JPH1083046A - 写真要素 - Google Patents

写真要素

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JPH1083046A
JPH1083046A JP9224102A JP22410297A JPH1083046A JP H1083046 A JPH1083046 A JP H1083046A JP 9224102 A JP9224102 A JP 9224102A JP 22410297 A JP22410297 A JP 22410297A JP H1083046 A JPH1083046 A JP H1083046A
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JP
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coupler
group
color
dye
density
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Withdrawn
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JP9224102A
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English (en)
Inventor
Elizabeth Mcinerney
マクイナーネイ エリザベス
Patti Lynn Bushnell
リン ブッシュネル パティ
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/32Colour coupling substances
    • G03C7/3225Combination of couplers of different kinds, e.g. yellow and magenta couplers in a same layer or in different layers of the photographic material
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/3041Materials with specific sensitometric characteristics, e.g. gamma, density

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色域が拡大したカプラーセットを提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 シアン色素形成性カプラーが組合わさっ
た第一感光性ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ色素形成性
カプラーが組合わさった第二感光性ハロゲン化銀乳剤層
およびイエロー色素形成性カプラーが組合わさった第三
感光性ハロゲン化銀乳剤層を含んでなる写真要素であっ
て、p−フェニレンジアミン現像剤で現像した際にシア
ンカプラーにより形成される色素の標準化分光透過濃度
分布曲線が、600nmで0.7〜1.0の濃度、そして
610nmで0.8〜1.0の濃度を有する写真要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀画像
形成系のためのカプラーセットに関する。さらに詳細に
は、本発明はシアン、マゼンタおよびイエローのカプラ
ーを含むカプラーセットであって、シアンカプラーによ
り形成される色素が、そのカプラーセットにより形成可
能な色域(gamut of colors )を拡げる特定の透過スペ
クトルを有するカプラーセットに関する。
【0002】
【従来の技術】色域は、カラープリントおよび画像形成
系の重要な特性である。色域は、所定の着色剤の組合せ
を用いて形成できるカラー範囲の目安である。色域はで
きるだけ大きいことが望ましい。画像形成系の色域は、
画像形成に用いられる着色剤セットの吸収特性により主
に制御される。画像形成系は典型的に3種以上の着色剤
を用い、典型的に例えば、従来の減色画像形成法におけ
るシアン、マゼンタおよびイエローが挙げられる。黒色
のような無彩色を含むことも前記形成系では普通であ
る。
【0003】特定カラーを含む画像を形成する能力は、
その形成系の色域および画像形成に用いられる材料によ
り限定される。したがって、画像再現に利用可能なカラ
ー範囲は、その形成系および材料が形成しうる色域によ
り限定される。色域は、いわゆる“ブロック色素”を使
用することにより最大になると考えられることが多い。
The Reproduction of Color 、第4版、R.W.G.Hunt, Pp
13 〜144 には、最適色域は、3種類の理論的ブロック
色素を用いる減色3色法であって、それらのブロックが
約490nmと580nmで分離されている方法を用いて得
ることができることを示唆している。この提案は興味深
いが、各種の理由から満足できるものではない。特に提
案されたブロック色素に対応する実在の着色剤が存在し
ない。
【0004】ブロック色素という考え方の各種態様は、
Clarkson, M., E., およびVickerstaff, T. の“Bright
ness and Hue of Present-Day Dyes in Relation to Co
lourPhotography", Photo.J. 88b, 26 (1948)により進
歩した。3種の例示形、ブロック、台形および三角形が
ClarksonおよびVickerstaff により与えられた。その著
者はHuntの教示に反して、台形(trapezoidal )吸収ス
ペクトルは垂直側面ブロック色素より好ましいと結論づ
けている。ここでも再びこれらの台形スペクトル形を有
する色素は、理論上のものであり、実際には入手不能で
ある。
【0005】最終的に、市販の色素と理論的色素の両者
は“The Color Gamut Obtainable by the Combination
of Substractive Color Dyes. Optimum Absorption Ban
ds as Defined by Nonlinear Optimization Techniqu
e", J.Imaging Science, 30, 9〜12において研究され
た。その著者、N.Ohta(オオタ)は、実在の着色剤を主
題としており、その刊行物に示されているように典型的
なシアン色素の実在の曲線が、色域の観点からシアン色
素の最適の吸収曲線であると指摘している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】色域に関する前記教示
にもかかわらず、ハロゲン化銀カラー画像形成に用いら
れるカプラーセットは、現在の画像形成に望ましい色域
を提供していない。したがって、ハロゲン化銀画像形成
に従来用いられてきたカプラーセットと比較して、色域
が拡大したカプラーセットを提供することが解決すべき
課題である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、シアン色素形
成カプラーが組合わさった第一感光性ハロゲン化銀乳剤
層、マゼンタ色素形成カプラーが組合わさった第二感光
性ハロゲン化銀乳剤層、およびイエロー色素形成カプラ
ーが組合わさった第三感光性ハロゲン化銀乳剤層を含ん
でなる写真要素であって、p−フェニレンジアミン現像
主薬での現像の際、シアンカプラーにより形成される色
素の標準化分光透過濃度分布曲線が、600nmに0.7
〜1.0の濃度を、610nmに0.8〜1.0の濃度を
有する写真要素を提供する。かかる要素では、画像形成
に利用しうる色域が拡大される。本発明はさらに画像形
成法も含む。
【0008】本発明のカプラーセットは、従来用いられ
ていたカプラーと比べて色域が拡大する。
【0009】
【発明の実施の形態】前節では、本発明を要約した。本
発明のカプラーセットは減色画像形成を用いる。このよ
うな画像形成では、カラー画像は、それぞれ赤色光、緑
色光および青色光の露光量に比例してシアン、マゼンタ
およびイエロー着色剤を発生させることにより形成す
る。本発明の目的は、観測者が満足できる再現性を提供
することである。再現画像の色は、シアン、マゼンタお
よびイエロー画像着色剤の1種またはそれらの組合せか
らなる。原色と再現色との関係は多くの要因の組合せで
ある。しかしながら、この関係は、最終画像を形成する
のに用いられるシアン、マゼンタおよびイエロー着色剤
の多数の組合せにより達成しうる色域により制限され
る。
【0010】個々の着色剤の特性に加えて、互いに好ま
しい吸収極大を有し、かつ最適の色域を与えるように共
に機能する吸収バンド形状を有する、シアン、マゼンタ
およびイエロー着色剤が必要である。CIELAB表色
系のa* ,b* およびL* は、それらを組合せて特定す
ると、その物体が赤であるか、緑であるか、青であるか
(一定の視覚条件の下で)、その色を表す。a* ,b*
およびL* の測定は多くの文献に記載されており、現在
では色測定の国際標準となっている(周知の色測定CI
E表色系は、1931年国際照明委員会により定めら
れ、さらに1971年に改訂された。色測定についての
さらに完全な文献としては、“Principles of Color Te
chnology、第2版、F.Billmeyer, Jr.およびM.Salzman,
J.Wiley and Sons 発行、1981年を参照された
い)。
