JPH108248A - 光ディスク用のスタンパーおよびその作製方法 - Google Patents

光ディスク用のスタンパーおよびその作製方法

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JPH108248A
JPH108248A JP17567896A JP17567896A JPH108248A JP H108248 A JPH108248 A JP H108248A JP 17567896 A JP17567896 A JP 17567896A JP 17567896 A JP17567896 A JP 17567896A JP H108248 A JPH108248 A JP H108248A
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JP
Japan
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stamper
nickel
film
master
ion beam
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JP17567896A
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English (en)
Inventor
Daisuke Inoue
大輔 井上
Shuichi Nogawa
修一 野川
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面削除工程を経なくても、成形時の光ディ
スクとの離型性が良好なスタンパーおよびその作製方法
を提供する。 【解決手段】 真空容器30内において、イオン源46
から引き出したイオンビーム48によってニッケルター
ゲット36をスパッタして、スタンパーの元になる原盤
10の表面にニッケル膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばCD(コ
ンパクトディスク)、VD(ビデオディスク)、DVD
(ディジタルビデオディスク)、LD(レーザーディス
ク)、MO(光磁気ディスク)等の光ディスクの成形に
用いるスタンパーおよびその作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクの製造工程を簡単に説明する
と、まず情報の記録された原盤を作り、次にこの原盤を
用いてスタンパーを作り、次にこのスタンパーを用いて
樹脂(例えばポリカーボネート樹脂)を成形して所望枚
数のレプリカディスクを作り、更にこれに用途に応じて
各種膜を被着する等して、最終の光ディスクが作られ
る。
【0003】上記スタンパーの作製工程の典型例を図4
に示す。まず、高精度表面研磨された基板(通常はガラ
ス基板)2を用意し(図4A)、その表面に樹脂(通常
はアクリル樹脂)を主成分とするレジスト膜(通常はフ
ォトレジスト膜)4を例えば0.1μm厚程度に塗布す
る(図4B)。次にこのレジスト膜4にレーザー光で情
報をレーザーエッチングし、情報を表すピット(または
溝)6がレジスト膜4に形成される(図4C)。以上に
よって原盤10が作られる。
【0004】次に上記原盤10のレジスト膜4側の表面
に、ニッケル膜12を例えば数百Å厚程度形成する(図
4D)。通常は更にその上に、電解メッキでニッケルメ
ッキ層14を例えば0.3mm程度メッキする(図4
E)。その後、基板2を剥がし、レジスト膜4を溶剤で
除去すると、スタンパー20が得られる(図4F)。こ
のスタンパー20は、レジスト膜4に記録したピット6
に対応する凸部16を有している。
【0005】上記ニッケル膜12の形成は、従来は、例
えば図5に示すようなプラズマスパッタ装置を用いて、
プラズマスパッタ法によって形成していた。即ち、真空
容器30内に二つの平行平板型のホルダ兼電極32およ
び34を対向配置し、一方にニッケルターゲット36
を、他方に前述した原盤10をそれぞれ装着し、真空容
器30内にアルゴン等の不活性ガスを導入し、両ホルダ
兼電極32、34間に直流電源38から直流電圧を印加
