JPH1083527A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH1083527A
JPH1083527A JP24032796A JP24032796A JPH1083527A JP H1083527 A JPH1083527 A JP H1083527A JP 24032796 A JP24032796 A JP 24032796A JP 24032796 A JP24032796 A JP 24032796A JP H1083527 A JPH1083527 A JP H1083527A
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JP
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drum
magnetic recording
fixed
resin composite
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JP24032796A
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Inventor
昭人 ▲吉▼元
Akito Yoshimoto
Shigemi Asai
重美 浅井
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドドラムを有する磁気記録再生装置にお
いて、回転ドラムの高速回転に伴って発生する振動や騒
音が、磁気テープ走行機構本体のメインシャーシ等に伝
播するのを有効に防止して、常に良好な磁気記録再生特
性が維持されるようにする。 【解決手段】 固定ドラム1は、少なくとも2種類以上
の樹脂複合材料からなり、ドラムベース2との接触部分
1f、ドラムベース2にネジ5で固定するための貫通穴
1gの内周部1j、および円筒状の周壁部1aと中心軸4
を支持する支持部1bとを結合する結合部1cの内の少な
くとも1箇所が、他の残りの部分よりも弾性強度が低い
樹脂複合材料で構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転ドラムと固定
ドラムからなる磁気記録再生用のヘッドドラムを備えた
ビデオテープレコーダ(VTR)、デジタルオーディオテ
ープレコーダ(DAT)などのような磁気記録再生装置に
係り、特には、ヘッドドラムを磁気テープ走行機構に対
して歪みなく安定して取付固定でき、しかも、ヘッドド
ラムによる振動および騒音の発生を有効に防止するため
の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】VTR、DATなどの磁気記録再生装置
においては、磁気記録再生用のヘッドドラムが設けられ
ている。このヘッドドラムは、回転ドラムと固定ドラム
とを備え、回転ドラムには磁気ヘッドが搭載されていて
中心軸に沿って回転する一方、固定ドラムの外周面に
は、磁気テープを精度良く案内するための段差、いわゆ
るリードが形成されている。
【0003】近年、磁気記録再生装置においては、高密
度記録化の要求が一層強まる傾向にあり、したがって、
上記の磁気記録再生用のヘッドドラムを用いて信号の記
録再生を行う場合には、磁気テープを案内するためのリ
ードの精度や、固定ドラムの外周面の真円度などが、磁
気記録再生特性に対して非常に重要な因子となる。
【0004】また、磁気ヘッドは、非常に高速で磁気テ
ープ上を走査するため、磁気ヘッドの回転むらや磁気テ
ープの伸縮、振動、走行むらなどの動的な精度が、前記
の幾何学的な精度と並んで、良好な磁気記録再生特性を
得る上でより重要になっている。
【0005】一方、近年は、軽量化、低価格化の要求か
ら、部品の薄肉化、部品点数、材料費、加工費等の削減
や、組立生産性を向上させることは重要な課題であり、
そのため、樹脂材料を用いて射出成型などの加工方法に
より、回転ドラム、固定ドラム、ドラムベース、メイン
シャーシなどを形成する技術開発が活発に行われてい
る。
【0006】ここで、従来の磁気記録再生用のヘッドド
ラム、およびその周辺部分の構造について、図8に示す
断面図に基づいて説明する。
【0007】図8において、101は固定ドラム、10
2は磁気テープを精度良く案内するために固定ドラム1
01の外周面に設けられたリード、103は回転ドラ
ム、104は磁気テープ走行機構本体のメインシャー
シ、105は固定ドラム101をメインシャ―シ104
に固定するためのドラムベース、106は磁気ヘッドで
ある。