【0011】簡単に述べれば、a* は、その色がどの程
度の緑色もしくはマゼンタであるか(これらは反対色で
あるから)の目安であり、b* はその色がどの程度の青
色もしくはイエローであるかの目安である。数学的に、
* およびb* は以下のように定められる: a* =500{(X/Xn 1/3 −(Y/Yn 1/3 } b* =200{(Y/Yn 1/3 −(Z/Zn 1/3 } 式中、X,YおよびZは、物体の可視反射スペクトル、
照射光源、すなわち、5000°Kおよび標準観測者関
数の組合せから得られる3刺激値である。
【0012】簡単に述べれば、L* は、その色がどの程
度に明るいか暗いかの目安である。L* =100は白色
である。L* =0はブラックである。L* の値は3刺激
値Yの関数であり、 L* =116(Y/Yn 1/3 −16 である。
【0013】本明細書において用いるものとして、着色
剤セットの色域は、9L* スライス(L* =10,2
0,30,40,50,60,70,80および90)
のa*×b* 領域の合計として表される表色空間の9個
のスライスの総合計である。色域は、大量のカラーパッ
チ試料の測定および評価から得られるか(極めて冗長な
時間を費やす作業)、または、本願においては、J.Phot
ographic Science, 38,163 (1990)に記載の技法を用い
て個々の着色剤の吸収特性の測定値から算出することが
できる。
【0014】所定の着色剤の吸収特性は、着色剤の量
(転写濃度)の変動に伴ってある程度変動するであろ
う。このことは、測定フレア、着色剤−着色剤の相互作
用、着色剤−受容体相互作用、着色剤濃度効果、および
媒体中のカラー不純物の存在のような要因による。しか
しながら特性ベクトル分析(主成分分析または固有ベク
トル分析と称することがある)を用いることにより全波
長に亘る、着色剤の吸収特性を表す特性吸収曲線および
問題の濃度範囲を定めることができる。したがって、各
着色剤の特性ベクトルは、光透過濃度と波長の二次元配
列である。この技法は、Photographic Science and Eng
ineering 5 (3), 1961年5月〜6月にAlbertJ.Sant に
より、そしてJournal of the Optical Society of Amer
ica, 53 (8),968〜974(1963年)にJ.L.Simonsにより記
載されている。
【0015】各着色剤についての特性ベクトルは、極大
高さを1.0に標準化した光透過濃度と波長の二次元配
列である。この特性ベクトルは、100%の塗布量(D
max)および0%の塗布量(Dmin )を含む、着色剤の
各種の濃度もしくは塗布量(%)のパッチについての試
験画像の反射スペクトルを先ず第一に測定することによ
り得る。次にDmin のスペクトル(分光)反射濃度を各
カラーパッチのスペクトル反射濃度から差し引く。濃度
データをDR/DT曲線を通過させることにより、この
ようにして得られた、Dmin を差引いた反射濃度を透過
濃度に変換する。その後、特性ベクトル分析を用いて、
各着色剤についての1つの透過濃度曲線を求め、透過濃
度表示で測定する場合は、反射濃度に変換し次いでD
min に加算すると、測定スペクトル反射率データに最も
よく合致したものが得られる。本願では、この特性ベク
トルを、着色剤のスペクトル吸収特性を特定するため
と、着色剤を用いる各画像形成方式の色域を算出するた
めの両者に使用する。
【0016】本願においては、スペクトルが400〜5
00nmに吸収極大を有するならば、イエローと考えら
れ、500〜600nmに吸収極大を有するならば、マゼ
ンタと考えられ、600〜700nmに極大を有するなら
ばシアンと考えられる。曲線形状は、多くの要因の関数
であり、単に特定の着色剤化合物の選択の結果ではな
い。さらにスペクトル(分光)曲線は2種以上の化合物
の複合吸収を表すことがある。例えば、ある特定化合物
が所望のスペクトル曲線を与えるならば、同一色のさら
なる化合物を添加すると、所望範囲内にとどまっている
複合曲線を与えるかもしれない。このように、特定色を
有する2種以上の色素を用いる場合、“マゼンタ”、
“イエロー”または“シアン”着色剤のスペクトル曲線
は、本発明の目的のためには、これらの2種以上の着色
剤から得られる複合曲線を意味する。
【0017】色素の化学的構造の他に、所定色素のスペ
クトル曲線は、系中に存在する他の成分(溶剤、界面活
性剤等)により影響を受けることがある。これらのパラ
メーターを選択して所望のスペクトル曲線を得る。「課
題を解決するための手段」の欄で述べたように、本発明
のシアンカプラーは、600nmに0.7〜1.0の濃度
を有し、610nmに0.8〜1.0の濃度を有する色素
を形成する。この色素は、適切な現像主薬、例えば、p
−フェニレンジアミン発色現像主薬との反応の際形成さ
れる。この現像主薬としては、British Journal of Pho
tography Annual 、1988年、198 〜199 頁に記載の、Ea
stman Kodak Company のRA−4プロセスに用いられる
CD−3が好ましい。好ましい実施態様において、シア
ン色素の濃度はまた590nmで0.5〜1.0であり、
さらに好ましくは580nmで0.3〜1.0である。
【0018】本発明のシアン色素形成カプラーの例は、
以下の式(I)を有するものである:
【0019】
【化1】
【0020】前記式中、R1 は水素またはアルキル基を
表し;R2 はアルキル基またはアリール基を表し;nは
1,2または3であり;各Xはスルホニル基に対してフ
ェニル基のメタ位もしくはパラ位に位置し、独立して、
アルキル、アルケニル、アルコキシ、アリールオキシ、
アシルオキシ、アクリルアミノ、スルホニルオキシ、ス
ルファモイルアミノ、スルホンアミド、ウレイド、オキ
シカルボニル、オキシカルボニルアミノおよびカルバモ
イル基からなる群より選ばれ、Zは水素、または発色現
像主薬酸化体とのカプラーの反応により離脱することが
できる基を表す。
【0021】カプラー(I)は2,5−ジアシルアミノ
フェノールカプラーであって、その5−アシルアミノ部
分が、特定のスルホン(−SO2 −)基によりα位が置
換されているカルボン酸のアミドであるものである。こ
のスルホン部分はアリールスルホンでなければならず、
アルキルスルホンであることはできず、アリール環のメ
タ位とパラ位のみが置換されていなければならない。さ
らに、2−アシルアミノ部分はカルボン酸のアミド(−
NHCO−)でなければならず、ウレイド(−NHCO
NH−)基であることはできない。5位のスルホン含有
アミド基と2位のアミド基のこの特異な組合せのため、
吸収曲線の短波長側に極めて鋭いカッティングの色相を
有し、かつ一般に620〜645nmの範囲に吸収極大
(λmax )を有するH凝集画像色素を形成するシアン色
素形成性カプラー群となっており、カラー写真印画紙に
優れたカラー再現および高い色飽和を生じさせるのに適
していて理想的である。
【0022】式(I)では、R1 は水素、またはアルキ
ル基、例えば、炭素数1〜10の線状もしくは枝状の環
状もしくは非環状のアルキル基、好ましくはメチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピルもしくはブチル基、
最も好ましくはエチル基を表す。R2 はアリール基また
はアルキル基、例えば、パーフルオロアルキル基を表
す。このようなアルキル基は、典型的に炭素数1〜2
0、通常炭素数1〜4であり、例えばメチル、プロピル
およびドデシル;炭素数1〜20、典型的に3〜8のパ
ーフルオロアルキル、例えば、トリフルホロメチルもし
くはパーフルオロテトラデシル、ヘプタフルオロプロピ
ルもしくはヘプタデシルフルオロオクチル;典型的に炭
素数6〜30の置換もしくは非置換のアリールであっ
て、例えば、1〜4個のハロゲン原子、シアノ基、カル
ボニル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、カル
ボキシ基、スルホ基、アルキル基、アリール基、アルコ
キシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリール
チオ基、アルキルスルホニル基もしくはアリールスルホ
ニル基が挙げられる。好ましくは、R2 はヘプタフルオ
ロプロピル基、4−クロロフェニル基、3,4−ジクロ
ロフェニル基、4−シアノフェニル基、3−クロロ−4
−シアノフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、4−
カルボンアミドフェニル基、4−スルホンアミドフェニ
ル基、またはアルキルスルホニルフェニル基を表す。
【0023】式(I)において、Xはフェニル環のメタ
またはパラ位に位置し、各々は独立して線状もしくは枝
状の、飽和もしくは不飽和のアルキルもしくはアルケニ
ル基、例えば、メチル、t−ブチル、ドデシル、ペンタ
デシルまたはオクタデシル;アルコキシ基、例えば、メ
トキシ、t−ブトキシまたはテトラデシルオキシ;アリ
ールオキシ基、例えば、フェノキシ、4−t−ブチルフ
ェノキシまたは4−ドデシルフェノキシ;アルキルもし
くはアリールアシルオキシ基、例えば、アセトキシまた
はドデカノイルオキシ;アルキルもしくはアリールアシ
ルアミノ基、例えば、アセトアミド、ベンゾアミド、ま
たはヘキサデカンアミド;アルキルもしくはアリールス
ルホニルオキシ基、例えば、メチルスルホニルオキシ、
ドデシルスルホニルオキシまたは4−メチルフェニルス
ルホニルオキシ;アルキルもしくはアリールスルファモ
イルアミノ基、例えば、N−ブチルスルファモイルアミ
