JPH1081789A - ノルボルネン系重合体含有ゴム組成物 - Google Patents

ノルボルネン系重合体含有ゴム組成物

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JPH1081789A
JPH1081789A JP8235244A JP23524496A JPH1081789A JP H1081789 A JPH1081789 A JP H1081789A JP 8235244 A JP8235244 A JP 8235244A JP 23524496 A JP23524496 A JP 23524496A JP H1081789 A JPH1081789 A JP H1081789A
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JP
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rubber
norbornene
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weight
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JP8235244A
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Keiji Toyoda
敬二 豊田
Shinichi Okada
信一 岡田
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 アイススキッド抵抗、 ウェットスキッド抵抗及びドライ
スキッド抵抗等のスキッド特性のバランスに優れ、かつ
耐摩耗性に優れたゴム組成物を提供する。 【解決手段】 ゴム、 ノルボルネン系重合体及び流動点
が−30℃以上の軟化剤を含んでなるゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノルボルネン系重
合体を含有するゴム組成物に関する。さらに詳しくは、
アイススキッド抵抗、ドライスキッド抵抗及びウェット
スキッド抵抗等のスキッド特性のバランスに優れ、かつ
耐摩耗性にも優れた、ノルボルネン系重合体を含有する
タイヤ用に好適なゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】優れた性能を持つタイヤ用ゴム組成物を
提供するために多くの提案がなされている。これら提案
のうち、特開昭53−133248号公報、特開平2−
142838号公報及び特開平6−212030号公報
には、ノルボルネン系重合体を一成分として使用するゴ
ム組成物が開示されている。
【0003】すなわち、特開昭53−133248号公
報には、tanδのピークの位置が−5℃〜+35℃の
範囲にある粉末ゴムを通常のゴムに混入したゴム材料が
開示され、この粉末ゴムの具体例として、スチレン又は
α−メチルスチレンとブタジエン又はイソブレンなどの
共役ジエンとの共重合体のほか、ノルボルネン系重合体
の粉末ゴムが挙げられている。
【0004】特開平2−142838号公報には、ガラ
ス転移点が−40℃以上のスチレン−ブタジエン系共重
合体ゴムとノルボルネン系重合体とからなるブレンドゴ
ムに、窒素ガス吸着比表面積が少なくとも350m2
gであるカーボンブラックと伸展油とを配合したタイヤ
トレッド用ゴム組成物が開示されている。
【0005】特開平6−212030号公報には、ゴム
100重量部に対して、軟化剤を2−30重量部及び軟
化剤に対して吸着性を有するポリマーを2−15重量部
を分散させたタイヤ用ゴム組成物が開示され、この吸着
性を有するポリマーの具体例として、ノルボルネン系重
合体が挙げられている。
【0006】上記した特開昭53−133248号公
報、特開平2−142838号公報、特開平6−212
030号公報に記載された発明では、ゴム組成物の他の
一成分として軟化剤が使用されている。すなわち、特開
昭53−133248号公報には、実施例において芳香
族油を配合する点が記載されている。特開平2−142
838号公報には、特許請求の範囲の発明の構成要素と
して伸展油が記載されている。伸展油とは、油展ゴムの
製造にあたって用いられる石油系軟化剤のことであり、
芳香族油を含む。また、特開平6−212030号公報
には、特許請求の範囲の発明の構成要素として軟化剤が
記載されている。また、特開平2−142838号公
報、特開平6−212030号公報に記載された発明で
は、軟化剤の好ましい配合量について検討がなされてい
