JP2002343015A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

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JP2002343015A
JP2002343015A JP2001144961A JP2001144961A JP2002343015A JP 2002343015 A JP2002343015 A JP 2002343015A JP 2001144961 A JP2001144961 A JP 2001144961A JP 2001144961 A JP2001144961 A JP 2001144961A JP 2002343015 A JP2002343015 A JP 2002343015A
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fixed
disk drive
fixed shaft
drive device
connecting member
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JP2001144961A
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Hideo Okano
秀雄 岡野
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Publication date
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピンドルモータのステータコア及びステー
タコイルや、軸受で発生する振動が、ドライブシャー
シ、ディスクカバーへそのまま伝播することのないディ
スクドライブ装置を提供し、騒音を低減させる。 【解決手段】 スピンドルモータ57がドライブシャー
シ77に取り付けられてなるディスクドライブ装置51
において、スピンドルモータ57を、振動減衰作用を有
する連結部材81を介してドライブシャーシ77に取り
付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報機器、音響機
器、映像機器等に用いて好適なディスクドライブ装置に
関し、さらに詳しくは、回転動作時における騒音を減少
させる改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク装置は、小型化、薄
型化される一方で、高速な記録・再生が要求されてい
る。そのため、ディスク記録媒体の回転速度は、高めら
れる傾向にある。一般的に、この種の磁気ディスク装置
において、ディスク記録媒体はロータ磁石と、ステータ
コイルとからなるスピンドルモータによって回転駆動さ
れる。
【0003】図6はこの種のスピンドルモータを用いた
特開平7−111053号公報に開示される磁気ディス
ク装置の概略を示したものである。情報記録媒体である
磁気ディスク1は、スピンドルモータ3に装着され、所
定の回転数で回転される。磁気ヘッドを搭載した磁気ヘ
ッドスライダ5は、薄板状のサスペンション7の先端に
取り付けられている。ここで、磁気ヘッドスライダ5に
は、記録/再生素子が分離して設けられる複合型ヘッド
(例えば再生素子にMRヘッドを採用したもの)が搭載
されている。
【0004】サスペンション7は、図示しない駆動コイ
ルを保持するボビン部等を有するアーム9の一端に接続
されている。一方、アーム9の他端には、リニアモータ
の一種であるロータリーアクチュエータ11が設けられ
ている。ロータリーアクチュエータ11は、アーム9の
ボビン部に巻き上げられた図示しない駆動コイルと、そ
れを挟み込むように対向して配置された永久磁石及び対
向ヨークからなる磁気回路とから構成される。アーム9
は、固定軸13の上下2カ所に設けられた図示しないボ
ールベアリングによって保持され、ロータリーアクチュ
エータ11により回転揺動が自在にできるようになって
いる。
【0005】図7に示す回転駆動部の場合、スピンドル
モータ3は、固定軸15と、この固定軸15の外周に上
下一対の転がり軸受17を介して回転自在に支持される
ハブ19と、固定軸15の下端を嵌着するモータフレー
ム21と、ハブ19の内周に固定される円環状のロータ
磁石23と、モータフレーム21に固定されてロータ磁
石23の内側に配置されるステータコア25及びステー
タコイル27とから構成される。そして、スピンドルモ
