JPH1083373A - プログラマブルコントローラ - Google Patents

プログラマブルコントローラ

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JPH1083373A
JPH1083373A JP23695696A JP23695696A JPH1083373A JP H1083373 A JPH1083373 A JP H1083373A JP 23695696 A JP23695696 A JP 23695696A JP 23695696 A JP23695696 A JP 23695696A JP H1083373 A JPH1083373 A JP H1083373A
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JP
Japan
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unit
bus
storage memory
device storage
programmable controller
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JP23695696A
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Inventor
Yasuyuki Suzuki
康之 鈴木
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速に機能ユニットがCPUユニットのデバ
イス格納メモリの内容を参照又は書き換えることにより
シーケンスプログラムを高速に実行できるプログラマブ
ルコントローラを得ること。 【解決手段】 任意の機能ユニット30からデバイス格
納メモリ13をアクセスできるよう、デバイス格納メモ
リ13に演算部12側とバスインタフェース101側の
いずれか一方を接続するためのバスの切り替えを行うバ
ス切替部110を設け、更にバス切替部110にタイミ
ングの調停手段101aを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プログラマブル
コントローラに関し、特にCPUユニットとは別に通
信、位置決め等の機能を実行する機能ユニットを有する
プログラマブルコントローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は一般的なユニット式のプログラマ
ブルコントローラの構成を示している。このプログラマ
ブルコントローラは、CPUユニット10と、各種制御
対象(図示せず)に対してオン、オフ信号の入出力を行
う入出力ユニット20と、通信、位置決め等の機能を実
行する機能ユニット30と、電源ユニット40と、これ
ら各ユニットを装着されるベースユニット50とにより
構成されている。
【0003】図8は従来におけるプログラマブルコント
ローラの内部構成を示している。
【0004】CPUユニット10は、シーケンスプログ
ラムを格納するプログラムメモリ11と、シーケンスプ
ログラムを実行する演算部12と、デバイスと呼ばれる
演算データを格納するデバイス格納メモリ13と、ベー
スユニット50に設けられている外部バス51に対して
アクセス可能なバスインタフェース14とを有してい
る。
【0005】入出力ユニット20は、入出力部21と、
外部バス51からアクセスされるバスインタフェース2
2とを有している。
【0006】機能ユニット30は、機能に応じて異なる
個別機能部31と、2ポートメモリ32と、外部バス5
1からアクセスされるバスインタフェース33とを有し
ている。
【0007】図9はデバイス格納メモリ13のメモリマ
ップ例を示している。デバイス格納メモリ13は、入出
力ユニット20の入力データを格納する入力レジスタ1
3aと、入出力ユニット20の出力データを格納する出
力レジスタ13bと、内部演算で使用するワードデータ
を格納するデータレジスタ13cと、内部演算で使用す
るビットデータを格納する内部リレー13d等を含んで
いる。
【0008】つぎに、上述の構成によりプログラマブル
コントローラの動作について説明する。CPUユニット
10の演算部12は予めプログラムメモリ11に格納さ
れているシーケンスプログラムに基づきデバイス格納メ
モリ13の入力レジスタ13a、出力レジスタ13b、
データレジスタ13c、内部リレー13d等のデータを
使用して演算し、その結果をデバイス格納メモリ13の
シーケンスプログラムにより指定された領域に格納す
る。
【0009】CPUユニット10は、シーケンスプログ
ラムを先頭から終わりまで実行すると、入出力ユニット
20から外部バス51を経由して入力情報を読み込み、
これをデバイス格納メモリ13の入力レジスタ13aに