る。具体的は、特開平2−142838号公報に記載さ
れた発明では、ゴム100重量部に対して80−280
重量部、特開平6−212030号公報に記載された発
明では、ゴム100重量部に対して2−30重量部が好
ましい配合量とされている。しかしながら、軟化剤の物
理的性質に着目し、この物理的性質がゴム組成物に与え
る影響について検討したものはない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者らは、優れ
た性能を有するゴム組成物を提供すべく、鋭意研究を重
ねた結果、軟化剤の種々の物理的性質のうち、その流動
点がノルボルネン系重合体を含有するゴム組成物のアイ
ススキッド抵抗、ウェットスキッド抵抗、ドライスキッ
ド抵抗の各抵抗及び耐摩耗性に影響を与えることを見い
だし、本発明を完成させるに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ゴ
ム、ノルボルネン系重合体及び流動点が−30℃以上の
軟化剤を含んでなるゴム組成物に関する。流動点が−3
0℃以上の軟化剤を配合した場合、アイススキッド抵抗
に優れるばかりでなく、ウェットスキッド抵抗及びドラ
イスキッド抵抗にも優れ、さらに耐摩耗性にも優れたゴ
ム組成物を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に使用されるゴムは、通
常、ゴム業界で用いられているものであれば、格別に限
定なく用いることができる。具体的には、例えば、天然
ゴム(以下、NRと略する)、イソプレンゴム(以下、
IRと略する)、乳化重合スチレンーブタジエン共重合
ゴム(以下、スチレン−ブタジエン共重合ゴムをSBR
と略する)、溶液重合ランダムSBR(結合スチレン
量:5〜50重量%、ブタジエン結合単位部分の1,2
−ビニル結合量:10〜80%)、高トランスSBR
(ブタジエン結合単位部分の1,4−トランス結合量:
70〜95%)、低シスブタジエンゴム(以下、ブタジ
エンゴムをBRと略する)、高シスBR、高トランスB
R(ブタジエン結合単位部分の1,4−トランス結合
量:70〜95%)、スチレン−イソプレン共重合ゴ
ム、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合ゴム、ブ
タジエン−イソプレン共重合ゴム、溶液重合ランダムス
チレン−ブタジエン−イソプレン共重合ゴム(以下、ス
チレン−ブタジエン−イソプレン共重合ゴムをSIBR
と略する)、乳化重合SIBR、高ビニルSBR−低ビ
ニルSBRブロック共重合ゴム及びポリスチレン−ポリ
ブタジエン−ポリスチレンブロック共重合ゴムなどが挙
げられる。これらの中でも、NR、BR、IR、SBR
及びSIBRが好ましい。
【0010】ゴムのガラス転移点について格別な限定は
ないが、通常、20℃以下、好ましくは0℃以下、より
好ましくは−20℃以下である。ガラス転移点が低いほ
うが、耐寒性に優れ、硬さやスキッド抵抗等の低温特性
にも優れる。ムーニー粘度は、通常、10〜150の範
囲である。これらのゴムはそれぞれ単独で、又は2種以
上を組み合わせて用いることができる。
【0011】本発明に使用されるノルボルネン系重合体
は、ノルボルネン系単量体を重合して得られる重合体で
あれば、格別に限定なく用いることができる。具体的に
は、たとえば一般式(1)
【化1】 (式中、R及びR´は、水素原子、C1-4 のアルキル
基、アルキレン基、アルキリデン基又はC6-20の低級芳
香族炭化水素残基を示す)で示される単量体を、例えば
特公昭47−35800号公報記載の方法で開環重合し
て得られたノルボルネン系重合体を用いることができ
る。一般式(1)で示された単量体の具体例としては、
5−ノルボルネン、5−ノルボルネン−2−メチル、5
−ノルボルネン−2−エチル、5−ノルボルネン−2−
ブチル、2,3−ジメチル−5−ノルボルネン、2−ビ
ニル−5−ノルボルネン、2−エチリデン−5−ノルボ
ルネンなどが挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。
【0012】ノルボルネン系重合体のガラス転移点につ
いて格別な限定はないが、通常、−50〜200℃、好
ましくは0〜150℃、より好ましくは10〜50℃の
範囲である。ガラス転移点がこの範囲にあるときに、ア
イススキッド抵抗、ウェットスキッド抵抗、ドライスキ
ッド抵抗(以下、これらの3つの抵抗を併せて単にスキ
ッド抵抗という場合がある)のバランスに優れ、かつ耐
摩耗性に優れたゴム組成物を得ることができ、好適であ