ータ3は、モータフレーム21がドライブシャーシ29
の底板29aに穿設された取付穴31に嵌合され、外周
フランジ部33がネジ35によって底板29aに固定さ
れる。また、固定軸15の上端には、ドライブシャーシ
29に取り付けられたカバー部材37がネジ39によっ
て固定される。
【0006】一方、図8に示す回転駆動部の場合、スピ
ンドルモータ3は、固定軸15と、この固定軸15の外
周に上下一対の転がり軸受17を介して回転自在に支持
されるハブ19と、ハブ19の内周に固定される円環状
のロータ磁石23と、固定軸15にOリング等の弾性部
材41を介し固定されてロータ磁石23の内側に配置さ
れるステータコア25及びステータコイル27とから構
成される。そして、このスピンドルモータ3では、固定
軸15がドライブシャーシ29の底板29aに穿設され
た固定穴43に嵌着され、また、固定軸15の上端に
は、ドライブシャーシ29に取り付けられたカバー部材
37がネジ39によって固定されるようになっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示した従来のディスクドライブ装置は、軸受、固定軸、
モータフレーム、ドライブシャーシが剛固定によって一
体に連結されるため、ステータコア及びステータコイル
で発生する電磁振動や、軸受で発生する振動がそのまま
ドライブシャーシへ伝播してしまい、特に転動体を使用
する転がり軸受が用いられた場合には、騒音の大きくな
る問題があった。また、図8に示したディスクドライブ
装置は、固定軸とステータコアとの間に、緩衝材となる
Oリングが介装されているため、ステータコア及びステ
ータコイルで発生する電磁振動は減少されるものの、軸
受で発生する振動は、固定軸、モータフレーム、ドライ
ブシャーシが依然として一体に連結されるため、何ら低
減されることがなかった。
【0008】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、スピンドルモータのステータコア及びステータコイ
ルや、軸受で発生する振動が、ドライブシャーシ、ディ
スクカバーへそのまま伝播することのないディスクドラ
イブ装置を提供し、もって、軸受により発生する耳障り
な高周波数の騒音低減を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る請求項1記載のディスクドライブ装置
は、スピンドルモータがドライブシャーシに取り付けら
れてなるディスクドライブ装置において、前記スピンド
ルモータが、振動減衰作用を有する連結部材を介して前
記ドライブシャーシに取り付けられたことを特徴とす
る。
【0010】このディスクドライブ装置では、スピンド
ルモータが、振動減衰作用を有する連結部材を介してド
ライブシャーシに取り付けられることにより、スピンド
ルモータにより発生する振動が連結部材により吸収且つ
減衰され、ドライブシャーシへの伝達が低減される。こ
れにより、転がり軸受の採用が可能になり、軸受の耐久
性や低摩擦を確保しながら、ディスクドライブ装置の静
粛化が可能になる。
【0011】請求項2記載のディスクドライブ装置は、
前記スピンドルモータが、基台となるモータフレーム
と、前記モータフレームに起立して固定される固定軸
と、前記固定軸に軸受を介して回転自在に支持されると
共にディスク記録媒体が取り付けられるハブと、前記ハ
ブの内周に固定される円環状のロータと、前記モータフ
レームに固定され前記ロータの内周側に配置されるステ
ータとを有し、前記モータフレームが、振動減衰作用を
有する第1の連結部材を介して前記ドライブシャーシに
取り付けられたことを特徴とする。
【0012】このディスクドライブ装置では、ステータ
によって生じる磁気振動や、ハブの回転によって生じる
軸受の振動が、モータフレームとドライブシャーシとの
間に介装された第1の連結部材によって吸収且つ減衰さ
れ、ドライブシャーシへの伝達が低減される。
【0013】請求項3記載のディスクドライブ装置は、
前記スピンドルモータが、前記ドライブシャーシに固定
される円環状のモータフレームと、前記モータフレーム
の中央部に配置される固定部材と、前記固定部材に起立
して固定される固定軸と、前記固定軸に軸受を介して回
転自在に支持されると共にディスク記録媒体が取り付け
られるハブと、前記ハブの内周に固定される円環状のロ
ータと、前記固定部材に固定され前記ロータの内周側に
配置されるステータとを有し、前記固定部材が、振動減
