JPH10843A - 製版装置付きスタンプ - Google Patents

製版装置付きスタンプ

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Publication number
JPH10843A
JPH10843A JP17564396A JP17564396A JPH10843A JP H10843 A JPH10843 A JP H10843A JP 17564396 A JP17564396 A JP 17564396A JP 17564396 A JP17564396 A JP 17564396A JP H10843 A JPH10843 A JP H10843A
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JP
Japan
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stamp
sheet
porous resin
resin sheet
handle member
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Application number
JP17564396A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsunobu Suda
光信 須田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10843A publication Critical patent/JPH10843A/ja
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  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製版および印刷時に要する部品を容易に管理
する。 【解決手段】 連続気泡を有する多孔性樹脂シート7の
表面を原稿シート8等の露光手段を介して露光すること
によって、原稿シート8の印像11に対応するインク滲
出部7aと印像11以外のインク非滲出部7bとを形成
させるフラッシュバルブ2等を内蔵した把手部材11
と、多孔性樹脂シート7を保持可能なシート保持部5b
を有したスタンプ台5とを備えている。スタンプ台5の
シート保持部5bを把手部材1に嵌合させて逆方向に取
り付けた場合には、シート保持部5bに保持された多孔
性樹脂シート7を露光可能な製版姿勢となり、スタンプ
台5のシート保持部5bを把手部材1から離れるように
正方向に取り付けた場合には、スタンプ台5に保持され
た露光後の多孔性樹脂シート7によってそのまま印刷可
能なスタンプ姿勢となるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多孔性樹脂シート
の連続気泡を閉塞して印版を作成する製版装置付きスタ
ンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年においては、葉書等の印刷媒体に絵
や文字等の印像を印刷する場合に、市販のスタンプだけ
では各個人の嗜好の多様化に十分に対応できないことが
あるため、所望の印像のスタンプを個人的に作成するこ
とができる製版装置が開発されている。
【0003】従来、上記の製版装置は、赤外線を出射す
る光源と、赤外線を通過させる透明板とをカバー内に有
している。そして、この製版装置を用いてスタンプを製
作する場合には、印像が形成された原稿シートを透明板
上に載置し、原稿シートを赤外線の通過し易い半透明の
状態にした後、黒色フィルムと多孔性樹脂シートとを積
み重ねる。この後、光源から赤外線を出射させ、黒色フ
ィルムに対して印像以外の部分を露光して発熱させるこ
とによって、表面部の気泡が閉塞されたインク非滲出部
と表面部の気泡が残存したインク滲出部とを多孔性樹脂
シートに形成させる。
【0004】次に、上記のようにして印版とされた多孔
性樹脂シートを製版装置から取り外し、スタンプ台を備
えた把手部材に取り付け、印像に対応するインク滲出部
にインクを吸収させることによって、連続的に印刷可能
なスタンプを完成させることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように、製版装置において印版を作成した後、把手
部材のスタンプ台に印版を取り付けてスタンプとする構
成では、印版を作成する製版装置と、印版を取り付ける
把手部材とが別体になっているため、製版装置および把
手部材を個々に管理する必要がある。特に、印版が完成
