JPH06301631A - メモリ制御回路 - Google Patents

メモリ制御回路

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JPH06301631A
JPH06301631A JP8356393A JP8356393A JPH06301631A JP H06301631 A JPH06301631 A JP H06301631A JP 8356393 A JP8356393 A JP 8356393A JP 8356393 A JP8356393 A JP 8356393A JP H06301631 A JPH06301631 A JP H06301631A
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JP
Japan
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signal
access
access request
cpu
memory
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Application number
JP8356393A
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Inventor
Yuji Tanaka
勇司 田中
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の中央処理装置からの個別的なアクセス
要求を、メモリ制御回路を設けて調停処理することによ
ってメモリの共有化を図る。 【構成】 メモリ制御回路1は、複数のCPU21a,
21bからの同時アクセスが発生したときには、調停回
路2は予め定められる優先順位に従って上位の要求を受
付け、下位の要求を保留し、受付け中のCPUに対応す
るバッファ5、ラッチ6、セレクタ7を能動化あるいは
非能動化して、当該CPUのバスラインとメモリのバス
ラインとを接続する。メモリ3がDRAMの場合にはリ
フレッシュ要求が最優先に扱われる。上位のアクセスが
終われば、前記保留を解除して下位のアクセス要求を受
け付け、バスラインを切り換え接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メモリ制御回路に関
し、さらに詳しくは、読み込みおよび書き込みが自在な
メモリを、複数の中央処理装置から個別にアクセスでき
るようにし、該メモリを該複数の中央処理装置によって
共有できるようにするメモリ制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】中央処理装置(以下、「CPU」とい
う)によって制御される各種の装置において、低機能の
装置では1個のCPUでも対応できるが、装置の高速度
化、高機能化が要求されるにしたがい、対応しきれなく
なってくる。これに対処するためには高速CPUに置き
換えて処理能力をアップさせる方法があるが、新たなソ
フトウエアが必要となって過去のソフトウエア資産が生
かされず、CPUの高速化にともなって周辺デバイスも
高速化が必要になるなど、コスト面での問題が生じる。
【0003】このような問題解消のために、プログラム
を複数のCPUに分散し、CPU1個当たりの作業分担
量を減じて高速化を図る方法が提案されている。たとえ
ば図9に示されている高速ファクシミリ装置51では、
2個のCPU52,53を用いて、一方のCPU52に
は図示しないインターフェイスを介して外部との送受信
に関連するモデム54や操作パネルなどの入力手段55
が接続され、他方のCPU53には内部動作に関連する
スキャナ56やプリンタ57などが接続され、CPU1
個の分担作業量を減じてその分の高速化が図られてい
る。これら2つのCPU52,53には自己用のROM
58,59のほかに、双方から個別にアクセス可能な複
数個のデュアルポートRAM60a,60b,60c,
…が接続され、一方のCPUが書き込んだデータを、他
方のCPUが読み込むといった、メモリの共有化によっ
て、データの転送などに要する処理と時間の低減化が図
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述の従
来技術に用いられているデュアルポートRAM60は、
汎用性に欠ける上に比較的小容量でしかも高価であり、
バスラインを接続するためのポート端子数が増えるので
配線量が多くなり、基板面積と関連して小形化が困難と
いう問題点がある。
【0005】小型大容量の観点からダイナミックRAM
(以下「DRAM」という)を使用するときにはリフレ
ッシュの問題があり、またメモリを共有することによっ
て双方のCPUから同時にアクセス要求が発生した場合
の対処についての問題点がある。たとえば図10に示さ
れるように、4ビットデータ「0,0,0,0」がスト
アされているメモリがあり、ここへ一方のCPUが
「1,1,1,1」を新たに書き込み、同時に他方のC
PUがこれを読み込む場合を想定する。信号の遅延など
のためすべてのデータの書き込みを終えるには時刻t0
0から時刻t02までの時間Twが必要であり、この間
は各ビットデータは「0」,「1」まちまちである。し
たがって正確な読み込みは時刻t02以後になされなけ
ればならないが、同時アクセスのタイミングが不適切だ
と時刻t01で「0,1,0,1」のように誤って読み
込んでしまう。同様なことは読み込み−書き込みの場合
にも起こり得る。
【0006】このような不具合を解消するために、たと
えば図11のタイムチャートに示されるように、一定時
間幅Tmでハイ・ローが交互に切り替わるアクセスタイ
ミング信号ACSTMによって、2個のCPUのアクセ
スを交互に切換える方法がある。時間幅Tmはたとえば
3クロックとされ、リフレッシュはアクセスタイミング
信号ACSTMのハイ期間に行われるようにされる。こ
のようにすれば、1つのアクセスだけがアクセスタイミ
ング信号ACSTMの半サイクルに実行されるので、前
述の不具合は解消されるけれども、タイミングによって
はアクセス要求を出してから完了するまでの時間が長く
なるという問題が生じる。これを図11のタイムチャー
トを用いて説明する。
【0007】図11において、(1)はクロック信号C
LKを、(2)はリフレッシュ要求信号RFREQを、
(3)は第1CPUのアクセス要求信号REQ1を、
(4)は第2CPUのアクセス要求信号REQ2を、
(5)はアクセスタイミング信号ACSTMを、(6)
