JPH1084044A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH1084044A
JPH1084044A JP23747696A JP23747696A JPH1084044A JP H1084044 A JPH1084044 A JP H1084044A JP 23747696 A JP23747696 A JP 23747696A JP 23747696 A JP23747696 A JP 23747696A JP H1084044 A JPH1084044 A JP H1084044A
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JP
Japan
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wiring
layer
lower electrode
hole
forming
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Application number
JP23747696A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yuasa
寛 湯浅
Koji Sakurai
浩司 桜井
Toru Yamaoka
徹 山岡
Koji Honda
浩嗣 本田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
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  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスキング回数を低減し、かつアンチヒュー
ズ素子および配線の特性と信頼性を損なうことのないア
ンチヒューズ素子を備えた2層配線を有する半導体装置
を提供する。 【解決手段】 半導体基板21上の第1の配線23はア
ンチヒューズ層24および第3の配線28と接続する面
に、チタン層22aとチタンナイトライド層22bより
なる下部電極22を備え、第2の配線26はアルミニウ
ム合金層26aと、上部電極25と接触する面にチタン
層26cおよびチタンナイトライド層26bとからなる
3層構造を備えてアンチヒューズ素子27を構成し、第
3の配線28は同じくアルミニウム合金層28aと、下
部電極22と接続する面にチタン層28cとチタンナイ
トライド層28bよりなる3層構造を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置、特にチ
ップ上に配置した基本論理素子と配線をアンチヒューズ
等のプログラム素子で接続してユーザの必要とする回路
を実現できる半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、産業用、民生用を問わず電子機器
の開発期間が製品のライフタイムを上回り、さらに製品
に多機能化や多様化が要求されてきているため、新製品
の設計製造期間の短縮、製造コストの低減等が急務とな
っている。そのため半導体装置の製造業界においてもゲ
ートアレイのプロトタイプやその代替品として、手元で
論理をプログラミングできるFPGA(Field-Programm
able Gate Array)が利用されてきている。FPGAの
主たるプログラミング方式にはメモリー方式とアンチヒ
ューズ方式の2種類があり、FPGAの高速化,高集積
化の観点から、プログラム素子としてアンチヒューズを
用いるアンチヒューズ方式が有望視されている。アンチ
ヒューズは、通常は高抵抗状態の素子であり、電気的な
プログラミング信号により低抵抗状態に変化させること
によってチップ上の基本論理素子と配線とを接続して設
計または製造現場で書き込み可能とし、ユーザの回路を
現場で実現できるようにしたものである。
【0003】以下図面を参照しながら、上記従来のアン
チヒューズを含む半導体装置の一例について説明する。
【0004】図3は従来のアンチヒューズ素子を備える
プログラマブル回路の構造を示す断面図である。図3に
おいて、1は半導体基板である。2はアルミニウム合金
からなる第1の配線3上に形成されたチタンナイトライ