【0008】また、107は回転ドラム103を回転さ
せるためのモータ、107a,107bはステータとロー
タ、108は回転ドラム103と固定ドラム101間で
情報伝達を行うロータリートランス、109は中心軸、
l10は軸受ユニットである。
【0009】前記の各部品の形状および寸法は精度良く
加工されており、特に、回転ドラム103の外周面の真
円度、固定ドラム101の外周面の真円度、およびリー
ド102の直線性は、精密に加工形成されている。
【0010】また、ドラムベース105の基準面Aの平
坦度、およびドラムベース105の複数箇所設けられた
位置決めピン111と固定ドラム101の底面に復数箇
所設けられた位置決め穴112との嵌め合いによって、
ドラムベース105に対する固定ドラム101の取付位
置が精度良く決められている。
【0011】ドラムベース105に対する固定ドラム1
01の取付固定は、固定ドラム101の底面に設けられ
た複数箇所のネジ穴113により、ドラムベース105
に複数本のネジ114で締付固定し、さらに、ドラムベ
ース105は、磁気テープ走行メカニズム本体のメイン
シャーシ104に設けられた複数箇所のネジ穴115に
より、複数本のネジ116で締付固定されている。
【0012】以上のように、ヘッドドラムは、これを構
成する部品を精密に加工し、かつ精密に組み立てること
によって、安定した磁気記録再生特性を実現している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ヘッドドラムおよびその周辺部分の構造において、ヘッ
ドドラムは、ドラムベース105にネジ114を用いて
固定するため、ネジ114の締付力によって、固定ドラ
ム101が変形してしまい、固定ドラム101に形成さ
れたリード102の直線性や、固定ドラム101の外周
面の真円度が悪くなる。そのため、磁気テープに対して
十分な直線性が得られなくなり、極端な場合には、他の
装置との互換性がなくなるという問題点がある。
【0014】また、回転ドラム103は、非常に高速で
回転するため、軸受ユニット110の加工組立精度によ
り、軸受ユニット110が振動して騒音が生じる。ま
た、モータ107のステータ107aとロータ107bと
の間に発生する駆動力が、ステータ107aに反力とし
て発生し、ステータ107aが振動して騒音が生じる。
【0015】これらの振動および騒音は、中心軸109
を介して固定ドラム101に伝わり、ドラムベース10
5を介してメインシャーシ104に伝達され、メインシ
ャーシ104が共振して増幅され、さらに大きな振動お
よび騒音となる。
【0016】そして、このような振動は、テープ走行に
むらを生じて画面がゆらぐ、いわゆるジッタの発生原因
となり、良好な磁気記録再生特性が得られず、また、騒
音は、磁気記録再生装置のユーザーに対する信頼性の低
下を招くという問題がある。
【0017】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたものであって、ヘッドドラムを歪みなく安定し
て磁気テープ走行メカニズムに取付固定でき、しかも、
ヘッドドラムによる振動および騒音の発生を可及的に低
減することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、磁気記録再生用のヘッドドラムを有し、
このヘッドドラムは、ドラムベース上に固定されて中心
軸あるいは中心軸軸受を支える固定ドラムと、磁気ヘッ
ドを備えて中心軸を中心に回転する回転ドラムとからな
る磁気記録再生装置において、次の構成を採用してい
る。
【0019】すなわち、本発明では、固定ドラムは、少
なくとも2種類以上の樹脂複合材料からなり、前記ドラ
ムベースとの接触部分、ドラムベースにネジ固定するた
めの貫通穴の内周部分、円筒状の周壁部と前記中心軸あ
るいは中心軸軸受を支える支持部とを結合する結合部分
の内の少なくとも1箇所が、他の残りの部分よりも弾性
強度が低い樹脂複合材料で構成されている。
【0020】また、前記ドラムベースは、少なくとも2
種類以上の樹脂複合材料からなり、前記固定ドラムとの
接触部分、磁気テープ走行機構本体のメインシャーシと
の接触部分、固定ドラムをネジ固定するための貫通穴の
内周部分、およびメインシャーシへネジ固定するための
貫通穴の内周部分の内の少なくとも1箇所が、他の残り
の部分よりも弾性強度が低い樹脂複合材料で構成されて
いる。
【0021】あるいは、磁気テープ走行機構本体のメイ
ンシャーシは、少なくとも2種類以上の樹脂複合材料か
らなり、前記ドラムベースとの接触部分、およびドラム
