JPH1083119A - 現像方法 - Google Patents

現像方法

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JPH1083119A
JPH1083119A JP23610096A JP23610096A JPH1083119A JP H1083119 A JPH1083119 A JP H1083119A JP 23610096 A JP23610096 A JP 23610096A JP 23610096 A JP23610096 A JP 23610096A JP H1083119 A JPH1083119 A JP H1083119A
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JP
Japan
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toner
image
carrier
average particle
electrostatic
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JP23610096A
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English (en)
Inventor
Tsuneaki Kawanishi
恒明 川西
Katsuya Kawai
克哉 河合
Masayasu Anzai
正保 安西
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Koki Holdings Co Ltd
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Hitachi Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】体積平均粒径が6〜9μmの微粒子トナーおよ
び重量平均粒径が40〜100μmの微粒子キャリアを
含む現像剤を静電像記録工程に適用するに当たり、多数
枚印刷を繰り返しても画像濃度が低下せず、安定した画
像が得られる現像方法を提供する。 【解決手段】像担持体に形成された静電潜像を、体積平
均粒径6〜9μmのトナーと重量平均粒径40〜100
μmのキャリアを含む現像剤を用いてトナー像として顕
像化し、該トナー像を記録媒体上に転写し、記録媒体上
に転写されたトナー像を定着して記録画像を得る静電像
記録工程を有する静電記録装置のための現像方法におい
て、前記像担持体上に形成されたトナー像を転写前の段
階で吸引し、該吸引されたトナーに関しファラデーケー
ジを用いて測定した場合の前記トナーの帯電量の絶対値
を、前記静電像記録工程を5,000回繰り返す間に5
〜20μC/gの範囲内とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
印刷法、静電記録法等により形成された静電潜像の現像
に用いられる現像方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種印刷法もしくは記録法の内、例えば
電子写真法においては、光導電性感光体を帯電、露光
し、感光体上に静電潜像を形成し、次いでこの静電潜像
を着色剤等を含有した微粒子状トナーによって現像し、
得られたトナー像を記録紙等の記録媒体上に転写、定着
して記録画像が得られる。
【0003】この様な静電像記録工程では、微粒子状ト
ナーによる静電潜像の現像および記録媒体上へのトナー
像の定着が特に重要な工程であり、従来、トナーを現像
する方法として、高速、高画質現像が可能なトナーと磁
性キャリアよりなる二成分現像剤を用いる磁気ブラシ現
像法がよく用いられている。また、トナー像を定着する
方法としては、熱効率が高く高速定着が可能な熱ローラ
定着法がよく用いられている。
【0004】また、最近では情報機器の発展に伴い、光
導電性感光体の露光にレーザビームを用い、コンピュー
タの指示による変調信号によって記録画像をドットで再
現するレーザビームプリンタが発達している。特に、最
近のレーザビームプリンタでは、より一層の高画質の画
像形成が求められるため、レーザビームの径を絞り込ん
で小さくし、ドット密度が600〜1,200dpi(d
ots/inch)と高くなっている。これに伴い、微細にな
った静電潜像を現像する目的で、トナーおよびキャリア
の粒子径も小さくなり、体積平均粒径が9μm以下の微
粒子トナーと重量平均粒径が100μm以下の微粒子キ
ャリアの適用が進められている。
【0005】また、定着においては熱ローラ定着が多用
されているが、 (1)プリンタの過熱劣化を抑制し、機内の部品の熱劣化
を防止すること。 (2)定着器を作動させてから定着が可能になるまでのウ
ォームアップ時間を短くすること。 (3)記録媒体に熱が吸収されることによる定着不良を防
止して、連続通紙による画像作製を可能にすること。 等の観点から、定着用ヒータの消費電力を下げて、熱ロ
ーラの温度をより低温で定着できるトナーの開発が望ま
れている。
【0006】ところで、トナーを9μm以下に微粒子化
した場合、以下の様な問題が発生する。即ち、現像工程
においては微粒子トナーを使用することにより高解像性
と高ドット密度再現性が得られ、同一画像濃度を得るた
めに必要なトナーの重量が少なくて済むが、トナーの比
表面積が増大することによりトナーの単位重量当たりの
帯電量が増加するため、画像濃度の低下を招く。また、
トナー個々の帯電量は、トナー個々の表面積が小さくな
るため減少し、非画像部へのトナー付着(カブリ)とト
ナー飛散が生じ易く、流動性の低下によるトナー搬送等
ハンドリング性の低下も生じ易い。さらに、微粒子トナ
ーの付着力の強さと耐衝撃性の弱さにより、トナーによ
るキャリア汚染(キャリアスペント)が起こり易くな
り、現像剤寿命が低下し易い。また、トナーを感光体か
ら清掃しにくくなり、印刷中に感光体にトナーの薄膜
(フィルミング)が発生し易い。
【0007】また、定着に関しては同一の定着強度を得
るために、粒子径の大きなトナーよりも多くのエネルギ