ドからなる下部電極である。4はアモルファスシリコン
からなるアンチヒューズ層、5はチタンナイトライドか
らなる上部電極であり、前記下部電極2、アンチヒュー
ズ層4、上部電極5とからアンチヒューズ素子7が形成
されている。6はアンチヒューズ素子7上に配置されて
いるアルミニウム合金からなる第2の配線である。8も
同じくアルミニウム合金からなり、第1の配線3に直接
接続する第3の配線である。9は酸化シリコンからなる
層間絶縁膜、10はアンチヒューズ素子が設けられてい
るホール、11はアンチヒューズ素子7の上部電極5と
第2の配線6を接続するためのホールであり、12は第
1の配線3と第3の配線8を接続するためのホールであ
る。
【0005】つぎに上記従来の半導体装置の動作につい
て説明する。初期状態では上部電極5と下部電極2との
間はアンチヒューズ層4により絶縁されており、第2の
配線6と第3の配線8との間は高抵抗状態にある。すな
わち、第2の配線6と第3の配線8は閉回路となってい
る。ここで、第2の配線6と第3の配線8を通して、上
部電極5と下部電極2の間にアンチヒューズ層4に絶縁
破壊が生じるだけの電圧を外部より印加する。電圧印加
によりアンチヒューズ層4が絶縁破壊をおこし、上部電
極5と下部電極2の間が電気的に導通される。その結
果、第2の配線6と第3の配線8間が低抵抗状態とな
り、第1の配線3および第2の配線6と第3の配線8か
らなる新たな回路が形成される。
【0006】つぎに従来のアンチヒューズ素子を含む半
導体装置の製造方法について説明する。
【0007】図4(a)〜(h)は従来のアンチヒュー
ズを含む2層配線構造を備える半導体装置の製造工程を
示す断面図である。
【0008】図に示すように、半導体基板1上にスパッ
タリング法により、アルミニウム合金膜、続いてチタン
ナイトライド膜を堆積する。さらにチタンナイトライド
膜上にプラズマCVD法を用いてアモルファスシリコン
膜を一様に堆積する。続いてこのアンチヒューズ素子形
成部の上面をマスキングし、エッチングすることによっ
てアンチヒューズ層4と下部電極2を一度に形成する
(図4(a))。
【0009】つぎにアルミニウム合金膜とその上部に形
成されたアンチヒューズ層4と下部電極2をマスキング
し、エッチングして第1の配線3を形成する(図4
(b))。
【0010】つぎにプラズマCVD法により、アンチヒ
ューズ層4、下部電極2、第1の配線3、半導体基板1
の全てを被覆するように酸化シリコンよりなる第1の層
間絶縁膜13を形成する。その第1の層間絶縁膜13に
はマスキングおよびエッチングによるホール9がアンチ
ヒューズ層4の表面の一部を露出させて設けられている
(図4(c))。
【0011】つぎに第1の層間絶縁膜13上および、ア
ンチヒューズ層4が露出しているホール9内を含んでス
パッタリング法によりチタンナイトライド膜を堆積した
後、少なくともアンチヒューズ層4の上にチタンナイト
ライド膜が残るようにマスキングし、エッチングするこ
とにより上部電極5を形成してアンチヒューズ素子7が
形成される(図4(d))。
【0012】つぎにプラズマCVD法により、上部電極
5を含む全面に酸化シリコン膜を堆積するが、この堆積
された酸化シリコン膜の表面はアンチヒューズ素子形成
部の上面が凸部を形成して第2の配線6のパターニング
が困難になるので、酸化シリコン膜の表面を平坦化する
ためその凸部分のみをレジストエッチバック法を用いて
エッチングし、平坦化された表面を有する第2の層間絶
縁膜14を形成する(図4(e))。
【0013】つぎに第2の層間絶縁膜14をマスキング
し、エッチングすることによって、上部電極5と第2の
配線6を接続するためのホール11を形成する(図4
(f))。
【0014】つぎに同様にマスキングとエッチングによ
り、第1の配線3と第3の配線8を接続するホール12
を形成する(図4(g))。
【0015】つぎにスパッタリング法により、全面にア
ルミニウム合金膜を堆積したのち、アルミニウム合金膜
をマスキングし、エッチングすることにより、第2の配
線6および第3の配線8を形成する(図4(h))。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、アンチヒューズ素子7を含む2層配線を形
成するために7回のマスキング工程が必要になり、多大