したときに、製版装置を保管しておき、この後、スタン
プによる印刷が終了したときに、把手部材を保管すると
いうように、製版装置と把手部材とを異なる時期に保管
した場合には、保管場所が異なることも多いため、管理
が一層困難となって保管中に紛失し易いという問題があ
る。
【0006】従って、本発明は、上記した問題点を解決
するためになされたものであり、製版装置および把手部
材を容易に管理することができる製版装置付きスタンプ
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、連続気泡を有する多孔性樹脂シ
ートの表面を原稿シートを介して露光することによっ
て、該原稿シートの印像に対応するインク滲出部と前記
印像以外のインク非滲出部とを形成させる露光手段を内
蔵した把手部材と、前記多孔性樹脂シートを保持可能な
シート保持部を有したスタンプ台とを備えており、前記
スタンプ台のシート保持部を前記把手部材に嵌合させて
逆方向に取り付けると、該シート保持部に保持された前
記多孔性樹脂シートを前記露光手段により露光可能な製
版姿勢となり、前記スタンプ台のシート保持部を前記把
手部材から離れるように正方向に取り付けると、前記ス
タンプ台に保持された露光後の前記多孔性樹脂シートに
よってそのまま印刷可能なスタンプ姿勢となることを特
徴としている。これにより、把手部材にスタンプ台を逆
方向に取り付けた製版姿勢により製版を行った後、スタ
ンプ台を正方向に把手部材に取り付けたスタンプ姿勢に
切り換えることによりスタンプとして使用することがで
きるため、スタンプ台を正方向および逆方向に切り換え
る簡単な操作によって、製版と印刷とを行うことが可能
になっている。さらに、多孔性樹脂シートを露光するこ
とによる製版時およびスタンプによる印刷時において、
把手部材とスタンプ台とが一体化されているため、把手
部材およびスタンプ台の管理を同時に、且つ容易に行う
ことが可能になっている。
【0008】請求項2の発明は、請求項1において、前
記スタンプ台を正方向および逆方向のいずれの方向にお
いても前記把手部材に締め付け可能な締付機構を有して
いることを特徴としている。これにより、製版姿勢とス
タンプ姿勢とを一つの締付機構により共用して保持させ
ることができるため、各姿勢をそれぞれの機構で保持さ
せるように構成した場合よりも、部品コストを低減させ
ることができると共に、姿勢を保持させる際の取り扱い
も容易にすることができる。
【0009】請求項3の発明は、請求項2において、前
記露光手段は、光を通過させる透明板を有しており、該
透明板は、前記製版姿勢とされた状態で前記締付機構に
より締め付けられたときに、前記多孔性樹脂シートを前
記スタンプ台に押し付けるように設けられていることを
特徴としている。これにより、透明板により多孔性樹脂
シートをスタンプ台に押し付けさせる押圧機構としての
機能を締付機構が有するため、別途に押圧機構を備える
ように構成された場合よりも製版装置付きスタンプの機
構を簡単化することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図5に基づいて以下に説明する。本実施形態に係る製版
装置付きスタンプは、図1に示すように、縦断面が逆U
字形状の把手部材1と、把手部材1に対して正方向およ
び逆方向に取り付け可能なスタンプ台5とを有してい
る。そして、スタンプ台5が正方向に取り付けられた製
版姿勢とされたときには、製版装置としての機能を発揮
するようになっている一方、図2および図3に示すよう
に、スタンプ台5が逆方向に取り付けられたスタンプ姿
勢とされたときには、スタンプとしての機能を発揮する
ようになっている。
【0011】上記の把手部材1の内部には、図1に示す
ように、フラッシュバルブ2が着脱可能に設けられてい
る。フラッシュバルブ2は、把手部材1の側面や上面に
設けられた図示しないスイッチを介して乾電池等の電源
に接続されており、電力が供給されたときに発光するよ
うになっている。尚、フラッシュバルブ2の代わりに、
キセノン閃光球やフォトストロボフラッシュランプが用
いられていても良い。
【0012】また、把手部材1の内面壁の下部には、内
側方向に突設された押圧部1aが形成されている。この
押圧部1aの下面には、光を通過させる透明アクリル板
3(透明板)が設けられており、透明アクリル板3は、
製版姿勢とされた状態で後述の締付機構により締め付け
られたときに、多孔性樹脂シート7をスタンプ台5に押
し付けるように、押圧部1aにより高さ位置が位置決め
されている。一方、把手部材1の外面壁の下部には、締
付機構を構成する係合部1b・1bが左右対称に形成さ