ベースをネジ固定するための貫通穴の内周部分の内の少
なくとも1箇所が、他の残りの部分よりも弾性強度が低
い樹脂複合材料で構成されている。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態に係る磁
気記録再生装置におけるヘッドドラムとその周辺部分の
構造を示す平面図、図2は図1のE−E線に沿う断面
図、図3は固定ドラムを底面側から見た平面図、図4は
図3のF−F線に沿う断面図、図5はドラムベースを上
面側から見た平面図、図6は図5のG−G線に沿う断面
図である。
【0023】これらの図において、1は固定ドラム、2
はドラムベース、3は磁気テープ走行機構本体のメイン
シャーシである。
【0024】固定ドラム1は、円筒状の周壁部1a、中
心軸4を支持する支持部1b、および両者1a,1bを底
部において結合する結合部1c、および周壁部1aの底部
側外周面から径方向外方に向けて放射状に複数(ここで
は3つ)配置されたフランジ部1dを有する。
【0025】上記の周壁部1aの外周面には、磁気テー
プを精度良く案内するためのリード1eが形成される一
方、各々のフランジ部1dには、この固定ドラム1をド
ラムベース2に取り付けるための貫通穴1gが設けられ
ている。さらに、各々のフランジ部1dの底部、および
貫通穴1gの内周部には、それぞれ振動減衰部1f,1j
が設けられており、フランジ部1d底部の振動減衰部1f
には、ドラムベース2の突起部2bに嵌め込むための嵌
込凹部1hが形成されている。そして、この場合の振動
減衰部1fの厚さは、固定ドラム1をドラムベース2に
固定する際の弾性変形分を考慮して、ドラムベース2の
突起部2bの高さより幾分高くなるように設定されてい
る。
【0026】固定ドラム1は、本例の場合、振動減衰部
1f,1jを除く残りの全ての部分が、従来のアルミ製の
ものと同程度の弾性強度をもつ第1の樹脂複合材料で構
成されている。ここでの弾性強度とは、引張や圧縮の場
合の縦弾性係数、剪断の場合の横弾性係数、曲げ弾性係
数などの弾性の諸係数で表される材料強度の目安をい
う。
【0027】このような第1の樹脂複合材料としては、
たとえば、ポリフェニレン・サルファイド(PPS)、ポ
リエーテルサルホン(PES)、ポリカーボネート(PC)
などの高剛性、高寸法精度、寸法安定性の良い高分子化
合物の樹脂材料に炭素繊維などを充填したものである。
【0028】一方、振動減衰部1f,1jは、柔軟性と消
音性をもつように、弾性強度が第1の樹脂複合材料より
も一桁以上低い第2の樹脂複合材料で構成されている。
たとえば、第1の樹脂複合材料の縦弾性係数が1.0×
1010Pa以上とすれば、第2の樹脂複合材料の縦弾性
係数は1.0×109Pa以下のものが使用される。
【0029】この第2の樹脂複合材料としては、たとえ
ば、ポリフェニレン・サルファイド(PPS)、ポリエー
テルサルホン(PES)、ポリカーボネート(PC)などの
高剛性、高寸法精度、寸法安定性の良い高分子化合物の
樹脂材料にゴム粒子などの弾性材を充填したものであ
る。
【0030】そして、この固定ドラム1は、第2の樹脂
複合材料で構成される振動減衰部1f,1jの部分と、第
1の樹脂複合材料で構成されるその他の残りの部分と
は、いわゆる多色成形技術によって一体形成されてい
る。
【0031】一方、ドラムベース2は、全体が略三角形
をしたベース板2aを有し、このベース板2aの中央部に
切り抜き穴2eが、また、ベース板2aの各々の角隅部分
には、固定ドラム1の高さ位置を決める突起部2b、お
よびこのドラムベース2をメインシャーシ3に固定する
ためのシャーシ取付穴2dが形成されており、さらに各
突起部2bには固定ドラム1の取り付け用のネジ穴2cが
設けられている。
【0032】ドラムベース2は、本例の場合、各部いず
れも、たとえば、ポリフェニレン・サルファイド(PP
S)、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリカーボネー
ト(PC)、ポリアミド6(PA6)、ポリアセタール(P
OM)、エポキシ樹脂などの樹脂材料を用いて射出成形
により一体形成されている。
【0033】そして、ドラムベース2の各突起部2bに
固定ドラム1の嵌込凹部1hが嵌め込まれ、固定ドラム
1の貫通穴1gを通してドラムベース2のネジ穴2cにネ
ジ5がネジ込まれることにより、固定ドラム1がドラム
ベース2に固定されている。この状態で、ドラムベース
2の突起部2bの上面が固定ドラム1のフランジ部1dの
底面に接触し、固定ドラム1の高さが位置決めされてい
る。