ーを要し、定着時に画像を構成するトナーの一部が熱ロ
ーラの表面に転移し、これが次に送られてくる記録紙に
再転移して画像を汚す、いわゆるオフセット現象が生じ
易い。また、トナー製造時の粉砕、分級工程での歩留ま
りが低下するため、トナーのコストが高くなる。微粒子
トナーではこれら多くの問題が発生するため、通常6μ
m未満のトナーは実用化することが難しく、トナーの平
均粒径を6〜9μmの範囲に分級して用いる。
【0008】しかし、この範囲においても上記種々の問
題が発生するため、これらを克服して、高精細の画像を
高信頼で得る試みがなされている。例えば、帯電性の面
ではトナーが小粒径になると、トナー個々の帯電量が低
下して上記の不具合が生じるので、トナーの構成材料で
ある顔料や帯電制御剤の分散を高めて、帯電量を確保す
る試みがなされている(H.T.Macholdt:Japan Hardcopy
'91 論文集p.13(1991))。
【0009】また、分子中に無定形重合体ブロックと結
晶性重合体ブロックを適度な割合で含有した芳香族ポリ
エステル樹脂をバインダに用い、トナーの低温定着性と
耐オフセット性の向上を試みた例がある(特公平8−3
660号公報)。
【0010】また、キャリアについてはトナーの小粒径
化に伴い、重量平均粒径を100μm以下の小粒径キャ
リアとし、キャリアの比表面積を高めてトナーの摩擦帯
電性を向上させる。しかし、40μm未満のキャリアで
はキャリアの磁力が低下し、像担持体上に静電吸引力で
付着し易くなるため、キャリアの平均粒径を40〜10
0μmに分級して用いる。この範囲では、現像剤自体が
小粒径になるが、小粒径現像剤では帯電性が向上するば
かりでなく、像担持体上から清掃回収したトナーをリサ
イクルする機能も向上するという電子写真法の提案があ
る(特開平8−15986号公報)。これらの改善によ
り、微粒子トナーおよび現像剤は複写機、プリンタ等で
実用化されつつある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際の静電記
録装置で印刷を繰り返した場合、特に10,000頁以
上の多数枚印刷を繰り返した場合には、上記の微粒子ト
ナー特有の問題が生じ、画像濃度を適正範囲に維持でき
ないという問題が生じる。特に、現像工程において、ト
ナーとキャリアの混合割合(トナー濃度)を検知して、
トナーを現像機に補給するシステムとして、従来より広
く用いられている簡便な透磁率検知方式を採用した場合
にはトナー濃度を制御できず、感光体上に現像されたト
ナーの付着量を光学的に計測して制御する、いわゆる反
射または透過光量方式を採用する必要があり、そのた
め、現像機の高信頼化、コスト低減を図りにくいという
問題があった。
【0012】本発明の目的は、体積平均粒径が6〜9μ
mの微粒子トナーおよび重量平均粒径が40〜100μ
mの微粒子キャリアを含む現像剤を静電像記録工程に適
用するに当たり、多数枚印刷を繰り返しても画像濃度が
低下せず、安定した画像が得られる現像方法を提供する
ことにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、微粒子トナー
を用いた定着工程において、定着に要するエネルギーが
小さく、特に熱ローラ定着方式を採用した場合に熱ロー
ラの温度を低下させることが可能で、且つ、オフセット
現象が発生し難いトナーを提供し、それを用いた安定し
た現像方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像担持体に
形成された静電潜像を、体積平均粒径6〜9μmのトナ
ーと重量平均粒径40〜100μmのキャリアを含む現
像剤を用いてトナー像として顕像化し、該トナー像を記
録媒体上に転写し、記録媒体上に転写されたトナー像を
定着して記録画像を得る静電像記録工程を有する静電記
録装置のための現像方法において、前記像担持体上に形
成されたトナー像を転写前の段階で吸引し、該吸引され
たトナーに関しファラデーケージを用いて測定した場合
の前記トナーの帯電量の絶対値を、前記静電像記録工程
を5,000回繰り返す間に5〜20μC/gの範囲内
とすることにより達成される。
【0015】また、前記静電像記録工程を5,000回
繰り返す間における前記トナーの帯電量の変化量を10
μC/g以内に維持させることにより達成される。
【0016】さらに、前記トナーのバインダとして、ス
チレン〜アクリル系共重合体、または三官能以上の多官
能単量体成分を1〜30モル%含む芳香族ポリエステル
および/または前記芳香族ポリエステルにスチレン〜ア
クリルをグラフト共重合させた樹脂を用い、トナーのガ
ラス転移点を50〜70℃、トナーの軟化点を110〜
140℃とすることにより達成される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
上述の様に体積平均粒径が6〜9μmの微粒子トナーを
用いると、トナーの比表面積が大きくなり、トナーの単
位重量当たりの帯電量が増加するため現像性能が低下
し、画像濃度が低下し易い。この様な微粒子トナーを用
いた静電像記録工程、特に電子写真法において、像担持
体として有機光導電体(OPC)を用い、OPC上に反
転現像方式(静電潜像の極性と同極性のトナーを、静電
荷のない部分に付着させる現像方式)で形成したトナー
像の付着量と記録用紙に90%以上の転写効率〔{(転
写前のOPC上トナーの付着量)−(転写後のOPC上
トナーの付着量)}÷(転写前のOPC上トナーの付着
量)×100(%)〕で転写、定着された画像の濃度との
関係を調べると図1の様になる。
【0018】ここで、トナーとして体積平均粒径8μm
のポリエステル系負トナーを用い、キャリアとして重量
平均粒径90μmのシリコーンコートマグネタイト系キ
ャリアを用い、トナーの現像はOPCを像担持体として
用いた電子写真法のレーザビームプリンタで、OPCの
帯電電位−850V、残留電位−210V、現像バイア
ス電位−540V、現像部コントラスト電位330V
で、毎分40枚の印刷速度で反転現像を行った。
【0019】これより、通常必要とされる画像濃度1.
