JPH1081786A - シリカ含有ゴム調製物 - Google Patents

シリカ含有ゴム調製物

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JPH1081786A
JPH1081786A JP9161654A JP16165497A JPH1081786A JP H1081786 A JPH1081786 A JP H1081786A JP 9161654 A JP9161654 A JP 9161654A JP 16165497 A JP16165497 A JP 16165497A JP H1081786 A JPH1081786 A JP H1081786A
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rubber
polar
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silica
weight
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JP9161654A
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Richard Dr Sattelmeyer
リヒアルト・ザッテルマイヤー
Siegfried Wallenwein
ジーグフリート・ウアーレンウアイン
Thomas Dr Burkhart
トーマス・ブルクハルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoechst AG
Allnex Germany GmbH
Original Assignee
Hoechst AG
Vianova Resins GmbH and Co KG
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L21/00Compositions of unspecified rubbers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C1/00Tyres characterised by the chemical composition or the physical arrangement or mixture of the composition
    • B60C1/0016Compositions of the tread
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/34Silicon-containing compounds
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤトレッドに使用できるシリカ含有ゴム
混合物の提供 【解決手段】 少なくとも1種類の非極性ゴム(A)、
少なくとも1種類の極性ゴム(E)、少なくとも1種類
のフェノール樹脂(F)、少なくとも1種類の結合剤
(B)、微粒子のシリカ(C)および慣用の添加物
(D)を含有するゴム調製物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の産業上の利用分野】本発明は、シリカ含有ゴム
調製物に関する。
【0002】
【従来技術】タイヤトレッドの用途分野では、加硫後に
回転抵抗が小さくそして滑り抵抗が大きいゴム調製物が
必要とされている。特に、高い濡れ面滑り抵抗を、回転
抵抗をある程度犠牲にすることなしに達成することは非
常に困難である。これらの性質はゴム調製物の粘弾性挙
動に関係があるので、(濡れ面滑り抵抗を高くするため
に)出来るだけ高い0℃での機械損失係数tanδと
(回転抵抗を低くするために)出来るだけ低い50〜7
0℃でのtanδ値とを同時に達成することが望まれて
いる。
【0003】ヨーロッパ特許出願公開第0,501,2
27号明細書では、溶液重合したスチレン−ブタジエン
−ゴム(SBR)を、フィラーとしてのカーボンブラッ
クの使用を避けて、フィラーとして混入されるシリカお
よび強化用フィラーと一緒に用いることが提案されてい
る。ヨーロッパ特許出願公開(A)第0,447,06
6号明細書、ヨーロッパ特許出願公開(A)第0,63
8,610号明細書およびヨーロッパ特許出願公開
(A)第0,623,650号明細書はSBR溶液ポリ
マー、シリカおよび強化用フィラーを使用することを述
べているが、そこで用いられるSBRポリマーはそれぞ
れ色々な構造特性(シス−1,4含有量、スチレン含有