な製造コストが必要になるという問題点があった。
【0017】本発明は上記課題を解決するものであり、
マスキング回数を低減でき、かつアンチヒューズ素子お
よび配線の特性と信頼性を損なうことのないアンチヒュ
ーズ素子を備えた2層配線を有する半導体装置およびそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の半導体装置は、アンチヒューズ素子を内蔵す
る半導体装置において、プログラマブル回路を構成する
配線が、半導体基板上に設けられた第1の配線と、その
第1の配線とアンチヒューズ層を介して形成された上部
電極上の第2の配線と、第1の配線と直接電気的に接続
する第3の配線とからなり、第1の配線がその上面に2
層の異なる材料よりなる導体層を備え、また第2の配線
が上部電極との接触面に、また第3の配線が第1の配線
との接続面にそれぞれ2層の異なる材料よりなる導体層
を備えた配線により構成されたものである。
【0019】また本発明の半導体装置の製造方法は、半
導体基板上に第1の配線となる導体膜を堆積させる工
程、前記第1の配線上に下部電極となる2層導体膜を堆
積させる工程、前記2層導体膜上にアンチヒューズ層と
なる絶縁膜を堆積させる工程、前記絶縁膜上を選択的に
マスキングし前記絶縁膜、2層導体膜および導体膜を選
択的にエッチングしてアンチヒューズ層、下部電極およ
び第1の配線を形成する工程、アンチヒューズ層の上面
に第1の層間絶縁膜を形成したのちマスキングし、エッ
チングして第1の層間絶縁膜に第1のホールを形成する
工程、その第1のホールに上部電極を形成する工程、上
部電極とアンチヒューズ層の上部全面に第2の層間絶縁
膜を形成する工程、その第2の層間絶縁膜の上部電極の
上面に達する第2のホールと、スイッチング素子の形成
領域を除く領域で下部電極の上面に達する第3のホール
とをエッチングにより設ける工程、ならびに、少なくと
もチタン層、チタンナイトライド層およびアルミニウム
合金層の3層よりなり、第2のホール内で上部電極に接
する第2の配線と、少なくともチタン層、チタンナイト
ライド層およびアルミニウム層の3層よりなり、第3の
ホール内で下部電極に接する第3の配線とを設ける工程
を備える製造方法であり、アンチヒューズ層および下部
電極および第1の配線を一度のマスキングとエッチング
により形成することができ、その結果アンチヒューズ素
子を含む2層配線を形成するために必要とされる製造工
程を低減することができる。
【0020】また、下部電極を、上層がチタンナイトラ
イド層、下層がチタン層という異なった材料による2層
構造とすることにより、下部電極の上層が不活性な金属
間化合物であるチタンナイトライド層であるために、ア
モルファスシリコン層よりなるアンチヒューズ層が安定
した絶縁性を備えることができる。また下部電極の下層
が活性なチタン層であるために、第1の配線との接触抵
抗を安定させ、抵抗値のばらつきを抑制することができ
る。
【0021】さらに第2の配線が、上層からアルミニウ
ム合金層、チタンナイトライド層、チタン層という構成
をとることにより、第2の配線と上部電極との接触面が
活性なチタン層であるために、下部電極と第2の配線の
接触抵抗が安定する。また第3の配線にチタンナイトラ
イド層がない場合には、450℃以上の温度での熱処理
により、ホールの底側壁部において第3の配線のアルミ
ニウム合金とアンチヒューズ層のアモルファスシリコン
が反応してしまい、下部電極と第3の配線の接触抵抗特
性に充分な信頼性が得られない。第3の配線のアルミニ
ウム合金の下層にチタンナイトライド層が存在すること
により、ホールの底側壁部におけるアルミニウム合金と
アンチヒューズ層のアモルファスシリコンとの反応を防
ぐことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、アンチヒューズ素子を内蔵する半導体装置におい
て、プログラマブル回路を構成する配線が、半導体基板
上に設けられた第1の配線と、第1の配線とアンチヒュ
ーズ層を介して形成された上部電極上の第2の配線と、
第1の配線と直接電気的に接続する第3の配線とからな
り、第1の配線がその上面に2層の異なる材料よりなる
導体層を備え、また第2の配線が上部電極との接触面
に、また第3の配線が第1の配線との接続面にそれぞれ
