JPH1081479A - 可変速型乗客コンベヤの手すり装置 - Google Patents

可変速型乗客コンベヤの手すり装置

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Publication number
JPH1081479A
JPH1081479A JP14808697A JP14808697A JPH1081479A JP H1081479 A JPH1081479 A JP H1081479A JP 14808697 A JP14808697 A JP 14808697A JP 14808697 A JP14808697 A JP 14808697A JP H1081479 A JPH1081479 A JP H1081479A
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JP
Japan
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guide rail
handrail
speed
zone
equation
Prior art date
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Application number
JP14808697A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Aoe
信一郎 青江
Tomoaki Sato
友章 佐藤
Ryuichi Okuno
隆一 奥野
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間部で高速化が可能で、リンクの作動が確
実で構造系に故障が発生しない可変速型乗客コンベヤの
手すり装置を提供する。 【解決手段】 搬送ラインAおよび戻りラインBをルー
プ状に形成した走行レール4に沿って移動する複数の手
すり片3と、走行レール4と同様にループ状に形成され
た基準ガイドレール5と、平面内で間隔が変化し加減速
ゾーンに設置される側部ガイドレール6とが設けられ、
基準ガイドレールと側部ガイドレールとの間にV字型に
連続して設けられたリンク7と、該リンクの基準ガイド
レール側端部には複数の手すり片と係合金具10を介し
て連結された基準ガイドローラ8が設けられ、リンクの
側部ガイドレール6側には側部ガイドローラ9が設けら
れており、さらに、前記搬送ラインおよび戻りラインの
中間には、手すり片の係合金具に係合して手すり片を移
動させるための突起部1aを有する駆動チエーン1を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動く歩道またはエ
スカレータ等の乗客コンベヤの手すりに関し、特に、乗
り口から降り口に至る間に、乗客を載置するパレットの
移動速度の変化に対応して手すりの移動速度を変化させ
る可変速型乗客コンベヤの手すり装置に関する。
【0002】
【従来の技術】乗客を歩くことなしに搬送する乗客コン
ベヤは、最近、空港、駅または観光地施設等に数多く設
置されている。
【0003】前記、従来の乗客コンベヤの速度は、乗り
口から降り口まで一定速度のものが主流である。乗り口
および降り口は、乗客の乗り移り時の安全を図るため、
約40m/分以下の速度とする必要があり、この速度で
乗り口から降り口まで一定速度となっている。
【0004】しかし、都市交通機関へのアクセスとして
設置された乗客コンベヤは、長距離型が出現し、中間部
の搬送速度をスピードアップすることへの要望が強い。
【0005】そこで、乗り口では前記速度とし、次第に
加速し中間ではそれより高速とし、降り口では徐々に減
速して前記乗り口での速度と同じにして乗客の乗り移り
の安全性を確保した可変速型乗客コンベヤが提案されて
いるが、パレットの間隔を変化させて可変速としたもの
が主流である。
【0006】一方、パレットを可変速にすると同時に、
手すりの移動速度も可変速とする必要がある。
【0007】手すりを可変速とする提案は、特開昭57
ー98481号公報において公知である。
【0008】前記公報に記載された手すり構造は、ルー
プ状のガイドレールが鉛直面内で、外側と内側に設けら
れ、該外側、内側のガイドレールの間隔は、高速ゾーン
では間隔を狭くし、乗降口では広くした配置となってい
る。前記外側のガイドレールには搬送方向に伸縮自在に
連結された手すり片が外側ガイドローラを介して配設さ
れ、また、内側のガイドレールには高速駆動チエーンの
爪に係合して移動される内側ガイドローラが配設されて
いる。
【0009】さらに、前記手すり片の前後と内側ガイド
ローラの一つは、垂直面内に配置されたV字状のリンク
で連結されている。
【0010】以上の構造において、内側ガイドローラが
駆動チエーンにより移動されると、乗降口では、外側、
内側のガイドレールの間隔が広いため、リンクが鋭角と
なり手すり片の間隔を狭め低速状態となる。
【0011】また、中間部の高速ゾーンでは前記外側、
内側のガイドレール間隔が狭まるため、リンク角度が鈍
角となり手すり片の間隔が広がり、手すり速度が高速状
態となる構造である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来技術は、以下の問題がある。 (1)リンクはV字状に鉛直面内に配置されているた