2以上を得るためには、転写前のOPC上現像トナーの
付着量は約0.5mg/cm2以上必要なことがわかる。
【0020】トナーの帯電量とOPC現像トナーの付着
量の関係を調べると、図2〜図4の様になる。ここで、
トナーとして前記同様に体積平均粒径8μmのポリエス
テル系負トナーを用い、キャリアとして重量平均粒径9
0μmのシリコーンコートマグネタイト系キャリアを用
い、トナーの現像は前記同様の条件で行った。
【0021】この場合、トナー帯電量の測定方法として
は、 加圧窒素ガス(約1kgf/cm2)を30秒間吹き
付けて、キャリアからトナーを分離し、キャリアに蓄え
られたトナーとは逆極性の帯電量をファラデーケージで
測定する、いわゆる「ブローオフ法」と、 負圧(約0.1kgf/cm2)によりキャリアから
トナーを吸引除去し、キャリアに蓄えられたトナーとは
逆極性の帯電量をファラデーケージで測定する、いわゆ
る「吸引ファラデー法」(特開平7−261553号公
報等)を用い、現像機の現像部から採取した現像剤中の
トナーの帯電量を測定した。
【0022】また、上記、の測定方法に加え、 OPC上に現像されたトナーを直接負圧(約0.1k
gf/cm2)で吸引し、ファラデーケージにトナーを
捕集して、トナー自体の帯電量を直接測定する、いわゆ
る「吸引ファラデー直接法」でトナーの帯電量を測定し
た。
【0023】その結果、図2〜図4に示す様に一般にO
PC現像トナーの付着量はトナーの帯電量が増加すると
減少し、画像濃度1.2以上を得るために必要な付着量
約0.5mg/cm2以上を得るためには、ブローオフ法
に基づけば約−40μC/g、吸引ファラデー法に基づ
けば約−25μC/g、吸引ファラデー直接法に基づけ
ば約−20μC/g以下のトナー帯電量とする必要がある
ことがわかる。
【0024】しかし、図2〜図4において、トナーの帯
電量が余りにも小さいとキャリアに対するトナーの静電
吸着力が低下し、トナー飛散が発生する。この様な観点
から、適正なトナー帯電量の範囲を求めると、ブローオ
フ法では約−15〜−40μC/g、吸引ファラデー法
では約−5〜−25μC/g、吸引ファラデー直接法で
は約−5〜−20μC/gとなる。また、図2〜図4に
おいて、これらの測定値を比較すると、トナーをキャリ
アから除去し、キャリアの帯電量によりトナーの帯電量
を測定するブローオフ法および吸引ファラデー法では測
定値にばらつきが大きく、信頼性に欠けることがわか
る。これに対し、OPC現像トナーの帯電量を直接トナ
ーを吸引して測定する吸引ファラデー直接法(図4)で
は、帯電量にばらつきが少なく、OPC現像トナーの付
着量と良い相関があることがわかった。これは、キャリ
アの帯電量を測定する前記、の方法では、キャリア
表面に付着したトナー以外の物質、例えばトナーの帯電
量を制御するキャリアコート剤やトナーの外添剤の一
部、あるいはトナーそのものの付着物(トナーによるキ
ャリアスペント)がキャリアより剥離し吹き飛ばされ、
もしくは吸引され、それらに起因した帯電量もトナーの
帯電量として計測されることによる。従って、本発明者
等はトナーの帯電量として吸引ファラデー直接法の値を
採用することとした。
【0025】次に本発明者等は、連続印刷を繰り返した
場合のトナー/現像剤の物性変化と画像濃度の変化を調
べた。連続印刷は、体積平均粒径8μmのポリエステル
系負トナーを用い、キャリアとして重量平均粒径90μ
mのシリコーンコートマグネタイト系キャリアを用い、
OPCを像担持体として用いた電子写真法のレーザビー
ムプリンタで、OPCの帯電電位−850V、残留電位
−210V、現像バイアス電位−540V、現像部コン
トラスト電位330Vで、毎分40枚の印刷速度で行っ
た。現像機には、トナー濃度制御方式として透磁率検知
方式を採用し、10,000頁以上の連像印刷を行っ
た。トナー帯電量(吸引ファラデー直接法)とトナー濃
度および画像濃度の連続印刷による変化を図5、図6に
示す。
【0026】図5より、現像剤Aでは連続印刷によりト
ナーの帯電量が増大し、トナー濃度が減少し、画像濃度
が低下することがわかった。一方、図6より、現像剤B
では連続印刷によりトナーの帯電量があまり増加せず、
トナー濃度の減少も少なく、画像濃度が低下しにくいこ
とがわかった(現像剤A、Bは、いずれも体積平均粒径
