JPH10841A - 転写リボン - Google Patents
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- JPH10841A JPH10841A JP17167696A JP17167696A JPH10841A JP H10841 A JPH10841 A JP H10841A JP 17167696 A JP17167696 A JP 17167696A JP 17167696 A JP17167696 A JP 17167696A JP H10841 A JPH10841 A JP H10841A
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Abstract
(57)【要約】
【目 的】本発明は、サーマルヘッドに備えられた発熱
素子の熱エネルギーを利用し、対向する記録紙上に介在
する転写リボンのインクを転写し、所望の視覚像を記録
する熱転写記録装置に使用される転写リボンの改良に関
するもので、運用コストの低減に寄与する転写リボンを
歩留まり良く安価に実現することを課題とするものであ
る。 【構 成】本発明における転写リボンは、フイルム状の
耐熱性基材上に剥離可能に形成され加熱部分が記録紙上
へ転写されるインクパネル領域と、該インクパネル領域
の側帯部に磁気的手段によって情報を書き込み及び読み
出し可能な磁気ストライプ領域を設け、該磁気ストライ
プ領域の一部に所定の間隔で未付着部を設け、該未付着
部を光学的手段によって検出して転写記録動作の原点位
置とするように構成される。
素子の熱エネルギーを利用し、対向する記録紙上に介在
する転写リボンのインクを転写し、所望の視覚像を記録
する熱転写記録装置に使用される転写リボンの改良に関
するもので、運用コストの低減に寄与する転写リボンを
歩留まり良く安価に実現することを課題とするものであ
る。 【構 成】本発明における転写リボンは、フイルム状の
耐熱性基材上に剥離可能に形成され加熱部分が記録紙上
へ転写されるインクパネル領域と、該インクパネル領域
の側帯部に磁気的手段によって情報を書き込み及び読み
出し可能な磁気ストライプ領域を設け、該磁気ストライ
プ領域の一部に所定の間隔で未付着部を設け、該未付着
部を光学的手段によって検出して転写記録動作の原点位
置とするように構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,サーマルヘッドに備え
られた発熱素子の熱エネルギを利用し,対向する記録紙
上に介在する転写リボンのインクを転写し,所望の視覚
像を記録する熱転写記録装置に使用される転写リボンの
改良に関するものである。更に詳しくは,転写記録に使
用するインクパネル領域の側帯部に情報の書き込み及び
読み出しを可能とする磁気ストライプ領域を設けた転写
リボンの改良に関するものである。
られた発熱素子の熱エネルギを利用し,対向する記録紙
上に介在する転写リボンのインクを転写し,所望の視覚
像を記録する熱転写記録装置に使用される転写リボンの
改良に関するものである。更に詳しくは,転写記録に使
用するインクパネル領域の側帯部に情報の書き込み及び
読み出しを可能とする磁気ストライプ領域を設けた転写
リボンの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッドに備えられた発熱素子の
熱エネルギを利用し,転写リボンに形成されたインクを
記録紙へ転写して視覚像を記録する熱転写記録方式にお
いては,一般に記録品質の向上の他に運用コストの低減
も技術的に重要な課題である。特に1ページ記録用にイ
エロ,マゼンタ,シアン,ブラックの4色またはブラッ
クを除いた3色インクを,1ページ長単位で面順次にカ
ラーパネルを備えた転写リボンを使用する熱転写カラー
記録装置においては,記録すべき視覚像に該当する色が
無くても,1ページ長のインクパネルがそのまま搬送さ
れて廃棄され,極めて無駄が多くなって運用コストの上
昇を招いていた。このような課題に応えるため,従来か
ら転写リボンの節約を図ることが検討されており,単色
の転写リボンにおける節約方法として日本国特許公報の
特公平6−86137号などが提案されている。
熱エネルギを利用し,転写リボンに形成されたインクを
記録紙へ転写して視覚像を記録する熱転写記録方式にお
いては,一般に記録品質の向上の他に運用コストの低減
も技術的に重要な課題である。特に1ページ記録用にイ
エロ,マゼンタ,シアン,ブラックの4色またはブラッ
クを除いた3色インクを,1ページ長単位で面順次にカ