格納し、デバイス格納メモリ13の出力レジスタ13b
の内容を外部バス51経由で入出力ユニット20に出力
する。その後、再度シーケンスプログラムの先頭に戻
り、シーケンスプログラムを実行すると云う動作を繰り
返す。
【0010】一般的にプログラマブルコントローラは、
デバイス格納メモリ13を有することに特徴が有り、プ
ログラムメモリ11に格納されるシーケンスプログラム
とデバイス格納メモリ13の内容が制御内容を決定す
る。
【0011】シーケンス演算はビット演算が多く、この
性能を上げるために、マイクロプロセッサとは別にハー
ドウエアロジック演算器を備えている場合が多く、この
演算器を、シーケンスプログラム及びデバイス格納メモ
リ13の内容からマイクロプロセッサを介さずに直接演
算できるように構成することで、性能向上を図ってい
る。
【0012】従ってプログラムメモリ11とデバイス格
納メモリ13の二つメモリのアクセス速度がプログラマ
ブルコントローラの実行性能に大きな影響を持ってい
る。
【0013】機能ユニット30は、個別機能部31によ
って通信や位置決め等のように機能が異なるが、CPU
ユニット10とのデータのやりとりを行う方式は共通で
ある。つぎに機能ユニット30とCPUユニット10と
のデータのやりとりの動作について説明する。
【0014】機能ユニット30がCPUユニット10の
デバイス格納メモリ13の内容を参照したい場合、個別
機能部31は、2ポートメモリ32に参照したいデータ
の種類と個数を書き込み、CPUユニット10に外部バ
ス51を経由して割り込みをかける。
【0015】割り込みを受けたCPUユニット10は、
機能ユニット30の2ポートメモリ32のデータを参照
して要求内容に応じたデータをデバイス格納メモリ13
から読み出し、これを2ポートメモリ32に書き込み、
処理終了を知らせる割り込みを機能ユニット30に対し
発行する。
【0016】反対に、機能ユニット30がCPUユニッ
ト10のデバイス格納メモリ13の内容を書き換えたい
場合、個別機能部31は、2ポートメモリ32に書き換
えたいデータを書き込み、CPUユニット10に外部バ
ス51を経由して割り込みをかける。
【0017】割り込みを受けたCPUユニット10は、
機能ユニット30の2ポートメモリ32を参照し、要求
内容に応じたデータをデバイス格納メモリ13に書き込
み、処理終了を知らせる割り込みを機能ユニット30に
対して発行する。
【0018】従来のプログラマブルコントローラでは、
機能ユニット30がCPUユニット10のデバイス格納
メモリ13の内容を参照したい場合、あるいは書き換え
たい場合には、上述のように手続きが煩雑となり、この
処理を実行している間、シーケンスプログラムの実行が
中断されるため実行速度が遅くなり、制御性能が悪化す
ると云う問題点があった。
【0019】上述の問題を解決すべく改良されたプログ
ラマブルコントローラが図10に示されている。このプ
ログラマブルコントローラは外部バス51に接続された
共有メモリ60を有している。共有メモリ60はCPU
ユニット10、機能ユニット30からアクセス可能なメ
モリである。
【0020】CPUユニット10は外部バス51の調停
回路を含むバスインタフェース(マスタ)101を有
し、機能ユニット30は調停回路は有さないが外部バス
51に対してアクセスすることができるバスインタフェ
ース(スレーブ)301を有している。
【0021】つぎに、このプログラマブルコントローラ
の動作について説明する。CPUユニット10の演算部
12がデバイス格納メモリ13のデータを参照してシー
ケンスプログラムを実行し、シーケンスプログラムを先
頭から終わりまで一回実行する(以後1スキャンと呼
ぶ)度に、演算部4はデバイス格納メモリ13の内容を
入れ換えると共に共有メモリ60の内容も入れ換える。
【0022】機能ユニット30がCPUユニット10の
デバイス格納メモリ13の内容を参照したい場合、デバ
イス格納メモリ13に代えて共有メモリ60に対してア
クセスする。1スキャンに一回、デバイス格納メモリ1
3の内容と共有メモリ60の内容を入れ換えるため、見
かけ上、機能ユニット30はデバイス格納メモリ13の
データを参照する動作と同等の動作をすることになる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】図10に示されている
プログラマブルコントローラでは、機能ユニット30が
共有メモリ60のデータを参照する場合の手順は簡略化
され、図8に示されているプログラマブルコントローラ
に比して高速になるが、1スキャンに一回デバイス格納
メモリ13の内容と共有メモリ60の内容を入れ換える
処理が必要となるため、その分、プログラマブルコント
ローラの性能が悪化する。
【0024】また、デバイス格納メモリ13の内容と共
有メモリ60の内容の時間差による不整合によって制御
に不都合が生じる場合がある。この場合には、一時的に