ノまたはN−4−ブチルフェニルスルファモイルアミ
ノ;アルキルもしくはアリールスルホンアミド基、例え
ば、メタンスルホンアミド、4−クロロフェニルスルホ
ンアミドまたはヘキサデカンスルホンアミド;ウレイド
基、例えば、メチルウレイドまたはフェニルウレイド;
アルコキシカルボニルまたはアリールオキシカルボニル
アミノ基、例えば、メトキシカルボニルアミノまたはフ
ェノキシカルボニルアミノ;カルバモイル基、例えば、
N−ブチルカルバモイルもしくはN−メチル−N−ドデ
シルカルバモイル;またはパーフルオロアルキル基、例
えば、トリフルオロメチルまたはヘプタフルオロプロピ
ルが挙げられる。好ましくは、Xは、炭素数1〜30、
さらに好ましくは炭素数8〜20の線状の前記の基を表
す。最も典型的には、Xは炭素数12〜18の線状アル
キル基、例えば、ドデシル、ペンタデシルまたはオクタ
デシルを表す。
【0024】“n”は1,2または3を表し、nが2ま
たは3であるならばXは同一であっても異っていてもよ
い。Zは、水素原子、または写真技術分野で“カプリン
グ離脱基”として知られているように、発色現像主薬と
のカプラーの反応により離脱することができる基を表
す。このような基が存在するかしないかにより、カプラ
ーの化学価、すなわち、2当量カプラーか4当量カプラ
ーかが決まり、それによりカプラーの反応性を改変する
ことができる。このような基は、カプラーからの離脱
後、色素形成、色素色相調整、現像促進もしくは現像抑
制、漂白促進もしくは漂白抑制、電子移動の容易化、色
補正等としての機能を発揮することにより、写真記録材
料中のカプラーが塗布されている層、または他の層に有
利に影響する。
【0025】このようなカプリング離脱基の代表的なも
のとしては、ハロゲン、アルコキシ、アリールオキシ、
ヘテロサイクリルオキシ、スルホニルオキシ、アシルオ
キシ、アシル、ヘテロサイクリル、スルホンアミド、ヘ
テロサイクリルチオ、ベンゾチアゾリル、ホスホニルオ
キシ、アルキルチオ、アリールチオおよびアリールアゾ
が挙げられる。これらのカプリング離脱基は、当該技術
分野において、例えば、米国特許第2,455,169
号、第3,227,551号、第3,432,521
号、第3,467,563号、第3,617,291
号、第3,880,661号、第4,052,212
号、および第4,134,766号;並びに英国特許出
願公報(UK.Patent Nos. and published applications
)第1,466,728号、第1,531,927
号、第1,533,039号、第2,066,755A
号および第2,017,704A号に記載されており、
これらの開示は引用することにより本明細書に含める。
ハロゲン、アルコキシおよびアリールオキシ基が最も好
ましい。
【0026】カプリング離脱基の具体例としては以下が
挙げられる:
【0027】
【化2】
【0028】典型的に、カプリング離脱基は塩素原子で
ある。置換基R1 ,R2 ,XおよびZは、カプラーが分
散している有機溶媒中でカプラーおよび得られた色素を
十分にバラスト化するように選ばれる。バラスト化は、
置換基R1 ,R2 ,XおよびZの1つまたはそれ以上に
疎水性置換基を付与することにより行うことができる。
一般に、バラスト基は、カプラー分子に十分なバルク
(嵩)と水不溶性を与えて、カプラーが写真要素中に塗
布されている層から実質的に非拡散性となるような、サ
イズおよび構成の有機ラジカルである。したがって、式
(I)中の置換基R1 ,R2 ,XおよびZの組合せは、
これらの要件を満すように選択することが好ましい。有
効であるためには、バラストは少くとも8個の炭素原
子、典型的に10〜30個の炭素原子を含有しなければ
ならない。適切なバラスト化は、組合せでこれらの要件
を満すような複数の基を付与することによっても達成で
きる。本発明の好ましい態様において、式(I)のR1
は小さいアルキル基である。したがって、これらの態様
ではバラストは主に基R 2 ,XおよびZの一部として配
置されるであろう。さらに、カプリング離脱基Zがバラ
ストを含有するとしても、他の置換基も同様にバラスト
化する必要があることが多い。これはZはカプリングの
際分子から離脱するからであり、このためバラストは、
基R2 およびXの一部として付与するのが最も有利であ
る。
【0029】以下の例は、本発明をさらに説明するため
のものである。本発明はこれらの例に限定されるもので
はない。
【0030】
【化3】
【0031】
【化4】
【0032】
【化5】
【0033】
【化6】
【0034】
【化7】
【0035】
【化8】
【0036】
【化9】
【0037】
【化10】
【0038】
【化11】
【0039】
【化12】
【0040】
【化13】
【0041】
【化14】
【0042】
【化15】
【0043】本発明のシアンカプラーの効果は、化学的
というよりむしろ光学的であるので、本発明は特定の化
合物または化合物群に限定されるものではない。さら
に、本発明の要件を満すことができる複合濃度曲線を一
緒になって形成する、1種以上の特定色のカプラーを組
合せて用いてもよい。本発明のマゼンタカプラーにより
形成される色素は、520nmに0.6〜1.0、540
nmに0.9〜1.0、560nmに0.85〜1.0の濃
度を有する。好ましい態様において、マゼンタ色素は5
10nmに0.45〜0.85、最も好ましくは500nm
に0.30〜0.80の濃度を有する。
【0044】本発明のマゼンタカプラーの例は、以下の
式IIAまたはIIBにより表される。
【0045】
【化16】
【0046】適切なマゼンタカプラーの他の例は、以下
に述べるようなピラゾロンベースのものである。本発明
において有用なイエローカプラーは、450nmに0.9
0〜1.0、470nmに0.65〜0.9の濃度を有
し、好ましくは490nmに0.25〜0.65の濃度を
有する。本発明に用いるのに適したイエローカプラーの
例は、アシルアセトアニリドカプラー、例えば、式III
のものである。
【0047】
【化17】
【0048】前記式中、Zは、前記式の各々のカプリン
グ位に結合した、水素またはカプリング離脱基である。
前記式において、R1a,R1b,R1dまたはR1fがバラス
ト基または耐拡散基を含む場合は、炭素原子の総数が少
くとも8個、好ましくは少くとも10個であるように選
ぶ。R1aは脂肪族(脂環式を含む)炭化水素基を表し、
1bはアリール基を表す。
【0049】R1aにより表される脂肪族または脂環式炭
化水素基は、典型的に最大22個の炭素原子を有し、置
換されていても非置換であってもよく、脂肪族炭化水素
は線状または枝状であってもよい。R1aにより表される
これらの基の置換基の好ましい例は、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アミノ基、アシルアミノ基およびハロ
ゲン原子である。これらの置換基は、さらにこれらの置
換基の少くとも1個で繰り返して置換されてもよい。R
1aとしての基の有用例としては、イソプロピル、イソブ
チル、t−ブチル、イソアミル、t−アミル、1,1−
ジメチルブチル、1,1−ジメチルヘキシル、1,1−
ジエチルヘキシル、ドデシル、ヘキサデシル、オクタデ
シル、シクロヘキシル、2−メトキシイソプロピル、2
−フェノキシイソプロピル、2−p−t−ブチルフェノ
キシイソプロピル、α−アミノイソプロピル、α−(ジ
メチルアミノ)イソプロピル、α−(スクシンイミド)
イソプロピル、α−(フタルイミド)イソプロピル、α
−(ベンゼンスルホンアミド)イソプロピル等が挙げら
れる。
【0050】アリール基(特にフェニル基)として、R
1bは置換されていてよい。このアリール基(例えば、フ
ェニル基)は、典型的に炭素数32以下の置換基、例え
ば、アルキル、アルケニル、アルコキシ、アルコキシカ
ルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、脂肪族−また
は脂環式−アミド、アルキルスルファモイル、アルキル
スルホンアミド、アルキルウレイド、アラルキルおよび
アルキル置換スクシンイミド基で置換されていてよい。
アラルキル基のフェニル基は、さらにアリールオキシ、
アリールカルボニル、アリールカルバモイル、アリール
アミド、アリールスルファモイル、アリールスルホンア
ミドおよびアリールウレイド基で置換されていてもよ
い。
【0051】R1bにより表されるフェニル基は、アミノ
基で置換されていてもよく、このアミノ基はさらに炭素
数1〜6の低級アルキル、ヒドロキシ、−COOMおよ
び−SO2 M(M=H、アルカリ金属原子、NH4 )、
ニトロ基、シアノ基、チオシアノ基またはハロゲン原子
で置換されていてもよい。好ましい態様において、R1b
により表されるフェニル基は、アニリド窒素のオルソ位
に、ハロゲン、例えば、フッ素、塩素またはアルコキ
シ、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキ
シを有するフェニル基である。炭素数8未満のアルコキ
シ基が好ましい。
【0052】R1bは、フェニル基と他の環が縮合して得
られる置換基、例えば、ナフチル、キノリル、イソキノ
リル、クロマニル、クマラニルおよびテトラヒドロナフ
チル基を表すことができる。これらの置換基は、さらに
フェニル基のための前記置換基の少くとも1個でくり返
し置換されていてもよい。R1dおよびR1fは、水素原
子、または置換基(後の置換基についての記載で定義さ
れているような)を表す。
【0053】本発明において有用なマゼンタカプラーお
よびイエローカプラーの代表例は以下のとおりである:
【0054】
【化18】
【0055】