ラーパネルを備えた転写リボンを使用する熱転写カラー
記録装置においては,記録すべき視覚像に該当する色が
無くても,1ページ長のインクパネルがそのまま搬送さ
れて廃棄され,極めて無駄が多くなって運用コストの上
昇を招いていた。このような課題に応えるため,従来か
ら転写リボンの節約を図ることが検討されており,単色
の転写リボンにおける節約方法として日本国特許公報の
特公平6−86137号などが提案されている。
【0003】この特公平6−86137号の実施例で開
示されている転写リボンの例を,図6に示す。図6に示
す転写リボン20は,加熱部分が記録紙上に転写される
単色の熱転写性インク領域22と,その側帯部に磁気的
手段によって所定の情報を書き込み及び読み出し可能な
磁気ストライプ領域21を備えている。このような構成
の転写リボン20を使用する熱転写記録装置では,磁気
ストライプ領域21に対面して磁化状態の付与および検
出可能な磁気ヘッドに代表される磁気的手段を設け,該
磁気的手段によって熱転写記録動作に応じて磁気ストラ
イプ領域21にN極,S極の磁化を行うようになってい
る。従って,磁気ストライプ領域21における磁化状態
を同じ磁気的手段で検出しながら転写リボン20を搬送
すれば,インク領域22の未使用部分が検出できるの
で,転写リボン20を無駄なく使用できる仕組みとなっ
ている。しかしカラー記録を実行する熱転写記録装置に
おいて,このような従来例の転写リボンを使用する場合
は,熱転写性インク領域22にイエロー,マゼンタ,シ
アン,ブラック等のインクパネルを,各色ともに1ペー
ジ長を若干超えるように面順次に備えたセット構成とす
る必要があり,さらに各セットの始まりを識別できるマ
ークが必要となる。
示されている転写リボンの例を,図6に示す。図6に示
す転写リボン20は,加熱部分が記録紙上に転写される
単色の熱転写性インク領域22と,その側帯部に磁気的
手段によって所定の情報を書き込み及び読み出し可能な
磁気ストライプ領域21を備えている。このような構成
の転写リボン20を使用する熱転写記録装置では,磁気
ストライプ領域21に対面して磁化状態の付与および検
出可能な磁気ヘッドに代表される磁気的手段を設け,該
磁気的手段によって熱転写記録動作に応じて磁気ストラ
イプ領域21にN極,S極の磁化を行うようになってい
る。従って,磁気ストライプ領域21における磁化状態
を同じ磁気的手段で検出しながら転写リボン20を搬送
すれば,インク領域22の未使用部分が検出できるの
で,転写リボン20を無駄なく使用できる仕組みとなっ
ている。しかしカラー記録を実行する熱転写記録装置に
おいて,このような従来例の転写リボンを使用する場合
は,熱転写性インク領域22にイエロー,マゼンタ,シ
アン,ブラック等のインクパネルを,各色ともに1ペー
ジ長を若干超えるように面順次に備えたセット構成とす
る必要があり,さらに各セットの始まりを識別できるマ
ークが必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来例の
転写リボンで各色インクパネルを面順次に備えたセット
構成とする場合,各セットの始まりを認識できるマーク
は,マークに対応する所定位置における磁化状態に変化
を与えておく作業が必要であり,しかも各セットの始ま
り位置とマーク位置とは所定の関係を維持しておく必要
がある。従ってこの作業は,インクパネルの塗布形成工
程と密接に連携した工程で行われる必要があるが,この
ような作業を転写リボンの製造工程に取り込むことは,
歩留まりの低下と製作工数の増加を招いて転写リボンの
価格を上昇させる結果となり,運用コストの低減が課題
の熱転写記録においては極めて不都合な欠点となる。こ
のような欠点は,熱転写記録方式の記録装置の普及を妨
げるものであり,本発明はこれら欠点を排除し,運用コ
ストの低減に寄与する転写リボンを歩留まり良く安価に
実現することを課題としている。
転写リボンで各色インクパネルを面順次に備えたセット
構成とする場合,各セットの始まりを認識できるマーク
は,マークに対応する所定位置における磁化状態に変化
を与えておく作業が必要であり,しかも各セットの始ま
り位置とマーク位置とは所定の関係を維持しておく必要
がある。従ってこの作業は,インクパネルの塗布形成工
程と密接に連携した工程で行われる必要があるが,この
ような作業を転写リボンの製造工程に取り込むことは,
歩留まりの低下と製作工数の増加を招いて転写リボンの
価格を上昇させる結果となり,運用コストの低減が課題
の熱転写記録においては極めて不都合な欠点となる。こ