め、手すりの反転部において力の伝達が困難となり、内
側レールガイドローラと手すりおよびリンクが干渉する
問題がある。 (2)高速ゾーンでは、リンクの開き角度は、駆動チエ
ーンの爪間隔による開き作用と、内、外側ガイドレール
の間隔の変化による開き作用、の二要因が作用するた
め、両作用が互いに干渉し手すり片の移動速度がスムー
ズに得られない問題がある。 (3)リンクの周長(搬送方向の長さ)を調整する手段
がないため、リンクの据え付け、調整が困難であり、さ
らに、駆動チエーンの爪を内側レールガイドローラの上
下部に係合させるのが困難である。 (4)リンク連結部および内側レールガイドローラ等の
軸が外、内側ガイドレールに軸支される構造であるた
め、軸支構造が不安定である。
【0013】本発明は、前述の課題を解決し安定した移
動が行える可変速型乗客コンベヤの手すり装置を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決する第
一の手段は、乗客の搬送ラインおよび戻りラインをルー
プ状に形成した走行レールと、前記走行レールに沿って
移動する複数の手すり片と、前記走行レールと同様にル
ープ状に形成された基準ガイドレールと、該基準ガイド
レールと平面内で間隔が変化し加減速ゾーンに設置され
る側部ガイドレールとが設けられ、前記基準ガイドレー
ルと側部ガイドレールとの間にV字型に連続して設けら
れたリンクと、該リンクの基準ガイドレール側端部には
前記複数の手すり片と係合金具を介して連結された基準
ガイドローラが設けられ、前記リンクの側部ガイドレー
ル側には側部ガイドローラが設けられており、さらに、
前記搬送ラインの高速ゾーンおよび戻りラインの高速ゾ
ーンには、前記手すり片の係合金具に係合して手すり片
を移動させるための突起部を有する駆動チエーンが設け
られていることを特徴とする可変速型乗客コンベヤの手
すり装置である。
【0015】前述の第一の手段によれば、乗客コンベヤ
の手すり片の駆動は、搬送および戻りラインの中間に設
けた駆動チエーンにより行われる。
【0016】手すり片が移動することにより、加減速ゾ
ーンでは、基準ガイドローラおよびそれを軸支したリン
ク、さらには該リンクに軸支された側部ガイドローラ
が、基準ガイドレールおよび側部ガイドレールに案内さ
れて移動し、前記基準ガイドレールおよび側部ガイドレ
ールの平面内での間隔変化により、手すり片の加速また
は減速状態を形成する。
【0017】また、駆動チエーンが搬送ラインの高速ゾ
ーンおよび戻りラインの高速ゾーンで、直接、手すり片
を駆動チエーンにより移動させることにより、手すり片
の間隔を変化させ、高速状態を形成する。
【0018】前述の課題を解決する第二の手段は、基準
ガイドレールと側部ガイドレールの平面内での間隔が、
加・減速ゾーンで滑らかに変化するように形成されてい
ることを特徴とする前記第一の手段に記載の可変速型乗
客コンベヤの手すり装置である。
【0019】前記第二の手段によれば、基準ガイドレー
ルと側部ガイドレールの平面内での間隔を、滑らかに変
化させることにより、手すり片の加速度(−の加速度を
含む)を低く抑え、手すり片を掴んでいるときの違和感
を緩和するとができる。
【0020】前述の課題を解決する第三の手段は、高速
ゾーンを除く搬送ラインおよび戻りラインに、基準ガイ
ドレールと側部ガイドレールとが配設されていることを
特徴とする前記第一の手段に記載の可変速型乗客コンベ
ヤの手すり装置である。
【0021】前述の第三の手段によれば、加速ゾーンお
よび減速ゾーンでは、基準ガイドレールと側部ガイドレ
ールとの間隔の変化により、手すり片の加速または減速
状態が形成される。また、反転部では前記基準ガイドレ
ールと側部ガイドレールとの間隔は、一定間隔であり、
手すり片の反転がスムーズに行われる。さらに、高速ゾ
ーンでの側部ガイドレールの機能を停止したので、駆動
チエーンによる高速状態と、リンク形成角度による高速
状態との干渉作用が防止され、リンクと側部ガイドレー
ルとの軋みが防止される。
【0022】前述の課題を解決する第四の手段は、基準
ガイドレールおよび側部ガイドレールによりガイドされ
るガイドローラが2ケ単位でリンクに軸支されており、
各々のガイドローラは表面が緩やかな凸状の鍔部分と凹
状の鼓部分とから構成されており、前記基準ガイドレー
ルおよび側部ガイドレールの片側の内壁は凸状の突起を
有しており、前記ガイドローラの鼓部分が前記凸状の突
起に嵌合し、かつ、前記凸状の突起は前記ガイドローラ
の鼓部分の側面形状より小さい曲率で形成され、前記凸
状の突起の頂点と前記ガイドローラの鼓部分の側面の底
点とが接するときガイドローラの中心がガイドレールの
基準線を通るように設定されており、前記ガイドローラ
の鍔部分とガイドレールの両内壁の間には隙間があり、
さらに、各々のガイドローラの高さが基準ガイドレール
および側部ガイドレールの両内壁の高さより低くなって
いることを特徴とする前記第一の手段に記載の可変速型
乗客コンベヤの手すり装置である。
【0023】前記の第四の手段によれば、ガイドローラ
が2ケ単位でリンクに軸支されていることにより、脱輪
が減少し、ガイドレールへの倣いが大幅に向上する。
【0024】前述の課題を解決する第五の手段は、ガイ
ドローラの鼓部分の側面の断面形状が円弧となってお