して放電を生じさせてプラズマ40を発生させ、このプ
ラズマ40によってニッケルターゲット36をスパッタ
して原盤10の表面にニッケル粒子を入射堆積させる。
これによって、原盤10の表面に前述したニッケル膜1
2が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記レジスト膜4の主
成分は樹脂(例えば前述したようにアクリル樹脂)であ
るが、当該レジスト膜4を溶剤で除去した後でも、その
樹脂の残留物がスタンパー20のニッケル膜12の表面
に残ることが分かった。この残留物はレジスト膜4を構
成する樹脂の炭化物であり、これはレジスト除去剤によ
っても除去することができず、これが表面に残っている
と、当該スタンパー20を用いて樹脂を成形して光ディ
スクを作る際に、スタンパー20と成形された光ディス
クとの離れ(即ち離型性)が悪くなる。これが悪くなる
と、成形が円滑に行えなくなるので、光ディスクの生産
性が低下する。
【0007】これを防止するために従来は、レジスト膜
4を溶剤で除去した後のスタンパー20(より具体的に
はそのニッケル膜12)の表面を10〜50Å程度、様
々な方法(例えばケミカルエッチング、イオンエッチン
グ、アッシング等)で削除する表面削除工程を更に設け
ていた。従ってその分、工程が増えていた。
【0008】そこでこの発明は、表面削除工程を経なく
ても、成形時の光ディスクとの離型性が良好なスタンパ
ーおよびその作製方法を提供することを主たる目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るスタンパ
ーの作製方法は、真空雰囲気中でイオンビームによって
ニッケルターゲットをスパッタすることによって、前記
原盤の表面にニッケル膜を形成することを特徴とする。
【0010】発明者達は、研究の結果、前述したレジス
ト膜の炭化物が、ニッケル膜の形成時に形成されること
を見い出した。これは、従来のプラズマスパッタ法によ
って原盤のレジスト膜上にニッケル膜を形成するとき
に、プラズマ中の電子がレジスト膜表面を加熱し、それ
によってレジスト膜を構成する樹脂の炭化物がレジスト
膜の表面に形成され、これがレジスト膜を溶剤で除去し
た後もスタンパー側の表面に残るからである。
【0011】これに対してこの発明に係る作製方法は、
イオンビームによってニッケルターゲットをスパッタす
るものであり、この場合は原盤の表面付近にプラズマが
全く存在しないので、プラズマ中の電子によって原盤の
レジスト膜の表面にその炭化物が形成されることはな
い。従って、従来のように表面削除工程を経なくても、
成形時の光ディスクとの離型性の良好なスタンパーを作
製することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係るスタンパ
ーの作製方法に用いるイオンビームスパッタ装置の一例
を示す断面図である。
【0013】真空容器30内に、ニッケルターゲット3
6を保持するホルダ42と、前述した原盤10をこのニ
ッケルターゲット36に対向するように保持するホルダ
44とを設け、かつ真空容器30の壁面に、ホルダ42
上のニッケルターゲット36にイオンビーム48を照射
するイオン源46を取り付けている。原盤10は、前述
したようにして、即ち図4のA〜Cの工程によって作ら
れたものである。
【0014】このような装置を用いて、真空容器30内
を例えば10-5〜10-6Torr程度に真空排気した状
態で、イオン源46からイオンビーム48を引き出して
それでニッケルターゲット36をスパッタしてニッケル
粒子50を叩き出して、それを原盤10の表面に入射堆
積させて前述したニッケル膜12(図4参照)を形成す
る。この方法は、イオンビームスパッタ法と呼ばれる。
【0015】それ以降の工程は、先に図4EおよびFで
説明したとおりである。即ち、通常は上記ニッケル膜1
2の上に更にニッケルメッキ層14をメッキし(図4E
参照)その後、基板2およびレジスト膜4を除去する
と、スタンパー20が得られる(図4F参照)。
【0016】上記イオンビーム48には、例えばAr、
Kr、Xe等の不活性ガスイオンビームを用いる。この
イオンビーム48のエネルギーは、例えば200eV〜