のような欠点は,熱転写記録方式の記録装置の普及を妨
げるものであり,本発明はこれら欠点を排除し,運用コ
ストの低減に寄与する転写リボンを歩留まり良く安価に
実現することを課題としている。
【0005】
【問題を解決するための手段】このような課題を解決す
るため本発明による転写リボンでは,フィルム状の透明
な耐熱性基材上に剥離可能に形成され加熱部分が記録紙
上へ転写されるインクパネル領域と該インクパネル領域
の側帯部に磁気的手段によって情報を書き込み及び読み
出し可能な磁気ストライプ領域を従来と同様に備え,該
磁気ストライプ領域の一部に所定の間隔で未付着部を設
けており,該未付着部を光学的手段によって検出して転
写記録動作の原点位置とする構成としている。
るため本発明による転写リボンでは,フィルム状の透明
な耐熱性基材上に剥離可能に形成され加熱部分が記録紙
上へ転写されるインクパネル領域と該インクパネル領域
の側帯部に磁気的手段によって情報を書き込み及び読み
出し可能な磁気ストライプ領域を従来と同様に備え,該
磁気ストライプ領域の一部に所定の間隔で未付着部を設
けており,該未付着部を光学的手段によって検出して転
写記録動作の原点位置とする構成としている。
【0006】
【作用】この結果,各色インクパネルを面順次に備えた
セット構成とする場合,各セットの始まりを認識できる
マークとして,磁気ストライプ領域に予め磁化状態に変
化を与えておく作業が不要となり,しかも各セットの始
まり位置とマーク位置とは,インクパネル領域の塗布形
成工程と磁気ストライプ領域の塗布形成工程の中で,新
たな作業工程を追加することなく,所定の関係を正しく
維持可能である。従って本発明では,従来例に観られる
欠点を排除し,運用コストの低減に寄与する転写リボン
を歩留まり良く安価に実現することが可能となる。
セット構成とする場合,各セットの始まりを認識できる
マークとして,磁気ストライプ領域に予め磁化状態に変
化を与えておく作業が不要となり,しかも各セットの始
まり位置とマーク位置とは,インクパネル領域の塗布形
成工程と磁気ストライプ領域の塗布形成工程の中で,新
たな作業工程を追加することなく,所定の関係を正しく
維持可能である。従って本発明では,従来例に観られる
欠点を排除し,運用コストの低減に寄与する転写リボン
を歩留まり良く安価に実現することが可能となる。
【0009】
【実施例】本発明の転写リボンを使用する熱転写記録装
置の一例として,図2にその概略構成を示す。同図で,
サーマルヘッド4の先端部には,記録幅に相当する幅で
発熱素子5が1列状に備えられている。記録紙7と転写
リボン1とは,転写リボン1に形成され記録可能範囲を
包含する面積を有するインクパネル付着面が記録紙7と
密接するように,サーマルヘッド4とプラテンローラ6
の間を通され,且つサーマルヘッド4によってプラテン
ローラ6へ所定の圧力で押圧されている。この状態で,
プラテンローラを回転させながらサーマルヘッド4に備
えられた発熱素子列5へ通電を繰り返すと,転写リボン
1のインクが記録紙7へ転写される。
置の一例として,図2にその概略構成を示す。同図で,
サーマルヘッド4の先端部には,記録幅に相当する幅で
発熱素子5が1列状に備えられている。記録紙7と転写
リボン1とは,転写リボン1に形成され記録可能範囲を
包含する面積を有するインクパネル付着面が記録紙7と
密接するように,サーマルヘッド4とプラテンローラ6
の間を通され,且つサーマルヘッド4によってプラテン
ローラ6へ所定の圧力で押圧されている。この状態で,
プラテンローラを回転させながらサーマルヘッド4に備
えられた発熱素子列5へ通電を繰り返すと,転写リボン
1のインクが記録紙7へ転写される。
【0010】転写リボン1は,張力付与棒11および1
2で所定の張力を付与されながら,供給ロール9から巻
き取りロール8へ搬送される。また,転写リボン1の搬
送経路には,反射板14による反射光を検出する光セン
サ13が備えられていて,転写リボン1による光の透過
および遮断を検出可能な光学的手段を構成している。光
センサ13と反射板14は,転写リボンの側帯部に設け
られる先頭識別マークを検出できるような位置に配置さ
れている。更に,この光センサ13からサーマルヘッド
4寄りに,転写リボン1に設けられる磁気ストライプ領
域へ磁化作用を与え且つ磁化された状態を検出できる磁
気的手段として,光センサ13と搬送方向の同一列に磁
気ヘッド10を備えてある。
2で所定の張力を付与されながら,供給ロール9から巻
き取りロール8へ搬送される。また,転写リボン1の搬
送経路には,反射板14による反射光を検出する光セン