CPUユニット10の演算部12の動作か、機能ユニッ
ト30の個別機能部31の動作のいずれかを待たせる必
要が生じるため、プログラマブルコントローラの性能が
更に悪化すると云う問題点がある。
【0025】この発明は、上述のような問題点を解決す
るためになされたもので、機能ユニットがCPUユニッ
トのデバイス格納メモリの内容を高速で参照あるいは書
き換えることによりシーケンスプログラムを高速に実行
できるよう改良されたプログラマブルコントローラを得
ることを目的としている。
【0026】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明によるプログラマブルコントローラは、
シーケンスプログラムを格納するプログラムメモリとシ
ーケンスプログラムを実行する演算部とデバイスと呼ば
れる演算データを格納するデバイス格納メモリと外部バ
ス接続用のインタフェースからなるCPUユニットと、
個別機能部と外部バス接続用のバスインタフェースから
なる一つ又は複数の機能ユニットとが外部バスにより接
続されたプログラマブルコントローラにおいて、前記C
PUユニットの前記デバイス格納メモリに前記CPUユ
ニットの前記演算部側と前記バスインタフェース側のい
ずれか一方を接続するためのバス切り替えを行うバス切
替部を有しているものである。
【0027】この発明によるプログラマブルコントロー
ラでは、バス切替部によるバス切り替えで、任意の機能
ユニットからもデバイス格納メモリに直接アクセスでき
る。
【0028】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラは、上述のようなプログラマブルコントローラにお
いて、前記バス切替部が、前記デバイス格納メモリをア
クセスする時間を2分割し、その一方を前記演算部のア
クセス専用とし、他方を前記外部バス上に装着された任
意の機能ユニットのアクセスを許可するタイミングの調
停を行う時分割方式タイミング調停手段を含んでいるも
のである。
【0029】この発明によるプログラマブルコントロー
ラでは、バス切替部の時分割方式タイミング調停手段に
よってデバイス格納メモリをアクセスする時間が2分割
され、一方が演算部のアクセス専用になり、他方が任意
の機能ユニットのアクセスを許可する時間帯になる。
【0030】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラは、上述のようなプログラマブルコントローラにお
いて、前記バス切替部が、演算部側とバスインタフェー
ス側のアドレスとデータをラッチするラッチ回路を有し
ているものである。
【0031】この発明によるプログラマブルコントロー
ラでは、デバイス格納メモリに対するアクセスが演算部
と機能ユニットとで時分割制御され、デバイス格納メモ
リのデータの読み書きの途中で、アクセス権が移行して
も、アドレスやデータがバス切替部のラッチ回路にラッ
チされる。
【0032】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラは、上述のようなプログラマブルコントローラにお
いて、前記バス切替部が、前記演算部と任意の機能ユニ
ットを先着順に優先するタイミングの調停を行う先着順
方式タイミング調停手段を有しているものである。
【0033】この発明によるプログラマブルコントロー
ラでは、バス切替部の先着順方式タイミング調停手段に
よってデバイス格納メモリに対するアクセス権が先着順
に設定される。
【0034】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラは、シーケンスプログラムを格納するプログラムメ
モリとシーケンスプログラムを実行する演算部とデバイ
スと呼ばれる演算データを格納するデバイス格納メモリ
と外部バス接続用のインタフェースからなるCPUユニ
ットと、個別機能部と外部バス接続用のバスインタフェ
ースからなる一つ又は複数の機能ユニットとが外部バス
により接続されたプログラマブルコントローラにおい
て、前記デバイス格納メモリが共用デバイス格納メモリ
として外部バス上に設けられているものである。
【0035】この発明によるプログラマブルコントロー
ラでは、デバイス格納メモリが共用デバイス格納メモリ
として外部バス上に設けられており、CPUユニットと
任意の機能ユニットのいずれからもデバイス格納メモリ
を直接アクセスできる。
【0036】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラは、上述のようなプログラマブルコントローラにお
いて、前記CPUユニットの前記バスインタフェース
が、前記共用デバイス格納メモリに対する同時アクセス
を禁止するために先着順にアクセスの許可信号を与える
調停回路を含んでいるものである。
【0037】この発明によるプログラマブルコントロー