る。
【0013】ノルボルネン系重合体の分子量について格
別な限定はないが、テトラヒドロフランを展開溶媒とし
て高速液体クロマトグラフィーで測定したポリスチレン
換算の重量平均分子量(Mw)で、通常、100,00
0〜10,000,000、好ましくは500,000
〜7,000,000、より好ましくは700,000
〜5,000,000の範囲である。重量平均分子量が
この範囲にあるときに、3つのスキッド抵抗のバランス
及び耐摩耗性に優れ、好適である。
【0014】これらのノルボルネン系重合体は、それぞ
れ単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることがで
きる。その配合量は使用目的に応じて適宜選択される
が、通常、ゴム100重量部に対して、1〜100重量
部、好ましくは2〜50重量部、より好ましくは5〜2
0重量部の範囲である。配合量がこの範囲にあるとき
に、3つのスキッド抵抗のバランス及び耐摩耗性に優れ
たゴム組成物を得ることができ、好適である。
【0015】本発明に使用される軟化剤は、その流動点
の下限が重要であり、JIS K2283に準じて測定
される流動点が−30℃以上のものを使用する。流動点
が−30℃以上の軟化剤を配合した場合、アイススキッド
抵抗に優れるばかりでなく、ウェットスキッド抵抗及び
ドライスキッド抵抗にも優れ、さらに、これらの抵抗の
バランスがとれたゴム組成物を得ることができる。この
ゴム組成物はさらに耐摩耗性に優れ、引張強度や伸びな
どのゴム弾性にも優れたものである。流動点は、好まし
くは−15〜15℃、さらに好ましくは−10〜10℃
の範囲である。流動点が過度に低いと、ゴム組成物の3
つのスキッド抵抗のバランス及び耐摩耗性が充分ではな
くなる。
【0016】軟化剤について上記の流動点以外に格別な
限定はなく、一般のゴム工業において、ゴム組成物の可
塑性を増し、ロール作業などを容易にするために使用さ
れているものを用いることができる。具体的には、芳香
族油、ナフテン系油、パラフィン系油などの伸展油又は
可塑剤を用いることができる。これらの中でも、芳香族
油及びナフテン系油が好ましく、芳香族油が特に好まし
い。
【0017】これらの軟化剤は、それぞれ単独で、又は
2種以上を組み合わせて用いることができる。その配合
量は使用目的に応じて適宜選択されるが、通常、ゴム1
00重量部に対して10〜100重量部、好ましくは3
5〜90重量部、より好ましくは40〜70重量部の範
囲である。配合量がこの範囲にあるときに、3つのスキ
ッド抵抗のバランス及び耐摩耗性に優れたゴム組成物を
得ることができ、好適である。なお、この配合量は、後
述するようにゴムに予め軟化剤が配合されている場合は
その量を加えた量である。ノルボルネン系重合体を油展
物又は油展加硫粉砕物として配合した場合は、さらに油
展物又は油展加硫粉砕物中の軟化剤量を加えた量であ
る。
【0018】本発明のゴム組成物には、必要に応じて、
本願の目的及び効果を阻害しない範囲において、加硫
剤、加硫促進剤、加硫助剤、着色剤、増量剤、及び老化
防止剤など、一般にゴム組成物に用いられる添加剤を配
合することができる。
【0019】本発明のゴム組成物は、周波数10Hz、
昇温速度2℃/分、動的ひずみ0.1%の測定条件で測
定したtanδの0℃及び20℃における比率、tan
δ(20℃)/tanδ(0℃)が1.10以上、好ま
しくは1.20以上、より好ましくは1.30以上であ
る。tanδ(20℃)/tanδ(0℃)がこの範囲
にあるときに、3つのスキッド抵抗のバランス及び耐摩
耗性に優れたゴム組成物を得ることができ、好適であ
る。
【0020】本発明のゴム組成物は、一般にゴム工業に
おいてよく知られた装置及び方法を用い、ゴムにノルボ
ルネン系重合体、軟化剤及び必要に応じ添加剤を加え、
混練して均一に分散することによって調製することがで
きる。軟化剤の一部又は全部を予めゴムに配合しておく
ことも可能である。ノルボルネン系重合体は、軟化剤を
用いて油展した状態及び油展したものをさらに加硫粉砕
した状態でゴムに配合した場合、3つのスキッド抵抗の
バランスのほか、引張強さや伸びなどのゴム弾性にも優
れたゴム組成物を得ることができ、好ましく、さらに、
油展した状態で配合することが好ましい。油展は、ノル
ボルネン系重合体100重量部に対して、1−500重
量部、好ましくは10−300重量部、より好ましくは
30−150重量部の軟化剤を使用して行う。
【0021】本発明のゴム組成物は、たとえばタイヤ
用、特にパッセンジャータイヤやスタッドレスタイヤの
トレッドなどに好適に用いることができる。