はリフレッシュ信号REFを、(7)は第1CPUのア
クセス信号ACS1を、(8)は第2CPUのアクセス
信号ACS2を、(9)はアクセス要求に応答して出力
されるロウ信号・バーRASを、(10)は同じくカラ
ム信号・バーCASをそれぞれ示す。図11(2),
(3)のようにリフレッシュ要求信号RFREQあるい
は第1アクセス要求信号REQ1が出ると、図示しない
制御回路はこれに応答して図11(6),(7)に示さ
れるリフレッシュ信号REFあるいは第1アクセス信号
ACS1を出してメモリとCPUのバスとを接続し、図
11(9),(10)に示されるロウ信号バーRAS、
カラム信号バーCASを出力してアドレス指定が行われ
る。ロウ信号バーRASはCPUからのアクセス時には
第1アクセス信号ACS1の直後の時刻t33で出力さ
れ、カラム信号バーCASはそれより遅れて時刻t34
に出力されるが、リフレッシュ時には時刻t38,t3
9に示されているように逆にカラム信号バーCASの方
が先に出力される。いまたとえば、時刻t31で第1C
PUから図11(3)に示される第1アクセス要求信号
REQ1が出されても、図11(5)のアクセスタイミ
ング信号ASCTMはローに下がっているので、第1ア
クセス要求信号REQ1の受け付けはアクセスタイミン
グ信号ACSTMの1サイクル分延期され、時刻t32
で受付けられる。したがって第1CPUがアクセス要求
を出してから完了までには、3×2+2.5=8.5ク
ロック分の時間T31を要することになる。これは一方
のアクセス要求が他と重ならない単独アクセスの場合で
あるが、タイミングが最悪だとこのようになる。
【0008】また図11の時刻t33,t34で、図1
1(2),(3),(4)のように、リフレッユ要求信
号RFREQと、第1アクセス要求信号REQ1と、第
2アクセス要求信号REQ2の3つが殆ど同時に出さ
れ、このとき図11(5)のアクセスタイミング信号A
CSTMとの間で図示のような位相関係にあるとすれ
ば、アクセスタイミング信号ACSTMの立ち上がり時
刻t35でリフレッシュ要求信号RFREQが受け付け
られ、時刻t36でリフレッシュが完了し、次にアクセ
スタイミング信号ACSTMの立ち下がり時刻t37で
第1アクセス信号ACS1が受け付けられて時刻t38
で第1CPUのアクセスが終わり、さらに時刻t30で
第2アクセス信号ACS2が受け付けられて時刻t40
で第2CPUのアクセスが終わるといったシーケンス動
作になる。この場合の各々の要求発生から終了までの所
要時間は、リフレッシュ…5クロック(時間T32)、
第1アクセス…8.5クロック(時間T33)、第2ア
クセス…11.5クロック(時間T34)となり、リフ
レッシュと重なった時などは多大の待ち時間が生じて高
速化に支障をきたすことになってしまう。
【0009】発明の目的は前述の問題点を解決して、適
切なタイミングによって複数のアクセス要求を調停管理
し、メモリを複数の中央処理装置で共有することができ
るメモリ制御回路を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の中央処
理装置と、データの書き込みおよび読み込みが自在なメ
モリとの間に介在し、前記複数の中央処理装置からの個
別的なアクセス要求信号に応答して、前記メモリのバス
ラインが当該中央処理装置のバスラインに接続されるよ
うに制御するメモリ制御回路において、前記複数の中央
処理装置からのアクセス要求信号の到着が先後するとき
は、先着順に受付け、同時に到着するときには予め定め
る優先順位にしたがって受付け、先着または上位のアク
セス要求信号を受け付けている間は、後着または下位の
アクセス要求信号を保留し、前記先着または上位のアク
セス要求信号の処理が終わった後に前記保留を解除し、
後着または下位のアクセス要求信号を受け付けることに
よって、前記複数の中央処理装置からのアクセス要求を
順次的に調停処理するアクセス要求調停手段と、前記ア
クセス要求調停手段の出力に応答して、前記複数の中央
処理装置のバスラインを選択して前記メモリのバスライ
ンと接続するバスライン選択接続手段とを含むことを特
徴とするメモリ制御回路である。
【0011】
【作用】本発明に従うメモリ制御回路は、アクセス要求
調停手段とバスライン選択接続手段とを備えている。複
数の中央処理装置から個別的なアクセス要求信号が到着
すると、アクセス要求調停手段は複数のアクセス要求信
号の到着に先後があるかどうかを調べ、先後があるとき
は先着のアクセス要求を受付け、また複数のアクセス要
求の到着が同時のときには予め定める優先順位にしたが
って受付け、先着または上位のアクセス要求信号を受付
けている間は後着または下位のアクセス要求信号を保留
し、前記先着または上位のアクセス要求信号の処理が終
わった後に、前記保留を解除して後着または下位のアク
セス要求信号を受付けることによって、前記複数の中央
処理装置からのアクセス要求を順次的に調停処理する。
またバスライン選択接続手段は、前記アクセス要求調停
手段の出力に応答して、前記複数の中央処理装置のバス
ラインから対応するバスラインを選択してこれをメモリ
のバスラインと接続する。これによって複数の中央処理
装置からの個別的なアクセスが可能となり、メモリを複
数の中央処理装置によって共有することができる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のメモリ制御回路
1の使用例を示すブロック図である。メモリ制御回路1
は、複数のCPU21a,21bとメモリ3との間に介
在し、相互にバスラインL1〜L3で結ばれている。メ
モリ3がDRAMの場合にはリフレッシュタイマ10が
バスラインL4を介して接続され、一定周期ごとにリフ
レッシュ要求信号RFREQがメモリ制御回路1に入力
される。またCPU21a,21bからのアクセス要求
信号REQ1,REQ2はバスラインL1,L2を介し
てメモリ制御回路1に入力され、メモリ制御回路1は、
これらのアクセス要求を適切なタイミングの下に、メモ
リ3のバスラインL3をバスラインL1,L2またはバ
スラインL4と接続するものである。
【0013】図2は、本実施例のメモリ制御回路1の電
気的構成を示すブロック図である。メモリ制御回路1
は、アクセス要求調停手段である調停回路2を中心に、
バスライン選択接続手段を形成するORゲート4a,4
bと、読み/書き用バッファゲート5a,5bと、ラッ
チ回路6a,6bと、一対のセレクタ回路7a,7b
と、バッファゲート8と、タイミング生成回路9などの
各デバイスによって構成され、これらのデバイスは一部