【化19】
【0056】特に断らない限り、本明細書における分子
上に置換可能な置換基としては、置換もしくは非置換
の、写真用途に必要な特性を失わせない任意の基が挙げ
られる。用語“基”は置換可能な水素を含有する置換基
の定義に適用される場合は、置換基の非置換形のみなら
ず、また本明細書に挙げた任意の基(複数を含む)でさ
らに置換された形のものも包含することを意図する。適
切には、基は、ハロゲンであるか、または炭素、珪素、
酸素、窒素、リンもしくはイオウ原子により分子の残基
に結合していてもよい。これら置換基は、例えば、ハロ
ゲン、例えば、塩基、臭素もしくはフッ素;ニトロ;ヒ
ドロキシ;シアノ;カルボキシル;またはさらに置換さ
れていてもよい基、例えば、アルキル(直鎖もしくは枝
状アルキルを含む)、例えば、メチル、トリフルオロメ
チル、エチル、t−ブチル、3−(2,4−ジ−ペンチ
ルフェノキシ)プロピルおよびテトラデシル;アルケニ
ル、例えば、エチレン、2−ブテン;アルコキシ、例え
ば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、2−
メトキシエトキシ、sec−ブトキシ、ヘキシルオキ
シ、2−エチルヘキシルオキシ、テトラデシルオキシ、
2−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)エトキシ
および2−ドデシルオキシエトキシ;アリール、例え
ば、フェニル、4−t−ブチルフェニル、2,4,6−
トリメチルフェニル、ナフチル;アリールオキシ、例え
ば、フェノキシ、2−メチルフェノキシ、α−もしくは
β−ナフチルオキシおよび4−トリルオキシ;カルボン
アミド、例えば、アセトアミド、ベンゾアミド、ブチル
アミド、テトラデカンアミド、α−(2,4−ジ−t−
ペンチルフェノキシ)アセトアミド、α−(2,4−ジ
−t−ペンチルフェノキシ)ブチルアミド、α−(3−
ペンタデシルフェノキシ)ヘキサンアミド、α−(4−
ヒドロキシ−3−t−ブチルフェノキシ)テトラデカン
アミド、2−オキソ−ピロリジン−1−イル、2−オキ
ソ−5−テトラデシルピロリン−1−イル、N−メチル
テトラデカンアミド、N−スクシンイミド、N−ナフタ
ルイミド、2,5−ジオキソ−1−オキサゾリジニル、
3−ドデシル−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリルお
よびN−アセチル−N−ドデシルアミノ、エトキシカル
ボニルアミノ、フェノキシカルボニルアミノ、ベンジル
オキシカルボニルアミノ、ヘキサデシルオキシカルボニ
ルアミノ、2,4−ジ−t−ブチルフェノキシカルボニ
ルアミノ、フェニルカルボニルアミノ、2,5−(ジ−
t−ペンチルフェニル)カルボニルアミノ、p−ドデシ
ルフェニルカルボニルアミノ、p−トルイルカルボニル
アミノ、N−メチルウレイド、N,N−ジメチルウレイ
ド、N−メチル−N−ドデシルウレイド、N−ヘキサデ
シルウレイド、N,N−ジオクタデシルウレイド、N,
N−ジオクチル−N′−エチルウレイド、N−フェニル
ウレイド、N,N−ジフェニルウレイド、N−フェニル
−N−p−トルイルウレイド、N−(m−ヘキサデシル
フェニル)ウレイド、N,N−(2,5−ジ−t−ペン
チルフェニル)−N′−エチルウレイドおよびt−ブチ
ルカルボンアミド;スルホンアミド、例えば、メチルス
ルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、p−トルイル
スルホンアミド、p−ドデシルベンゼンスルホンアミ
ド、N−メチルテトラデシルスルホンアミド、N,N−
ジプロピルスルファモイルアミノおよびヘキサデシルス
ルホンアミド;スルファモイル、例えば、N−メチルス
ルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジ
プロピルスルファモイル、N−ヘキサデシルスルファモ
イル、N,N−ジメチルスルファモイル;N−〔3−
(ドデシルオキシ)プロピル〕スルファモイル、N−
〔4−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブチ
ル〕スルファモイル、N−メチル−N−テトラデシルス
ルファモイルおよびN−ドデシルスルファモイル;カル
バモイル、例えば、N−メチルカルバモイル、N,N−
ジブチルカルバモイル、N−オクタデシルカルバモイ
ル、N−〔4−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキ
シ)ブチル〕カルバモイル、N−メチル−N−テトラデ
シルカルバモイルおよびN,N−ジオクチルカルバモイ
ル;アシル、例えば、アセチル、(2,4−ジ−t−ア
ミルフェノキシ)アセチル、フェノキシカルボニル、p
−ドデシルオキシフェノキシカルボニル、メトキシカル
ボニル、ブトキシカルボニル、テトラデシルオキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニ
ル、3−ペンタデシルオキシカルボニルおよびドデシル
オキシカルボニル;スルホニル、例えば、メトキシスル
ホニル、オクチルオキシスルホニル、テトラデシルオキ
シスルホニル、2−エチルヘキシルオキシスルホニル、
フェノキシスルホニル、2,4−ジ−t−ペンチルフェ
ノキシスルホニル、メチルスルホニル、オクチルスルホ
ニル、2−エチルヘキシルスルホニル、ドデシルスルホ
ニル、ヘキサデシルスルホニル、フェニルスルホニル、
4−ノニルフェニルスルホニルおよびp−トルイルスル
ホニル;スルホニルオキシ、例えば、ドデシルスルホニ
ルオキシおよびヘキサデシルスルホニルオキシ;スルフ
ィニル、例えば、メチルスルフィニル、オクチルスルフ
ィニル、2−エチルヘキシルスルフィニル、ドデシルス
ルフィニル、ヘキサデシルスルフィニル、フェニルスル
フィニル、4−ノニルフェニルスルフィニルおよびp−
トルイルスルフィニル;チオ、例えば、エチルチオ、オ
クチルチオ、ベンジルチオ、テトラデシルチオ、2−
(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)エチルチオ、
フェニルチオ、2−ブトキシ−5−t−オクチルフェニ
ルチオおよびp−トリルチオ;アシルオキシ、例えば、
アセチルオキシ、ベンゾイルオキシ、オクタデカノイル
オキシ、p−ドデシルアミドベンゾイルオキシ、N−フ
ェニルカルバモイルオキシ、N−エチルカルバモイルオ
キシおよびシクロヘキシルカルボニルオキシ;アミン、
例えば、フェニルアニリノ、2−クロロアニリノ、ジエ
チルアミン、ドデシルアミン;イミノ、例えば、1−
(N−フェニルイミド)エチル、N−スクシンイミドま
たは3−ベンジルヒダントイニル;ホスフェート、例え
ば、ジメチルホスフェートおよびエチルブチルホスフェ
ート;ホスファイト、例えば、ジエチルおよびジヘキシ
ルホスファイト;複素環式基、複素環式オキシ基または
複素環式チオ基であって、その各々が置換されていても
よく、炭素原子並びに酸素、窒素およびイオウからなる
群より選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子からなる3
〜7員の複素環式環を含有するもの、例えば、2−フリ
ル、2−チエニル、2−ベンゾイミダゾリルオキシまた
は2−ベンゾチアゾリル;第四アンモニウム、例えば、
トリエチルアンモニウム;並びにシリルオキシ、例え
ば、トリメチルシリルオキシであってよい。
【0057】必要に応じて、これらの置換基はそれ自身
前記置換基で一回以上さらに置換されてもよい。用いら
れる特定の置換基は、特定用途に望ましい写真特性を得
るために当業者により選択されてよく、例えば、疎水性
基、可溶化基、ブロック基、離脱性基もしくは離脱可能
基等を挙げることができる。一般に、前記基およびその
置換基は48個までの炭素原子、典型的に1〜36個の
炭素原子、通常は、24個未満の炭素原子のものが挙げ
られるが、選択された特定の置換基に応じてそれ以上の
数も可能である。本発明の材料は、当該技術分野で知ら
れている任意の方法でそして任意の組合せて用いること
ができる。典型的に本発明材料は、ハロゲン化銀乳剤中
に包含され、次いでその乳剤を、支持体上の層として塗
布して写真要素の一部を形成する。あるいは、特に断ら
ない限りこれらの材料はハロゲン化銀乳剤層に隣接した
位置であって、現像の際、発色現像主薬酸化体のような
現像生成物と反応可能な組合せ状態にあるであろう位置
に包含せしめることができる。したがって、本明細書で
用いられるものとして、用語“組合せ状態”とは化合物
がハロゲン化銀乳剤層中、または隣接位であって、処理
中にハロゲン化銀現像生成物と反応可能である位置に存
在することを意味する。
【0058】バラスト基上の代表的置換基としては、ア
ルキル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、アル
キルチオ、ヒドロキシ、ハロゲン、アルコキシカルボニ
ル、アリールオキシカルボニル、カルボキシ、アシル、
アシルオキシ、アミノ、アニリノ、カルボンアミド、カ
ルバモイル、アルキルスルホニル、アリールスルホニ
ル、スルホンアミドおよびスルファモイル基であって、
典型的に炭素数1〜42のものが挙げられる。このよう
な置換基はまたさらに置換されてもよい。
【0059】写真要素は単色要素または多色要素である
ことができる。多色要素は、スペクトルの3種の主要領
域の各々に感光する画像色素形成性単位を含む。各単位
は、所定領域のスペクトルに感光する単一乳剤層または
複数乳剤層からなることができる。要素の各層(画像形
成単位層を含む)は、写真技術分野において知られてい