【0022】
【実施例】以下、実施例を用いて本願発明を説明する
が、本願はこれらの実施例によって限定されるものでは
ない。 実施例1 (1)ノルボルネン系重合体油展物(A−E)の調製 密閉式混合機(ニーダー、75リットル、ジャケット温
度45℃)に軟化剤を加え、ローターで撹拌しながら、
ノルボルネン系重合体を加えた。12分間練って、練り
温度が145℃に達したことを確認した上で、密閉式混
合機から調製されたノルボルネン系重合体油展物を取り
出し、18インチロールに巻き付け、分出し、冷却し
た。
【0023】(2)ノルボルネン系重合体油展加硫粉砕
物(F)の調製 密閉式混合機(ニーダー、75リットル、ジャケット温
度45℃)に、ノルボルネン系重合体100重量部、軟
化剤100重量部、酸化亜鉛3重量部、ステアリン酸1
重量部、カーボンブラック30重量部、シリカ系補強剤
10重量部、硫黄2重量部、N−シクロヘキシル−2−
ベンゾチアゾールスルフェンアミド15重量部及び有機
アミン系活性剤10重量部を加え、145℃で10分間
加熱してノルボルネン系ポリマー油展加硫物を得た。こ
のノルボルネン系ポリマー油展加硫物を粉砕機で粉砕し
て25メッシュ通過のノルボルネン系ポリマー油展加硫
粉砕物を得た。
【0024】上記のノルボルネン系重合体油展物(A−
E)及びノルボルネン系重合体油展加硫粉砕物(F)の
調製のために使用したノルボルネン系重合体及び軟化剤
を下記表1に示す。単位はそれぞれ重量部である。
【0025】
【表1】 表1 A B C D E F 油 展 物 粉砕物 ノルボルネン系重合体a 100 100 100 100 100 100 軟化剤1 b 50 100 − − − 100 2 c − − 100 − − − 3 d − − − 100 − − 4 e − − − − 100 − a 日本ゼオン(株)社製、ノーソレックス、 Mw=150万、Tg = +39℃ 分子量は、東ソー(株)製HLC-8020、ガードカラムHXLH(1本 )、GMHHR-H(s)(2本)を用い、THF を展開溶媒として、流量 1.0ml/分、注入量100 μl 、濃度0.2%w/v で測定した。 b Flex M 、(株)富士興産製、流動点=5 ℃ c サンセン4240、日本サン石油(株)製、流動点=−10℃ d サンセン450 、日本サン石油(株)製、流動点=−22.5℃ e Pionier、ハンセン&ローゼンダール社製、流動点=−50℃
【0026】(3)タイヤトレッド用ゴム組成物(1〜
7)の調製 密閉式混合機(ニーダー、75リットル、ジャケット温
度50℃)で天然ゴムを8分間素練りした。練り温度が
160℃に達したことを確認した上で取り出し、一晩熟
成させた。密閉式混合機(ニーダー、75リットル、ジ
ャケット温度50℃)に上記の天然ゴム60重量部、油
展に用いたものと同じ軟化剤15重量部を含むブタジエ
ンゴム55重量部を加え、4分間練った後、カーボンブ
ラック50重量部、酸化亜鉛3重量部、ステアリン酸2
重量部、油展に用いたものと同じ軟化剤15重量部を加
え、さらに6分間練った。次いで、硫黄2重量部、加硫
促進剤1重量部を加え、さらに1分間練ってゴム組成物
1を得た。このゴム組成物1を受けロールで薄通し2回
分出し、冷却した。次いで、80℃に調整した6インチ
ロールに上記のゴム組成物1を1分間巻き付け、その
後、上記(1)(2)において調製したノルボルネン系
重合体を加え、9分間混練り後、分出し冷却してタイヤ
トレッド用ゴム組成物を得た。
【0027】下記表2中、実験番号1−5の組成物は、
表1に示したノルボルネン系重合体油展物A−Dを加え
たもの、実験番号6の組成物は、ノルボルネン系重合体
油展加硫粉砕品Fを加えたもの、実験番号7の組成物
は、ノルボルネン系重合体油展物Eを加えたものであ
る。単位はそれぞれ重量部である。
【0028】
【表2】 表 2 実験番号 1 2 3 4 5 6 7 ( 本 願 発 明 ) (比較例) ブレンドゴム 100 100 100 100 100 100 100 A 23 − − − − − − B − 30 − − 50 − − 油展物 C − − 30 − − − − D − − − 30 − − − E − − − − − − 30 油展加硫粉砕物 F − − − − − 30 − 軟化剤 37 45 45 45 55 45 45
【0029】表2における実験番号1−7のタイヤ用ト
レッド組成物の物性を下記表3に示す。引張強さは、J
IS K−6251に準じて測定し、耐摩耗性は、JI
SK−6264に記載されたアクロン摩耗試験機を用い
