JPH1082073A - 作業車両の操作装置 - Google Patents

作業車両の操作装置

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JPH1082073A
JPH1082073A JP23620596A JP23620596A JPH1082073A JP H1082073 A JPH1082073 A JP H1082073A JP 23620596 A JP23620596 A JP 23620596A JP 23620596 A JP23620596 A JP 23620596A JP H1082073 A JPH1082073 A JP H1082073A
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JP
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switch
controller
lever
tractor
operating
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JP23620596A
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English (en)
Inventor
Kiyobumi Sakurahara
清文 桜原
Seiji Kanenami
清二 金並
Ryoichi Aizawa
良一 相沢
Hisashi Takahashi
恒 高橋
Mitsuhiko Ikeda
光彦 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラクタでフロントローダ作業機等を装着し
てローダ作業を行なう場合、オペレータは、各々離れた
各操作部材で作業機の姿勢変更操作と、ハンドル操作
と、前後進切替操作と、変速操作を行なうためこの操作
は大変煩わしいものであった。 【解決手段】 フロントローダ等の作業機操作部材のコ
ントローラ62と、トラクタ本機側のコントローラ19
とをハーネス66…,8…とこれに設けたカプラ77,
50により接続し、この作業機操作部材に、トラクタ本
機側と作業機側とのどちらを操作するかを選択する切替
スイッチ7A・7Bを設け、この切り換えにより変速装
置3,4、あるいは前後進切替装置と、作業機1の姿勢
変更操作とを操作可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トラクタ、ブル
トーザ等、各種作業機を連結して作業を行なう農業用や
建設用等の作業車両の操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術、および課題】従来、作業機を連結可能に
設け、オペレータの操作を各種センサにて電気信号とし
て検出し、コントローラの通電出力により車体の変速装
置、あるいは前後進切替装置を切り替えて車体の車速、
あるいは前後推進方向を切り替える作業車両があった。
例えば、特開平8−128529号公報では、車体の後
部にロアリンクナ等の作業機連結用のリンク機構を設
け、コントローラの通電出力によりシンクロメッシュ式
の主変速装置と、油圧クラッチ式の副変速装置と、油圧
クラッチ式の前後進切替装置とを切り替えて、車体の車
速と前後推進方向を切り替えて、オペレータのクラッチ
操作を不要としたトラクタが示されている。
【0003】ところで、各種の作業車両は、各種作業に
応じて作業機を付け替えて作業をするが、例えば前記公
報のトラクタであればフロントローダ作業機を装着して
土砂の運搬作業を行なう際、このフロントローダ専用の
操作部材を設け、オペレータは、ハンドル操作と、前後
進切替操作と、変速操作と、フロントローダの姿勢変更
操作とを、夫れ夫れ別々の部材で行なうため、これらの
操作は大変煩わしいものであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、以上のよう
な課題を解消するために、次のような技術的手段を講じ
た。即ち、作業機1を連結する作業機装着機構2を設