る各種順序で配置することができる。別の様式では、ス
ペクトルの3種の主要領域の各々に感光する乳剤を単一
に区分された層として配置することもできる。
【0060】典型的な多色写真要素は、少なくとも1つ
のシアン色素形成性カプラーが組合わさった赤感性ハロ
ゲン化銀乳剤層を少なくとも1つ含んでなるシアン色素
画像形成性単位、少なくとも1つのマゼンタ色素形成性
カプラーが組合わさった緑感性ハロゲン化銀乳剤層を少
なくとも1つ含んでなるマゼンタ色素画像形成性単位、
少なくとも1つのイエロー色素形成性カプラーが組合わ
さった青感性ハロゲン化銀乳剤層を少なくとも1つ含ん
でなるイエロー色素画像形成性単位を担持する支持体を
含んでなる。本発明要素は追加の層、例えば、フィルタ
ー層、中間層、オーバーコート層、下塗り層等を含むこ
とができる。
【0061】望ましい場合には、写真要素は塗布磁気層
と関連づけて用いることができ、磁気層についてはRese
arch Disclosure 、1992年11月、Item 34390 (Kenneth
Mason Publication, Ltd., Dudley Annex, 12a North S
treet, Emsworth, HampshireP010 7DQ, England発行)
および発明協会公開技報No94−6023(1994年
3月15日発行、日本特許庁から入手可能)に記載されて
おり、これらの内容は引用することにより本明細書中に
含める。本発明材料を小さいフォーマットフィルムに用
いることが望ましい場合は、Research Disclosure 、19
94年6月、Item36230に好ましい態様が記載されてい
る。
【0062】本発明の乳剤および要素に用いるのに適切
な材料の以下の検討は、Research Disclosure 、1994年
9月、Item 36544を参考にして行うであろう。Research
Disclosure は、前記より入手可能であり、以下、“Re
search Disclosure ”と称し、その内容は、引用するこ
とにより、そこに引用されている特許および刊行物も含
めて本明細書に包含し、以下の節はResearch Disclosur
e の節である。
【0063】前記した以外では、本発明に用いるハロゲ
ン化銀乳剤含有要素は、この要素と共に用意されている
このタイプの処理指示書(すなわち、カラーネガ、反転
または直接ポジ処理)に示されているように、ネガティ
ブ作動性乳剤、またはポジティブ作動性乳剤であること
ができる。適切な乳剤およびそれらの調製並びに化学増
感および分光増感の方法は第I節〜第V節に記載されて
いる。各種添加物、例えば、UV色素、蛍光増白剤、カ
ブリ防止剤、安定剤、光吸収剤および散乱剤、物性改質
性添加物、例えば、硬膜剤、塗布助剤、可塑剤、潤滑剤
およびマット剤は、例えば、第II節および第VI節〜第VI
II節に記載されている。発色材料は第X節〜第XIII節に
記載されている。走査促進は、第XIV 節に記載されてい
る。支持体、露光、現像方式、処理方法および処理剤
は、第XV節〜第XX節に記載されている。ある種の望まし
い写真要素および処理工程、特にカラー反転プリントと
関連して有用なものは、Research Disclosure 、1995年
2月、Item 37018、に記載されている。
【0064】シアン画像形成カプラーを、本発明のカプ
ラーの他に要素に包含することができる。これらのカプ
ラーは本発明のカプラーと同一層または異なる層に配置
することができる。発色現像主薬酸化体との反応でマゼ
ンタ色素を形成するカプラーは、米国特許第2,31
1,082号、第2,343,703号、第2,36
9,489号、第2,600,788号、第2,90
8,573号、第3,062,653号、第3,15
2,896号、第3,519,429号、第3,75
8,309号、第4,540,654号および“Farbku
ppler-eine Literature Ubersicht" (Agfa Mitteilunge
n 発行、Band III、126 〜156 頁、1961年)のような代
表的な特許および刊行物に記載されている。好ましく
は、このようなカプラーはピラゾロン、ピラゾロトリア
ゾールまたはピラゾロベンゾイミダゾールであって、発
色現像主薬酸化体との反応でマゼンタ色素を形成するも
のである。
【0065】発色現像主薬酸化体との反応でイエロー色
素を形成するカプラーは、米国特許第2,298,44
3号、第2,407,210号、第2,875,057
号、第3,048,194号、第3,265,506
号、第3,447,928号、第4,022,620
号、第4,443,536号および“Farbkuppler-eine
Literature Ubersicht" (Agfa Mitteilungen 発行、Ba
nd III、112 〜126 頁、1961年)のような代表的な特許
および刊行物に記載されている。このようなカプラーは
典型的に開鎖ケトメチレン化合物である。
【0066】発色現像主薬酸化体と反応して無色生成物
を形成するカプラーは、英国特許第861,138号、
米国特許第3,632,345号、第3,928,04
1号、第3,958,993号および第3,961,9
59号のような代表的な特許に記載されている。典型的
にこのようなカプラーは、発色現像主薬酸化体との反応
で無色生成物を形成する環状カルボニル含有化合物であ
る。
【0067】発色現像主薬酸化体との反応で黒色色素を
形成するカプラーは、米国特許第1,939,231
号、第2,181,944号、第2,333,106号
および第4,126,461号;ドイツ特許公開公報O
LS第2,644,194号および第2,650,76
4号のような代表的な特許に記載されている。典型的に
このようなカプラーは、発色現像主薬酸化体との反応で
黒色または中性生成物を形成するレゾルシノールまたは
m−アミノフェノールである。
【0068】前記に加えて、いわゆる“ユニバーサル”
または“ウォッシュアウト”カプラーを用いてもよい。
これらのカプラーは画像色素形成には寄与しない。した
がって、例えば、非置換カルバモイルを有するナフトー
ルまたは2−、もしくは3−位が低分子量置換基で置換
されたものを用いてもよい。このタイプのカプラーは、
例えば、米国特許第5,026,628号、第5,15
1,343号および第5,234,800号に記載され
ている。
【0069】既知のバラストまたはカプリング離脱基を
含有するカプラーを組合せて用いることも有用であり、
これらは米国特許第4,301,235号、第4,85
3,319号および第4,351,897号に記載され
ている。このカプラーは、米国特許第4,482,62
9号に記載されているような可溶化基を含有することが
できる。このカプラーは“ロング”カラードカプラー
(例えば、層間補正レベルの調整のため)と組合せて、
そしてカラーネガ用途では、マスキングカプラー、例え
ば、ヨーロッパ特許第213,490号、特開昭58−
172,647号/;米国特許第2,983,608
号、第4,070,191号、第4,273,861
号;ドイツ特許出願第2,706,117号、第2,6
43,965号;英国特許第1,530,272号;特
願昭58−113935号に記載されているものと共に
用いることができる。これらのマスキングカプラーは必
要に応じてシフトまたはブロックしてもよい。
【0070】本発明写真材料は、また画質を向上させる
ために、例えば、漂白または定着の処理工程を促進また
は修正する材料を含んでもよい。ヨーロッパ特許第19
3,389号;ヨーロッパ特許第301,477号;米
国特許第4,163,669号;米国特許第4,86
5,956号;および米国特許第4,923,784号
記載の漂白促進剤は有用である。また核形成剤、現像促
進剤もしくはそれらの前駆体(英国特許第2,097,
140号;英国特許第2,131,188号);電子移
動剤(米国特許第4,859,578号;米国特許第
4,912,025号);カブリ防止剤および色混合防
止剤、例えば、ハイドロキノン、アミノフェノール、ア
ミン、没食子酸の誘導体;カテコール;アスコルビン
酸;ヒドラジド;スルホンアミドフェノール;および非
発色形成性カプラーの使用も意図されている。
【0071】本発明材料は、またコロイド銀ゾルまたは
イエロー、シアンおよび/もしくはマゼンタフィルター
色素を、水中油形分散体、ラテックス分散体として、ま
たは固体粒子分散体として含んでなるフィルター色素層
と組合せて使用してもよい。加えるに、それらを、“ス
ミアリング”カプラー(例えば、米国特許第4,36
6,237号;ヨーロッパ特許第96,570号;米国
特許第4,420,556号;および米国特許第4,5
43,323号記載)と共に用いてもよい。また、これ
らの組成物は、例えば、特願昭61−258249号ま
たは米国特許第5,019,492号に記載されている
ように、ブロック形であってもまたは保護形で塗布され
てもよい。
【0072】本発明写真材料は、さらに画像改質化合
物、例えば、“現像抑制剤放出”化合物(DIR)と組
合せて用いてもよい。本発明組成物に有用なDIRは、
当該技術分野において知られており、例は米国特許第
3,137,578号;第3,148,022号;第
3,148,062号;第3,227,554号;第
3,384,657号;第3,379,529号;第
3,615,506号;第3,617,291号;第
3,620,746号;第3,701,783号;第
3,733,201号;第4,049,455号;第
4,095,984号;第4,126,459号;第
4,149,886号;第4,150,228号;第
4,211,562号;第4,248,962号;第