サ13が備えられていて,転写リボン1による光の透過
および遮断を検出可能な光学的手段を構成している。光
センサ13と反射板14は,転写リボンの側帯部に設け
られる先頭識別マークを検出できるような位置に配置さ
れている。更に,この光センサ13からサーマルヘッド
4寄りに,転写リボン1に設けられる磁気ストライプ領
域へ磁化作用を与え且つ磁化された状態を検出できる磁
気的手段として,光センサ13と搬送方向の同一列に磁
気ヘッド10を備えてある。
【0011】図1に本発明の一実施例による転写リボン
を示す。同図で,転写リボン1はフィルム状で透明な耐
熱性基材の一面に,イエローインクパネルY,マゼンタ
インクパネルM,シアンインクパネルC,ブラックイン
クパネルBKが,各々有効記録面積を包含する面積で面
順次に繰り返し塗布されてインクパネル領域を構成して
おり,このY−M−C−BKのインクパネルで1ページ
記録用のセット構成となっている。転写記録の用途によ
っては,ブラックインクパネルBKを省略し,Y−M−
Cの3色インクパネルでセット構成にする場合もある。
これらインクパネル領域の側帯部には,磁気ヘッド10
によってN極およびS極に磁化可能な磁気ストライプ領
域2が設けられており,その一部には,所定のピッチで
未付着部3が設けられている。
を示す。同図で,転写リボン1はフィルム状で透明な耐
熱性基材の一面に,イエローインクパネルY,マゼンタ
インクパネルM,シアンインクパネルC,ブラックイン
クパネルBKが,各々有効記録面積を包含する面積で面
順次に繰り返し塗布されてインクパネル領域を構成して
おり,このY−M−C−BKのインクパネルで1ページ
記録用のセット構成となっている。転写記録の用途によ
っては,ブラックインクパネルBKを省略し,Y−M−
Cの3色インクパネルでセット構成にする場合もある。
これらインクパネル領域の側帯部には,磁気ヘッド10
によってN極およびS極に磁化可能な磁気ストライプ領
域2が設けられており,その一部には,所定のピッチで
未付着部3が設けられている。
【0012】磁気ストライプ領域2には,遮光性を有す
る茶褐色の磁性膜が塗布されており,未付着部3は転写
リボン1基材に透明な材料を使用しているので光を透過
するようになっている。この未付着部3とインクパネル
の位置関係は,光センサ13および磁気ヘッド10の設
置位置とサーマルヘッド4の発熱素子5の位置にオフセ
ットがあるため,このオフセット量を考慮して決めてあ
る。図1の実施例では,未付着部3の端部からイエロー
インクパネルYの開始位置までの距離がYLとなってお
り,マゼンタインクパネルMの開始位置までの距離がM
Lとなっている。以下同様に,シアンインクパネルCの
開始位置までの距離がCL,ブラックインクパネルBK
の開始位置までの距離がBLとなっている。
る茶褐色の磁性膜が塗布されており,未付着部3は転写
リボン1基材に透明な材料を使用しているので光を透過
するようになっている。この未付着部3とインクパネル
の位置関係は,光センサ13および磁気ヘッド10の設
置位置とサーマルヘッド4の発熱素子5の位置にオフセ
ットがあるため,このオフセット量を考慮して決めてあ
る。図1の実施例では,未付着部3の端部からイエロー
インクパネルYの開始位置までの距離がYLとなってお
り,マゼンタインクパネルMの開始位置までの距離がM
Lとなっている。以下同様に,シアンインクパネルCの
開始位置までの距離がCL,ブラックインクパネルBK
の開始位置までの距離がBLとなっている。
【0013】また,図1の実施例では,イエローインク
パネルYおよびマゼンタインクパネルMの側部に対応す
るように,磁気ヘッド10によってイエローインクパネ
ル情報およびマゼンタインクパネル情報が,情報記録領
域YDおよびMDに書き込まれている。これらのインク
パネル情報は,熱転写記録装置内の制御回路(図示せ
ず)によってインクパネルの使用状態などを書き込んで
おき,書き込まれた情報は次ページ以降の記録に際して
順次読み出され,各色インクパネルの未使用領域が使用
可能であればそのインクパネルを再使用するように制御
される仕組みとなっている。また,シアンインクパネル
CやブラックインクパネルBKにおいても同様の処理が
行われる。尚,前述の未付着部3と各色インクパネル開
始位置との関係や,情報記録領域YDおよびMDと対応
するインクパネル開始位置との相対関係は,熱転写記録
装置の設計段階で既知となっており,図1と異なる位置
関係となっても制御手順の変更によって同様の機能が得
られるので何ら支障はない。
パネルYおよびマゼンタインクパネルMの側部に対応す
