JPH1080726A - 金属製筒状部品の矯正方法 - Google Patents
金属製筒状部品の矯正方法Info
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Abstract
の向上と、コストの削減とを図り、変形矯正の後に行う
熱処理による変形を抑止し、安価な修正型等の治具を使
用可能にする。 【解決手段】 被矯正部品を加熱して熱膨張状態とする
工程と、熱膨張した被矯正部品の中に修正型をはめ込む
工程と、修正型を加熱して熱膨張させ被矯正部品の変形
部分を矯正する工程と、修正型および被矯正部品を冷却
し被矯正部品を取り出す工程とを有し、被矯正部品の矯
正温度を溶体化温度より低く設定する。
Description
矯正方法に係り、特に航空機などに使用されるニッケル
基合金製部品の変形矯正技術に関する。
ッケル基合金、チタン基合金が用いられる場合がある
が、このジェットエンジンのケーシング等には、使用中
の熱履歴、振動、金属疲労、応力等により変形が生じる
場合がある。
じた場合には、加熱炉中で900℃〜1100℃の温度
に保ち溶体化させた後、常温で変形矯正を行い、600
℃〜800℃の温度で24時間程度の加熱を行う時効化
処理を施していた。
金の部品の場合は、例えば常温で変形矯正を行おうとす
ると、強度が高くかつスプリングバックの影響があるた
め、寸法精度を高めることが困難であった。また、変形
矯正上適切な高温(溶体化温度)で処理する場合、修正
型としてステンレス鋼の適用が考えられるが、ステンレ
ス鋼の高温強度がニッケル基合金と比較して低いため、
変形矯正時の寸法精度が低下しやすい。
ので、以下の目的を達成しようとするものである。 被矯正部品の変形矯正時に寸法精度の向上を図る。 変形矯正の後に行う熱処理による変形を抑止する。 変形矯正に係る作業性の向上を図る。 変形矯正に係るコストを削減する。 安価な例えばステンレス鋼の修正型等の治具を適用可
能にする。
法にあっては、被矯正部品の溶体化処理を行う工程と、
該被矯正部品を常温付近まで冷却する工程と、該被矯正
部品を加熱し熱膨張させる工程と、熱膨張した被矯正部
品を修正型にはめ込む工程と、修正型および被矯正部品
を加熱する工程と、修正型が温度上昇により熱膨張して
被矯正部品の変形部分を矯正する工程と、被矯正部品の
時効化処理を行う工程と、被矯正部品を冷却する工程と
を組み合わせた技術が適用される。熱膨張した被矯正部
品を修正型にはめ込む際には、例えば室温状態で行われ
る。被矯正部品の矯正温度にあっては、溶体化温度より
低く設定することが必要であり、かつ時効化処理温度よ
り低い温度に設定することが望ましい。被矯正部品にあ
っては、ニッケル基合金製で、円筒形状横断面を有する
ケーシング等とされる。修正型は被矯正部品よりも線膨
張係数の大きな金属より構成されることが望ましく、被
矯正部品がニッケル基合金である場合には、修正型がス
テンレス鋼材により構成される。
品の矯正方法の一実施形態を、図面に基づいて説明す
る。
品(ケーシング)1は、例えば航空機用エンジンの円筒
形状横断面を有するケーシングとされ、かつ、ニッケル
基合金製とされる。該ケーシング1には、フランジ1a
と円筒壁1bが配され、該円筒壁1bには変形部分Cが
存在し、図2(a)に鎖線で示す好ましい形状から変形
した状態となっており、フランジ1aも一部分が変形し
ているものとする。
は修正型2が組み合わされ、該修正型2は例えばステン
レス鋼材から形成されており、該修正型2の外面形状
は、予めケーシング1の正しい内面形状に対応するよう
設定される。
方法の実施状況について、図1ないし図3を参照して工
程順に説明する。
溶体化温度Ta で示すように、ケーシング1を加熱炉の
内部に挿填し、900℃〜1100℃の温度で例えば1
時間〜4時間の溶体化処理を行い、変形加工可能な金属
組織状態とするとともに、自然冷却等により常温近傍ま
で冷却する。この状態におけるケーシング1のフランジ
1a付近の平均内径を例えば常温でD0 とする。
1の内部に、常温でフランジ1a付近の外径がD2 であ
る修正型2を装填する際、例えば変形部分Cにより装填
が阻害されるならば、ケーシング1を150℃〜300
℃に熱し、熱膨張させる。この際のケーシング1のフラ
ンジ1a付近の平均内径をD1 とする。
ーシング1に、例えば室温状態でフランジ1a付近の外
径がD2である修正型2をはめ込む。ただし、D1 >D2
の関係を有するものとする。
ーシング1と修正型2とを加熱炉の内部において矯正温
度Tc :500℃〜600℃に加熱する。
