JP3596252B2 - 印材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スタンプの印面を構成する印材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
印材として感光性樹脂を使用し、像様露光、現像処理を経て、印材の表面の所望部のみ残して製版し、スタンプを製造する技術が知られている。
また、印材として感熱樹脂を利用して、印材表面を製版し、スタンプを製造する技術も知られている。
【0003】
【先行技術】
本願出願人は、上記技術に関連する発明を既に提案している(特願平8−300173号)。その発明では、図7(a)に示すような、スタンプインキが含浸可能な多孔性を有する樹脂材料に、カーボンブラックを分散含有させた未製版印材(スタンプ用基板)725を利用する。なお、カーボンブラックに代えて、光エネルギー吸収性物質も利用できる。
【0004】
そして、図7(b)に示すように、PPC用紙(トレーシング用原稿紙)等の光透過性用紙の表面に、黒色等の光非透過性のインキ、油性マーカペイント、絵の具等で光非透過性の画線部721を予め描いた原稿シート726を、画線部721が上になるようにして、透明板717の表面に載置し、次いで、この原稿シート726の表面に、未製版印材725の融点より高い温度にて溶融する性質を有する透明シート722を介して未製版印材725を重ねて押圧し、次いで、その積層体の回りを、遮光して、図7(c)に示すように、透明板717の下面側からフラッシュバルブ(図示略)を閃光させる。
【0005】
このようにすると、原稿シート726の、画線部721以外の箇所(即ち、非画線部)を通過した光エネルギーは、透明シート722をそのまま通過し、未製版印材725の、非画線部に対応する表面(光照射側表面)付近のカーボンブラックに照射される。すると、カーボンブラックは吸光し、非画線部に対応する未製版印材725表面部分は加熱されて溶融する。その後その部分が固化すると、表面の気孔が閉塞され、所定の厚さのインキ非滲出部723aが形成される(図7(d)参照)。
【0006】
他方、原稿シート726の画線部721は、前記透明板717方向から照射した光エネルギーにて加熱され、温度上昇するが、原稿シート726側で発生した熱は透明シート722にて吸収・分散され、前記画線部721に対応する未製版印材725の表面箇所は、加熱されず、画線部721の形状通りに気孔が露出しインキ滲出部724となる。
【0007】
従って、前記光照射後に、透明シート722と原稿シート726とを印材740から除去すると、図7(d)に示すように原稿シート726における画線部721の鏡像形状通り、気孔が露出したままでインキ滲出部724となり、一方非画線部に対応するインキ非滲出部723aはに残ったままとなって所定の印面の製版済み印材740が形成できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記光照射後に、原稿シート726を透明シート722から離すときに、原稿シート726上の画線部721を構成する材料(インキ、油性マーカペイント、絵の具等)が、原稿シート726に残らず、透明シート722側に付着(転写)してしまう場合がある。これは、画線部721を構成する材料が、光照射を受けて、溶融したり、損傷を受けるために起きることである。
【0009】
このような転写は、次のような場合に特に顕著となる。つまり、未製版印材725を、朱肉やスタンプ台が不要で、用紙上に押し付けるだけで、印影が形成されるような簡易型スタンプ機構(即ち、押しつけると、筒状のホルダに対して、印面が相対的に下方に突出してくるスタンプ機構)の、印面構成材として取り付けて、この未製版印材725の表面を、透明板717に接触させるために下方に押圧した状態で、前記のようにして製版を行うことが考えられるが、その場合に、上記押圧に相応の力が必要なので、特に問題となる。
【0010】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、製版時の光照射後に、原稿シートの画線部を有する表面から、透明シートを離したときに、その画線部を構成する材料(インク等)が、原稿シートから透明シートに付着(転写)することが防止できる印材を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成可能な本発明の請求項1記載の印材は、カーボンブラックまたは光エネルギー吸収性物質を分散させて含有し、且つ連続気泡を有してスタンプインクが含浸可能な多孔性シートの一表面に、該多孔性シートの溶融温度より高い溶融温度の透明シートが貼合され、更に、前記多孔性シートに貼合された側とは反対の透明シート表面に、コート層を設けた印材であって、該コート層が設けられた前記透明シートの表面に、所望の画線部を有する光透過性の原稿シートを押圧し、その状態で、該原稿シート側より光照射することにより、前記多孔性シートの表面のうち前記画線部以外の部分に対応する箇所を溶融固化させ、インク非滲出部とし、一方、前記多孔性シートの表面のうち前記画線部に対応する箇所の連続気泡を残したままとして、インク滲出部とし、印面を形成可能であり、前記コート層は、前記透明シートの原材料よりも、前記画線部を構成する材料(以下、「画線部構成材料」とも称する)の付着性が低い化合物からなる。