を除いて第1CPU21a、第2CPU21bに対して
対称的に配置されている。第1バッファゲート5aは第
1CPU21aに対応し、読み込み用第1バッファ5a
rと書き込み用第1バッファ5awとが対をなして形成
され、第2CPU21bに対応する第2バッファゲート
5bも同様に形成されている。メモリ3に対応するバッ
ファゲート8も同様に一対の読み込み用バッファ8rと
書き込み用バッファ8wとによって形成されている。前
記各バッファのうち、各CPUの読み込み用バッファ5
ar,5brと、メモリ3に対する書き込み用バッファ
8wとはいずれもイネブル端子付きのもので、データの
衝突防止が図られている。
【0014】前記一対のラッチ回路6a,6bは、後述
するように第1CPU21aまたは第2CPU21bか
らのアクセスに対応してそれぞれのCPUに対するメモ
リ3からの読み込みデータを一時保持するものである。
また前記一対のセレクタ7a,7bのうち、セレクタ7
aはアドレス選択用セレクタであり、セレクタ7bは書
き込みデータ選択用セレクタであり、ともに常時は第1
CPU21a側のデータバスDA1に接続され、第2C
PU21bからのアクセス要求によって生成されるセレ
クタ信号SELが入力されると第2CPU21b側のデ
ータバスDA2に切換えられるようになっている。一定
周期のクロック信号CLKが、発振器11から調停回路
2とタイミング生成回路9とに入力され、第1CPU2
1aおよび第2CPU21bからのメモリ3への各アク
セスタイミングの調整が図られている。クロック信号C
LKはリフレッシュタイマ10にも入力され、一定周期
毎にリフレッシュ要求信号RFREQがリフレッシュタ
イマ10から調停回路2に出力される。本発明において
注目すべきは、メモリ制御回路1の内部に調停回路2を
設け、予め定められる優先順位または先着順によってア
クセス要求の調停管理を行い、これによって第1CPU
21aと第2CPU21bとによるメモリ3の共有化を
図っていることである。
【0015】調停回路2は、優先決定回路部15を中心
に、各々一対のアクセス信号生成部12a,12bとウ
ェイト要求信号生成部13a,13bとが、第1CPU
21aと第2CPU21bとに対して対称的に配置さ
れ、さらにリフレッシュタイマ10からのリフレッシュ
要求信号RFREQが入力されるリフレッシュ信号生成
部14が設けられ、優先決定回路部15に接続されてい
る。
【0016】第1CPU21aからのアクセス要求であ
る読み込み信号・バーWR1または書き込み信号・バー
RD1が導出されると、第1ORゲート4aによって第
1アクセス要求信号REQ1に変換され、調停回路2内
の第1アクセス信号生成部12aを介して優先決定回路
部15に入力される。第1アクセス要求信号REQ1に
応答して、優先決定回路部15は第1アクセス信号生成
要求信号(以下「第1アクセス信号」という)・バーA
CS1を生成し、タイミング生成回路9に出力する。第
2CPU21bからのアクセス要求についても同様に、
読み込み信号・バーWR2または書き込み信号・バーR
D2のいずれか一方によって第2アクセス要求信号RE
Q2が生成され、優先決定回路部15によって第2アク
セス信号・バーACS2がタイミング生成回路9に出力
される。
【0017】また書き込み信号・バーWR1,バーWR
2のいずれか一方がタイミング生成回路9に入力される
と書き込みと判断され、メモリ書き込み信号・バーWE
がタイミング生成回路9からメモリ3に出力される。書
き込み信号・バーWR1またはバーWR2が入力されな
いときにはメモリ書き込み信号・バーWEは出力され
ず、この場合には読み込みと判断される。なお以下の説
明で、前記リフレッシュ要求信号、第1アクセス要求信
号、第2アクセス要求信号を総称してアクセス要求信号
ということもある。
【0018】本実施例ではアクセス要求信号の到着に先
後があるときは先着の要求信号を先に受付け、受付け中
は後着のアクセス要求信号は保留される。また予め優先
順位をリフレッシュ要求−第1CPU1のアクセス要求
−第2CPU2のアクセス要求の順に定め、メモリ3へ
のアクセス要求が前記3者によって同時に発生しても、
この順に処理が行われ、その間他からの要求信号は保留
されるようになっている。
【0019】たとえばリフレッシュ時には前記リフレッ
シュタイマ10からのリフレッシュ要求信号RFREQ
に応答して、調停回路2内の優先決定回路部15からリ
フレッシュ信号・バーREFがタイミング生成回路部9
に出力されるとともに、CPU21a,21bに対する
ウェイト要求信号・バーWAIT1,バーWAIT2が
CPU21a,21bに入力され、されにリフレッシュ
信号・バーREFによって調停回路2内ではクロック信
号CLKが停止され、第1CPU21aと第2CPU2
1bからの各アクセス要求信号REQ1,REQ2は保
留されて、アクセス信号ACS1,ACS2はタイミン
グ生成回路9には出力されない。これによってメモリ3
のリフレッシュが最優先動作となる。
【0020】図3は、調停回路2の電気的構成を示す回
路図である。図3において図2に対応する部分には同一
の参照符を付してある。調停回路2は、リフレッシュ信
号生成部14と、第1および第2アクセス信号生成部1
2a,12bと、第1および第2ウェイト要求信号生成
部13a,13bと、優先決定回路部15と、要求取り
込みクロック信号生成部16の各ブロックによって構成
されている。まず優先決定回路部15から説明する。
【0021】優先決定回路部15は、5個の入力端子i
20〜i24と3個の出力端子p7〜p9とをもち、各
入力端子i20,i21,i22にはリフレッシュ要求
信号RFREQ、第1アクセス要求信号REQ1、第2
アクセス要求信号ACS2がそれぞれ入力される。優先
決定回路部15に設けられている3つのNANDゲート
のうち、第1NANDゲートQ11は2入力、第2NA
NDゲートQ13は3入力、第3NANDゲートQ15
は4入力であって、これらNANDゲートの第1入力端
子にはアクセス要求信号RFREQ,REQ1,REQ
2が個別に入力され、第2入力端子にはその前に置かれ
ているD型フリップフロップ回路(以下「D−FF回
路」という)D4〜D6からのアクセス要求信号(RF
REQ),(REQ1),(REQ2)が対応して個別
に入力される。カッコはD−FF回路D4〜D6を介し
て出力される信号であることを示し、前記NANDゲー
トQ11〜Q13に直接入力されるアクセス要求信号R
FREQ,REQ1,REQ2と区別するためである。
【0022】前記3つのD−FF回路D4,D5,D6