8μmのポリエステル系負トナーと、重量平均粒径90
μmのシリコーンコートマグネタイト系キャリアからな
る現像剤であり、現像剤Aがトナーの樹脂添加剤として
酸化ワックスを含み、キャリアコート剤に導電剤を含ま
ない構成であるのに対し、現像剤Bはトナーの樹脂添加
剤として非極性ワックスを含み、キャリアコート剤に導
電剤を含む構成である点で相違している)。この原因と
して、以下のことが考えられる。
【0027】即ち、現像剤Aでは印刷初期には帯電量の
大きな大粒径トナーがより大きな静電吸引力を受けて選
択的に現像され、一定以上の画像濃度を維持できる。一
方、印刷とともに現像性の悪い帯電量の小さな微粒子ト
ナーがキャリアの表面に蓄積して行き、現像剤の嵩比重
が小さくなる。(単位体積当たりのキャリアの存在割合
が減少する。)そのため、透磁率検知方式を採用したト
ナー濃度制御装置ではトナーは十分に在ると判定し、ト
ナーの補給を抑制する動作をし、トナーの供給が妨げら
れる。この悪循環が繰り返される内に、トナーの帯電量
はキャリアとの摩擦により次第に増大し、トナー濃度は
減少し、画像濃度が許容範囲以下に低下してしまう。こ
れに対し、現像剤Bではこの現象が起こりにくいため、
画像濃度が低下しにくいと考えられる。
【0028】本発明者等は、この検討を多くのトナー/
現像剤、現像機で実施した結果、5,000回印刷を繰
り返す間にトナーの吸引ファラデー直接法による帯電量
の大きさが−5〜−20μC/gであり、且つその変化
量が10μC/g以内であれば、前記の悪循環を断ち切
ることができ、10,000頁以上の連続印刷を繰り返
してもトナー濃度制御装置のセンサの変動が少なく、画
像濃度の低下を防ぐことを発見し、本発明に至った。
【0029】本発明を実施するに当たっては、特にポリ
エステル系トナーではトナーの帯電量の制御は重要であ
り、本発明は画質の安定に大きな効果をもたらす。一般
に、トナーのバインダには、熱ローラ定着用としてスチ
レン〜アクリル系樹脂もしくはポリエステル系樹脂が用
いられる。本発明のように低温定着を目指す場合には、
ポリエステル系樹脂はガラス転移点が高く、軟化点を低
く設定できるため、トナーの耐ブロッキング性、耐オフ
セット性、流動性を確保しながら低温定着性を得るため
に有利である。ポリエステル樹脂には多種類があるが、
トナー用として好適なのは、芳香族ポリエステル樹脂で
あり、熱ローラ定着での耐オフセット性を高める観点か
ら、部分的に架橋成分を有するポリエステル樹脂が有効
である。
【0030】この様に部分的に架橋成分を有するポリエ
ステル樹脂としては、以下のような単量体を用いて合成
されたものがある。即ち、架橋成分を構成するための三
官能以上の多官能性単量体としては、例えば多価アルコ
ール単量体として、ソルビトール、1、2、3、6−ヘ
キサンテトロール、1、4−ソルビタン、ペンタエリス
リトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリス
リトール、蔗糖、1、2、4−ブタントリオール、1、
2、5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチ
ルプロパントリオール、2−メチル−1、2、4−ブタ
ントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロール
プロパン、1、3、5−トリヒドロキシメチルベンゼン
等が挙げられる。
【0031】また、多価カルボン酸単量体として、1、
2、4−ベンゼントリカルボン酸、1、2、5−ベンゼ
ントリカルボン酸、1、2、4−シクロヘキサントリカ
ルボン酸、2、5、7−ナフタレントリカルボン酸、
1、2、4−ブタントリカルボン酸、1、2、5−ヘキ
サントリカルボン酸、1、3−ジカルボキシ−2−メチ
ルカルボキシプロペン、1、3−ジカルボキシ−2−メ
チル−2−メチレンカルボキシプロパン、テトラ(メチ
レンカルボキシ)メタン、1、2、7、8−オクタンテ
トラカルボン酸、エンポール三量体酸、およびこれらの
酸無水物等が挙げられる。
【0032】さらに、ポリエステル樹脂の基本骨格を構
成する二価のアルコール単量体として、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1、2−プロピレングリコール、1、3−プロピレ