2層の異なる材料よりなる導体層を備えた配線により構
成したものであり、アンチヒューズ層および下部電極お
よび第1の配線を一度のマスキングとエッチングにより
形成することができ、その結果アンチヒューズ素子を含
む2層配線を形成するために必要とされる製造工程を低
減することができる。
【0023】さらに第2の配線が、上層からアルミニウ
ム合金層、チタンナイトライド層、チタン層という構成
をとることにより、第2の配線と上部電極との接触面が
活性なチタンであるために、下部電極と第2の配線の接
触抵抗が安定する。なお第3の配線にチタンナイトライ
ド層がない場合には、450℃以上の温度での熱処理に
より、ホールの底側壁部において第3の配線のアルミニ
ウム合金とアンチヒューズ層のアモルファスシリコンが
反応してしまい、下部電極と第3の配線の接触抵抗特性
に充分な信頼性が得られない。第3の配線のアルミニウ
ム合金層の下層にチタンナイトライド層が存在すること
により、ホールの底側壁部におけるアルミニウム合金と
アンチヒューズ層のアモルファスシリコンとの反応を防
ぐことができる。
【0024】請求項2に記載の発明は、半導体基板上に
設けられた第1の配線と、その第1の配線上に形成され
た2層構造の下部電極と、その下部電極上に設けられた
アンチヒューズ層と、そのアンチヒューズ層の上面全面
に形成された層間絶縁膜に設けられたアンチヒューズ素
子形成用の第1のホールの内部にアンチヒューズ層に接
して形成された上部電極と、その上部電極上に形成され
た3層構造の第2の配線と、同じく層間絶縁膜に設けら
れた第1の配線接続用の第2のホールの内部に直接下部
電極と電気的に接続している3層構造を有する第3の配
線とからなるプログラム回路を備えるものであり、第2
の配線が、上層からアルミニウム合金層、チタンナイト
ライド層、チタン層という構成をとることにより、第2
の配線と上部電極との接触面が活性なチタンであるため
に、下部電極と第2の配線の接触抵抗が安定する。また
第3の配線のアルミニウム合金層の下層にチタンナイト
ライド層が存在することにより、ホールの底側壁部にお
けるアルミニウム合金とアンチヒューズ層のアモルファ
スシリコンとの反応を防ぐことができる。
【0025】請求項3に記載の発明は、請求項2記載の
2層構造よりなる下部電極をチタン層とチタンナイトラ
イド層より構成し、3層構造よりなる第2の配線と第3
の配線をともにアルミニウム合金層とチタン層およびチ
タンナイトライド層とから構成したものであり、下部電
極を上層がチタンナイトライド層、下層がチタン層とい
う異なった材料による2層構造とすることにより、下部
電極の上層が不活性な金属間化合物であるチタンナイト
ライド層であるために、アモルファスシリコンよりなる
アンチヒューズ層が安定した絶縁性を備えることができ
る。また下部電極の下層が活性なチタンであるために、
第1の配線との接触抵抗を安定させ、抵抗ばらつきを抑
制することができる。
【0026】請求項4に記載の発明は、半導体基板上に
第1の配線となる導体膜を堆積させる工程、第1の配線
上に下部電極となる2層導体膜を堆積させる工程、2層
導体膜上にアンチヒューズ層となる絶縁膜を堆積させる
工程、絶縁膜上を選択的にマスキングし、絶縁膜、2層
導体膜および導体膜を選択的にエッチングしてアンチヒ
ューズ層、下部電極および第1の配線を形成する工程、
アンチヒューズ層の上面に第1の層間絶縁膜を形成した
のちマスキングし、エッチングして第1の層間絶縁膜に
第1のホールを形成する工程、第1のホールに上部電極
を形成する工程、上部電極とアンチヒューズ層の上部全
面に第2の層間絶縁膜を形成する工程、その第2の層間
絶縁膜の上部電極の上面に達する第2のホールと、アン
チヒューズ素子の形成領域を除く下部電極の上面に達す
る第3のホールとをエッチングにより設ける工程、なら
びに、少なくともチタン層、チタンナイトライド層およ
びアルミニウム合金層の3層よりなり、第2のホール内
で上部電極に接する第2の配線と、少なくともチタン
層、チタンナイトライド層およびアルミニウム合金層の
3層よりなり、第3のホール内で下部電極に接する第3
の配線とを設ける工程を備えた製造方法としたものであ
り、アンチヒューズ層および下部電極および第1の配線
を一度のマスキングとエッチングにより形成することが