4,259,437号;第4,362,878号;第
4,409,323号;第4,477,563号;第
4,782,012号;第4,962,018号;第
4,500,634号;第4,579,816号;第
4,607,004号;第4,618,571号;第
4,678,739号;第4,746,600号;第
4,746,601号;第4,791,049号;第
4,857,447号;第4,865,959号;第
4,880,342号;第4,886,736号;第
4,937,179号;第4,946,767号;第
4,948,716号;第4,952,485号;第
4,956,269号;第4,959,299号;第
4,966,835号;第4,985,336号;並び
に英国特許公報第1,560,240号;第2,00
7,662号;第2,032,914号;第2,09
9,167号;ドイツ特許第2,842,063号;第
2,937,127号;第3,636,824号;第
3,644,416号;並びに以下のヨーロッパ特許第
272,573号;第335,319号;第336,4
11号;第346,899号;第362,870号;第
365,252号;第365,346号;第373,3
82号;第376,212号;第377,463号;第
378,236号;第384,670号;第396,4
86号;第401,612号;第401,613号に記
載されている。
【0073】DIR化合物は、また“Developer-Inhibi
tor-Releasing (DIR) Couplers forColor Photograph
y", C.R.Barr, J.R.ThirtleおよびP.W.Vittum, Photogr
aphicScience and Engineering, Vol.13、174 頁(196
9)に開示されており、これらは引用することにより本
明細書に包含する。一般に、現像抑制剤放出(DIR)
カプラーは、カプラー部分と抑制剤カプリング離脱部分
(IN)を含む。抑制剤放出カプラーは、抑制剤の放出
を遅らせるタイミング部分もしくは化学的スウィッチを
も含むタイプ遅延タイプのもの(DIARカプラー)で
あってよい。典型的な抑制剤部分の例は、オキサゾー
ル、チアゾール、ジアゾール、トリアゾール、オキサジ
アゾール、チアジアゾール、オキサチアゾール、チアト
リアゾール、ベンゾトリアゾール、テトラゾール、ベン
ゾイミダゾール、インダゾール、イソインダゾール、メ
ルカプトテトラゾール、セレノテトラゾール、メルカプ
トベンゾチアゾール、セレノベンゾチアゾール、メルカ
プトベンゾオキサゾール、セレノベンゾオキサゾール、
メルカプトベンゾイミダゾール、セレノベンゾイミダゾ
ール、ベンゾジアゾール、メルカプトオキサゾール、メ
ルカプトチアジアゾール、メルカプトチアゾール、メル
カプトトリアゾール、メルカプトオキサジアゾール、メ
ルカプトジアゾール、メルカプトオキサチアゾール、テ
レウロテトラゾールまたはベンゾイソジアゾールであ
る。好ましい態様において抑制剤部分もしくは基は以下
の式から選ばれる:
【0074】
【化20】
【0075】前記式中、RI は、炭素数1〜約8の直鎖
および枝状アルキル、ベンジル、フェニルおよびアルコ
キシ基からなる群より選ばれ、前記の基はこのような置
換基を全く有しないか、1もしくはそれ以上有し;RII
はRI および−SRI から選ばれ;RIII は炭素数1〜
約5の直鎖または枝状のアルキル基であり、mは1〜3
であり;RIVは水素、ハロゲンおよびアルコキシ、フェ
ニルおよびカルボンアミド基、−COORV および−N
HCOORV (RV は置換もしくは非置換のアルキルお
よびアリール基から選ばれる)からなる群より選ばれ
る。
【0076】現像抑制剤放出カプラーに含まれるカプラ
ー部分が、そのカプラーが位置する層に対応する画像色
素を形成するのが典型的であるが、異なるフィルム層と
組合ったものとして異なる色を形成してもよい。現像抑
制剤放出カプラーに含まれるカプラー部分が無色生成物
および/または処理中に写真材料から洗い出される生成
物を形成する(いわゆる“ユニバーサル”カプラー)こ
ともまた有用である。
【0077】前述のように、現像抑制剤放出カプラー
は、抑制基の放出時間を遅らせる基を生成するタイミン
グ基、例えば、ヘミアセタールの開裂反応を利用する基
(米国特許第4,146,396号、特願昭60−24
9148号;60−249149号);分子内求核置換
反応を用いる基(米国特許第4,248,962号);
共役系に沿って電子移動反応を利用する基(米国特許第
4,409,323号;第4,421,845号;特願
昭57−188035号;58−98728号;58−
209736号;58−209738号)、エステルの
加水分解を利用する基(ドイツ特許出願公開(OLS)
第2,626,315号);イミノケタールの開裂を利
用する基(米国特許第4,546,073号);カプラ
ー反応後にカプラーもしくは還元剤として機能する基
(米国特許第4,438,193号;米国特許第4,6
18,571号)および前記の性質を組合せた基を含ん
でもよい。タイミング基もしくは部分は以下の式の1つ
である:
【0078】
【化21】
【0079】前記式中、INは抑制剤部分であり、Zは
ニトロ、シアノ、アルキルスルホニル;スルファモイル
(−SO2 NR2 );およびスルホンアミド(−NRS
2 R)基からなる群から選ばれ;nは0または1であ
り;そしてRVIは置換もしくは非置換のアルキルおよび
フェニル基からなる群より選ばれる。各タイミング基の
酸素原子は、DIARの各カプラー部分のカプリング離
脱位に結合している。
【0080】本発明に用いるために適切な現像抑制剤放
出カプラーとしては以下が挙げられるが、これらに限定
されない:
【0081】
【化22】
【0082】
【化23】
【0083】
【化24】
【0084】本発明の思想は、Research Disclosure
1979年11月、Item 18716, KennethMason Publication,
Ltd., Dudley Annex, 12a North Street, Emsworth, Ha
mpshire P010 7DQ, England発行に記載されているよう
な反射カラープリント(引用することにより本明細書に
包含する)を得るために用いてもよいことが意図されて
いる。本発明材料は、米国特許第4,917,994号
に記載されているようなpH調整支持体上に;ヨーロッパ
特許第553,339号の酸素浸透性を低下させた支持
体上に;エポキシ溶剤(ヨーロッパ特許第0 164
961号)を用いて、ニッケル錯体安定剤(例えば、米
国特許第4,346,165号;第4,540,653
号および第4,906,559号記載)と共に、多価カ
チオン、例えば、カルシウムに対する感度を低減するた
めのバラスト化キレート剤、例えば、米国特許第4,9
94,359号に記載のものと共に、そしてステイン低
減化合物、例えば、米国特許第5,068,171号に
記載のものと共に塗布してもよい。本発明と組合せて有
用な他の化合物は、特開平2−072629号;特開平
2−072630号;特開平2−072631号;特開
平2−072632号;特開平2−072633号;特
開平2−072634号;特開平2−077822号;
特開平2−078229号;特開平2−078230
号;特開平2−079336号;特開平2−07933
7号;特開平2−079338号;特開平2−0796
90号;特開平2−079691号;特開平2−080
487号;特開平2−080488号;特開平2−08
0489号;特開平2−080490号;特開平2−0
80491号;特開平2−080492号;特開平2−
080494号;特開平2−085928号;特開平2
−086669号;特開平2−086670号;特開平
2−067360号;特開平2−067361号;特開
平2−087362号;特開平2−087363号;特
開平2−087364号;特開平2−088097号;
特開平2−093662号;特開平2−093663
号;特開平2−093664号;特開平2−09366
5号;特開平2−093666号;特開平2−0936
68号;特開平2−094055号;特開平2−094
056号;特開平2−103409号;特開平2−15
1577号;特開昭58−62586号;特開昭58−
09959号のようなDerwent Abstracts に記載されて
いる公開公報に記載されている。
【0085】本発明において特に有用なものは平板状粒
子ハロゲン化銀乳剤である。特に意図する平板状粒子ハ
ロゲン化銀乳剤は、乳剤粒子の総投影面積の50%より
多くが、0.3ミクロン(青感性乳剤については0.5
ミクロン)未満の厚さおよび25(好ましくは100を
超える)を超える平均平板度(T)を有する平板状粒子
により占められているものであり、用語“平板度(tabu
larity)”はT=ECD/t2として当該技術分野にお
いて認識されている使用法で用いられており、前記式
中、ECDはマイクロメートルで表した平均等価円直径
であり、tはマイクロメートルで表した平板状粒子の平
均厚さである。
【0086】写真乳剤の平均有効ECDは、実際には約
4マイクロメートルを超えることは稀であるが、約10
マイクロメートルまでの範囲内で変動することがある。
写真スピードおよび粒状度の両者はECDの増加に伴っ
て増加するので、目的とするスピード要件を達成するの
に適応可能な最少平板状粒子ECDを用いることが一般
に望ましい。
【0087】乳剤平板度は、平板状粒子の厚さが減少す
ると著しく増加する。目的とする平板状粒子の投影面積
が、薄い(t<0.2マイクロメートル)平板状粒子に