ングリコール、1、4−ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール、1、4−ブテンジオール等のジオール類、
1、4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、お
よびビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポ
リオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロ
ピレン化ビスフェノールA等のエーテル化ビスフェノー
ルA類、その他の二価のアルコール単量体を挙げること
ができる。
【0033】また、二価のカルボン酸単量体としては、
マレイン酸、フマール酸、メサコン酸、シトラコン酸、
イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク
酸、アジピン酸、セバシン酸、マロン酸、これらの酸の
無水物、低級アルキルエステルとリノレン酸の二量体、
その他の二価の有機酸単量体を挙げることができる。
【0034】これらのアルコールと酸を脱水重縮合する
ことにより、部分架橋型ポリエステル樹脂を合成するこ
とができる。しかし、ポリエステル樹脂は分子末端ある
いは分子主鎖中に未反応の水酸基やカルボキシル基を多
く含むため、吸湿し易く、トナーの電気特性、特に帯電
特性が環境により変化し易い。これを防ぐ目的で、ポリ
エステル樹脂中の水酸基もしくはカルボキシル基と反応
する極性基を持つスチレン〜アクリル系樹脂をポリエス
テル樹脂にグラフト共重合させて、耐環境性を改善する
試みがなされている。この様なスチレン〜アクリル変性
ポリエステル樹脂も本発明において好適に用いられる。
これらポリエステル樹脂において、三官能以上の多官能
単量体成分の含有量は、1〜30モル%の範囲が適当で
ある。この範囲より多官能単量体成分が少ない場合に
は、熱ローラ定着においてオフセットが発生し、多い場
合には定着性が低下する。
【0035】以上、スチレン〜アクリル系樹脂またはポ
リエステル系樹脂を用いたトナーのガラス転移点は50
℃〜70℃の範囲が適当である。ガラス転移点が50℃
未満ではトナーの流動性、耐オフセット性、粉砕性、耐
ブロッキング性、耐フィルミング性、耐久性が不良とな
り、ガラス転移点が70℃を越える場合にはトナーの低
温定着性が悪くなる。また、トナーの軟化点は110℃
〜140℃の範囲が適当である。軟化点が110℃未満
ではトナーの耐オフセット性が悪くなり、軟化点が14
0℃を越えるとトナーの低温定着性が悪くなる。
【0036】本発明のトナーのガラス転移点、軟化点は
次のようにして測定される。ガラス転移点は、示差走査
熱量測定法(DSC)に従い、トナー約10mg〜20
mgを一定の昇温速度(10℃/分)で室温から約16
0℃まで加熱し、ベースラインと吸熱ピークの傾斜との
交点よりガラス転移点を得る。一方、軟化点は高架式フ
ローテスターを用い、荷重30kgf/cm2、ノズル
の直径1mm、ノズルの長さ1mm、予備加熱80℃で
5分間、昇温速度6℃/分とし、試料量約1gを測定記
録した時、フローテスターのプランジャー降下量−温度
曲線(軟化流動曲線)におけるS字曲線の高さの1/2
における温度(1/2流出温度)を軟化点として定義す
る。
【0037】以上の溶融物性を有するスチレン〜アクリ
ル系樹脂、またはポリエステル系樹脂を用いたトナーで
は、本発明の目的とする微粒子での低温定着が可能とな
る。しかし、一般にポリエステル系樹脂は未反応の官能
基として、電子吸引性のカルボキシル基を多く含有し、
トナー自体の負帯電性が強いため、前記した様な連続印
刷において帯電量の増大が起こり易く画像濃度が低下し
易い。そこで、トナー素材と組成、製造プロセス、キャ
リア素材、キャリア表面のコート剤等を含む現像剤ある
いは現像機条件を適宜選定し、静電像記録工程の初期
5,000頁印刷におけるトナーの帯電量の大きさと変
化量を本発明の範囲内に抑制すれば、従来の透磁率検知
方式をトナー濃度制御装置に用いた簡便な現像機におい
て10,000頁を越える連続印刷を行っても画像濃度