でき、その結果アンチヒューズ素子を含む2層配線を形
成するために必要とされる製造工程を低減することがで
きる。
【0027】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の一実施の形態における
半導体装置のアンチヒューズ素子を含むプログラマブル
回路の部分を示す断面図であり、トランジスタ等の基本
論理素子は図示を省略してある。
【0028】図1において、21は半導体基板、22は
チタンナイトライド層22bの下層にチタン層22aが
形成された2層の導体層よりなる下部電極である。23
はアルミニウム合金層からなる第1の配線、24はアモ
ルファスシリコン層からなるアンチヒューズ層、25は
チタンナイトライド層からなる上部電極であり、下部電
極22、アンチヒューズ層24および上部電極25より
アンチヒューズ素子27が構成される。26はアルミニ
ウム合金層の下層にチタンナイトライド層、さらにその
下層にチタン層が配置された3層からなる第2の配線で
ある。28はアルミニウム合金層の下層にチタンナイト
ライド層、さらにその下層にチタン層が配置された3層
からなる第3の配線である。29は酸化シリコンからな
る層間絶縁膜、30は上部電極25を形成するための第
1のホール、31は第2の配線26を形成してアンチヒ
ューズ層24の上部電極25と接続するための第2のホ
ール、32は下部電極22と第3の配線28を接続する
ための第3のホールである。なお、図において切断線は
アンチヒューズ素子27と第3の配線28の構成部分と
が必ずしも近接して設けられているものではないという
意味を示したものである。
【0029】以下に本実施の形態におけるアンチヒュー
ズを含む2層配線の構成について説明する。
【0030】図1に示すように、第1の配線23および
第2の配線26、第3の配線28は半導体集積回路のプ
ログラマブル回路の構成要素であり、下部電極22は第
1の配線23の直上にあって第1の配線23と電気的に
接続されている。アンチヒューズ層24は下部電極22
の直上にある。第1の配線23と第3の配線28は第3
のホール32によって下部電極22を介して電気的に接
続されている。第2の配線26は第2のホール31によ
って上部電極25と電気的に接続されている。上部電極
25と下部電極22は、アンチヒューズ層24により電
気的に絶縁されている。すなわち、第2の配線26と第
3の配線28とは電気的に絶縁されている。
【0031】本実施の形態ではアンチヒューズ素子27
を含むプログラマブル回路において、アンチヒューズ層
24および下部電極22および第1の配線23を一つの
工程で形成することができ、アンチヒューズ素子27を
含む2層配線を形成するための製造工程が削減できる。
【0032】また、下部電極22は2層からなり、上層
がチタンナイトライド層22b、下層がチタン層22a
という構成であるために下部電極22の上層が不活性な
金属間化合物であるチタンナイトライドであることによ
り、アンチヒューズ層24のアモルファスシリコンが安
定した絶縁性を示すことができる。また下部電極22の
下層が活性なチタン層22aであることにより、第1の
配線23と下部電極22の接触抵抗が安定し、絶縁破壊
後のアンチヒューズ素子の抵抗ばらつきを抑制すること
ができる。
【0033】また、第2の配線26と第3の配線28は
それぞれ3層からなり、それぞれ上層から、アルミニウ
ム合金層26a,28a、チタンナイトライド層26
b,28b、チタン層26c、28cという3層構造を
有する。第2の配線26と上部電極25の接触面に活性
なチタン層26cが存在することにより、上部電極25
と第2の配線26との接触電気抵抗が安定する。なお、
第3の配線28にチタンナイトライド層28bがない場
合には、450℃以上の温度での熱処理により、第3の
ホール32の底側壁部において第3の配線28のアルミ
ニウム合金とアンチヒューズ層24のアモルファスシリ
コンが反応してしまい、下部電極22と第3の配線28
との接触抵抗特性に充分な信頼性が得られない。しかし
ながら本実施の形態では、第3の配線28のアルミニウ
ム合金層28aの下層にチタンナイトライド層28bが
存在することにより、第3のホール32の底側壁部にお
けるアルミニウム合金層28aとアンチヒューズ層24
