JPH1082556A - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体内のスペースが制約を受けることなく、
外胴の強度を補強部材で補強できるようにするととも
に、同補強部材を、本体を吊下げ固定するための吊下金
具と共締めにより固定できるようにした空気調和機を提
供する。 【解決手段】 外胴1aの上面に設けた係止部1bに補強部
材４の水平部を係止し、同補強部材４の垂直部に設けた
透孔、および吊下金具２に設けた挿通孔を挿通したねじ
３により、前記外胴の両側に設けたねじ孔に螺着して前
記補強部材および前記吊下金具を前記外胴の両側に固定
し、ナットを螺合した前記吊下げ棒（図示せず）を前記
吊下金具に設けた取付孔2bに挿通し、取付部2aを介し
て、前記ナットに対向する他のナットを螺合し締め付け
て本体１を吊下げ固定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、天井吊下げ型の空
気調和機に係わり、より詳細には、外胴の強度を補強す
るための補強部材を、本体を吊下げ固定するための吊下
金具と共締めするようにした構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の天井吊下げ型の空気調和機は、例
えば図２で示すように、本体１を構成する外胴1aの両側
に設けた複数のねじ孔に、同ねじ孔に対応して設けられ
た挿通孔を挿通したねじ３により螺着して取り付けら
れ、ねじ部を有して天井面から垂下した複数の吊下げ棒
（図示せず）に対応して、取付孔2bを有する水平状の取
付部2aを備えた吊下金具２を有してなり、ナットを螺合
した吊下げ棒（図示せず）を前記取付孔2bに挿通し、前
記取付部を介して、前記ナットに対向する他のナットを
螺合し締め付けて前記本体１が吊下げ固定され、熱交換
された吹出空気ｃを吹出口ｂから送出するようにしてな
る構成であった。

【０００３】前記外胴1aは、例えば板金からなり、略凹
状の絞り加工部ａを形成することによって、吊下げ固定
に耐えるよう強度を補強するようにしていた。または、
図示はしないが、前記本体１内に補強部材を設けること
によって、吊下げ固定に耐えるよう強度を補強するよう
にしていた。

【０００４】しかしながら、前記絞り加工部ａを形成し
たり、前記本体１内に補強部材を設けることによって、
これらが所定のスペースを専有することになるため、前
記外胴1aの強度を補強できる反面、前記本体１内のスペ
ースが制約を受けてしまうという問題を有していた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点に鑑みなされたもので、本体内のスペースが制約を
受けることなく、外胴の強度を補強部材で補強できるよ
うにするとともに、同補強部材を、本体を吊下げ固定す
るための吊下金具と共締めにより固定できるようにした
空気調和機を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたものであり、外胴の両側に設けた
複数のねじ孔に、同ねじ孔に対応して設けられた挿通孔
を挿通したねじにより螺着して取り付けられ、ねじ部を
有して天井面から垂下した複数の吊下げ棒に対応して、
取付孔を有する水平状の取付部を備えた吊下金具と、同
吊下金具の挿通孔に対応する透孔を備えた垂直部とその
上端を接続して前記外胴の上面に沿わせた水平部とで略
コ字状に形成された複数の補強部材と、同補強部材の水
平部に対応して、前記外胴の上面に設けた略Ｌ字状の係
止部とからなり、前記係止部に前記補強部材の水平部を
係止し、前記透孔および前記挿通孔を挿通したねじによ
り前記ねじ孔に螺着して前記補強部材および前記吊下金
具を前記外胴の両側に固定し、ナットを螺合した前記吊
下げ棒を前記取付孔に挿通し、前記取付部を介して、前
記ナットに対向する他のナットを螺合し締め付けて本体
を吊下げ固定するようにした構成となっている。

【０００７】また、前記外胴が合成樹脂製からなり、同
外胴と前記係止部とを一体的に形成した構成となってい
る。

【０００８】また、前記外胴が板金からなり、前記係止
部を切り起こしにより形成した構成となっている。

【０００９】また、前記係止部を、前記補強部材の水平
部をほぼ隙間なく嵌入して係止する寸法および形状で形
成した構成となっている。

【００１０】更に、前記係止部を、単数の前記補強部材
の水平部に対し複数設けた構成となっている。

【００１１】

【発明の実施の形態】以上のように構成したので、本体
内のスペースが制約を受けることなく、外胴の強度を補
強部材で補強できるようにするとともに、同補強部材
を、本体を吊下げ固定するための吊下金具と共締めによ
り固定できるようにした空気調和機となる。

【００１２】

【実施例】以下、図面に基づいて本発明による実施例を
詳細に説明する。図１において、１は吊下げ型の空気調
和機本体、1aは同本体１を構成する外胴で、同外胴1aの
両側には複数のねじ孔が設けられた構成となっている。
２は同外胴1aの両側に、挿通孔を挿通したねじ３により
前記ねじ孔に螺着して固定され、ねじ部を備えて天井面
から垂下した複数の吊下げ棒（図示せず）に対応して、
取付孔2bを有する水平状の取付部を備えた吊下金具であ
る。