5000eV程度にする。ニッケル膜12の成膜速度
は、例えば200Å/分〜5000Å/分程度にする。
【0017】上記方法は、イオンビーム48によってニ
ッケルターゲット36をスパッタするものであり、この
場合は従来のプラズマスパッタ法の場合と違って原盤1
0の表面付近にプラズマが全く存在しないので、プラズ
マ中の電子によって原盤10のレジスト膜4の表面にそ
の炭化物が形成されることはない。従って、従来のよう
に表面削除工程を経なくても、成形時の光ディスクとの
離型性の良好なスタンパーを作製することができる。そ
の結果、従来必要であったスタンパーの表面削除工程を
省略して、スタンパー作製工程の簡略化を図ることがで
きる。また、このようにして作られたスタンパーは離型
性が良いので、それを用いることによって光ディスクの
生産を安定して円滑に行うことができる。
【0018】ところで近年は、光ディスクも高密度記録
および短時間成形を行うことが不可欠となり、それに伴
って従来の技術では次のような問題が生じている。即
ち、例えばDVDは、ピットの長さおよびピッチ等がこ
れまでのCDの1/2〜1/4程度になる傾向にあり、
スタンパーを用いてDVDを成形する際にスタンパーの
凹凸部(これは原盤のピットに対応する)に樹脂(例え
ばポリカーボネート樹脂)を短時間で十分に充填する必
要上、樹脂の温度をこれまで(CD製作時)よりも20
〜40℃程度高くして、樹脂の流動性を高めている。樹
脂の温度が高いとその粘着性が高くなるので、スタンパ
ーとの離型性が低下する傾向にあるが、スタンパーの表
面に前述した樹脂の炭化物が残留していると、離型性低
下は一層深刻になり、DVDの生産を円滑に行うことは
できない。
【0019】このような場合でも、上記のような方法に
よってスタンパーを作製すると、表面に残留炭化物のな
いスタンパーを得ることができ、このようなスタンパー
を用いることによって、DVD等の高密度記録の光ディ
スクを、短い成形時間でしかも安定して円滑に生産する
ことができる。
【0020】なお、ニッケル膜の形成時に上記原盤10
は、その表面が、図1に示す例のように、イオン源46
の引出し電極47のビーム引出し領域から見える状態に
配置しても良いけれども、イオンビーム48の一部が原
盤10の表面に入射するのを確実に防止するためには、
図2に示す例のように、原盤10の表面が、イオン源4
6の引出し電極47のビーム引出し領域から見えない状
態に配置するのが好ましい。そのようにすれば、イオン
ビーム48の一部が入射することによって原盤10の表
面にレジスト膜4の炭化物が形成される可能性を完全に
排除することができる。
【0021】また、原盤10の表面にニッケル膜を形成
する初期段階(例えばニッケル膜の膜厚が0〜100Å
までの間)において、イオン源46から窒素イオンビ
ームまたは窒素イオンと不活性ガスイオンとの混合イオ
ンビーム(窒素イオンの割合が例えば100〜20%程
度)を引き出してそれでニッケルターゲット36をスパ
ッタしても良いし、あるいは、真空容器30内に酸素
ガスを導入して酸素雰囲気中(真空容器30内で酸素分
圧が例えば20〜70%程度)で不活性ガスイオンビー
ムによってニッケルターゲット36をスパッタしても良
い。いずれも、反応性イオンビームスパッタ法と呼ばれ
るものであるが、の場合はニッケル膜12の表層部
(例えば0〜100Åの間)にニッケルと窒素との化合
物層18が形成され、の場合は同表層部にニッケルと
酸素との化合物層19が形成され、図3に示すような構
造の、即ちニッケル膜12の表層部に上記のような化合
物層18または19を備えるスタンパー20aが得られ
る。
【0022】ニッケル膜12の表層部にこのような化合
物層18または19を形成すると、光ディスクの成形時
にそれが相手の樹脂に接するので、ニッケル膜12だけ
の場合よりも離型性が一層良好になる。
【0023】
【実施例】
〈実施例1〉図1に示した装置を用いて原盤10の表面
がイオン源46の引出し電極47のビーム引出し領域か
ら見える状態で、次の条件でニッケルターゲット36を
スパッタして原盤10の表面にニッケル膜を形成した。
その後原盤10を除去してスタンパーを得た。