れており、係合部1b・1bには、係合枠体4の自由端
側の横設部4aが係合されるようになっている。
【0013】また、スタンプ台5の外面壁には、図2に
も示すように、係合支点部5a・5aが左右対称に形成
されている。これらの係合支点部5a・5aは、把手部
材1の係合部1b・1bの下方に位置するように設定さ
れていると共に、図1の製版姿勢および図2、図3のス
タンプ姿勢のいずれの姿勢のときでも、係合支点部5a
・5aと係合部1b・1bとの距離が等しくなるように
設定されている。これらの係合支点部5a・5aには、
係合保持部材6の一端部が回動自在に設けられており、
係合保持部材6は、一端部を回動中心として上下方向に
回動するようになっている。また、係合保持部材6の中
心部には、上述の係合枠体4の固定端側が回動自在に設
けられている。そして、これらの係合部1b、係合枠体
4、係合保持部材6、および係合支点部5aは、締付機
構を構成しており、締付機構は、係合保持部材6におけ
る一端部から中心部までの距離を利用し、係合枠体4に
より係合部1bと係合支点部5aとを締め付けることに
よって、製版姿勢とスタンプ姿勢とを保持可能になって
いる。
【0014】上記のようにして把手部材1に取り付けら
れるスタンプ台5は、把手部材1内に嵌合するように形
成されたシート保持部5bと、シート保持部5bから外
側方向に曲折された段部5cと、段部5cから図中下方
に曲折され、上述の係合支点部5aが形成された周面部
5dとを有している。そして、段部5cは、シート保持
部5bが把手部材1に嵌合されて図1の製版姿勢とされ
たときに、把手部材1の開口周縁部に当接するようにな
っている。一方、周面部5dは、図2および図3のスタ
ンプ姿勢とされたときに、把手部材1の開口周縁部に当
接するようになっている。
【0015】また、シート保持部5bの外面壁には、上
述の透明アクリル板3に対向するように、多孔性樹脂シ
ート7が例えば接着剤や粘着剤等により貼設されるよう
になっている。多孔性樹脂シート7は、所定含有量のカ
ーボンをポリオレフィン系フォーム等の材料に混在させ
て、その内部に立体網目構造の微細連続気泡を有するよ
うに成形されたものであり、この連続気泡によりインク
を含浸可能になっている。そして、多孔性樹脂シート7
は、所定温度以上に加熱されたときに連続気泡を溶融に
より閉塞する特性を有している。
【0016】上記の多孔性樹脂シート7には、黒色フィ
ルム9および後述する原稿シート8がこの順に載置され
るようになっている。黒色フィルム9は、図4に示すよ
うに、PET(Polyethylene terephthalate)樹脂等を薄
膜状に形成したフィルム部材9aと、フィルム部材9a
に少なくともカーボンまたは高分子物質を含むインキや
トナーを塗布した塗布層9bとからなっており、赤外線
が照射された塗布層9bの部分が発熱する性質を有して
いる。これにより、黒色フィルム9は、赤外線10の照
射による発熱により多孔性樹脂シート7の表面を選択的
に溶融させることができ、多孔性樹脂シート7に対して
表面部の気泡が閉塞されたインク非滲出部7bと、表面
部の気泡が残存したインク滲出部7aとを形成させるよ
うになっている。尚、黒色フィルム9は、カーボンが混
入されたPETフィルムからなっていても良い。また、
黒色フィルム9に使用される樹脂は、赤外線10を通過
させる材質であれば、PET樹脂に限定されるものでは
ない。
【0017】上記の構成において、製版装置付きスタン
プの動作について説明する。先ず、図1に示すように、
把手部材1がスタンプ台5から取り外され、スタンプ台
5のシート保持部5bが外部に露出された後、シート保
持部5b上に多孔性樹脂シート7および黒色フィルム9
がこの順に積み重ねられる。そして、フラッシュバルブ
2の光成分中の赤外線10を反射または遮断するインク
によって、普通紙に所望の文字や図形等の印像11が形
成された原稿シート8が黒色フィルム9上に積み重ねら
れる。この後、原稿シート8の全体にエチルアルコール
等の透光用の専用液が滴下され、原稿シート8が赤外線
10の通過し易い半透明の状態にされる。
【0018】次に、把手部材1がスタンプ台5のシート
保持部5bに嵌合される。これにより、把手部材1に設
けられた透明アクリル板3が原稿シート8に面状に当接
し、さらに原稿シート8をシート保持部5b方向に押圧
することによって、多孔性樹脂シート7、黒色フィルム
9および原稿シート8がシート保持部5bと透明アクリ
ル板3との間に挟持されることになる。
【0019】この後、係合保持部材6・6が上方に回動
され、これらの係合保持部材6・6に設けられた係合枠
体4・4が把手部材1の係合部1b・1bに係合され