【0012】
上記の印材では、画線部が接触する側の透明シート表面には、当該透明シートの原材料よりも、画線部構成材料の付着性が低い化合物からなるコート層が設けられている。従って、画線部構成材料を有する原稿シート表面から、透明シートを離した際に、そのコート層が存在する故に、画線部構成材料が透明シート側に付着(転写)し難い。要するに、コート層が、転写防止層としての機能を果たす。
【0013】
請求項2記載の印材では、前記化合物は、少なくとも、前記多孔性シートの溶融温度で、前記透明シートの原材料よりも、前記画線部構成材料の付着性が低い化合物である。
前記の付着(転写)は、実際には、製版実行温度(即ち多孔性シートの溶融温度)において、画像構成材料が原稿シートから透明シートに付着しやすい状態になっていると、発生する。従って、少なくとも多孔性シートの溶融温度で、画線部構成材料の前記化合物(即ち、コート層)への付着性が、画線部構成材料の透明シート原材料への付着性よりも低くなっていれば、そのコート層の存在によって、画線部構成材料の透明シート側への付着が防止されるか、軽減する。
【0014】
請求項3記載の印材では、前記化合物は、シリコーン樹脂又はフッ素樹脂である。これらの樹脂は、殆どの物質に対して付着性が低く、従って、当業界で使用される実質全ての画線部構成材料の転写を防止する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明に係る印材10を利用して、製版を実施している状態を示す模式図である。
この印材10では、カーボンブラックまたは光エネルギー吸収性物質を分散させて含有し、且つ連続気泡を有してスタンプインクが含浸可能な多孔性シート11の一表面に、当該多孔性シート11の溶融温度より高い溶融温度の透明シート12が貼合され、更に、多孔性シート11に貼合された側とは反対の透明シート12表面に、コート層12Cが設けられている。
【0016】
このような構成の印材10を、原稿シート13、即ち、アクリル樹脂のような透明板14に接触・載置され且つその接触面と反対側に画線部13Gを有する原稿シート13に対し、コート層12Cと画線部13Gを有する面とを接触させつつ押圧し、その状態で、透明板14を介して、キセノン光のような光を照射して、製版は実施される。
【0017】
多孔性シート11の主体となる材料は、ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂等の発泡樹脂材又はゴム系の材料であり、多孔性シート11に形成したとき可撓性(軟質性)を有することが好ましい。多孔性シート11の厚さは通常1mm〜5mm程度である。
カーボンブラックの代わりに使用される光エネルギー吸収性物質としては、塩化銀、臭化銀等が挙げられる。
【0018】
多孔性シート11に含有されるカーボンブラックまたは光エネルギー吸収性物質の重量比率は、例えば、ポリウレタン系発泡樹脂の場合、その樹脂に対し、カーボンブラック等の含有率が、通常0,1重量%〜15重量%、好ましくは、1.0重量%〜15重量%である。
【0019】
透明シート12は、多孔性シート11の融点( 軟質ポリウレタン系樹脂の場合は約120℃、軟質ポリオレフイン系樹脂の場合は約70℃である) より高い温度にて溶融する性質を有する。特に、高い融点(約230℃)を有する透明なPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂フィルムが好ましく、その透明シート12の厚さは通常0.025mm〜0.2mm程度である。
画線部構成材料は、本実施の形態では、インクリボンからサーマルヘッドにて原稿シート13に転写されたインクである。
【0020】
コート層12Cは、そこへの画線部構成材料(即ち、上記インク)の付着性が、透明シート12原材料への画線部構成材料の付着性よりも低い(好ましくはできるだけ低い)性質を有する化合物からなる。但し、少なくとも、多孔性シート11の溶融温度において、そのような条件を満たせば足る。
【0021】
当該化合物の好ましい例は、任意の種類のシリコーン樹脂又はフッ素樹脂である。これらは、市販品が容易に入手可能である。その例としては、フジコピアン製商品名E15が挙げられる。
コート層12Cは、一般にグラビアコータもしくはバーコータにて塗布することによって形成可能である。
コート層12Cの厚みは、通常0.1g/m程度とする。
【0022】