衰作用を有する第1の連結部材を介して前記モータフレ
ームに取り付けられたことを特徴とする。
【0014】このディスクドライブ装置では、固定軸の
固定される固定部材が、第1の連結部材を介してモータ
フレームに取り付けられ、このモータフレームがドライ
ブシャーシに固定される。つまり、スピンドルモータ自
体に連結部材が組み込まれた構造となり、ドライブシャ
ーシと固定されるモータフレームには、ステータや軸受
からの振動が伝達されないようになっている。従って、
スピンドルモータは、連結部材を介して取り付ける必要
がなく、従来同様に容易に取り付けができる。
【0015】請求項4記載のディスクドライブ装置は、
前記ドライブシャーシの上部開口部を覆うディスクカバ
ーが、前記固定軸の軸方向に穿設された固定孔を有し、
前記固定軸の上部が第2の連結部材を介して前記固定孔
の内周に固定されたことを特徴とする。
【0016】このディスクドライブ装置では、固定軸の
上端面がディスクカバーに固定される。つまり、固定軸
は、上下両端が固定されてガタツキ等の振動が生じにく
くなる。そして、この上端部が、第2の連結部材を介し
てディスクカバーの固定孔内周に固定されることで、軸
受から固定軸を介してディスクカバーへ伝播される振動
が低減される。
【0017】請求項5記載のディスクドライブ装置は、
前記第1の連結部材が、前記ハブの外周より外側に位置
して設けられたことを特徴とする。
【0018】このディスクドライブ装置では、第1の連
結部材がハブの外周より外側に配置されることで、固定
軸を固定するモータフレームの外径が大きく確保可能に
なる。これにより、モータフレームの取り付け精度が高
まり、その結果、固定軸の倒れ精度が高められ、ディス
ク記録媒体と磁気ヘッドとの距離が高精度に確保される
ようになる。
【0019】請求項6記載のディスクドライブ装置は、
前記第1の連結部材が、前記固定軸の軸線方向に挟まれ
て介装されたことを特徴とする。
【0020】このディスクドライブ装置では、第1の連
結部材が固定軸の軸線方向で介装され、固定軸の軸線方
向に伝播する振動が第1の連結部材の厚み方向で吸収及
び減衰可能になる。これにより、第1の連結部材の厚
み、介装箇所、面積により、同方向の振動に対する第1
の連結部材の減衰制御が容易に行えるようになる。
【0021】請求項7記載のディスクドライブ装置は、
前記第1、第2の連結部材の少なくとも一方が、前記固
定軸の径方向に挟まれて介装されたことを特徴とする。
【0022】このディスクドライブ装置では、第1、第
2の連結部材の少なくとも一方が固定軸の径方向で介装
され、固定軸の径方向に伝播する振動が連結部材の厚み
方向で吸収及び減衰可能になる。これにより、連結部材
の厚み、介装箇所、面積により、同方向の振動に対する
連結部材の減衰制御が容易に行えるようになる。
【0023】請求項8記載のディスクドライブ装置は、
前記連結部材が、低発ガス性のフッ素系防振ゴムである
ことを特徴とする。
【0024】このディスクドライブ装置では、連結部材
として低発ガス性のフッ素系防振ゴムが用いられること
により、特に、騒音漏出防止のために密閉状態とされた
ドライブシャーシ内において、ディスク記録媒体等に悪
影響を及ぼす有害ガスの発生が抑止され、静粛性を確保
しながらディスク記録媒体等の耐久性が高められる。
【0025】請求項9記載のディスクドライブ装置は、
前記軸受が、転がり軸受であることを特徴とする。
【0026】このディスクドライブ装置では、転がり軸
受によって高耐久且つ低摩擦の回転支持が可能となり、
且つこの転がり軸受で発生する振動が連結部材によって
吸収減衰される。これにより、高耐久、低摩擦、静粛な
スピンドル機構が構成可能になる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るディスクドラ
イブ装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説
明する。図1は本発明に係るディスクドライブ装置の第
1の実施の形態を示す要部断面図である。
【0028】この実施の形態によるディスクドライブ装
置51は、情報記録媒体としてのディスク記録媒体53
がハブ55に装着され、所定の回転速度で回転される。
ディスク記録媒体53は円環状に形成され、内径部がハ
ブ55の外径部55aに外嵌されている。本実施の形態
では、複数枚(図示の例では3枚)のディスク記録媒体
53がハブ55に同軸状に装着固定されるが、1枚のデ
ィスク記録媒体53が装着されるものであってもよい。