【００１３】４は前記吊下金具２の挿通孔に対応する透
孔を備えた垂直部とその上端を接続して前記外胴1aの上
面に沿わせた水平部とで略コ字状に形成された複数の補
強部材で、同補強部材４の水平部に対応して、前記外胴
1aの上面には略Ｌ字状の係止部1bが設けられた構成とな
っている。

【００１４】前記吊下金具２によって吊下げ固定される
前記本体１は、同本体１内で熱交換された吹出空気ｃを
吹出口ｂから送出して室内の空気調和を行うようにした
構成となっている。

【００１５】前記構成により、前記係止部1bに前記補強
部材４の水平部を係止し、前記透孔および前記挿通孔を
挿通した前記ねじ３により前記外胴1aのねじ孔に螺着し
て、前記補強部材４および前記吊下金具２を前記外胴1a
の両側に固定し、ナットを螺合した前記吊下げ棒（図示
せず）を前記取付孔2bに挿通し、前記取付部2aを介し
て、前記ナットに対向する他のナット（図示せず）を螺
合し締め付けて前記本体１を吊下げ固定するようにした
構成となっており、これによって、前記補強部材４に前
記本体１内のスペースを専有させることなく、前記補強
部材４と前記吊下金具２とを、前記ねじ３により前記外
胴1aのねじ孔に螺着し固定できるようにした構成となっ
ている。

【００１６】また、前記外胴1aが合成樹脂製からなり、
同外胴1aと前記係止部1bとを一体的に形成したことによ
り、寸法形状が精度よく仕上げられると共に、コスト的
に有利な構成となっている。

【００１７】また、前記外胴1aが板金からなり、前記係
止部1bを切り起こしにより形成したことにより、寸法形
状が精度よく仕上げられると共に、コスト的に有利な構
成となっている。

【００１８】また、前記係止部1bを、前記補強部材４の
水平部をほぼ隙間なく嵌入して係止する寸法および形状
で形成したことにより、前記外胴1aの強度をより効果的
に補強できるとともに、前記に説明した切り起こしによ
って生じた孔部を、前記補強部材４の水平部で正確に塞
ぐことができるようにした構成となっている。

【００１９】更に、前記係止部1bを、単数の前記補強部
材４の水平部に対し複数設けたことにより、同補強部材
４の水平部をより正確に係止できるようにした構成とな
っている。

【００２０】以上の構成により、図１で示すように、前
記前記係止部1bに前記補強部材４の水平部を係止し、同
補強部材４の垂直部に設けた透孔および前記吊下げ金具
２に設けた挿通孔を挿通した前記ねじ３により、前記外
胴1aの両側に設けたねじ孔に螺着して前記補強部材４お
よび前記吊下げ金具２を共締めにより固定して、ナット
を螺合した前記吊下げ棒（図示せず）を前記取付孔2bに
挿通し、前記取付部2aを介して、前記ナットに対向する
他のナット（図示せず）を螺合して締め付け、前記本体
１を吊下げ固定できるようにした空気調和機となる。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明による構造
であるならば、本体内のスペースが制約を受けることな
く、外胴の強度を補強部材で補強できるようにするとと
もに、同補強部材を、本体を吊下げ固定するための吊下
金具と共締めにより固定できるようにした空気調和機と
なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による空気調和機を示す斜視図である。

【図２】従来例による空気調和機を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 空気調和機本体 1a 外胴 1b 係止部 ２ 吊下金具 2a 取付部 2b 取付孔 ３ ねじ ４ 補強部材 ｂ 吹出口 ｃ 吹出空気

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外胴の両側に設けた複数のねじ孔に、同
   ねじ孔に対応して設けられた挿通孔を挿通したねじによ
   り螺着して取り付けられ、ねじ部を有して天井面から垂
   下した複数の吊下げ棒に対応して、取付孔を有する水平
   状の取付部を備えた吊下金具と、同吊下金具の挿通孔に
   対応する透孔を備えた垂直部とその上端を接続して前記
   外胴の上面に沿わせた水平部とで略コ字状に形成された
   複数の補強部材と、同補強部材の水平部に対応して、前
   記外胴の上面に設けた略Ｌ字状の係止部とからなり、 前記係止部に前記補強部材の水平部を係止し、前記透孔
   および前記挿通孔を挿通したねじにより前記ねじ孔に螺
   着して前記補強部材および前記吊下金具を前記外胴の両
   側に固定し、ナットを螺合した前記吊下げ棒を前記取付
   孔に挿通し、前記取付部を介して、前記ナットに対向す
   る他のナットを螺合し締め付けて本体を吊下げ固定する
   ようにしたことを特徴とする空気調和機。
2. 【請求項２】 前記外胴が合成樹脂製からなり、同外胴
   と前記係止部とを一体的に形成したことを特徴とする請
   求項１記載の空気調和機。
3. 【請求項３】 前記外胴が板金からなり、前記係止部を
   切り起こしにより形成したことを特徴とする請求項１記
   載の空気調和機。
4. 【請求項４】 前記係止部を、前記補強部材の水平部を
   ほぼ隙間なく嵌入して係止する寸法および形状で形成し
   たことを特徴とする請求項１乃至請求項３記載の空気調
   和機。
5. 【請求項５】 前記係止部を、単数の前記補強部材の水
   平部に対し複数設けたことを特徴とする請求項１乃至請
   求項４記載の空気調和機。