の入力端子D(以下「端子D」という)には、前記アク
セス要求信号RFREQ,REQ1,REQ2がそれぞ
れ個別に入力される。またクロック端子CK(以下「端
子CK」という)は、入力端子i23に共通に接続さ
れ、後述する要求取り込みクロック信号RQCLKが入
力される。したがって端子Dにそれぞれ入力される要求
信号RFREQ,REQ1,REQ2は、端子CKに入
力される要求取り込みクロック信号RQCLKの立ち上
がりによって取り込まれ、出力端子Q(以下「端子Q」
という)にアクセス要求信号(RFREQ),(REQ
1),(REQ2)が固定されて出力されることにな
る。これによってたとえば第1NANDゲートQ11
は、入力される2つのリフレッシュ要求信号RFRE
Q,(RFREQ)がともにハイのとき、バッファ回路
Q12を介して出力端子p7にリフレッシュ信号・バー
REFを出力する。第1アクセス信号・バーACS1,
バーACS2についても同様である。
【0023】第1D−FF回路D4の反転出力端子・バ
ーQ(以下「端子・バーQ」という)は、第2NAND
ゲートQ13と第3NANDゲートQ15との各第3入
力端子にそれぞれ接続され、第2D−FF回路D5の端
子・バーQは第3NANDゲートQ15の第4入力端子
に接続されている。これによって前記3つの要求信号R
FREQ,REQ1,REQ2の間に、優先順位が付け
られることになる。すなわち第1D−FF回路D4の出
力・バーQによって第2および第3のNANDゲートQ
12,Q13の出力はすべてハイとなり、第1および第
2アクセス信号・バーACS1,バーACS2はハイと
なっていずれも非能動化される。したがってたとえばリ
フレッシュ要求信号RFREQと同時に第1アクセス要
求信号REQ1が入力されても、第1アクセス信号・バ
ーACS1は出力されない。第1アクセス要求信号RE
Q1と第2アクセス要求信号ACS2の関係も同様であ
る。また前後して入力されるアクセス要求信号の場合に
は、先に到着するアクセス要求信号が後のアクセス要求
信号を保留させることになるので、複数のアクセス要求
信号に対する受付けの先後の秩序が保たれる。
【0024】出力端子p7に出力されるリフレッシュ信
号・バーREFと、出力端子p8に出力される第1アク
セス信号・バーACS1と、出力端子p9に出力される
第2アクセス信号・バーACS2とは、いずれも図示し
ないタイミング生成回路部(図2において参照符9で示
されている)に入力される。なお前記複数のD−FF回
路D4〜D6の各リセット端子(以下「端子R」とい
う)は、リセット入力端子i24に共通に接続され、外
部からの信号によってリセットされるようになってい
る。
【0025】次にリフレッシュ信号生成部14と、第1
および第2アクセス信号生成部12a,12bとはいず
れも同じ回路構成であり、リフレッシュ信号生成部14
を例にとって説明する。リフレッシュ信号生成部14
は、ORゲートQ1とANDゲートQ2とD−FF回路
D1とで形成され、入力端子i1にリフレッシュ要求信
号RFREQが入力されないとき、D−FF回路D1の
端子・バーRはローであり、D−FF回路D1はクリア
されて端子・バーQはハイであり、したがって出力端子
p1のレベルはローである。リフレッシュ要求信号RF
REQによって入力端子i1のレベルがハイになると、
D−FF回路D1のリセットが解除されるが、端子Dに
は電源電圧Vcが印加されており、端子CKのレベルも
この時点では変化しないから端子・バーQのレベルはハ
イのままで、出力端子p1からはハイのリフレッシュ要
求信号RFREQが次段の優先決定回路部15に入力さ
れる。
【0026】優先決定回路部15での動作は前述の通り
であり、このとき導出されるリフレッシュ信号・バーR
EFはリフレッシュ信号生成部14の入力端子i2にも
入力される。またリフレッシュ信号・バーREFによっ
てタイミング生成回路部から導出されるカラム信号・バ
ーCASが入力端子i3にも入力される。入力端子i
2,i3のレベルはハイからローに変わるが、D−FF
回路D1の状態は変化せず、リフレッシュ要求信号RE
Q1はリフレッシュ終了まで保持され、この間にメモリ
のリフレッシュが行われるのである。リフレッシュ動作
が終了すると、カラム信号・バーCASがハイに変わる
ので入力端子i3はハイに変化し、D−FF回路D1の
端子CKがハイとなり、同時にリフレッシュ要求信号R
EQ1がローに下がってD−FF回路D1の端子・バー
Rにリセットがかかり、リフレッシュ信号・バーREF
はハイとなってリフレッシュ動作が終了する。
【0027】同様にして第1アクセス信号生成部12a
の入力端子i4に第1アクセス要求信号REQ1が入力
されると、出力端子p2から第1アクセス要求信号RE
Q1が出力され、優先決定回路部15のD−FF回路D
5は、要求取り込みクロック信号RQCLKの立ち上が
りによって、第1アクセス要求信号REQ1を取り込
み、第1アクセス信号・バーACS1を出力する。これ
によって第1CPU21aからの書き込み/読み込みが
実行される。また第1アクセス要求信号REQ1が入力
されている間は、前記D−FF回路D5の端子・バーQ
からのロー出力によって第2アクセス信号・バーACS
2はハイとなって非能動化される。このため第1アクセ
ス信号・バーACS1が第2アクセス信号ACS2より
も優先して出力される。第2アクセス信号生成部12b
の動作は、前記優先動作を除けば第1アクセス信号生成
部12aと全く同じである。なおCPU21a,21b
からアクセス要求信号REQ1,REQ2が入力される
と、次に述べるウェイト要求信号・バーWAIT1,W
AIT2がウェイト要求信号生成部13a,13bから
出力される。
【0028】一対のウェイト要求信号生成部13a,1
3bは、第1CPU21aおよび第2第2CPU21b
からの各アクセス要求に応答して、第1CPU21aお
よび第2CPU21bに対して第1ウェイト要求信号W
AIT1、第2ウェイト要求信号WAIT2を個別に出
力するもので、D−FF回路D7とNANDゲートQ
7、およびD−FF回路D8とNANDゲートQ8とに
よって同じ回路に形成されている。2つのD−FF回路
D7,D8の端子Dには電源電圧Vcが印加されてハイ
に保たれ、端子CKはそれぞれ前述のアクセス信号生成
部12a,12bのD−FF回路D2,D3の端子CK
に個別に接続されている。
【0029】またNANDゲートQ7,Q8のそれぞれ
一方にはアクセス要求信号REQ1,REQ2が入力さ
れ、他方にはD−FF回路D7,D8の出力・バーQが