修正型2とを組み合わせた状態で加熱すると、修正型2
の温度上昇にともなって修正型2の膨張が顕著になり、
修正型2が外側のケーシング1を内部から押圧すること
になる。その結果、ケーシング1の一部(例えば変形部
分C)に塑性変形を伴う熱膨張が生じ、また、変形部分
Cの付近に塑性変形が集中するために、ケーシング1が
修正型2の矯正しようとした外形に矯正され、かつフラ
ンジ1aもケーシング1の変形部分Cが矯正されること
に基づいて矯正される。このときのフランジ1a付近の
内径はD3 となり、D3 >D1 >D2 の関係が成立す
る。
化温度Td で示す熱処理(時効処理)を行い、ケーシン
グ1を所望の金属組織に戻す。この場合の時効化処理で
は、加熱炉中において600〜800℃の温度で24時
間程度の加熱が施される。
1は、室温状態まで冷却されることにより、変形矯正工
程が完了する。この結果、ケーシング1は正規の寸法で
ある内径D4 となる。
状態ではめ込むようにしたが、室温状態よりも低くする
ことも有効であり、時効化温度近傍まで加熱した場合
に、充分な熱膨張が得られる温度設定とする事が可能で
ある。
れば、以下の効果を奏する。 (1)時効化温度の近傍で変形矯正を行うことにより、
被矯正部品の変形矯正時に寸法精度の向上を図ることが
できる。 (2)変形矯正を熱間で行うことにより応力の発生を削
減し、変形矯正後の変形を抑止することができる。 (3)加熱状態の被矯正部品に低温状態の修正型をはめ
込んでおくことにより、熱膨張のみで変形矯正を行うた
め、工程数の削減を図り作業性を向上させることができ
る。 (4)上記により変形矯正に係るコストを削減すること
ができる。 (5)変形矯正の温度を時効化処理の近傍に設定するこ
とにより、安価で加工性の良い金属材料を適用し、応用
範囲を拡大することができる。
実施形態を示す作業手順の流れ図である。
実施形態を示す被矯正部品と修正型との組み合わせ状態
を示す正断面図である。
実施形態における温度−時間曲線図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 被矯正部品(1)の中に修正型(2)を
はめ込む工程と、修正型を加熱して熱膨張させ被矯正部
品の変形部分を矯正する工程と、修正型および被矯正部
品を冷却し被矯正部品を取り出す工程とを有し、被矯正
部品の矯正温度(Tc) を溶体化温度(Ta) より低く
設定することを特徴とする金属製筒状部品の矯正方法。 - 【請求項2】 被矯正部品(1)を加熱して熱膨張状態
とする工程と、熱膨張した被矯正部品の中に修正型
(2)をはめ込む工程と、修正型を加熱して熱膨張させ
被矯正部品の変形部分を矯正する工程と、修正型および
被矯正部品を冷却し被矯正部品を取り出す工程とを有す
ることを特徴とする金属製筒状部品の矯正方法。 - 【請求項3】 被矯正部品(1)の矯正温度(Tc)
を、該被矯正部品の時効化温度(Td) と近似させるこ
とを特徴とする請求項1または2記載の金属製筒状部品
の矯正方法。 - 【請求項4】 被矯正部品(1)の溶体化処理を行った
後、常温近傍まで冷却し次いで時効化処理適温近傍まで
加熱して変形部分(C)の矯正を行うことを特徴とする
請求項3記載の金属製筒状部品の矯正方法。 - 【請求項5】 被矯正部品(1)の矯正温度(Tc)を
該被矯正部品の時効化処理温度(Td)より低い温度に
設定することを特徴とする請求項3または4記載の金属
製筒状部品の矯正方法。 - 【請求項6】 修正型(2)が被矯正部品(1)よりも
線膨張係数の大きな金属によって形成されることを特徴
とする請求項1から5のいずれか記載の金属製筒状部品
の矯正方法。 - 【請求項7】 被矯正部品(1)がニッケル基合金であ
ることを特徴とする請求項1から6のいずれか記載の金
属製筒状部品の矯正方法。
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JP23824396A JP3555353B2 (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | 金属製筒状部品の矯正方法 |
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JPH1080726A true JPH1080726A (ja) | 1998-03-31 |
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1996
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