より満されることが一般に好ましい。最低レベルの粒状
度を達成するためには、目的とする平板状粒子の投影面
積が超薄(t<0.06マイクロメートル)の平板状粒
子により満されていることが好ましい。平板状粒子の厚
さは典型的に約0.02マイクロメートルまでの範囲で
変動する。しかしながら、さらに薄い平板状粒子の厚さ
も意図されている。例えば、Daubendiek等の米国特許第
4,672,027号は、粒子厚さが0.017マイク
ロメートルの3モル%ヨウ化物平板状粒子臭ヨウ化銀乳
剤を報告している。超薄平板状粒子高塩化物乳剤はMask
askyの米国特許第5,217,858号に開示されてい
る。
【0088】前記のように、ある特定厚さ未満の平板状
粒子が、乳剤の総粒子投影面積の少くとも50%を占め
る。高平板度の利点を最大にするには、前記厚さ基準を
満足する平板状粒子が、乳剤の総粒子投影面積の最高達
成可能%を占めることが一般に好ましい。例えば、好ま
しい乳剤では、前記の厚さ基準を満足する平板状粒子
が、総粒子投影面積の少くとも70%を占める。最高性
能平板状粒子乳剤では、前記の厚さ基準を満足する平板
状粒子が、総粒子投影面積の少くとも90%を占める。
【0089】適切な平板状粒子乳剤は、各種の従来の教
示から選ぶことができ、それらとしては、Research Dis
closure 、Item 22534、1983年1月、Kenneth Mason Pu
blications, Ltd., Emsworth, Hampshire P010 7DD, En
gland ;米国特許第4,439,520号;第4,41
4,310号;第4,433,048号;第4,64
3,966号;第4,647,528号;第4,66
5,012号;第4,672,027号;第4,67
8,745号;第4,693,964号;第4,71
3,320号;第4,722,886号;第4,75
5,456号;第4,775,617号;第4,79
7,354号;第4,801,522号;第4,80
6,461号;第4,835,095号;第4,85
3,322号;第4,914,014号;第4,96
2,015号;第4,985,350号;第5,06
1,069号および第5,061,616号が挙げられ
る。
【0090】乳剤は、表面感光性乳剤、すなわち、ハロ
ゲン化銀粒子の表面上に主として潜像を形成する乳剤で
あるか、またはハロゲン化銀粒子の内部で主に内部潜像
を形成することができる乳剤であることができる。乳剤
はネガティブ作動性乳剤、例えば、表面感光性乳剤もし
くはカブらせていない内部潜像形成性乳剤であるか、ま
たはカブらせていない内部潜像形成型の直接ポジティブ
乳剤であって、これらは均等光の露光または核形成剤の
存在下で現像が行われた場合にポジティブに作動するも
のである。
【0091】写真要素は、典型的に可視域のスペクトル
の化学線に露光して、潜像を形成し、その後に処理して
可視色素画像を形成することができる。可視色素画像を
形成する工程には、要素を発色現像主薬と接触させて現
像可能なハロゲン化銀を還元し、そして発色現像主薬を
酸化する工程が含まれる。発色現像主薬酸化体はカプラ
ーと次々に反応して色素を形成する。
【0092】ネガティブ作動性ハロゲン化銀では、この
処理工程によりネガ画像をもたらす。前記要素は、The
British Journal of Photography Annual (1988年)、
191〜198 頁に記載されているように、既知のKodak C-4
1発色処理により処理することができる。適用可能な場
合は、前記写真要素は、カラープリント処理、例えば、
the British Journal of Photography Annual (1988
年)、198 〜199 頁に記載されているように、Eastman
Kodak Company のRA−4処理に従って処理してもよ
い。このようなネガティブ作動性乳剤は、典型的にカラ
ーネガ方法、例えば、前記のC−41またはRA−4処
理を用いる処理に対する指示書と共に販売されている。
ポジ画像(または反転画像)を得るためには、発色現像
工程は非発色現像主薬でまず現像処理して露光されたハ
ロゲン化銀を現像(色素は生じない)し、次いでその要
素を均一にカブらせて未露光ハロゲン化銀を現像可能に
することができる。このような反転乳剤は、典型的にカ
ラー反転方法、例えば、E−6を用いる処理に対する指
示書と共に販売されている。あるいは、直接ポジ乳剤を
用いてポジ画像を得ることもできる。
【0093】好ましい発色現像主薬はp−フェニレンジ
アミン類であり、例えば、以下を挙げることができる:
4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−ア
ミノ−3−メチル−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、
4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(2−メタ
ンスルホンアミド−エチル)アニリンセスキ硫酸塩水和
物、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(2−
ヒドロキシエチル)アニリン硫酸塩、4−アミノ−3−
(2−メタンスルホンアミド−エチル)−N,N−ジエ
チルアニリン塩酸塩および4−アミノ−N−エチル−N
−(2−メトキシエチル)−m−トルイジン ジ−p−
トルエンスルホン酸。
【0094】現像後に、銀またはハロゲン化銀除去のた
めの漂白、定着もしくは漂白−定着、洗浄および乾燥を
行う。合成例 本発明のシアンカプラーは、アルキルもしくはアリール
の酸クロライドを適切なアミノフェノール、例えば、2
−アミノ−5−ニトロフェノールもしくは2−アミノ−
4−クロロ−5−ニトロフェノールと反応させて、2−
カルボンアミドカプラー中間体を生成することにより製
造することができる。このカプラー中間体のニトロ基を
次に還元し、それに、別に調製したスルホン含有バラス
トを慣用操作により結合させることができる。カプラー
化合物IC−3の合成をさらに説明する。A.フェノール性カプラー中間体の製造
【0095】
【化25】
【0096】500mLのTHF中の、37.7g(0.
20mol )の2−アミノ−4−クロロ−5−ニトロフェ
ノール()および48.5g(0.40mol )のN,
N−ジメチルアニリンの撹拌溶液に、30.9g(0.
22mol )のベンゾイルクロライド()を添加した。
室温で3時間撹拌後、反応混合物を氷水および20mLの
濃HCl中に入れた。析出した固体を収集し、水洗し、
次いでCH3 CNから再結晶して54.6gのニトロ化
合物()を得た。
【0097】150mLのTHF中の、8.8g(0.0
3mol )の()の溶液を、ティースプーン1杯の10
% Pd/Cと共に加熱し、室温で50lb/インチ2
水素圧で3時間水素化した。触媒をろ去して還元アミノ
フェノール()を得、それを窒素ブランケット下に保
存して、その間にスルホン含有バラスト製造した。B.バラスト酸クロライドの製造
【0098】
【化26】
【0099】500mLのアセトン中の、40g(0.1
3mol )のm−ペンタデシルフェニルチオール()お
よび27g(0.15mol )のメチルα−ブロモブチレ
ート()の十分に撹拌した溶液に、104g(0.7
5mol )のK2 CO3 を添加した。この混合物を蒸気浴
で加熱し、次いで1時間還流した。室温に冷却後、不溶
解物をろ去した。ろ液を水に注入し、エチルアセテート
で抽出した。エチルアセテートを減圧下で除去し、残留
粗生成混合物をリグロインに溶解した。この溶液を短い
シリカゲルカラムを用いてクロマトグラフにかけ、まず
第一にリグロイン、最終的に50%リグロイン−CH2
Cl2 混合物で溶出した。純粋な生成物を含む画分を合
せ、溶媒を除去して43gの()を無色オイルとして
得た。
【0100】バラスト中間体()を300mLの酢酸に
取り出し、10〜15℃に冷却し、次いで23mLの30
% H2 2 で処理した。この混合物を室温で0.5時
間撹拌し、次に蒸気浴でさらに1時間加熱した。室温で
一晩放置したところ、生成物が結晶化した。純粋な白色
固体結晶を収集して41.5gの()を得た。このス
ルホンバラストエステル()を200mLのCH3 OH
と200mLのTHFに溶解した。この溶液を次に、15
0mLの水に溶解した18gのNaOHと共に加熱した。
室温で1時間撹拌後、この混合物を希HCl中に注入し
た。析出した白色固体を収集し、水洗し、次いで乾燥し
て、スルホンバラスト酸(IX)40gを白色固体として
得た。
【0101】CH2 Cl2 100g中の13.6g
(0.031mol)の()の溶液に、撹拌しながら1
1.4g(0.09mol)のオキサリルクロライドおよび
5滴のDMFを添加した。室温で2時間撹拌後、この混
合物を濃縮して13.9gのバラスト酸クロライド(
)をオイルとして得た。C.カプラー化合物IC−3の製造
【0102】
【化27】
【0103】150mLのTHF中の7.9g(0.03
mol )のアミノフェノール()の撹拌溶液に、7.3
g(0.06mol )のN,N−ジメチルアニリンおよび
13.9g(0.03mol )のバラスト酸クロライド
10)を添加した。室温で2時間撹拌後、反応混合物
を5mLの濃HClを含む水中に注入した。黄褐色の固体
を収集し、水洗し次いでCH3 CNから再結晶して、1
7.4g(85%)の結晶性白色固体(IC−3)を得
た。この構造をH1 NMRおよび元素分析で確認した。
【0104】計算値(C38511 2 5 Sとして)
C,66.79;H,7.52;N,4.10 実験値 C,66.61;H,7.56;N,4.0