り、ガイドレールの凸状の突起が円弧となっていること
を特徴とする前記第一の手段に記載の可変速型乗客コン
ベヤの手すり装置である。
【0025】前記第五の手段によれば、鼓状のローラ側
面の断面形状を円弧とすることで、製作が単純になる。
【0026】前述の課題を解決する第六の手段は、戻り
ラインの途中に前記側部ガイドローラの鍔部分と側部ガ
イドレールの間に隙間を設けることによるリンク長の調
整が行われることを特徴とする前記第一の手段に記載の
可変速型乗客コンベヤの手すり装置である。
【0027】前記第六の手段によれば、戻りラインの途
中にある加速または原則ゾーンでリンク周長の調整が行
われるので、初期設置時の調整が簡単である。
【0028】前述の課題を解決する第七の手段は、手す
り片がリンクの端部寄りに取付けられ、かつ、乗客搬送
側に配置されていることを特徴とする前記第一の手段に
記載の可変速型乗客コンベヤの手すり装置である。
【0029】前記第七の手段によれば、リンクが平面配
置で設けられても、基準レールを乗客側に設け、かつ、
手すり片支持用の走行レールを別途設けたので、手すり
片が乗客側に配置でき、乗客の手すり片の把持が容易で
ある。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の可変速型乗客コ
ンベヤの手すり片が設けられる欄干部分の概略拡大側面
図で、搬送ラインAは、手すり片を乗り口から徐々に加
速させる加速ゾーンS1、高速ゾーンS2、降り口に向
かって徐々に減速させる減速ゾーンS3を有する。
【0031】戻りラインBは、手すり片を反転させる反
転部S4、加速ゾーンS5、高速ゾーンS6、徐々に減
速させる減速ゾーンS7および乗り口に向かう反転部S
8を有する。
【0032】前記高速ゾーンS2には、駆動チエーン1
が設けられ、スプロケット2で手すり片が高速度で駆動
される。当該スプロケット2の1ケは、図示しない下部
のパレット搬送ラインのスプロケットとモータを同じに
し、パレットの高速度と同期して駆動される。
【0033】図2は、本発明にかかる前記減速ゾーンS
3、S7に設けられる手すり片を減速させるためのガイ
ドレールを示した概略平面図である。
【0034】図2において、3は手すり片、4は該手す
り片3を案内させる走行レールであり、該走行レール4
は、図1の搬送ラインAおよび戻りラインBの全域にわ
たりループ状に設けられている。
【0035】5は前記走行レール4に併設された基準ガ
イドレールであり、該基準ガイドレール5も走行レール
4と同様に搬送ラインAおよび戻りラインBの全域にわ
たりループ状に設けられている。
【0036】6は側部ガイドレールであり、加・減速ゾ
ーンS1,S3,S5,S7では前記基準ガイドレール
と平面内で間隔が変化し、反転部S4,S8では間隔が
一定である。尚、前記側部ガイドレール6は、高速ゾー
ンS2,S6には設けられていない。
【0037】7はリンクで、前記基準ガイドレール5と
側部ガイドレール6との間にV字型に連続して搬送ライ
ンおよび戻りラインの全域にループ状に設けられてい
る。
【0038】前記リンク7の前記基準ガイドレール5側
には手すり片3と係合した基準ガイドローラ8が設けら
れ、また、側部ガイドレール6側には側部ガイドローラ
9が設けられ、各々基準ガイドレール5および側部ガイ
ドレール6に沿って案内される。
【0039】尚、手すり片3、3の間にもリンク7′お
よび基準ガイドローラ8′を併設して連続リンク系を形
成すると、基準ガイドレール5と側部ガイドレール6と
の間隔が狭く形成でき、手すり部の横幅を少なく設計で
きる利点がある。
【0040】図示のとおり、減速ゾーンS3、S7にお
いては、側部ガイドレール6は、搬送方向(矢印)に向
かって徐々に基準ガイドレール5との間隔が広くなるよ
うに配置されている。従って、リンク7相互が形成する
角度は、基準ガイドレール5と側部ガイドレール6との
間隔が広くなるにつれ鋭角となり、手すり片3、3の間
隔が接近し、低速状態を形成することができる。
【0041】また、加速ゾーンS1、S5における基準
ガイドレール5と側部ガイドレール6の間隔は、搬送方
向に向かって前述とは逆に狭めて設けられており、その
状態で手すり片が移動されるとリンク7相互が形成する
角度は、鈍角となり手すり片3、3の間隔は広がり、高
速状態となる。
【0042】可変速型の乗客コンベヤにおいては、従来
の定速型の乗客コンベヤと異なり、乗り口、降り口では
低速となり、中間部では高速となる。従って、低速から
高速または高速から低速に、速度が変化する加速・減速
ゾーンでは必然的に加速度が発生する。加速度はコンベ
ヤ上の乗客の乗り心地に影響を与え、加速度が大きいほ
ど乗客の乗り心地は悪くなる。可能なかぎり、加速・減
速ゾーンで発生する最大の加速度が小さいほど、つまり
加速・減速ゾーンでは、所定の一定の加速度となること
が望ましい。また、コンベヤ部と手すり部の位置関係
は、一致することが望ましく、手すり部もコンベヤ部と
同じ加速度を持つ必要がある。
【0043】本発明にかかる可変速型乗客コンベヤの手
すり部では、加速度を制御する要素は、側部ガイドレー
ルの形状である。
【0044】よって、側部ガイドレールの形状変化にと
もなう手すり片の加速度の変化を解析することは、手す
り片の加速度の最適設計をする上において、非常に重要