入力される。アクセス要求信号REQ1,REQ2はD
−FF回路D7,D8の端子・バーRにも入力される。
したがってウェイト要求信号生成部13a,13bの入
力は、前述のアクセス要求信号生成部12a,12bと
同一構成であり、アクセス要求信号REQ1あるいはア
クセス要求信号REQ2が入力されると、出力端子p
5,p6からはアクセス要求信号REQ1,REQ2の
反転波形であるウェイト要求信号・バーWAIT1,バ
ーWAIT2がそれぞれ個別に出力される。ウェイト要
求信号・バーWAIT1,バーWAIT2はCPU21
a,21bのウェイト要求端子に入力され、CPUの動
作を一定時間遅延させるものである。
【0030】要求取り込みクロック生成部16は、4入
力NANDゲートQ9とバッファQ10とで形成され、
4個の入力端子i10〜i13には、クロック信号CL
K、リフレッシュ信号・バーREF、第1アクセス信号
・バーACS1および第2アクセス信号・バーACS2
の4つの信号が入力される。クロック信号CLKを除く
3つの信号バーREF,バーACS1,バーACS2は
いずれもアクセス時以外はハイであるから、NANDゲ
ートQ9を介して出力端子p4から導出される要求取り
込みクロック信号RQCLKの波形はクロック信号CL
Kの反転波形となっている。
【0031】優先決定回路部15のD−FF回路D4〜
D6は、各々に入力されるアクセス要求信号RFRE
Q,REQ1,REQ2をこの要求取り込みクロック信
号RQCLKの立ち上がりによって取り込んで、アクセ
ス要求信号(RFREQ),(REQ1),(REQ
2)を導出し、各々NANDゲートQ11,Q13,Q
15の論理演算によってアクセス信号・バーREF,バ
ーACS1,バーACS2を個別に導出するのである。
【0032】図4は、本実施例の動作を示すタイムチャ
ートである。図4では2つのCPUとリフレッシュの3
つのアクセスが想定されており、参照符号は図2〜図3
と同一である。図4において、(1)はクロック信号C
LKを、(2)はリフレッシュ要求信号RFREQを、
(3)は第1CPU21aの第1アクセス要求信号RE
Q1を、(4)は第2CPU21bのアクセス要求信号
REQ2を、(5)は要求取り込みクロック信号RQC
LKを、(6)はリフレッシュ信号REFを、(7)は
第1アクセス信号ACS1を、(8)は第2アクセス信
号ACS2を、(9)はロウ信号バーRASを、(1
0)はカラム信号バーCASをそれぞれ示している。
【0033】いまたとえば図4(2),(3)に示され
るように、時刻t1で第1アクセス要求信号REQ1を
受け、次に時刻t3でリフレッシュ要求信号RFREQ
を受けたとすれば、リフレッシュ要求信号REQはそれ
より1クロック以上遅れているので後着とされ、第1ア
クセス信号ACS1の処理が先行される。図4(5),
(7)に示されるように、時刻t2での取り込み要求ク
ロック信号RQCLKの立ち上がりによって第1アクセ
ス信号・バーACS1がローに下がり、これによって取
り込み要求クロック信号RQCLKは時刻t2以後はハ
イに保持されて停止する。第1アクセス信号/バーAC
S1の立ち下がりから1/2クロック分遅れてロウ信号
・バーRASがローに下がり、次いで1クロック後にカ
ラム信号・バーCASがローに下がって、第1CPU2
1aのアクセスが実行される。
【0034】アクセスが終わると時刻t4でカラム信号
・バーCASとロウ信号・バーRASがハイに戻って要
求クロック信号RQCLKの停止が解け、要求取り込み
クロック信号RQCLKが次に立ち上がる時刻t5で、
リフレッシュ要求信号RFREQが受け付けられ、時刻
t6までリフレッシュが行われることになる。この場合
のリフレッシュ要求から終了までの所要時間T1は5ク
ロック分であり、これが他の要求と重なる最悪タイミン
グであり、換言すればいかなる場合にも5クロック以内
にリフレッシュは完了することになる。たとえば図4
(3)の第1アクセス要求信号REQ1が図の左方にシ
フトすれば(到着時刻が早い)、リフレッシュが開始さ
れる時刻が早まり、逆に第1アクセス信号ACS1が右
方にシフトすれば(到着時刻が遅い)リフレッシュ要求
と同時になって、この場合には優先決定回路部15によ
ってリフレッシュが優先されることになる。
【0035】また図4(4)に示されるように、時刻t
7で第2アクセス要求信号REQ2が到着すると、この
場合には他の要求と重ならないから、時刻t7〜t8の
3.5クロック分の時間T2でアクセスが実行されるこ
とになる。これを図11に示す従来例と比較すると、5
クロック分の時間短縮が図られる。これは従来例のよう
なアクセスタイミング信号ACSTMによる無用の待ち
時間が生じないことによるものである。
【0036】さらに図4(2)〜(4)に示されるよう
に、時刻t9,t10で3つの要求信号RFREQ,R
EQ1,REQ2がほぼ同時に到着する場合には、優先
決定回路15によってリフレッシュ要求信号RFREQ
→第1アクセス要求信号REQ1→第2アクセス要求信
号RE2の順に処理される。第1アクセス要求信号AC
S1の到着から終了までの時間T3(時刻t9〜t1
1)は6.5クロックであり、また第2アクセス要求信
号ACS2の到着から終了までの時間T4(時刻t9〜
時刻t12)は9.5クロックであり、これを図11の
従来技術と比較すれば最悪タイミングの場合でも、いず
れも2クロック分の時間短縮が図られるのである。この
ように本発明では、従来技術のようなアクセスタイミン
グ信号などを用いないので、時間短縮を図ることができ
るのである。次に前述の同時アクセスの場合についてさ
らに詳しく説明する。
【0037】図5は、本実施例の動作を動作を説明する
ためのタイムチャートである。図5はリフレッシュと、
第1CPU21aと、第2CPU21bの3つのアクセ
ス要求が同時発生する場合を想定しており、参照記号は
図2〜図4と同一である。図5(1)はクロック信号C
LKの波形であり、図5(2)〜(6)は第1CPU2
1aに関連する信号の動作波形であり、図5(7)〜
(11)は第2CPU21bに関連する信号の動作波形
である。また図5(12)〜(13)はメモリ3へのデ
ータの書き込み、読み込みのタイミングを示し、図5
(17)〜(24)は主として調停回路2の内部で生成
される各部の信号波形が示されている。図5では時刻t
0に、リフレッシュ要求と、第1CPU21aからの第
1アクセス要求と、第2第2CPU21bからの第2ア
クセス要求の、3つのアクセス要求が同時に発生した場
合を想定し、そのタイミングが示されている。