る。そして、係合保持部材6・6が下方に回動され、係
合枠体4・4により把手部材1の係合部1b・1bとス
タンプ台5の係合支点部5a・5aとが締め付けられる
ことによって、多孔性樹脂シート7が原稿シート8およ
び黒色フィルム9を介してシート保持部5bに所定の押
圧力で押圧されながら、把手部材1とスタンプ台5とが
製版姿勢に保持されることになる。
【0020】上記のようにして製版の準備が完了する
と、図示しないスイッチがオン状態にされ、このオン状
態により電力供給を受けたフラッシュバルブ2が発光す
ることになる。フラッシュバルブ2が発光すると、図4
に示すように、その光成分中の赤外線10が透明アクリ
ル板3を通過して原稿シート8に到達する。この赤外線
10は、原稿シート8に描かれた印像11で反射または
遮断される一方、原稿シート8の印像11以外の部分を
通過し、黒色フィルム9に到達する。これにより、黒色
フィルム9に対して原稿シート8の印像11以外に対応
する部分が露光されることになる。そして、黒色フィル
ム9の露光部分が多孔性樹脂シート7の融点以上に発熱
し、この発熱により多孔性樹脂シート7が溶融されるこ
とによって、図5(A)・(B)に示すように、表面部
の気泡が閉塞されたインク非滲出部7bと、表面部の気
泡が残存したインク滲出部7aとが多孔性樹脂シート7
に形成される。
【0021】次に、図1に示す状態から、係合保持部材
6・6が上方に回動され、係合枠体4・4による把手部
材1の係合部1b・1bとスタンプ台5の係合支点部5
a・5aとの締め付けが解除される。そして、把手部材
1がスタンプ台5から取り外され、原稿シート8および
黒色フィルム9が取り除かれると、スタンプ台5が正方
向から逆方向に反転される。この後、図2および図3に
示すように、把手部材1がスタンプ台5に載置されてス
タンプ姿勢にされると共に、このスタンプ姿勢を保持さ
せるように、係合枠体4等の締付機構により把手部材1
とスタンプ台5とが締め付けられる。この後、印版とさ
れた多孔性樹脂シート7のインク滲出部7aにインクが
供給および含浸され、把手部材1が把持されながら印刷
が行われることによって、把手部材1およびスタンプ台
5がスタンプとして使用されることになる。
【0022】以上のように、本実施形態の製版装置付き
スタンプは、連続気泡を有する多孔性樹脂シート7の表
面を原稿シート8等の露光手段を介して露光することに
よって、原稿シート8の印像11に対応するインク滲出
部7aと印像11以外のインク非滲出部7bとを形成さ
せるフラッシュバルブ2等を内蔵した把手部材11と、
多孔性樹脂シート7を保持可能なシート保持部5bを有
したスタンプ台5とを備えている。そして、スタンプ台
5のシート保持部5bを把手部材1に嵌合させて逆方向
に取り付けた場合には、シート保持部5bに保持された
多孔性樹脂シート7を露光手段により露光可能な製版姿
勢となり、スタンプ台5のシート保持部5bを把手部材
1から離れるように正方向に取り付けた場合には、スタ
ンプ台5に保持された露光後の多孔性樹脂シート7によ
ってそのまま印刷可能なスタンプ姿勢となるように構成
されている。
【0023】これにより、把手部材1にスタンプ台5を
逆方向に取り付けた製版姿勢により製版を行った後、ス
タンプ台5を正方向に把手部材1に取り付けたスタンプ
姿勢によりスタンプとして使用することができる。従っ
て、スタンプ台5を正方向および逆方向に切り換える簡
単な操作によって、製版と印刷とを行うことが可能にな
っている。さらに、多孔性樹脂シート7を露光すること
による製版時およびスタンプによる印刷時において、把
手部材1とスタンプ台5とが一体化されており、把手部
材1およびスタンプ台5を同時に保管および使用するこ
とができるため、管理を容易に行うことが可能になって
いる。尚、本発明は、上記実施形態に限定されるもので
はなく種々の変更を加えることができる。例えばスタン
プ台5に製版済みの多孔性樹脂シート7に対してインク
を供給可能なインク含浸体を着脱可能に構成しても良
い。
【0024】
【発明の効果】請求項1の発明は、連続気泡を有する多
孔性樹脂シートの表面を原稿シートを介して露光するこ
とによって、該原稿シートの印像に対応するインク滲出
部と前記印像以外のインク非滲出部とを形成させる露光
手段を内蔵した把手部材と、前記多孔性樹脂シートを保
持可能なシート保持部を有したスタンプ台とを備えてお
り、前記スタンプ台のシート保持部を前記把手部材に嵌
合させて逆方向に取り付けると、該シート保持部に保持
された前記多孔性樹脂シートを前記露光手段により露光
可能な製版姿勢となり、前記スタンプ台のシート保持部
を前記把手部材から離れるように正方向に取り付ける