本実施の形態の印材では、キセノン光のような光の照射によって印面が形成されるが、その機構は、先行技術での機構と同一である。即ち、原稿シート13の、画線部13G以外の箇所(即ち、非画線部13N)を通過した光エネルギーは、印材10の、非画線部13Nに対応する表面付近のカーボンブラック等に吸収され、その結果、非画線部13Nに対応する印材10表面部分は加熱されて溶融し、その後その部分が固化して表面の気孔が閉塞され、最終的にインキ非滲出部となる。他方、原稿シート13の画線部13Gは、透明板14方向から照射した光エネルギーにて加熱され、温度上昇するが、原稿シート13側で発生した熱は透明シート12にて吸収・分散され、画線部13Gに対応する未製版印材10の表面箇所は、加熱されず、気孔が残ったままとなり、インキ滲出部となる。こうして、印面が形成される。
【0023】
本実施の形態の印材10では、透明シート12表面に上記所定のコート層(即ち、画像構成材料が付着しがたいコート層)12Cを有する。従って、製版のための光照射後、原稿シート13から印材10を離した場合、図2(A)に示すように、画線部13Gの画線部構成材料がコート層12Cへ付着(転写)しないで、又は、そのような付着が抑えられて、原稿シート13と印材10とを離すことができる。要するに、図2(B)に示すような状態、つまり画線部構成材料が印材10へ付着(転写)した状態には、なりがたい。特に、そのコート層12Cが、シリコーン樹脂やフッ素樹脂であるならば、上記の付着(転写)は、実質発生しない。その結果、原稿シート13は、その画線部13Gの損傷が防止され、何回でも、製版時、使用できる。なお、コート層12Cは、予め、印材10の印面形成用面に貼り付けられるので、印面形成面の保護膜としても機能する。
【0024】
上記の実施の形態では、画線部構成材料は、インクリボンによるインクである。但し、その他のインク、油性マーカペイント、絵の具など、使用される画線部構成材料の内のいずれかの、印材10への付着性が、コート層12Cが設けられることで低下するならば、少なくともその画線部構成材料に対してそのコート層12Cは有効であり、本発明の効果を発揮する。従って、そのようなコート層12Cを備えた印材10は、本発明に含まれる。
【0025】
本実施の形態の未製版の印材10を、簡易スタンプ機構(つまり、朱肉やスタンプ台が不要で、用紙上に押しつけると、筒状ホルダに対して、印面が相対的に下方に突出してくるスタンプ機構)の、印面構成材として取り付けて、当該未製版印材10を透明板14へ押圧した状態で、その透明板14を介して光照射を行って製版を実施した場合にも、当該印材10へは、そのコート層12Cのために、画線部構成材料が付着しがたい。
このような簡易型スタンプ機構の一例を次に挙げておく。
【0026】
図3の分解図に示すように、インクの取り入れ口を有する筒状部21と、印材10近傍でインクを溜める、印材10形状に対応したインク貯留部22とを有するホルダ20の、底面を構成するように、印材10が取り付けられる。印材10は、多孔性シート上に、PETからなる透明シートが設けられ、更に、その表面に、つまり一番外側にコート層が施されている(図3には、多孔性シート、透明シート、及びコート層を区別して表示していない)。コート層は、シリコーン樹脂被膜である。ホルダ20への印材10の接合・固定は印材10の加熱溶着等によってなされる。
【0027】
印材10がホルダ20に上記のように配置固定された場合、ホルダ20のインク貯留部22には、インクを流通させる孔であって、その出口から周辺の印材10にインクを拡散させるインク透過用貫通孔31(通常、その径は、1〜5mm程度)が多数設けられているスペーサ30が配置される。尚、スペーサ30の印材10側とは反対の面に突起32が設けられており、スペーサ30は、インク貯留部22に配置されたとき、その突起32で、突起32の形成面とは反対側の面が印材10に押し当てられる。
【0028】
図4の分解図、図5の垂直断面図、図6の正面図に示するように、ホルダ20の筒状部21には、スカート部材50(詳しくは、インク貯留部22を覆う部分51と、筒状部21の周囲に外嵌する内側筒状部52と、その内側筒状部52を包囲する外側筒状部53とを有するスカート部材50)が、外嵌されている。
【0029】
スカート部材50の内側筒状部52と、外側筒状部53とに間の空間には、コイルバネ60が挿入されている。例えば、図4に示されるように、ホルダ20の筒状部21には、外側筒状部53上端に対応する位置に第1段差部21aが形成されており、この第1段差部21aに、バネ押さえ65が嵌合することで配置・固定されている。
インクが流し入れられる、ホルダ20の筒状部21の上端には、キャップ70が嵌入されている。
【0030】
更に、上記組体の上方部には、その上方部を覆う取っ手80が設けられている。図5に示すように、その取っ手80は、外側の覆い部81と、内側の固定部82とを有し、内側の固定部82の先端がホルダ20の筒状部21に形成された第2段差部21bに嵌合することで、筒状部21に固定されている。このような構成のスタンプは、非使用時、蓋90が被せられて保管される(図4参照)。
【0031】
上記の簡易型スタンプの取っ手80を押し下げると、それに固定されているホルダ20も、コイルバネ60の付勢力に抗して押し下がる。従って、印材10におけるコート層12Cの表面が、当該スタンプが載置されているもの(製版時は、透明板14に載った原稿シート13、捺印時は、用紙)に押しつけられる。