【0029】このディスクドライブ装置51における記
録・再生ヘッドは、従来と同様に構成されており、スラ
イダ5(図6参照)に搭載され、ディスク記録媒体53
に対し表裏に一対が配設されている。スライダ5は、薄
板状のサスペンション7(図6参照)の先端に取り付け
られている。サスペンション7はアーム9(図6参照)
の一端に接続され、アーム9の他端にはリニアモータの
一種であるロータリーアクチュエータ11(図6参照)
が設けられている。
【0030】ロータリーアクチュエータ11は、アーム
9のボビン部に巻き上げられた図示しない駆動コイル
と、それを挟み込むように対向して配置された永久磁石
及び対向ヨークからなる磁気回路とから構成される。ア
ーム9は、固定軸13(図6参照)の上下2カ所に設け
られた図示しないボールベアリングによって保持され、
ロータリーアクチュエータ11により回転揺動が自在に
できるようになっている。
【0031】上記したハブ55は、円筒状に形成され、
その内周面にはスピンドルモータ57の構成部材である
円環状のロータ磁石(ロータ)59が固着されている。
また、ハブ55の内周には軸線方向に一対の転がり軸受
61が固定されている。転がり軸受61は、その外輪が
ハブ55の内周に固定され、内輪が固定軸63の外周に
固定されている。つまり、ハブ55は転がり軸受61を
介して回転自在に固定軸63に支持されている。そし
て、転がり軸受61の上端面は封止カバー64に覆わ
れ、転動面への異物の侵入が防止されている。
【0032】固定軸63の下端は、フランジ状に形成さ
れ基台となるモータフレーム65の中央部に嵌着されて
起立している。モータフレーム65の上面には、凹溝6
7が固定軸63を中心に同心円状に形成されている。こ
の凹溝67の内部には、ハブ55に固定されたロータ磁
石59が配置されている。また、この凹溝67の内周壁
にはステータコイル69を巻装したステータコア71
(ステータコイル69とステータコア71を総称してス
テータという)が固定されている。ステータコア71
は、外周面が僅かな間隙を有してロータ磁石59の内周
に対向している。
【0033】ステータコア71は、円環状に形成され、
円周方向に所定間隔を隔ててステータコイル69が複数
のセクションに分割されて巻かれている。このステータ
コイル69とステータコア71とは、樹脂モールドされ
るものであってもよい。
【0034】モータフレーム65の外周には、円周方向
等間隔で連結ネジ75の一端の雄ネジ79aを固定する
為の挿通孔が複数(本実施の形態では3つ)設けられて
いて、雄ネジ79aを通してナット85により固定され
る。つまり、スピンドルモータ57は、この連結ネジ7
5を介してドライブシャーシ77に支持固定されてい
る。また、ドライブシャーシ77は、上部開口部77a
がディスクカバー78によって塞がれる。
【0035】連結ネジ75は、一端が雄ネジ79aとな
り他端がフランジ部79bとなった上下一対のネジ金具
79と、このネジ金具79のフランジ部79b同士の間
で挟着された振動減衰作用を有する連結部材(第1の連
結部材)81とからなる。このように構成されたネジ金
具79は、下方の雄ネジ79aがドライブシャーシ77
に形成された雌ネジ83に螺着される一方、上方の雄ネ
ジ79aがモータフレーム65の外周に穿設された挿通
穴に挿通されてナット85により螺着される。
【0036】従って、連結部材81は、固定軸63の軸
線方向に挟まれて介装された状態となっており、ハブ5
5の外周より径方向外側に配置されている。この連結部
材81としては、例えば低発ガス性のフッ素系防振ゴム
等を好適に用いることができる。
【0037】このように構成されたディスクドライブ装
置51の作用を説明する。ディスクドライブ装置51で
は、ステータコア71及びステータコイル69によって
生じる磁気振動やハブ55の回転によって生じる軸受の
振動が、モータフレーム65とドライブシャーシ77と
の間に介装されたネジ金具79の連結部材81によって
吸収且つ遮断され、モータフレーム65の振動が減衰さ
れると共に、ドライブシャーシ77への伝達が低減され
る。これにより、転がり軸受61が使用された場合であ
っても騒音が抑止され、軸受の耐久性や低摩擦を確保し
ながら静粛なディスクドライブ装置51を得ることがで
きる。
【0038】また、連結部材81がハブ55の外周より
外側に配置されるので、固定軸63を固定するモータフ
レーム65の外径が大きく確保される。これにより、モ