け、車体の変速装置3,4、あるいは前後進切替装置5
を切り替えて、車速、あるいは前後推進方向を切り替え
る作業車両において、前記作業機1の操作部材6を、変
速装置3,4、あるいは前後進切替装置5に接続し、こ
の操作部材6に、作業機1の姿勢変更操作と、車両側の
変速装置3,4、あるいは前後進切替装置5の切替操作
とを適宜切り替える切替手段7A,7Bを設けた作業車
両の操作装置とした。
【0005】
【発明の効果】以上のように構成した作業車両の操作装
置では、作業機1の操作部材9に設けた切替手段の切り
替えにより、作業機1の姿勢変更操作と、車両側の変速
装置3,4、あるいは前後進切替装置5を操作可能とし
たので、従来のように作業機の操作部材と、変速レバ
ー、あるいは前後進切替操作レバーを各所で操作する煩
わしさが解消される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を作
業車両である農用トラクタ(以下、トラクタ10)につ
いて説明する。トラクタ10の全体構成について説明す
る。トラクタ10は、図2に示したように、車体前部の
ボンネット11内にエンジン12を設け、このエンジン
12からクラッチハウジング14、ミッションケース1
5等を一体的に連結して設けている。そして、前記エン
ジン12の下方に左右一対の前輪16,16を設け、ミ
ッションケース15の左右に後輪17,17を設けてい
る。
【0007】前記ボンネット11の後方には、ハンドル
ポスト22を設け、この上部にハンドル23を突設して
設け、このハンドル23の回転操作により前記前輪1
6,16を操向操作する構成となっている。また、ハン
ドルポスト22の左側面からは、前後進切替操作レバー
24を突出して設け、この回動基部にはオペレータの操
作位置を検出する前進スイッチ54と後進スイッチ55
を設けている。これにより、同レバー24を前方へ押し
込むと前進スイッチ54がオンされ、後方へ引き込むと
後進スイッチ55がオンされ、この押し引き操作の中間
部では、両スイッチ54,55がオフとなり、夫れ夫れ
の状態で保持される構成となっている。そして、両スイ
ッチ54,55の検出信号は、後述するトラクタ10の
コントローラ19へ送信される。また、ハンドルポスト
22の後方には、操縦席25を設け、この左側方に走行
用の変速レバー26を、右側方に、車体後部に常設した
昇降装置(図示省略)とこれに連結する作業機の高さを
操作するポジションレバー33を設けている。また、こ
の操縦席25の下方には、コントローラ19を設けてい
る。これらの操縦席25の回りの操縦スペースはキャビ
ン27により覆われている。
【0008】前記変速レバー26は、この回動基部にオ
ペレータの操作位置を検出する装置としてポテンショメ
ータ28を設け、このレバーノブ部に変速アップスイッ
チ29と変速ダウンスイッチ30を設けている。レバー
26のアーム部を案内するレバーガイド31の側方に
は、トラクタ10を使用して行われる主な五つの作業
(走行、中立、プラウ・代かき、ロータリ、超低速)の
領域、及びこれに対応する車速値が示され、レバー26
はこの領域に合わせて回動保持する構成となっている。
そして、前記各領域には、全変速16段の変速位置が夫
れ夫れ一部重複して配分されている。また、前記ポテン
ショメータ28と変速アップスイッチ29と変速ダウン
スイッチ30は、信号入力経路であるハーネス34を通
じて前記コントローラ5に接続している。これにより、
オペレータが変速操作するときには、作業に合った領
域、若しくは車速に合った領域までレバー26を回動
し、この領域に配分された変速位置を、前記変速アップ
スイッチ29と変速ダウンスイッチ30を押して設定し
て調節する(図3)。
【0009】トラクタ10の伝動機構の構成を図4に基
づいて説明すると、前記エンジン11の回転動力は、エ
ンジン出力軸35から取り出され、主クラッチ18を介
して前後進切替装置5に入力される。前後進切替装置5
は、シンクロメッシュギヤ式の切替装置であり、前記コ
ントローラ19の通電指令により油圧回路内の切替制御
弁を切り替え、前後進油圧シリンダ20のピストンを伸
縮操作し、これに連結したシフタを前後摺動すること