を維持することができ、良好な画像を安定して得ること
ができる。また、トナーの溶融物性を本発明の範囲内に
設定すれば、熱ロール定着において良好な低温定着性を
得ることができる。
【0038】以上、本発明は、特に負トナーおよび現像
剤について言及したが、正トナーおよび現像剤について
検討した結果、全く同様のことが判明し、前記静電像記
録工程の初期5,000頁印刷におけるトナーの帯電量
の大きさと変化量を本発明の範囲内に抑制すれば、正ト
ナーおよび現像剤でも10,000頁を越える連続印刷
を行った場合に画像濃度を維持でき、良好な画像を安定
して得られることがわかった。
【0039】以下、本発明の具体例をいくつか例示する
が、これらによって本発明が限定されるものではない。
まず、装置構成を図7を用いて説明する。像担持体1
は、ベース素管1a上にOPC1bを設けて構成されて
おり、図7において時計方向に回転可能に支持されてい
る。
【0040】像担持体1は、回転動作に伴い、図示しな
い帯電器により均一に帯電され、次に図示しない露光装
置により露光されることにより静電潜像を保持する。
【0041】像担持体1に形成された静電潜像は、現像
機2の現像領域でトナー像として顕像化され、通常の印
刷動作時にはトナー像3は像担持体1の回転に伴い転写
位置へ運ばれ、転写器4の作用により図示しない記録媒
体上へ転写され、その後、図示しない熱ロール定着等の
定着装置で定着される。
【0042】現像領域で用いられている現像機および現
像剤が適当であるかどうかを評価する場合には、転写器
4よりも手前の段階で、トナー像3を吸引ポンプ5の作
用により吸引ノズル6aから吸引し、ノズル部6内部に
導く。なお、吸引ノズル6a先端にはゴム弾性を有する
緩衝材が取り付けられている。ノズル部6内部にはフィ
ルタ6bを備えたファラデーケージ6cが設けられてお
り、ファラデーケージ6c内に導入されたトナーの帯電
量による電荷量変化は、コンデンサ7で電圧に変換さ
れ、電位計8に表示される。
【0043】ここで、上記現像剤評価時に像担持体1上
に形成されるトナー像3として、本実施例では、1イン
チ×1インチのパッチパターンを約2cm間隔で像担持
体の軸方向に5〜6個並べて形成したものを用いた。
【0044】なお、吸引ポンプ5、ノズル部6、コンデ
ンサ7、電位計8等からなる測定装置9は、現像剤評価
手段として静電記録装置本体に当初から組み込んでおい
てもよいし、また、静電記録装置本体に対し着脱自在に
独立させて構成しておき、現像剤評価時にのみ静電記録
装置本体にセットする様にしてもよい。
【0045】本実施例においては、後者の構成で測定装
置9を用い、ファラデーケージの測定値に基づき現像機
および現像剤自体をチューニングしなおして、適切な現
像条件を得る様にしている。上記構成の測定装置および
静電記録装置による具体例を以下に述べる。
【0046】(具体例1)像担持体としてOPCを用い
た電子写真方式のレーザビームプリンタにおいて、OP
Cの帯電電位−650V、残留電位−70V、現像バイ
アス電位−400V、現像部コントラスト電位330V
で、毎分70枚の印刷速度(印刷プロセス速度31cm
/sec)で印刷を行った。
【0047】現像機には、トナー濃度制御方式として透
磁率検知方式を採用し、トナーとして、トリメリット酸
24モル%、テレフタル酸26モル%を酸成分、ビスフ
ェノールA型プロピレンオキサイド付加物28モル%、
ビスフェノールA型エチレンオキサイド付加物22モル
%をアルコール成分とする部分架橋型ポリエステル樹脂
をバインダとし、体積平均粒径9μm、ガラス転移点6
5℃、軟化点127℃の負帯電型トナーを得た。
【0048】また、キャリアとして、導電剤含有シリコ
ーン系樹脂でコートした重量平均粒径が100μmのマ
グネタイトキャリア(電気抵抗4.1×108Ω・cm)
を使用し、トナー濃度3wt%で現像剤を調製し、磁気
ブラシ現像法で現像ギャップ(OPC表面と現像ロール
スリーブ間の距離)を0.8mmとし、図7に示す様に
OPCを時計方向へ、現像ロール2aを反時計方向へ回
転させることにより現像領域においてOPCと現像ロー
ルを同方向で移動させ、両者の周速比(現像ロール/O
PC)を3とし、反転現像方式で画像を作製した。
【0049】上記レーザビームプリンタで連続印刷を