て測定した。スキッド抵抗は、路面としてセーフティー
ウォークを用い、DSIR Road Research Laboratory社の
ポータブルスキッドレジスタンステスターを用いて測定
した。各組成物の耐摩耗性及びスキッド抵抗は、実験番
号7の組成物の値を100とする指数で示した。動的粘
弾性試験は、JIS K−7198に準じ、周波数10
Hz、昇温速度2℃/分、動的ひずみ0.1%の測定条
件でレオメトリックス社製粘弾性測定装置RSA−II
を使用して測定した。表3から流動点が−30℃以上の
軟化剤を含んでなる本発明のゴム組成物は、アイススキ
ッド抵抗、ウェットスキッド抵抗及びドライスキッド抵
抗のスキッド特性に優れ、かつ耐摩耗性にも優れている
ことがわかる。
【0030】
【表3】 表 3 実験番号 1 2 3 4 5 6 7 ( 本 願 発 明 ) (比較例) オイル流動点( ℃) 5 5 -10 -22.5 5 5 -50 軟化剤量 37 45 45 45 55 41 45 引張強さ(MPa) 17.9 17.3 17.1 16.6 16.8 15.0 16.8 伸び(%) 530 590 580 570 650 470 570 耐摩耗性(23 ℃) 120 119 111 104 113 95 100 スキッド抵抗 ドライ 98 99 99 99 107 98 100 ウェット 107 113 107 104 104 106 100 アイス(-5℃) 117 120 115 107 108 117 100 tanδ値 −10℃ 0.140 0.144 0.145 0.146 0.160 0.138 0.155 20℃ 0.270 0.275 0.265 0.210 0.280 0.248 0.165 比 1.93 1.91 1.83 1.44 1.75 1.80 1.06
【0031】
【発明の効果】流動点が−30℃以上の軟化剤を含んで
なる本発明のゴム組成物は、アイススキッド抵抗、ウェ
ットスキッド抵抗及びドライスキッド抵抗等のスキッド
特性のバランスに優れ、かつ耐摩耗性にも優れており、
例えばタイヤ用途に好適に使用することができる。
【0032】発明の好ましい実施態様を以下に示す。 (1) ゴム、ノルボルネン系重合体及び流動点が−3
0℃以上の軟化剤を含んでなるゴム組成物。 (2) 軟化剤の流動点が−15〜15℃である(1)
記載の組成物。 (3) 軟化剤の流動点が−10〜10℃である(1)
記載の組成物。 (4) ゴム100重量部に対して、ノルボルネン系重
合体1〜100重量部及び軟化剤10〜100重量部を
含んでなる(1)〜(3)のいずれかに記載の組成物。 (5) 軟化剤が35〜90重量部である(4)記載の
組成物。 (6) 軟化剤が40〜70重量部である(4)記載の
組成物。 (7) tanδの0℃及び20℃における比率である
tanδ(20℃)/tanδ(0℃)が1.10以上
である(4)記載の組成物。 (8) tanδの0℃及び20℃における比率である
tanδ(20℃)/tanδ(0℃)が1.20以上
である(4)記載の組成物。 (9) tanδの0℃及び20℃における比率である
tanδ(20℃)/tanδ(0℃)が1.30以上
である(4)記載の組成物。 (10) タイヤ用途用の(4)記載の組成物。 (11) ノルボルネン系重合体が油展物又は油展加硫
粉砕物である(4)記載の組成物。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム、ノルボルネン系重合体及び流動点
    が−30℃以上の軟化剤を含んでなるゴム組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005513208A (ja) * 2001-12-21 2005-05-12 ピレリ・プネウマティチ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ シクロオレフィンポリマーを含むタイヤ、トレッドバンド、およびこれらに使用されるエラストマー組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005513208A (ja) * 2001-12-21 2005-05-12 ピレリ・プネウマティチ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ シクロオレフィンポリマーを含むタイヤ、トレッドバンド、およびこれらに使用されるエラストマー組成物

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