量)を有している。ヨーロッパ特許出願公開(A)第
0,646,621号明細書には、溶液重合したSBR
ゴムおよび乳化重合したSBRゴムをシリカ、結合剤お
よび場合によってはカーボンブラックと一緒にタイヤト
ッレッドの製造に用いることが開示されている。これら
特許出願の何れにも非極性ゴムを極性ゴム、例えばNB
Rゴム、ポリウレタンゴムまたはクロロスルホナート化
ポリエチレンと混合した混合物は開示されていない。
【0004】ヨーロッパ特許出願公開(A)第0,56
3,710号明細書には非極性ゴムおよび極性ゴム、フ
ェノール樹脂および慣用の添加物より成るゴム調製物を
用いることが提案されており、この場合にはフィラーと
してカーボンブラックが場合によっては他のフィラーと
組合せて必ず使用されている。非極性ゴムだけを含むゴ
ム調製物と比較して0℃での損失係数の増加かまたは高
温(50および/または70℃)での損失係数の減少の
いずれかを達成できるけれど、これらの値の両方を同時
に所望の方向に変えることはできない。
【0005】
【発明の構成】本発明者は驚くべきことに、非極性ゴム
と極性ゴムの両方、フェノール樹脂、シリカおよび少量
の結合剤を一緒に使用することを基本として、高い0℃
でのtanδと低い70℃でのtanδとを同時に有す
るゴム調製物を製造できることを見出した。本発明は材
料のこの様な組合せを開示する。
【0006】それ故に本発明は、少なくとも1種類の非
極性ゴム(A)、少なくとも1種類の極性ゴム(E)、
少なくとも1種類のフェノール樹脂(F)、少なくとも
1種類の結合剤(B)、微粒子のシリカ(C)および慣
用の添加物(D)を含有するゴム調製物に関する。新規
のゴム調製物は好ましくは少なくとも0.3の0℃での
機械的損失係数tanδと最高0.15の70℃でのそ
れとを有している。
【0007】以下において非極性ゴム(A)とは、極性
基を有しておらず、かつ炭素原子と水素原子だけを含有
するモノマーを少なくとも90% 含有するモノマー混合
物を重合することによって得られるゴムを意味する。非
極性ゴム成分は好ましくはオレフィン性モノ−またはポ
リ不飽和炭化水素のポリマーまたはコポリマーを含有し
ており、その際に使用されるモノマーの少なくとも10
重量% のモノマーは少なくとも二つのオレフィン性二重
結合を有している。
【0008】適する非極性ゴム(A)は例えば天然ゴム
(NR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ポリ
ブタジエン(BR)、ポリイソプレン(IRR)、トラ
ンス−ポリオクテニレンゴム、ブチルゴム(IIR)、
エチレン−プロピレン−ジエンターポリマーゴム(EP
DM)、およびタイヤ工業においておよび工業用ゴム製
品の製造に通例に使用されるそれらの混合物がある。ス
チレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレン
ゴムおよび天然ゴムまたはこれら種類のゴムと二次的量
の他の種類のゴムとの混合物が有利である。
【0009】これらは色々な状態で、例えばベール(b
ale)または粉末としてまたはカーボンブラックと予
め混合されたマスターバッチとして使用することができ
る。結合剤(B)として使用できるシラン類は容易に解
離できる基、好ましくはアルコキシ基を含有しており、
該基の解離はシリカの水酸基との反応を可能とする。ゴ
ム混合物中でのこの反応は粘度の低下、加工性の改善、
加硫特性の向上および機械的試験値、例えば硬度、引張
弾性率および耐摩耗性の改善をもたらす。追加的なスル
フィド官能基が存在する場合には、この種類のシラン類
はポリマー分子に化学結合を起こさせ、シランを介して
のフィラーのシリカとゴムとの間での架橋を可能とす
る。適する物質には例えばビス(3−トリエトキシシリ
ルプロピル)テトラスルホン(商品名Si69)および
3−チオシアナートプロピルトリエトキシシラン(商品
名Si264)がある。これらは液体の状態でDegu
ssa AGによって市販されている。製品Si69は
カーボンブラックとの取扱の容易な1:1混合物の状態
でX50Sの名称でも市販されている。更にアルコキシ
基を含有するシラン類はポリマー分子に結合することが
でき、この状態で結合剤として役立ち得る。
【0010】シリカ(C)は好ましくは沈降法で製造さ
れ、100〜250、好ましくは120〜180m2
gの比表面積を有している。市販の製品にはDegus
saAGのUltrasil(R) VN 2およびVN
3またはPPG Inc.のHi−Sil(R) 210お
よび243がある。この種類のシリカは新規の混合物の