ラでは、CPUユニットのバスインタフェースが有して
いる調停回路によって先着順に共用デバイス格納メモリ
に対するアクセス権が与えられ、演算部と機能ユニット
とが共用デバイス格納メモリに対し同時にアクセスする
ことが回避される。
【0038】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラは、上述のようなプログラマブルコントローラにお
いて、前記CPUユニットの前記バスインタフェース
が、複数の機能ユニットから同時にアクセスが有った場
合に最も早い機能ユニットに対してアクセス権を与え、
他の機能ユニットを待機させる調停手段を有しているも
のである。
【0039】この発明によるプログラマブルコントロー
ラでは、複数の機能ユニットから同時にアクセスが有っ
た場合には、CPUユニットのバスインタフェースが有
している調停手段によって先着順にアクセス権が設定さ
れる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に説明す
るこの発明の実施の形態において、上述の従来例と同一
構成の部分は、上述の従来例に付した符号と同一の符号
を付してその説明を省略する。
【0041】(実施の形態1)図1は実施の形態1のプ
ログラマブルコントローラの内部構成を示している。
【0042】CPUユニット10は、プログラムメモリ
11、演算部12、デバイス格納メモリ13、バスイン
タフェース(マスタ)101に加えて、デバイス格納メ
モリ13に対して演算部12側とバスインタフェース1
01側のいずれか一方のバスを接続するバス切り替えを
行うバス切替部110を有している。
【0043】機能ユニット30は個別機能部31とバス
インタフェース(スレーブ)301とにより構成されて
いる。
【0044】図2はバス切替部110の内部構造を示し
ている。バス切替部110は、アドレスバススイッチ1
12と、データバススイッチ114と、アドレスバス直
結スイッチ115と、データバス直結スイッチ116
と、アドレスラッチ回路117a、117bと、データ
ラッチ回路118a、118bと、時分割方式タイミン
グ調停回路119と、クロック生成回路120とを有し
ている。
【0045】アドレスバススイッチ112は演算部12
側のアドレスバス111aとバスインタフェース101
側のアドレスバス111bのいずれか一方を選択的にデ
バイス格納メモリ13に接続する。データバススイッチ
114は演算部12側のデータバス113aとバスイン
タフェース101側のデータバス113bのいずれか一
方を選択的にデバイス格納メモリ13に接続する。
【0046】アドレスバス直結スイッチ115は、CP
Uユニット10が入出力ユニット20をアクセスする場
合にオンし、演算部12側のアドレスバス111aとバ
スインタフェース101側のアドレスバス111bとを
直接接続する。データバス直結スイッチ116は、CP
Uユニット10が入出力ユニット20をアクセスする場
合にオンし、演算部12側のデータバス113aとバス
インタフェース101側のデータバス113bとを直接
接続する。
【0047】アドレスラッチ回路117a、117bは
アドレスバス111a、111bのアドレスデータを保
持し、データラッチ回路118a、118bは双方向ラ
ッチとしてデータバス113a、113bのデータを保
持する。
【0048】時分割方式タイミング調停回路119は、
各スイッチ112、114、115、116及び各ラッ
チ回路117a、117b、118a、118bの動作
を制御する信号を生成するものであり、デバイス格納メ
モリ13をアクセスする時間を2分割し、その一方を演
算部12のアクセス専用とし、他方を外部バス51上に
装着された機能ユニット30等の任意のユニットのアク
セスを許可するタイミングの調停を行う。
【0049】機能ユニット30等のユニットが外部バス
51に複数個接続されている場合には、バスインタフェ
ース(マスタ)101が内蔵している調停回路101a
が複数のユニットから同時にアクセスが有った場合に最
も早いユニットに対してアクセス権を与え、他のユニッ
トを待機させる。これにより機能ユニット30等のユニ
ットのアクセス権が先着順に優先設定される。
【0050】つぎに実施の形態1の動作について説明す
る。機能ユニット30がCPUユニット10のデバイス
格納メモリ13の内容を参照したい場合、個別機能部3
1はデバイス格納メモリ13をバスインタフェース(マ
スタ)101及び外部バス51を経由して直接的にアク
セスする。
【0051】図3はバス切替部110のバス切り替え動
作による各部の波形を示している。図3において、aは
クロック波形、bは演算部バス波形、cはデバイス格納
メモリバス波形、dはメモリ占有状況、eはバスI/F
バス波形をそれぞれ示している。
【0052】クロック生成回路120により生成された