のアモルファスシリコンとの反応を防ぐことができる。
【0034】(実施の形態2)図2(a)〜(g)は本
発明の一実施の形態における半導体装置の製造工程を示
す断面図である。図2では図1に示す第2の配線と第3
の配線を分離する切断線は省略する。
【0035】図に示すように、まず半導体基板21上に
スパッタリング法により、第1の配線23となるアルミ
ニウム合金膜を800nmの厚さで堆積し、その上面に
チタン膜を厚さ20nm、チタンナイトライド膜を厚さ
200nmでこの順で堆積し、さらにそのチタンナイト
ライド膜の上にプラズマCVD法を用いてアンチヒュー
ズ層24となるアモルファスシリコン膜を100nmの
厚さで堆積する。続いてそのアモルファスシリコン膜の
上に第1の配線23のパターンをフォトレジストにより
形成し、アモルファスシリコン膜、チタンナイトライド
膜、チタン膜およびアルミニウム合金膜を一度でRIE
(Reactive Ion Etching)法によりエッチングし、アモ
ルファスシリコン層からなるアンチヒューズ層24およ
び、チタンナイトライド層22bとチタン層22aから
なる下部電極22、アルミニウム合金層からなる第1の
配線23を同時に形成する(a)。
【0036】つぎにプラズマCVD法により、アンチヒ
ューズ層24、下部電極22、第1の配線23、半導体
基板21の全てを被覆するように酸化シリコン膜を20
0nmの厚さで堆積し、第1の層間絶縁膜29aを形成
する。続いて第1の層間絶縁膜29aをマスキングし、
エッチングして第1のホール30を形成し、アンチヒュ
ーズ層24の表面を一部露出させる(b)。
【0037】つぎに第1の層間絶縁膜29a上およびア
ンチヒューズ層24が露出している第1のホール30内
にスパッタリング法により、チタンナイトライド膜を2
00nmの厚さで堆積したのち、露出したアンチヒュー
ズ層24の上部にチタンナイトライド膜が残るようにマ
スキングし、エッチングして上部電極25を形成してア
ンチヒューズ素子27を形成する(c)。
【0038】つぎにプラズマCVD法により、上部電極
25を含む全面に酸化シリコン膜を2000nmの厚さ
で堆積するが、この堆積された酸化シリコン膜の表面は
アンチヒューズ素子形成部の上面が凸部を形成して第2
の配線26のパターニングが困難になるので、酸化シリ
コン膜の表面を平坦化するためその凸部分のみをレジス
トエッチバック法を用いて酸化シリコン膜の膜厚が70
0〜1000nmになるまでエッチグし、平坦化された
表面を有する第2の層間絶縁膜29bを形成する
(d)。
【0039】つぎに第2の層間絶縁膜29bをマスキン
グし、エッチングして上部電極25の表面に達する第2
のホール31を形成する(e)。つぎに第1の層間絶縁
膜29aと第2の層間絶縁膜29bをマスキングし、エ
ッチングして下部電極22の上面に達する第3のホール
32を形成する(f)。
【0040】つぎにスパッタリング法により、この第2
のホール31の内壁および上部電極25の上面と第3の
ホール32の内壁および下部電極22の上面にチタン膜
を50nmの厚さで、チタンナイトライド膜を50nm
の厚さで、またその上にアルミニウム合金膜を800n
mの厚さでこの順にそれぞれ堆積する。その後、アルミ
ニウム合金膜の上に第2の配線26および第3の配線2
8のパターンをフォトレジストにより形成し、アルミニ
ウム合金膜、チタンナイトライド膜およびチタン膜を同
時にRIE法によりエッチングしてチタン層26c、チ
タンナイトライド層26bおよびアルミニウム合金層2
6aからなる第2の配線26、チタン層28c、チタン
ナイトライド層28bおよびアルミニウム合金層28a
からなる第3の配線を形成してアンチヒューズ素子27
を備えるプログラマブル回路を有する半導体装置が構成
される(g)。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、アンチヒューズ層を含
む2層配線ではアンチヒューズ層、下部電極および第1
の配線を一度のマスキングとエッチングにより形成する
ことができるため、アンチヒューズ素子を形成するため
に必要とされる製造工程を低減することができる。また
下部電極の構成を上層がチタンナイトライド層、下層が
チタン層という2層構造とすることにより、アンチヒュ
ーズ素子のアモルファスシリコンが安定した絶縁性を備