ータフレーム65の取り付け精度が高まり、その結果、
固定軸63の倒れ角精度が高められ、ディスク記録媒体
53と磁気ヘッドとの距離が高精度に確保される。
【0039】そして、連結部材81が固定軸63の軸線
方向で挟まれて介装され、固定軸63の軸線方向に伝播
する振動が連結部材81の厚み方向で吸収及び減衰され
ることになる。これにより、連結部材81の厚み、介装
箇所、面積により、同方向の振動に対する連結部材81
の減衰制御が容易となる。
【0040】また、連結部材81として低発ガス性のフ
ッ素系防振ゴムが用いられることにより、特に、騒音漏
出防止のために密閉状態とされたドライブシャーシ77
内において、ディスク記録媒体53等に悪影響を及ぼす
有害ガスの発生が抑止され、静粛性を確保しながらディ
スク記録媒体53等の耐久性が高められる。
【0041】さらに、転がり軸受61によって高耐久且
つ低摩擦の回転支持が可能となり、且つこの転がり軸受
61で発生する振動が連結部材81によって吸収減衰さ
れるので、高耐久、低摩擦、静粛なスピンドル機構が構
成可能になる。また、ステータコア71及びステータコ
イル69が樹脂モールドされる構造とすれば、ステータ
コイル自体に発生する電磁振動が抑えられ、ステータコ
ア71が振動しなくなり、それに伴う騒音が低減され
る。
【0042】次に、本発明に係るディスクドライブ装置
の第2の実施の形態を説明する。図2は本発明に係るデ
ィスクドライブ装置の第2の実施の形態を示す要部断面
図、図3は図2に示したスピンドルモータの断面図、図
4は図3に示した固定部材及びモータフレーム部の断面
図である。なお、図1に示した部材と同一の部材には同
一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
【0043】この実施の形態によるディスクドライブ装
置91は、固定軸63の下端が円柱形状に形成された固
定部材93の中心に固着されている。一方、モータフレ
ーム95は、図3に示すように円環形状に形成される。
図4に示すように、固定部材93は、このモータフレー
ム95の内周に配置され、両者の間に設けられた連結部
材81によって支持されている。
【0044】この場合の連結部材81は、固定部材93
の円周方向に複数のものが設けられてもよく、また、円
環形状のものが一つ設けられるものであってもよい。い
ずれにしても、固定部材93は、連結部材81を介して
モータフレーム95に支持固定される。従って、この実
施の形態による構造の場合、連結部材81が、固定軸6
3の径方向に挟まれて介装された状態となっている。
【0045】また、このディスクドライブ装置91で
は、ドライブシャーシ77の上部開口部77aに固定さ
れたディスクカバー78に固定穴97が穿設されてい
る。この固定穴97の内周には、連結部材(第2の連結
部材)82を介して取付板99が固定されている。この
取付板99にはネジ挿通穴が穿設され、ネジ挿通穴に挿
入されたネジ101が固定軸63の上端面に螺着される
ようになっている。つまり、固定軸63は、上部が取付
板99を介してディスクカバー78に固定されるように
なっている。なお、図中、103は、モーターフレーム
95をドライブシャーシ77に固定するネジを示す。
【0046】このディスクドライブ装置91では、固定
軸63の固定される固定部材93が連結部材81を介し
てモータフレーム95に取り付けられ、このモータフレ
ーム95がドライブシャーシ77に固定される。つま
り、スピンドルモータ自体に連結部材81が組み込まれ
た構造となり、ドライブシャーシ77に固定されるモー
タフレーム95には、ステータコア71及びステータコ
イル69や転がり軸受61からの振動が伝達されないよ
うになっている。また、スピンドルモータ57は、連結
部材81を介してドライブシャーシ77へ取り付ける必
要がなく、従来同様に、容易に取り付けが行えるように
なっている。
【0047】また、固定軸63の上端面がディスクカバ
ー78に固定されるので、固定軸63の上下両端が固定
されることになり、ガタツキ等の振動が生じにくくな
る。そして、この上端部を固定する取付板99が連結部
材82を介してディスクカバー78に固定されること
で、転がり軸受61からの振動が固定軸63を介してデ
ィスクカバー78へ伝達しなくなる。
【0048】そして、連結部材81が固定軸63の径方
向で挟まれて介装され、固定軸63の径方向に伝播する
振動が連結部材81の厚み方向で吸収及び減衰されるこ
とになる。これにより、連結部材81の厚み、介装箇