クロックaはバス切替部110、演算部12、バスイン
タフェース(マスタ)101に供給される。
【0053】演算部12がデバイス格納メモリ13の内
容を使ってシーケンスプログラムを実行する場合、デバ
イス格納メモリ13の内容を参照する。このときのアド
レスバス111a、データバス113aの動作を示して
いるのが演算部バス波形bである。またデバイス格納メ
モリ13に対するアクセスの状況を示しているがデバイ
ス格納メモリバス波形cである。
【0054】デバイス格納メモリ13へのアクセスは演
算部12からとバスインタフェース(マスタ)101か
らのアクセスが時間的に2分割され、メモリ占有状況d
に示すように交互にアクセス権が与えられる。メモリ占
有状況dにおいて、Aは演算部12から、Bはバスイン
タフェース(マスタ)101からのアクセスを許可する
時間である。この例では、1クロックで一つのメモリア
クセスを行っており、演算部12は2クロックで一つの
シーケンスプログラムを実行している。言い換えれば、
演算部12での1実行時間の半分のクロックでメモリア
クセスが可能な回路としている。
【0055】シーケンスプログラムは1実行に対し1メ
モリアクセスを行う場合が多いため、図3の演算部バス
波形bのようにメモリアクセスが連続する場合がよく起
こる。この1実行時間全部をデバイス格納メモリ13を
占有しないよう、アドレスラッチ回路117a、双方向
のデータラッチ回路118aによってアドレス、データ
のラッチを行い、演算部12がデバイス格納メモリ13
を占有する時間を半分にしている。後の半分の時間は、
バスインタフェース(マスタ)101経由のアクセス専
用に確保してある。
【0056】バスインタフェース(マスタ)101経由
のアクセス速度は、外部バス51にユニットが複数装着
されると、浮遊容量が大きくなるため、一般に演算部1
2からのアクセスに比べ遅い。機能ユニット30がCP
Uユニット10のデバイス格納メモリ13の内容を参照
あるいは書き換えているときのアドレスバス111a、
データバス113aの動作を示しているのがバスI/F
バス波形eである。
【0057】この場合も、演算部12からのアクセス動
作時と同様に、アドレス、データの保持をアドレスラッ
チ117b、双方向のデータラッチ118bで行うこと
により、バスインタフェース(マスタ)101からのア
クセス専用に確保してある時間の一つを利用してデバイ
ス格納メモリ13へのアクセスを実行する。
【0058】このとき、時分割方式タイミング調停回路
119はバスインタフェース(マスタ)101経由の機
能ユニット30に対する許可信号によりバスインタフェ
ース(マスタ)101側を待機させることで、演算部1
2側のアクセスを優先させ、バスインタフェース(マス
タ)101側のアクセスを空いた時間に割り当てる。演
算部12側はいつでもアクセス可能な状態であり、演算
部12への許可信号は出さない。
【0059】これにより演算部12によるシーケンスプ
ログラムの実行時間が無駄に遅くなることがない。
【0060】バスインタフェース(マスタ)101は、
内蔵の調停回路101aによって、複数の機能ユニット
30から同時にアクセスが有った場合に最も早い機能ユ
ニット30に対してアクセス権を与え、他の機能ユニッ
ト30を待機させる。
【0061】各機能ユニット30のバスインタフェース
(スレーブ)301はアクセスを開始するときにリクエ
スト信号をオンする。この信号を受け取ったバスインタ
フェース(マスタ)101の調停回路は最も早くリクエ
スト信号を受け取った機能ユニット30に許可信号を与
え、この許可を受け取った機能ユニット30がアクセス
を開始する。他の機能ユニット30は許可信号が来るま
で待機する。
【0062】上述のように、デバイス格納メモリ13に
演算部12側とバスインタフェース101側のいずれか
一方のバスがバス切替部110によって切り替え接続さ
れるから、機能ユニット30から直接にデバイス格納メ
モリ13をアクセスすることができ、CPUユニット1
0と機能ユニット30との間のデータのやりとりに余分
な処理を必要とせずにシーケンスプログラムを高速に実
行することができるようになる。
【0063】また、バス切替部110の時分割方式タイ
ミング調停手段119により演算部12側とバスインタ
フェース(マスタ)101側のアクセス権が時分割設定
されるから、機能ユニット30からのアクセスがあって
も演算部12によるシーケンスプログラムの実行時間は
変化せず、高速で均一な制御が可能になる。
【0064】(実施の形態2)図4は実施の形態2のバ
ス切替部110の内部構造を示している。バス切替部1
10は、アドレスバススイッチ112と、データバスス
イッチ114と、アドレスバス直結スイッチ115と、
データバス直結スイッチ116と、先着順方式タイミン
グ調停回路121とを有している。
【0065】アドレスバススイッチ112と、データバ