である。
【0045】側部ガイドレール6の形状に対する手すり
片3の速度および加速度について考察する。
【0046】図2に示すように、基準ガイドレール5と
側部ガイドレール6により形成される平面上に座標系
(X,Y)をおき、基準ガイドレール5からみた側部ガ
イドレール6の幅の関数(側部ガイド形状関数)をG
(X)とする。
【0047】リンク・ガイド系を流体系とみなすと、次
式(数1)の関係式が成り立つ。
【0048】
【数1】
【0049】ここで、 VL 、VH :低速、高速ゾーンにおける手すり片3の速
度 GL 、GH :低速、高速ゾーンにおける側部ガイド形状
関数G(X)の値 L :リンク長
【0050】図1に示す欄干の駆動系から、高速ゾーン
S2あるいはS6ではチエーンで手すり片を索引してお
り、高速ゾーンでの手すり片速度VH は一定となる。手
すり片速度VH を基準として、前記(数1)をすべての
ゾーンに適用できるように一般化すると、手すり片3の
速度V(x)の近似式は、次式(数2)となる。
【0051】
【数2】
【0052】また、加速度a(x)の近似式は、(数
2)を時間微分することで得られ、次式(数3)とな
る。
【0053】
【数3】
【0054】(数1)を用いて、所定の変速比(高速ゾ
ーンの速度/低速ゾーンの速度)が与えられた場合に、
手すりのリンク・ガイド系の形状設計変数L,GL ,
H の間の関係式を求めることができ、(数2)、(数
3)を用いて手すり片の速度および加速度の近似値を、
求めることができる。
【0055】(数2)、(数3)を用いて求められる手
すり片の速度および加速度は、あくまで近似値であり、
実際の手すりのリンク・ガイド系に、より近いモデルを
用いて、手すり片の速度、加速度を求める必要がある。
【0056】基準ガイドーローラ8、8′のX座標(ロ
ーラ位置)をXi とする。i+1番目のローラ位置X
i+1 とi番目のローラ位置Xi の間に次式(数4)が成
り立つ。
【0057】
【数4】
【0058】(数4)において、Gij+1 はG((X
i+1 +Xi )/2)を表している。(数4)を時間微分
すると次式(数5)が成り立つ。
【0059】
【数5】
【0060】(数5)において、Vi はi番目のローラ
速度を表している。(数5)を時間微分すると次式(数
6)が成り立つ。
【0061】
【数6】
【0062】(数6)において、ai はi番目のローラ
加速度を表している。(数4)を用いて、ローラ位置X
i を漸化的に求める。(数5)とローラ位置Xi を用い
て、ローラ速度Vi を漸化的に求める。(数6)、ロー
ラ位置Xi およびローラ速度Vi を用いて、ローラ加速
度ai を漸化的に求める。
【0063】側部ガイド形状関数G(X)は、ローラ加
速度を表す(数6)の中に、d2 G(X)/dX2 の項
があることから、少なくとも側部ガイド形状関数G
(X)の2階微分値を持つ、即ち、少なくともC1 級連
続な関数でなければならない。図3に、C1 級連続な側
部ガイド形状関数を示す。破線は線分により構成された
ガイド基本設計線であり、実線は側部ガイド形状関数G
(X)である。
【0064】GH領域は設計線の高速ゾーン、GC領域
は設計線の加・減速ゾーン、GL領域は、設計線の低速
ゾーンである。ガイド基本設計線に領域境界点GP1,
GP2に、所定の曲率半径を持つ円弧を挿入すること
で、側部ガイド形状関数G(X)が形成される。GL
1,GL2,GL3領域では、側部ガイド形状関数G
(X)は直線であり、GC1,GC2領域では、側部ガ
イド形状関数G(X)は半径Rの円弧である。
【0065】図4、図5、図6に手すり片の加速度のグ
ラフを示す。高速ゾーンでの手すり片の速度VH は、1
200mm/sである。実線は(数6)を用いて求めた
手すり片の加速度(数値解)、破線は(数3)を用いて
求めた手すり片の加速度(近似解)を表している。
【0066】ガイド・リンク系の寸法は、加・減速ゾー
ンの長さGC=3400mm、高速ゾーンの側部ガイド
形状関数値GH =80mm、低速ゾーンの側部ガイド形
状関数値GL =135.1mm、リンク長=153.5
mmである。Rは、10000mm、20000mm、
30000mmのときの手すり片の加速度を表してい
る。数値解は近似解をオフセットとして振動(揺動)し
ている。Rが小さくなるほど、数値解の揺動は、大きく
なっている。しかし、Rを大きくするほど、手すり片の
最大加速度は小さくなるが、ガイドでRが大きくなるほ
ど製作コストが高くなるので、手すり片の最大加速度と
製作コストの両面から、R=20000mm程度が適当
である。
【0067】手すり片の最大加速度を最も小さくする側
部ガイド最適形状関数G* (X)を考察すると、加、減
速ゾーンでの手すり片の加速度を一定とするような側部
ガイド形状関数が、側部ガイド最適形状関数G* (X)
であると、定義すると。次式(数7)の微分方程式、境
界条件で表される。
【0068】
【数7】
【0069】
【数8】
【0070】前記(数7)、(数8)から得られるG*
(X)は、境界点GP1a、GP2aで低速ゾーンのガ
イド、高速ゾーンのガイドとC0 級連続で接続される
が、C1級連続で接続されない。このG* (X)では、
(数6)の手すり片の加速度の数値解を解くことができ
ない。また、手すり片の加速度のオフセット成分は、確