【0038】時刻t10に、リフレッシュタイマ10か
ら図5(17)に示されるリフレッシュ要求信号RFR
EQと、第1CPU21aから図5(4)に示される読
み込み要求信号・バーRD1によるアクセス要求と、第
2CPU21bから図5(10)に示される書き込み要
求信号・バーWR2によるアクセス要求が、それぞれ同
時に調停回路2に入力されると、図5(4)の読み込み
要求信号・バーRD1の立ち下がりによって図5(6)
に示される第1ウェイト要求信号・バーWAIT1と、
図5(18)に示される第1アクセス要求信号REQ1
とが生成される。また図5(10)の書き込み要求信号
・バーWR2によって、図5(11)に示される第2ウ
ェイト要求信号・バーWAIT2と、図5(19)に示
される第2アクセス要求信号REQ2とが生成される。
第1CPU21aの読み込み動作と、第2CPU21b
の書き込み動作とは待機させられ、最優先のリフレッシ
ュ動作が行われることになる。この間第1アクセス要求
信号REQ1と第2アクセス要求信号REQ2とは図5
(18),(19)に示されているように保持される。
【0039】図5(17),(20),(21)に示さ
れているように、時刻t11に、要求取り込みクロック
信号RQCLKの立ち上がりでリフレッシュ信号・バー
REFが前記優先決定回路部15から出力され、これに
よって時刻t12でタイミング生成回路9から図5(1
4)に示されるロウ信号・バーRASが出力され、続い
て時刻t3で図5(15)に示されるカラム信号・バー
CASがそれぞれ出力される。リフレッシュの場合はカ
ラム信号・バーCASがロウ信号・バーRASよりも早
く出力される。また前記リフレッシュ信号・バーREF
の立ち下がりによって要求取り込みクロック信号RQC
LKはハイに固定されて停止する。時刻t13でリフレ
ッシュが終わると、ロウ信号・バーRASとカラム信号
・バーCASはともに立ち上がり、同時にリフレッシュ
信号・バーREFがハイになってリフレッシュ優先処理
が解除され、取り込み要求クロック信号RQCLKが復
旧する。取り込み要求クロックRQCLKの次の立ち上
がりで続いて第1アクセス要求の処理が行われることに
なる。
【0040】図5(22)に示されるように、時刻t1
4で第1アクセス信号・バーACS1がローに下がる。
この第1アクセス信号・バーACS1の立ち下がりによ
って図5(20)の要求取り込みクロック信号RQCL
Kは再び停止し、図5(14)に示されるように時刻t
15でロウ信号・バーRASがローに下がり、続いて時
刻t16で図5(15)のカラム信号・バーCASがロ
ーに下がり、セレクタ7aを介して第1CPU21aの
アドレスバスAD1とメモリ3のアドレスバスMA1と
が接続され、図5(2)のアドレスa1が指定される。
【0041】一定時間幅のカラム信号・バーCASが図
5(15)で示されるように、時刻t17で立ち上がる
と、ロー信号・バーRASも立ち上がり、図5(6)に
示されるように第1ウェイト要求信号・バーWAIT1
がハイとなってメモリ3からは図5(13)のデータd
1が読み込まれ、読み込みバッファ8rを介して第1ラ
ッチ回路6aに入力され、ラッチされる。読み込みであ
るからメモリ書き込み信号・バーWEはハイのままで、
書き込みバッファ8wは非導通状態となっている。第1
ウェイト要求信号・バーWAIT1の立ち上がりによっ
て第1CPU21aの待機が解除され、第1CPU21
aによって前記ラッチされているデータが読み込間れ
る。
【0042】読み込みが終われば第1CPU21aは時
刻t18で図5(4)で示されるように読み込み要求信
号・バーRD1をハイに戻し、これによって図5(2
2)のように第1アクセス信号・バーACS1がハイと
なる。また図5(6)に示されるように前記ウェイト要
求信号・バーWAIT1がハイとなって前記カラム信号
・バーCASの立ち上がりによって第1ラッチ回路6a
は入力されている前記メモリ3のデータd1をラッチ
し、読み込みバッファ5arを介して第1CPU21a
のデータ端子に出力する。このようにして第1CPU2
1aのメモリ3からのデータの読み込みが行われる。
【0043】読み込みが終わると第1CPU21aは時
刻t8で、図5(4)に示されるように読み込み要求信
号・バーRD1をハイに立ち上げ、これによって図5
(18)に示されるように第1アクセス要求信号REQ
1がローとなって、第1CPU21aによるデータ読み
込みが終了する。続いて第2CPU21bからのアクセ
ス要求の受付けが図5(20)に示される時刻t18の
取り込要求クロックRQCLKの立ち上がりで開始され
る。
【0044】図5(23)に示されるように時刻t18
で第2アクセス要求信号・バーACS2がローに下が
り、これと連動して図5(24)に示されるセレクタ信
号SELがハイとなってセレクタ7a,7bを第2CP
U21b側に切換える。これによって第2CPU21b
のアドレスバスAD2とメモリ3のアドレスバスMAと
が接続され、第2CPU21bのデータバスDA2とメ
モリ3のデータバスMDとが接続される。第2アクセス
信号ACS2の立ち下がりによって要求取り込みクロッ
ク信号RQCLKは停止する。
【0045】図5(14)の時刻t9でロウ信号・バー
RASがローに下がり、その後カラム信号・バーCAS
もローに下がる。第2CPU21bからの書き込み要求
信号・バーWR2が出力されているので、前記ロウ信号
・バーRASの立ち下がりによってタイミング生成回路
9は図5(16)に示されるようにメモリ書き込み要求
信号・バーWEをローに下げる。これによって図5
(7)に示されるアドレスa2によってメモリ3のアド
レス指定が行われ、次いで図5(8)のデータd2がメ
モリ3に書き込み可能となる。書き込み後の時刻t20
でカラム信号・バーCASがハイに立ち上がると、図5
(23)の第2アクセス信号ACS2はハイに立ち上が
る。図5(24)のセレクタ信号SELはローに下がっ
てセレクタ7a,7bは第1CPU21a側に復帰す
る。同時に図5(11)に示されるように第2ウェイト
要求信号・バーWAIT2がハイに立ち上がり、時刻t
21で第2CPU21bは図5(10)に示されるよう
に、書き込み要求信号WR2をローに下げ、これによっ
て第2CPU21bによる書き込み動作が終了する。
【0046】前述の説明では、第1CPU21aのアク
セスを読み込み、第2CPU21bのアクセスを書き込
みとしたけれども、逆の場合も当然に可能であり、また
両方のCPUから同時に書き込み要求あるいは読み込み
要求がなされても差し支えないことは明らかであろう。