ススイッチ114と、アドレスバス直結スイッチ115
と、データバス直結スイッチ116とは、実施の形態1
におけるものと同じ動作を行う。
【0066】先着順方式タイミング調停回路121は、
演算部12と任意の機能ユニット30を先着順に優先す
るタイミングの調停を行うものであり、演算部12から
のアクセスとバスインタフェース(マスタ)101から
のアクセスにおいて、両者からのアクセスが重なった場
合にそれぞれから出されたリクエスト信号を受付け、先
着した方に対して許可信号を送り、アドレスバススイッ
チ112及びデータバススイッチ114を先着側に切り
替える。これにより後着側は先着側がアクセスを終了
し、自分に対する許可信号が来るまで待機する。
【0067】つぎに、実施の形態2の動作について説明
する。演算部12からのアクセスとバスインタフェース
(マスタ)101からのアクセスとが重なると、先着順
方式タイミング調停回路121が、そのそれぞれから出
されたリクエスト信号を受付け、先着した方に対して許
可信号を送り、アドレスバススイッチ112及びデータ
バススイッチ114が先着側に切り替えられる。これに
より先着側がデバイス格納メモリ13にアクセスする。
【0068】これに対し、後着側は、先着側がアクセス
を終了し、自分に対する許可信号がオンするまで待機
し、また許可信号がオフの間はアクセスを中断して待機
し、オンになるとアクセスを続行する。この様子は図5
に示されている。
【0069】図5では、バスインタフェース(マスタ)
101からのアクセスが割り込むことにより演算部12
からのアクセスが待機させられている。
【0070】なお、複数の機能ユニット30からのアク
セスが重なった場合の動作については、実施の形態1と
同様である。
【0071】この実施の形態でも、上述のように、デバ
イス格納メモリ13に演算部12側とバスインタフェー
ス(マスタ)101側のいずれか一方のバスがバス切替
部110によって切り替え接続されるから、機能ユニッ
ト30から直接にデバイス格納メモリ12をアクセスす
ることができ、CPUユニット10と機能ユニット30
との間のデータのやりとりに余分な処理を必要とせずに
シーケンスプログラムを高速に実行することができるよ
うになる。
【0072】実施の形態2では、先着順方式タイミング
調停回路121により、演算部12側とバスインタフェ
ース(マスタ)101側とで先着順にデバイス格納メモ
リ13に対するアクセス権が与えられるから、シーケン
スプログラムの実行速度を高速に保つ観点において、機
能ユニット30の接続個数が比較的少ない小規模システ
ムで、また機能ユニット30からのデバイス格納メモリ
13に対するアクセス頻度が比較的少なく、シーケンス
プログラムの実行時間に与える影響が少ない場合におい
て有用であり、実施の形態1のもの比してアクセス速度
が2倍おそいメモリを使用することが可能になり、安価
に構成できる。
【0073】(実施の形態3)図6は実施の形態3を示
している。なお、図6に於いて、図1に対応する部分は
図1に付した符号と同一の符号を付けてその説明を省略
する。
【0074】実施の形態3では、デバイスと呼ばれる演
算データを格納するデバイス格納メモリが共用デバイス
格納メモリ70としてベースユニット50の外部バス5
1上に設けられている。
【0075】共用デバイス格納メモリ70は、CPUユ
ニット10の演算部12と機能ユニット30のいずれか
らのアクセスを許すものであり、同時アクセスを禁止す
るためにバスインタフェース(マスタ)101の調停回
路101aが先着順にアクセスの許可信号を与える。
【0076】つぎに、実施の形態3の動作について説明
する。CPUユニット10の演算部12は予めプログラ
ムメモリ11に格納されたシーケンスプログラムに基づ
き共用デバイス格納メモリ70のデータを使用して演算
し、その結果を共用デバイス格納メモリ70に格納す
る。
【0077】演算部12が共用デバイス格納メモリ70
をアクセスする場合、他の機能ユニット30からのアク
セスが競合しないようリクエスト信号をオンする。バス
インタフェース(マスタ)101の調停回路101a
は、機能ユニット30からのリクエストをチェックし、
競合がなければ演算部12に許可信号を返す。許可信号
を受け取った演算部12は共用デバイス格納メモリ70
をアクセスする。
【0078】機能ユニット30がデバイスの内容を参照
したい時などには、バスインタフェース(マスタ)10
1に対しリクエスト信号をオンする。演算部12からの
アクセスが重なっている場合には、調停回路101aが
許可信号を返してくるまで待機し、許可信号が来ると、
共用デバイス格納メモリ70を直接アクセスする。
【0079】なお、この実施の形態でも、複数の機能ユ
ニット30からのアクセスが重なった場合の動作につい
ては、実施の形態1と同様である。
【0080】この実施の形態では、デバイス格納メモリ