かに小さくなるが、揺動成分が非常に大きくなり、結果
的に手すり片の最大加速度の最小値は非常に大きくなっ
てしまう。
【0071】そこで、側部ガイド最適形状関数G
* (X)を表すのに、(数7)、(数8)のような強形
式微分方程式表現でなく、弱形式微分方程式表現を用い
ると、次式(数9)の汎関数最小化問題、境界条件とな
る。
【0072】
【数9】
【0073】
【数10】
【0074】(数9)のa(x)に(数3)を代入する
と、次式(数11)となる。
【0075】
【数11】
【0076】(数11)は、3次スプライン関数と同じ
定義式であるから、次式(数12)が成り立ち、G
* (X)が求まる。
【0077】
【数12】
【0078】(数12)において、第一式の右辺は、3
次スプライン関数を、x(i) は側部ガイド最適形状関数
の制御点のX座標を、Nは制御点数を表している。(数
10)の境界条件の式数が4個であるから、制御点数N
は4個で充分であるが、手すり片の最大加速度をより最
小にするために、制御点数Nを6個とし、次式(数1
3)の条件を加えて、3次スプライン関数を求める。
【0079】
【数13】
【0080】また、制御点の値は、次式(数14)とな
る。
【0081】
【数14】
【0082】図7は、手すり片の加速度を示すグラフで
ある。高速ゾーンでの手すり片の速度VH は、1200
mm/sである。
【0083】実線は、(数6)を用いて求めた手すり片
の加速度(数値解)、破線は(数3)を用いて求めた手
すり片の加速度(近似解)を表している。ガイド・リン
ク系の寸法は、GPIa=−200、GPI=0、GP
Ib=200、GP2b=3200、GP2=340
0、GP2a=3600、低速ゾーンの側部ガイド形状
関数値GL =135.1mm、リンク長L=153.5
mmである。
【0084】近似解は、加・減速ゾーンの中間域で一定
となっている。数値解は近似解をオフセットとして振動
(揺動)している。ガイド形状の寸法からみて、図7の
手すり片の加速度グラフと対応するのは、図5の手すり
片の加速度グラフ(R=20000)であり、図7と図
5のグラフを比較すると、図7の方が手すり片の加速度
が小さくなっていることがわかる。
【0085】図8は、本発明にかかる前述のリンク7の
他の実施の形態を示した概略平面図である。
【0086】リンク7は、基準ガイドレール5(手すり
片3側)から側部ガイドレール6および基準ガイドレー
ル5と、V字型に連結されている。この実施の形態で
も、手すり幅が若干広くなるが、手すり片3の加・減速
を行うことが可能である。また、図2の実施の形態で述
べた手すり片3の速度、加速度の近似解、数値解ならび
に側部ガイドレールの設計法が使用可能である。
【0087】図9は、本発明にかかる前述のリンク7の
他の実施の形態を示した概略平面図である。
【0088】図2の実施の形態のリンク7の間に連結体
8a,連結体8a′もしくは連結体9aを挿入したリン
ク・ガイド系である。この構成によりリンク・ガイド系
をより平面的にすることが可能となる。
【0089】この実施の形態では、図2の実施の形態で
述べた手すり片3の速度、加速度の近似解、数値解なら
びに側部ガイドレールの設計法が多少異なる。
【0090】図9に示すリンク・ガイド系を流体とみな
すと、次式(数15)の関係式が成り立つ。
【0091】
【数15】
【0092】(数15)において、Kは連結体8a,8
a′,9aの平均の長さを表している。
【0093】手すり片3の速度V(x)の近似式は、次
式(数16)で表される。
【0094】
【数16】
【0095】加速度a(x)の近似式は、次式(数1
7)で表される。
【0096】
【数17】
【0097】連結体8a,8a′の中点のX座標(連結
体位置)をXi とする。i+1番目の連結体位置Xi+1
とi番目の連結体位置Xi の間には、次式(数18)の
関係式が成り立つ。
【0098】
【数18】
【0099】(数18)を時間で微分すると次式(数1
9)が成り立つ。
【0100】
【数19】
【0101】(数19)を時間で微分すると次式(数2
0)が成り立つ。
【0102】
【数20】
【0103】(数18)を用いて、連結体位置Xi を漸
化的に求める。(数19)と連結体速度Vi を漸化的に
求める。(数20)、連結体位置Xi および連結体速度
i を用いて、連結体加速度ai を漸化的に求める。
【0104】加・減速ゾーンでの側部ガイド形状関数G
(x)の設計法は、図2の実施の形態のケースと同じで
ある。
【0105】加・減速ゾーンでの側部ガイド最適形状関
数G* (x)の設計法では、汎関数最小化問題、境界条
件が次式(数21)となる。
【0106】
【数21】
【0107】
【数22】
【0108】(数21)のa(x)に(数17)を代入
すると次式(数23)となる。
【0109】
【数23】
【0110】(数23)は3次スプライン関数と同じ定
義式であるから、次式(数24)が成り立ち、G
* (x)が求まる。
【0111】
【数24】
【0112】(数24)において、第一式の右辺は、3
次スプライン関数を、X(i) は側部ガイド最適形状関数
の制御点のX座標を、Nは制御点数を表している。(数
22)の境界条件の式数が4個であるから、制御点数N
は4個で充分であるが、手すり片の最大加速度をより最