るように,磁気ヘッド10によってイエローインクパネ
ル情報およびマゼンタインクパネル情報が,情報記録領
域YDおよびMDに書き込まれている。これらのインク
パネル情報は,熱転写記録装置内の制御回路(図示せ
ず)によってインクパネルの使用状態などを書き込んで
おき,書き込まれた情報は次ページ以降の記録に際して
順次読み出され,各色インクパネルの未使用領域が使用
可能であればそのインクパネルを再使用するように制御
される仕組みとなっている。また,シアンインクパネル
CやブラックインクパネルBKにおいても同様の処理が
行われる。尚,前述の未付着部3と各色インクパネル開
始位置との関係や,情報記録領域YDおよびMDと対応
するインクパネル開始位置との相対関係は,熱転写記録
装置の設計段階で既知となっており,図1と異なる位置
関係となっても制御手順の変更によって同様の機能が得
られるので何ら支障はない。
【0014】次に図3と図4で,光センサ13による未
付着部3の検出動作を説明する。両図ともに転写リボン
1を断面図で示しており,15が転写リボン1の基材で
フィルム状で透明な耐熱性基材となっている。基材15
の一面には各色インクパネルを構成するインク層16が
形成されており,この面が記録紙7と密接され,発熱素
子列5による加熱によってインク層16の色剤が記録紙
7へ転写される。一方,インク層16の側帯部には光セ
ンサ13と,間に基材15をはさんで反射板14が設け
られている。いま光センサ13の上に磁気ストライプ領
域2の未付着部3が位置すると,光センサ13が発する
光が透明な基材15を透過し,反射板14で所定の光軸
へ反射されて再び光センサ13へ折り返される。従っ
て,図3の状態では,光センサ13の出力が能動状態に
なる。転写リボン1が更に搬送されて光センサ13の上
に磁気ストライプ領域2が位置するようになると,光セ
ンサ13が発した光は,磁気ストライプ領域2で遮光さ
れて反射板14まで到達できないので,光センサ13へ
戻らなくなる。この結果,光センサ13の出力は非能動
状態となる。つまり,熱転写記録装置内の制御回路(図
示せず)側で,光センサ13の出力状態を監視すれば,
磁気ストライプ領域2の未付着部3を検出できることに
なり,この検出位置によって各色インクパネルの開始位
置に対する相対位置が把握できるので,熱転写記録動作
の原点位置とすることができる。
付着部3の検出動作を説明する。両図ともに転写リボン
1を断面図で示しており,15が転写リボン1の基材で
フィルム状で透明な耐熱性基材となっている。基材15
の一面には各色インクパネルを構成するインク層16が
形成されており,この面が記録紙7と密接され,発熱素
子列5による加熱によってインク層16の色剤が記録紙
7へ転写される。一方,インク層16の側帯部には光セ
ンサ13と,間に基材15をはさんで反射板14が設け
られている。いま光センサ13の上に磁気ストライプ領
域2の未付着部3が位置すると,光センサ13が発する
光が透明な基材15を透過し,反射板14で所定の光軸
へ反射されて再び光センサ13へ折り返される。従っ
て,図3の状態では,光センサ13の出力が能動状態に
なる。転写リボン1が更に搬送されて光センサ13の上
に磁気ストライプ領域2が位置するようになると,光セ
ンサ13が発した光は,磁気ストライプ領域2で遮光さ
れて反射板14まで到達できないので,光センサ13へ
戻らなくなる。この結果,光センサ13の出力は非能動
状態となる。つまり,熱転写記録装置内の制御回路(図
示せず)側で,光センサ13の出力状態を監視すれば,
磁気ストライプ領域2の未付着部3を検出できることに
なり,この検出位置によって各色インクパネルの開始位
置に対する相対位置が把握できるので,熱転写記録動作
の原点位置とすることができる。
【0015】更に光センサ13と搬送方向の同一列に磁
気ヘッド10を備えてあり,転写リボン1の磁気ストラ
イプ領域2にこの磁気ヘッド10が接するように配置さ
れている。図5がこの状態を示している。従って,転写
リボン1を所定の方向に搬送しながら磁気ヘッド10に
書き込み信号を入力すると,磁気ストライプ領域2はN
極,S極の磁化が行われ,インクパネル領域の使用状態
などの情報を書き込むことが可能である。また,同じ磁
気ヘッド10を使用して磁気ストライプ2の磁化状態を
読み込めば,既に書き込まれている情報を読み出すこと
が可能である。このような動作は,先に説明した未付着
部3を原点位置として管理すれば,転写リボン1の早送
り搬送や低速搬送の組み合わせで素早く正確に情報の読