で、前進用ギヤ組36、或いは後進用ギヤ組37のギヤ
組を介して前記主クラッチ18からの回転動力を主変速
装置3へ伝達する構成となっている。
【0010】また、主変速装置3は、4段変速可能なシ
ンクロメッシュギヤ式の変速装置であり、前記コントロ
ーラ19の出力信号により油圧回路内の2つの切替制御
弁を切り替え、2つの油圧シリンダ38,39のピスト
ンの内1つを伸長、あるいは短縮して、4組のギヤ組
(伝動上手側から4速ギヤ組40、3速ギヤ組41、2
速ギヤ組42、1速ギヤ組43)の一つを通じ前記前後
進切替装置5から出力された回転動力を副変速装置4へ
伝達する構成となっている。
【0011】また、副変速装置4は、4段変速可能な油
圧クラッチ式変速装置であり、コントローラ19の出力
信号により油圧回路内の4つの比例圧力制御弁のうち1
つを開放し、4つの油圧クラッチ(高速クラッチ44、
中速クラッチ43、低速クラッチ46、超低速クラッチ
47)の内の1つを圧着して前記主変装置3から出力さ
れた回転動力を、後輪デフ機構48を介して後輪17,
17へ伝達する構成となっている。また、副変速装置4
から出力された回転動力は、前輪駆動伝達クラッチ49
を経由して後輪17,17へも伝達可能に構成してい
る。
【0012】これにより、コントローラ19からの通電
出力により主変速装置4段、副変速装置4段を組み合せ
て全16段の変速を可能としている。トラクタ10のコ
ントローラ19について、この接続状態を図1に基づい
て説明する。コントローラ19は、内部に各種信号を処
理するCPU、各種スイッチ信号に対応した出力信号パ
ターンを定義した変速制御プログラム等を内蔵するRO
Mと、各種センサ値などを一時格納するRAM等を有す
る構成で、入力部には、前記ポテンショメータ28、変
速アップスイッチ29、変速ダウンスイッチ30、前進
スイッチ54、後進スイッチ55を接続して設けてい
る。そして、前記スイッチ29,30,54,55とコ
ントローラ19とをハーネス34で接続すると共に、ハ
ーネス34の途中を分岐させて分岐回路8…を設けてい
る。そして、これらの分岐回路8…のハーネスの先端部
を束ねて、その端部にカプラ50を設けている。また、
コントローラ19の出力部には、前記主変速装置3を切
り替る1速〜4速の切替制御弁のソレノイド51A,5
1B,51C,51Dと、前記副変速装置4を切り替る
比例圧力制御弁のソレノイド52H,52M,52L,
52LLと、前後進切替装置5を切り替える切替制御弁
の前進用ソレノイド53F,53Rとを接続している。
【0013】作業機の一例としてフロントローダ1につ
いて説明する。フロントローダ1の連結機構2は、左右
夫れ夫の車体前後方向に沿う横フレーム2aと、この横
フレーム2aの後端部に立設した縦フレーム2cと、こ
の縦フレーム2cとトラクタ10と連結する取付フレー
ム2bとから構成されている。そして、前記縦フレーム
2cの上部にローダアーム56の基部を枢着し、このロ
ーダアーム56の中間部と縦フレーム2cの下部との間
に昇降シリンダ58を介装連結している。また、ローダ
アーム56の先端部にはバケット59の後部を回動自在
に設け、この回動支点よりも前方のバケット59の上部
と、ローダアーム56の中間部とをダンプシリンダ6
0、及びリンク機構を介して連結している。
【0014】そして、前記右側の縦フレーム2cの上部
に設けた切替制御弁57…を切り替えて、これに接続し
た前記左右の昇降シリンダ58,58のピストンを同時
に伸縮操作することで、ローダアーム56,56の地上
高さを変更し、左右2つのダンプシリンダ60,60の
ピストンを同時に伸縮操作することで、バケット59の
前後傾き姿勢を変更する構成となっている。
【0015】また、フロントローダ1の操作部材6は、
キャビン27の右側のドア79のハンドフレーム32に
設け、このレバー支持ケース61の内部には、フロント
ローダ1のコントローラ62を設け、上部に十字方向に
操作する十字レバー63を突出して設けている。また、
この十字レバー63の側面にはフロントローダ1側の姿
勢変更操作を行なう「作業」スイッチ7Aと、トラクタ
10側の変速装置3,4、および前後進切替装置5の切