小にするために、制御点数Nを6個とし、次式(数2
5)の条件を加えて、3次スプライン関数を求める。
【0113】
【数25】
【0114】また、制御点の値は、次式(数26)とな
る。
【0115】
【数26】
【0116】尚、図2、図8および図9で説明した側部
ガイドレール6は、高速ゾーンS2,S6には設けなく
てもよい。
【0117】図10は、図1の高速ゾーンS2における
高速駆動のための駆動チエーン1と手すり片3との係合
状態を示した側面図である。
【0118】図10において、1は駆動チエーンであ
り、1aは該チエーン1に所定間隔で設けられた突起部
である。10は手すり片3に他端が係合する係合金具
で、該係合金具10の一端の凹部10aに前記チエーン
1の突起部1aのローラ1bが係合して、スプロケット
2の駆動により搬送される。
【0119】前記係合金具10の中間部は、基準ガイド
ローラ8、8の連結体8aに一体的に取付けられてお
り、また、他端はローラ10bを設けて手すり片3の金
具3aに係合している。
【0120】5は基準ガイドレールであり、前記基準ガ
イドローラ8、8を案内する。4は手すり片3の走行レ
ールであり、手すり片3に取付けられた走行ローラ3
b、3cが走行することにより手すり片3を走行させ
る。尚、図1の高速ゾーンS6も同様な係合構造となっ
ている。
【0121】図11は、図10のA−A断面図で、本発
明にかかる可変速型乗客コンベヤの手すり装置の横断面
図である。
【0122】図11において、3は手すり片、3b,3
cは手すり片3に軸支され走行レール4を上下から挟ん
で設けられた走行ローラで、手すり片3のガタツキを防
止した構造となっている。
【0123】また、前記手すり片3は、乗客の搬送A側
に配置されて、乗客が直ちに掴めるように片寄って配置
されている。
【0124】5は基準ガイドレール、6は側部ガイドレ
ール(高速ゾーンS2,S6には設けられていない。)
であり、両ガイドレール5、6は間隔が狭い部分では一
体に形成され、側部に丸みを形成した凸部が形成されて
おり、間隔が開いた部分は、別途に形成されている。高
速ゾーンにおいては、駆動チエーン1が高速状態を形成
すべく手すり片3、3の間隔を広くする。よって、前記
側部ガイドレール6は機能させる必要がなく、リンクク
7を支持するためにのみ側部ガイドローラ9を受ければ
よいので、多少ガタツキがあった方がよい。
【0125】10は係合金具で、手すり片3に係合し基
準ガイドローラ8、8の連結体8aと連結され、さら
に、チエーン1の突起部1aと係合する。
【0126】7はリンクであり、基準ガイドローラ8は
前記基準ガイドレール5の側部の凸部の丸みに応じた鼓
部分を有し、前記リンク7に球面軸受7aを介して軸支
されている。
【0127】尚、5aは基準ガイドレール5の支持台で
あり、5bは基準ガイドローラ8の外側への移動を規制
するガード体である。該ガード体5bと基準ガイドレー
ル5に、基準ガイドローラ8の上・下の鍔部8b,8c
が転接する。
【0128】前記リンク7の他端には側部ガイドローラ
9が球面軸受7bを介して軸支され、側部ガイドレール
6の側部の凸部の丸みに側部ガイドローラ9の鼓部分が
前述と同様に嵌合してガイドされる。リンク7と基準ガ
イドローラ8および側部ガイドローラ9を球面軸受で軸
支することにより、反転部S4,S8でのリンク7と基
準ガイドレール5、側部ガイドレール6との干渉が生じ
ない利点がある。
【0129】尚、側部ガイドレール6は支持体6aおよ
びガード体5bからなり、側部ガイドレール6およびガ
ード体5bの内側が前記側部ガイドローラ9の上、下鍔
部9a,9bに転接する。
【0130】前記支持体6aは、戻りラインの加減速ゾ
ーンS5,S7では、リンク7の周長の調整代を決める
調節部材の役目を行う。
【0131】一般的に、可変速型乗客コンベヤの手すり
装置において、前述のようなリンク7を用いて可変速を
行うリンク系においては、初期設置時および運転中にリ
ンク7の周長の調整代を形成する手段を設けておく必要
がある。
【0132】本発明においては、戻りラインの加速ゾー
ンS5および減速ゾーンS7に設けられる支持体6aの
横幅を広く設け、かつ、基準ガイドレール5と側部ガイ
ドレール6の間の距離を狭く設けて、「遊び」をおくこ
とによりリンク7の周長の調整代を形成する。
【0133】11はコンベヤ架台であり、駆動チエーン
1の駆動のためのスプロケット2が前記コンベヤ架台1
1に軸2′で軸支されている。尚、12、13は架台カ
バーである。
【0134】図11における右方の破線図は、側部ガイ
ドレール6が最も広がった、即ち、減速状態の時の側部
ガイドローラ9の位置関係を示した想像図である。
【0135】図12は、側部ガイドレール6、ガード体
5bの中の側部ガイドローラ9の挙動を示す立面図であ
る。
【0136】9d,9eは側部ガイドローラ9のプロフ
アイルである。側部ガイドレール6およびガード体5b
と側部ガイドローラ9の上鍔部9bと下鍔部9cに多少
のクリアランスを持たせるために、球面軸受7bにリン
ク7の内力が作用し、図に示すように一点鎖線で示して
ある基準ガイドローラの設計基準線に対して、側部ガイ
ドローラ9は、プロファイル9d,9eのように傾く。
また、基準ガイドレール5に関しても同じである。
【0137】そのために、手すり片3、3の間の距離