成分(B)として記載されたシラン類を加える必要があ
る。しかしながら、シランで既に変性されており、それ
故にシランを別に混入する必要のないシリカも市販され
ている。この種類の変性シリカ、例えばDegussa
AGの商品名(R) Coupsilは新規の混合物に使
用できる。即ち、その時成分(B)はシリカ(C)中に
含まれており、別に添加する必要がない。
【0011】慣用の添加物(D)には他のフィラー、加
硫剤、促進剤、活性剤、ワックス、酸化防止剤、加工助
剤および可塑剤、例えば鉱油がある。シリカの他にカー
ボンブラックをフィラーとして使用してもよい。しかし
カーボンブラックは、加工の間の性質および製造された
加硫物質の性質を改善し得るけれど、新規混合物の必須
成分ではない。硫黄で加硫するのが特に有利であるが、
硫黄を用いずに加硫剤を用いて加硫することも可能であ
る。加硫工程は、ゴム工業において慣用される適当な促
進剤、活性剤および分子量調整剤を選択することによっ
て現場の要求に適合させることができる。
【0012】極性ゴム(E)はオレフィン性不飽和化合
物のポリマーまたはコポリマーであり、その際に使用さ
れるモノマーの少なくとも20重量% が何れの場合にも
少なくとも1つの極性基を有していなければならない。
本発明の目的にとって、極性基は飽和脂肪族炭素原子と
結合した時に少なくとも0.5×3.336×10-3 0
C.m(0.5Debye)の双極モーメントを有する
基であり、カルボン酸エステル基、ニトリル基、スルホ
ン酸(クロライド)基、ウレタン基、クロロアルキル基
およびアルキレンオキシ基から選択される。ヨーロッパ
特許出願公開第563,710号明細書に使用できる極
性ゴムのリストが掲載されている。非常に適する極性ゴ
ムは例えばニトリルゴム(NBR)、市販の例えばKr
ynac (R) またはPerbunan(R) N(製造元:
Bayer AG)またはHycar(R) (製造元:
B.F.Goodrich Chemical C
o.)の商標名で市販されている。種々の極性ゴムの混
合物、例えば種々のニトリルゴムの混合物も使用するこ
とができる。更に、変性した生成物、例えばカルボキシ
ル基またはアミノ基および/またはビニル基または水酸
基を持つニトリルゴム、またはオレフィン性二重結合が
水素化されているニトリルゴムも使用することができ
る。
【0013】極性ゴムは、通例の市販状態で存在してお
り、ゴム混合物中に直接的に混入するかまたは他の混合
物成分中に変性剤として含まれていてもよい。混合物中
の極性ゴムの重量割合は全ゴムの重量合計を基準として
0.1〜29% 、好ましくは0.5〜19% 、特に好ま
しくは1.0〜15% である。適するフェノール樹脂
(F)はあらゆる非自己硬化性フェノール樹脂、例えば
フェノールノボラック、多環フェノール類およびp−置
換レゾール類がある。モノマーのフェノール類、例えば
アルキルフェノール類も使用できるが、健康および環境
保護上の理由でこれらを使用するのは好ましくない。ノ
ボラック樹脂が殊に適しており、例えばフェノールおよ
び/または多価の単環−または多環フェノール類、例え
ばレゾルシノールまたはビスフェノール類(例えばジフ
ェニロールプロパン)、例えばアルキル−またはアルア
ルキルフェノール類、例えば炭素原子数1〜20、好ま
しくは炭素原子数4〜18の置換基を持つもの、例えば
第三ブチルフェノール、オクチルフェノール、ペンチル
フェノールおよびカシューナット油、およびスチレン化
−または脂肪酸変性(例えば亜麻仁油脂肪酸で変性し
た)フェノールまたはフェニルフェノールから生成され
るものが適している。フェノールノボラック類はフェノ
ールまたはフェノール混合物とアルデヒド類、例えばア
セトアルデヒドまたはブチルアルデヒド、特にホルムア
ルデヒドとを従来技術に従って酸性媒体中で反応させる
ことによって製造できる。ノボラック類は可塑化成分、
例えばポリエチレングリコール類、トール油または他の
慣用の可塑剤を含有していてもよい。更にフェノール樹
脂は天然樹脂、例えばロジンまたはトール油樹脂でおよ
びテルペン類で変性されていてもよく、その際に特別な
場合には天然樹脂含有量が量的に主であってもよい。非
硬化性レゾール類はp−置換アルキルフェノール類、例
えばp−第三ブチルフェノールまたはp−オクチルフェ
ノールとホルムアルデヒドとから従来技術に従って製造
される。フェノール樹脂または場合によってはフェノー
ル樹脂と可塑剤および/または天然樹脂との合計の使用
重量割合は、全ゴムの合計を基準として0.01〜14
% 、好ましくは0.02〜11% 、特に好ましくは0.