替操作を行なう「本機」スイッチ7Bを設け、この両ス
イッチ7A,7Bはケース61内部のコントローラ62
に接続されている。レバー支持ケース61の内部で十字
レバー63の回動基部には、このレバー63を前後左右
に傾倒操作するときにオンする前スイッチ67と、後ス
イッチ68と、左スイッチ69と、右スイッチ70を設
けている。また、ケース61の背面には、電源入切スイ
ッチ71を設けている。これらのスイッチ67〜71
は、前記スイッチ7A,7Bと同様にフロントローダ1
のコントローラ62に接続されている。
【0016】これにより、この十字レバー63を前方へ
倒すと前スイッチ67がオンとなり、この間コントロー
ラ62は、前記昇降シリンダ58,58のピストンを短
縮してローダアーム56,56を下降する。また、十字
レバー63を後方へ引くと後スイッチ68がオンとな
り、この間コントローラ62は、前記昇降シリンダ58
のピストンを伸長してローダアーム56,56を上昇す
る。また、この十字レバー63を左側へ倒すと左スイッ
チ69がオンとなり、この間コントローラ62は、前記
ダンプシリンダ60,60のピストンを短縮してバケッ
ト59の前端部を後方へ傾ける。また、十字レバー63
を右側へ倒すと右スイッチ70がオンとなり、この間コ
ントローラ62は、前記ダンプシリンダ60,60のピ
ストンを伸長してバケット59の前端部を前方へ傾け
る。また、これらのレバー操作は、前後左右方向だけで
なく斜め方向にも操作可能であり、バケット59の姿勢
変更操作とローダアーム56の昇降操作を同時に行なう
こともできる。
【0017】フロントローダ1のコントローラ62は、
信号処理部であるCPUと、前記「作業」「本機」切替
スイッチ7A,7Bの切り替え時、夫れ夫れの信号出力
パターン等を記憶したROMと、各種スイッチやセンサ
の入力状態を記憶するRAM等を有する構成となってい
る。そして、入力側に、電源入切スイッチ71と、前記
切替スイッチ7A,7Bと、前後左右スイッチ67〜7
0とを接続して設けている。また、出力側に、前記昇降
シリンダ58,58に圧油を送る切替制御弁57…のロ
ーダアーム上昇ソレノイド73と、ローダアーム下降ソ
レノイド74と、ダンプシリンダ60へ圧油を送る切替
制御弁57…のバケットすくい用ソレノイド75と、バ
ケットダンプ用ソレノイド76を接続している。また、
前記トラクタ10のカプラ50に係合可能なカプラ77
をフロントローダ1のコントローラ62から延長して設
けている。
【0018】以上のように構成したトラクタ10にフロ
ントローダ1を装着してローダ作業を行なうときには、
最初に前記トラクタ10のコントローラ19に設けた接
続カプラ50とフロントローダ1のコントローラ62に
設けた接続カプラ77と接続する。そして、トラクタ1
0の電源系を「入」すると共に、フロントローダ1のコ
ントローラ62でも、電源を「入」する。そして、作業
状況に合わせ、前記「作業」「本機」切替スイッチ7
A,7Bを適宜切り替える。
【0019】即ち、ローダアーム56昇降したり、バケ
ット59の姿勢を変更して作業するときには、前記「作
業」スイッチ7Aを「入」にする。この時、前記十字レ
バー63は、前述したようにローダアーム56,56の
昇降、およびバケット59の姿勢を変更する操作レバー
となる。一方、トラクタ10を移動するときには、「本
機」スイッチ7Bを「入」にする。この時には、前記フ
ロントローダ1のコントローラ62は、信号出力対象を
トラクタ10のコントローラ19に切り替え、前記RO
Mに記憶したトラクタ10の前後進切替操作レバー24
の前進スイッチ54、及び後進スイッチ55の出力信号
と同一の出力信号を送信し、また変速レバー26の変速
アップスイッチ29、変速ダウンスイッチ30と同一の
出力信号を出力可能となる。即ち、前記十字レバー63
を前方へ倒すと前スイッチ67がオンとなり、この時コ
ントローラ62は、前記前進スイッチ3Fと同一の出力
信号を、前記分岐経路8に接続した接続カプラ50,7
7を通じてトラクタ10のコントローラ19へ出力す
る。これにより、トラクタ10のコントローラ5では、
前記前進用ソレノイド53Fに通電出力して前後進切替
装置5を前進側に切り替える。同様に、十字レバー63