所、面積により、同方向の振動に対する連結部材の減衰
制御が容易となる。
【0049】次に、本発明に係るディスクドライブ装置
の変形例を説明する。図5は本発明に係るディスクドラ
イブ装置の変形例を示す要部断面図である。なお、図1
〜図4に示した部材と同一の部材には同一の符号を付
し、重複する説明は省略するものとする。この実施の形
態によるディスクドライブ装置111は、固定軸63の
下部が第1の実施の形態によるモータフレーム65に固
定され、このモータフレーム65がネジ金具79を介し
てドライブシャーシ77に固定される。また、固定軸6
3の上部が第2の実施の形態による取付板99によって
ディスクカバー78に固定されている。このとき、連結
部材81が固定軸63の軸線方向に挟まれて介装される
と共に、連結部材82が固定軸63の径方向に挟まれて
介装されている。
【0050】従って、転がり軸受61が使用された場合
であっても騒音が抑止され、軸受の耐久性や低摩擦を確
保しながら静粛なディスクドライブ装置111が得られ
る。また、モータフレーム65とドライブシャーシ77
との間に介装される連結部材81がハブ55の外周より
外側に配置されるため、固定軸63の倒れ角精度が高め
られ、ディスク記録媒体53と磁気ヘッドとの距離が高
精度に確保されると共に、固定軸63の上下両端が固定
されてガタツキ等の振動が生じにくくなる。さらに、連
結部材82によって転がり軸受61からの振動が固定軸
63を介してディスクカバー78へ伝達しなくなる。
【0051】なお、上記の実施の形態では、ディスク記
録媒体が磁気ディスクである場合を例に説明したが、本
発明に係るディスクドライブ装置は、ディスク記録媒体
が光学的に読み書きされるものの場合においても、同様
の効果を奏するものである。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るディスクドライブ装置によれば、スピンドルモータが
振動減衰作用を有する連結部材を介してドライブシャー
シに取り付けられているので、ステータの磁気振動や軸
受の振動を連結部材で吸収遮断することができ、これに
より、スピンドルモータの振動が減衰されると共に、ド
ライブシャーシへの伝達が低減される。この結果、耐久
性や摩擦係数で有利な転がり軸受を採用しながら、騒音
の少ない静粛なディスクドライブ装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクドライブ装置の第1の実
施の形態を示す要部断面図である。
【図2】本発明に係るディスクドライブ装置の第2の実
施の形態を示す要部断面図である。
【図3】図2に示したスピンドルモータの断面図であ
る。
【図4】図3に示した固定部材及びモータフレーム部の
断面図である。
【図5】本発明に係るディスクドライブ装置の変形例を
示す要部断面図である。
【図6】ディスクドライブ装置の概略を表す外観斜視図
である。
【図7】スピンドルモータがドライブシャーシに剛固定
された従来のディスクドライブ装置の要部断面図であ
る。
【図8】ステータコアが弾性材を介して固定軸に支持さ
れた従来のディスクドライブ装置の要部断面図である。
【符号の説明】
51,91,111 ディスクドライブ装置 55 ハブ 57 スピンドルモータ 59 ロータ磁石 61 転がり軸受(軸受) 63 固定軸 65,95 モータフレーム 69 ステータコイル 71 ステータコア 77 ドライブシャーシ 77a ドライブシャーシの開口部 78 ディスクカバー 81 連結部材 82 連結部材 93 固定部材 97 固定穴 99 取付板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 33/12 306 G11B 33/12 306Z H02K 5/173 H02K 5/173 A 5/24 5/24 A 7/14 7/14 C 21/22 21/22 M Fターム(参考) 3J048 AA01 BA10 BB00 DA01 DA06 EA07 5D109 BA01 BA14 BA18 BA26 BA31 BB16 CA04 5H605 AA04 AA05 BB05 CC01 CC03 CC09 CC10 DD09 EA09 EA19 EB10 FF08 5H607 AA04 BB01 BB14 BB17 CC05 DD01 DD02 DD05 DD08 DD17 FF12 GG01 GG08 JJ08 5H621 AA04 BB07 GA01 HH01 JK07 JK08 JK17 JK19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドルモータがドライブシャーシに
