては、シフト方向はX軸(これは原
稿を載置する方向による、本実施の形態ではX軸)、ペ
ージ間シフトあり、ページ数表示、シフト禁止領域、X
軸30mmとする。この設定を行ってコピー作業を行う
と、図15の(a)から図15(b)の原稿画像を得
る。図15の(c)は従来例の複写機の例である。同図
(b)と(c)を比較して明らかなごとく、本発明を利
用すると黒ベタは発生しない。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、原稿画像
上に複数のベタ画像が存在する場合、該ベタ部分を消去
し、画像データをシフトすることができるので、ベタ画
像消去で発生した白紙(空き)スペースを一つにまとめ
ることができ、スペースの有効利用がし易くなる。これ
により、高価なエディタボードを持たなくても空きスペ
ースをまとめることができ、またマーカを使用すること
による画像品質の劣化を防止することができる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、画像データ
をシフトする方向を設定可能であるので、A3のように
通常原稿を置く方向が決まっている原稿に対しても、自
由にシフトが可能である。
【0049】請求項3記載の発明によれば、消去したベ
タ部分前後の画像データシフトの際、スペースを挿入で
きるので、その上下もしくは左右の画像部分が接するこ
とがなくなり、その結果、コピー原稿が見やすくなる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、挿入するス
ペースの寸法をユーザの希望通りに変更できるので、さ
らに見やすいコピー原稿を作成できる。
【0051】請求項5記載の発明によれば、原稿画像を
シフトする際、次頁からも画像をシフトすることが可能
であるので、順次繰り上げシフトすることによって原稿
の白紙画像部分の面積を極力減らすことができ、またそ
の結果、転写紙の使用枚数を減らすことができる。
【0052】請求項6記載の発明によれば、その画像が
原稿の何頁目の画像であるのかを表示しているので、画
像シフトを行った際に頁がずれても、その画像が元々原
稿の何頁目にあったものなのかを確認できる。
【0053】請求項7記載の発明によれば、画像シフト
禁止領域を指定することが可能であるので、画像シフト
の際、本意でない位置に画像が移動してしまうことを防
止できる。
【0054】請求項8記載の発明によれば、画像シフト
の際のシフト禁止領域の寸法を設定できるので、ユーザ
はコピー原稿を希望のレイアウトにて得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の画像形成装置に採用さ
れる画像編集装置のブロック図である。
【図2】画像処理部のブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態の画像形成装置としての
デジタル複写機の構成図である。
【図4】操作部の平面図である。
【図5】操作部の要部側面図である。
【図6】ベタ部削除モード表示画面の説明図である。
【図7】本発明の全体制御フローチャートである。
【図8】図7に示すメモリ上での編集処理の内容を示す
フローチャートである。
【図9】一つの画素集合の輪郭線を追跡した例を示す説
明図である。
【図10】輪郭線の方向を示す説明図である。
【図11】輪郭線データを示す説明図である。
【図12】コード化された画像判定データを示す説明図
である。
【図13】有効画像データと黒ベタエリアを示す説明図
である。
【図14】A4のブック原稿を見開きにてA3の転写紙
に等倍コピーを行う場合の説明図である。
【図15】ベタ部消去モード時、ブック原稿8頁分を見
開きにてコピーする場合の説明図である。
【図16】ブック原稿コピー時の不具合を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
2 VPU 3 IPU 4 GAVD 5 LD制御板 6 LED制御板 7 CPU 8 ROM 9 RAM 10 システムバス 11 I/F部 12 操作部 21 画像メモリ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的に原稿画像のデータを読み取る読
    取手段と、読み取ったデータを記憶する記憶手段と、記
    憶したデータを処理するための処理手段と、処理したデ
    ータを転写紙上に像形成する像形成手段とを備え、か
    つ、 原稿の画像データを記憶手段に格納すると共に、原稿画
    像データの黒ベタ部分をカットし削除した分、画像デー
    タを削除したスペース方向に画像情報をシフトする編集
    処理を実行し、該編集済みデータを出力する画像編集装
    置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、画像データをシ
    フトする方向がX軸かY軸かを指定可能としたことを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載において、ベタ画
    像カット後に画像データをシフトする際、その境目にス
    ペースを挿入するかどうかを設定可能としたことを特徴
    とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載において、ベタ画像部分カ
    ット後の挿入スペース寸法を設定可能としたことを特徴
    とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 光学的に原稿画像のデータを読み取る読
    取手段と、読み取ったデータを記憶する記憶手段と、記
    憶したデータを処理するための処理手段と、処理したデ
    ータを転写紙上に像形成する像形成手段とを備え、か
    つ、 原稿の画像データを記憶手段に格納すると共に、原稿画
    像データの黒ベタ部分をカットし削除した分、画像デー
    タを削除したスペース方向に画像情報をシフトすると共
    に、次頁の原稿からも順次繰り上げシフトする編集処理
    を実行し、該編集済みデータを出力する画像編集装置を
    備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載において、出力された画像
    データが何枚目の原稿の画像データであるか表示するこ
    とを可能としたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載において、転写紙の周囲
    は、画像データをシフトしない領域とすることを設定可
    能としたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載において、画像データをシ
    フトしない範囲寸法を設定可能としたことを特徴とする
    画像形成装置。
JP8257797A 1996-09-07 1996-09-07 画像形成装置 Pending JPH1084467A (ja)

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