5,000頁行い、吸引ファラデー直接法でトナーの帯
電量の大きさと変化量を調べると、初期−10.3μC
/g、5,000頁印刷での変化量は8.9μC/gであ
った。この連続印刷における画像濃度の変化を調べる
と、初期1.5、5,000頁印刷後1.2であり、さら
に、300,000頁まで印刷を継続しても1.2以上の
画像濃度が得られた。また、トナーの定着性は定着装置
の熱ロールの温度を180℃に設定しても良好であっ
た。
【0050】(具体例2)トナーとして、トリメリット
酸12モル%、テレフタル酸20モル%、ヘキサデセン
ジカルボン酸18モル%を酸成分、ビスフェノールA型
プロピレンオキサイド付加物38モル%、ビスフェノー
ルA型エチレンオキサイド付加物12モル%をアルコー
ル成分とする部分架橋型ポリエステル樹脂をバインダと
し、体積平均粒径6μm、ガラス転移点54℃、軟化点
111℃の負帯電型トナーを得た。
【0051】また、キャリアとして、導電剤含有シリコ
ーン系樹脂でコートした重量平均粒径が40μmのマグ
ネタイトキャリア(電気抵抗1.9×108Ω・cm)を
使用し、トナー濃度4wt%で現像剤を調製し、反転現
像方式で画像を作製した。
【0052】具体例1同様のレーザビームプリンタで連
続印刷を5,000頁行い、吸引ファラデー直接法でト
ナーの帯電量の大きさと変化量を調べると、初期−1
0.2μC/g、5,000頁印刷での変化量は8.5μ
C/gであった。この連続印刷における画像濃度の変化
を調べると初期1.45、5,000頁印刷後で1.25
であり、さらに、200,000頁まで印刷を継続して
も1.2以上の画像濃度が得られた。また、トナーの定
着性は、定着装置の熱ロールの温度を160℃に設定し
ても良好であった。
【0053】(具体例3)トナーとして、トリメリット
酸12モル%、テレフタル酸20モル%、ヘキサデセン
ジカルボン酸18モル%を酸成分、ビスフェノールA型
プロピレンオキサイド付加物38モル%、ビスフェノー
ルA型エチレンオキサイド付加物12モル%をアルコー
ル成分とする部分架橋型ポリエステル樹脂を合成し、さ
らにスチレン80モル%、アクリル酸n−ブチル15モ
ル%、メタクリル酸グリシジル5モル%を構成成分とす
るスチレン〜アクリル系樹脂を前記ポリエステル樹脂に
グラフト共重合させて得られた部分架橋型ポリエステル
樹脂をバインダとし、体積平均粒径8μm、ガラス転移
点57℃、軟化点116℃の負帯電型トナーを得た。
【0054】また、キャリアとして、導電剤含有シリコ
ーン系樹脂でコートした重量平均粒径80μmのフェラ
イトキャリア(電気抵抗2.4×109Ω・cm)を使用
し、トナー濃度3wt%で現像剤を調製し、反転現像方
式で画像を作製した。
【0055】具体例1同様のレーザビームプリンタで連
続印刷を5,000頁行い、吸引ファラデー直接法でト
ナーの帯電量の大きさと変化量を調べると、初期−8.
52μC/g、5,000頁印刷での変化量は10.0μ
C/gであった。この連続印刷における画像濃度の変化
を調べると初期1.5、5,000頁印刷後で1.22で
あり、さらに、200,000頁まで印刷を継続しても
1.2以上の画像濃度が得られた。また、トナーの定着
性は、定着装置の熱ロールの温度を170℃に設定して
も良好であった。
【0056】(具体例4)トナーとしてスチレン80モ
ル%、アクリル酸n−ブチル15モル%、アクリル酸5
モル%を構成成分とするスチレン〜アクリル系樹脂をバ
インダとし、体積平均粒径7μm、ガラス転移点56
℃、軟化点120℃の負帯電型トナーを得た。
【0057】また、キャリアとして、導電剤含有シリコ
ーン系樹脂でコートした重量平均粒径80μmの具体例
3のフェライトキャリア(電気抵抗2.4×109Ω・c
m)を使用し、トナー濃度3wt%で現像剤を調製し、
反転現像方式で画像を作製した。
【0058】具体例1同様のレーザビームプリンタで連
続印刷を5,000頁行い、吸引ファラデー直接法でト
ナーの帯電量の大きさと変化量を調べると、初期−5.
8μC/g、5,000頁印刷での変化量は4.8μC/
gであった。この連続印刷における画像濃度の変化を調
べると、初期1.55、5,000頁印刷後で1.4であ
り、さらに、200,000頁まで印刷を継続しても1.