を後方へ倒すと後スイッチ68がオンされてコントロー
ラ62は、前記後進スイッチ3Rと同位一の出力信号を
トラクタ10のコントローラ19へ出力する。また、十
字レバー63を左側へ倒すと左スイッチ69がオンされ
てコントローラ62は、前記変速アップスイッチ29と
同一の出力信号をトラクタ10のコントローラ19へ出
力する。十字レバー63を右側へ倒すと右スイッチ70
がオンされてコントローラ62は、トラクタ10のコン
トローラ19へ前記変速ダウンスイッチ30と同一の出
力信号を出力する。
【0020】これにより、十字レバー63に設けた「作
業」「本機」スイッチ7A,7Bの切り替えにより、同
一の操作部材6により作業中のバケット操作と、移動の
際のトラクタ10の変速操作、および前後進切替操作を
適宜切り替えて操作することができるので、従来の前記
変速レバー26と前後進切替操作レバー24、フロント
ローダ1の操作部材で操作するときの操作の煩わしさを
解消し、且つ迅速な切替操作を行なうことができる。
【0021】また、これらの接続方法を、前後進切替操
作レバー24の前進スイッチ54と後進スイッチ55、
変速レバー26の変速アップスイッチ29と、変速ダウ
ンスイッチ30の信号入力経路のハーネス34…を分岐
してこの分岐経路8…に設けた接続カプラ50より、操
作部材6を接続可能に構成したので、予備の外部通信端
子を有する高価なコントローラを設ける必要が無く、ト
ラクタ10の改良コストを極力抑えることできる。
【0022】また、図6に示したフロントローダ1の操
作部材6の別形態は、操作部材6にCPUやROM等を
有するコントローラ62を含まないときの電気回路図で
ある。ここでは前記レバー支持ケース61内に、前後左
右スイッチ67〜70夫れ夫れから出力対象をトラクタ
10側のコントローラ19とするか、あるいはフロント
ローダ1側のシリンダ58,60を操作する切替制御弁
57…のソレノイド73〜76とするかを選択する接点
を設け、「作業」「本機」切替スイッチ7A,7Bの切
り替えによりこの接点を適宜切り変える構成としてい
る。即ち、「本機」スイッチ7Bを「入」とすると、各
スイッチ信号は、前記ハーネス66−カプラ77,50
を介してトラクタ10のコントローラ19へ送られ、
「作業」スイッチ7Bを「入」とする、各スイッチ信号
は、前記ローダアーム56を上昇操作するソレノイド7
3、前記ローダアーム56を下降操作するソレノイド7
4、バケット59をすくい操作するソレノイド75、バ
ケット59をダンプ操作するソレノイド76へ送られ
る。
【0023】これにより、前記コントローラ19を有す
る操作部材6と比較して、フロントローダ1の操作部を
安価に生産することができる。前記トラクタ10のキャ
ビン27は、フロア13の前部の左右両側端に前フレー
ムを立設し、リヤミッションケース15の左右両側に後
フレームを立設し、これらのフレームの左右、及び前後
上端部同士を横フレームで連結して、この上にルーフを
設けた構成となっている。そして、左右操縦席側方には
ドア79を設け、このドア79のハンドフレーム32に
前記フロントローダ1の操作部材6を取り付けている。
しかしながら、従来、トラクタ10のキャビン27内に
は、各種操作部材が多数設けられているためキャビン2
7内に乗降するときに、前記各種操作部材が衣服がひっ
かかるという課題が有った。図7では、このような課題
に対処するために、トラクタ10のフェンダー部を改良
して、変速レバー等、各種操作部材を設けたユニットを
形成し、キャビン27のドア79の開放に連動してユニ
ット全体を回動する構成としてオペレータのキャビン2
7への乗り降りを容易にしている。
【0024】この構成を説明すると、前記変速レバー2
6は、この基部を支持する変速レバーユニットケース8
2に取り付けられ、前記操縦席25の側方に位置してい
る。そして、このケース82と前記キャビン27の左側
のハンドフレーム32をアーム83で連結して設けてい
る。これにより、左側のドア79を開放すると、変速レ
バーユニットケース82がドア79と共に、操縦席25
から離れるので、このレバー32にオペレータの衣服が
ひっかかることが無くなりキャビン27内への乗降が容