【0024】イオンビームのエネルギー:1500eV イオン種:Ar ニッケル膜の膜厚:400Å 成膜速度:200Å/分〜5000Å/分
【0025】上記のように成膜速度を変化させても、ス
タンパーの表面に炭化物の残留は認められなかった。な
お、この炭化物の残留は、電子顕微鏡を用いて確認した
(以下の実施例においても同様)。
【0026】〈実施例2〉図1に示した装置を用いて原
盤10の表面がイオン源46の引出し電極47のビーム
引出し領域から見える状態で、次の条件でニッケルター
ゲット36をスパッタして原盤10の表面にニッケル膜
を形成した。その後原盤10を除去してスタンパーを得
た。
【0027】 イオンビームのエネルギー:200〜5000eV イオン種:Ar ニッケル膜の膜厚:400Å 成膜速度:2000Å/分
【0028】上記のようにイオンビームのエネルギーを
変化させても、スタンパーの表面に炭化物の残留は認め
られなかった。
【0029】〈実施例3〉図1に示した装置を用いて原
盤10の表面がイオン源46の引出し電極47のビーム
引出し領域から見える状態で、次の条件でニッケルター
ゲット36をスパッタして原盤10の表面にニッケル膜
を形成した。その後原盤10を除去してスタンパーを得
た。
【0030】イオンビームのエネルギー:1500eV イオン種:Ar、Kr、Xe ニッケル膜の膜厚:400Å 成膜速度:2000Å/分
【0031】上記のようにイオン種を変えても、スタン
パーの表面に炭化物の残留は認められなかった。
【0032】〈実施例4〉図2に示した装置を用いて原
盤10の表面がイオン源46の引出し電極47のビーム
引出し領域から見えない状態で、次の条件でニッケルタ
ーゲット36をスパッタして原盤10の表面にニッケル
膜を形成した。その後原盤10を除去してスタンパーを
得た。
【0033】イオンビームのエネルギー:1500eV イオン種:Ar ニッケル膜の膜厚:400Å 成膜速度:200Å/分
【0034】この場合も、スタンパーの表面に炭化物の
残留は認められなかった。
【0035】〈実施例5〉図1に示した装置を用いて原
盤10の表面がイオン源46の引出し電極47のビーム
引出し領域から見える状態で、次の条件でニッケルター
ゲット36をスパッタして原盤10の表面にニッケル膜
を形成した。その後原盤10を除去してスタンパーを得
た。
【0036】イオンビームのエネルギー:1500eV イオン種:Ar ニッケル膜の膜厚:400Å 成膜速度:200Å/分〜5000Å/分
【0037】このときニッケル膜の成膜の初期段階(膜
厚が0〜100Åまでの間)において、ニッケルターゲ
ット36をアルゴンイオンと窒素イオンとの混合イオン
ビーム(窒素イオンの割合50%)でスパッタして、ニ
ッケル膜の表層部にニッケルと窒素との化合物層を形成
した。
【0038】上記のように成膜速度を変化させても、ス
タンパーの表面に炭化物の残留は認められなかった。し
かも、ニッケル膜だけの場合よりも離型性の一層良好な
スタンパーを得ることができた。
【0039】〈実施例6〉図1に示した装置を用いて原
盤10の表面がイオン源46の引出し電極47のビーム
引出し領域から見える状態で、次の条件でニッケルター
ゲット36をスパッタして原盤10の表面にニッケル膜
を形成した。その後原盤10を除去してスタンパーを得
た。
【0040】イオンビームのエネルギー:1500eV イオン種:Ar ニッケル膜の膜厚:400Å 成膜速度:200Å/分〜5000Å/分
【0041】このとき、ニッケル膜の成膜の初期段階
(膜厚が0〜100Åまでの間)において、真空容器3
0内に酸素ガスを導入して(真空容器30内で酸素分圧
20%)、酸素雰囲気中でニッケルターゲット36をス
パッタして、ニッケル膜の表層部にニッケルと酸素との
化合物層を形成した。
【0042】上記のように成膜速度を変化させても、ス
タンパーの表面に炭化物の残留は認められなかった。し
かも、ニッケル膜だけの場合よりも離型性の一層良好な
スタンパーを得ることができた。
【0043】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次のような効果を奏する。
【0044】請求項1記載の作製方法によれば、原盤の