が共用デバイス格納メモリ70として外部バス51上に
設けられているから、機能ユニット30からデバイス格
納メモリのデータを直接に参照することができ、CPU
ユニット10と機能ユニット30との間のデータのやり
とりに余分な処理を必要としないと云う効果がある。ま
た共用デバイス格納メモリ70を複数のCPUユニット
10で共用することで、複数のCPUユニット10を持
つシステム構成が可能になる。
【0081】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、この発
明によるプログラマブルコントローラによれば、バス切
替部によるバス切り替えで、任意の機能ユニットからも
デバイス格納メモリに直接アクセスできるから、CPU
ユニットと機能ユニットとの間のデータのやりとりに余
分な処理を必要とせず、シーケンスプログラムを高速に
実行できるようになる。
【0082】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラによれば、バス切替部の時分割方式タイミング調停
手段によってデバイス格納メモリをアクセスする時間が
2分割され、一方が演算部のアクセス専用になり、他方
が任意の機能ユニットのアクセスを許可する時間帯にな
るから、機能ユニットからのアクセスがあっても演算部
によるシーケンスプログラムの実行時間は変化せず、高
速で均一な制御が可能になるという効果が得られる。
【0083】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラによれば、デバイス格納メモリに対するアクセスが
演算部と機能ユニットとで時分割制御され、デバイス格
納メモリのデータの読み書きの途中で、アクセス権が移
行しても、アドレスやデータがバス切替部のラッチ回路
にラッチされるから、演算部によるプログラム実行によ
ってメモリアクセスが連続する場合でも、1実行時間全
部に亙ってデバイス格納メモリを占有することがない。
【0084】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラによれば、バス切替部の先着順方式タイミング調停
手段によってデバイス格納メモリに対するアクセス権が
先着順に設定されるから、アクセス速度が遅いメモリが
使用でき、安価に構成できると云う効果が得られる。
【0085】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラによれば、デバイス格納メモリが共用デバイス格納
メモリとして外部バス上に設けられており、CPUユニ
ットと任意の機能ユニットのいずれからもデバイス格納
メモリに直接アクセスできるから、CPUユニットと機
能ユニットとの間のデータのやりとりに余分な処理を必
要とせず、シーケンスプログラムを高速に実行できるよ
うになる。また複数のCPUユニットを持つシステム構
成が可能になる。
【0086】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラによれば、CPUユニットのバスインタフェースが
有している調停回路によって先着順に共用デバイス格納
メモリに対するアクセス権が与えられるから、演算部と
機能ユニットとが共用デバイス格納メモリに対し同時に
アクセスすることが回避される。
【0087】つぎの発明によるプログラマブルコントロ
ーラによれば、複数の機能ユニットから同時にアクセス
が有った場合には、CPUユニットのバスインタフェー
スが有している調停手段によって先着順にアクセス権が
設定されるから、外部バスに複数の機能ユニットが接続
されたシステム構成が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る実施の形態1のプログラマブ
ルコントローラの内部構成例を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1に係るプログラマブルコントロ
ーラのバス切替部の内部構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】 実施の形態1に係るバス切替部の動作を波形
で示した説明図である。
【図4】 実施の形態2に係るプログラマブルコントロ
ーラのバス切替部の内部構成例を示すブロック図であ
る。
【図5】 実施の形態2に係るバス切替部の動作を波形
で示した説明図である。
【図6】 この発明に係る実施の形態3のプログラマブ
ルコントローラの内部構成例を示すブロック図である。
【図7】 一般的なプログラマブルコントローラのシス
テム構成を示すブロック図である。
【図8】 従来例によるプログラマブルコントローラの
内部構成例を示すブロック図である。
【図9】 従来例によるデバイス格納メモリのメモリマ
ップを示す説明図である。
【図10】 もう一つの従来例によるプログラマブルコ