み書きが可能となる。尚,本発明の詳細な説明で,視覚
像の記録に使用する転写リボン1のインク構成をイエロ
ー,マゼンタ,シアン,ブラックの4色構成を基に説明
したが,前述のようにブラックを除いた3色構成にして
も本発明に何ら影響はなく,また未付着部3と各色イン
クパネル開始位置の相対関係や,磁気ストライプ領域2
における情報記録領域の配置位置について種々の変形を
行っても,同様の効果が得られることは明白である。
気ヘッド10を備えてあり,転写リボン1の磁気ストラ
イプ領域2にこの磁気ヘッド10が接するように配置さ
れている。図5がこの状態を示している。従って,転写
リボン1を所定の方向に搬送しながら磁気ヘッド10に
書き込み信号を入力すると,磁気ストライプ領域2はN
極,S極の磁化が行われ,インクパネル領域の使用状態
などの情報を書き込むことが可能である。また,同じ磁
気ヘッド10を使用して磁気ストライプ2の磁化状態を
読み込めば,既に書き込まれている情報を読み出すこと
が可能である。このような動作は,先に説明した未付着
部3を原点位置として管理すれば,転写リボン1の早送
り搬送や低速搬送の組み合わせで素早く正確に情報の読
み書きが可能となる。尚,本発明の詳細な説明で,視覚
像の記録に使用する転写リボン1のインク構成をイエロ
ー,マゼンタ,シアン,ブラックの4色構成を基に説明
したが,前述のようにブラックを除いた3色構成にして
も本発明に何ら影響はなく,また未付着部3と各色イン
クパネル開始位置の相対関係や,磁気ストライプ領域2
における情報記録領域の配置位置について種々の変形を
行っても,同様の効果が得られることは明白である。
【0016】
【発明の効果】以上の説明のように本発明による転写リ
ボンでは,フィルム状の透明な耐熱性基材上に剥離可能
に形成され加熱部分が記録紙上へ転写されるインクパネ
ル領域と該インクパネル領域の側帯部に磁気的手段によ
って情報を書き込み及び読み出し可能な磁気ストライプ
領域を従来と同様に備え,該磁気ストライプ領域の一部
に所定の間隔で未付着部を設けており,該未付着部を光
学的手段によって検出して転写記録動作の原点位置とす
る構成としているので,各色インクパネルを面順次に備
えたセット構成とする場合,各セットの始まりを認識で
きるマークとして,磁気ストライプ領域に予め磁化状態
に変化を与えておく作業が不要となり,しかも各セット
の始まり位置とマーク位置とは,インクパネル領域の塗
布形成工程と磁気ストライプ領域の塗布形成工程の中
で,新たな作業工程を追加することなく,所定の関係を
正しく維持可能である。従って本発明では,従来例の転
写リボンに観られる欠点を排除し,運用コストの低減に
寄与する転写リボンを歩留まり良く安価に実現するとい
う効果が得られる。
ボンでは,フィルム状の透明な耐熱性基材上に剥離可能
に形成され加熱部分が記録紙上へ転写されるインクパネ
ル領域と該インクパネル領域の側帯部に磁気的手段によ
って情報を書き込み及び読み出し可能な磁気ストライプ
領域を従来と同様に備え,該磁気ストライプ領域の一部
に所定の間隔で未付着部を設けており,該未付着部を光
学的手段によって検出して転写記録動作の原点位置とす
る構成としているので,各色インクパネルを面順次に備
えたセット構成とする場合,各セットの始まりを認識で
きるマークとして,磁気ストライプ領域に予め磁化状態
に変化を与えておく作業が不要となり,しかも各セット
の始まり位置とマーク位置とは,インクパネル領域の塗
布形成工程と磁気ストライプ領域の塗布形成工程の中
で,新たな作業工程を追加することなく,所定の関係を
正しく維持可能である。従って本発明では,従来例の転
写リボンに観られる欠点を排除し,運用コストの低減に
寄与する転写リボンを歩留まり良く安価に実現するとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による転写リボンの構成例を示す図であ
る。
る。
【図2】本発明の転写リボンを使用する熱転写記録装置
の概略構成を示す図である。
の概略構成を示す図である。
【図3】本発明による転写リボンの未付着部と光センサ
の位置関係示す図である。
の位置関係示す図である。
【図4】本発明による転写リボンの磁気ストライプ領域
と光センサの位置関係を示す図である。
と光センサの位置関係を示す図である。
【図5】本発明による転写リボンの磁気ストライプ領域
と磁気ヘッドの位置関係を示す図である。
と磁気ヘッドの位置関係を示す図である。
【図6】従来における転写リボンの構成例を示す図であ
る。
る。