表面付近にプラズマが全く存在しないので、プラズマ中
の電子によって原盤のレジスト膜の表面にその炭化物が
形成されることはない。従って、従来のように表面削除
工程を経なくても、成形時の光ディスクとの離型性の良
好なスタンパーを作製することができる。その結果、従
来必要であったスタンパーの表面削除工程を省略して、
スタンパー作製工程の簡略化を図ることができる。ま
た、このようにして作られたスタンパーは離型性が良い
のでそれを用いることによって光ディスクの生産を安定
して円滑に行うことができる。
【0045】請求項2記載の作製方法によれば、スタン
パー表面のニッケル膜の表層部に、ニッケルと窒素との
化合物層が形成されるので、ニッケル膜だけの場合より
も離型性の一層良好なスタンパーを作製することができ
るという更なる効果を奏する。
【0046】請求項3記載の作製方法によれば、スタン
パー表面のニッケル膜の表層部に、ニッケルと酸素との
化合物層が形成されるので、ニッケル膜だけの場合より
も離型性の一層良好なスタンパーを作製することができ
るという更なる効果を奏する。
【0047】請求項4記載のスタンパーによれば、ニッ
ケル膜の表層部に形成されたニッケルと窒素との化合物
層が、光ディスクの成形時に相手の樹脂に接するので、
ニッケル膜だけの場合よりも離型性が一層良好になる。
従って、光ディスクの生産を一層円滑に行うことがで
き、生産性が一層向上する。
【0048】請求項5記載のスタンパーによれば、ニッ
ケル膜の表層部に形成されたニッケルと酸素との化合物
層が、光ディスクの成形時に相手の樹脂に接するので、
ニッケル膜だけの場合よりも離型性が一層良好になる。
従って、光ディスクの生産を一層円滑に行うことがで
き、生産性が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るスタンパーの作製方法に用いる
イオンビームスパッタ装置の一例を示す断面図である。
【図2】この発明に係るスタンパーの作製方法に用いる
イオンビームスパッタ装置の他の例を示す断面図であ
る。
【図3】この発明に係るスタンパーの一例を拡大して示
す断面図である。
【図4】光ディスク用のスタンパーの作製工程の典型例
を示す図である。
【図5】従来のスタンパーの作製方法に用いるプラズマ
スパッタ装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 基板 4 レジスト膜 6 ピット 10 原盤 12 ニッケル膜 14 ニッケルメッキ層 18,19 化合物層 20,20a スタンパー 30 真空容器 36 ニッケルターゲット 46 イオン源 48 イオンビーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に樹脂を主成分とするレジス
    ト膜を設け、かつこのレジスト膜にピットまたは溝を形
    成して成る原盤の表面にニッケル膜を形成して、光ディ
    スク用のスタンパーを作製する方法において、真空雰囲
    気中でイオンビームによってニッケルターゲットをスパ
    ッタすることによって、前記原盤の表面にニッケル膜を
    形成することを特徴とする光ディスク用のスタンパーの
    作製方法。
  2. 【請求項2】 前記ニッケル膜の成膜の初期段階におい
    て、窒素イオンを含むイオンビームによって前記ニッケ
    ルターゲットをスパッタすることを特徴とする請求項1
    記載の光ディスク用のスタンパーの作製方法。
  3. 【請求項3】 前記ニッケル膜の成膜の初期段階におい
    て、酸素雰囲気中で不活性ガスイオンビームによって前
    記ニッケルターゲットをスパッタすることを特徴とする
    請求項1記載の光ディスク用のスタンパーの作製方法。
  4. 【請求項4】 ニッケル膜の表層部にニッケルと窒素と
    の化合物層を備えることを特徴とする光ディスク用のス
    タンパー。
  5. 【請求項5】 ニッケル膜の表層部にニッケルと酸素と
    の化合物層を備えることを特徴とする光ディスク用のス
    タンパー。
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