易になる。
【0025】また、右側のフェンダー80の前部には凹
部81を形成し、この凹部81に前記ポジッションレバ
ー33を支持するポジションレバーユニットケース84
が入り込むように設けている。このポジションレバーユ
ニットケース84内には、レバー33を支持する支持部
材やレバー操作角度を検出するポテンショメータ等が設
けられている。また、ケース84と右側のハンドフレー
ム32とを、連結アーム86で連結している。これによ
り、右側のドア79を開放すると、ユニットケース84
がドア79と共に、操縦席25から離れるので、オペレ
ータの乗降通路が広くなり、このレバー33にオペレー
タの衣服がひっかかること等が無くなりキャビン27内
への乗降が容易になる。尚、前記ポテンショメータ等の
センサ類とコントローラ5間の電気回線は、フェンダー
80の裏側にリールを設け、ドア79の遮蔽時に巻き取
る構成としても良いし、無線式に構成しても良い。
【0026】また、トラクタ10のフロア13の左右前
端部には、キャビン27のドア79,79の開閉を検出
するスイッチ式の検出装置87,87を設け、このスイ
ッチ検出信号を、前記コントローラ5へ入力する構成と
なっている。そして、コントローラ5では前記ドア79
が閉められているときにだけ、前記変速レバー26やポ
ジッションレバー33の各種スイッチ、センサの入力信
号を入力し、これに応じた出力信号を出力する構成とし
ている。これにより、オペレータがドア79,79を閉
め忘れて、危険な状態で作業、あるいは走行を開始する
ことを防止することできる。
【0027】尚、特許請求の範囲に実施例の構成に対応
する部材の符号を付すが、この符号により、この発明を
実施例の構成に限るものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】接続ブロック図。
【図2】トラクタにフロントローダを装着した時の全体
側面図。
【図3】トラクタ変速レバーの上面図。
【図4】トラクタの伝動機構線図。
【図5】フロントローダの操作部材の外観図。
【図6】図1の別実施例を示したブロック図。
【図7】キャビンのドアと左右ユニットケースの連動を
示すトラクタの上面図。
【符号の説明】
1 フロントローダ 2 作業機装着機構 3 主変速装置 4 副変速装置 5 前後進切替装置 6 1の操作部材 7A 「作業」スイッチ 7B 「本機」スイッチ 10 トラクタ 19 10のコントローラ 62 1のコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 恒 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 池田 光彦 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機1を連結可能に構成し、車体の変
    速装置3,4、あるいは前後進切替装置5を切り替え
    て、車速、あるいは前後推進方向を切り替える作業車両
    において、前記作業機1の操作部材6を、変速装置3,
    4、あるいは前後進切替装置5に接続し、この操作部材
    6に、作業機1の姿勢変更操作と、車両側の変速装置
    3,4、あるいは前後進切替装置5の切替操作とを適宜
    切り替える切替手段7A,7Bを設けたことを特徴とす
    る作業車両の操作装置。
JP23620596A 1996-09-06 1996-09-06 作業車両の操作装置 Pending JPH1082073A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005088169A1 (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. 作業機械の前後進操作装置
JP2012196158A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Yanmar Co Ltd 作業車及び散布作業車

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