取っ手80への押し下げ力を解除すると、コイルバネ60の付勢力によって、ホルダ20及び取っ手80は元の位置に戻る(図5に示した状態)。
【0032】
このような簡易スタンプ機構に取り付けられた印材10は、製版のための光照射時、図1に示した透明板14へ適切な力でもって押圧されるが、その押圧力に係わらず、当該印材10へは、そのコート層12Cのために、画線部構成材料が付着しがたい。従って、印材10を原稿シート13から離したときに、画線部構成材料が印材10に転写しがたい。
【0033】
【実施例】
以下、本発明の具体的実施例を説明する。
厚み1mm、縦35mm、横35mm、融点110℃、平均気孔径20μm、スポンジ硬度30度のポリウレタン製平板状多孔性樹脂に対し、厚み0.075mmのPETフィルムを透明シートとして貼り付けた。こうしたものを、2つ用意し、一方のPETフィルム表面にシリコーン樹脂(商品名:E15、フジコピアン株式会社製)のコート層を設けた。具体的には、グラビアコータもしくはバーコータにてPETフィルム表面に均一の厚みになるように塗布してコート層を設けた。
【0034】
これら2つの印材を使用し、図3〜図6に示したのと同様な構成の未製版印材付きスタンプを製造した。
その後、図1に示した、透明板14上の原稿シート13に、各スタンプを同一条件で押圧し、その状態で、周囲から光を遮断して、原稿シート側から、コンデンサ容量9000μF、電圧330Vのキセノンランプ光を照射した。なお、原稿の画線部は、サーマルヘッドを利用して、インクリボンを押打して形成した。
【0035】
その後、上記押圧力を解除し、原稿シートから、印材を離した。
コート層がある本発明に係る印材は、原稿シート13の画線部構成材料(インク)13Gが透明シート12に付着することなく原稿シート13を印材10から離すことができ、画線部13Gの損傷もなかった。一方、コート層がない印材は、画線部構成材料(インク)13Gが透明シート12に付着した。その結果、画線部13Gは損傷し、再度の使用はできなかった。
【0036】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の請求項1記載の印材では、画線部構成材料を有する原稿シート表面から透明シートを離した際に、コート層が存在する故に、画線部構成材料が透明シート側に付着(転写)し難い。
請求項2記載の印材によれば、少なくとも、画線部構成材料の透明シート側への付着が防止されるか、軽減する。
請求項3記載の印材では、当業界で使用される殆どの全ての画線部構成材料の転写を十分に防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印材を利用して、製版を実施している状態を示す模式図。
【図2】(A)は、本発明に係る、コート層を備えた印材を原稿シートから離した状態を示す模式図、(b)は、コート層を備えない印材を原稿シートから離した状態を示す模式図。
【図3】上記印材を備えた印材ホルダの分解斜視図。
【図4】上記ホルダを備えたスタンプの分解斜視図。
【図5】上記スタンプの垂直断面図。
【図6】上記スタンプの正面図。
【図7】先行技術を示す模式図。
【符号の説明】
10 印材、 11 多孔性シート、12 透明シート、12C コート層、13 原稿シート、13G 画線部、13N 非画線部、14 透明板、20 ホルダ、30 スペーサ、50 スカート部材、60 コイルバネ、70 キャップ、80 取っ手。

Claims (3)

  1. カーボンブラックまたは光エネルギー吸収性物質を分散させて含有し、且つ連続気泡を有してスタンプインキが含浸可能な多孔性シートの一表面に、該多孔性シートの溶融温度より高い溶融温度の透明シートが貼合され、更に、前記多孔性シートに貼合された側とは反対の透明シート表面に、コート層を設けた印材であって、
    該コート層が設けられた前記透明シートの表面に、所望の画線部を有する光透過性の原稿シートを押圧し、その状態で、該原稿シート側より光照射することにより、前記多孔性シートの表面のうち前記画線部以外の部分に対応する箇所を溶融固化させ、インキ非滲出部とし、一方、前記多孔性シートの表面のうち前記画線部に対応する箇所の連続気泡を残したままとして、インキ滲出部とし、印面を形成可能であり、
    前記コート層は、前記透明シートの原材料よりも、前記画線部を構成する材料の付着性が低い化合物からなる印材。
  2. 前記化合物は、少なくとも、前記多孔性シートの溶融温度で、
    前記透明シートの原材料よりも、前記画線部を構成する材料の付着性が低い化合物であることを特徴とする請求項1記載の印材。
  3. 前記化合物は、シリコーン樹脂又はフッ素樹脂であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印材。
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