ントローラの内部構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 CPUユニット,11 プログラムメモリ,12
演算部,13 デバイス格納メモリ,101 バスイ
ンタフェース(マスタ),101a 調停回路,110
バス切替部,112 アドレスバススイッチ,114
データバススイッチ,117a,117b アドレス
ラッチ回路,118a,118b データラッチ回路,
119 時分割方式タイミング調停回路,120 クロ
ック生成回路,121 先着順方式タイミング調停回
路,20 入出力ユニット,30機能ユニット,31
個別機能部,301 バスインタフェース(スレー
ブ),40 電源ユニット,50 ベースユニット,7
0 共用デバイス格納メモリ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シーケンスプログラムを格納するプログ
    ラムメモリとシーケンスプログラムを実行する演算部と
    デバイスと呼ばれる演算データを格納するデバイス格納
    メモリと外部バス接続用のインタフェースからなるCP
    Uユニットと、個別機能部と外部バス接続用のバスイン
    タフェースからなる一つ又は複数の機能ユニットとが外
    部バスにより接続されたプログラマブルコントローラに
    おいて、 前記CPUユニットの前記デバイス格納メモリに前記C
    PUユニットの前記演算部側と前記バスインタフェース
    側のいずれか一方を接続するためのバス切り替えを行う
    バス切替部を有していることを特徴とするプログラマブ
    ルコントローラ。
  2. 【請求項2】 前記バス切替部は、前記デバイス格納メ
    モリをアクセスする時間を2分割し、その一方を前記演
    算部のアクセス専用とし、他方を前記外部バス上に装着
    された任意の機能ユニットのアクセスを許可するタイミ
    ングの調停を行う時分割方式タイミング調停手段を含ん
    でいることを特徴とする請求項1に記載のプログラマブ
    ルコントローラ。
  3. 【請求項3】 前記バス切替部は、演算部側とバスイン
    タフェース側のアドレスとデータをラッチするラッチ回
    路を有していることを特徴とする請求項2に記載のプロ
    グラマブルコントローラ。
  4. 【請求項4】 前記バス切替部は、前記演算部と任意の
    機能ユニットを先着順に優先するタイミングの調停を行
    う先着順方式タイミング調停手段を有していることを特
    徴とする請求項1に記載のプログラマブルコントロー
    ラ。
  5. 【請求項5】 シーケンスプログラムを格納するプログ
    ラムメモリとシーケンスプログラムを実行する演算部と
    デバイスと呼ばれる演算データを格納するデバイス格納
    メモリと外部バス接続用のインタフェースからなるCP
    Uユニットと、個別機能部と外部バス接続用のバスイン
    タフェースからなる一つ又は複数の機能ユニットとが外
    部バスにより接続されたプログラマブルコントローラに
    おいて、 前記デバイス格納メモリが共用デバイス格納メモリとし
    て外部バス上に設けられていることを特徴とするプログ
    ラマブルコントローラ。
  6. 【請求項6】 前記CPUユニットの前記バスインタフ
    ェースは、前記共用デバイス格納メモリに対する同時ア
    クセスを禁止するために先着順にアクセスの許可信号を
    与える調停回路を含んでいることを特徴とする請求項5
    に記載のプログラマブルコントローラ。
  7. 【請求項7】 前記CPUユニットの前記バスインタフ
    ェースは、複数の機能ユニットから同時にアクセスが有
    った場合に最も早い機能ユニットに対してアクセス権を
    与え、他の機能ユニットを待機させる調停手段を有して
    いることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記
    載のプログラマブルコントローラ。
JP23695696A 1996-09-06 1996-09-06 プログラマブルコントローラ Pending JPH1083373A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100451374B1 (ko) * 2002-06-08 2004-10-06 엘지산전 주식회사 병렬 버스를 사용하는 백플레인의 통신 고속화 장치 및신뢰성 향상 방법
JPWO2013125012A1 (ja) * 2012-02-23 2015-05-21 三菱電機株式会社 計算機、アクセス管理方法およびアクセス管理プログラム

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