3以上の画像濃度が得られた。また、トナーの定着性
は、定着装置の熱ロールの温度を180℃に設定しても
良好であった。
【0059】(具体例5)トナーとしてスチレン80モ
ル%、アクリル酸n−ブチル15モル%、メタクリル酸
イソブチル5モル%を構成成分とするスチレン〜アクリ
ル系樹脂をバインダとし、体積平均粒径8μm、ガラス
転移点54℃、軟化点115℃の正帯電型トナーを得
た。
【0060】また、キャリアとして、導電剤含有アクリ
ル系樹脂でコートした重量平均粒径80μmのフェライ
トキャリア(電気抵抗2.5×109Ω・cm)を使用
し、トナー濃度3wt%で現像剤を調製し、反転現像方
式で画像を作製した。
【0061】具体例1同様のレーザビームプリンタで像
担持体としてSe(セレン)ドラムを用い、Seの帯電
電位+800V、残留電位+50V、現像バイアス電位
+500V、現像部コントラスト電位450Vで、毎分
70枚の印刷速度(印刷プロセス速度31cm/se
c)で印刷を行った。
【0062】連続印刷を5,000頁行い、吸引ファラ
デー直接法でトナーの帯電量の大きさと変化量を調べる
と、初期+12.5μC/g、5,000頁印刷での変化
量は5.2μC/gであった。この連続印刷における画
像濃度の変化を調べると、初期1.5、5,000頁印刷
後で1.35であり、さらに、200,000頁まで印刷
を継続しても1.3以上の画像濃度が得られた。また、
トナーの定着性は、定着装置の熱ロールの温度を170
℃に設定しても良好であった。
【0063】以上、具体例で述べた如く、微粒子トナー
および微粒子キャリアを有する現像剤において、トナー
の体積平均粒径を6〜9μmとし、キャリアの重量平均
粒径を40〜100μmとすることにより実用的な高精
細現像剤を得ることができる。トナーの平均粒径が6μ
m未満では帯電制御が不十分となり、非画像部へのトナ
ー付着やトナー飛散が生じる。また、トナーの平均粒径
が9μmを越える場合には、がさついた画像となり、精
緻な画像が得られない。
【0064】一方、キャリアの平均粒径が40μm未満
では、感光体へのキャリア付着を生じ、100μmを越
える場合には、がさついた画像となる。
【0065】この様な微粒子トナー/現像剤において、
従来の簡便な透磁率検知方式を採用したトナー濃度制御
装置を具備する現像機にトナー/現像剤を適用し、トナ
ーの帯電量の大きさを、静電像記録工程を初期5,00
0回繰り返す間に5〜20μC/gとし、且つその変化
量を10μC/g以内に抑制することにより、10,0
00頁以上の連続印刷を繰り返しても安定して高画質な
画像を得ることができる。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、体積平均粒径が6〜9
μmのトナーおよび重量平均粒径が40〜100μmの
キャリアを含む現像剤を用いて多数枚印刷を繰り返して
も、画像濃度が低下せず、安定した画像が得られる現像
方法を提供することができる。
【0067】また、微粒子トナーを用いた定着工程にお
いて、定着に要するエネルギーが小さく、特に熱ローラ
定着方式を採用した場合に熱ローラの温度を低下させる
ことが可能で、且つ、オフセット現象が発生し難いトナ
ーを提供し、それを用いた安定した現像方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】OPC現像トナーの付着量と記録用紙上定着画
像の濃度との関係を示す説明図。
【図2】トナーのブローオフ法による帯電量とOPC現
像トナーの付着量の関係を示す説明図。
【図3】トナーの吸引ファラデー法による帯電量とOP
C現像トナーの付着量の関係を示す説明図。
【図4】トナーの吸引ファラデー直接法による帯電量と
OPC現像トナーの付着量の関係を示す説明図。
【図5】連続印刷によるトナーの帯電量(吸引ファラデ
ー直接法)とトナー濃度、画像濃度の変化(現像剤A)
の関係を示す説明図。
【図6】連続印刷によるトナーの帯電量(吸引ファラデ
ー直接法)とトナー濃度、画像濃度の変化(現像剤B)
の関係を示す説明図。
【図7】本発明の装置構成を示す概略図。
【符号の説明】
1…像担持体、2…現像機、3…トナー像、4…転写
器、5…吸引ポンプ、6…ノズル部、6a…吸引ノズ
ル、6b…フィルタ、6c…ファラデーケージ、7…コ
ンデンサ、8…電位計、9…測定装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体に形成された静電潜像を、体積平
    均粒径6〜9μmのトナーと重量平均粒径40〜100
    μmのキャリアを含む現像剤を用いてトナー像として顕
    像化し、該トナー像を記録媒体上に転写し、記録媒体上
    に転写されたトナー像を定着して記録画像を得る静電像
    記録工程を有する静電記録装置のための現像方法におい
    て、 前記像担持体上に形成されたトナー像を転写前の段階で
    吸引し、該吸引されたトナーに関しファラデーケージを
    用いて測定した場合の前記トナーの帯電量の絶対値が、
    前記静電像記録工程を5,000回繰り返す間に5〜2
    0μC/gの範囲内にあることを特徴とする現像方法。
  2. 【請求項2】前記静電像記録工程を5,000回繰り返
    す間における前記トナーの帯電量の変化量が10μC/
    g以内に維持されることを特徴とする請求項1記載の現
    像方法。
  3. 【請求項3】前記トナーのバインダとして、スチレン〜
    アクリル系共重合体、または三官能以上の多官能単量体
    成分を1〜30モル%含む芳香族ポリエステルおよび/
    または前記芳香族ポリエステルにスチレン〜アクリルを
    グラフト共重合させた樹脂を用い、トナーのガラス転移
    点を50〜70℃、トナーの軟化点を110〜140℃
    としたことを特徴とする請求項1記載の現像方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002221827A (ja) * 2001-01-29 2002-08-09 Mitsubishi Rayon Co Ltd ポリエステル系トナー
JP2014062999A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Konica Minolta Inc 静電荷像現像用トナー

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