【0034】また、ドラムベース2のシャーシ取付穴2
dを通してメインシャーシ3の所定箇所に形成されたネ
ジ穴3aにネジ6がネジ込まれることにより、ドラムベ
ース2がメインシャーシ3に固定されている。
【0035】そして、メインシャーシ3は、本例の場
合、従来のアルミ製のものと同程度の弾性強度をもつ前
述の第1の樹脂複合材料で構成されている。
【0036】ここで、記録再生動作時には、磁気ヘッド
を搭載した回転ドラム(図示せず)は非常に高速で回転し
ているため、中心軸3に嵌め込まれた軸受ユニットや、
回転ドラムを回転させるモータ(図示せず)のステータが
振動する。その振動は、中心軸3を介して固定ドラム1
に伝わるが、固定ドラム1は、弾性強度の低い振動減衰
部1fを介してドラムベース2と接触しているため、中
心軸10から固定ドラム1に伝達された振動の大部分は
振動減衰部1fによって減衰されて、ドラムベース3へ
振動が殆ど伝達されなくなる。しかも、固定ドラム1を
ドラムベース2に取り付けるためのネジ5は、固定ドラ
ム1の弾性強度の低い振動減衰部1jでのみ接触するた
め、固定ドラム1に伝達された振動および騒音がネジ5
を介して、ドラムベース2に伝わるのを低減することが
できる。
【0037】よって、従来のように、磁気テープ走行機
構本体のメインシャーシ3が共振することがなくなり、
磁気記録再生装置の振動および騒音が大幅に低減され、
ジッタ等が生じない安定した良好な磁気記録再生特性を
実現することができる。
【0038】また、ネジ5を締め付けた場合でも、固定
ドラム1のフランジ部1dに設けられている弾性強度の
低い振動減衰部1jのみが局部的に変形して固定ドラム
1全体を歪ませることがないので、固定ドラム1の周壁
部1aの真円度が保たれ、磁気テープに対する磁気トラ
ックの直線性が十分に維持され、良好な磁気記録再生特
性を実現することができる。
【0039】本発明は、上記の実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、たとえ
ば、下記のような各種の変更を行うことができる。
【0040】(1) 図7に示す実施形態では、固定ドラ
ム1は、主として前述のアルミ製のものと同程度の弾性
強度を有する第1の樹脂複合材料によって構成されてい
るが、円筒状の周壁部1aと、中心軸4を支持する支持
部1bとを底部において結合する結合部1cにおいては、
第1の樹脂複合材料よりも弾性強度が低い第2の樹脂複
合材料からなる振動減衰部1kが局部的に設けられてい
る。
【0041】この場合も、第1の樹脂複合材料からなる
周壁部1a等と、第2の樹脂複合材料からなる振動減衰
部1kとは、多色成形技術により一体成形されている。
【0042】この構成の固定ドラム1においても、回転
ドラムで生じた振動は、中心軸4を介して固定ドラム1
の支持部1aに伝わるが、その振動は振動減衰部1kによ
って減衰されるために、ドラムベース2やメインシャー
シ3には振動が殆ど伝わらず、メインシャーシ3の共振
発生が防止されるため、磁気記録再生装置の振動および
騒音発生が大幅に低減される。
【0043】なお、図7に示す実施形態では、固定ドラ
ム1の結合部1cにおいて、振動減衰部1kを―層だけ形
成しているが、多層積層した構成であっても良い。
【0044】(2) 図1ないし図4に示した実施形態で
は、固定ドラム1側に振動減衰部1f,1jを設けている
が、図8および図9に示すような実施形態とすることも
できる。
【0045】すなわち、図8および図9に示す実施形態
では、固定ドラム1と接触するドラムベース2の各々の
突起部2bを取り囲む状態で振動減衰部2fが設けられる
とともに、固定ドラム1をネジ固定するための貫通穴2
cの内周部分にも振動減衰部2gが設けられている。
【0046】この場合も、各振動減衰部2f,2gは弾性
強度の低い第2の樹脂複合材料からなり、弾性強度の高
いベース板2aや突起部2b等と共に多色成形技術によっ
て一体成形されている。
【0047】この構成のドラムベース2においても、回
転ドラムで生じた振動は、中心軸4を介して固定ドラム
1に伝わるが、その振動は振動減衰部2f,2gによって
減衰されるために、メインシャーシ3には振動が殆ど伝
わらず、メインシャーシ3の共振が防止されるため、磁
気記録再生装置の振動および騒音発生が大幅に低減され
る。
【0048】(3) 図8および図9に示す実施形態で
は、ドラムベース2において、固定ドラム1と接触する
側に振動減衰部2fを設けたが、これとは逆に、図10
および図11に示すように、メインシャーシ3と接触す
る側に振動減衰部2hを設けることもできる。