このように本実施例では、調停回路2を設けることによ
って、最悪のタイミングである同時アクセスが発生して
も予め定められる優先順位によって処理するものである
から、誤動作することなく、信頼性が向上するのであ
る。
【0047】図6〜図8は、本実施例の動作を示すフロ
ーチャートである。図6は第1CPU21aの書き込み
/読み込み動作を示し、図6(1)には書き込み動作
が、図6(2)には読み込み動作がそれぞれ示されてい
る。図7は第2CPU21bの書き込み/読み込み動作
を示し、図7(1)には書き込み動作が、図7(2)に
は読み込み動作がそれぞれ示されている。また図8はリ
フレッシュ動作を示すものである。第1CPU21aと
第2CPU21bの各アクセス動作は優先判断を除けば
同一であるから、ここでは第1CPU21aのアクセス
動作を、図6を参照して説明する。なお参照符号は前掲
図3〜図5と同一であり、これらの図をあわせて参照さ
れたい。
【0048】書き込み動作から説明する。図6(1)を
参照して、ステップw11で第1CPU21aは書き込
みのためにアドレスデータをアドレスバスAD1に出力
し、同時に書き込み要求信号・バーWR1をローに立ち
下げる。書き込みであるから読み込み要求信号・バーR
D1はハイのままである。ステップw12では書き込み
要求信号・バーWR1の立ち下がりによって第1ウェイ
ト要求信号・バーWAIT1がローに下がって第1CP
U21aのウェイト端子に印加され、第1アクセス要求
信号REQ1がハイとなって調停回路2に入力される。
【0049】ステップw13では要求取り込みクロック
信号RQCLKの立ち上がり時のリフレッシュ要求信号
RFREQのレベルがハイかローかが判断される。ロー
であればステップw14に移って後述する図8のリフレ
ッシュ動作が先に実行される。リフレッシュ要求信号R
FREQのレベルがローであれば、すなわちリフレッシ
ュ要求が出ていなければステップw15に進み、第1ア
クセス信号・バーACS1が優先決定回路部15から出
力され、要求取り込みクロック信号RQCLKが停止す
る。
【0050】ステップw16ではセレクタ7aを介して
第1CPU21aのアドレスバスAD1とメモリ3のア
ドレスバスMAとが接続され、セレクタ7bを介して第
1CPU21aのデータバスDA1とメモリ3のデータ
バスMD1とが接続される。ロウ信号・バーRASとカ
ラム信号・バーCASが出力されてメモリ3のアドレス
が指定される。カラム信号・バーCASによってタイミ
ング生成回路部9からメモリ書き込み信号・バーWEが
出力され、書き込み用バッファ8wをONさせる。これ
によって第1CPU21aからデータがメモリ3に書き
込まれる。
【0051】前記ステップw16で書き込みが終わる
と、ステップw17に進んで、カラム信号・バーCAS
がハイに立ち上がり、第1アクセス要求信号REQ1は
ローに下がり、第1アクセス信号・バーACS1と第1
ウェイト要求信号・バーWAIT1はハイになって、こ
れらの信号のレベルはアクセス要求以前の状態に戻る。
次のステップw18では、書き込み要求信号・バーWR
1をハイに戻し、第1CPU21aの書き込み動作が終
了する。
【0052】次に読み込み動作を説明する。図6(2)
を参照して、第1CPU21aが読み込みのためにアク
セスを要求すると、ステップr11でアドレスデータが
第1CPU21aのアドレスバスに出力され、同時に読
み込み要求信号・バーRD1がローに下がる。読み込み
であるから書き込み要求信号・バーWR1はハイのまま
である。ステップr12では読み込み要求信号・バーR
D1の立ち下がりによって第1ウェイト要求信号・バー
WAIT1がローに下がって第1CPU21aのウェイ
ト端子に印加され、第1アクセス要求信号REQ1がハ
イとなって調停回路2に入力される。
【0053】ステップr13では要求取り込みクロック
信号RQCLKの立ち上がり時のリフレッシュ要求信号
RFREQのレベルがハイかローかが判断される。ロー
であればステップr14に移って後述する図8のリフレ
ッシュ動作が先に実行される。リフレッシュ要求信号R
FREQのレベルがローであれば、すなわちリフレッシ
ュ要求が出ていなければステップr15に進み、第1ア
クセス信号・バーACS1が優先決定回路部15から出
力され、要求取り込みクロック信号RQCLKが停止す
る。
【0054】ステップr16で第1CPU21aのアド
レスバスAD1とメモリ3のアドレスバスMAとが接続
され、ロウ信号・バーRASとカラム信号・バーCAS
が出力されてメモリ3のアドレスが指定される。なお、
読み込みの際には書き込み要求信号・バーWEはハイの
ままで変化しない。これによってメモリ3からのデータ
読み込みが実行される。
【0055】前記ステップr16で読み込みが終わる
と、ステップr17に進んで、カラム信号・バーCAS
がハイに立ち上がり、第1アクセス要求信号REQ1は
ローに下がり、第1アクセス信号・バーACS1と第1
ウェイト要求信号・バーWAIT1はハイになって、こ
れらの信号のレベルはアクセス要求以前の状態に戻る。
次のステップr18では、前記第1アクセス信号・バー
ACS1の立ち上がりによって、ラッチ6aはメモリ3
から読み出されたデータを保持し、データバスDA1に
出力する。ステップr19で第1CPU21aは、デー
タバスDA1のデータを読み込み、その後に読み込み要
求信号・バーRD1をハイに戻し、動作が終了する。
【0056】以上は第1CPU21aの書き込み/読み
込み動作であるが、第2CPU21bの書き込み/読み
込み動作は、図7(1),(2)の各フローチャートに
示されている。図7(1)は書き込み動作で、図7
(2)は読み込み動作である。第2CPU21aの動作
が第1CPU21aの動作と異なるのは、書き込み動作
の際は図7(1)のステップw25での判断動作が、ま
た読み込み動作の際には図7(2)のステップr25で
の判断動作が、それぞれ加えられている点で、それ以外
は第1CPU21aの動作と全く同様である。ここで付
加されている判断は、いずれも第1CPU21aの優先
動作に対する判断で、たとえば図7(2)のステップr
25では、第1CPU21aからのアクセス要求が出て
いるかどうかが判断される。第1アクセス要求信号RE
Q1が出ていれば、ステップr26に移って、前述の図
6(2)に示されている第1CPU21aによる読み込
み動作が先に実行されるのである。
【0057】次にリフレッシュ動作を説明する。図8を
参照して、ステップf1でリフレッシュタイマ10から
ハイレベルのリフレッシュ要求信号RFREQが入力さ