は、所定設計値に対して誤差を含んでしまう。できるだ
け、基準ガイドローラ8の傾きを抑えるために、ガイド
レールおよびガイド体の高さを少なくともガイドローラ
の鍔部の高さにしてある。また、ガイドローラ8,9の
上鍔部8b,9bおよび下鍔部8c,9cの側面形状を
凸状の曲面(円弧)としており、転接したとき転がりや
すくしている。
【0138】基準ガイドローラ5の鼓部分90の円弧の
半径は、クリアランスを持たせるために、ガイドレール
6の突起60の曲率より大きくしてある。
【0139】ガイドローラ9がその中心を軸芯として傾
くように、ガイドレール6の突起60は、ガイドローラ
の凹状の円弧の頂点とガイドレールの凸状の円弧の頂点
とが接するとき、ガイドローラ9の中心線が設計基準線
となるように設置してある。
【0140】前記基準ガイドレール5および側部ガイド
レール6の突起の側部形状は、丸みに限定されず角形状
でもよい。
【0141】図13は、「遊び」区間における側部ガイ
ドレール6、ガード体6bの中の側部ガイドローラ9の
挙動を示す立面図である。
【0142】図13にしめすように、側部ガイドレール
6とガード体6bの間の隙間により、設計基準線を中心
として、側部ガイドローラ9は大きく傾く。大きく傾く
ことで、手すり片3、3の間の距離の調整代が発生す
る。ガイドローラがその中心を軸芯として傾くようにガ
イドレールの突起60は、ガイドローラの鼓部分90の
円弧の頂点とガイドレールの凸状の突起60の円弧の頂
点が接するとき、ガイドローラの中心線が設計基準線と
なるように、設置してある。
【0143】遊び区間の長さSa を設計する場合には、
S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7,S8の各
ゾーンで発生する手すり片3の全周長誤差ΔL12345678
(但し、高速ゾーンでの全周長誤差として換算)を、図
12に示すような機構解析手法を用いて、ガイドローラ
のガタ量を計算し、ガタ量から(数18)を用いて求め
る。ある遊び区間の長さSa を決めておき、遊び区間の
S5,S7ゾーンで発生する手すり片3の調整代ΔLa
(但し、高速ゾーンでの調整代として換算)を、図13
に示すような機構解析手法を用いてガイドローラのガタ
量を計算し、ガタ量から(数18)を用いて求める。遊
び区間の長さSa を変えながら手すり片 3 の調整代ΔL
a を求める。手すり片3の全周長誤差ΔL12345678に安
全率Sを掛けて、手すり片3の全周長予想誤差ΔLとす
る。次式(数27)の関係式が成り立つ遊び区間の長さ
a ならば、十分に遊び区間の余裕があることになる。
【0144】
【数27】
【0145】また、(数27)が成り立つ最小の遊び区
間の長さSa は、限界遊び区間長さとなる。
【0146】図14は、本発明にかかる可変速型乗客コ
ンベヤの手すり装置の部分平断面図である。
【0147】図14において、3は手すり片、14は該
手すり片3、3の間に設けられた手すりカバーで、手す
り片3、3の離間に耐える蛇腹等からなる可撓性の材料
で構成される。
【0148】リンク7の端部の基準ガイドローラ8、8
は、連結体8aに軸支され基準ガイドレール5によりガ
イドされ、また、リンク7の他端の側部ガイドローラ
9、9は、連結体9aに軸支され、側部ガイドレール6
によりガイドするようになっている。さらに、手すりカ
バー14部分のガイドローラ8′、8′は、同様の連結
体8a′で連結されている。
【0149】また、基準ガイドローラ8、8および側部
ガイドローラ9、9は、2ケが一単位となっているので
前記基準ガイドレール5および側部ガイドレール6の倣
い性に優れ、途中で脱輪することがない。また、平面的
になる効果を有する。
【0150】図15は、本発明にかかる可変速型乗客コ
ンベヤの手すり装置を欄干外側から見た側面図であり、
手すり片3と手すりカバー14は段差を設け、乗客の手
が手すり片3を確実に掴めるようにしてある。
【0151】
【発明の効果】本発明は以上であり、以下の効果を有す
る。 (1)リンクはV字状に平面内に配置されているため、
手すりの反転部において力の伝達がスムーズであり、基
準・側部ガイドローラと手すりおよびリンクが干渉する
ことがない。 (2)基準・側部ガイドレールを滑らかな曲線とするこ
とで、手すり片の加速度を低く抑え、手すり片を掴んで
いるときの違和感を緩和することができる。 (3)高速ゾーンでは、駆動チエーンの爪間隔による開
き作用のみで高速状態が形成されるので、リンクの軋み
等がなく手すり片の移動速度がスムーズに得られる。 (4)リンクの周長(搬送方向の長さ)を調整が戻りラ
インの途中で行われるので、リンクの据え付け時の調整
が容易であり、さらに、運転中に自動調整される。 (5)リンク連結部およびガイドローラ等の支持構造
は、手すり片から係合金物を介しガイドレールに支持さ
れる構造であるので、確実である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変速型乗客コンベヤの手すりが設け
られる欄干部分の拡大概略側面図。
【図2】本発明にかかる減速ゾーンS3、S7に設けら
れる手すりを加速させるためのガイドレールを示した平
面図。
【図3】本発明にかかる側部ガイド形状関数の説明図。
【図4】本発明にかかる手すり片の加速度のグラフ(R
10000)。