【0049】すなわち、図10および図11に示す実施
形態では、ドラムベース2において、メインシャーシ3
にネジ6で取り付けるためのシャーシ取付穴2dの内周
部、およびメインシャーシ3に接触する底面側の各シャ
ーシ取付穴2dに対応する箇所に、それぞれ弾性強度の
低い第2の樹脂複合材料からなる振動減衰部2g,2h
が設けられている。
【0050】そして、ドラムベース2は、振動減衰部2
hに形成された嵌込凹部2iが、メインシャーシ3のネ
ジ穴3aを囲んで設けられた突起部3bに嵌め込まれた
後、シャーシ取付穴2dを通したネジ6でメインシャー
シ3に固定されている。
【0051】この構成のドラムベース2においても、回
転ドラムで生じた振動は、中心軸4を介して固定ドラム
1およびドラムベース2に伝わるが、その振動は振動減
衰部2g,2hによって減衰されるために、メインシャー
シ3には振動が殆ど伝わらず、メインシャーシ3の共振
が防止されるため、磁気記録再生装置の振動および騒音
発生が大幅に低減される。
【0052】(4) 図12および図13に示す実施形態
では、メインシャーシ3において、ドラムベース2をネ
ジ6で固定するための貫通穴3aの内周部、およびドラ
ムベース2と接触する上面側の各貫通穴3aに対応する
箇所にそれぞれ振動減衰部3c,3dが設けられている。
【0053】この場合も、回転ドラムで生じた振動は、
固定ドラム1からドラムベース2に伝わるが、その振動
は振動減衰部3c,3dによって減衰されるために、メイ
ンシャーシ3の共振発生が防止され、磁気記録再生装置
の振動および騒音発生が大幅に低減される。
【0054】(5) 上述した各実施形態を適宜組み合わ
せた場合には、回転ドラムで生じた振動は固定ドラム1
やドラムベース2、メインシャーシ3の各々において減
衰されるために、磁気記録再生装置の振動および騒音発
生をさらに一層大幅に低減することができる。
【0055】(6) 上記の各実施形態は、中心軸4が固
定ドラム1に固定された構成のものであるが、中心軸軸
受が固定ドラム1に固定された構造の磁気記録再生用ド
ラムにおいても、本発明を同様に適用することが可能で
ある。
【0056】
【発明の効果】本発明の磁気記録再生装置は、次の効果
を奏する。
【0057】(1) 請求項1、請求項2、請求項3記載
に係る発明では、回転ドラムの軸受部およびモータ部で
発生した振動および騒音の伝達が減衰されてメインシャ
ーシが共振することがなくなり、磁気記録再生装置の振
動および騒音が大幅に低減され、ジッタ等が生じない安
定した良好な磁気記録再生特性を実現することができ
る。
【0058】特に、請求項1の場合、固定ドラムを歪み
なくドラムベースに固定することが可能となるので、磁
気テープに対する磁気トラックの直線性が十分に維持さ
れ、さらに良好な磁気記録再生特性を実現することがで
きる。
【0059】(2) 請求項4記載に係る発明では、回転
ドラムで生じた振動は、固定ドラム、ドラムベース、メ
インシャーシの各々において減衰されるために、磁気記
録再生装置の振動および騒音発生を、さらに一層大幅に
低減することができ、磁気記録再生特性をさらに改善す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る磁気記録再生装置にお
ける固定ドラムを中心とした周辺部分の構造を示す平面
図である。
【図2】図1のE−E線に沿う断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る固定ドラムを底面側か
ら見た平面図である。
【図4】図3のF−F線に沿う断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係るドラムベースを上面側
から見た平面図である。
【図6】図5のG−G線に沿う断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る固定ドラムの断面
図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係るドラムベースを上
面側から見た平面図である。
【図9】図8のH−H線に沿う断面図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係るドラムベースを
底面側から見た平面図である。
【図11】図10のドラムベースをメインシャーシに取
り付けた状態の断面図である。
【図12】本発明の他の実施形態に係るメインシャーシ
を上面側から見た平面図である。
【図13】図12のメインシャーシにドラムベースを取