05〜7% である。
【0014】更に本発明は、天然ゴム、ポリイソプレ
ン、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンゴム、スチ
レン−イソプレンゴムおよびEPDMゴムから選択され
る1種類以上の非極性ゴム(A);シリカ粒子内部およ
びシリカとゴムとの間に化学的結合を生じさせるシラン
化合物から選択される結合剤(B);シリカ(C);他
の慣用の添加物(D)を基本成分とするシリカ含有ゴム
混合物の製法に関し、その際に少なくとも1種類の極性
ゴム(E)および少なくとも1種類のフェノール樹脂
(F)を硫黄および加硫促進剤の混入前にゴム混合物に
混入する。
【0015】本発明の混合物は一般に密閉式ミキサーま
たはロールミルで製造することができる。良好な混入お
よび最適な加硫特性を達成するためには、少なくとも3
段階で混合物工程を実施するのが有利である。第1段階
では非極性ゴム(A)、極性ゴム(E)、結合剤(B)
およびシリカ(C)および場合によっては可塑化油──
場合によっては成分(D)として使用される──の一部
を100〜170℃で混合し、次いで第二段階または後
続する別の段階に、100℃以下に冷却した後に第1段
階(または前の段階)からの混合物をフェノール樹脂
(F)、および硫黄および加硫促進剤を除く添加物
(D)と混合しそして100〜170℃に加熱し、次に
最終段階で前段階からの混合物を硫黄および加硫促進剤
と一緒に充分に混合しながら60〜120℃、好ましく
は70〜110℃、特に好ましくは80〜120℃に加
熱する。第一段階の混合時間は5〜20分であり、第二
段階および場合によっては後続する別の段階の混合時間
は2〜25分でありそして最終段階の混合時間は3〜3
0分である。
【0016】硫黄および促進剤を含む加硫系を除いて、
残りの成分、例えばフェノール樹脂、フィラー、加工助
剤、例えば酸化亜鉛およびステアリン酸、酸化防止剤お
よびワックスの一部または全部を最初の混合段階で混入
するのが有利であり、さもなければこれらの全部または
残量を混合工程の次の段階で添加する。100℃以上で
実施されそしてその間に170℃までの高い温度にして
もよい混合工程の最初の段階の後に、混合物を、第二段
階の反応を実施する前に100℃またはそれ以下に冷却
する。この段階の温度は再び少なくとも100℃に、そ
して170℃までの温度に再び高めてもよく、それから
再び冷却する。最適な分散を達成する必要がある場合に
は、同じ温度範囲で1回または複数回の同じ混合段階を
後続させてもよい。加硫系(硫黄、促進剤および場合に
よっては抑制剤)を最後の混合段階に120℃以下、好
ましくは100℃以下、特に80〜100℃で混入しそ
して通例の方法により行われる加工を実施する。
【0017】場合によっては異なる調製物の第二ゴム混
合物を未加硫の本発明の混合物と混合し、こうして得ら
れる調製物全体を最後の混合段階で更に処理してもよ
い。本発明に従って得られる混合物は、タイヤトレッド
としての用途の他に、他の目的、例えば工業用ゴム製
品、例えば絶縁体、ゴムスリーブおよび環状物、被覆材
および塗装物、ガスケット類およびコンベアーベルトに
も使用することができる。混合物は、織物またはブレー
ド(braid)の様な埋封強化材に良好に接着しなけ
ればならない層においても使用できる。接着性を改善す
るために、接着促進剤、例えばコバルト化合物または他
の金属化合物を添加してもよい。
【0018】以下の実験シリーズにて本発明のゴム調製