【図5】本発明にかかる手すり片の加速度のグラフ(R
20000)。
【図6】本発明にかかる手すり片の加速度のグラフ(R
30000)。
【図7】本発明にかかる手すり片の加速度のグラフ(3
次スプライン関数)。
【図8】本発明にかかるリンクの他の実施の形態を示し
た平面図。
【図9】本発明にかかるリンクの他の実施の形態を示し
た平面図。
【図10】本発明の高速ゾーンS2における高速駆動の
ためのチーエンと手すり片との係合状態を示した側面
図。
【図11】図10のA−A断面図。
【図12】本発明にかかるガイドローラの挙動を示す立
面図。
【図13】本発明にかかるガイドローラの挙動を示す立
面図。
【図14】本発明にかかる可変速型乗客コンベヤの手す
り装置の平断面図。
【図15】本発明にかかる可変速型乗客コンベヤの手す
り装置を欄干外側から見た側面図。
【符号の説明】
1 駆動チエーン 1a 突起部 2 スプロケット 3 手すり片 3a 金具 3b 走行ローラ 3c 走行ローラ 4 走行レール 5 基準ガイドレール 50 基準ガイドレールの突起 6 側部ガイドレール 6a 支持体 6b ガード体 60 側部ガイドレールの突起 7 リンク 8 基準ガイドローラ 8a 連結体 8b ガイドローラの上鍔 8c ガイドローラの下鍔 8′基準ガイドローラ 8a′連結体 8b′ガイドローラの上鍔 8c′ガイドローラの下鍔 9 側部ガイドローラ 9a 連結体 9b ガイドローラの上鍔 9c ガイドローラの下鍔 90 ガイドローラの鼓部分 10 係合金具 10a 係合金具凹部 11 コンベヤ架台 12 架台カバー 13 架台カバー 14 手すりカバー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗客の搬送ラインおよび戻りラインをル
    ープ状に形成した走行レールと、前記走行レールに沿っ
    て移動する複数の手すり片と、前記走行レールと同様に
    ループ状に形成された基準ガイドレールと、該基準ガイ
    ドレールと平面内で間隔が変化し加減速ゾーンに設置さ
    れる側部ガイドレールとが設けられ、前記基準ガイドレ
    ールと側部ガイドレールとの間にV字型に連続して設け
    られたリンクと、該リンクの基準ガイドレール側端部に
    は前記複数の手すり片と係合金具を介して連結された基
    準ガイドローラが設けられ、前記リンクの側部ガイドレ
    ール側には側部ガイドローラが設けられており、 さらに、前記搬送ラインの高速ゾーンおよび戻りライン
    の高速ゾーンには、前記手すり片の係合金具に係合して
    手すり片を移動させるための突起部を有する駆動チエー
    ンが設けられていることを特徴とする可変速型乗客コン
    ベヤの手すり装置。
  2. 【請求項2】 基準ガイドレールと側部ガイドレールの
    平面内での間隔が、加・減速ゾーンで滑らかに変化する
    ように形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の可変速型乗客コンベヤの手すり装置。
  3. 【請求項3】 高速ゾーンを除く搬送ラインおよび戻り
    ラインに、基準ガイドレールと側部ガイドレールとが配
    設されていることを特徴とする請求項1に記載の可変速
    型乗客コンベヤの手すり装置。
  4. 【請求項4】 基準ガイドレールおよび側部ガイドレー
    ルによりガイドされるガイドローラが2ケ単位でリンク
    に軸支されており、各々のガイドローラは表面が緩やか
    な凸状の鍔部分と凹状の鼓部分とから構成されており、
    前記基準ガイドレールおよび側部ガイドレールの片側の
    内壁は凸状の突起を有しており、前記ガイドローラの鼓
    部分が前記凸状の突起に嵌合し、かつ、前記凸状の突起
    は前記ガイドローラの鼓部分の側面形状より小さい曲率
    で形成され、前記凸状の突起の頂点と前記ガイドローラ
    の鼓部分の側面の底点とが接するときガイドローラの中
    心がガイドレールの基準線を通るように設定されてお
    り、前記ガイドローラの鍔部分とガイドレールの両内壁
    の間には隙間があり、さらに、各々のガイドローラの高
    さが基準ガイドレールおよび側部ガイドレールの両内壁
    の高さより低くなっていることを特徴とする請求項1に
    記載の可変速型乗客コンベヤの手すり装置。
  5. 【請求項5】 ガイドローラの鼓部分の側面の断面形状
    が円弧となっており、ガイドレールの凸状の突起が円弧
    となっていることを特徴とする請求項1に記載の可変速
    型乗客コンベヤの手すり装置。
  6. 【請求項6】 戻りラインの途中に前記側部ガイドロー
    ラの鍔部分と側部ガイドレールの間に隙間を設けること
    によるリンク長の調整が行われることを特徴とする請求
    項1に記載の可変速型乗客コンベヤの手すり装置。
  7. 【請求項7】 手すり片がリンクの端部寄りに取付けら
    れ、かつ、乗客搬送側に配置されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の可変速型乗客コンベヤの手すり装
    置。
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