り付けた状態の断面図である。
【図14】従来の中心軸固定構造のヘッドドラムおよび
その周辺部分の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1…固定ドラム、1a…周壁部、1b…支持部、1c…結
合部、1g…貫通穴、1f,1j,1k…振動減衰部、2…
ドラムベース、2a…ベース板、2c…ネジ穴、2f,2
g,2h…振動減衰部、3…メインシャーシ、3a…ネジ
穴、3c,3d…振動減衰部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録再生用のヘッドドラムを有し、
    このヘッドドラムは、ドラムベース上に固定されて中心
    軸あるいは中心軸軸受を支える固定ドラムと、磁気ヘッ
    ドを備えて中心軸を中心に回転する回転ドラムとからな
    る磁気記録再生装置において、 前記固定ドラムは、少なくとも2種類以上の樹脂複合材
    料からなり、前記ドラムベースとの接触部分、ドラムベ
    ースにネジ固定するための貫通穴の内周部分、および円
    筒状の周壁部と前記中心軸を支持する支持部とを結合す
    る結合部分の内の少なくとも1箇所が、他の残りの部分
    よりも弾性強度が低い樹脂複合材料で構成されているこ
    とを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 磁気記録再生用のヘッドドラムを有し、
    このヘッドドラムは、ドラムベース上に固定されて中心
    軸あるいは中心軸軸受を支える固定ドラムと、磁気ヘッ
    ドを備えて中心軸を中心に回転する回転ドラムとからな
    る磁気記録再生装置において、 前記ドラムベースは、少なくとも2種類以上の樹脂複合
    材料からなり、前記固定ドラムとの接触部分、磁気テー
    プ走行機構本体のメインシャーシとの接触部分、固定ド
    ラムをネジ固定するための貫通穴の内周部分、およびメ
    インシャーシへネジ固定するための貫通穴の内周部分の
    内の少なくとも1箇所が、他の残りの部分よりも弾性強
    度が低い樹脂複合材料で構成されていることを特徴とす
    る磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 磁気記録再生用のヘッドドラムを有し、
    このヘッドドラムは、ドラムベース上に固定されて中心
    軸を支持する固定ドラムと、磁気ヘッドを備えて中心軸
    を中心に回転する回転ドラムとからなる磁気記録再生装
    置において、 磁気テープ走行機構本体のメインシャーシは、少なくと
    も2種類以上の樹脂複合材料からなり、前記ドラムベー
    スとの接触部分、およびドラムベースをネジ固定するた
    めの貫通穴の内周部分の内の少なくとも1箇所が、他の
    残りの部分よりも弾性強度が低い樹脂複合材料で構成さ
    れていることを特徴とする磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の構成の固定ドラムと、請
    求項2記載の構成のドラムベースと、請求項3記載の構
    成のメインシャーシの少なくとも2つが組み合わされて
    いることを特徴とする磁気記録再生装置。
JP24032796A 1996-09-11 1996-09-11 磁気記録再生装置 Pending JPH1083527A (ja)

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JP24032796A JPH1083527A (ja) 1996-09-11 1996-09-11 磁気記録再生装置

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JP24032796A JPH1083527A (ja) 1996-09-11 1996-09-11 磁気記録再生装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100552479B1 (ko) * 1999-05-07 2006-02-16 삼성전자주식회사 드럼 조립체

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KR100552479B1 (ko) * 1999-05-07 2006-02-16 삼성전자주식회사 드럼 조립체

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