物の組成および性質を更に詳細に説明する。この三段階
の実験においては、非極性ゴムを第一混合段階で極性ゴ
ムおよびシリカ、シラン結合剤、油、フェノール樹脂、
他のフィラー、酸化防止剤、酸化亜鉛、ステアリン酸お
よび場合によってはワックスと100〜170℃で混合
する。第二段階の熱処理は約130℃で7分間行い、次
いで最後の段階で加硫系を80〜100℃で混入する。
【0019】未加硫の試料のムーニー可塑度をDIN5
3523に従って測定しそして加硫特性をモンサント硬
化測定器(Monsanto curemeter)を
用いて測定する。各実験シリーズについて記載した条件
のもとで加硫した後に、得られた試験体を以下の性質に
ついて工業的に慣用される方法によって試験する: − DIN53504に従う抗張力、破断点伸び率およ
び引張弾性率(10% 〜100% の伸び率での値)、 − DIN53505に従うショアーA硬度、 − DIN53512に従う弾性反発レジリエンスおよ
び − Rheometrics Dynamic Ana
lyzer RDA 700を用いるて測定されるG’、
G”およびδ。
【0020】以下の表に記載したゴム混合物は表に記載
した成分の他に以下の慣用の添加物を含有している:
2.0部のステアリン酸、3.0部の酸化亜鉛、1.5
部のN−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレ
ンジアミン(酸化防止剤)、0.8部のポリ−2,2,
4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(酸化防止
剤)、1.4部の硫黄、1.6部のベンゾチアゾール−
2−シクロヘキシルスルフェンアミド(促進剤)、1.
8部のジフェニルグアニジン(促進剤) (部はいずれの場合にもゴム混合物100重量部を基準
とする重量部である) 使用した添加物の重量mi は混合物中に存在する全ての
ゴム成分mk の総重量を常に基準としており、ith添加
物の重量割合ai は、 であり、単位の“部”は“g/100g”または“kg
/100kg”を意味する。
【0021】実施例において、相対的量および含有量を
示す全ての数字は常に重量割合を意味する。
【0022】
【実施例】実験シリーズ1(実施例Aおよび比較実験方法1および
−方法2) 使用するSBRゴムは、27% の芳香族鉱油含有量を有
する1712タイプの市販の乳化重合生成物である。ポ
リブタジエン(BR)、商品名(R) BunaCB10
(製造元:Bayer AG)および34% のアクリロ
ニトリル含有量のNBRゴム(34ACN、(R) Kry
nac 34.80、製造元:Bayer AG)を上
記の基本成分と混合する。比較実験では、NBRゴムを
混入する替わりに同じ量の1500タイプの乳化重合S
BRゴムを添加する。シリカは沈降法で製造される市販
の製品((R) Ultrasil VN3、製造元:De
gussa AG)でありそして結合剤はカーボンブラ
ックN330との1:1混合物として市販されるX50
Sの名称のシラン(製造元:Degussa AG)で
ある。添加物X50Sを添加しない比較実験方法1で
は、相応する量のカーボンブラック(5重量部)を別に
添加する。フェノール樹脂AはDIN53181の毛管
法で79〜89℃の融点範囲、DIN ISO4625
の環球法で108〜120℃の軟化点範囲およびDIN
53177に従い23℃で1−メトキシ−2−プロパノ
ール50% 濃度溶液の粘度1400〜2200mPa.