えることができ、また第1の配線と下部電極との接触抵
抗が安定し、絶縁破壊後のアンチヒューズ素子の抵抗ば
らつきを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による半導体装置の断面
【図2】同実施の形態の半導体装置の製造工程を示す断
面図
【図3】従来の半導体装置の断面図
【図4】同半導体装置の製造工程を示す断面図
【符号の説明】
21 半導体基板 22 下部電極 23 第1の配線 24 アンチヒューズ層 25 上部電極 26 第2の配線 27 アンチヒューズ素子 28 第3の配線 29 層間絶縁膜 30 第1のホール 31 第2のホール 32 第3のホール
フロントページの続き (72)発明者 本田 浩嗣 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンチヒューズ素子を内蔵する半導体装
    置において、プログラマブル回路を構成する配線が、半
    導体基板上に設けられた第1の配線と、前記第1の配線
    とアンチヒューズ層を介して形成された上部電極上の第
    2の配線と、前記第1の配線と直接電気的に接続する第
    3の配線とからなり、前記第1の配線がその上面に2層
    の異なる材料よりなる導体層を備え、また前記第2の配
    線が前記上部電極との接触面に、また前記第3の配線が
    前記第1の配線との接続面にそれぞれ2層の異なる材料
    よりなる導体層を備えた配線により構成された半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に設けられた第1の配線
    と、その第1の配線上に形成された2層構造の下部電極
    と、その下部電極上に設けられたアンチヒューズ層と、
    そのアンチヒューズ層の上面全面に塗布された層間絶縁
    膜に設けられたアンチヒューズ素子形成用の第1のホー
    ルの内部に前記アンチヒューズ層に接して形成された上
    部電極と、その上部電極上に形成された3層構造の第2
    の配線と、同じく層間絶縁膜に設けられた第1の配線接
    続用の第2のホールの内部に直接前記下部電極と電気的
    に接続している3層構造を有する第3の配線とからなる
    プログラム回路を備えた半導体装置。
  3. 【請求項3】 2層構造よりなる下部電極がチタン層と
    チタンナイトライド層よりなり、3層構造よりなる第2
    の配線と第3の配線がともにアルミニウム合金層とチタ
    ン層およびチタンナイトライド層とで構成された請求項
    2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に第1の配線となる導体膜
    を形成する工程、前記第1の配線上に下部電極となる2
    層導体膜を形成する工程、前記2層導体膜上にアンチヒ
    ューズ層となる絶縁膜を形成する工程、前記絶縁膜上を
    選択的にマスキングし、前記絶縁膜、2層導体膜および
    導体膜を選択的にエッチングしてアンチヒューズ層、下
    部電極および第1の配線を形成する工程、前記アンチヒ
    ューズ層の上面に第1の層間絶縁膜を形成したのちマス
    キングし、エッチングして前記第1の層間絶縁膜に第1
    のホールを形成する工程、前記第1のホールに上部電極
    を形成する工程、前記上部電極と前記アンチヒューズ層
    の上部全面に第2の層間絶縁膜を形成する工程、その第
    2の層間絶縁膜の前記上部電極の上面に達する第2のホ
    ールとアンチヒューズ素子の形成領域を除く前記下部電
    極の上面に達する第3のホールとをエッチングにより設
    ける工程、ならびに、少なくともチタン層、チタンナイ
    トライド層およびアルミニウム合金層の3層よりなり、
    前記第2のホール内で前記上部電極に接する第2の配線
    と、少なくともチタン層、チタンナイトライド層および
    アルミニウム合金層の3層よりなり、前記第3のホール
    内で前記下部電極に接する第3の配線とを設ける工程を
    備えた半導体装置の製造方法。
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