れると、ステップf2で優先決定回路部15は要求取り
込みクロック信号RQCLKの立ち上がりで、リフレッ
シュ要求信号RFREQを取り込み、ローレベルのリフ
レッシュ信号・バーREFを出力し、要求取り込みクロ
ック信号RQCLKを停止させる。
【0058】ステップf3でリフレッシュ信号・バーR
EFに応答してタイミング生成回路部9は一定時間幅の
ロウ信号・バーRASとカラム信号・バーCASとを出
力し、リフレッシュが行われる。メモリ書き込み信号・
バーWEはハイのままで変化しない。リフレッシュが終
われば、ステップf4でカラム信号・バーCASが立ち
上がると、リフレッシュ要求信号RFREQがロー、リ
フレッシ信号・バーREFがハイとなって要求取り込み
クロック信号RQCLKの停止が解除されてスタートす
る。これによってリフレッシュ動作が終了する。
【0059】本実施例ではメモリにDRAMを使用して
いるので、同時アクセスの場合にはリフレッシュ動作を
最優先させ、第1CPU21a、第2CPU21の順に
順位を設けているけれども、メモリにスタティックRA
Mなどのデバイスを使用することもできる。この場合は
リフレッシュが不要になるので、リフレッシュ信号生成
部14を第1アクセス信号生成部に、第1アクセス信号
生成部12aを第2アクセス信号生成部12bに振替え
ることもでき、リフレッシュタイマ10が不要になるな
ど、構成を簡単化することができる。本発明に使用され
るメモリ3をはじめとするデバイスは、いずれも汎用性
のもので容易に入手可能であるから、生産コストの低減
化とメンテナンスの容易化も実現される。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明によるメモリ制御
回路は、複数の中央処理装置から個別に到着するアクセ
ス要求について、要求調停手段がその到着の先後を調
べ、同時であれば予め定める優先順位にしたがってアク
セス要求を受付け、到着に先後がある場合には先着のア
クセス要求を受付け、上位または先着のアクセス要求を
受付けている間は下位または後着の要求信号を保留し、
上位または先着信号の受付けが終わった後に前記保留を
解除して下位または後着の要求信号を受け付けるように
しているので、待ち時間が短縮され、高速化を図ること
ができる。またバスライン選択接続手段は、アクセス要
求調停手段の選択出力に応答して、対応する中央処理装
置のバスラインを選択してメモリのバスラインと接続す
るのでバスラインの接続が確実なものとなり、誤動作を
防止する。これによって複数の中央処理装置からメモリ
に対する個別的なアクセスが可能となり、メモリを複数
の中央処理装置によって共有することができ、複数の中
央処理装置によってシステムの高速化を図ることができ
る。またメモリには安価で大容量の汎用DRAMを使用
できるので、コストダウンが図れ、メンテナンスも容易
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のメモリ制御回路の使用例を
示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例のメモリ制御回路の電気的構
成を示すブロック図である。
【図3】本実施例による調停回路の回路図である。
【図4】本実施例の動作を示すタイムチャートである。
【図5】本実施例の動作を示すタイムチャートである。
【図6】本実施例による第1CPUの動作を示すフロー
チャートである。
【図7】本実施例による第2CPUの動作を示すフロー
チャートである。
【図8】本実施例によるメモリのリフレッシュ動作を示
すフローチャートである。
【図9】従来技術を示すブロック図である。
【図10】従来技術の書き込み/読み込み動作を示す図
である。
【図11】従来技術の動作を示すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
1 メモリ制御回路 2 調停回路 3 メモリ 4a,4b ORゲート 5a,5b バッファ 6a,6b データ読み込み用ラッチ 7a アドレス選択用セレクタ 7b データ選択用セレクタ 8 バッファ 9 タイミング生成回路部 10 リフレッシュタイマ 12a,12b アクセス信号生成部 13a,13b ウェイト要求信号生成部 14 リフレッシュ信号生成部 15 優先決定回路部 21a,21b 中央処理装置 AD1,AD2 中央処理装置のアドレスバス CLK クロック信号 DA1,DA2 中央処理装置のデータバス MA メモリのアドレスバス MD メモリのデータバス REQ1,REQ2 アクセス要求信号 RFREQ リフレッシュ要求信号 RQCLK 要求取り込みクロック信号 バーACS1,ACS2 アクセス信号 バーCAS カラム信号 バーRAS ロウ信号 バーREF リフレッシュ信号 バーWAIT1,バーWAIT2 ウェイト要求信号 バーWE メモリ書き込み信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の中央処理装置と、データの書き込
    みおよび読み込みが自在なメモリとの間に介在し、前記
    複数の中央処理装置からの個別的なアクセス要求信号に
    応答して、前記メモリのバスラインが当該中央処理装置
    のバスラインに接続されるように制御するメモリ制御回
    路において、 前記複数の中央処理装置からのアクセス要求信号の到着
    が先後するときは、先着順に受付け、同時に到着すると
    きには予め定める優先順位にしたがって受付け、先着ま
    たは上位のアクセス要求信号を受け付けている間は、後
    着または下位のアクセス要求信号を保留し、前記先着ま
    たは上位のアクセス要求信号の処理が終わった後に前記
    保留を解除し、後着または下位のアクセス要求信号を受
    け付けることによって、前記複数の中央処理装置からの
    アクセス要求を順次的に調停処理するアクセス要求調停
    手段と、 前記アクセス要求調停手段の出力に応答して、前記複数
    の中央処理装置のバスラインを選択して前記メモリのバ
    スラインと接続するバスライン選択接続手段とを含むこ
    とを特徴とするメモリ制御回路。
JP8356393A 1993-04-09 1993-04-09 メモリ制御回路 Pending JPH06301631A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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