1,20 転写リボン 2,21 磁気ストライプ領域 3 未付着部 4 サーマルヘッド 5 発熱素子列 6 プラテンローラ 7 記録紙 8 巻き取りロール 9 供給ロール 10 磁気ヘッド 11,12 張力付与棒 13 光センサ 14 反射板 15 基材 16 インク層 22 インク領域 Y イエローインクパネル M マゼンタインクパネル C シアンインクパネル BK ブラックインクパネル
Claims (1)
- 【請求項1】 フィルム状の透明な耐熱性基材上に剥離
可能に形成され加熱部分が記録紙上へ転写されるインク
パネル領域と該インクパネル領域の側帯部に磁気的手段
によって情報を書き込み及び読み出し可能な磁気ストラ
イプ領域を備えた転写リボンにおいて,該磁気ストライ
プ領域の一部に所定の間隔で未付着部を設け,該未付着
部を光学的手段によって検出して転写記録動作の原点位
置としたことを特徴とする転写リボン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17167696A JPH10841A (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | 転写リボン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17167696A JPH10841A (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | 転写リボン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10841A true JPH10841A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15927639
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17167696A Pending JPH10841A (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | 転写リボン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10841A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4653883A (en) * | 1983-12-12 | 1987-03-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Watertight camera |
US4873279A (en) * | 1986-12-22 | 1989-10-10 | General Electric Company | Copolyester-carbonate and polyester resin blends exhibiting improved color properties |
CN104175728A (zh) * | 2014-08-08 | 2014-12-03 | 湖州市道场乡资产经营有限公司 | 一种改进的色带结构 |
-
1996
- 1996-06-12 JP JP17167696A patent/JPH10841A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4653883A (en) * | 1983-12-12 | 1987-03-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Watertight camera |
US4873279A (en) * | 1986-12-22 | 1989-10-10 | General Electric Company | Copolyester-carbonate and polyester resin blends exhibiting improved color properties |
CN104175728A (zh) * | 2014-08-08 | 2014-12-03 | 湖州市道场乡资产经营有限公司 | 一种改进的色带结构 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040517 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040526 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041005 |