sを有する市販のフェノールノボラック(R) Alnov
ol PN320(製造元:Hoechst AG)で
ある。
【0023】実施例Aでの機械的性質はタイヤトレッド
用混合物に要求される水準にあり、更にノッチ付き衝撃
強度が有利にも比較実験方法1および方法2に比較して
高い。0℃で達成される損失係数tan δは比較実験
よりも著しく高い。70℃でのtan δは低いので、
低い回転抵抗が推定される。比較実験方法1(シラン無
添加)は、高いムーニー値であるので、未加硫混合物の
低い流動性および/または加工性並びに加硫生成物の悪
い機械的性質、例えば低い引張弾性率および低い硬度を
示す。これはシリカの分散が不適当であることに起因し
ている。粘弾性も、tanδ値から判る通り、非常に悪
い。比較実験方法2は従来技術に相当し、ノッチ付き衝
撃強度が低いことを除き実施例Aと同様に良好な加工性
および機械特性が得られる。しかしながら方法2での0
℃でのtanδの値は実施例Aの場合よりも著しく低
く、実施例Aは濡れ面滑り抵抗が明らかに優れている。
【0024】実験シリーズ2(実施例BおよびCと比較
実験方法3および−方法4) 実験シリーズ1におけるのと同じ種類のゴムおよびフィ
ラーを使用して、ノボラックBおよびCを含む混合物を
今度はノボラック無添加の同様な実験(方法3および方
法4)と比較する。ノボラックBはDIN53181の
毛管法で約90℃の融点、DIN ISO 4625の
環球法で約120℃の軟化点およびDIN53177に
従い23℃で1−メトキシ−2−プロパノール50% 濃
度溶液の粘度約500mPa.sを有する市販のレゾル
シノールを基礎とする生成物(R)Alnovol VP
N1755(製造元:Hoechst AG)である。
ノボラックCはビスフェノールFとして市販されている
二環式フェノールである。実施例BおよびCの良好な機
械的性質、粘弾性および加工性は実験の結果から明らか
である。反対に、比較実験方法3は実際的な全ての点で
悪い。方法4は実施例BおよびCに比較して、0℃での
tanδ値が低く、ノッチ付き衝撃強度が低い。実施例
BおよびCの別の長所は、tanδの極大が0℃に近
く、比較実験法3および4の場合と同様な低い温度には
ない。
【0025】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス・ブルクハルト ドイツ連邦共和国、65396 ウアルフ、レ インストラーセ、8

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種類の非極性ゴム(A)、
    少なくとも1種類の極性ゴム(E)、少なくとも1種類
    のフェノール樹脂(F)、少なくとも1種類の結合剤
    (B)、微粒子状のシリカ(C)および慣用の添加物
    (D)を含有するゴム調製物。
  2. 【請求項2】 ゴム(A)は少なくとも90重量% が炭
    素原子および水素原子だけから成るモノマーのポリマー
    である請求項1に記載のゴム調製物。
  3. 【請求項3】 ゴム(A)は少なくとも10重量% が少
    なくとも2つのオレフィン性二重結合を持つモノマーの
    ポリマーである請求項1に記載のゴム調製物。
  4. 【請求項4】 極性ゴム(E)は少なくとも20重量%
    が少なくとも1つの極性基を有しているモノマーのポリ
    マーであり、その際に極性基は単結合のみ有する脂肪族
    炭素原子との結合が少なくとも1.668×10-30
    双極性モーメントを有する基を意味する請求項1に記載
    のゴム調製物。
  5. 【請求項5】 ゴム混合物中の非極性ゴムの重量割合が
    71〜99.9% であり、そしてゴム混合物中の極性ゴ
    ムの重量割合が0.1〜29% である請求項1に記載の
    ゴム調製物。
  6. 【請求項6】 微細粒子のシリカ(C)の比表面積が1
    00〜250m2 /gである請求項1に記載のゴム調製
    物。
  7. 【請求項7】 フェノール樹脂(F)がゴム成分の合計
    重量を基準として0.01〜14重量% の割合で混合物
    中に存在する請求項1に記載のゴム調製物。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のゴム調製物を製造する
    方法において、最初に非極性ゴム(A)、極性ゴム
    (E)、結合剤(B)およびシリカ(C)を100〜1
    70℃で混合し、次いで第二段階または後続する別の段
    階で最初の(あるいは前の)段階からの混合物を、10
    0℃以下に冷却した後に、フェノール樹脂(F)、およ
    び硫黄および加硫促進剤を除く添加物(D)と混合しそ
    して100〜170℃に加熱し、次に最終段階で前段階
    からの混合物を硫黄および加硫促進剤と一緒に、充分に
    混合しながら60〜120℃、好ましくは70〜110
    ℃、特に好ましくは80〜120℃に加熱する少なくと
    も3段階の方法よりなることを特徴とする、上記方法。
  9. 【請求項9】 第一段階の混合時間は2〜20分であ
    り、第二段階および場合によっては後続する別の段階の
    混合時間は2〜25分でありそして最終段階の混合時間
    は3〜30分である請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のゴム調製物をタイヤ
    トレッドの製造に用いる方法。
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