と、前記スタンプ台に保持された露光後の前記多孔性樹
脂シートによってそのまま印刷可能なスタンプ姿勢とな
る構成である。これにより、把手部材にスタンプ台を逆
方向に取り付けた製版姿勢により製版を行った後、スタ
ンプ台を正方向に把手部材に取り付けたスタンプ姿勢に
よりスタンプとして使用することができるため、スタン
プ台を正方向および逆方向に切り換える簡単な操作によ
って、製版と印刷とを行うことが可能になる。さらに、
多孔性樹脂シートを露光することによる製版時およびス
タンプによる印刷時において、把手部材とスタンプ台と
が一体化されているため、把手部材およびスタンプ台の
管理を同時に容易に行うことが可能になるという効果を
奏する。
【0025】請求項2の発明は、請求項1において、前
記スタンプ台を正方向および逆方向のいずれの方向にお
いても前記把手部材に締め付け可能な締付機構を有して
いる構成である。これにより、製版姿勢とスタンプ姿勢
とを一つの締付機構により共用して保持させることがで
きるため、各姿勢をそれぞれの機構で保持させるように
構成した場合よりも、部品コストを低減させることがで
きると共に、姿勢を保持させる際の取り扱いも容易にす
ることができるという効果を奏する。
【0026】請求項3の発明は、請求項2において、前
記露光手段は、光を通過させる透明板を有しており、該
透明板は、前記製版姿勢とされた状態で前記締付機構に
より締め付けられたときに、前記多孔性樹脂シートを前
記スタンプ台に押し付けるように設けられている構成で
ある。これにより、透明板により多孔性樹脂シートをス
タンプ台に押し付けさせる押圧機構としての機能を締付
機構が有するため、別途に押圧機構を備えるように構成
された場合よりも製版装置付きスタンプの機構を簡単化
することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】製版装置付きスタンプの縦断面図である。
【図2】製版装置付きスタンプの斜視図である。
【図3】製版装置付きスタンプの正面図である。
【図4】赤外線が黒色フィルムに照射されて多孔性樹脂
シートにインク滲出部とインク非滲出部とが形成された
状態を示す説明図である。
【図5】印版を示すものであり、(A)は印版の模式断
面図、(B)は印版の斜視図である。
【符号の説明】
1 把手部材 2 フラッシュバルブ 3 透明アクリル板 4 係合枠体 5 スタンプ台 5a 係合支点部 5b シート保持部 5c 段部 5d 周面部 6 係合保持部材 7 多孔性樹脂シート 7a インク滲出部 7b インク非滲出部 8 原稿シート 9 黒色フィルム 10 赤外線 11 印像

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続気泡を有する多孔性樹脂シートの表
    面を原稿シートを介して露光することによって、該原稿
    シートの印像に対応するインク滲出部と前記印像以外の
    インク非滲出部とを形成させる露光手段を内蔵した把手
    部材と、 前記多孔性樹脂シートを保持可能なシート保持部を有し
    たスタンプ台とを備えており、 前記スタンプ台のシート保持部を前記把手部材に嵌合さ
    せて逆方向に取り付けると、該シート保持部に保持され
    た前記多孔性樹脂シートを前記露光手段により露光可能
    な製版姿勢となり、 前記スタンプ台のシート保持部を前記把手部材から離れ
    るように正方向に取り付けると、前記スタンプ台に保持
    された露光後の前記多孔性樹脂シートによってそのまま
    印刷可能なスタンプ姿勢となることを特徴とする製版装
    置付きスタンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記スタンプ台を正
    方向および逆方向のいずれの方向においても前記把手部
    材に締め付け可能な締付機構を有していることを特徴と
    する製版装置付きスタンプ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記露光手段は、光を通過させる透明板を有しており、
    該透明板は、前記製版姿勢とされた状態で前記締付機構
    により締め付けられたときに、前記多孔性樹脂シートを
    前記スタンプ台に押し付けるように設けられていること
    を特徴とする製版装置付きスタンプ。
JP17564396A 1996-06-13 1996-06-13 製版装置付きスタンプ Pending JPH10843A (ja)

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