    取り付けられてなるディスクドライブ装置において、 前記スピンドルモータが、振動減衰作用を有する連結部
    材を介して前記ドライブシャーシに取り付けられたこと
    を特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 前記スピンドルモータが、基台となるモ
    ータフレームと、前記モータフレームに起立して固定さ
    れる固定軸と、前記固定軸に軸受を介して回転自在に支
    持されると共にディスク記録媒体が取り付けられるハブ
    と、前記ハブの内周に固定される円環状のロータと、前
    記モータフレームに固定され前記ロータの内周側に配置
    されるステータとを有し、 前記モータフレームが、振動減衰作用を有する第1の連
    結部材を介して前記ドライブシャーシに取り付けられた
    ことを特徴とする請求項1記載のディスクドライブ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記スピンドルモータが、前記ドライブ
    シャーシに固定される円環状のモータフレームと、前記
    モータフレームの中央部に配置される固定部材と、前記
    固定部材に起立して固定される固定軸と、前記固定軸に
    軸受を介して回転自在に支持されると共にディスク記録
    媒体が取り付けられるハブと、前記ハブの内周に固定さ
    れる円環状のロータと、前記固定部材に固定され前記ロ
    ータの内周側に配置されるステータとを有し、 前記固定部材が、振動減衰作用を有する第1の連結部材
    を介して前記モータフレームに取り付けられたことを特
    徴とする請求項1記載のディスクドライブ装置。
  4. 【請求項4】 前記ドライブシャーシの上部開口部を覆
    うディスクカバーが、前記固定軸の軸方向に穿設された
    固定孔を有し、前記固定軸の上部が第2の連結部材を介
    して前記固定孔の内周に固定されたことを特徴とする請
    求項2又は請求項3記載のディスクドライブ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の連結部材が、前記ハブの外周
    より外側に位置して設けられたことを特徴とする請求項
    2又は請求項4記載のディスクドライブ装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の連結部材が、前記固定軸の軸
    線方向に挟まれて介装されたことを特徴とする請求項
    2、請求項4、請求項5のいずれか1項記載のディスク
    ドライブ装置。
  7. 【請求項7】 前記第1、第2の連結部材の少なくとも
    一方が、前記固定軸の径方向に挟まれて介装されたこと
    を特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1項記載の
    ディスクドライブ装置。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2の連結部材が、低発ガ
    ス性のフッ素系防振ゴムであることを特徴とする請求項
    2〜請求項7のいずれか1項記載のディスクドライブ装
    置。
  9. 【請求項9】 前記軸受が、転がり軸受であることを特
    徴とする請求項2〜請求項8のいずれか1項記載のディ
    スクドライブ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6898051B2 (en) * 2001-11-27 2005-05-24 Seagate Technology Llc Disc drive spindle motor having a damper on a bottom surface of the spindle motor
DE102005061853A1 (de) * 2005-12-23 2007-07-05 Minebea Co., Ltd. Spindelmotor
WO2022124073A1 (ja) * 2020-12-07 2022-06-16 日本精工株式会社 ダイレクトドライブモータ

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