2 本発明のカプラーは、特定の化学式を有するものに限定
されない。先に述べたように、所定カプラーのスペクト
ル曲線は、配合、粒子サイズ、他のカプラー系成分等に
より影響されることがある。これらのパラメーターを選
択して所望のスペクトル曲線を得る。
【0105】
【実施例】これらの実施例において評価されたカプラー
は第I表に示したものである。
【0106】
【表1】
【0107】
【表2】
【0108】
【表3】
【0109】
【表4】
【0110】市販の比較試料(添字2〜5)については
多層試料を得た。アクロマチックステップタブレットを
介して赤色光、緑色光および青色光を遂次露光して中性
露光範囲を得た。分離露光も同一装置で行った。従来の
単一層塗膜フォーマットを用いて本発明のシアンカプラ
ーを評価した。単一層試料もまたアクロマチックステッ
プタブレットを介して遂次赤色光、緑色光および青色光
に露光した。
【0111】露光試料をCD−3 p−フェニレンジア
ミン発色現像剤で現像して、DminからDmax までの範
囲の色素濃度を得た。各色素の分光吸収曲線を、Xen
onパルス光源および10nmの公称開口部を有するMacB
eth Model 2145 Reflection Spectrophotometer を用い
て測定した。反射測定は、45/0の測定ジオメトリー
を用いて380〜750ナノメーター(manometer)の波
長範囲に亘って行い、各カプラー試料についての特性ベ
クトル(透過濃度一対一波長)を算出した。色域を算出
するための特性ベクトルを用いることにより得られる色
域を、J.Photographic Science, 38, 163 (1990)に記載
の方法を用いて決定し、その結果を第III 表に示す。樹
脂被覆写真紙ベース材料を用い、散乱光はなく、D50
00視検光源を用い、そして2.2ステータスA濃度の
max を用いると、仮定して、色域を前記の算出法から
得た。最適スペクトル範囲は、任意のDmin 、任意量の
フレア、任意のDmax および任意の視検光源について正
しく保たれた。
【0112】この方法を用いると、各種の試験カプラー
により形成された色素は、次表に示すように表示波長に
おいて以下の濃度を有するスペクトル曲線を示した。
【0113】
【表5】
【0114】第IIA表は、シアンカプラーCI1 のみが
600および610nmの両波長において発明濃度範囲内
に入いることを示している。本発明シアンはまた580
および590nmでも同様に範囲内に入いる。比較シアン
カプラーでは610および600nmの両波長において所
定範囲内に入いるものはなかった。
【0115】
【表6】
【0116】第IIB表は、マゼンタカプラーM5 は、所
望範囲内の色素を形成しない唯一のカプラーであること
を示している。
【0117】
【表7】
【0118】第IIC表は、イエローカプラーY4 が、所
望範囲の濃度を有する色素を形成することを示してい
る。
【0119】
【表8】
【0120】第III 表では、マゼンタ、シアンおよびイ
エローカプラーの各種セットを用いて色域値を得た。3
種の試料からなる各群では、第一試料は市販品に用いら
れているマゼンタ、イエローおよびシアンカプラーのセ
ットを表す。色域値を、このカプラーセットから形成さ
れる色素について発色現像剤CD−3(4−アミノ−3
−メチル−N−エチル−N−(2−メタンスルホンアミ
ド−エチル)アニリンセスキ硫酸塩水和物)を用いて測
定した。各群の第二のカプラーセットは、市販のシアン
を、Ohtaの最適シアン色素に置換えた場合の結果を表
す。この置換は、いずれを比較しても色域を改良するも
のではなかった。各群の第三のカプラーセットは、市販
のシアンカプラーを本発明のシアンカプラーに置換えた
が、マゼンタカプラーおよびイエローカプラーは変えな
かった場合の結果を表す。色域についての4〜6%の改
善は、各セットの市販品の組合せより優れていることが
判明した。最後の二試料は、本発明の好ましいイエロー
カプラーの利点を立証するものである。本明細書で言及
した各特許出願、特許および他の刊行物の全内容を引用
することにより本明細書に含める。追加の実施態様 1.前記シアンカプラーの分布曲線がまた590nmで
0.5〜1.0の濃度を有する請求項1記載の写真要
素。 2.前記シアンカプラーの分布曲線がまた580nmで
0.3〜1.0の濃度を有する態様1記載の写真要素。 3.前記マゼンタカプラーの分布曲線がまた510nmで
0.45〜0.85の濃度を有する請求項2記載の写真
要素。 4.前記マゼンタカプラーの分布曲線がまた500nmで
0.3〜0.8の濃度を有する態様3記載の写真要素。 5.前記イエローカプラーの分布曲線が490nmで0.
25〜0.65の濃度を有する請求項3記載の写真要
素。 6.前記濃度が490nmで0.25〜0.42である態
様5記載の写真要素。 7.前記濃度が、470nmで0.65〜0.76である
態様6記載の写真要素。 8.前記イエローカプラーにより形成される色素の分布
曲線が、450nmで0.90〜1.0の濃度および47
0nmで0.65〜0.9の濃度を有する請求項1記載の
写真要素。 9.前記イエローカプラーにより形成される色素の分布
曲線が490nmで0.25〜0.65の濃度を有する態
様8記載の写真要素。 10.前記イエローカプラーにより形成される色素の濃
度が490nmで0.25〜0.42である態様9記載の
写真要素。 11.前記イエローカプラーにより形成される色素の濃
度が470nmで0.65〜0.76である態様10記載
の写真要素。 12.前記シアン色素を形成するために用いられるp−
フェニレンジアミン現像剤が、4−アミノ−N,N−ジ
エチルアニリン塩酸塩、4−アミノ−3−メチル−N,
N−ジエチルアニリン塩酸塩、4−アミノ−3−メチル
−N−エチル−N−(2−メタンスルホンアミド−エチ
ル)アニリンセスキ硫酸塩水和物、4−アミノ−3−メ
チル−N−エチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アニ
リン硫酸塩、4−アミノ−3−(2−メタンスルホンア
ミド−エチル)−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩およ
び4−アミノ−N−エチル−N−(2−メトキシエチ
ル)−m−トルイジン ジ−p−トルエンスルホン酸か
らなる群より選ばれる請求項1記載の写真要素。 13.前記シアン色素を形成するために用いられるp−
フェニレンジアミン現像剤が、4−アミノ−3−メチル
−N−エチル−N−(2−メタンスルホンアミド−エチ
ル)アニリンセスキ硫酸塩水和物、および4−アミノ−
3−メチル−N−エチル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)アニリン硫酸塩からなる群より選ばれる請求項1記
載の写真要素。 14.請求項1記載の写真要素を像様露光した後、前記
要素に画像を形成する方法であって、前記要素をp−フ
ェニレンジアミン発色現像主薬と接触させることを含ん
でなる方法。 15.前記現像主薬が、4−アミノ−N,N−ジエチル
アニリン塩酸塩、4−アミノ−3−メチル−N,N−ジ
エチルアニリン塩酸塩、4−アミノ−3−メチル−N−
エチル−N−(2−メタンスルホンアミド−エチル)ア
ニリンセスキ硫酸塩水和物、4−アミノ−3−メチル−
N−エチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アニリン硫
酸塩、4−アミノ−3−(2−メタンスルホンアミド−
エチル)−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩および4−
アミノ−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)−m
−トルイジン ジ−p−トルエンスルホン酸からなる群
より選ばれる態様14記載の方法。 16.前記現像主薬が4−アミノ−3−メチル−N−エ
チル−N−(2−メタンスルホンアミド−エチル)セス
キ硫酸塩水和物である態様15記載の方法。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シアン色素形成性カプラーが組合わさっ
    た第一感光性ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ色素形成性
    カプラーが組合わさった第二感光性ハロゲン化銀乳剤層
    およびイエロー色素形成性カプラーが組合わさった第三
    感光性ハロゲン化銀乳剤層を含んでなる写真要素であっ
    て、 p−フェニレンジアミン現像剤で現像した際にシアンカ
    プラーにより形成される色素の標準化分光透過濃度分布
    曲線が、600nmで0.7〜1.0の濃度、そして61
    0nmで0.8〜1.0の濃度を有する写真要素。
  2. 【請求項2】 前記マゼンタカプラーの前記分布曲線
    が、520nmで0.6〜1.0の濃度、540nmで0.
    9〜1.0の濃度、そして560nmで0.85〜1.0
    の濃度を有する請求項1記載の写真要素。
  3. 【請求項3】 前記イエローカプラーの前記分布曲線
    が、450nmで0.90〜1.0の濃度、そして470
    nmで0.65〜0.9の濃度を有する請求項2記載の写
    真要素。
JP9224102A 1996-08-20 1997-08-20 写真要素 Withdrawn JPH1083046A (ja)

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